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池広一夫「尼くずれ」安田道代三木本賀代中谷一郎小松方正高原駿雄

なぜ尼にこだわる(笑)。尼だけに、映画として不毛ではないか(笑)。
 渋谷にて「シネマヴェーラ的大映女優祭 小西康陽とシネマヴェーラ渋谷によるセレクション」特集。68年、大映。
 感想駄文済みの村山新治「尼寺博徒」野川由美子71年どうよう大映尼さん好きだなあ(笑)。
 お話は定番の極み。禁欲のはずなのに男とパコパコ、尼僧同士でレズり、挙句の果てに、なぜかヤクザに、いちゃもん付けられ、出入りがあり~の。東映が女博徒モノで当て、大映も江波杏子でパクったが、何か独自の企画を、となって、尼があるじゃん尼が、と安易な流れか。
 しかし尼をヒロインにしても、話の膨らみようもなく、それこそ不毛で。中途半端なエロと、御法度のせめぎあいの中で、ご法度がどんどんぐずぐずになっていく。それって面白くないよ、と。あまりに、アマい(笑)。

e0178641_1514081.png『尼くずれ(35mm)』公開:1968年 (渋谷シネマヴェーラHPより)
監督:池広一夫
出演:安田道代、三木本賀代、小林直美、しめぎしがこ、中谷一郎
春光尼(安田道代)と知り合ったトルコ嬢の三木本賀代は、ヤクザに追われる仲間たちを引き連れ尼寺に逃げ込んだ。増大する生活費を稼ぐためヌードモデルを引き受けた安田は…。美人でカッコよくてヤクザ相手に啖呵もきれるヒロインに安田道代がドンピシャ。「姿は尼だが、中身は凄い!!」というばちあたりなキャッチコピーもイカす。【小西康陽セレクション】

 僧侶兼人気作家の今東光の、いわゆる業界裏話的原作なんだろうが、そもそも今もそうだが、僧侶は妻帯も許されるのに、なぜ尼僧だけは禁欲一筋なんだと。ダブスタの極みというか、性差別か、それとも尼僧たちは原理主義者なのか。まさに二層構造だ。
 いまやダブスタ左翼の瀬戸内レモンは、若尼時代は、スタア尼として仏教界の人気者であり、若僧の塩エキスを吸い取って、瀬戸内塩レモンだったりして。←個人の完全なる妄想です。
 エロ写真家に高原駿雄、エロヤクザ親分に小松方正、そして女をレイプしまくりのあげくトルコ嬢に落とすヤクザに意外にも中谷一郎と、新劇系満載。いつもの大映おやじ連は影もなし。こういう重厚な役は大映プロパーには任せられないということか。それとも時期的に専属を抱え込めない末期になって、どうせ使うならフリーの有名脇役ということか。
 なお「尼くずれ」同様、三宅邦子が上品な庵主さま。抜群の安定感で。

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by mukashinoeiga | 2017-11-20 01:52 | 旧作日本映画感想文 | Trackback(2) | Comments(2)

三隅研次「兇状流れドス」「新女賭博師 壷ぐれ肌」

 京橋にて。「映画監督 三隅研次」特集。70、71年、大映京都。
 この特集で、再見、再再見の三隅ばかり見てくると、作品自体はたいへん楽しいのだが、だんだんむなしくなる(笑)。
 まあ、それは三隅のせいではなくて、こちらの都合なのだが。
 で、初見の三隅2本。
 わくわくしながら、見たら、それなりに面白いものの、がっくし。70年代特有?のがっかり日本映画感が、漂う。
 主演者としては、まあまあ合格点だが、はっきり言おう。50、60年代の日本映画なら、絶対に主役を張れないような、せいぜい二番手、三番手のスタアが主役を張る残念感。オーラが、まるで違うのね。
 スタアのオーラのなさゆえか。
 60年代までは有効だった娯楽映画の作法のあれやこれやが、70年代では手垢にまみれてしまったということか。
 もちろんその、お作法は、ついには80年代では誰にも見向きもされもせず、ついには消滅してしまうのだが。

e0178641_222258.png41兇状流れドス(83分・35mm・カラー) <フィルムセンターHPより>
1970(大映京都)(監)三隅研次(脚)直居欽哉(撮)武田千吉郎(美)上里忠男(音)小杉太一郎(出)松方弘樹、川津祐介、真木沙織、戸浦六宏、亀石征一郎、石山健二郎、川崎あかね、新條多久美、田中三津子、熱田洋子、伊達岳志、木村元、水上保広
流れ者(松方)が、乱暴な男たちから女(真木)を救ったことを契機に、ヤクザの勢力抗争にまきこまれる。雷蔵亡き後、東映から借りた主演俳優、松方弘樹の快活さを活かした作品。倒産前の厳しい財政事情の中、簡素なセット主体の構成や、霧を充満させたシーンなど工夫を凝らし、風俗も丁寧に描いている。


 まあ本人にもそれなりに美質もあり、親の代からなじみの東映で若手スタアの一角、松方。
 男女ともごく少数を除いて、スタア払底の大映が、特に70年代ともなると、主演を張れるスタアにも不足がち。
 つれてこられた松方を見て、大映スタッフは、
「こんなアンちゃんが、主演かい」と、鼻白らんだことだろう。
 確かに若くて、愛嬌があって、でも、こんなアンちゃんが、大勢のヤクザをバッタバッタと、ひとりでなぎ倒す主演が、勤まるのか、と。
 確かに軽量。
 そして大映リアリズムが、雷蔵なりカツシンにあったスタアオーラ(彼らなら敵をバッタバッタとなぎ倒すだけのオーラが、あった)を、感じないなら、松方は、大映カラーのなかで、浮いてしまうだろう。
 しかも、そういう、若くて、かっこよくて、しかも、めったやたらと強いなんてのを、もう誰も信じられない時代にも、なってゆく。
 霧の港町といえば、日活の代名詞だ(笑)。
 霧にまみれた港町での、男と女の出会い。つまり、東映から借りてきた若手スタアを使って、大映がやろうとしたのは、なんと日活無国籍の再生なのだ。
 何たるごった煮。都合のいいいいとこ取りは、絶対に失敗する。
 大・東・日の娯楽映画総力戦?を、図らずも計った形だが、そして霧をめったやたらと振りまいて、もはや背景が見えないレヴェル。背景を作りこまない分、美術費が浮くと、ナイスアイディアであり、フンイキも、でる、という算段か。
 しかし、背景がほのかに見える程度が、霧のロマンだろう。
 若手女優も多数投入するが、少数の例外を除いて、大映はもともと女優が、弱い。存在感が、一般美人並みを、次々登場させてもねえ。
 逃げていく松方を、汽車のなかで花札でカモる老練な詐欺師・伊達岳志に、大映の松方に対する皮肉を感じるのは、ぼくだけだろうか(笑)。


新女賭博師 壷ぐれ肌(79分・35mm・カラー) <フィルムセンターHPより>
1971(大映京都)(監)三隅研次(脚)高岩肇(撮)梶谷俊男(美)加藤茂(音)鏑木創(出)江波杏子、本郷功次郎、安田道代、渡辺文雄、水上保広、川崎あかね、早川雄三、伊達三郎、森章二、西川ヒノデ、伊吹新吾
江波杏子主演の「女賭博師」シリーズ第17作。前作から一年のブランクを経て「新」と銘打ち、ダイニチ映配から配給されたが、本作が最終作となった。昇り竜のお銀(江波)が、惚れた渡世人(本郷)とともに仇の組との大勝負に立ち向かう。江波と安田の女賭博師同士の勝負と立ち回りが見所となっている。


 こちらは自前の大映若手、江波杏子、安田道代のダブル主演だが。
 そもそも60年代後半にあっては、ちょい役専門の準大部屋扱いの江波を、ぼくは一度もいいと思ったことがない。何よりも、ごつい爬虫類系の顔が、怖い(笑)。男なら、悪役専門の顔だろう。
 チンピラ娘専門?の、安田道代は、年を取って良くなったタイプ。若手時代は、あんまり、よくない。
 こういうふたりがダブル主演でも、ちっとも映画は、弾まない。
 若い女が、大勢の男たちをバッタバッタも、大映リアリズムに合わない。きゃしゃな娘が、大勢をなぎ倒す、というのは、日本映画に通底する伝統美みたいなものだが、それを支えるリアリティが、この二人には、ない。

 かくて、大映も、三隅も、時代の流行から、静かに、消えていく。
 なお、終映後、ぼくの前を歩く観客が、しみじみ「壷振りか」と、つぶやくが、まぎらわしいタイトルに、ナニを期待していたのか(笑)。
 ちなみに見る大映映画、見る大映映画、すべてに出ている感がある伊達三郎、その出演本数って、いったい(笑)。
 日本映画データベースによれば、三郎で133本、岳志で6本だが、少なくとも200本は越えているのではないか。
 どこかに彼のフィルモグラフィは、ないものか。いや、ただ、本数だけを、知りたい訳で(笑)。
 それとも日本映画出演最多ランキングとかあるのかな。

★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。

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by mukashinoeiga | 2016-04-17 22:02 | 三隅剣児女なみだ川と大魔剣 | Trackback | Comments(2)

マキノ雅弘「悪名一番勝負」カツシン安田道代津川雅彦江波杏子山本学金子信雄水島道太郎

 渋谷にて。「次郎長三国志&マキノレアもの傑作選!」特集。69年、大映。
 マキノ監督、勝新主演。このふたりには、共通点があると思う。単純化すれば、
 <浪花節とモダニズムの、泥臭くも、粋な結合>
e0178641_2025276.png 単純に考えれば、相性は合う筈なのだが、前に見た、同様コンビ作(大映の「玄海遊侠伝 破れかぶれ」本特集でも、20・21日上映)と同様に微妙に相性は狂い、イマイチな感じ。
 マキノ雅弘「次郎長三国志 第五部 殴込み甲州路」の同時上映ゆえの、再見作。
 悪名シリーズ最終作、大映としても、どん詰まりの映画だ。シリーズの要というべき、勝新の弟分・田宮二郎が、出ていない状況。マキノVS田宮、見てみたかった。悔しい。マキノと、田宮二郎、絶妙に相性よかったのではないか??? 残念。
e0178641_2042674.png マキノ組常連・津川雅彦が、どもりの若い衆。金子信雄が、珍しく善人役、ただし、息をするように嘘をはく朝鮮人。水島道太郎が、立派な?悪人で、その立派な悪人ぶりに、惚れ惚れ。
 おきゃんな安田道代は、絶品にセクシー。山本学は、いかにも、線の細い世間知らずのインテリ組長で、その妻・小川真由美は、例によって大雑把な女。江波杏子は、最初のうちこそ、いいとこの、しかし没落した、生娘のお嬢さんで、まったく似合わないが、三年後と字幕が出たあとは、ヤクザな女壷振り師になって、観客を、落ち着かせる。
 絶対の安定感。
 ただし、勝新、江波、安田は、マキノ的には、雑味のきつすぎる俳優たちであるのか、イマイチ、マキノ節に、乗れず。江波は、固すぎ、ぱさぱさでマキノ的色香出ず、勝新、安田は、自由すぎて、禁欲感なく、ばさばさで色香出ず、それぞれ、完璧なマキノキャラ、藤純子、高倉健に、はるかに及ばず、あるいは、引退が近づいたゆえの、マキノ節の衰えか。
 同じ大映なら、酸味のきつい勝新ではなくて、アルカリ性?な、田宮か、雷蔵とコラボしたマキノを、見てみたかった。せん無い夢ではあるが。

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by mukashinoeiga | 2012-02-19 21:52 | マキノ残侠伝 雅弘仁義 | Trackback | Comments(0)