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西村昭五郎「青春の海」吉永小百合渡哲也和泉雅子川地民夫和田浩治山内賢笠智衆水谷豊

うーむこれはこれは。
 神保町にて「映画で愉しむ――石坂洋次郎の世界」特集。66年、日活。
 この特集、全作傑作快作と書いて、おススメした。しかし今回未見の、本作と松尾昭典「風と樹と空と」を続けて見て、小百合主演の映画は、例外だなー、と思った(笑)。この二作、まったくつまらん(笑)。
 これについては、不明を恥じ、訂正したい(笑)。

 確かに小百合、和泉は演技力はある。うまい。しかし、それが、ことごとく、空転している。

e0178641_1627469.png10. 青春の海(神保町シアターHPより)
S41('66)/日活/カラー/1時間29分
■監督:西村昭五郎■原作:石坂洋次郎『サルと空気銃』■脚本:三木克巳■撮影:姫田真佐久■音楽:黛敏郎■美術:横尾嘉良■出演:吉永小百合、渡哲也、和泉雅子、川地民夫、和田浩治、山内賢、笠智衆
東京から地方の漁師町に左遷された熱血女教師(吉永)の奮闘を描く。何かとヒロインを助けるワケ有りのやくざ者は、まさに渡のハマリ役!日活映画への出演は珍しい笠智衆の名演も嬉しい。

小百合、雅子ともに、デヴューのころの天然の輝きは素晴らしかった。しかしそれはたった数年間のゴールデンタイムの輝きで、本作で本当に若い娘にはもはや無理なことは、画面の端々から感じる。天然の輝きが崩れた後、しかしまだ若い娘を演じる戦術は何か。
 過剰演技だ。ふたりは天然の娘を演じるに、明らかなオーヴァーアクト。本来涼やかな映画のはずなのに、ヒロイン二人の演技は、暑苦しい。しかもふたりとも演技力があるだけに余計に暑苦しくなる。はっきり言うと、二十歳前後の女優に、その若さの演技はないだろう、というのも失礼だが、この二人に関しては、その前段があまりに素晴らしすぎたせいで。

 そして、さらに暑苦しさを増すのが。
 監督がのちに日活ロマンポルノで活躍する西村昭五郎だから感じてしまうのか、ある種の発情演技。
 不良中学生や、その兄貴分の渡哲也のバイクに乗せてもらう小百合の、ひしと背中に抱き着く、その恍惚感。旅立つ哲也に、何もかも捨てて、付いていこうとするあまりに拙い発情。
 雅子の過剰なシスコンぶり。
e0178641_16282745.png うーん、暑苦しい(笑)。
 石坂洋次郎流戦後民主主義礼賛が、このころから賞味期限を過ぎていた、ということか。
 なお少女小百合は、現在では周回遅れの左翼老女になっている。

 上記神保町シアターHPコメントで、「日活映画への出演は珍しい笠智衆の名演」とあるが、やはり若い監督だから一本調子の演出で、とても名演とは申せない。
 もっとも笠の息子たち、川地民夫、渡哲也、和田浩治、山内賢の日活四兄弟は、なかなかゴージャス。
 クレジットの最後のほうに水谷豊の名前が。
 確認はできなかったが、渡哲也の子供時代の子? 伊豆の海に海女の母を死なせる回想シーンの数秒のみの、アップなし、セリフなしの子だろうか。
 なお姫田真佐久の陰影ある撮影も素晴らしい。

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by mukashinoeiga | 2018-07-22 16:28 | 舟木一夫と60年代アイドル | Trackback | Comments(1)

報道特注(魚) 200万で売れる黒マグロを50円で売る日本漁業の闇&小池オリンピックの闇

おい小池これはひどいなあ。
 以下の番組は、本当にためになり、かつ面白い。
 素晴らしい。
 日本の漁船の貧相さに比べ、北欧の漁船がまるで豪華客船みたいなのが、笑える。

♯116 報道特注【魚屋生田が語る!日本の水産業】

♯117 報道特注【魚屋生田が語る!!日本の水産業Part2】

♯119 報道特注(豊洲)スペシャルpart1前半【生田が語る豊洲の現状】

♯121 報道特注 (豊洲) Part2-①【この2年間の小池都政とは一体何を】


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by mukashinoeiga | 2018-07-11 09:42 | うわごと | Trackback | Comments(0)

おススメすごい美人を見てがっかり インスタ映えの正体見たり枯れ尾花

人のセンサーは千差万別なり。
 人にはそれぞれ別のセンサーがついている。ある人にとって快なることも、別の人には不快な時もある。
 ある人にとっては、嫌やで嫌やでしょうがないことも、別の人には全然オーケーだったりする。
 いろいろなセンサーが人についていることを、ぼくは千差万別と言っているのだが。
 当ブログの右柱の一番下のほうにある「フォロー中のブログ」の映画収集狂というブログに久しぶりに飛んだら、最新記事も快文の宝庫なり。
 その中で、特に小津監督の「目の下メイク」記事に注目。
 いやメインの小津の話は、どうでもいいが(笑)。ついでネタ的な、以下の話が気になった(笑)。

そうそう、余計なことですが、その観光案内の動画検索をしているときに、すごい美人に遭遇しました。
「にいがたTV」というところが作った「佐渡のマニアックなインスタ映えスポット」というタイトルの動画なのですが、現地のインスタ映えスポットの案内役をしていた佐渡汽船の広報課の(違うかもしれませんが)髙野さんという女性が、それはもう美しくて、それが容貌だけにとどまらず、話し方や所作に至るまで、優雅の極みとはこういう人のことを言うのだなとつくづく感嘆した次第です。
「奇麗な人って、いるもんだなあ」と、しばらくはその動画を何度も再生し、ボーっとなって繰り返し美貌と優雅な所作にしばし見とれてしまいました。(以上引用終わり)

 すごい美人と言われたら、すごい気になるじゃないですか(笑)。で、検索でさっそく飛んでみたら、

佐渡のマニアックなインスタ映えスポット【前編】


 期待が高すぎたせいか、ガックシ(笑)。ぼく的には、十人並みにちょっと毛が三本はえた程度か。
 やはり人のセンサーは千差万別なり。ハラセッちゃん同様鼻がでかいのが、映画収集狂さんの好みか。
 それにこの動画の後編では、おしゃれなカフェのおしゃれなカレーを注文して、写真は撮って、次のスポットへ回るのに時間がないから、そのカレーは食わずに店を出るという暴挙(笑)。
 インスタ映えの正体見たり枯れ尾花。「優雅の極みとはこういう人のことを言うのだな」というにあるまじき(笑)暴挙にただただ茫然(笑)。まあ所詮テレビ屋のやることは、こんなものか。

 ただし映画収集狂というブログは、ぼくとセンサーが違っていても、おもしろいことに変わりはない。ぜひのぞいてみてください。


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by mukashinoeiga | 2018-07-11 08:00 | うわごと | Trackback | Comments(0)

ラピュタ見逃し映画リクエスト募集に「われら劣等生」を投票する!安達明いしだあゆみ高石かつ枝田村正和

数年前にラピュタで見逃した佐藤雄三「われら劣等生」が、つくづく惜しい。悔やんでいる。
e0178641_3423840.png むろん他愛のない学園青春ものだが、かわいいいしだあゆみ、田村正和が高校生、そして忘れられたアイドル安達明も出演。
 なんだその無名映画、という方は以下のクリップを見てほしい。劇中お菓子をパクっと咥えさせられるのが安達明。

女学生 安達明さん
松竹映画「われら劣等生」安達明、いしだあゆみ、高石かつ枝、田村正和、太田博之等出演
◎追記◎なんと昨日まで見れたのに、いきなり削除されていました
 再生回数203万回とは、何気にすごい。ぼくも何十回とみてるけど(笑)。

e0178641_7403152.png【リクエスト募集】(ラピュタ阿佐ヶ谷HPより)
20th Anniversary企画「もう一度みたい」にお応えします!
ラピュタ阿佐ヶ谷は、本年11月8日に開館20周年を迎えます。
そこでこれまでのご愛顧に感謝の気持ちを込めて、今秋~冬にアンコール企画を開催。過去の上映作品のなかからリクエストを募ります。
みのがした、またみたい…!!などなど
思い出や熱いメッセージとともにご希望の作品をお寄せください。
募集期間:2018年6月10日(日)~7月31日(火)
※劇場ロビー備え付けの応募用紙にご記入のうえ、同場所設置の応募BOXにお入れください。

 ネットや郵送では受け付けないらしいが、いいねえ。ネット投票なんかしたら、ラピュタに行ったこともない、今後もいかない人も投票出来るから、何の意味もない。
 ちなみに関連動画も張り付けるが、

安達明さん~さんざしの花咲けば~
安達明さん~さんざしの花咲けば~ これで安達明さんの全ての曲をUPした事になります。明さんが亡くなって今年5月20日で4年目になります。毎年命日の前後にファンが集まりお墓参り、ファンの親睦会を行なって参りました。
 これも削除。そもそも安達明「銀座の少女」も、銀座生まれの和泉雅子のベストマッチな日活映画のクリップを使った傑作もとうの昔に削除されている。
安達明/女学生

スタ-千一夜 196503 われら劣等生 太田博之 いしだあゆみ

司会 三木鮎郎
 映画のことには、ほとんど触れてない(笑)。


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by mukashinoeiga | 2018-07-08 07:40 | 舟木一夫と60年代アイドル | Trackback | Comments(2)

全作傑作快作特集「映画で愉しむ 石坂洋次郎の世界」神保町に見に行け!

ああいいなあ石坂ワールド。
e0178641_662484.jpg 神保町にて「映画で愉しむ――石坂洋次郎の世界」特集。
 女優すべてよし。石坂ワールドは、プログラムピクチャアとの親和性も高く、監督もヴェテランだろうが、気鋭の新人だろうが、皆々よい。素晴らしい。スパシーボ。
 本当に見ていて、気持ち弾む、楽しい楽しい石坂ワールドが展開される、特集が昨日から。
 全作すべて丸っとおすすめ。
 ただし最後に上映の異色作、吉田喜重『水で書かれた物語』だけは見たが、記憶が飛んでいる(笑)。まあ喜重だけに、凡作なんだろう。

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by mukashinoeiga | 2018-07-08 06:08 | 舟木一夫と60年代アイドル | Trackback | Comments(0)

鷹森立一「従軍慰安婦」中島ゆたか緑魔子三原葉子小松方正室田日出男由利徹たこ八郎石井輝男脚本

デタラメ原作を超えた奇跡のキワモノ快作(笑)。
 渋谷にて「戦争と女たち」特集。74年、東映。
e0178641_16371232.png 冒頭一発目解説ナレの最後で「軍は集めた娘たちに従軍慰安婦の名称を付した」(うろ覚え)。嘘つけー(笑)。
 「従軍慰安婦の名称」というのは、戦後に出版された千田夏光「従軍慰安婦」(本作の原作)で、初めて披露された千田の新造語であることは、今でははっきりしている。戦争当時はそんな「名称」は確認されていない。タイトルそのものが捏造でっち上げの映画なのだ。
 しかし石井輝男脚本経由で、軍医に由利徹、衛生兵にたこ八郎の、テリー石井映画常連のコミカルリリーフの、艶笑喜劇にしてしまう東映商法。捏造でっち上げにしろ、一応マヂメな原作をそのように改変することを原作者は、是としたのか。
 もともとが捏造でっち上げだから、嘘でもなんでも、自説が広まればいいというのか。
 それとも海千山千の千田も、それを上回る海千山千の東映に騙された、ということか。もっともウィキペディアで千田の多彩な著作リストを見ると、彼が東映同様のお下劣ネタの作家であることがわかる。驚くべきことだ。 
 千田夏光「従軍慰安婦」信奉者は、ウィキペデアの千田夏光著作リストの「多彩さ」に、あっと驚け(笑)。まさにインチキ三流通俗ルポライターの面目躍如。

e0178641_16375582.png『従軍慰安婦(35mm)』(渋谷シネマヴェーラHPより)
公開:1974年 監督:鷹森立一
出演:中島ゆたか、緑魔子、叶優子、三原葉子、小松方正、室田日出男、由利徹、たこ八郎
昭和十三年春、中国へ向かう船上には千円で買われた貧村の娘たちがいた。お国のためと信じて一日数十人からの相手をした慰安婦たちの姿を通じて戦争の虚しさを描いた傑作。結核持ちの娼婦・緑魔子と先輩娼婦・三原葉子が魂の熱演!小松方正、由利徹、たこ八郎といった脇役たちも素晴らしい。c東映

 さて本作の驚きは、いくつかあって。
 中島ゆたかや緑魔子らの、先輩売春婦・三原葉子のベストパフォーマンス。これまたテリー石井映画の常連である、彼女の代表作の一本といっていい。彼女は慰安婦では、ない。根っからの売春婦。ただ、彼女の母性が売春婦から、慰安婦に昇華させる。素晴らしい。

 千三つの千田は「従軍慰安婦」という言葉を捏造した。いっぽう石井輝男脚本の本作は慰安婦たちを、本当に「従軍」させて、本当に「従軍慰安婦」にしてしまう(笑)。
 中国軍に襲撃されて、形勢不利となった日本軍。思えば兵隊たちは、みんな自分たちを抱いた男たちでは、ないか。
 ということで中島ゆたかや三原葉子たちは、率先して戦場に飛び込み、重い弾薬箱をひきずったり、負傷した兵隊の看護をしたり、何人かは撃たれて、本当の意味で戦死してしまう。
 千田原作本は、タイトルに偽りありだが、本作は、まさにタイトルに偽りなし(笑)。

 本作の慰安所には「なでしこ慰安所」の看板。
 ところが本作の同時上映が、石井輝男「戦場のなでしこ」。「従軍看護婦」(こちらは正式な用語)たちが、中国人女衒、ロシア軍によって、慰安婦にされてしまう。
 本作では逆に、慰安婦たちが兵隊を看護する。
 慰安婦も、日本赤十字看護婦も、通底しあっている、というのが、東映マインドなのだろう。

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by mukashinoeiga | 2018-07-01 16:39 | テリー石井 恐怖奇形番外地帯 | Trackback | Comments(0)