タグ:モリマ森雅之 ( 17 ) タグの人気記事

爆笑!モリマの変顔! モリマはジム・キャリーか(笑)

目の錯覚なのだが。
e0178641_17511061.jpg 瞼を閉じたモリマの目が、びょーん!と、飛び出してるように見えた(笑)。もう片方の瞼も、見開いた目のように見えてしまう(笑)。のえさんのツイッターより。

のえ@noebox
オクに出てる「美女と盗賊」のスチールを見て あぁ、これも結構露出度高いんだなとおもた。見たことないけど…
スチール写真の雰囲気だけ見てると黒澤で撮った方が良かったんじゃない?と思うしでも黒澤で撮ってたらモリマの役は三船がやってそう。(以上引用終わり)

 いやあ笑った笑った。のえさん、すんません。

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by mukashinoeiga | 2018-12-07 17:51 | うわごと | Trackback | Comments(2)

井上梅次「女は夜化粧する」山本富士子川口浩森雅之叶順子上原謙田宮二郎清水将夫

大人大映らしい夜メロ快作。再見。
 神保町にて。「女たちの街「色」と「花」に彩られた文芸映画の世界」特集。61年、大映東京。
e0178641_1327741.png 大人な大映らしく、と言っては変だが、大映は青春映画が苦手で、大映のほぼすべての若手俳優は、青春の気が感じられない。実年齢は若くても、みんな妙に「大人の事情」に精通しているように見える。
 その中にあって、川口浩だけがゆいいつ、やんちゃ坊主のまま、青春を体現している。大映にとっては貴重な存在だ。
 その浩の父、松太郎は大映の重役でもあったから、おそらく大映から、「センセ、今度は山本富士子主演映画になるような原作お願いしまっせ」などと言われていたに違いない。
 脚本のアテ書きはよくあることだが、これは何と原作からすでに、アテ書きだったと思われる。やんちゃな若者には息子を、気障な紳士にはモリマを、妖艶なやり手には山本富士子を、といった具合に、きわめてシステマティックな、企画→原作→脚本化→イメージ通りの配役。安定したシステム。
 小説家川口松太郎は、今でいう、大映のPB(プライヴェートブランド)だったのね(笑)。そりゃあ効率いいわ。
 ところで、この映画を見た女子の疑問は、あれだけエロかっこいいモリマを差し置いて、山本富士子が、なぜ川口浩に、なびくのか、ということのようだ。まあ、原作者の息子だから、息子可愛さの親バカ、という点もあるかもしれないが(笑)それとは別に…。

e0178641_13281321.png16. 女は夜化粧する S36('61)/大映東京/カラー/1時間41分 (神保町シアターHPより)
■監督:井上梅次■原作:川口松太郎■脚本:斎藤良輔■撮影:中川芳久■音楽:鏑木創■美術:下河原友雄■出演:、川口浩、森雅之、叶順子、上原謙、田宮二郎、清水将夫
赤坂の歓楽街でギター芸者として人気の登子(山本)は、その美貌と手腕を買われ、ナイトクラブを任されることになり…。衣装も雰囲気もゴージャスな山本と、彼女を誘惑する色男たちとの恋の駆け引きも楽しい娯楽作。




 山本富士子は、男を手玉に取る女である。それを商売にして、その適応能力は抜群なのだ。
 彼女はあらゆる客たち、そしてパトロンのモリマでさえ、手玉に取る。
 モリマも、ある程度は押すんだけど、きっぱり富士子に拒否されると、あきらめちゃう、本当の紳士。
 普段はオトコ山本富士子というべき押しの強さで鳴らす田宮二郎も、チャンスを人に譲る、おっとり加減。上原謙も清水将夫もやさしいやさしい。
 そうこの映画では、男たちは、みんな優しい。誰も富士子を不幸な目にあわすようなセクハラ男では、ない。

 その例外が、川口の浩。劇団をやめる当夜に、酒を飲んだ、最後の青春の同士でもあった。 
 富士子がゆいいつ手玉にとれない男。もしくは、手玉に取りたくない男。
 ぐいぐい押してくる浩に、富士子は抵抗できない。むしろぐいぐい押してくる浩に、ついに抵抗しきれず、自分から浩の顔を抱き寄せ、キスしてしまう始末。
 オトコを手玉に取る女は、結局手玉にとれない男に弱い。だから、モリマより川口浩。
 最後、歓楽を期待した富士子を、モリマは店に送る。究極のアッシー君か、「お前、日銭を稼げよ」という共同経営者か。まあモリマは紳士だから、どっちもどっちか。

 この映画は、画質が暗い。クレジットで確認できなかったが、アグファか、偽アグファか。いや、アグファじゃないだろう、もっと美麗なのが大映アグファだ(吉村公三郎「夜の河」)。とにかく画面が暗く、荒い。夜のシーンが多く、室内でも室外でも暗い。
 この当時は、町中のネオンサインも少なく、住宅地も街灯が少なかったろう。
 ということで、今ほど明るくもなかった当時の世相を反映しているのが、明るく楽しい東宝映画に対して、暗くて楽しい大映映画の面目躍如。
 なおクレジットで、特殊撮影というのがあったが、まず気になったのが富士子の控室で、富士子が写る三面鏡での的確な配置。これ、たぶん三面鏡と本人、全部にピントを合わせるのは、相当困難だよね?
 あと、クライマックス付近でうつる、富士子の豪華なラメ入り和服。ピカリピカリ光るのだが、これ暗いなかで実際にピンスポ当てたら、その周りも明るくなるよね。このラメの明り自体が、全部均一の光十字で。

シネマ・パラダイス 山本富士子特集


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by mukashinoeiga | 2018-11-29 13:06 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

カラオケ映像にモリマ! 高峰三枝子 - 湖畔の宿

‏たまにストーカーしているのえさんのツイッターから。

美都@名画座女子候補生@izumichiyo 11月12日
https://youtu.be/qVuY4fIpOQw @YouTubeさんから
まさかカラオケ映像にモリマが出てると思わなんだ。
高峰三枝子 - 湖畔の宿

@noebox 12時間前
高峰三枝子のカラオケ映像(これ始めて見ました。ありがとうございます!)帰郷の中に光る海が混入されるという雑な編集がツボ。

高峰三枝子 - 湖畔の宿

 一番最後の歌詞「青いクイーンの寂しさよ」で、なぜか高峰でなくモリマが映るのは、女子モリマファンのツボじゃないのかな(笑)。

高峰三枝子/湖畔の宿(新規)特攻隊の前で歌った歌(2)



鼻から下がラブラドールなんですよ(のえさんツイッターより)
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by mukashinoeiga | 2018-11-14 16:37 | 業務連絡 | Trackback | Comments(2)

市川崑「黒い十人の女」は愛されキャラ船越よりモリマ主演で見たかった(笑)

そうでしょ皆さん(笑)。
e0178641_2242895.png 本妻 中北千枝子。
 愛人たち デコちゃん 京マチ 若尾文子 岡田茉莉子 久我美子 野添ひとみ 堀越節子 原節子 その他その他
 黒2点の男愛人 三船敏郎 三国連太郎

 いや、絶対これは船越じゃない! モリマでしょ(笑)。 
威勢よく虚勢を張り、デモいざ守りに入るとビビりまくり、シュンとして、開き直り、逃げまくる。
 これこそ、ザ・モリマじゃあないですか(笑)。
 市川崑、一生の不覚!





黒い十人の女 予告篇



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by mukashinoeiga | 2018-10-18 21:56 | 架空映画妄想キャスティング | Trackback | Comments(0)

奇遇なり森雅之の命日の吞み会から帰宅後「俳優 森雅之bot【非公式】」なんてのを見つけてしまう

FJMOVIEのOLD部屋の何人かと、リーさんに誘われて、飲んだわけだが。いや、昔の映画好きだから、が多すぎる(笑)。
e0178641_22501968.jpg そこでリーさんが、当ブログの一個前の記事「外は雨だし映画でも観とくか。」なるブログがなかなか面白いを見て、そのブログ主にツイッターなどで連絡を取り、すっかり仲良しになったと(笑)。そこでリーさんは今夜の飲み会にブログ主さんをゴーインに誘ったと(笑)。ゴーイン過ぎる(笑)。
 物理的距離ゆえに参加できないが、そこで知ったのが当月当日がモリマの祥月命日だと。
 飲み会ではその話で花が咲きました。
 で、帰宅後、そうか命日かあ、ということで軽く検索したら、俳優 森雅之bot【非公式】なんてものが、引っかかっちゃった(笑)。

昭和の名優・雅之(1911-1973)の幼少期〜晩年の発言を集めた非公式bot。ソースは本人の文章、インタビューや対談記事、関係者の回想、有島武郎パパの著書等。関係者のモリマ評も少々。
との、こと。URLも@morima_botって、またもモリマか(笑)。相当のファンやな。
 そもそも雅之という端正かつ二枚目感満載の名前を、半分にぶった切ってカタカナ化すると、おまぬけ感百倍増ということで、二枚目なのにダメ男感満点のモリマの二重性がいいなあ、ということでネーミングしたのだが(笑)。
 以下数例を、例によって無断引用すると。

俳優 森雅之bot【非公式】
黒澤(明)さんは同じものを二度撮って、悪い方を予告編に廻したりしてくれるからとってもやりやすいですよ、気分的に。

若いお嬢さんなんか見てると、いいもんだなと思うようになってきたです。年のせいかな?若い女の人とたよりない話をしていても、楽しいという気がしますよ。

女に対して悪い男をやるという時に、自分の中にある醜い心を、過去においてそういうことは実際にはなくても、それを呼び覚ますものがあるというのが俳優のあれだと思う。


そういうことは実際にはなくても???

(父・有島武郎について)夏目漱石に比べたら足の裏の米つぶとしか私には思えません。
なぜわざわざ漱石と比べる(笑)。

(美人の女優について)そういう人達たちにちっとも色気を感じなくなっちゃうのね、本当に俳優は裸にされちゃいますからね。いい顔作ってやっても、君はそれウソだ、少しも気持ちが入ってない、いい顔してるだけだと監督に言われたりするでしょう?それがよくわかっちゃうんです。

俺はテニスが出来ねえのは嫌だなあ。


これは、テニスがで出来ねえシチュのことなのか、テニスが出来ねえやつのことか。後者かな。
しかしそんな些細なことで嫌って(笑)。人のセンサーはわからん(笑)。

早坂(文雄)さん、一度木下恵介さんと組んだらいいぜ。僕は全幅的に木下さんが好きだ。

(久我美子とベッドで横になりながら『なんだかとっても近しい関係みたいになるから不思議ね』と言われて)そりゃそうだろ。

(山口淑子に「フランスで一緒になったら遊びましょう」と言われて)いやですよ。ぼくはあちらの人と遊ぶんだ。

僕は生まれた時にパントマイムだったらしいんだ。オギャアとも泣けない弱々しい子だったんだね。


ぼくもそうだったらしいです(笑)。

ぼくは独りなんだ。

いやいや、これを言うのは、ギャグでしょ。

こんなに優しくて、親切で、その上奥様のなさる事を少しも束縛しないで…ぼくみたいな主人を持った奥さんは幸せだと思わなければいけないね。

女の人の方がワリが悪いということを、ぼくは48年間生きて感じましたね。だから、非常に大雑把ですけどもう少しよくならなくちゃいかんということを考えますね。実際にね、男の方がワリがいいですよ、7割くらい…

ただしイケメンに限る。

残酷ですよ全く。自分で悲しくて泣いている…泣いているうちに、うん俺はこうやって泣くんだなと、自分を客観的に見ていたりして…

父親(有島武郎)の悲劇的な死によって、人々から同情されるのがたまらなくいやだった。

僕は1月生まれという事に誇り…というと大げさかも知れないけど、そういったプライドみたいなものを持っているんだけどね、みんなはどう?貴方は何月生まれですかって人に聞かれた時に1月ですって言うの、気持ちよくない?

いや、なに、その変なプライド(笑)。

(この頃背広を作ってこぎれいになったと新聞に書かれて)僕はね、貧乏していた時は背広があってもそれに合った靴や帽子がなければ着ないでいたのですよ。その方がその時は自分の気持に合っていたのですよ。それをすぐそういう書き方をする。そういうことが僕いやなんだ。

ぼくたちも自己をより生かすべき良い脚本が欲しいし、それに余裕が欲しい。日本の現状は、脚本が出来た、明後日までに台詞を暗記してきて下さい。そうしていよいよ現場にのぞむと、もうその台詞が変わっているといったぐあいなのだ。

世の中の亭主よ、女を甘くみるな。

うーん、愛人に子を産ませた実感ですかな。

ぼくもやっぱり稽古興味ありますね。ぼくは手品好きだから、作っていく過程が見たいしね、それから作ったものを、今度はいかにだます技術を練っていくかという、それはすごく見たいですね。結局だますためにどうしたらいいか、そこにものすごい苦労があるわけですよ。

モリマの手品見てみたい。

(「安城家の舞踏会」で津島恵子を抱いた時)カメラからは見えないように首にヒモを掛けてね、それを津島(恵子)君の身体にしばりつけたよ。それでも相当参ったね。何しろその頃の津島君ときたら、今の津島君みたいじゃなかったからね。こう、マルマルと太っていてね。

 ひもじゃ首痛いじゃない。幅広い帯みたいなもの? 「白い悪魔」のひとみちゃんのお姫様抱っこは、どうだったのかな。

(久我美子から『「あにいもうと」の兄役を演らせてくれって名乗りをあげてちょうだい』と言われて)あ、そう?じゃ、オレいってくるわ。

軽い(笑)。

(築地小劇場にエキストラで出た時)劇団が宣伝に使ったわけね。有島(武郎)の息子がうちの劇団に来てるというようなことを言ったもんだから、新聞社が来ていろいろ聞いたり、写真を撮ったりしたんですよ。それでもう、学校にはバレる家にはバレる(笑)

僕らはね、いわゆる美人という人を見飽きてるんですよ。美人を見てもね、あ、これは美人だぞというふうには思わないですね。

(久我美子の顔について、本人の前で)久我ちゃんにすれば、何も考えずにボーッとしている時でも、ファンが見れば、深く思い悩んでいるように見えるんだね。これは大変な徳ですよ。いわゆるモツ顔をしているんだね。

映画っていうのは黒く塗るんですね、大体ね。ですからもう、夏なんかメーキャップしないんです。これでも少し黒過ぎるってカメラマンに言われるんです。結局あれは光を強く当てるために、白いと平面的になるから黒く塗るわけですよ、ですから黒けりゃ塗らなくていいってことですよ。

(森さんもどこかの国の血が混ざってるんじゃない?と言われて)とんでもない、純粋の大和ナデシコですよ

(笑)。

(お父さん(有島武郎)を主役にしたドラマなんてどうですか?)興行的には当たりませんよ。

子供はなんて可愛いんだろう。その子どもを三人も残して死ぬなんて。


精神的実害があったから、父親への恨みつらみは仕方がない。ただ、自身も、愛人に産ませた娘に面会謝絶だったわけで。因果は巡る。
有島武郎なんてパブリックイメージがないから、確かに当たらない。しかし同じ心中作家(笑)として太宰役のモリマは、見てみたかった。
 東京映画で川島、大映で成瀬、主演はモリマ、夢の競作ですな。

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by mukashinoeiga | 2018-10-08 22:52 | 業務連絡 | Trackback | Comments(0)

「外は雨だし映画でも観とくか。」なるブログがなかなか面白い旧作邦画イラストもグッド

森雅之をモリマと略すのがいいやね。
 ちなみにこの略称を初めて使ったのは、たぶんぼく(笑)。以降数少ない名画座女子が、この略称を使っているのが、散見される。
 同じころ、使いだしたサブリンも、ごく少数の名画座女子に汎用されておりますね(ごく少数なのに汎用というところが図太いところ)。
  このNoeさんのブログは、文章よし、イラストもよし。

e0178641_0234025.jpg「女の勲章」1961年 日本
船場ことば早口マシンガン男・田宮二郎は3人のしたたか内弟子衆を利用して事業を拡大させていこうとする。まあ内弟子たちも田宮二郎を利用する気満々なんだからお互い様なんですが。田宮二郎のセリフ回しと下半身のフットワークの軽さが素晴らしいです。清々しいほどの野心溢れるクズ。だけど時折、そのセリフからただの野心家ではない彼の暗い部分が見え隠れする。
そんなハイパークズ男田宮二郎の前に立ちはだかる、毎度おなじみのクズ男・森雅之。
田宮二郎と森雅之のクズ対決もこの映画の見所なんですが、なんせタイプが全く違うクズなので甲乙つけ難い。モリマは大学教授してて、田宮二郎や船越英二は彼の教え子。10年前に妻が若い男と心中して男やもめ。しかしその立ち振る舞いから気品と色気が溢れ出ていて京マチ子もイチコロです。お座敷であぐらかいてメシ食ってるだけでエロいのです。パリでお京さんと抱き合うシーンも表情がエロくて素晴らしいんです。溶けます。
田宮二郎とお京さんのやり取りを見ている時のモリマの情けない顔よ…するのほんとうまいね(褒めてる)(以上抜粋引用終わり。文字変色は引用者による)

 そもそも二郎さんのイラストというのが、なかなかないのだが、これはグッド、さわやかにして脂身こってり、というこのイラストは出色、多少色白な気もするが、そうゆう非アクション系色悪の二郎さんは、こんな感じか。
 船越も、何気にいい。やはりこってりな京マチ(この省略形も、いまいちヒットせず)のイラストも絶品。
 いまいちいいイラストにならない若尾、モリマもグッド。

e0178641_0243972.jpg「白痴」1951年 日本
上のあらすじは嘘です。ごめんなさい。いやでも、あながち間違ってないとも思う。
というか、これどんな話?って聞かれても非常に困ります。
「白痴」の初見は、旧作に興味を持ち始めた中学生の頃。三船目当てで。ちなみにモリマを初めて観たのもコレでした。
なんだかよくわかんないけどなんか凄い、原節子怖い、白痴の人可愛い、みたいな感想だった。
で、なんだかんだで黒澤映画で一番見返してるのはコレなんです。
あの透き通ったような瞳の色凄くないかい?「浮雲」では濁りまくった目をしてるのに、どうして役によってこんなに目の色を変えることができるんだろうか。森雅之恐るべし。
全身黒尽くめでもはや魔女にしか見えず、小津作品に出てる時の面影ゼロの原節子。情緒不安定とか通り越してあまりにもめんどくさい久我美子。ギラギラしつつも神経質な中学生男子感がプンプン漂う三船敏郎。三船は原節様が好きとか言いながらモリマとばっかり喋ってるよね。
そう、モリマと一緒にいる時の三船はまさに中学生男子。離れているとモリマが憎くて殺したいくらいなのに(一応恋敵だしね)、いざ顔を見ると優しい気持ちになってしまうらしい。
またこんなこと言うと怒られそうですが、これってBLと思って観ると案外、腑に落ちるんじゃないかと思うのよ。ていうかBLでしょこれ。←違う
モリマが三船の顔を両手で包み込んだ瞬間「チューすんのか…?」と考えてしまった自分の腐脳を叩き壊したいです。えぇ、もちろんチューはしません。(以上抜粋引用終わり)

 ちなみに、ハラセツという略称も、たぶんぼくが初めて。うぬぼれの、間違ったドヤ顔だったら、ごめんなさいね、ビシバシ指摘して、ください。
 旧作作邦画系イラストで、こんなにも似顔絵が決まったイラストは、初めて。東山千栄子!志村喬!

e0178641_0281287.jpg「二十四時間の情事/ヒロシマ・モナムール」1959年 日仏合作
実際、エマニエル・リヴァは本作の撮影に入る前に広島の街や人々を写真に撮っていて、その写真で数年前に個展も開いたそうで。その時の動画がYouTubeに出ているので興味があれば是非。映画のタイトル名で検索すればすぐ出てきます。余談ですが、これにチラッと映る岡田英次のスナップ写真が超男前です。←余談と言いながら強調
岡田英次、今まではゴツいという印象しかなかったというかそんなに気にして見てなかったんですが、どうも近頃ハマってます。肉感的な色気を感じるんですな。超美人エマニエル・リヴァと並んでも見劣りしない美しさかっこよさがある。抱き合ってても違和感がないですからねえ。(以上抜粋引用終わり)


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by mukashinoeiga | 2018-10-02 00:29 | 業務連絡 | Trackback | Comments(0)

木村恵吾「再会」森雅之久我美子三津田健清川玉枝木村三津子入江たか子柳永二郎三國連太郎伊藤雄之助

モリマ久我コンビのビミョーなメロドラマ。出色の悪役に三国連太郎だが、いささか甘いのは三国のせいでもないが。しかし善玉悪玉両方演じられる三国に比べ、その息子は善玉一方なのは、ちと幅が狭いか。
 渋谷にて「シネマヴェーラ渋谷的大映男優祭 坪内祐三とシネマヴェーラ渋谷によるセレクション」特集。53年、大映東京。

e0178641_17541953.png再会(1953) (Movie Walker HPより)
直木賞作家久生十蘭の原作を「煙突の見える場所」の小国英雄が脚色、「乾杯!東京娘」の木村恵吾が監督にあたった。撮影は「チャタレー夫人は日本にもいた」の高橋通夫、音楽は「雨月物語」の早坂文雄。「妖精は花の匂いがする」の森雅之、久我美子、木村三津子のトリオに、「愛情について」の三國連太郎、「日本の悲劇」の柳永二郎、「プーサン」の伊藤雄之助、文学座の三津田健などが主なキャストである。
戦争のさ中、修は兄夫婦の勧める気の進まない見合いに行く途中、日比谷公園の音楽堂で隣席の秋子と知合って心をひかれ、見合の相手田鶴子との縁談を断った。秋子は田鶴子と親しい友達で、二人は期せずして同じ男性を恋したのだが、秋子だけがこれを知った。田鶴子も修も気がつかなかった。孤児の秋子は叔父高島少将の家に育てられ、その子憲兵少尉忠雄は秋子を手に入れるため、土曜日ごとに音楽堂で会う修との間を、都下浅沼伍長に命じて邪魔させた。が、彼女の心が修を離れないと知るや、手を廻して彼を北海道の部隊に召集する。凡てを知った田鶴子は秋子を助けて、ようやく途中の駅で二人を会わせた。
出演 森雅之 三津田健 清川玉枝 木村三津子 入江たか子 久我美子 柳永二郎 三國連太郎 伊藤雄之助


 借金のかたに菅井一郎に体を汚されたからといって、やっと再会したモリマを目前に、久我美子も死ぬことはなかろう、というのは現代のぼくたちの感想だが、戦後8年、貪欲にがむしゃらに戦後を生きていた人々が、もはや残像に過ぎないあらまほしき戦前日本の、清らかな理念に殉じるものが、一人くらいは、フィクションのなかにいてもよかろう、ということか。
 パンパンたちがたくましく、あさましく米兵に抱き着くなかで、そういう大和なでしこが一人くらいいてもいいだろう、という物語的願望か。
 それが物語の効用か。

 本作の第二ヒロイン木村三津子が、チョーかわいい(笑)。というか普通にかわいい。ヒロイン女優としてオーラがある。
 これは、相当の驚きで(笑)。
 というのもこの当時の大映で、第二ヒロインは、あるいは下手したら第一ヒロインすら、華がないオーラがない地味地味女優ばかり、という印象がある。東宝や松竹日活など他社では到底主演・準主演クラスにいられないような、オーラなしの素人同然が多すぎた。この、普通にかわいい華がある女優さんは、ホントーにめずらしい。
 この木村三津子が、大映女優として「長生き」出来なかったのは、悲しいなあ。

 モリマが、いじめられる初年兵になったり、金持ちのお坊ちゃんになったり、イマイチ、似合わず。

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by mukashinoeiga | 2018-03-28 17:55 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

斎藤武市「白い悪魔」森雅之野添ひとみ小林旭渡辺美佐子

面白い。58年、日活。神保町にて「吉屋信子と林芙美子 女流作家の時代」特集。
 某ツイッターで、映画の出来も悪いは、デジタル素材の上映が家庭用ヴィデオ以下の画質だと、散々だったのだが、モリマフォロワーとしては、この格好の題材に、見に行かないわけには、いかぬ(笑)。
 確かに画質は最低。ブラウン管テレビに必ずある、いわゆる「走査線」が画面を、上から下まで横に走っている。
 これは、どうしたことか。初期キネコ技術の素材を、そのまま使ったのか。いずれにしても、ひどさもひどし、の日活技術陣ではある。
 で、映画自体ではあるが。

e0178641_929536.jpg(以下、ネタバレあり)
14. 白い悪魔 (神保町シアターHPより)
S33('58)/日活/白黒/シネスコ/1時間38分
■監督:斎藤武市■原作:原田康子『夜の出帆』■脚本:植草圭之助■撮影:横山実■音楽:牧野由多可■美術:坂口武玄■出演:森雅之、野添ひとみ、小林旭、渡辺美佐子、清水将夫、稲垣美穂子
年頃を迎えた美しい娘(野添)は、いつしか義父(森)への恋心を抱き始め…。『挽歌』の原作者・原田康子の短篇を脚色し映画化。野添の穢れなき瞳が切なさを加速させる禁断のメロドラマ。*デジタル上映
*本作は原版の状態の関係で、画質が大変悪くなっておりますことを予めご了承ください。


 若きモリマは、優柔不断な性格ゆえ、相思相愛の恋人(従妹か)を、不幸な結婚に追いやった。その遺児・野添ひとみは、祖父(老け作りの新劇演技オーヴァーアクトの清水将夫)の元ですくすく育っていたが、その祖父も急死。
 祖父の遺言で、ひとみは、モリマの元へ。養女という形になるのか。
 かつて自分の優柔不断さから、恋人を不幸な結婚に追いやった。
 その恋人と瓜二つな(いかにも映画的な一人二役の親子)娘を、養女にして、心中穏やかならぬ義父モリマ。娘に、心乱れる。
 くるくる表情と感情が変わる、小悪魔的美少女に、野添ひとみも、絶品で。
 野添ひとみも、極度のファザコンゆえ、義父モリマにお熱。それも当たり前か。ザ・ダンディそのものの、モリマの美中年ぶりに、クラクラしない女子は、おるまい。
 つまりこの映画、ダンディな義父と、その娘という物語の少女漫画的要請に、絶対絶好のキャストなんだよなあ。
 これ、日活がちゃんとしたネガを持っているなら、ニュープリ焼いて、ある程度名画座で商売になりうる素材だと思うよ。女子の好きそうな、うれし恥ずかしお耽美映画として、いまでも通用すると、思う。
 やりようによっては、かつて渋谷で大ヒットしたレイト市川崑「黒い十人の女」の、四人分には、なるかもしれない。と、いうのも。

e0178641_9295153.jpg

 いろいろ曲折があって、最後はモリマが、泣きじゃくる野添ひとみを、お姫様抱っこで、互いに抱擁して、ハッピーエンド(笑)。
 義父が娘を。やや公序良俗に反する、ハッピーエンド。
 それが、本作が「残らなかった」理由か。
 考えてみれば、当時50年代は、ハリウッドでも、美少女オードリー・ヘップバーンと、渋親父ハンフリー・ボガードなんて組み合わせは、ざらで。今ほど、若さが幅を利かせていなかった時代ということもあった。
e0178641_9393438.jpg しかし、やはり、義父が娘を。
 禁断の恋の究極と申すべきで。それを堂々と、やっちまった。
 しかも、モリマの美中年ぶり。野添の美少女ぶり。禁断の恋という、完璧なメロドラマ

 義父への当てつけのように、急造のボーイフレンド小林旭を自慢する娘。
「ジェームス・ディーンにそっくりなの。(自分のおでこを指さし)こっから、上が」
 まるで小津映画の杉村春子みたいなセリフの、野添ひとみ。
 考えてみるまでもなく、日活に移籍する前の斎藤武市は、松竹で、小津組助監督。
 父娘の疑似恋愛めいた小津安「晩春」への、まああれは実の親子で、こっちは義理の親子だが、そんなに好きならやっちゃいなよ、という若い世代の武市から、小津への、からかいであった、とみるのは、まあ、完全にうがちすぎでしょうが。

 なお下記Movie Walkerの、キャストは間違いだらけ。特にモリマの友人たちは、リストにない下元勉などとっ散らかり。テキトーに予備キャスティングしているのが、まるわかり。
 当時の日活は、五者協定の絡みで、専属俳優が少なく、だから大映イメージの強い野添ひとみが日活へ出ている貴重版でもあり、野添をのぞいては、新劇俳優ばっかり。
 なお助監督は、当時斎藤武市の専属だった神代辰巳。のち、森雅之の遺児だった中島葵を、女優として演出した。

★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。

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by mukashinoeiga | 2016-10-30 09:37 | 傑作・快作の森 | Trackback(4) | Comments(2)

溝口健二「楊貴妃」京マチ森雅之山村聰進藤英太郎小澤榮杉村春子南田洋子見明凡太朗石黒達也信欣三

 京橋にて。「日本の初期カラー映画」特集。55年、大映東京。
 溝口健二の、例によって、嫌がらせに近い凡庸なメロドラマ。
e0178641_121958.jpg 中国・唐朝の皇帝(森雅之)の楊貴妃(京マチ)への愛のメロドラマと、楊一族がホンロウされる政治メロドラマの、2本立て。
 なのだが、もとより政治メロドラマなどという<大きな話>自体が、ミゾケンの能力を超えており、陶秦(ショウ・ブラザーズ側の脚本家)脚本を、川口松太郎、依田義賢、成澤昌茂など、溝口映画のテダレの脚本家たちが、よってたかって再構成するも、せいぜいが市井の男女の機微を得意とするミゾケンの手に余ったことは、明らか。
 ダレだミゾケンに大河ドラマやらせたヤツは、という結果に。
 せめて政治メロドラマ部分は、「職人」ミゾケンより、本作の助監督・増村保造に任せても、よかったのでは(笑)。少なくともミゾケンより「インテリ」の増村なら、政治メロの「上部構造」(笑)は、了解済みだったろうし。

e0178641_1213737.jpg楊貴妃 (91分・35mm・カラー) <フィルムセンターHPより>
溝口健二の初カラー作品。国際映画祭での受賞が相次いだ1950年代、日本映画は海外市場へ積極的に進出したが、そこにはカラー映画の莫大な製作費を回収する意味もあった。皇帝の寵愛を受けながら宮廷政治の犠牲となった楊貴妃が、悲劇のヒロインとして美しく描かれる。
'55(大映東京=ショウ・ブラザーズ)(監)溝口健二(脚)陶秦、川口松太郎、依田義賢、成澤昌茂(撮)杉山公平(美)水谷浩(音)早坂文雄(出)京マチ子、森雅之、山村聰、進藤英太郎、小澤榮、杉村春子、南田洋子、見明凡太朗、石黒達也、信欣三
◆イーストマンカラー
米イーストマン・コダック社は、1935年に世界初の多層式カラーフィルム「コダクローム」(外型反転)を発表。主に8mmや16mm映画で用いられた。1950年には35mm映画用で内型ネガ・ポジ方式の「イーストマンカラー」を発表し、以後テクニカラーに取って代わりカラー映画市場の中心を占めていく。日本では大映が意欲的に研究・採用し、これに合わせて東洋現像所(現IMAGICA)が1953年、イーストマンカラーの現像処理工場を完成させる。

 さて、楊貴妃に対するぼくたちのパブリック・イメージは、「絶世の美女」ということになっておるが、本作で、京マチが皇帝モリマに見初められるのは、なんと、先に亡くなった、皇帝寵愛の先妃の、面影がありあり、という、いわば「代用品」からの出世。ここらへんの、モリマ、京マチ双方の「葛藤」も、もの足りず、ミゾケンは、ひたすらお得意の「幽玄」方向に。
 おそらく下女上がりの妃、という点にミゾケンの萌えポイントはあったのかもしれないが、発揮できず。
 さらに本来は、より派手な、絢爛豪華な中国王朝絵巻のカラー映画が期待されていたろうに、やはりミゾケンは「日本の職人」であり、これに「質実剛健」「重厚」の大映美術陣が強力サポート、絢爛豪華な中国王朝美学は、いささか和風の味付けに。これはこれで残念。
 いっそ、(たぶん)中国大好き、政治メロ大得意、でも出身は成瀬組助監督の、「左巻き」ヤマサツに、撮らせればよかったんじゃねーの、と。ヤマサツと、助監督にマスマスムラムラ、こりゃー、合うんじゃねーか(笑)。
 閨閥政治の楊一族なんて、おちょくりまくりの映画になって、楊貴妃、かすんじゃうかー。
 閨閥政治の象徴(結局いとしの京マチが殺されるのだって、皇帝モリマが重臣、取り巻きに、成り上がりの楊一族を重用したせいなのに、モリマ、一切の反省なし、なのは、やはり中国クオリティーなのだが)の、三バカ姉に、霧立のぼるがいたことは、認識できず。だって村田知英子の、印象強すぎ(笑)。阿井美千子とも、区別つきがたし。
 京マチの侍女に、南田洋子。若い頃の彼女は、ほんとに可愛い。
 張ったり野心家・山村聰など、男優陣もグッド。
 ただし、皇帝モリマは、出ずっぱりなわりに、印象弱し。皇帝似あわないよモリマ(笑)

★楊貴妃|Movie Walker★
 下記でタイトル検索すると、フィルムセンターがデンシティ16ミリから35まで数本のジェネレーション違いの「楊貴妃」を所有しているのがわかる。また上記より詳細なスタッフ・キャスト評あり。
★所蔵映画フィルム検索システム★
◎追記◎
MIZOGUCHI IMPERATRICE Yang Kwei Fei 楊貴妃 Yōkihi St Français


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by mukashinoeiga | 2014-05-04 11:01 | 旧作日本映画感想文 | Trackback(1) | Comments(39)

斎藤武市「愛は降る星のかなたに」森雅之浅丘ルリ子高田敏江

 京橋にて。「よみがえる日本映画-映画保存のための特別事業費によるvol.5日活篇」特集。56年、日活。あと2回の上映。
 戦前の東京。ドイツ人なのに(もちろんドイツとロシアは当時敵国同士)在日ロシア・コミンテルンの一員として、スパイ活動の、リヒャルト・ゾルゲ。日本では熱心なナチス党員幹部を偽装。
 日本側アセットとして、スパイ・リクルートの対象となったのは、朝日新聞記者・尾崎秀実(森雅之)。
 終映後、1・2名が拍手、ロビーに出たら、老人観客が受付女性に「いやあ、いい映画だったねー」と、挨拶。
 こんなボンクラな凡作を、いい映画だと言い切る馬鹿は、この期に及んで民主党支持のボンクラ左翼か、はたまたボンクラ朝日関係者か。同じか。
 左翼は、基本的に、映画の出来ではなくて、映画のテーマで映画を評価するからなあ。どんなに出来が悪くても、テーマがリベラルなら、左翼は、傑作認定する。
 ただし、主演・森雅之は、やはり絶美のいい男。森雅之当社比80パーセントも、ほほがこけていて、いやミッキーナルセ「浮雲」では、敗戦直後の設定ゆえ、高峰秀子ともども、節食して、やせ細ったというが、その「浮雲」以上に、ほほがこけていて、ぼくの記憶上、もっともやつれた顔のモリマで。渋くていい男が、苦悩の表情で、やつれているのは、凄絶なまでの、美。
 こんなつまらない凡作(笑)で、もっとも美しい森雅之(ほほコケ・ヴァージョンにて)。うーん(笑)。美の無駄遣い(笑)。
 以下、ネタバレあり。
 近衛内閣嘱託でもあった、政治評論家の尾崎(映画では、坂崎という仮名)は、日本の国家機密を、信念を持って、ロシア側に流し続ける。
 尾崎は日本人左翼インテリの常として、「理想」で世界を見ている。日本の「戦争志向」を止められるなら「世界」は、平和になるのだと。だから、日本の動向という最高の国家機密を、へいちゃらで、ロシアに流す。
 ゾルゲらは、冷徹なリアリストとして、「現実の世界」を見ている。いかに日本、アメリカ、ヨーロッパの動向を、リアルに防諜活動して、最大の利益をコミンテルンにもたらすか、画策する。
 これは今の日本人左翼にも通じる、「理想」の「実現」の「夢想」。世界中が「信義に満ちた世界」なんだという、寝ぼけた理想主義。
 一方の、日本をのぞく世界は、「現実」の世界政治は、あくまでも「現実」であって、「夢想」でも「理想世界」でもない、というリアリズム。
 「食うか食われるか」の世界に、「霞を食って生きていこう」という日本の左翼諸君が、場違いであり、「食い物」にされるのは、昔も今もかわりゃしない。「食い物にされる」代表が、尾崎秀実で、あるわけで。
 そういう尾崎秀実を、理想主義者として描くこの映画が、精神の凡庸と堕落そのものであることは、灯を見る夜明らか。もとい、火を見るより明らか。「愛は降る星のかなたに」なんて、生ぬるいタイトル(いかにも日本的な「愛と青春の旅立ち」みたいな通俗タイトル)こそが、こそばゆくも、恥ずかしい。

 なお、本作は、ゾルゲ=尾崎秀実事件の初映画化ということだが、その後の珍作イヴ・シャンピ「スパイ・ゾルゲ 真珠湾前夜」61、篠田正浩「スパイ・ゾルゲ」03(いつもどおりの篠田の駄作)には、出てこない描写がある。それは、尾崎秀実の弟の存在である。
1 「国賊のスパイ」である兄の分まで、お国につくすべく、出征する。みなに祝福されるべき出征式の宴は、尾崎の妻(義姉=山根寿子)娘(姪=子役→浅丘ルリ子)尾崎夫妻の仲人である、尾崎の弁護士(浜村純)娘の小学校教師(香月美奈子)のみの、さびしいもの。
2 足が義足となる負傷兵として、帰還。
3 姪の小学校教師(香月美奈子)との、祝言も、1のメンバーに、仲人・浜村純の妻が加わっただけの、うちうちの、つつましやかな家庭内結婚式。出征式も、結婚式も「国賊」の兄のせいで、さびしいものに。 
4 結婚式後、弟夫婦は、兄・尾崎の勧めもあり、満州に旅立つ。出立直後、尾崎の妻は、浜村純弁護士から、けさ尾崎は処刑されたと聞かされ、失神する。
5 なぜ弟夫婦が満州に行ったかというと、日本では「国賊」の弟として、差別されるだろう→外地の満州なら大丈夫だろう→妻「でも、満州は、危なくないのかしら」→尾崎「ぼくが、信義を守らない国に協力すると思うかい。満州なら安全だよ」→終戦直前に、ロシアは満州に侵略→ほかの日本人は逃げた/逃げようとしたのに、弟夫婦は、「兄が信じたロシアは侵略なんかしない信義を守る立派な国」と信じて、とどまり→ロシア軍に虐殺された・・・・
 このようにお花畑な能天気左翼理想主義者、通名イマジン野郎の兄のせいで、とことん悪い札を引く弟。
◎追記◎こう書いたあと、ネットで篠田正浩「スパイ・ゾルゲ」を調べてみたら、篠田のバカ(笑)本当に映画のラストで「イマジン」流したらしい(ぼくの記憶にはなかった)。お花畑はどこまで行ってもお花畑だ。
 なお、ウィキペディアあたりで、ちゃらっと尾崎秀実を検索したら、この尾崎の実弟の顛末は、なかった。あるいはお涙頂戴の、映画の「創作」かもしれないが、もし事実なら、こういうネガティヴ・ファクターを隠した左翼お花畑のシャンピや篠田の罪は重い。

 そして戦後、尾崎の妻子は、尾崎の自分たちへの書簡を書籍化、その名も「愛は降る星のかなたに」としてベストセラーとなる。本映画の底本でもあろう。そうして、売国スパイ尾崎が、甘ったるい家族愛、スパイの汚名を着せられた「真の愛国平和主義者」としての象徴として美化され、世に伝わっても、尾崎の妻の心は、曇り勝ちである。
 なぜなら、
A 尾崎のとことんお花畑な世迷いごと(日本を除く、世界、なかんずくロシア・コミンテルンの政治リアリズムとは、真逆な)を、誠実に信じた義弟(尾崎の実弟)の、重ね重ねの不幸
B 実は尾崎と情を通じていた、尾崎の若き秘書(高田敏江)が、尾崎処刑の夜、晴れ着の振袖を着て、薄化粧を施し、服毒自殺をした。家族との交流(文通や面会や差し入れ)を唯一の慰めとして処刑されていたはずの、夫が若い秘書とひそかに情を通じていて、しかもその秘書が、本妻の自分を差し置いて?夫に「殉死」していたという。
 (妻の山根寿子から見て)何だ、尾崎、ぜんぜん、ダメじゃん、と。
 (肉体上の)祖国を裏切ってまで、つくした精神上の祖国ロシア(コミンテルン)が弟夫婦を殺し、北方領土を奪取し(尾崎にとっての超理想国家ロシアは、尾崎思うところの「悪逆国家・大日本帝国」みたいな、武力侵略は、しない国、という、左翼お花畑以外の人間からみれば、甘ったるい幻想があった)、しかも誠実な夫の振りして、若い秘書と・・・・。
 この実弟の不遇(尾崎由来)と、女性秘書の不倫・殉死は、この映画の創作なのか、実話なのか。少なくとも軽くネットをあさった結果では、判別できなかった。「創作」なら大笑いだし、「実話」で、篠田らが口をぬぐっていたなら、いつもどおりの左翼捏造癖として、これまた大笑いだが。
 さて、話を映画に戻す。
 中年男の哀愁ある美貌で絶美の、森雅之だが。死後、上記ABのようにボロは出るものの、理想に燃えた主義者って、モリマに合うのかなあ、と。もっとぐだぐだのダメ男こそ、森雅之の真骨頂では。
 浜村純。ごく普通の顧問弁護士、という常識人の役柄なのに、顔こわばり、メジカラ半端なし。いつもの、発狂直前のジャンキーじゃないんだからさあ(笑)。高田敏江、かわいい。いつも若いころの高田敏江を見ていると、こんなにかわいいのに、なぜもっとブレイクしなかったのか、不思議なのだが。見るからに薄幸顔、幸薄そうな地味さが、彼女のかわいらしさを、殺しているのか。
 モリマの娘役の、女学生浅丘ルリ子はかわいらしいのだが、そういう映画ではないので、単なる一脇役扱いは不幸だった。
 モリマを追及する刑事に、二本柳寛。この二本柳の顔が、見たこともないごっついかおの異相で。この特集で見て感想駄文した同年の同じ日活古川卓巳「逆光線」では、いつもの顔だったのに。なんだろう。不思議なくらい。さては、モリマに付き合って、顔面ダイエット????
 こうした、国家反逆罪のスパイを扱いつつ、家族愛のホームドラマに収斂・矮小化・美化させた、斎藤武市の罪も、また、重い。しかも、凡作だし。
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by mukashinoeiga | 2013-02-17 02:28 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)