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タグ:大映(東京・京都) ( 115 ) タグの人気記事

爆笑!モリマの変顔! モリマはジム・キャリーか(笑)

目の錯覚なのだが。
e0178641_17511061.jpg 瞼を閉じたモリマの目が、びょーん!と、飛び出してるように見えた(笑)。もう片方の瞼も、見開いた目のように見えてしまう(笑)。のえさんのツイッターより。

のえ@noebox
オクに出てる「美女と盗賊」のスチールを見て あぁ、これも結構露出度高いんだなとおもた。見たことないけど…
スチール写真の雰囲気だけ見てると黒澤で撮った方が良かったんじゃない?と思うしでも黒澤で撮ってたらモリマの役は三船がやってそう。(以上引用終わり)

 いやあ笑った笑った。のえさん、すんません。

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by mukashinoeiga | 2018-12-07 17:51 | うわごと | Trackback | Comments(8)

井上梅次「女は夜化粧する」山本富士子川口浩森雅之叶順子上原謙田宮二郎清水将夫

大人大映らしい夜メロ快作。再見。
 神保町にて。「女たちの街「色」と「花」に彩られた文芸映画の世界」特集。61年、大映東京。
e0178641_1327741.png 大人な大映らしく、と言っては変だが、大映は青春映画が苦手で、大映のほぼすべての若手俳優は、青春の気が感じられない。実年齢は若くても、みんな妙に「大人の事情」に精通しているように見える。
 その中にあって、川口浩だけがゆいいつ、やんちゃ坊主のまま、青春を体現している。大映にとっては貴重な存在だ。
 その浩の父、松太郎は大映の重役でもあったから、おそらく大映から、「センセ、今度は山本富士子主演映画になるような原作お願いしまっせ」などと言われていたに違いない。
 脚本のアテ書きはよくあることだが、これは何と原作からすでに、アテ書きだったと思われる。やんちゃな若者には息子を、気障な紳士にはモリマを、妖艶なやり手には山本富士子を、といった具合に、きわめてシステマティックな、企画→原作→脚本化→イメージ通りの配役。安定したシステム。
 小説家川口松太郎は、今でいう、大映のPB(プライヴェートブランド)だったのね(笑)。そりゃあ効率いいわ。
 ところで、この映画を見た女子の疑問は、あれだけエロかっこいいモリマを差し置いて、山本富士子が、なぜ川口浩に、なびくのか、ということのようだ。まあ、原作者の息子だから、息子可愛さの親バカ、という点もあるかもしれないが(笑)それとは別に…。

e0178641_13281321.png16. 女は夜化粧する S36('61)/大映東京/カラー/1時間41分 (神保町シアターHPより)
■監督:井上梅次■原作:川口松太郎■脚本:斎藤良輔■撮影:中川芳久■音楽:鏑木創■美術:下河原友雄■出演:、川口浩、森雅之、叶順子、上原謙、田宮二郎、清水将夫
赤坂の歓楽街でギター芸者として人気の登子(山本)は、その美貌と手腕を買われ、ナイトクラブを任されることになり…。衣装も雰囲気もゴージャスな山本と、彼女を誘惑する色男たちとの恋の駆け引きも楽しい娯楽作。




 山本富士子は、男を手玉に取る女である。それを商売にして、その適応能力は抜群なのだ。
 彼女はあらゆる客たち、そしてパトロンのモリマでさえ、手玉に取る。
 モリマも、ある程度は押すんだけど、きっぱり富士子に拒否されると、あきらめちゃう、本当の紳士。
 普段はオトコ山本富士子というべき押しの強さで鳴らす田宮二郎も、チャンスを人に譲る、おっとり加減。上原謙も清水将夫もやさしいやさしい。
 そうこの映画では、男たちは、みんな優しい。誰も富士子を不幸な目にあわすようなセクハラ男では、ない。

 その例外が、川口の浩。劇団をやめる当夜に、酒を飲んだ、最後の青春の同士でもあった。 
 富士子がゆいいつ手玉にとれない男。もしくは、手玉に取りたくない男。
 ぐいぐい押してくる浩に、富士子は抵抗できない。むしろぐいぐい押してくる浩に、ついに抵抗しきれず、自分から浩の顔を抱き寄せ、キスしてしまう始末。
 オトコを手玉に取る女は、結局手玉にとれない男に弱い。だから、モリマより川口浩。
 最後、歓楽を期待した富士子を、モリマは店に送る。究極のアッシー君か、「お前、日銭を稼げよ」という共同経営者か。まあモリマは紳士だから、どっちもどっちか。

 この映画は、画質が暗い。クレジットで確認できなかったが、アグファか、偽アグファか。いや、アグファじゃないだろう、もっと美麗なのが大映アグファだ(吉村公三郎「夜の河」)。とにかく画面が暗く、荒い。夜のシーンが多く、室内でも室外でも暗い。
 この当時は、町中のネオンサインも少なく、住宅地も街灯が少なかったろう。
 ということで、今ほど明るくもなかった当時の世相を反映しているのが、明るく楽しい東宝映画に対して、暗くて楽しい大映映画の面目躍如。
 なおクレジットで、特殊撮影というのがあったが、まず気になったのが富士子の控室で、富士子が写る三面鏡での的確な配置。これ、たぶん三面鏡と本人、全部にピントを合わせるのは、相当困難だよね?
 あと、クライマックス付近でうつる、富士子の豪華なラメ入り和服。ピカリピカリ光るのだが、これ暗いなかで実際にピンスポ当てたら、その周りも明るくなるよね。このラメの明り自体が、全部均一の光十字で。

シネマ・パラダイス 山本富士子特集


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by mukashinoeiga | 2018-11-29 13:06 | 旧作日本映画感想文 | Trackback(58) | Comments(0)

増村保造吉村公三郎衣笠貞之助「嘘」滝瑛子叶順子川崎敬三山茶花究喜頓乙羽信子森光船越滝沢修

濃密な大映空間のコクとキレ。
 渋谷にて。「映画は大映、ヴェーラも大映」特集。63年、大映東京。
 2コ前の感想駄文佐藤武「帰国 ダモイ」で、
 そもそもどのオムニバス映画でも、各エピソードの食い足りなさが残る仕組みになっており、本作もそう。それぞれ独立した中篇、長篇にすれば感銘を与ええるものになる可能性があるものをも、ぶつ切りにして、すぐに次のエピソードに移っていく。
 と、書いたが、本作感想駄文で、早くも裏切る(笑)
e0178641_2523675.jpg 3話オムニバス映画なのに、このコクとキレ! しかも圧倒的大映空間の濃密。
 各話それぞれ余韻を持っているのがいい。大映ならではのダークな照明の統一感。いかに明るく明細感ある照明を目指すのではなく、暗み重視の大人照明。

『嘘(16mm)(99分)』公開:1963年
監督:増村保造、吉村公三郎、衣笠貞之助
出演:滝瑛子、ジェリー藤尾、江波杏子、叶順子、川崎敬三、山茶花究、益田喜頓、乙羽信子、中田康子、森光子、船越英二、滝沢修、杉田康
「嘘」をテーマに増村保造、吉村公三郎、衣笠貞之助が競作したオムニバス。処女を守りつつ男たちを手玉に取る短大生の「プレイガール」、2号を持て余して別れを画策する社長の「社用2号」、1人の男をめぐる3人の女の虚勢の張り合いを描く「女体」。豪華俳優陣の技が光る!【小西康陽セレクション】

e0178641_840419.png 第一話。短大生滝瑛子は、何十人ものボーイフレンドとデートを繰り返す。相手はいずれも金持ちのお坊ちゃん。いわゆる玉の輿結婚を狙う。しかし体は許さない。
 処女を高く売るのが戦略。典型的プロフェッショナルヴァージン。
 19才だが一つさばを読んで、あたし18よ、って細かいな、おい。19じゃ処女感減るんかい。
 いかにもマスマスムラムラの増村らしいエネルギッシュさ。
 滝瑛子の弟の中学生男子も、姉と大人の会話。大映は、中学生男子もスケベ中年男並みの発想、会話、徹底的に青春が似合わない大映ならではの(笑)。しかも姉もまだ未成年なのに、この大人の女感満載。ああ面白い。

e0178641_2594063.jpg 第二話。新劇上がりの苦労人女優叶順子は、精力剤が大ヒットの製薬会社社長益田喜頓を、パパにゲット。優雅にマンション暮らし、しかもその製薬会社がCM提供の連続ドラマの主演もゲット。
 ところがこの役が女子高生役なものだから、トウが立った叶ではだめだ、ということで早くも第四話で交通事故で死ぬ羽目に。
 いやでも映像を見る限り、叶順子の女子高生はぎりぎりセーフだろう(笑)。
 TVドラマの役も、愛人の座も切られようとする叶のドタバタを、吉村ハムハム軽快に描く。
 叶の新劇仲間の大辻司郎、この時期の大映では欠かせない脇役で、決してうまくはないんだけど、味で際立つ。

 第三話。冒頭いきなり船越が銃殺される。殺したのは愛人乙羽。
 その裁判に船越本妻モリミツや証人中田康子が絡む。
 本妻モリミツ、愛人乙羽、中田康子、殺される色摩船越、ちょっとした黒い三人の女だ。
 ダメダメな男女そろい踏み、ああいかにも大映。そしてこれらグダグダ男女を裁くのが、ザ正義感・宇津井健! キヌサダ余裕の演出の好ましさ。

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by mukashinoeiga | 2018-10-21 02:53 | マスマス増村保造ムラムラ | Trackback | Comments(0)

市川崑「黒い十人の女」は愛されキャラ船越よりモリマ主演で見たかった(笑)

そうでしょ皆さん(笑)。
e0178641_2242895.png 本妻 中北千枝子。
 愛人たち デコちゃん 京マチ 若尾文子 岡田茉莉子 久我美子 野添ひとみ 堀越節子 原節子 その他その他
 黒2点の男愛人 三船敏郎 三国連太郎

 いや、絶対これは船越じゃない! モリマでしょ(笑)。 
威勢よく虚勢を張り、デモいざ守りに入るとビビりまくり、シュンとして、開き直り、逃げまくる。
 これこそ、ザ・モリマじゃあないですか(笑)。
 市川崑、一生の不覚!





黒い十人の女 予告篇



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by mukashinoeiga | 2018-10-18 21:56 | 架空映画妄想キャスティング | Trackback | Comments(0)

木村恵吾「再会」森雅之久我美子三津田健清川玉枝木村三津子入江たか子柳永二郎三國連太郎伊藤雄之助

モリマ久我コンビのビミョーなメロドラマ。出色の悪役に三国連太郎だが、いささか甘いのは三国のせいでもないが。しかし善玉悪玉両方演じられる三国に比べ、その息子は善玉一方なのは、ちと幅が狭いか。
 渋谷にて「シネマヴェーラ渋谷的大映男優祭 坪内祐三とシネマヴェーラ渋谷によるセレクション」特集。53年、大映東京。

e0178641_17541953.png再会(1953) (Movie Walker HPより)
直木賞作家久生十蘭の原作を「煙突の見える場所」の小国英雄が脚色、「乾杯!東京娘」の木村恵吾が監督にあたった。撮影は「チャタレー夫人は日本にもいた」の高橋通夫、音楽は「雨月物語」の早坂文雄。「妖精は花の匂いがする」の森雅之、久我美子、木村三津子のトリオに、「愛情について」の三國連太郎、「日本の悲劇」の柳永二郎、「プーサン」の伊藤雄之助、文学座の三津田健などが主なキャストである。
戦争のさ中、修は兄夫婦の勧める気の進まない見合いに行く途中、日比谷公園の音楽堂で隣席の秋子と知合って心をひかれ、見合の相手田鶴子との縁談を断った。秋子は田鶴子と親しい友達で、二人は期せずして同じ男性を恋したのだが、秋子だけがこれを知った。田鶴子も修も気がつかなかった。孤児の秋子は叔父高島少将の家に育てられ、その子憲兵少尉忠雄は秋子を手に入れるため、土曜日ごとに音楽堂で会う修との間を、都下浅沼伍長に命じて邪魔させた。が、彼女の心が修を離れないと知るや、手を廻して彼を北海道の部隊に召集する。凡てを知った田鶴子は秋子を助けて、ようやく途中の駅で二人を会わせた。
出演 森雅之 三津田健 清川玉枝 木村三津子 入江たか子 久我美子 柳永二郎 三國連太郎 伊藤雄之助


 借金のかたに菅井一郎に体を汚されたからといって、やっと再会したモリマを目前に、久我美子も死ぬことはなかろう、というのは現代のぼくたちの感想だが、戦後8年、貪欲にがむしゃらに戦後を生きていた人々が、もはや残像に過ぎないあらまほしき戦前日本の、清らかな理念に殉じるものが、一人くらいは、フィクションのなかにいてもよかろう、ということか。
 パンパンたちがたくましく、あさましく米兵に抱き着くなかで、そういう大和なでしこが一人くらいいてもいいだろう、という物語的願望か。
 それが物語の効用か。

 本作の第二ヒロイン木村三津子が、チョーかわいい(笑)。というか普通にかわいい。ヒロイン女優としてオーラがある。
 これは、相当の驚きで(笑)。
 というのもこの当時の大映で、第二ヒロインは、あるいは下手したら第一ヒロインすら、華がないオーラがない地味地味女優ばかり、という印象がある。東宝や松竹日活など他社では到底主演・準主演クラスにいられないような、オーラなしの素人同然が多すぎた。この、普通にかわいい華がある女優さんは、ホントーにめずらしい。
 この木村三津子が、大映女優として「長生き」出来なかったのは、悲しいなあ。

 モリマが、いじめられる初年兵になったり、金持ちのお坊ちゃんになったり、イマイチ、似合わず。

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by mukashinoeiga | 2018-03-28 17:55 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

木村恵吾「一刀斎は背番号6」菅原謙二叶順子仁木多鶴子春川ますみ五味康祐小西得郎菅井一郎浦辺粂子

前半ニコニコ後半ややヘンテコ。59年、大映東京。
 長年見たかった一本だが、期待違わぬ面白さ。

e0178641_2143187.png『一刀斎は背番号6(16mm)(87分)』公開:1959年 (渋谷シネマヴェーラHPより)
監督:木村恵吾
出演:菅原謙二、叶順子、田宮謙次郎、山内和弘、仁木多鶴子、小林勝彦、五味康祐、菅井一郎、浦辺粂子
素人ホームラン大会に髪も髭も伸ばし放題の男が現れ、見事打球をスタンドに叩きつけた! 剣術の達人がプロ野球で10割打率&初球ホームランという脅威の活躍をするという野球ファンタジー。当時の有名選手や原作者の五味康祐もゲスト出演している。【坪内祐三セレクション:スポーツ映画】

 後楽園大ロケ、当時の大毎・西鉄の稲尾らの選手、実際の観衆、エキストラを使い倒したロケが多発。当時の球場ロケでも他の映画は、エキストラ映り込みのショットはせいぜい10以下かな。本作では何と観衆・エキストラ映り込みのショットが数十以上と拝察。こりゃあ助監督は苦労したろう。ただし観衆・エキストラを背景に科白を言う大部屋俳優の演技は、ハリウッド並みとはいかぬが(笑)。
 下手な大部屋よりよほどうまいのが、当時の人気解説者の小西得郎。

 主演の菅原謙二は朴訥な柄を生かして好演。ただし髭を剃ったら岡田時彦にはさすがに及ばず、実直な顔で意外性は少なし。ウシマンさん他大映脇役陣大量出演の頼もしさ楽しさは、相変わらずのうれしさ。
 で、問題は、この一刀斎、ある意味究極の出落ちキャラというべきか。長尺が、持たないタイプ。本来は「ルパン三世」における五右衛門みたいな脇役タイプか。
 で、後半、木村恵吾らはいろいろ工夫するのだが、結果、それが、それまでの健全娯楽映画路線から心ならずも中途半端に逸脱するような結果に。
 菅原は偶然から、主人菅井一郎、女将浦辺粂子、娘叶順子の三流旅館に投宿する。
 浦辺粂子「うちみたいな三流旅館にお泊りいただいて」
 菅井一郎「いえ、うちは三流ではありません。二流です」いいなあ。
 でもほぼ素泊まりの商人宿は、二流とも言えまい(笑)。
 この宿の路地を挟んだ反対が、清川玉枝の美容室。
 その娘がストリッパー春川ますみ。清川=春川の親子役とはなんというベストマッチ。子の春川の唐突かつあいまいな登場ぶりと、菅原謙二の絡みぶりが、この映画の健全娯楽ぶりを少しずつ狂わせていく(笑)。
 春川と叶のとってつけたようなキャットファイトなんざ、この監督の趣味かしら(笑)。
 この春川ますみが歌うのだが意外やうまい可憐な歌声。
 さて菅原謙二上京の目的は合気道達人との真剣勝負。その達人が大阪で死んだことを知らされ呆然。達人の娘仁木多鶴子や叶順子との恋も発展せず、いささかアンチクライマックスの様相を呈す。
 この後半の雰囲気が、ほんとにビミョー(笑)。

橋本力さん死去 大魔神スーツアクター ブルース・リーと共演

 本作でけがをして、大魔神に。そしてブルース・リーと共演。ほんとに不思議な人生。

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by mukashinoeiga | 2018-03-02 02:14 | 傑作・快作の森 | Trackback | Comments(0)

池広一夫「尼くずれ」安田道代三木本賀代中谷一郎小松方正高原駿雄

なぜ尼にこだわる(笑)。尼だけに、映画として不毛ではないか(笑)。
 渋谷にて「シネマヴェーラ的大映女優祭 小西康陽とシネマヴェーラ渋谷によるセレクション」特集。68年、大映。
 感想駄文済みの村山新治「尼寺博徒」野川由美子71年どうよう大映尼さん好きだなあ(笑)。
 お話は定番の極み。禁欲のはずなのに男とパコパコ、尼僧同士でレズり、挙句の果てに、なぜかヤクザに、いちゃもん付けられ、出入りがあり~の。東映が女博徒モノで当て、大映も江波杏子でパクったが、何か独自の企画を、となって、尼があるじゃん尼が、と安易な流れか。
 しかし尼をヒロインにしても、話の膨らみようもなく、それこそ不毛で。中途半端なエロと、御法度のせめぎあいの中で、ご法度がどんどんぐずぐずになっていく。それって面白くないよ、と。あまりに、アマい(笑)。

e0178641_1514081.png『尼くずれ(35mm)』公開:1968年 (渋谷シネマヴェーラHPより)
監督:池広一夫
出演:安田道代、三木本賀代、小林直美、しめぎしがこ、中谷一郎
春光尼(安田道代)と知り合ったトルコ嬢の三木本賀代は、ヤクザに追われる仲間たちを引き連れ尼寺に逃げ込んだ。増大する生活費を稼ぐためヌードモデルを引き受けた安田は…。美人でカッコよくてヤクザ相手に啖呵もきれるヒロインに安田道代がドンピシャ。「姿は尼だが、中身は凄い!!」というばちあたりなキャッチコピーもイカす。【小西康陽セレクション】

 僧侶兼人気作家の今東光の、いわゆる業界裏話的原作なんだろうが、そもそも今もそうだが、僧侶は妻帯も許されるのに、なぜ尼僧だけは禁欲一筋なんだと。ダブスタの極みというか、性差別か、それとも尼僧たちは原理主義者なのか。まさに二層構造だ。
 いまやダブスタ左翼の瀬戸内レモンは、若尼時代は、スタア尼として仏教界の人気者であり、若僧の塩エキスを吸い取って、瀬戸内塩レモンだったりして。←個人の完全なる妄想です。
 エロ写真家に高原駿雄、エロヤクザ親分に小松方正、そして女をレイプしまくりのあげくトルコ嬢に落とすヤクザに意外にも中谷一郎と、新劇系満載。いつもの大映おやじ連は影もなし。こういう重厚な役は大映プロパーには任せられないということか。それとも時期的に専属を抱え込めない末期になって、どうせ使うならフリーの有名脇役ということか。
 なお「尼くずれ」同様、三宅邦子が上品な庵主さま。抜群の安定感で。

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by mukashinoeiga | 2017-11-20 01:52 | 旧作日本映画感想文 | Trackback(2) | Comments(2)

村野鉄太郎「雪の降る街に」高原巧山崎努小桜純子川口浩三津田健渚まゆみ

次の展開が読めない異色青春ドラマ?
 渋谷にて「シネマヴェーラ的大映女優祭 小西康陽とシネマヴェーラ渋谷によるセレクション」特集。62年、大映。
 都内の名画座が、大映というより、大映を吸収した角川映画に誘われたのだろう、それぞれ工夫した大映特集を展開する。面白い試みで、ファンとして歓迎したい。
 ただこの規模な特集は大映ならではの事情、多彩な作品があり、なおかつ地味で今まであまり光が当たってこなかったような点がある気もするので、次の展開はむずかしいかも。

e0178641_239305.jpg『雪の降る街に(16mm)』公開:1962年 (渋谷シネマヴェーラHPより)
監督:村野鉄太郎
出演:高原巧、山崎努、小桜純子、川口浩、三津田健、渚まゆみ
秋田の雪深い街。高校野球のエース・信夫の家をプロ野球選手の辺見が訪ねてくる。信夫は辺見の妹・久美子に一目で恋するが、彼女は信夫の兄・一郎に惹かれ…。雪深い街を舞台に、都会から来た娘をめぐる兄と弟の相克を『雪の降る街を』のメロディに乗せて描いたドラマ。スキーの選手生命を断たれ屈折した一郎を山崎努が演じる。【小西康陽セレクション】

 確かに本作は紛れもなく青春ドラマなのだが?
 まず第一に、大人のドラマに絶対的な安定感を持つ大映は、だからか、青春ドラマが、苦手。
 本作も、映画自体に青春感がないし、いかにも昔の田舎の高校生らしいジャガイモ顔の主人公にも青春感がないのだ。
 ジャガイモ君はある場面では、ふてぶてしいまでに大人っぷりなゲスさを発揮し、いかにも大映で。
 最後の大泣きは小学生っぽい。ジャガイモ君は、青春だけが、ない、とは言いすぎか。

 そもそも地元出身のプロ野球スタア投手の大瀬康一が肩を壊し、秋田の温泉で療養中。そのいもうと小桜純子に、ジャガイモ君は、一目惚れ。
 一切のタメもなく、彼女にアプローチ。ここには自分の田舎者でジャガイモ顔に対するコンプレックスが一切ない。まるでこの少年は、思春期の悩める少年ではなく、中年成金のスケベおやじのようだ、とはいいすぎですねはい(笑)。
 ジャガイモ顔の無名俳優と、華のない地味地味な新人ヒロイン。こんな組み合わせは、絶対に大映でしか、ありえない。
 地味地味カップルの主演ゆえ青春感はどんどん低減し、話をぼやけさせていく。
 それに湯をかけて、もとい、輪をかけて、話をボケさせていくのが、ジャガイモ君の兄・山崎努だ。
 世間では山崎努や緒方拳、仲代を名優扱いだが、ぼくはこの三人をうまいと思ったことはない。このハンチクな引きこもり君(というのも不正確だが。家族とも子供たちとも普通に接しているし)を繊細に演じるには、山崎の演技力では、はっきり不足。
 この複雑な彼を楽々演じきれるのは、この時期おそらく市川雷蔵ただ一人か。ただこんな低予算ノンスタア映画に雷蔵は出せまい。
 ド定番の定食番組を得意とする大映が、下手に文芸映画に手を出したというところかな。
 なおそれなりに余韻のあるラストも、ダークダックスの同名主題歌が流れ、すべて雰囲気ぶち壊し(笑)。

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by mukashinoeiga | 2017-11-17 02:39 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)

村山新治「尼寺博徒」野川由美子伊吹吾郎加藤治子渡辺やよい安部徹渡辺文雄曽我廼家明蝶伴淳三郎

単なるやっつけ仕事の凡庸なプログラムピクチャア。こういうので追悼される加藤治子も、うれしいんだか何だか。
 ただし加藤治子じたいは出番は少ないものの、いつもの、抜群の安定感。
 京橋にて「特集・逝ける映画人を偲んで 2015-2016」。71年、東映東京。

e0178641_0473583.jpg31尼寺博徒(86分・35mm・カラー) (フィルムセンターHPより)
1971(東映東京)(出)加藤治子(慈照)(監)村山新治(脚)大和久守正(撮)中島芳男(美)江野慎一(音)津島利章(出)野川由美子、伊吹吾郎、橘ますみ、後藤ルミ、渡辺やよい、應蘭芳、安部徹、渡辺文雄、曽我廼家明蝶、伴淳三郎
『警視庁物語』シリーズ等で知られる村山新治による女性任侠もの。尼寺に入った元胴師(野川)が、寺を食いつぶそうとするやくざを前に立ち上がる。加藤治子は尼寺の庵主・慈照を演じ、成熟した女性のエロティシズムを垣間見せる。ニュープリントでの上映。(文字変色が追悼対象の方)

 野川由美子は、やくざな父・バンジュン(冒頭の迫力はなかなか)に壺振り師として英才教育を受けて、しかし賭場での修羅の果てに尼さんになる、という無理やりな展開。はじめに尼ありき、どうしてもヒロインは博徒であり、しかも尼さんになるんだ、という説得力ゼロの強引な展開。
 プログラムピクチャア企画の、起承転結強引三題噺(あれもこれもの幕の内弁当)の、行き当たりばったり転倒展開。
 企画を統括する岡田茂も大蔵貢もいないと、こうなるという典型。まあ時代も違うのだろうが、いまの岡田祐介東映社長に、岡田茂の半分の企画力があれば、いまの東映にもヒット作は増えていたかも。まあ詮無い話だ。
 尼寺といえば、定番のレズ描写だが、まったくおざなりだし。一応お決まりの定食ですから具材最低限用意しました、といったレヴェル。

e0178641_0523157.jpg 野川由美子も、その魅力を生かしきれない映画に出ることの不幸。
 この映画自体は東映だが、彼女つながり、あるいは加藤治子つながり(笑)でいえば、もしこの映画を、大映に里帰りのキムタケとともに、鈴木清順が撮っていれば、どれほど奇態な、絢爛豪華な映画になっていたことか、と夢想するが、やはりそれは夢想に過ぎないか(笑)。
 まあ、大映はその種の冒険はしないタチだが、落ち目の70年代大映とはいえ、大映美術=キムタケ=清順のコラボも、一度は、見てみたかった(笑)。
 追悼特集ゆえの、しょせん詮無い老いの繰り言で、ございます。

 男くさいのに、実はおねえと噂の伊吹吾郎と、凛々しい野川由美子のキスシーン。野川が伊吹の後頭部を抱き寄せる完全野川リード、これには、ちょっと笑っちゃいました。

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by mukashinoeiga | 2017-08-25 00:48 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)

増村保造「氾濫」佐分利信若尾文子沢村貞子左幸子叶順子中村伸郎船越英二伊藤雄之助

強度の強い絶品群像劇。ついで見の再見だが、何度見ても楽しめる大傑作。
 京橋にて「特集・逝ける映画人を偲んで 2015-2016」。59年、大映東京。
e0178641_5272317.jpg この濃密な傑作が100分以内に収まるという奇跡の職人技! 
 マスマスムラムラや脚本白坂依志夫や音楽塚原晢ほか大映スタッフの、奇跡かつ平常運転の絶品!
 これが70年代~現在の邦画だったら、一本立て指向もあり、二時間越えは必然であり、このシマリはなくなっていただろう。

 登場する男ども、ほぼ全員ゲスの極み。
 それに対応して、女たちも、ほぼほぼゲスい。あるいはそれなりに誠実な若尾文子も叶順子も沢村貞子も、ゲスな男に対応して、穢れていく。
 その中で、主人公サブリンの、昔から変わらぬ茫洋たる朴訥たるたたずまいが屹立している。とはいえ佐分利も、妻子に隠れて左幸子と不倫、ゲスさからは、逃れてはいない。このゲスさが、人間の本質なのだ、とマスマスムラムラは、グイグイえぐり出していくのが小気味いい。
  しかしこの熱気ある映画、ぼくはてっきり夏の映画と認識していたのだが川崎などコートを着ている。季節は秋冬なのか。
 秋冬でも夏の熱気の映画、さすがマスマスムラムラ、素晴らしい!

8氾濫(98分・35mm・カラー) (フィルムセンターHPより)
1959(大映東京)(脚)白坂依志夫(出)川崎敬三(種村恭助)、三角八郎(荒田助手)、目黒幸子(邦子)(監)増村保造(原)伊藤整(撮)村井博(美)渡辺竹三郎(音)塚原晢夫(出)佐分利信、若尾文子、沢村貞子、左幸子、叶順子、中村伸郎、金田一敦子、船越英二、伊藤雄之助、多々良純、倉田マユミ
新製品を開発して重役となった技術者一家が崩壊していくさまが、日本の化学工業界の現状を背景に描かれる。出世欲のために女を食い物にする貧しい化学者の役を演じた川崎敬三は、1954年大映ニューフェイス合格から二枚目として売り出されたが、次第に人間の弱さや卑劣さを巧みに表現する性格俳優へと変貌し、大映映画に不可欠な名バイプレーヤーとなった。(文字変色が追悼対象の方)

e0178641_527532.jpg やはり絶品のサブリンの重厚でありつつの軽妙さのすばらしさ。最後、重役を退き、ボロい研究棟で、多々良純研究員に向ける微妙かつ快活な笑顔が素晴らしい。
 さわやかでありつつ絶品卑劣な川崎敬三。
 絶品気持ち悪い笑顔がそれだけで気持ち悪い倉田マユミ(中村伸郎の妻)はその笑顔がすでにホラーだ。左幸子の、ぬめっとした顏も絶の品。三角八郎は、いつもながらの、愛嬌が、ゲスさを救っている。
 という、濃ゆいメンバーの中で、幸薄い目黒幸子が、どこに出ていたのが、思い出せない(笑)。
 幸子の幸はどこにある(笑)。

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by mukashinoeiga | 2017-08-13 05:28 | マスマス増村保造ムラムラ | Trackback | Comments(4)