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倉本聰「6羽のかもめ」淡島千景高橋英樹加東大介栗田ひろみ長門裕之夏純子桜むつ子

裏番組は超有名作、低視聴率に泣いた、と言っても主演が当時としても、淡島千景と加東大介じゃあねー。
 そもそもサセレシアさんのコメントのレスに、DVD化もされていない、と書いた後検索したら10年前にされておりましたがな(笑)。いい加減やなあ。

 で、ネット検索したらなぜか1羽(もとい一話)だけ残っておりまして。

6WANOKAMOME #15


 当ブログに載ると、速攻で消される傾向にあるので、素早く見てくださいね(笑)。
 しかし実質加東大介主演とは、映画TV通じてどの年代でもあり得ないこと。それを、あえて、やっちゃったのは、えらい!
 のちにセスナ機特攻自殺の前野霜一郎も、加東大介を揶揄する若手役者として出演。
 若手のころの高橋英樹ものほほんとして、よろし。
 しかしこういう「教養主義」(笑)のドラマが、このころはかろうじて作られてたんだなあ。
 ラスト演劇のドラマとして、出演者のすっぴん姿が披露されるのも珍。栗田、淡島の激変ぶり。加東の哀愁。まだ若手の高橋はともかく、化粧中で逃げた夏純子はづるいぞ(笑)。

e0178641_16271168.png6羽のかもめ(ウィキペディアHPより)
『6羽のかもめ』(ろくわのかもめ)は1974年10月5日から1975年3月29日までフジテレビ系列で放送されたテレビドラマ。全26回。
団員の大量脱退により崩壊の危機を迎えた劇団かもめ座の残存メンバー6名が、芸能界で生き残ろうと悪戦苦闘するストーリー。本放送時キャッチコピーは「悲しいコメディ」。
原案は倉本聰。NHK大河ドラマ『勝海舟』を巡るトラブルによるテレビメディア不信がもとになっている。札幌市に転居後、偽名で発表した[1]。
低視聴率に終わったが、テレビ業界や芸能界の内幕を描き、同業界内で話題となった。放送終了後の1977年には、本作品のスタッフおよび出演者にエランドール賞特別賞が授与された。
高橋英樹の現代劇での連続テレビドラマ初出演作品。また、加東大介の遺作でもある。加東は本作の撮影中に体調を崩して入院したが、医師から許可を得て病院から番組収録に通った。しかし、それは家族やマネージャーの山崎洋子が加東の余命が短いことを知らされ、最後の仕事をさせたいと医師に頼みこんで実現したものだった。
本作でテレビ局の制作局長を演じる中条静夫は、それまでと異なるコミカルな役柄に挑戦し話題となった。(以上引用終わり)

 加東大介が亡くなっことにより、深夜に追悼番組が放送され、各者の思い出話や、「6羽のかもめ」の一話が再放送された。それはTVドラマとしては、異例のことだったろう。

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by mukashinoeiga | 2018-03-14 16:21 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

大林宣彦「可愛い悪魔」秋吉久美子渡辺裕之川村ティナ赤座美代子佐藤允岸田森みなみらんぼう峰岸徹秋川リサ

超珍作?天才少女シリアルキラーVS変態ロリコン探偵しかも超ヘタレの対決やいかに(笑)。
e0178641_1275649.jpg しかし大林は変態ロリコンを描いても、お品がよろしい(笑)。
 池袋にて「新作『花筐/HANAGATAMI』完成記念! ワンダーランドの映画作家 大林宣彦映画祭2017」特集。82年、円谷プロダクション、NTV。

(以下、ネタバレあり)
 当日のトークショーでは、大林監督のコメントは、
 「「異人たちとの夏」では当初は、久美子ちゃんは、名取裕子さんの役にキャスティングされていた。それをぼくがこれはちがう、と風間杜夫のおかあさんの役に変更した。
 「可愛い悪魔」でも「当初久美子ちゃんが犯人役に想定されていたが、被害者役に変更した」
 これはその前の秋吉の発言、
「最初「可愛い悪魔」という台本を見たら、この「可愛い悪魔」があたしの役なんだと、思ったら、違った」を、受けたもの。

e0178641_129171.jpg可愛い悪魔 (テレビドラマデータベースHPより)
大林宣彦監督初のテレビムービー作品。美しい花嫁・フユ子が結婚式のパーティの最中に転落死した。花婿コウジの姪アリスの「死んだら、私にベールをくれる?」という不気味な言葉の直後だった。同じ頃、ウィーンでピアノの勉強をしていたフユ子の妹ヨウ子は、恋人に目の前で事故死され、そのショックから自殺を図った。日本へ連れ戻されたヨウ子は、ショックから立ち直れないまま精神病院へいれられる。
キー局 NTV 放送曜日 火 放送期間1982/08/10~1982/08/10 放送時間21:02-22:54 放送回数1 回 単発
番組名 火曜サスペンス劇場
主な出演 秋吉久美子、渡辺 裕之、ティナ・ジャクソン、赤座美代子、佐藤  允、岸田  森、みなみらんぼう、小林 亜星(特別出演)、峰岸  徹、中島  葵、秋川 リサ、明日香いづみ(明日香和泉、明日香 尚、明日香七穂)、梅津  栄
主な脚本 那須真知子 主なプロデューサ 山口  剛、宍倉 徳子
主な演出(監督・大林 宣彦)局系列 NNN 制作会社 円谷プロダクション、NTV
企画 小坂  敬、山本 時雄 音楽 木森 敏之(音楽協力・日本テレビ音楽)
主題歌(テーマ曲・岩崎 宏美「聖母たちのララバイ(マドンナたちのララバイ)」(作詞・山川 啓介、作曲・木森 敏之)

 しかし実際の「可愛い悪魔」は、秋吉ではなく、8歳の小悪魔な少女にして、大悪魔(笑)。母親・赤座美代子をはじめとして、大の大人たちを、バンバン殺していく。しかも幼女にしては、スーパーテクを駆使して。まさしく天才犯罪少女というべきだろう。
 演じるティナ・ジャクソンは、なかなかの名演。のちに川村ティナというタレントになったというが、ぼくはよく知らない。
 秋吉トークでは、実際のティナも、しばしば秋吉を、きつい目で睨みつけていたという。嫉妬か対抗心か。
 映画.com「大林宣彦映画祭2017」9月3日開幕!秋吉久美子、最初はイヤだった「異人たちとの夏」の秋吉インタヴューによれば、

「可愛い悪魔」は日本テレビ「火曜サスペンス劇場」枠で製作された初のテレビ映画。結婚パーティー中の転落事故で姉を失ったヒロイン(秋吉)が洋館で暮らす義兄の姪アリス(ティナ・ジャクソン、現・川村ティナ)のピアノ教師になるが、惨劇が続いて起こり……というホラーテイストのサスペンスだ。“小悪魔的な妹”キャラで売り出してきた秋吉が一転、8歳の少女に狙われるヒロインを演じた。未DVD化で、スクリーンで見られる貴重な機会となる。
「最初、『可愛い悪魔』って、自分のことかなと思ったんですよ。でも本を読んだら、私じゃないんだ。私がやられてしまうんだ、と思って、唖然としました。常に、少女というフォルムを通した社会的な加害者を演じてきたのに、被害者を演じたという意味で違った役でしたね。女の子は自分に邪魔なものを殺してしていくんです。私の場合は、自分が大好きなお兄ちゃんが、私のことを大好きだから、『こいつもやっちゃえ』と。私を精神的におかしくするためにいろんな罠を仕掛けるんですが、面白かったのは、吊るされたことですかね。初めての経験だったので」
2時間ドラマだったが、撮影には劇映画並の1カ月を要した。「スタッフも途中で交代して、予算的にも2、3倍かかったんじゃないですか。なぜかというと、その先には映画館でかけようという思いがあったから。全部に凝っちゃったんですね。こんなこともありました。お母さんが誰かに突き落とされて、2階から落ちていくシーンがあったんです。目を開けたまま落ちないといけなかったのですが、どうしても目をつぶってしまう。そうしたら、大林さんはまぶたの上に目を書いちゃった。えー、こんなことをするんだ、とビックリしました。でも、作品を見ると、不自然ではないんですよ。動いているから」(以上引用終わり)

 ただ「お母さんが誰かに突き落とされて、2階から落ちていくシーン」は記憶にない。ぼくの記憶力は全くあてにはならないがあるいはカットされたのだろうか。

 そしてみなみらんぼう演じるロリコン変質者がテレビドラマとしては史上最強の変態ぶりであり、なおかつ八歳の少女に燃え殺されるという史上最弱のヘタレぶり(笑)。
 映画史上の「探偵」(素人探偵だけど)としては、おそらく極北のキャラだろう。
 八歳の少女に「ぼくとキスしてよ」というという、今のテレビドラマではおそらくNGなセリフ。昔は今より表現の自由がありました(笑)。
 しかしそういうロリコン趣味、変態趣味の描写であっても、大林の場合、いかにもおおらかで、さわやかで、暗い影がないんだよなあ(笑)。
 天才少女シリアルキラーVS変態ロリコン探偵しかも超ヘタレの対決、ミステリとしては、きわめて珍品でした(笑)。

 そして本来はヒーロー格の渡辺裕之の演技とも言えない演技で、演技も役柄も、本当に役に立たないつっころぱしで。
 秋吉久美子は、渡辺とは比べ物にならない演技のうまさだが、いつも軽くイラッとさせるキャラだから、最後悲劇的なのも、あまり同情できない。
 母・赤座美代子の虐待が娘の暴走を生むという、たぶんデ・パルマ「キャリー」の変奏曲、ないしパクリかとも思えるが、本来善人の大林が、娯楽映画を求められると、なぜかまったく資質に合わないホラーを作り、ビミョーなので気にさわるという典型かと。
 商業映画デヴュー「HOUSE ハウス」も、その前の自主映画「EMOTION 伝説の午後 いつか見たドラキュラ」も、お子様ランチ的ホラーなので、ホラーが得意と自他ともに誤解されたのかもしれないが、お子様ランチ的ホラーはあくまでも、ファンタジーであって、ホラーじゃないから。結局大林的善人ホラーが「異人たちの夏」の中途半端で水と油な怪談ホラーを生むことになる。

 なお本作についてネット検索していたら、音楽 木森敏之についてのきわめて興味深い記事を発見。そもそも木森という名前は、あからさまに大林の変名くさいなという興味から検索したのだが、[メトロ]というブログ名曲の影にこの人あり 今明かされるエピソードという記事によれば、実在した作曲家のようだ。

[今日命日!聖母たちのララバイ 木森敏之(1947~1988)40歳で逝く]
木森敏之【きもり・としゆき】は 昭和22年(1947)7月24日 北海道で 生まれました 日本大学卒業後 ロサンゼルスの専門学校 で 三年間 映像音楽の構成 作曲 編曲を 学びます 帰国してから 七年間 CMソングの作曲をしたり 編曲家として 活躍を始めます
編曲の代表曲 は ツイストの【燃えろいい女】印象深いアレンジを 加え大ヒットします
昭和54年からは テレビドラマの世界に進出テーマソングを 作り始めます そんな 木森敏之 初のヒット曲が 昭和56年(1981)に 出ます 【サンセットメモリー】木森敏之はこの一曲で作曲家として 認められました

昭和57年 爆発的な売り上げの【聖母たちのララバイ】早くも レコード大賞の 呼び声も あがってきた そんなある日 一人の作曲家が 来日します 男の名は ジョンスコット スコットは 日本で 流行っている 【聖母たちのララバイ】を 聴いて スコットが作曲した 映画【ファイナルカウントダウン】と 似ている さらに オープニングロール の メロディ さらに CM直前のメロディ まで 似ている と 詳細を 聞きに 来日したのです
木森敏之のもとに 殺到する 取材人 木森敏之は あっさりと 盗作を 認めたのです
木森は 映画【ファイナルカウントダウン】の 音楽の スコアから 一部 盗用し テーマに 使っていたのです
さらに主題歌【聖母たちのララバイ】の 歌い出しの部分も 【ファイナルカウントダウン】を 参考に 作られていたのです
しかし さびの 【この街は 戦場だから 男は みんな 傷を負った戦士…】の フレーズは 木森敏之の オリジナルでした
しかし この盗作騒ぎの波紋は 広がり レコ大の基準では 外国曲は 大賞候補曲に 選曲しないのが 決まりな ため この歌は この年最大のヒット曲で ありながら ノミネートされなかったのです 幻の レコ大の 大賞曲と 呼ばれています
木森敏之は そんな世間の厳しい言葉を 払拭するかのように 【火曜サスペンス劇場】では 同じ山川啓介作詞 岩崎宏美唄で
第二期エンディング 【家路】
第三期エンディング【橋】を 作曲
さらに アニメでは 【ダ ティベア】【伊賀のカバ丸】【キャプテン】映画では【時代屋の女房】【スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦】等を 手掛けました

しかし 死は突然でした 昭和63年(1988)4月11日 木森敏之は、急性肺炎のため 40歳の 若さで この世を去りました 木森敏之の死後 【聖母たちのララバイ】の 楽曲性の高さが 評価され 映画で使われていた メロディ と 自分の創作した メロディを 併せて これだけの 大曲にした と 木森敏之が 改めて 評価されるようになり それまで 【聖母たちのララバイ】は 作曲 ジョンスコット 木森敏之 と 書かれていたのが いつしか 作曲 木森敏之 のみ の クレジット に なりました 木森敏之は 忘れては いけません 彼は 名編曲家でも ありました すなわち 盗作では なく 人の作曲を編曲をして さらに 自作曲を つけ加えて 別の歌に 生まれ変 2008/04/12(土)00:27(以上抜粋引用終わり、文字変色は引用者)

 しかし、以下のユーチューブで聞くとあからさまな盗作だが、なかったことにされたのか。権利関係に厳しいだろうアメリカ人の作曲家が、裁判をしなかったのもおかしい。レコード会社がなあなあの和解金を払ったのだろうか。

『ファイナル・カウントダウン』(The Final Countdown)岩崎宏美

ファイナルカウントダウンの1シーンのBGMが・・・


 本作でも大林映画の例にもれず、全編を通じてメロウなBGMが流れ、それはホラーシーンでも変わらない。それがホラー効果を弱めるにせよ、音楽は流れ続ける。誰か善人系ホラー好き(笑)大林に、西洋肉食系(笑)スプラッタ、ゾンビ映画の感想を、聞いたのは、いないのか(笑)。

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by mukashinoeiga | 2017-09-10 01:32 | いつか見た時をかける大林宣彦 | Trackback | Comments(0)

鈴木清順『四谷怪談』関根勤小堺一機鳥越マリ

『四谷怪談』鈴木清順
2017/02/22 に公開 1987年に放送された短編・・・。

e0178641_185189.jpg 短編ゆえ、面白いのか、面白くないのか、よくわかりませんが(笑)。
 長編のような若干のタメがないので、ちょとつらい。
 しかし個々のショットは、鈴木清順「オペレッタ狸御殿」より、確かに、キレが、良い。小堺関根の切れの良いタップダンスも絶妙。
確かに自己模倣の連続かもしれませんが、これは日活以降の清順ベストに加えてもいいかも>お邪魔ビンラディンさん。
 しかし女装姿が意外に似合う小堺さんですが(下の写真でも、ゲイっぽい)、本物の女優さんでは、とか、歌舞伎の女形では、と、妄想は膨らむばかり。
 ただ、刃を伝う毒薬が無色透明というのは、清順「美学」的には、ちと残念。

 かねて中川信夫「東海道四谷怪談」が、鈴木清順映画の祖型ではないかと疑うものとしては、中川への、一種の「返歌」として、興味深く見ました。
 しかし、こんな短編ですら、清順。うーん。
 言ってみれば、たかがTVのコントに、おそらく東映京撮に人気者を行かせて、撮影。うーん、バブルやなあ。おそらく担当者が清順好きで、通した企画なんでしょうが、それほど好きなら、TV局製作の映画にしてほしかった(笑)。脚本や美術は、だれや。

★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。

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by mukashinoeiga | 2017-02-26 18:51 | 清順の光と影すべって狂ってる | Trackback | Comments(2)

今井正「泣いてたまるか/兄と妹」渥美清原田芳雄

水準的な快作TVドラマ。千葉テレビにて。67年、国際放映/TBS。
 昔は家に帰ると、電気TVパソコンを即電源を入れていたのだが、最近はTVは、ほとんど点けないなあ。パソコンは電源消してないし。
 でも最近は例外的に、水曜日にTVをつけてる。
 8時に千葉テレビ「泣いてたまるか」(最近知った)9時にテレ朝「相棒」10時に日テレ「地味にすごい校閲ガール」11時にテレ朝「有吉マツ子の怒り新党」(これは昔から)、と連続で。

 先週の「泣いてたまるか」は、脚本家城巳代治で、監督今井正という、豪華メンバー。
 まあ、豪華メンバーといえば豪華メンバーなのだが、ルーティンで軽くこなしたアルバイトともいえる。

e0178641_13224731.jpg泣いてたまるか(第55回)兄と妹 (テレビドラマデータベースHPより)
キー局TBS放送曜日・時間日 20:00-20:56放送期間1967/10/01
演出(監督:今井正)(助監督:榎本冨士夫)
プロデューサ高島幸夫、茨常則
脚本 家城巳代治 音楽 木下 忠司
主題歌 渥美清「泣いてたまるか」(作詞:良池まもる、作曲:木下 忠司)(ク…
出演 渥美清、岩崎加根子、原田芳男(原田芳雄)、寺田路恵(寺田路…
解説正平は早くに両親を亡くし、妹の直子を男手一つで育ててきた。正平の夢は直子を「一流企業」の社員に嫁がせることだったが。

 今回の渥美は16で、立て続けに両親を亡くし、小学生の妹と取り残された、奮闘努力の男。
 町工場で旋盤工として生計を立て、妹を大学にやろうと、両親の墓前に誓うが、まあ夜間高校に通わせるのがせいぜいだった。
 その妹・寺田路恵も別の町工場の事務、渥美はこの妹に、丸の内勤務の「一流会社サラリーマン」中野誠也とのお見合いを画策する。
 しかし、兄の思惑と違い、妹は同僚の工員・原田芳雄と、恋仲で。渥美は不安定な町工場の旋盤工なので、妹には安定したサラリーマン一択だと、迫っている。
 
 まず、目を引いたのは、渥美の工場の旋盤工たちは全員、通勤時はネクタイスーツ姿に着替えていることだ。
 今井正ら戦後左翼映画に出てくる労働者は、いわゆる菜葉服や普段着で通勤していたことが多いと思うが、まあ本気のホンペン映画ではリアリズムだが、TVでは、少しおしゃれしようということか。
 それとも当時の党の方針は、労働者の生活意識向上運動の一環として、通勤時にはスーツネクタイ着用推進運動なんてものがあって、今井や家城は、その党の方針に従っただけなのか。
 パルタイ星人(笑)は、よく党の方針をコロコロ変えるので、ワカラナイ。

 ということで狭い家にふたり暮らしの兄と妹は大ゲンカし、お前とはもう二度と口を利かない、ええいいわ、ということになり、二人は無言の朝食。
 このふたりの無言のやり取りを、渥美清の絶品のサイレント演技で魅せる。
 素晴らしい。
 そして後年、不貞腐れたクサい演技で、一世を風靡した(さらに後年松田優作という亜流も生む)原田芳雄が、なんと、率直そのままの好青年を、演じる!
 この一点で、これは珍作といってもいいかもしれないが(笑)。
 その好青年ぶりストレート演技が、サマになっているんだかなっていないんだか。新鮮っちゃ新鮮で、微苦笑とともに原田の演技を見ているので、あった(笑)。
 寺田路恵とともに工員仲間で合唱コンクールに出演する原田は、まさしく民青青年そのもので。歌って踊って恋をして共産党に入りましょう的な。
 なお原田芳雄の同僚で、原田と寺田が勤務中に会話しているのに、茶々を入れるのが蟹江敬三。
 うーん、今井正や家城巳代治にとっては、単なるアルバイト仕事にとどまらず、党の方針に従った若手党員確保のイメージ戦略の一環だったのか(笑)。
 恐るべし左翼、TBS、共産党。国際放映といえば、共産党主導の東宝争議と袂を分かった新東宝の流れを汲むものと理解しているが、違ったか。

 さらに言えば渥美が常連で通う居酒屋「ちどり」の看板娘に、岩崎加根子。実は渥美は彼女に惚れていて常連化の図。しかし岩崎は、看板娘にしては、ちと固いなあ。
 こんなお堅そうな岩崎に通い詰めるなんて(笑)。
 その居酒屋の親父に浜田寅彦、寺田や原田や中野など、渥美を除いては、新劇系(つまり左翼系)で固めたキャスティングか。
 
泣いてたまるか


おまけで、
玉置浩二 - 男はつらいよ

 こういうのもいいね。

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by mukashinoeiga | 2016-12-28 13:26 | 今井正 青い左傾山脈 | Trackback | Comments(2)

数秒ごとの美女図鑑~欽どこ 美女100人

欽どこ 美女100人


 数秒ごとの美女図鑑。
 ぼくみたいな老人には、頭の体操にもなる(笑)。
 夏目雅子には、心配。闘病中か。
 浜木綿子の東大入学のお子さんは香川照之か。 

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by mukashinoeiga | 2016-08-15 00:09 | うわごと | Trackback | Comments(0)

加藤泰「剣・縄張(しま)」「虱は怖い」

 京橋にて。「生誕100年 映画監督 加藤泰」特集。67年、C.A.L=NTV。デジタル上映。
 加藤泰唯一のTVドラマとのこと。
 本作の製作体制に不満で、二度とTVドラマは作らん、と思ったのか、加藤泰。
 いや、TVドラマなのに、本編並みにやりたい放題の加藤を、TV局、ないしドラマ制作会社が、拒否ったのか。
 それとも単なる偶然、単なる行き違いか。
 うーん。
 出来を見てみると、加藤、TV局、ドラマ制作会社が、それぞれ少しずつ、拒否った結果か、と推測される。三方一両損というやつか。いわゆる、ケミカルが合わない、というもんですかね。
 加藤にしてみれば、ホンペンこそが本妻であり、ちょっとTVに浮気してみたが、やはりホンペンほどは具合がよろしくない。
 加藤が、まるでインバイを見るように?TVを見ているように感じたTV側は、「今更映画が王様なんて旧弊な差別意識丸出しのロートルは、使えねー。同じ映画監督でも、TVに積極的に取り組む深作など、俊英はいっぱいいるんだ。TVに協力的な映画監督は、掃いて捨てるほどいるんだ。戦時中からの、たかが三流監督の、ご道楽になんて、付き合っちゃいられねえ。野良犬一匹撮るのに、地べたに穴掘って、俯瞰撮影なんて、ふざけやがって。借りたオープンセットだから、また穴を埋め戻さなきゃならないんだ。穴を掘ったり埋めたりする若手からは、たかが犬一匹撮るのに、なんでこんな苦労しなきゃいけないんだ、あのくそ爺、という怨嗟の声も上がっている。単にキャリアが長いだけで、さして有名でもない二流監督に、もう、そういうご道楽を許すなんて、現代的じゃないぜ、もっとスピーディに、もっと軽く、やっていくのが、ナウな60年代の俺たちTVマンだぜ」(無根拠な当ブログの推定)
 
 確かに、本作は、素晴らしい。加藤泰的傑作と、言っていい。
 しかし、それがそのまま、一般的な傑作として、見られるかどうか。
 現在のぼくたち映画ファンが絶賛するファクターが、そのまま、当時のナウでヤングな(笑)TV局にとっては、否定的に見られたのも、あるいは、仕方ないことかもしれない。

剣 縄張しま(50分・HDCAM・白黒) (フィルムセンターHPより)
1967(C. A. L)(監)加藤泰(脚)野上龍雄(撮)宮西良太郎(美)服部展宏(音)小森昭宏(出)緒形拳、河村有紀、ジェリー藤尾、沢淑子、菅井きん、宮本信子、小林昭二、土方弘、関口銀三、南佑輔、安達俊枝、阿美本昌子、中村てるみ(解)小沢栄太郎
加藤が唯一テレビ演出を行った作品。「剣」はのちに「水戸黄門」シリーズなどで知られるC.A.Lが最初に制作した一話完結型のシリーズで、全46話が日本テレビ系列で放映された。第28話の本作では、やくざの幸吉(緒形)と彼を堅気に戻そうとする妻いち(河村)のすれ違いが描かれる。

 この「剣」シリーズ、小国英雄、菊島隆三、橋本忍、井手雅人などそうそうたるメンツが企画に名を連ね、「黒澤映画を支えた4人の脚本家が企画、豪華スタッフにより映画なみの制作費をかけて作った、伝説の時代劇のテレビシリーズ」(テレビドラマデータベースより)とのこと。全46話。他のも、見てみたい。
 しかし、ずばずば人が斬れる、名剣だか邪剣だかが、次から次へと人の手を渡る一話完結なんて、よっぽどすっとぼけた落ちでない限り、基本的に、ハッピーエンドは、作りえないだろう。パターンを、かなり限定してしまう設定だ。
 これを全46話やるのも、信じがたい。そういう意味でも、残りのシリーズを見てみたい。
 
 ちなみに、剣の声としてクレジットされる、小沢栄太郎だが、今回の上映素材には、出てこないが、shimomovさんアップの、
テレビドラマ『剣』(1967) オープニングタイトル


 と、長々書いてきて、やっと本題?に、入れる。本作の感想駄文だ。
 いちいちのローアングル徹底にこだわった、まさに加藤泰的快作。
 本作は、根拠不明の自信過剰やくざ・緒形拳が、たった一人で、50人からの中規模やくざの組に、たった一本の剣を頼りに、その制圧を期する、いわばドンキホーテ。
 その根拠不明な自信は、さながら緒形の脳内お花畑か。
 しかし異形のフェミニスト・加藤泰が、この男の横暴を、許さない(笑)。
 あいまい宿?の、沢淑子は、緒形をけしかけるが、妻・河村有紀は、夫婦二人の幸せにこだわり、緒形の暴挙に徹底的に、抗う。
 つつましい幸せを築こう、血なまぐさい暴挙はやめて、それが高じるあまりに、ついには、緒形愛用の邪剣の機構を破壊、女の執念が、男のマチズモの象徴たる剣の、戦闘中の中折れを、もたらす。
 なんたる、異形のフェミニズム。

 しかし、これは、おそらく60年代においては、反時代的な反動と、映った可能性がある。 圧倒的な体制に、一人挑む緒形は、さながら全学連か。それを阻止しようとする妻・河村有紀は、生ぬるい日常の幸福を墨守しようとして「現体制」を結果的に延命させる反動か。
 全学連においては、反体制でありつつ一般女子学生は、立てこもりの炊き出し要員、世話係、性的欲望の対象として、扱いがちだったという(根拠不明の、後発世代からの、推測)。
 また、大島渚「絞死刑」(本作翌年の1968年)では、在日朝鮮人のアイデンティティ確立のためには、日本人女性をレイプ殺害しても、何の問題もないんだ、というお話で、反体制であっても、女性の人権など歯牙にもかけなかった時代で(それを今でも露呈しているのが、お花畑左翼の鳥越)、そういう意味でも、反体制を拒否しつつ異形のフェミニストである加藤は、ナウでヤングなTVマンに、拒否されたのだろうか。うーん。
 とはいえ、本作は、妻・河村有紀と愛人・沢淑子が、緒形を争う女の戦いという側面もあるのだが、この二人の加藤組常連脇役が、はっきり言って、二人ともブス。しかも、華が、ない。画面を見ていても、ちっとも楽しくないのね(笑)。
 フェミニスト加藤泰の行き着く先は、華のない女優の演技合戦て、それ、映画的に、あるいはTVドラマ的に、どうなのよ、と。
 ブスなのはともかくとして、華がない役者を見ているほど味気ないことは、ない。しかも沢淑子の妹分として出てくる若い女優が、宮本信子で、これまた華っ気なし女優。
 加藤泰、徹底的に、枯れてるなあ(笑)。商業ベースも、全く無視で。
 これが東映映画であったら、河村有紀の役は、華のある町弘子だったろう。それなら、納得。しかし、加藤映画のミューズ、桜町も、東映の中では、色気のない部類で、それを愛用する加藤、あんまり女に関心がないのかも?

 なお、同時上映されたのが、
虱は怖い(14分・Blu-ray・白黒・日本語字幕なし)可怕的虱子 (フィルムセンターHPより)
1944(満洲映画協会)(監)加藤泰通(脚)今井新(撮)吉田貞次(音)金城聖巻(アニメーション)笹谷岩男、森川信英
加藤が満映で撮った文化映画。実写部分のさまざまな映画技法や水準の高いアニメーションの駆使によって、興味深い作品になっている。なお、満映時代のもう1本の作品『軍官学校』(1944)は現存が確認されていない。

 なる「教育」映画。特にいうべきこともないが、すべての登場人物たちが、走る走る。締りのある短編となった。ただ、当然のことながら、ローアングルは無し(笑)。

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by mukashinoeiga | 2016-08-07 20:48 | 加藤泰突撃せよ炎のごとく | Trackback | Comments(0)

玉置浩二「田園」「男はつらいよ」

 そもそもは、ふらふらと酔っ払いつつ、駅前デッキに来たら、イマドキ十代のヤングが路上ライヴで「田園」をギター掻き鳴らしつつ、歌っていました。
 へー、イマドキの若者も、こんな「泥臭い」歌が、いいんだ、と。
 しばし、足を止めるおじさん。

ソロ作品で最大のヒット曲!! 玉置浩二 田園特集


玉置浩二 ケセラセラ(Que sera sera/ケ・セラ・セラ) コーチ

e0178641_1795293.jpg名作!! 幻のドラマ~昔、全話VHSで保存してたが、行方不明、DVD化の件でフジに問い合わせた事もあったが、返答無しだったな~誰かUPして欲しいもんです。(引用終わり)

 そもそも「田園」はサバカレーを一躍?有名にしたドラマ「コーチ」の主題歌、このドラマは余りに話題に上らないな。主題歌は有名なのに。なぜだ。
 次も、玉置浩二ならではの、名唱曲で。




玉置浩二 - 男はつらいよ

男はつらいよ。玉置浩二

Blue Note 玉置浩二Live2014! やっぱ好きやねん 男はつらいよ 時代遅れ あの素晴らしい愛を

 その圧倒的な歌唱力
 寅さん二代目は、タマコウも、ありなんじゃね(笑)。

こんな恋のはなし 1話(7-1).flv

  この、真田広之、タマコウ、松島菜々子のドラマも、ベタなんだけど、最初を見ただけでも、面白そう。

 玉置は、最初に見た多賀英典「プルシアンブルーの肖像」が、とっても気持ち悪かった印象があるが、さの後ざっくばらんなキャラに、方向転換して、好印象。
◎追記◎その「プルシアンブルーの肖像」の頃の、「安全地帯」の時は、なんだか安手のホストみたいに、すかしておりましたが、演技でも、がはは系気さくな兄ちゃんをやりだして、一皮むけた、というところでしょうか。

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by mukashinoeiga | 2015-11-29 17:12 | うわごと | Trackback | Comments(0)

森田童子:面白くて、奇妙な「ドキュメント」

 昔、森田童子が遅ればせに、好きになったんだけど、と言ったら、同年代の友たちが、「昔、ライヴに行ったことがあるよ」といわれて、軽く嫉妬したのも、もはや遠い思い出。
 一時期は、彼女のCDばかり聞いていた。
 その後、TVドラマ「高校教師」で、使われ、季節はずれのヒットになったのには、びっくり。
 この「伝説の歌手」の、映像がユーチューブに残っていたのを、今日、知り、また、びっくりびっくり。

夜行①

夜行②

夜行③


 これは、当時のTVドキュメンタリなのだろうか。なんだか、素人くさい、だらだらとした映像の中に「伝説の歌手」はいて、あまりにフツーすぎて、ちょっと、がっかり(笑)。
 次の語りも、ややヘン過ぎて、うーん。

森田童子 モノローグ 東京カテドラル教会ライブ


 あまりに、コゼツした、孤高のマイナーポエットは、やはり、野に置け、か。

森田童子 スタジオライブ 1

森田童子 ラジオ公開録音 #1


ぼくたちの失敗~森田童子ベストコレクション~ - Morita Doji (森田童子) (2003) [FULL ALBUM]


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by mukashinoeiga | 2015-11-15 02:53 | うわごと | Trackback | Comments(0)

神代辰巳「死角関係」

 渋谷にて。「神代辰巳の世界 没後20年メモリアル特集」。87年、東宝=日本テレビ。デジタル素材。
 冒頭、火曜サスペンスの、安っぽい番組ロゴがエンエンと。いかにも初期CGで作ってみました感が(笑)。
 お茶の間向け(当時も死語か)のTVドラマとは思えぬ、バッドティストなエンディングまで、ヒロイン酒井和歌子を、トコトン不幸のどん底に落とし込む、神代らの脚本、演出が、TVとしては、異常すぎる(笑)。
 以下、ネタバレあり。

『死角関係 隣人夫婦男女四人のからみ合い(デジタル)』1987年 <渋谷シネマヴェーラHPより>
監督:神代辰巳
主演:酒井和歌子、石橋蓮司、森本レオ、戸川純、穂積隆信、草野大悟、速水亮、高林由紀子、平野稔、柏木隆太、後藤加代、有田麻里(深沢英子)、井上倫宏、浦野隆男、三浦竜也、中川彩、米沢美和子、雛涼子、木村翠、小林正則、松谷聖、藤田雅史、石川直樹、荒田賢司、岡村龍吾、井上栄、青柳文太郎、那波一寿
連続殺人の犯人として夫が逮捕され動揺する妻の裕子は、隣人夫婦を頼るが…。石橋蓮司と酒井和歌子、森本レオと戸川純という怪しすぎる隣人夫婦が絡み合う。極限まで追い詰められ狂っていく裕子(酒井和歌子)の姿を長回しで追う神代! まさにテレビ放送コードぎりぎりレベル!!©東宝
(注)なお「隣人夫婦男女四人のからみ合い」というサブタイトルは、今回の素材には、なかった。冒頭の紹介ナレーションには、あったかも。
e0178641_1095535.jpg


死角関係 キー局NTV <テレビドラマデータベースHPより>
放送曜日・時間 火 21:02-22:51
放送期間 1987/04/28
演出 (監督:神代 辰巳)(助監督:油谷 誠至)(記録:高橋扶佐緒)
企画 小坂  敬 プロデューサ 田中  收(東宝)、清水 欣也(NTV)、(広報担当:東  良子(NTV))
脚本 丸内 敏治、神代 辰巳
音楽 大谷 和夫、(選曲:白井多美雄)(音楽協力:日本テレビ音楽)
主題歌 (テーマ曲:岩崎 宏美「夜のてのひら」(作詞:来生えつこ、作曲:筒美 京平、編曲:武部 聡志)(ビクターレコード))
出演 酒井和歌子、石橋 蓮司、森本 レオ、戸川  純、穂積 隆信、草野 大悟…
解説 変質的な連続殺人が発生。事件のあった日は必ず夫の帰宅が遅いことに気づく裕子。しかも、夫の仕事の受注簿のなかに、被害者の名前を発見。…
(注)この解説は、全然実態にそぐわないデタラメ。いかに一回放送しただけのTVドラマの紹介が難しいことか、その証左か。

 夫・石橋蓮司が、不倫相手の女優を殺害したかどで、逮捕。実は冤罪。
 殺人犯の家ということで、家の窓ガラスに、投石の嵐。幼い子供を殺したとか、凶悪犯ならともかく、こんなのあり?
 子供も学校でいじめられ、PTAの児童保護係りも解任される。
 あまりに卑怯卑劣な週刊誌女性記者コンビに、追い回される。

 ガンガン追い込まれ、泣き、叫び、精神肉体とも変調をきたすヒロインを、これでもか、と長回しの手持ちキャメラが追いつづける。東宝テレビの場で、かつての光り輝く東宝アイドル女優を、いぢめぬく、ほとんどSM責めの様相で。
 こりゃあ、東宝系監督には、おそれ多くて、手が出せないか(笑)。で、日活とざまの神代起用か。
 酒井和歌子も健闘で。
 取調べを受ける石橋も、草野大悟ら刑事にガンガン虐待される。ひどいな警察。

 ということで、酒井のがんばりで、ついに真犯人がわかるのだが、登場人物があまりに少ないので、しかも、いかにも虫も殺さないような、いつもの優しい声ゆえに、推理するまでもなく、真犯人は、最初から明らかなのではある(笑)。
 この真犯人逮捕のアシストをするのが、殺人課(正確には所轄の刑事、当時のTVドラマの、雑な警察認識で)草野大悟らではなくて、少年課の穂積隆信。ま、穂積が少年課刑事というのも、悪い冗談だが。

 やがて、石橋は釈放され、出迎えた酒井と、抱き合い、ハッピーエンド・・・・という定番を、覆し(笑)。
 石橋は、独りに、なりたい・・・・と、妻から遁走してしまう。酒井は、道に倒れて、夫の名前を泣き叫ぶ、という中島みゆき状態。殺されかけても、夫の無実を晴らした酒井の努力は、空転する。
 一ヵ月後、やっと連絡があった夫に会いに行くと、この一ヶ月間入院していて、すっかり健康(笑)。この一ヶ月、その前もずーっと、不安にさいなまれていた酒井の立場は(笑)。
 しかも、これからいっしょにやり直しましょう、と明るく微笑む酒井を前にして、前に錯乱状態の酒井を看護していた看護婦が、怪しい動き(笑)。
 すると、石橋、すまない、実はこのひとと・・・・これからの人生、このひととやり直すんだ、と。
 酒井和歌子、どん底のジェットコースター。
 その後、酒井は趣味を生かしてデザイナーとして、自立する女になる、という着地点で、まあまあ、ドラマは終わるのだが。

 ミステリ趣向が神代にはさらさらなく、不安解消の気晴らしに、中学生の息子と、本気モードでプロレスごっこの酒井、そのくんずほぐれつをしつこいほど追い回すキャメラこそ、TVドラマらしからぬ神代趣向。
 なお、ここまでまったく言及しなかったが、レオ妻・戸川純。その不逞な面構え、思わせぶりな言動は、まるで脱がない芹明香みたいだ。彼女と神代の、本格的コラボも、見てみたかった気もする。

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by mukashinoeiga | 2015-04-03 10:10 | 神代辰巳猥歌 揺れた俗情 | Trackback | Comments(0)

田宮二郎自殺に新証言?

 ン年間レヴェルで、めったにないことだが、コンビニで、今週発売中の女性週刊誌を立ち読みしちったぜい。
 しかも2誌も(笑)。それぞれ一記事のみの一点立ち読み。
 週刊女性は、もと横浜・佐々木大魔神の実娘が、継母・榎本加奈子に虐待された週刊文春先週号記事への、佐々木の反論。
 中学時代の弁当が、豆腐一丁と、醤油のみだったことがある、という娘の告発には、ダイエットしたい娘のリクエストだった、と苦しい弁解。仮に、「今ダイエットしたいから、お弁当、お豆腐ねっ」といったとしても、冗談の範囲であり、それなりに工夫した豆腐料理にするのが「親」の愛情というもの。
 それを弁当開けたら、豆腐一丁と、醤油のみ、顔から血が引くのでは(笑)。
 また、両親の留守に家出中の娘が、実家に入ったのを、家宅侵入として警察に通報したのは、娘のためとか、娘に問題あり、というレヴェルを超えている。
 かつては絶対の信頼感で横浜ファンを魅了した、守護神として鳴らした、ハマの大魔神も家庭の守護は、甘すぎた、ということか。

 といいつつ、メインは女性自身の、
急逝36年目の衝撃スクープ 第一発見者の付き人が決意の証言
「田宮二郎さんは謀殺された!」
 だったりする。
 猟銃自殺の第一発見者の当時の付き人男性(現在61)の初証言だという。
 このひと、田宮は、殺されたのだ、自殺ではない、と信じていて、当時は、殺されたのだ、というと、自分にも危害が及ぶと、思い込んで、今まで証言をためらっていたのだという。
 しかし、自殺実は殺人だとする、この遺体第一発見者の付き人の、「証言」は、いろいろな意味で面白すぎる。

 まず当時、毎朝、田宮がシャワーを浴びている間、この、逆算すると二十代の若者の仕事は、下着も含めた田宮の衣装の用意。理容師資格を持つ彼は、田宮のヘアメイクも担当。当然TV局などにも同行する。
 田宮のお昼は、田宮の母手作りの弁当。この付き人青年も、必ず田宮の弁当を分けてもらっていたという。
 田宮が猟銃自殺をしたときは、田宮自宅には猟銃はなかったという。死後、クローゼットから銃弾が発見されたが、毎日田宮の衣装や下着を選ぶ付き人青年は、クローゼットに銃弾は、見たことがないという。
 また、田宮が自殺する兆候は、感じられなかった、自殺は、おかしい、という。
 今でも、毎年の命日には、田宮の夢を見て、涙するという。
 これなどは、あるいは、第一発見者の衝撃の悪夢かとも解釈できるが、なんだかゲイティストが漂うぞ(笑)。
 田宮を「兄と慕う」という表現も、ちょっと、怪しい(笑)。
 そして、極めつけは、田宮は、家族、関係者宛に9通の遺書を残したという。
 その9通目の遺書は、この付き人青年に宛てたもので、この付き人青年に、自分のセーターを遺品として贈るというもの。しかし、付き人青年は、署名もなく、筆跡も田宮本人のものか、わからない、何より、身長180センチの田宮のセーターが、(相対的にチビの)自分には、絶対着こなせない、と、田宮自身は、わかっているはず、だから、この遺書も偽造?と、そういう思い入れだ。

 しかし、ミステリ好きとしては、ここが、一番、おかしい(笑)。
 ある人物を自殺に見せかけて、殺す。自殺に見せかけるには、遺書を残すのが一番だ。
 しかし、その場合、9通もの遺書を残すか(笑)。
 1通で済ませるより、9倍リスクが高まるだろう。

 むしろ律儀な田宮としては(いや、田宮が律儀かどうかは、知らないが)自殺に当たって、あらゆる関係者に遺書を残したいと思う。で、当然自分のもっとも身近にいた付き人青年にも、何か残したいと思う。しかし、高価なものを残すのも、ヘンだ。ということで、自分の中古衣装を残すのが、まあ、順当だろうと思う。
 サイズが合わないなんて、「鷹揚な/下の者にアバウトな」スタアにとっては慮外のこと。オレの着たセーター、どうだ、形見としては最適ではないか、「にっこり笑う」田宮。
◎追記◎田宮としては、形見の品として記念になる、それほどへヴィーでない、気さくな、身近な品を贈ったのであって、別に、俺の代わりに着てくれ、というつもりはなかったのかもしれない。
 それを贈られた付き人は、着てくれと、贈られた、と、勝手に「誤読」しただけではないか。
 こういう、伝言ゲーム的勘違いはよくあること。これを付き人青年も朝日新聞も(吉田調書で)「誤読」したのではないか。
◎再追記◎ 下着も含む、衣装の用意をしてくれた付き人に、下着を贈るのはさすがにヘンだが(笑)俺のセーターでも好きにもっていっていいよ、というのは、スタアとしてはごく自然な発想だと思う。もちろん、それは、着てもらうためでは、ない。至極当たり前の発想かと、思う。 

 署名もないのは、ナンセ「9通目の遺書」だからなあ。手抜きになるのも、しかたあるまい。
 なにより「筆跡も田宮本人のものか、わからない」というのも、田宮との、近しさ、というより、遠さを感じさせるものだ。
 結局、この付き人青年の「片思い」的妄想と見るが(笑)。妄言多謝。

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by mukashinoeiga | 2014-09-10 21:22 | うわごと | Trackback | Comments(0)