タグ:アメリカ映画 ( 15 ) タグの人気記事

ジャン=フランソワ・リシェ「ブラッド・ファーザー」メル・ギブソンエリン・モリアーティ

小気味いい快作アクション。2016年、フランス。原題BLOOD FATHER。

e0178641_394079.jpg米フロリダ州高校銃乱射 17人死亡(ネットニュースより)
米フロリダ州パークランドで14日午後、高校で乱射事件があり、少なくとも17人が死亡した。容疑者は元生徒で、犯行に使われたとされる銃は「AR-15」。軍用自動小銃「MR-16」の民間向けモデルだった。
銃暴力対策を掲げる市民団体「Everytown for Gun Safety」の調査によると、2018年に入り米国の学校内や近くで起きた発砲事件は、少なくとも18件目。生徒が死傷した発砲事件は、2018年に入りすでに6件目という。
米国では2013年以来、通報のあった学校発砲事件は291件。平均で毎週1回は発生していることになる。
今回の事件は、2012年12月に東部コネチカット州で小学校が襲われた事件以来、最悪とみられる。同州ニュータウンのサンディ・フック小学校では2012年、銃撃犯が6歳と7歳の子供20人と職員6人を射殺した後、自殺した。(以上引用終わり)

 というニュースを知り、思いだした。数か月前に池袋新文芸坐で見た本作。
 冒頭若い娘が、田舎の個人経営のコンビニで銃を10丁ほどレジに。
「あとタバコも」
 レジ係の年配女性は、少女をじろりとにらみ、
「身分証は?」
「あ、じゃ、いい。それだけ」
 レジ係は淡々と銃の処理。
 要するにタバコは未成年に売れないが、銃10丁は、売れる。この皮肉。
 いかにもフランス流のアメリカおちょくりで。この後この銃は、ある一家惨殺に使用されるだろう。
 いかにも面白いアクション映画、おススメです。

 ああ、そうそう、ゲスなナチス系悪役でウィリアム・H・メイシーが出ているのがポイント高いよねえ(笑)。

メル・ギブソン主演!映画『ブラッド・ファーザー』予告編


町山智浩★ハリウッドから徹底的に嫌われているメル・ギブソンも「エクスペンダブルズ」
 なるほど、アル中で、アメリカ映画に相手にされず、フランス資本に買いたたかれての、この映画か。

★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。
★映画流れ者★当ブログへの感想・質問・指導・いちゃ問はこちらへ

★人気ブログランキング・日本映画★
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★

★にほんブログ村日本映画(邦画)★

[PR]

by mukashinoeiga | 2018-02-17 01:59 | 新・今そこにある映画2 | Trackback(1) | Comments(0)

あのウォルター・ヒル新作が面白そうなんだがシネマカリテ封切とは落ちたもんだぜ(笑)

まあ話自体も典型的B級アクションなんだが。
e0178641_19381427.jpg
「レディ・ガイ」という邦題だ。
 なんだかB級アクションの夢とパターンをすべて詰め込んだような(笑)。
 それにしてもシガニー、顔が怖すぎてマッド・サイエンティストに、ぴったり(笑)。
 特に日本では映画館客は女性主流だから、B級アクション盛り上がらないのよね。

ミシェル・ロドリゲス主演!『レディ・ガイ』予告編
★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟(以下ネットニュースより)ブログ。なお、現在は当ブログに吸収合併。過去ログは残してあります。
★映画流れ者★当ブログへのメモ帳、その他諸々

★人気ブログランキング・日本映画★
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★

★にほんブログ村日本映画(邦画)★
[PR]

by mukashinoeiga | 2017-12-17 19:39 | 新・今そこにある映画2 | Trackback | Comments(0)

E・グールディング「グランド・ホテル」グレタ・ガルボジョーン・クロフォードバリモア兄弟

グランド・ホテル形式というジャンル呼称は知っているが、その本家は未見だった。
e0178641_324630.jpg 京橋にて「ジョージ・イーストマン博物館 映画コレクション」特集。32年、メトロゴールデンメイヤー。
 うーん。やはり先発者の栄光と悲劇を感じる。
 ある意味天然のオリジナルを、後発者が散々研究しつくして、先達を楽々のりこえる典型かと。
 ごく少数の主要登場人物たちをクローズアップするのみで、後発組のシステムとしてのホテル感が、ほぼほぼ抜け落ちている。この監督は聞いたことがないが、ルビッチなら間違いなく傑作にしたであろう素材で。

e0178641_3243577.jpg4グランド・ホテル(112分・35mm・白黒) (フィルムセンターHPより)
GRAND HOTEL 1932(MGM)(監)エドマンド・グールディング(原)ヴィキ・バウム(脚)ウィリアム・A・ドレイク(撮)ウィリアム・ダニエルズ(美)セドリック・ギボンズ(出)グレタ・ガルボ、ジョン・バリモア、ジョーン・クロフォード、ウォーレス・ビアリー、ライオネル・バリモア
ヴィキ・バウムの小説を原作としたウィリアム・ドレイクの戯曲の映画化。ベルリンのグランド・ホテルを舞台に、人生の岐路に立つ宿泊者5名の1日半の人間模様を描く。監督のエドマンド・グールディングは、流麗なリズムでグレタ・ガルボを筆頭に大スターの競演を捉え、ジョーン・クロフォードは本作で大スターの仲間入りをした。第5回アカデミー作品賞受賞。

 システムとしてのホテルということであれば、客というべルトコンベアに乗った日替わり商品は実はそんなに重要ではない、ということに気づいてしまった後発作品に分があるのに、先駆者は先駆者であるがゆえに、そこまで気が回らない。
 本作の従業員エピソードは、たった一つ。産科に入院している妻をやきもきする男。これか全くシマラない話で、発展性もない。ホテルのシステムとも絡まないし、無くてもいいくらいだ。
 男前のジョン・バリモア男爵や、さえなくしょぼいライオネル・バリモア帳簿係のリーマンが盛んに飲むバーにも、バーテンダーは影もない。
e0178641_325675.jpg ここはハリウッド映画の定番、気の利いた一言のバーテンダー、シニカルな顔芸のバーテンダーが、抜け落ちている。
 客の噂をはやし立てる客室係もいない。小津「東京物語」にさえ援用されているのに。
 システムとしてのホテルの擬人化が、ほぼほぼないのだ。
 ルビッチ映画なら必ずついてくる二段構えのびっくり男E・E・ホートンなどの不在も惜しい限り。

 その中で、この種のグランド・ホテルもののド定番、貴族泥棒ジョンバリの存在は、やはりさすが。窓から窓へ侵入し、宝石などを頂戴する紳士泥棒、ホテルのシステムを裏から横断する横紙破り。
 最低資本家ウォーレス・ビアリーを除き、他の登場人物は、ほぼほぼ善人。ダブルヒロインも善人なのはいかがなものか、と、ちとは、思うが。
 落ち目のダンサー、グレタ・ガルボ、タイピストのジョーン・クロフォードもそれぞれいいのだが、イマイチ大味すぎて、というか曲がなさ過ぎて、今の感覚では物足りないが。

Grand Hotel..trailer (1932).

Greta Garbo I want to be alone Grand Hotel

Grand Hotel (1932) opening scene

グランド・ホテル (プレビュー)


★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。なお、現在は当ブログに吸収合併。過去ログは残してあります。
★映画流れ者★当ブログへのメモ帳、その他諸々

★人気ブログランキング・日本映画★
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★

★にほんブログ村日本映画(邦画)★
[PR]

by mukashinoeiga | 2017-11-07 03:25 | ルビルビルビッチ淑女超特急 | Trackback | Comments(2)

映画は「時間」をどう描いてきたか宮台真司

酔っぱらっているのでテキトーに流し見しているので、今はなんとも言えないのだが。
e0178641_5174844.png
「時代屋の女房」「異人たちの夏」にも言及しているのにクレジットにないのは、邦画差別ではないのか。
 また最近とみに出不精になってきて、休みの日も、この旧作、この新作、見たいっちゃ見たいけど、わざわざ出かけるのも、億劫だしなあ、とここで話題の「メッセージ」なども見ていない。
 あまりに見過ぎたので(笑)見なくても標準的映画については、大体はわかる、という慢心もあるのかもしれない。いかんなア、とは思いつつ。

【5金スペシャル映画特集Part1】映画は「時間」をどう描いてきたか

2017/07/01 に公開http://www.videonews.com/
マル激トーク・オン・ディマンド 第847回(2017年7月1日)映画は「時間」をどう描いてきたか
 月の5回目の金曜日に特別企画を無料でお送りする5金スペシャル。
 3月以来3か月ぶりの5金となる今回は、映画の中で描かれた「時間」の概念に着目し、社会の変化とともに人間にとっての「時間」の概念が変わりつつあることや、そこから見えてくる、これからの時代を生き抜くためのヒントなどを、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。
【5金スペシャル映画特集Part2】映画は「時間」をどう描いてきたか

 乱歩や川端に言及するのは、宮台なかなかいいやつじゃね(笑)。もっとも宮台、口が曲がってきて、お前麻生太郎か(笑)。 

★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。なお、現在は当ブログに吸収合併。過去ログは残してあります。
★映画流れ者★当ブログへのメモ帳、その他諸々

★人気ブログランキング・日本映画★
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★

★にほんブログ村日本映画(邦画)★
[PR]

by mukashinoeiga | 2017-07-02 05:17 | うわごと | Trackback | Comments(1)

海外「初めて知った」スターウォーズに見る黒澤明の影響に海外が感動

なかなかよくまとめた歴史もの。「どんぐりこ」というまとめサイトから。
How are Samurai Films Responsible for Star Wars?!? - Film School'd



e0178641_2352640.jpg(以下「どんぐりこ」によるナレーション翻訳)
遠い昔、遥か彼方の島国で、サムライの子孫が西部劇に嵌り、スペース・オペラの種を撒くこととなる。後のスターウォーズである。
1910年、黒澤勇(父)という教師が息子を連れ西部劇を見に映画館へ行く。
当時の映画はサイレント映画であり、横で活動弁士がナレーションを行っていた。黒澤明の兄・丙午(へいご)もまた弁士だった。
e0178641_23533583.jpg1940年、黒澤明は監督に登り詰めるも、戦争中の日本では自由な映画製作が行えなかった。
戦後もプロパガンダに成り得るサムライ映画は禁止された。
その頃、アメリカでは映画黄金時代が到来。映画会社が製作、配給、興行を独占的に行うスタジオ・システムという形態を取っていた。
1948年に、劇場チェーンを切り離すという米国最高裁判所の判決が下されスタジオ・システムは幕を閉じる。
経済成長により都市部から映画館の無い郊外へ人が流れ、更にテレビの普及により映画産業は衰退していく。
アメリカの黄金時代が終焉を迎えるなか、日本での自由な映画製作が可能となる。
3人の偉大な映画監督が登場する。溝口賢治(ママ)、黒澤明、小津安二郎
日本には現代劇と時代劇という2大分野があり「JIDAI」は聞き覚えがあるものだ。
戦後初の黒澤作品は「羅生門」で、日本では評価されなかったが、ヴェネツィア国際映画祭グランプリを受賞し、日本の映画は海外から注目を集めることに。
溝口健二の「雨月物語」や小津安二郎の「東京物語」、黒澤明の「七人の侍」「蜘蛛巣城」が世界中で公開される。
e0178641_23545660.jpg「隠し砦の三悪人」は帝国軍に追われている姫を2人の百姓が助けるという内容のもので、聞き覚えがあるものだ。
レーサーになることを夢見ていたジョージ・ルーカスが事故により映画の道へ進むことに。
「ダーティ・ハリー」を生んだジョン・ミリアスに「七人の侍」を見せてもらったジョージ・ルーカスが完全に嵌る。
「ゴッドファーザー」「タクシードライバー」「ジョーズ」などの名作が生まれるなか、ジョージ・ルーカスはスペース・オペラを作ってみる。
ジダイゲキを元にサムライをジェダイに。
ダースベイダーやストーム・トルーパーをサムライの鎧に。
「七人の侍」の島田勘兵衛をヨーダに。
酒場の格闘シーンは「用心棒」から。
「隠し砦の三悪人」の2人をR2D2とC3POに。
ドローンが丘の上から現れるシーンが「七人の侍」と同じ。(以上引用終わり)

 これに対して様々な海外からの反応があり、詳しくは「どんぐりこ」を参照されたい。

 なおいろいろの意見の中には、
・アメリカ
1910年にはまだ弁士は居ない。
20年代にようやく発展して来たから。
・アメリカ
クールなビデオだけど黒澤が1910年生まれだと入れるべきだったね。
だから仮に父親が映画館に連れて行っても赤ん坊が感動したとは思えないな。
ジョン・フォードが最初の映画を出したのは1917年だ。
映画館で父親に連れられた7歳の黒澤が見たのはその時だね。
素晴らしいけど、もう少し調べた方がいい。
・アメリカ
オタクっぽいことは言いたくないけど
Jedi は古代エジプトの Djed(安定のシンボル)が元だよ。
だから古い呼び名は djedai だった。
日本にも関係してたのは確かだけどね。
ルーカスはいろんなところからインスピレーションを得てた。

と、いうのも。
 いずれにしてもこういう風に、サクサク歴史をまとめられると、面白い。
 まあ冒頭のサイレント映画がヴィスタサイズっぽいとか、イロイロずさんではありますけどね。
 なお黒沢をキュロサワと発音しているのは(笑)。

★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。なお、現在は当ブログに吸収合併。過去ログは残してあります。
★映画流れ者★当ブログへのメモ帳、その他諸々

★人気ブログランキング・日本映画★
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★

★にほんブログ村日本映画(邦画)★
[PR]

by mukashinoeiga | 2017-05-09 23:55 | 黒沢明 黒い沢ほどよく明か | Trackback(7) | Comments(0)

エルンスト・ルビッチ「淑女超特急」

典型的ルビッチ流艶笑喜劇の一席。
 渋谷にて「ルビッチ・タッチⅡ」特集。41年、Ernst Lubitsch Productions Inc.=Sol Lesser Productions、配給ユナイテッドアーチスト。

e0178641_1839647.jpg『淑女超特急 That Uncertain Feeling(83分)』 (渋谷シネマヴェーラHPより)
公開:1941年 監督:エルンスト・ルビッチ
出演:マール・オベロン、メルヴィン・ダグラス、バージェス・メレディス、オリーヴ・ブレイクニー、ハリー・ダヴェンポート、シグ・ルーマン、イヴ・アーデン、リチャード・カール
原因不明のしゃっくりに悩まされ精神科医を訪ねたジルに、夫婦生活に原因ありとの診断が。夫に不満があるジルは、病院で知り合ったピアニストに惹かれ…。小津の『淑女は何を忘れたか』に影響を与えた『当世女大学』のルビッチ自身によるリメイク作。*デジタル上映

 原題のThat Uncertain Feeling、内容に合わせて超訳すれば「女心は秋の空」かな。現代風に申さば「不定愁訴」というところかしらん。
 いずれも秋の字があることが日本語の妙味?だがさておき、同時に極めて楽天的なアメリカンコメディゆえ秋の字は似合わん。
 かくて苦心の超訳が「淑女超特急」
 暴走爆走する女心コメディ。これを当時の日本の配給は、当時の最新流行語、未来の日本には夢の超特急が実現するんだ、という希望ワードに託したわけだ。のちにその新幹線は「のぞみ」と命名されたわけだが。

 いろいろ紆余曲折があって、だが曲折(その曲折こそがルビッチの真骨頂であるわけで)抜きでいえば、お金持ちの夫を持つ有閑マダムが、夫との退屈な日常を持て余し、若いピアニストと、ズコバコズコバコしつつも、結局元サヤの夫婦に戻るという。
 結局寛容な、おおらかな広い器で、アメリカだったら射殺してもおかしくない淫乱浮気妻を許しちゃう。ここら辺のところがどうも日本人の潔癖さ?に合わないのか、ぼくの見た回はそれなりに席が埋まっているのに、場内クスリともせず。
 金持ち喧嘩せずで、間男にバコバコされた浮気妻を、これまたバコバコし返して、取り戻す。ここら辺が陽気で明るいアメリカンコメディたるゆえんだが、潔癖で陰にこもった(笑)われら日本人感覚では、いささかヘヴィーというところかな。

 しかも間男となる若い男が、現代の日本人感覚でいえば、だれでもドン引きするような超変人、というかはっきり言って、単にアブない変質者。こういう輩に恋したり、さらに自宅に招き入れるなんて、日本人の感性では、問題外だろう。ここら辺が渋谷でさえも観客ドン引きの理由かも。
 こういう変質者が受け入れられるのも、スクリューボールコメディの闊達さだが、現在の日本ではドン引きか。
e0178641_1840769.jpg ちなみに、この間男を演じたのは、若き日のバージェス・メレディス!
 ぼくなんぞはおじいちゃんの彼を見慣れているので、最後のクレジットを見るまで気が付かなかった(笑)。
 結局若さが売りの主演男女優よりも、味のある脇役のほうが俳優として長生きということか。
 最も本作のメレディスは、全く若い男感がないので、そこも今の観客ドン引きの一因かな。
 ちなみにぼくが一番ウケたのは、主人公メルヴィン・ダグラスの取引先が寝具会社のユニバーサルとユナイテッドだという楽屋落ちで。しょうもない。言うまでもないが退屈で熟睡する映画の会社というギャグですな。

★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。なお、現在は当ブログに吸収合併。過去ログは残してあります。
★映画流れ者★当ブログへのメモ帳、その他諸々

★人気ブログランキング・日本映画★
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★

★にほんブログ村日本映画(邦画)★
[PR]

by mukashinoeiga | 2017-04-24 18:42 | ルビルビルビッチ淑女超特急 | Trackback | Comments(0)

エルンスト・ルビッチ特集を新設

初の外国監督のカテゴリと、なります。
 いま渋谷シネマヴェーラにて、

e0178641_936276.jpgルビッチ・タッチⅡ 2017/04/22 ~ 2017/05/19 (渋谷シネマヴェーラHPより)
エルンスト・ルビッチ Ernst Lubitsch(1892-1947)
ベルリンの洋服屋の息子として生まれる。16歳で高校を中退して舞台俳優となり、その後映画俳優へと転身。1914年に『シャボン玉嬢』で監督デビューし、多くの短編映画で腕を磨いた後、長編映画に進出。『牡蠣の王女』などの傑作コメディの他、ポーラ・ネグリ、エミール・ヤニングスとの黄金トリオによる史劇大作を監督。これがアメリカで大ヒットし、1922年にメアリー・ピックフォードの招きで渡米。
ワーナー・ブラザーズ、パラマウント、MGMなどの製作会社で多くの傑作を送り出した後、1941年に独立。『あのアーミアン毛皮の貴婦人』の撮影に入って9日目だった1947年11月30日、心臓発作で帰らぬ人となった。
ビリー・ワイルダーが師と仰ぎ、フランソワ・トリュフォーがオマージュを捧げ、小津安二郎が影響を受けた作風は洒脱と洗練の極み。映画史に燦然と輝く傑作の数々は、今なお観る物を魅了せずにはいない。

 と、特集が始まったばかり。半数は見ていて、どれだけ通えるかは、休みの日の朝の気分次第ですが(笑)。とりあえずカテゴリタイトルの「淑女超特急」は、見てきました(笑)。
 さすが名前Lubitschにbitchが隠れているルビッチだけに、みだらでふしだらな女たちが、出て来る艶笑コメディでした。エロリスト・ルビッチ!ブラボー!

★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。なお、現在は当ブログに吸収合併。過去ログは残してあります。
★映画流れ者★当ブログへのメモ帳、その他諸々

★人気ブログランキング・日本映画★
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★

★にほんブログ村日本映画(邦画)★
[PR]

by mukashinoeiga | 2017-04-24 09:38 | ルビルビルビッチ淑女超特急 | Trackback | Comments(1)

スコセッシ「沈黙‐サイレンス‐」

スコセッシ少し拙速。って言いたいだけなんだが(笑)。
 16年、アメリカ。原題 SILENCE。
実際構想20年の映画に拙速もないもんだが、それだけの深みというか、コクも感じられず、なんとも残念。
 マーティン・スコセッシ「沈黙」の公開により、篠田正浩「沈黙」(感想駄文済み)への検索アクセスが、当ブログでも増えています。当ブログでも、篠田作品との比較という意味で、興味大でしたが、客観的に見ると、当ブログは、篠田のほうに軍配をアゲたい(笑)。
 なんと当ブログでは凡匠扱いの篠田を、よもや評価する羽目になるとは(笑)。

 スコセッシ。初期のデニーロなどと組んでいたころは、パワフルな情念エンターティンメントの、重厚な傑作快作を連発。
 ところが同じデでありながら、ディカプリオと組んだあたりから、ヘヴィー級から、ミドル級に。
 つい数年前、お子様ランチな3D映画を見に行ったら、CGのてんこ盛りで、あの個性派は、いずこに。まあ、映画好きとしては、いっぺんCGてんこ盛り映画に挑戦してみたかったんでしょーねー、としか。
 本作も初期常連ポール・シュレイダーに脚本やってもらったら、もっと違ったかもしれない。

映画『沈黙-サイレンス-』本予告

映画『沈黙-サイレンス-』アメリカ版予告編


e0178641_18424881.jpg 本作最大の違和感は、篠田版と同じくポルトガル人宣教師たちが、皆英語をしゃべるという点を置いといても、異人種同士のポルトガル人と、「日本人」キリシタンが、何の違和感もなく「接近遭遇」する、という緊張感のなさに、あるのではないか。
 もちろんそこには「世界共通言語」である、キリスト教という接着剤があった故ではあるが。
 そして、それは、イッセー尾形ら、キリシタンを弾圧する側も、まったく同様であるようにも思う。
 日本人キリシタンたちが、日本人為政者たちにより反感を持ち、外国人により親和性を持つ、これは今に至るも、一部の自称日本人左翼たちが、日本人、日本よりも、中国韓国により親和性を持っているのと、そっくりな構図ではないか。

 おそらくスコセッシは、キリスト教、映画、という二つの世界共通言語のもと、世界の人々と交流してきた。だから、そこに、世界との齟齬は、そんなになかったゆえに、こういうお花畑な映画になってしまったのだろう。
 しかし、ウクライナの変動、ヨーロッパの難民問題混迷、英国のEU離脱、中米に揺れるフィリピン、韓国、トランプ当選、と世界は「沈黙‐サイレンス‐」のお花畑志向とは真逆の方向に向かいつつある。

 この種の、苦悩する人々を描く映画が、さくさく、まるで娯楽映画のように進むのは、いかがなものか、と。
 アメリカ人、日本人俳優とも、その演技は平凡な域にとどまり、さして称揚すべきものではない。
 そもそもキリシタンや司祭たちの苦悩が、非キリスト者のぼくたちに、全く伝わらない。
 そして何より、篠田版で感じられた、踏み絵というアイコンの虚構的絶対性?が、本作では埋没していたように思う。映画的絶対アイテムを、活用した篠田、素通りしたスコセッシ、という印象。
 そして篠田版のラストはキチジロー(マコ岩松)が、女郎の三田佳子に居続ける描写。あれは聖と俗の対比という意味で、結構重要で、スコセッシ版では、俗の描写が、一切、ない。キリスト教のインナーサークルのみで完結して、閉じてしまった感じがする。
◎追記◎上記聖と俗の対比を、当初、と俗の対比と、誤変換していました。これではまるで意味をなさないので、訂正します。

 アジアへのキリスト教布教の後には、もれなく白人商人や、白人の軍隊がもれなく、ついてくる。善意?(キリスト教)が善導する植民地支配の罠。そこを水際で防いだ、当時の徳川幕府のキリシタン弾圧は、正しかった、という観点からすると、本作に深みは、全く感じられず、まだまだ篠田版のほうが、人間ドラマとして優れていた、と思う。

★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。なお、現在は当ブログに吸収合併。過去ログは残してあります。
★映画流れ者★当ブログへのメモ帳、その他諸々

★人気ブログランキング・日本映画★
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★

★にほんブログ村日本映画(邦画)★
[PR]

by mukashinoeiga | 2017-02-05 18:44 | 新・今そこにある映画2 | Trackback | Comments(2)

「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」と半世紀前のSFの共通点

続けて見たSFに偶然奇妙な共通点があった。
e0178641_013020.jpg 一個前の感想駄文k・メーツィヒ「金星ロケット発進す」と、
二個前の感想駄文G・エドワーズ「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」の、こと。
 56年前の東ドイツのSFと、現代最新作のハリウッド製SFの、奇妙な共通点。

 まず「金星」は、日本人女優が主演。
 「スター」は、ご覧になればおわかりの通り、黒沢明「七人の侍」を、ストーリー展開に隠しつつ、様々な日本の時代劇を参照している。
 詳しくはそれぞれの感想駄文に。
 次に、原爆イメージの、重要な援用。
 もちろん原爆が人類史上最強最悪の武器であるゆえに、これらのSFに採用されたのだろう。
e0178641_021944.jpg 原爆といえば日本、日本といえば原爆、というのも安易だが、ダースベイダー率いる悪の帝国軍が、原爆の巨大版デススターって、アメリカこそが悪の帝国という描き方が、許容されているのも、面白い。
 スターウォーズ製作陣は、アンチアメリカか、と言い切れないのは、究極の破壊、滅びの描写が、あまりに美しいからだ。自分事としては、あまりに悲惨だが、他人事としては、あまりに美しい。
 滅びの美学。
 というのは、あくまで大人の感覚で、あって、それは初期スターウォーズの子供感覚とは、明らかに違うじゃん、という。

 SFとは、異文化、異次元の空間世界を夢想するファンタジー。
 しかし、人間は、そうそう飛躍的な発想ができるわけではなく、現実に縛られた発想しかできない。
 で、欧米人が異次元、異文化、を夢想する際に参照したのが、西洋とも東洋とも違う、異次元文化としての「日本」だった、という落ちでは、ないか。
 それは、リドリー・スコット「ブレードランナー」も同じことで。

 それと、どっちの映画も、宇宙は無重力状態、という科学的基本を、無視しすぎ(笑)。

「ローグ・ワン」の10分後以降を描く!「オビ=ワン」との出会いと要塞「デス・スター」への攻撃! スター・ウォーズ 新たなる希望 全・予告編 まとめ [日本語字幕]

 このノー天気さが、最近のスターウォーズには、ないんだよね。
 うーむ。

★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。
★映画流れ者★当ブログへの感想・質問・指導・いちゃ問はこちらへ

★人気ブログランキング・日本映画★
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★

★にほんブログ村日本映画(邦画)★
[PR]

by mukashinoeiga | 2016-12-23 00:04 | 新・今そこにある映画2 | Trackback | Comments(0)

G・エドワーズ「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」

とりあえずネタバレなし(笑)。なんせ公開直後ですからね。
 16年、ルーカス・フィルム/ディズニー映画。原題ROGUE ONE: A STAR WARS STORY。
 77年のジョージ・ルーカス「スター・ウォーズ」の冒頭十分前までを描いた映画だと、言う。なるほどなるほど。
 前日譚、ならぬ、まさに10分前譚というところか(笑)。
 
e0178641_34098.jpg こういう、後出しじゃんけんの、つじつま合わせが、面白くないのはありがちだが、まあ面白い方だろう。
 しかし、ぼくが面白くないのは、77年の原点作が、中坊でも楽しめる明朗かつ単純な少年の冒険物語だったのに、だんだん大人向けのアクション映画になっていった点だ。
 特に、本作は冒頭から、イロイロな場所、イロイロな人物を複線で登場させ、つまり現代のアクション映画らしく、複雑に語ることがミステリの第一歩なのだと、意味深長描写が、意味を持つのだ、という現代映画のセオリーだが。
 しかし、原点ともいうべき「スター・ウォーズ」のシンプルは、どこに行った?
当時盛んにスぺオペ、スぺオペ、といわれていたが、今や、このスター・ウォーズ・サーガを、よりシリーズ化して、サーガ化しているはずなのに、だれも「スター・ウォーズ」を、スぺオペなどと、いうものは、いなくなった。
 77年の原点作が、少年モノの明朗単純な勧善懲悪モノだったのに、あろうことかルークの父アナキンが、ダースベイダーになり果てた、という暗黒面に落ち(笑)、ディズニー映画に移ってから、いやそれ以前からか、主人公は女性に。
 少年小説の単純爽快さが、失われてしまった、と思うのはぼくだけか。
 いや、女性がヒロインというのに、偏見はないのだが(笑)。
 主人公が、ルーク、アナキンの父子から、女性に移った理由は?
 いや、これ、結構大事で、だって、もともとは、少年のシンプルな冒険物語だったものが、なぜかくも窯変したのか、と。
 万事がマーケティング重視のアメリカ映画だから、女性を主人公にして、女性受けを狙ったのか。もちろんディズニー映画の主人公は、ほとんど女性というのもあるだろう。
 キャスリーン・ケネディという女性プロデューサーゆえか。
 少年だと、いろいろ修行して、ジェダイマスターを目指さなくてはならず、その辺の描写がかったるくて、女性に変えたとか。
 少年が強くなるには、イロイロ修業が必要。
 日本映画の影響、というか、オマージュというか、パクリというか、本シリーズはそういう傾向がある(後述)。ということで、主にアニメなどで、日本映画には「戦闘美少女」という、まあジャンルが、ある。
 根拠なく少女は強い。なぜなら彼女は「戦闘美少女」だから、というのが、日本映画の、お約束だからで。
 それを、パクったのか。うーん。
 77年の原点作が、黒沢明「隠し砦の三悪人」を基本線にした映画であることはよく知られているが、本作は、まさに黒澤明「七人の侍」の、オマージュないしパクリであり、さらにドニー・イェン演じる、盲目の超絶棒術使いは「座頭市」まんまであり、その相棒は、さながら赤い胴鎧で髪はざんばら、どう見ても戦国時代の落ち武者のイメージ。

 いやー「アルマゲドン」とかもそうだけど、アメリカ映画って、日本映画のように、あるいは日本映画以上に、特攻精神好きだよねー。
 ある作戦遂行のために、自らの身を顧みず犠牲にして、どんどん死んでいく。
 やむに已まれぬ大和魂ってやつか。

 なお例外的に、このシリーズ唯一の生き延びるキャラとして、C3POとR2D2コンビが、ワンシーンのみ登場するが、近年このコンビが全く活躍しないのは、本シリーズが全編アクション映画に移行したため、登場人物全員が戦闘員と化したためだろう。
 全員アクション体質ゆえに、戦闘能力絶無の、このコンビは、全くお呼びではない、わけだ。
 かなり牧歌的シーン満載の77年の原点作から、それをそぎ落としマッチョ体質になった本シリーズは、全く別物になっているわけですね。

 というわけで?以下の動画の後に、この感想駄文唯一の?ネタバレに、突入しますが、それは理由があってのこと(笑)。
 くれぐれも未見の方は、以下、読まないように(笑)。

(以下、ネタバレあり)
(以下、ネタバレあり)

映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』日本向け特報

『スター・ウォーズ』アナザー・ストーリー!『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』予告編 第2弾


(以下、ネタバレあり)
(以下、ネタバレあり)

本作は、77年の原点作の、前日譚、というか、まさに10分前譚、なのだが、そうなると、ぼくたち観客は77年の原点作の登場人物の若き姿、というか、10分前の姿を、探しがちなのだが、それは残念ながら、存在しない。
 いや、実は例外的にただ一人だけ、77年の原点作の登場人物は登場するが(もちろんC3POとR2D2コンビは、そして当たり前だのクラッカーのダースベイダーも、のぞいてですが)それを言うと、ネタバレになりますので、略(笑)。
 実は特攻精神の理由でもある。
 登場人物ほぼ全員が、果敢に戦って死んでしまう。よく典型的ネタバレのたとえとして、「主人公が最後には、死んでしまう」というのが、ありますが、本当に、そう。
 潔ぎよいくらい、全員死んでしまうのですね。
 その理由は簡単。
 10分前に生き残っていたら、その10分後の、77年の原点作にも、当然登場しなきゃならない。
 しかし後付けの本作登場人物たちが、77年の原点作に登場できるわけもない。
 かくて、これが、全員戦死の、特攻精神の、最大の理由、なのですね。
 うーん、システマテック(笑)。

「新たなる希望」の10分前までを描く!? スター・ウォーズ ローグ・ワン 全・予告編 まとめ [日本語字幕]


★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。
★映画流れ者★当ブログへの感想・質問・指導・いちゃ問はこちらへ

★人気ブログランキング・日本映画★
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★

★にほんブログ村日本映画(邦画)★
[PR]

by mukashinoeiga | 2016-12-19 03:41 | 新・今そこにある映画2 | Trackback | Comments(0)