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鈴木清順「殺しの烙印」最大の謎(笑)宍戸錠真理アンヌ

 つくづく不思議で、日本映画史の謎の一つというべき(笑)は、鈴木清順「殺しの烙印」の前半部分は、ギャビン・ライアルの大傑作小説「深夜プラスワン」(早川文庫)の、まるパクリなのに、いわゆる具流八郎という脚本グループの一人である、キムタケが聞かれても、それ何のこと、とピンと来ていないことだ。
e0178641_2051856.jpg あるいは、ギャビン・ライアル側が訴えれば、多額の賠償金が発生するわけだから、おそらく海千山千のキムタケは、とことんすっとぼけざるを得ないのかもしれない。
e0178641_20515436.jpg 「殺しの烙印」を何度も見、「深夜プラスワン」を何度も読んだぼくからすれば、このコラボ(一方的だけれど)は、とってもゴージャスなんだけど、一体パクったのは、誰だ(笑)というのも、知りたい。
 早川ミステリにあんまり言及していない清順でないことは、たぶん確かだと思うが、そもそも清順に、この件を誰も聞いていない、というのも不可解。
 まあいえることは、清順ファンは「深夜プラスワン」を読むべし、ライアルのファンは「殺しの烙印」を見るべし、とっても楽しいよ、と。

鈴木清順さん慢性閉塞性肺疾患のために亡くなっていた
2017/02/22 に公開
「ツィゴイネルワイゼン」などの作品で知られる映画監督の鈴木清順さんが13日午後、慢性閉塞性肺疾患のため、都内の病院で死去

鈴木清順 TVドキュメンタリー 1
2011/03/19 にアップロード
5,6年前のもの。最初の十数分は録画出来ませんでした。
VHS録画なのでノイズが酷いです。続きあります。

鈴木清順 TVドキュメンタリー 2

Seijun Suzuki interview

An interview with Suzuki Seijun: Director of Tokyo Drifter

 太地喜和子と清順は、結構合ったと思うし、あるいは常連になってたかもしれず、つくづく残念なり。

 しかし清順、外国からのインタヴューには、率直にこたえてるなー。いつもの韜晦したしゃべり方でないのが、笑える。

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by mukashinoeiga | 2017-02-27 20:53 | 清順の光と影すべって狂ってる | Trackback | Comments(0)

野口博志「昼下りの暴力」中途半端な凡作

 中途半端な凡作だが。59年、日活。阿佐ヶ谷にて「ピカレスク スクリーンで味わう〈悪〉の愉しみ」特集。
 中途半端な凡作だと思うが、見た後、ネットで検索してみたら「ダントツ」「隠れた傑作」という、ぼくとは真逆な評価が大勢のようで、いまさらながらぼくの映画感覚のダメさが、再確認された(泣)。
 では、なぜ、ぼくが凡作と感じ、ある種の人たちが、「ダントツ」「隠れた傑作」と感じたのか。ぼくなりに、考えてみた。

e0178641_1244769.jpg昼下りの暴力 (ラピュタ阿佐ヶ谷HPより)
1959年(S34)/日活/白黒/82分
■監督:野口博志/脚本:秋元隆太、柳瀬観/撮影:永塚一栄/美術:小池一美/音楽:山本直純
■出演:川地民夫、筑波久子、水島道太郎、宍戸錠、稲垣美穂子、菅井一郎、弘松三郎、深江章喜、長尾敏之助、雪丘恵介、伊藤寿章
ボスを欺き、悪の泥沼に落ちこんだヤクザが血みどろの末路を辿る──。非情な兄貴分・水島道太郎、ファムファタールの筑波久子、不気味な殺し屋・宍戸錠。裏切りに次ぐ裏切りが、美しいモノクロ画面に繰り広げられる。

 きわめて奇妙な映画である。
 言ってみれば、日活無国籍アクションと、フィルムノワールの、異種格闘技戦、ないしは、ハイブリットなミックス、あるいは、そのいいとこどり、そしてしばしば、いいとこどりというのは、たいてい失敗するのですね。
 ある意味突き抜けた日活無国籍アクション(言ってみればアメリカナイズされたアクション映画への接近)へと至る過程の中で、フィルムノワール(フランス映画的なある意味「中途半端な」人間ドラマ的サスペンス)へ色目を使い、しかしそれは、明らかにベクトルが違うもののハイブリットを目指したがゆえの、失敗というべきか。
 日活無国籍アクションへと至る胚芽を内包しつつ、別系統にも欲目を出した、いわば、人類にいたる道とは枝分かれした、ネアンデータル人な映画かと。
 突き抜けた日活無国籍アクションとは相性の悪い「文学的」な設定、物語の、違和感。その「違和感」に、中途半端な映画的インテリが、ダントツとか、隠れた傑作とか、感じちゃううのでは、ないかと(笑)。
 いや、映画が好きでありつつ、映画的感覚の乏しいアタシの戯言と、ご笑覧あれ。
 
ラピュタ解説のいう、美しいモノクロ画面という永塚一栄の映像は、今回残念ながら、心に響かなかった。木村大作よりは美しいが、しかし木村大作よりいいということは、何の勲章にもなるまい。
 ダメな時の宍戸錠の例にもれず、今回の宍戸錠は、ひたすら気持ち悪かった。宍戸錠の、素の気持ち悪さを感じさせる日活アクションは、その時点でアウトだろう。
 筑波久子のファムファタールぶりは、今回も中途半端に、生かされなかった。
 川地民夫はいいが、この映画のティストで、最後に生き延びるのは、違うように思う。娯楽映画への妥協として、主人公が、生き延びた。こういうのは、明らかに、士道不覚悟だろう。
 こんな甘い結末で、「隠れた傑作」などと、言ってはいけなかろう。

 なお、水島道太郎に関していえば、ぼくはみちたろうと読むと思っていたのだが、山田宏一のマキノ本を改めて読んでみたら、どうたろう、と読むとのこと。
しかし、どうたろう、というのは、どうだろう(笑)。
 ぼくは、これからも、水島道太郎を、みずしまみちたろうと、読んていくことだろう。

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by mukashinoeiga | 2017-01-27 01:23 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(7)