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杉岡次郎「素晴らしき招待」シリア・ポールも

 京橋にて。「生誕100年 木下忠司の映画音楽」特集。55年、松竹大船。
 田舎の内陸地、海なんて見たことはない子供たちを、小金持ちの北龍二が、浜松の海に連れていく。
 基本はほのぼのとした、中篇子供映画なのだが。音楽だけでなく、原案も木下忠司。
 いかにも清水宏が撮りそうな、のほほん子供映画だ。ほのぼののんびりな小快作。
 木下の手による、なんちゃって唱歌も快調なり。

素晴らしき招待(65分・35mm・白黒)(フィルムセンターHPより)
1955(松竹大船)(原・音)木下忠司(監)杉岡次郎(脚)野村芳太郎(撮)布戸章(美)木村芳男(出)古賀さと子、設楽幸嗣、北龍二、井川邦子、左卜全、須賀不二夫、永井達郎、三谷幸子、シーリヤ・ポール、笠智衆、日守新一
舞台は原案者の木下忠司が疎開していた浜松の勝坂。分教場の子供たちと音楽を教える女学生(古賀)が、森林鉄道とバスに乗って、海を見る旅に出る。浜松ロケの魅力、子供たちの笑顔と大人たちの誠実さ、愛らしい主題歌、人物の心情に寄りそう音楽など、木下忠司の世界に溢れている作品。

 のんびりしたトロッコ列車、国鉄、バスを乗り継いで、やっと海にたどり着く子供たち。
 ケチな山持ち小金持ち・北龍二が、持山の火事を防いでくれた子供たちを、お礼するべく、心ならずも、見たことがないという、海に、連れていく。北龍二独特の、のほほんさが、いい。 
 都会からの疎開っ子に、小津映画の子役でおなじみの、設楽幸嗣、うまくて、かわいい。
 ある理由から、子供たちの遠足についていく老人に、左卜全、子供たちといるさまは、まるで「老人と子供のポルカ」だ(笑)。
 なお、北龍二が海岸で子供たちの点呼をとると、11人いる! 一人多い。
 よくよく見ると、女の子が一人混じっている。この子は、同じ旅館に泊まり合わせている、今夜一家心中しようという永井達郎ら親子三人の子。
 この美少女が、シリア・ポール。
 感想駄文済みの大曽根辰保「歌う弥次喜多 黄金道中」にも出演。
 関西弁の在日インド人の子で、少女時代にいくつかの映画に子役として出て、二十代でTVヴァラエティーで活躍、週刊プレイボーイで、ヌードグラビア(ネットで検索すれば、前ほどでもないが、その片鱗画像あり)、ということらしい。
 しかし、一番のヒットは、のちに何十人もの歌手がカヴァーする、大瀧詠一「夢で逢えたら」の、オリジナル歌手というところか。次の三番目の動画を、ぜひ見てほしい。力作です。

シリアポール 夢で逢えたら 大滝詠一

大滝詠一 シリアポール The very thought of you

コンプリート「夢で逢えたら」de逢えたらメドレー
今回は25組のアーティストの演奏をメドレーにしました。まだ他にもカバーされている­方はいますが、私的にはこれがベストかと思い完全版としました。いつか大滝師匠自身の­「夢で逢えたら」が聴いてみたい...。(一部楽曲とジャケットが異なります←wik­i参照)
1.岩崎宏美2.サーカス3.吉田美奈子4.桜田淳子5.多岐川裕美6.シリア・ポール7.石川ひとみ8.桑名晴子9.香坂みゆき10.土岐…


◎追記◎下記コメント欄へのコメント、お邪魔ビンラディンさんお勧めにより。
 「ビビビのビ」は、あまりに印象的な曲で、聞いた記憶があり、なおかつ今回聞いても面白い曲でした。
My memory at the the sea - Moko. Beaver. Olive

高橋基子 ビビビのビ

 
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by mukashinoeiga | 2016-06-02 03:53 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(6)

大曽根辰保「歌う弥次喜多 黄金道中」高田浩吉伴淳高峰三枝子シリア・ポール広沢虎造こまどり姉妹

 阿佐ヶ谷にて。「旅する映画 映画の旅」特集。57年、松竹京都。
e0178641_21194515.png ごぞんじ弥次さん喜多さんの、東海道道中すごろく。弥次さん喜多さんには、高田浩吉、伴淳。浩吉うたう歌う。
 伴淳はコメディ担当かと思いきや、一曲、意外な美声?を披露。
 この、ご存知コンビが旅をすりゃ、宿場ごとに、当時の人気歌手、人気コメディアンが、入れ替わり立ち代りで、曲や芸を繰り広げる。そう、もはや、これはドラマなんてものではなく、自由極まりないヴァラエティー・ショーの演芸大会。
 しかも弥次喜多、関西にも足を伸ばすので、関西芸人、吉本芸人を、なんのためらいもなく使い倒せる。撮影が、松竹京都なので、芸人も東京より大阪のが、呼びやすいのは、どうりで。かくて、滅茶食っちゃ、豪華な、芸人・歌手の登場ぶり。
 そのぶん、映画としては、いま見ると、まことに、つまらない。つまり、芸と曲の、お団子串刺し状態で、何の芯も通ってないし、構成もないも同然、凡庸な大曽根演出は、工夫も何もあったモンじゃなく、退屈の一語。
 曲も今に残るヒットもなさそうだし、当代の人気芸人たちも、いつものルーティンを機械的に繰り出すのみ。情熱も、工夫もない、場末の顔見世演芸館のレヴェル。
 だいいち、高田浩吉という、ヨンさまと同じで、ファン以外には何の感興も起こさない、田舎の二枚目で。
 唯一、受けたのが、弥次喜多が舟の中、たぶん駿河の海か、伴淳が浪曲清水の次郎長を一くさり。しかし伴淳は明らかに口パクで、声は広沢虎造だ。
 歌い終わり、伴淳は、今人気の浪曲師の名前を次々挙げていく。そこへ、町人姿の広沢虎造本人が、「一人、忘れてやいませんかってんだ」と、割り込む。なかなか、虎造の名前も出さない伴淳も、ああ、次郎長といえば、虎造だ、と思い出す。「兄さん、江戸っ子だってねぇ」「神田の生まれよ」「すし、食いねえ。・・・・なに、すし、ねぇ?」
 こまどり姉妹が、それぞれの本名でクレジットされるのは、まだこまどり姉妹としてデヴュー前ということかな。同じメイク、同じ衣装で、登場するので、弥次喜多には、どっちがどっちだか、わからない。観客にも、わからない。
e0178641_21211780.png クレジットといえば、
<おきん シリア・ポール>
 には、びっくり。高峰三枝子(信じられないくらいの美しさ、ヒロイン女優の面目躍如)の、十歳くらいの娘おきん、目鼻立ち区っきりで、色浅黒い美少女、どう見てもインド系の顔立ちだが、日本語は完璧。涼しい優等生歌唱で「とおりゃんせ」を歌う。
 ネットで調べてみると、大阪育ちのインド人、子役として、松竹、日活でそれぞれ数本出演。まあ、たいした映画ではないのは、不運なところ。60-70年代に、TVタレント、ラジオDJで、結構人気があったようだ。ぼくの知らない、最初の「オールナイトフジ」(女子大生番組ではない)とか、「世界歌謡祭」の第3・4回司会者。たぶん、英語で、出演歌手をコールするような役回り?
 週刊プレイボーイでの、細いからだに、ばばんと美乳な、ヌード・グラビアも、ネットで拝める。けっこう人気があったようだ。まあ、あの美貌ならね。
 そして、かの大滝詠一「夢で逢えたら」、数限りない歌手がカヴァーしているこの名曲は、もともとアン・ルイスのために書かれた曲だが、お蔵入り。名曲伝説の始まりは、最初にこの曲をレコードで出した、シリア・ポールからのようだ。このシリア・ポール歌唱も、ネットで聞ける。やはり、涼しい声だ。
◎追記◎


★シリア・ポール グラビア★

by mukashinoeiga | 2010-08-24 22:10 | 旧作日本映画感想文 | Trackback(2) | Comments(0)