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大庭秀雄「命美わし」三國連太郎笠智衆杉村春子佐田啓二桂木洋子淡島千景坂本武北龍二桜むつ子小沢栄

ウェルメイド人情喜劇。快作なり。
e0178641_202184.jpg 阿佐ヶ谷にて「一役入魂 映画俳優・三國連太郎」特集。51年、松竹大船。ついで見の再見。
 ここでは、前髪パラリの佐田啓二が堪能できる。
 なれない薪割りの肉体労働でフラフラのサタケイ、色男は金と力がなかりけりの典型だが、その薪割り程度でもハチマキ、そのハチマキにも、前髪パラリは、笑わせられる。
 ラストシーン、淡島千景との語らいで、兄・連太郎も、ついに前髪パラリ。おお連太郎、お前もか、と思ったら、次のショットでは前髪きっちり。
 まだイケメン時代の連太郎、サタケイばりの前髪パラリは、お気に召さないらしい。

命美わし (ラピュタ阿佐ヶ谷HPより)
1951年(S26)/松竹大船/白黒/79分 ※16mm
■監督:大庭秀雄/原作:八木隆一郎/脚本:柳井隆雄/撮影:長岡博之/美術:浜田辰雄/音楽:吉沢博
■出演:笠智衆、杉村春子、佐田啓二、桂木洋子、淡島千景、小沢栄、坂本武、北龍二、桜むつ子
自殺のメッカとして知られる有名なお濠。その側で暮らす図書館長一家は、ある晩身投げ寸前の二人の女性を救ったことから、町をあげての騒動に巻きこまれる──。当時の新進スタアを揃えた、大庭秀雄監督によるホームドラマの佳篇。

 戦後の電力事情のせいか、とにかく画面がクラい。大船あたりまでは電力回らなかったのか。フィルムの解像度も低い。しかし面白い。画面は暗いが、映画は明るい(笑)。当時のフィルム事情を反映してか、尺を端折り気味だが、かえってシマリが、出た。
 一家の長男・連太郎は正義ヅラの新聞記者。朝日当たりの支局記者か。今日の視点から見ると、被害者側に寄り添う振りして、被害者をさらに貶めるくずっぷりにしか見えない(笑)。
 弟サタケイに指摘されても、無神経にしらを切り、それは感傷だと切り捨てる。ここで、関係者である弟に、なぜ取材しないのか。
 三国の無能ぶりは、もっとある。
 お堀での自殺が相次ぎ、「一人二人を救っても、根本的解決にはなりませんよ」では、なぜ新聞でキャンペーン記事を、書かない?
 ラスト、市を挙げての自殺者供養、及び自殺者を助け続けた笠智衆の顕彰イヴェントを、三国はなぜ取材しない。
 忖度すれば、朝日新聞的には、犠牲者が減ることより、犠牲者が増えることの方が望ましいという立場か(笑)。

 笠は心優しい男を演じて絶品。ただ小津映画撮影直後なのか、濃厚な小津調演技なのが、やや可笑しい。
e0178641_2023870.jpg この笠の末っ子に、女子高生・小園蓉子。のちに妖艶な女を得意としたが、まだ初々しい。
 かつて一日違いで入水し、助けられた二人が、この縁で知り合い、子も授かる。この夫婦に、磯野秋雄&桜むつ子という(笑)。戦前やんちゃ次男のイメージの磯野と、戦後は妖艶マダムの印象の桜とのカップリングに、戦前戦後松竹ファンのあたくしとしましては、頭クラクラ(笑)。頭といえば、帽子を取って、杉村春子に帽子を振る磯野の頭は少し薄くて、ああ戦前は遠くなりけり。
 このポスターによれば川島雄三「適齢三人娘」のほうがA面扱いだが、キャスト上、本作のほうが、明らかに上だろう。松竹の編成、明らかにヘン。

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by mukashinoeiga | 2017-08-28 20:02 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

尾崎紀世彦が井上和男「ハイ・ティーン」に?

e0178641_2251525.jpg 尾崎紀世彦ワールド研究室というまったく未知のブログから数件のアクセスがあったので、逆探してみると、感想駄文済みの★井上和男「ハイ・ティーン」★に、当時やはりハイティーンだった尾崎紀世彦が、エキストラ出演していたという。
 まったくありえる話だとおもう。

★ハイ・ティーン High Teen/尾崎紀世彦★
 そしてtammyさんが「aucfan」のページの写真を見つけてくださいました。
左横に座っている生徒が尾崎紀世彦さんの雰囲気なのですが、いかがでしょうか。顔や額の形も似ています。
e0178641_22522421.gif

「佐田啓二、クラスメイト三上真一郎、桑野みゆき等、松竹大船撮影所で スターさんと一を共に過ごす高校生を募集。映画<ハイ・ティーン>でのお話。 その時ともに選ばれたのが、 まだ無名時代の尾崎紀世彦さんだった。  当時の人気スター山本豊三に似ているとスタッフの間でも評判だった。少し仲良くなった。 <僕の父はSKD<松竹歌劇団>の振り付け師をやってるんだ。僕は二つ名字を持っている <尾崎と藤田>って話してくれた。
お父様の芸名が藤田でした。
先日うかがったharumiさんのお話ですと
『茅ヶ崎の家でウクレレ抱えアロハシャツを着た写真と同じ顔の少年を確認しました。台詞はありませんでしたが、ハンサム君ゆえ、桑野みゆき演じるませた女生徒のすぐ後ろという好位置に映っていました。』
とのことで、ポスターと同じシーンがあったかどうかは不明です。
2009年に神保町シアターで上映したのを知らずに見逃していました。
調べてみましたら昨年2014年末11月29日から12月5日まで神保町シアターで桑野みゆき特集をしていて、harumiさんはそれを御覧になったのでしょうか。またもや見逃してしまいました。神保町シアターや他の映画館をマークしなくては。この映画のビデオは市販されていません。(引用終わり)

 こんなにも小さなボケボケ写真に面影を見るとは、愛だなあ。ワタシにも身に覚えが(笑)。
 なお、下の二番館三番館?のビラは、当6日とのみあるが、6日から、という意味とは、おもわれないが、当時は6日と書けば、6日~という意味だったのだろうか。一日だけの上映というのも、当時はありえないだろう。また、表示がヨル、ヒル、と割れられていて、おそらく昼番組か夜番組か、あとから手書きで書き足すためのものだが、この狭いスペースでは、どういった活用の方法があるのか、元映画館勤務者としても、ワカラナイ(笑)。
◎かなり遅い追記◎しかし、青山京子、松竹に出たり、日活に出たり、東宝に出たり、東映に出たり、落ち着きのない子だなあ(笑)。2016/11
 
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by mukashinoeiga | 2015-09-07 22:57 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

大庭秀雄「京化粧」佐田啓二山本富士子岩下志麻千之赫子浪花千栄子清川虹子山田百合子川津祐介

 阿佐ヶ谷にて。「日本映画紀行 花街のともしび」特集。61年、松竹京都。
 そういえば、だいぶ前に見て、ついつい書き漏らしていたもの。
 珍作というほどのことはないが、珍品気味(笑)。
 俳優序列トップが佐田啓二。普通なら大映から招いた山本富士子と2トップの、二枚看板だろうか。
 なのに山本は、一番最後、トメの位置。
 ここに、山本富士子の微妙な立ち位置が(笑)。

京化粧 1961年(S36)/松竹京都/カラー/96分 <ラピュタ阿佐ヶ谷HPより>
■監督・脚本:大庭秀雄/原作:近松秋江/脚本:斎藤良輔/撮影:石本秀雄/美術:芳野尹孝/音楽:池田正義
■出演:山本富士子、佐田啓二、岩下志麻、千之赫子、浪花千栄子、清川虹子、山田百合子、川津祐介
祇園の芸妓、園(山本)には、旦那と愛人がいたが、東京から訪れた山岡(佐田)と出会い、心が乱れていく──。風情ある京都の街並みを背景に、哀愁ただよう大人の恋愛を巧みに描き出す。脇を固める役者らも絶妙な配役で楽しませてくれる。
e0178641_8494514.jpg

 京都を訪れた佐田は、ふとしたことから山本と出会い、恋に落ちる。
 遠距離恋愛を楽しみつつ、将来に思いをはせる。芸者の山本を身請けして、結婚というわけだが、佐田には、あいにくまとまった金が、ない。
 あるときを境に、山本は姿を消し、探しても、探しても、逢えない。思いが募る佐田。
 とうとう見つけ出すが、いかにも因業そうな山本の母・浪花千栄子が妨害する。
 浪花の考えは、こうだ。佐田が金持ちなら、もちろん娘の想いを遂げさせるに、何の支障もない。しかし、佐田には、金がない。母子二人が食っていくためには、安泰な暮らしをしていくには、金持ちの年配者の妾にするしかない、と。
 因業な(しかし、本人としては、娘に寄生するのは、しごく当たり前)浪花千栄子が母ゆえに、それを否定できない、泣く泣くの山本富士子。
 とうとう、山本のストーカー?と化す佐田。この佐田の沙汰描写が、ちょい失笑する。
 佐田みたいな正統派二枚目のストーカー行為というのは、なんとも、しまらない(笑)。
 中盤、失踪しているせいで、山本の出番は、まったく、ない。その微妙さが、山本富士子トメの真相か?
 山本富士子の妹芸者に、岩下志麻。その後大きな展開に関与するのか、というとそうでもなく、大映から人気女優を呼んじまったので、子飼いの岩下は、ちょいと軽い役だが、我慢してくれ、というところか。
 山本富士子は絶美。こういう失走気味の松竹メロではなくて、出てほしかった。

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by mukashinoeiga | 2015-04-14 08:52 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)

中村登「春を待つ人々」佐分利信有馬稲子佐田啓二岡田茉莉子・

 渋谷にて。「日本のオジサマⅡ 佐分利信の世界」特集。59年、松竹大船。
 本来、この特集では、

木村恵吾「吹雪と共に消えゆきぬ」59年、松竹=歌舞伎座映画 <ぴあ映画生活HPより>
園村邦代は、全国各地に散らばっている昔の友だちを訪ねようと旅に出る。しかしそれぞれの友だちは皆、どこか悲しい影を背負っていて……。過去に郷愁を抱く一人の女性が、旧友たちの辿った各々の人生の断面をめぐっていく、ジュリアン・デュヴィヴィエ監督の名作「舞踏会の手帖」そのものの作品。

 を上映予定で、未見作ゆえ楽しみとしていたのだが、上映プリント劣化を理由にドタキャン差し替え。森雅之と佐分利信の共演映画なんて、あんまりなさそうなので、モリマ・サブリン両ファンとしては、超期待していたのに(泣)。

中村登「春を待つ人々」59年、松竹大船 <Movie WalkerHPより>
老政治家を中心に、人間は我欲や打算を取り去った時本来の姿に戻るということを描こうとしたドラマで、柳井隆雄・沢村勉のオリジナルシナリオを、「顔役(1958)」の中村登が監督、「彼岸花」の厚田雄春が撮影した。音楽は武満徹。出演者は、佐分利信・有馬稲子・佐田啓二・岡田茉莉子・高橋貞二・高千穂ひづる等々の豪華な顔ぶれ。

 既見作だが、やむを得ず(笑)再見。しかし、やはり面白い。
 仏頂面のサブリンが、隠し子発覚で子供たちに責められ、さらに仏頂面(笑)。
 愛人・沢村貞子に本妻に直してくれ、と責めさいなまれ仏頂面。
 隠し子の山本豊三少年に、いきなり訪問されて、仏頂面。
 さらに復帰を期した衆院選挙で落選して、超仏頂面。
 義息・佐田啓二に促され、京都のもと愛人・水戸光子宅を訪ね、長年完全放置していた娘・高千穂ひづるに、最初すげなくされて、またまた仏頂面。
 最初から最後まで仏頂面、仏頂声のサブリンがたのしいたのしい(笑)。
 自虐癖サブリンも、みんなに責めさいなまれて、さぞや歓喜だろう(笑)。

 娘・鳳八千代の夫・佐田啓二が、しなやかに、しかも頼もしく存在感を発揮する。これほど頼もしいサタケーも、珍しい&見物で。
 中村登の安定感ある演出も、グッド。
 ま、それにしても「吹雪と共に消えゆきぬ」、見たかった。
◎追記◎数年前に読んだ新聞記事では、サブリンのことを何も知らない学生たちが、サブリンは田中角栄に似ている、と評したと言う。
 本作のサブリンは、きわめて角栄に似た顔の政治家であり、サブリンファンとしては、納得しがたいが(笑)、確かに知らない人が見たらサブリンとカクエイは、似ているかも。
 ちょっと陰気な角栄と言うイメージか。もちろんファンとしては、承服しかねるが。

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by mukashinoeiga | 2014-11-18 23:43 | 佐分利信 サブリン人生劇場 | Trackback | Comments(0)

野村芳太郎「最後の切札」佐田啓二桑野みゆき加藤嘉柳永二郎三井弘次浜村純殿山泰司

渋谷にて。「野村芳太郎監督特集」。60年、松竹。
e0178641_20365045.jpg 同時上映ゆえの再見ながら、やはり大快作
 主役は、本来は正統派二枚目ながら、常に悪賢いことを考えてる小悪党男をやらせても、似合ってしまう佐田啓二。これがグッド。
 野村芳太郎は、自作「張込み」 (感想駄文済み)の成功体験ゆえか、オレのサスペンスには、だらだら汗をかいている盛夏が、似合うのだとばかり、佐田も桑野みゆきも、額に水玉が盛大に。
 ただし、悪役の加藤嘉、柳永二郎らは、決して汗をかかない印象で。

 この映画、上記以外にも、新興宗教超熱狂信者・三井弘次とか、ヤク中信者・浜村純とか、常にウロンな新興宗教経理・殿山泰司とか、さながら日本映画脇役辞典のような趣き。この映画のすごいところは、その脇役俳優たち全員に見せ場を用意しているところ。
 みんな、うまい具合に当てはめたキャラを好演。ただし、最後に出てくる人夫コンビ、西村晃、小池朝雄が、佐田啓二を「おじさん、おじさん」と。
 明らかに年上そうな西村が佐田を「おじさん」呼ばわりはいかがなものか。年下の小池だって、その顔つき、佐田より若い印象がなく、完全なミスキャスト。このふたり以外は、完璧だったのに。
 どうしても、のむよし?版日本映画脇役辞典完成?の為に、この二人を出したかったとしか、思えない(笑)。
 なお、話の中心の新興宗教の女教祖、教団内を練り歩くだけの30秒程度の出演、もちろんせりふもアップもなし、はノンクレジット?の沢村貞子だろうか。だと思うが、ならば沢村貞子史上最短の出演か。

 原作はあるが、脚色・橋本忍も、橋本節全開の人間模様右往左往の快調サスペンス。
なお、ここで言う橋本節とは、フツウ推理で捜査するところを、妄想で捜査する超暴投サスペンス。
 たとえば野村芳太郎「砂の器」クライマックス、四季とりどりの日本の風景のなか、巡礼する祖父・孫コンビ、その姿で涙を誘うわけだが、それは、孫・加藤剛の演奏中の回想なのか、刑事・丹波哲郎の捜査会議中の妄想なのか、しかと判別しがたいところがある。
 多くの観客は加藤の回想と「信じて」涙涙の展開となるわけだが、橋本メソッドで言えば、これは丹波の妄想以外の何者でもない。
 暴走役者・小林桂樹の妄想推理の元、展開する森谷司郎「首」「白と黒」も同様。なお「首」といえば、被害者の遺体を調べるため、墓を暴く同様のシーンが本作にもあり。
もちのろん、かの名作とされる黒沢明「羅生門」でも、妄想証言者(モリマの霊呼び寄せイタコ本間千代子という、超妄想の極致)の、裁判劇という、妄想な展開だ。

◎追記◎上記・本間千代子は、本間文子。ホンマの間違いでした。
◎さらなる追記◎上記・野村芳太郎「砂の器」~巡礼する祖父・孫コンビは、父子の勘違い・誤記でした。なんというボンクラミス。下記コメント欄でktoy3さんから、ご指摘受けました。ありがとうございました。

 その妄想の「捜査」は橋本忍「幻の湖」で、頂点に達し、自爆した(笑)。
 なお、本作の「カキン」は、クラブ歌手・桑野みゆきの、少女趣味な、部分。ここに、松竹メロの甘さが、出た。
 もしこれが大映なら、桑野パートの少女趣味は、数十秒で粉砕され、「お花畑」は身もふたもなく否定されただろう。そこだけが、甘い(笑)。

↓この映画系ブログは、今回検索でたどり着いたのだが、二三の記事を読んだら、なかなか素晴らしい。オススメ。
★kikisrandomthoughs「kiki的徒然草」/最後の切札★

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by mukashinoeiga | 2014-07-11 21:00 | 傑作・快作の森 | Trackback(39) | Comments(2)

小津安二郎脚本「青春放課後」

 ユーチューブにて。63年、NHK。
 まるで冗談みたいな「自己模倣」の、あるいは完全使い回しの、斎藤高順音楽で。
 宮口精二と北竜二がエロ話をしても、なんだか、「不潔」な感じがして、「真性」小津映画とは、違うような・・・・。
 やはり、演出の「格」の圧倒的な違いか。

青春放課後

 当ブログに載ったら、速攻削除されるかも(笑)。削除するならするで、DVDくらい出すべきだろう。
 さらに言えば、たった1回しか放映されず、歴史にうずもれたTYドラマは、数多いはず。名画座でのTVドラマ特集の充実も望む。
 ただただ、ユーチューブ映像の削除だけをしていたら、おまえら、死刑執行人もまた死す、だぞNHK(笑)。
 しかし、これだけ「小津組」で固めて、肝心の主役が、何で宮口なんだ。ヒロインの母も、何気に地味。
 まあ、そこまで凝ったら、もろ松竹のパクリになるということか。でも、もう十分にパクってるよな。
 さらに言えば、たとえば宮口が、真性?笠智衆や佐分利信だったら、尺内に収められそうもないというところか(笑)。
 ちょっと、佐田啓二、老けた顔だな、なぜ。
 ヒロイン小林千登勢は、あきらかに小津調女優イントネーションを「独学」した様子。
 小津じしんの傑作「淑女は何を忘れたか」の、実に30年ぶりのリメイクといっていい。これに「彼岸花」「秋刀魚の味」を足して、作ったような。脚本の里見弴は名ばかりだろう。おそらく「彼岸花」原作者として、そのパート再利用のために、仁義を通しただけと、思われる。 

青春放課後 <テレビドラマデータベースHPより>
 適齢期を過ぎようとするひとりの娘の結婚に対する心情の変化を描く。夫を早く失い京都で小料理屋を開いているせいのひとり娘・千鶴は、すでに年ごろを過ぎようとしている。せいは何とか娘をとつがせようと縁談をもちかけるが千鶴はなかなか承知しない。そんなある日、すでに結婚している同級生・三枝子の家をたずねた千鶴は、彼女の楽しそうな生活をみて、何か空虚な気持に襲われ、父の友人の秘書・長谷川をバーによび出した…。【以上、毎日新聞1963/03/21付夕刊より引用】【役名(演技者)】佐々木千鶴(小林千登勢)、山口信吉(宮口精二)、妻・ふみ(三宅邦子)、長谷川一郎(佐田啓二)、緒方省三(北竜二)、妻・あや子(杉村春子)、千鶴の友人夫婦(高橋幸治、環三千世)、千鶴の母・せい(西口紀代子)、ローガン(マイク・ダニーン)、赤坂の女将(藤代佳子)、バーのマダム(南美江)、宿の女中(宮内順子)、京子(稲野和子)。
キー局 NHK 放送曜日 木 放送期間 1963/03/21
放送時間 20:00-21:30 放送回数 1 回 連続/単発 単発
番組名 テレビドラマ
主な出演 小林千登勢、宮口 精二、佐田 啓二、杉村 春子、北  竜二、三宅 邦子(三宅くにこ)、環 三千世、高橋 幸治、西口紀代子、マイク・ダニーン、藤代 佳子、南  美江、宮内 順子、稲野 和子、文学座、新鋭、西岡プロ、やまもとグループ
主な脚本 里見  弴、小津安二郎
主な演出 畑中 庸生
局系列 NHK 制作会社 NHK 
音楽 斎藤 高順、(効果:富田 純孝)
撮影技術 (技術:中藤 宗二)
美術 (装置:小川 和夫)

モトネタは★小津脚本『青春放課後』の「鳥」|小津安二郎『東京物語』の謎解き ★から。

◎追記◎「小津調」を担保するものとは・・・・
 しかし、よくよく考えてみると、このドラマを「小津調」と感じる要素とは・・・・。
1 過去自作の総ざらい・自己模倣とも言うべき、小津脚本のせりふ・シチュ・登場人物配置の数々
2 過去自作の総ざらい・自己模倣とも言うべき、斎藤高順の音楽
3 小林千登勢の「独習」というべき、小津調台詞回し
 「だけ」なので、ある、たぶん。
 つまり、NHKディレクターらによる各映像ショット、宮口はじめ、非「小津組」による演技、北竜二、杉村春子、佐田啓二の旧「小津組」演技も、必ずしも小津調では、ない。
 そりゃあ、そうだろう。旧「小津組」の俳優たちも、小津に「強制」されて、いわゆる「小津調」を「演じた」のであろうし、いくら小津脚本とはいえ、小津ならぬTV演出家のドラマで、いわゆる小津調を再現する理由もあるまい。
 というわけで、「独学」の過剰な小津調の小林千登勢をのぞけば、実はダレも「小津調」の演技では、ない。
 
 しかも、いかに小津脚本だからといって、そのドラマが「小津調」である必然性は、何もない。かえって、下手に「小津調」を取り入れたがゆえに、ドラマは、凡庸になったと、言うべきだろう。

 なぜ主演が宮口精なのか、ということは、北竜、佐田啓、と小津安郎映画では、「」なる芸名が多発することと、関連があろう。
  女優にしても、宅邦子、環世、小林登勢と、ナンヴァー?ネーム女優起用は、あてがき脚本家・小津の、何らかの駄洒落か。
 この辺の事情に関しては★小津漬の味1 淑女はナニを忘れても「二」は忘れない:昔の映画を見ています★を参照されたい(笑)。

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by mukashinoeiga | 2014-06-19 09:38 | 小津安二郎映画の正体小津漬の味 | Trackback(1) | Comments(0)

藤原杉雄「ただいま零匹」佐野周二岡田茉莉子坂本武佐田啓二上田吉二郎

 阿佐ヶ谷にて。「現代文学栄華館-昭和の流行作家たち」特集。57年、まどかグループ。
e0178641_0434962.jpg 独立プロの作品のようだが、主演の佐野周二を始め、岡田茉莉子(この頃はまだ東宝か)坂本武、1シーンのみの特別出演の佐田啓二、と松竹がらみの出演者から見ると、配給は松竹か。
 原作火野葦平らしく、舞台は九州・大分。大分オールロケか。
 財政難に悩む大分市長(佐野)は、市内高崎山の猿たちに注目。これを山のふもとの寺の庭先まで、おびき寄せて、観光資源にならないか。支出ただの、野生ざるで、市の財政の優良化をもくろむ。
 市議・市民がバカにする中、山に向かって、雄たけびを上げ、猿を呼び寄せる市長。
 有名な<高崎山の猿>誕生秘話(笑)なのか。
 これに徹すれば、それなりに面白い話なのかもしれないが、それではもたないと思ったのか、ヴァラエティを持たせたいゆえか、悪徳市議・上田吉二郎に頼まれた岡田茉莉子が市長を誘惑する話や、佐野の娘が駆け落ちする話も混ぜ、あまり面白くない話が、のんびり語られる、凡作に。
 特にどうという映画ではなく。

蛇足その1 本作は16ミリ上映。故障した、音声用ランプを新調したせいか、下手な35ミリ映画の音声より、高音質な音で。こんなにいい音の16ミリは、初めて、聞きました(笑)。

蛇足その2 前にも阿佐ヶ谷で一度見た<珍獣>?が、またもや出没。最前列に座り、メモを取るときは、ガバッと面を伏せ、そして、首を極端に前のめりに画面に突き出して映画を見る、そしてまた、激しく面を伏せメモ、またガバッと、前のめりに画面を見る。
 この連続の激しい動作が、ちいさな阿佐ヶ谷の館内では、目障りで目障りで。しかも傍若無人もきわまれり、メモをめくる音の激しいこと。
 とうとう、その隣に座っていた観客が、たまりかねて、席を途中で変えたほど。人に迷惑なのに、一向に気付かないクビひょこひょこメモ男
 じつは、「ただいま零匹」のあとの回、川崎徹広「豚と金魚」を続けて見たのだが、お、この回は、あいつがいないな、と安心していたら、なんと、あとから入ってきやがった。しかも、こいつ、ぼくと通路を挟んだ右に、座りやがった。
 しかし、ぼくとスクリーンと、クビひょこひょこメモ男の位置関係は、ぼくのほうがスクリーンに近い。
 右のこめかみに片手を添えると、クビひょこひょこメモ男は、何とか片手で、隠し通せた。あまりいらいらせず「豚と金魚」を見られた。ほっ。
 もし、このクビひょこひょこメモ男に遭遇したら、自分とスクリーンのあいだに、このクビひょこひょこメモ男を、置いては、いけないのだ。
 なお、こいつのメモ魔ぶりは付け焼刃らしく、映画後半には、メモの頻度は減り、映画に没頭。「豚と金魚」の際は、ギャグに、あはは、あはは、と声を出して無邪気に笑うのは、なんとなく憎めない(苦笑)。
 なお、お前、映画見るより、こいつばかり見てたのか、とお笑いの方がいるやも知れぬが、何せ、狭い阿佐ヶ谷の館内、こいつのクビひょこひょこは、スクリーンを見ている以上、いやでも、視界に入ってくるのだ。
 この日は、猿と豚と金魚と、珍獣の日であった。

蛇足その3 この映画の大分市議会では、各市議は、名前でなく、番号で呼ばれていた。市議が「議長」と、発言を求めると、議長は「はい、5番」という風に、発言を許可。佐野市長が発言を希望すると、議長は「特別1番」だか「番外1番」と、呼ぶ(ぼくはメモを取らないので、もはや記憶の彼方)。市長すら名前で呼ばれない徹底ぶり。これは、たぶん、ロシアあたりの地方議会の習慣か。それを左翼かぶれの地方議会が、妄信していたのだろうか。ふしぎ。

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by mukashinoeiga | 2012-01-06 08:25 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

番匠義影「花の咲く家」岡田茉莉子佐田啓二小坂一也笠智衆

 阿佐ヶ谷にて。「松竹大船 メロドラマの薫り」特集。63年、松竹大船。 
 夫と倦怠期の人妻・岡田茉莉子、夫の勤務地・ジャカルタのバリ島で、佐田啓二に出会う。
 妻の趣味を解さない、仕事一点張りの夫(この時代の松竹で駄目で無理解な夫というと、必ずの、渡辺文雄)と、比べ、佐田のなんと優しいことか。もうメロメロという、まあ、定番の定食のごときメロドラマ。
e0178641_20531010.png バリ島の観光映画としても、きれいなカラー・シネスコのニュープリントで、美しいのだが、お話のほうが、いかんせん、何の進展もなく、こてこての定食感で、おなかもうんざり。
 しかし鉄板の佐田と岡田で、ていねいに作っているし、まあ、見られるのだ。佐田の事故死、岡田らの容色の衰えとともに、松竹メロは、その輝きを急速に失っていく、その腐る前の、最後の美のひとつといってよいか。
 佐田の妹に、岩下志麻。まだ、可愛らしい。
 そして、この兄妹の伯父に、ザ松竹というべき、笠智衆。やはりうれしい安定感。小津安「二」郎映画では、しきりに「ぃ」なまる笠も、やはりふつうの話し方。
 この笠の、田舎の「花の咲く家」(大きな一本桜の古木がある)、その広大な屋敷・土地を、ここにはデカい工場が二つは立つ、とばかりに、甥・小坂一也にそそのかされる。おう、そうかと、この近代的発想にのっかかる笠。まあ、銭は入るが、今では再現不可能なほど、美しい里の風景。得る物も大きいかもしれないが、この美しい里の風景は二度と手に入らない。
 そうやって、銭金にあくせくアクセスすべく、日本人は、日本的な美しい風景を喪失していく。典型的日本人エコノミック・アニマル=渡辺文雄は、そうやって、美しい岡田茉莉子を失っていく。
 しかし、メロドラマというのは意外に倫理的なもので、矩を超えて愛し合うものには、必ず懲罰が、苦しみが、つまり、別れが課されていくもの。というか、悲しい別れもまた、甘美なもの、というのが、メロドラマのマゾヒズム。
 その、別れのきっかけを作るのが、甥・佐田のため、甥の未来の妻・岡田のためと、無邪気に善意を振りまく好老人・笠の金、であると言うのが皮肉といえば皮肉だし、ある意味、戦前から繰り返し繰り返し、メロドラマ、ホームドラマを作り続けた松竹の、美しい最後とも言える。
 なお、佐田と岡田のベッド・シーンならぬ、布団シーン、並んだ二人、引き締まった小顔の佐田、ふっくらな顔の岡田、並んだ顔の大きさが倍くらい違うぞ(笑)。


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by mukashinoeiga | 2011-01-06 23:02 | Trackback(7) | Comments(0)

大庭秀雄「女舞」岡田茉莉子佐田啓二岩下志麻千乃赫子杉田弘子二木てるみ

 阿佐ヶ谷にて。「松竹大船 メロドラマの薫り」特集。61年、松竹大船。 
 日本舞踊のお師匠さんとしてすでに一派をなす、岡田茉莉子、能の若きスタア家元・佐田啓二に、教えを乞う。この佐田、近寄る女はみなモノにして、捨ててしまう色魔として、舞踏業界では悪名がある。
e0178641_11495249.png みなは忠告するが、あたしは大丈夫よ、と岡田。だいいち、あの人、うわさと違って、あたしになんか、色目ひとつ使わないのよ。
 ところがどっこい。直前まで下心を見せずに、突如として渋谷の待合に連れ込み、いや連れ込んでも、いつもながらのクールなそぶり。全然そんな気配も見せないのに、これまた突如豹変、次の瞬間には、もう布団の敷いた部屋に連れ込み、岡田の帯をするするする。
 この、超クールな二枚目、女なんか関心がございません、の古典的二枚目の佐田が素晴らしい。
 いまどき、こんな古典的二枚目の演技やったら、コントだろ、にしかみえまい。たちまちの失笑。
 しかも、豹変したとたん、やっぱりと、どっと笑いが来るに違いない。
 それを、観客に笑いのわの字も、感じさせない。神がかった二枚目ぶり。
 日活アクションの小林旭を、小林信彦は、無意識過剰と評したが、そう、真のスタアのみが達しえる無意識過剰あってこその二枚目魂。すばらしい。おそらく同時代の二枚目スタアたちも、この境地には、なかなか至らなかったのではないか。
 ただし、家元の座を追われ、都落ちし、死の病に伏す佐田はいただけない。<落ちぶれた二枚目の落剥>は、まだまだ。森雅之に、及ばず。
 相手役・岡田茉莉子は。うまい、セクシー、華がある。でも、なんか、いつも、おんなじなんだよね。水準以上の質は常にキープするが、まあ、これはスタア女優さん全般に言えることかもしれないが、何か突出した瞬間というのが感じられない。ただし、彼女の華やかさは、すばらしいもので、後輩の岩下志麻や、小山明子は、とうとう、華がない。その岩下が、岡田の内弟子役。清楚で愛らしいが、姉弟子(というのか)千乃赫子の、いけずやさしい?キャラには、負ける。
 佐田に捨てられた女に杉田弘子。いや、やっぱり似てるよね、杉田かおるに。岡田や(杉田が)連れ込まれる渋谷の待合、浦辺粂子の孫娘、宿題をしつつ、「今度の女の人は、前連れてきた人と、違うね」と、杉田かおるライクな、こまっしゃくれた小学生に二木てるみ。
 ニュープリントのカラー・シネスコ映像が素晴らしい。特に隅田川界隈の橋やら、路地やら、川やらの、ロケ撮影もグッド。オープン・セットの素晴らしさは、松竹なのに、大映美術並み!!と、感動しましたが、リアル・ロケでしたね(笑)。カラー・ニュープリントで見るリアル昭和三十年代の、なんてことないロケの美しさ。

by mukashinoeiga | 2011-01-04 23:31 | 旧作日本映画感想文 | Trackback(36) | Comments(0)

堀内真直「四万人の目撃者」岡田茉莉子杉浦直樹佐田啓二伊藤雄之助

 神保町にて。「男優・佐田啓二」特集。60年・松竹大船。
e0178641_23191922.png 超満員の野球場、ファン注視のなか、スター選手が三塁打、三塁に滑り込んだまま、立ち上がらず、こときれた。きわめてトリッキーな出だしからして快調な、佳作ミステリ。
 真っ先に疑われたのが、死んだスター選手の代わりにレギュラー入りした杉浦直樹選手。ぬぼーっとした感じが野球選手にあっている。その恋人で(死んだ選手の妹)という、なにやら裏のありそうな女に、岡田茉莉子。ぼくが見た数ある岡田出演作でも、最高に美しい。この二人の濡れ場が、この当時としてはかなりすごいディープ・キス。終わったあとの杉浦の唇の周りがつばで光っている(笑)。やろうと思えば、出来たのね。
 事件を追及する検事に佐田、でも佐田検事が執念を燃やす理由がいまいち希薄で、そこが弱い。相棒の刑事に伊藤雄之助、って、同年の同じ松竹映画「いろはにほへと」(本特集でも同じ今週上映)では、佐田の悪を追及する刑事を好演していた伊藤、役者はなんでもありです。
 ラストの落ちも決まって、うれしい映画。なお、本特集の今週上映作「丼池」は、隠れた名作、未見の方はぜひ駆けつけるべし。

by mukashinoeiga | 2009-09-07 00:25 | 旧作日本映画感想文 | Trackback(12) | Comments(0)