人気ブログランキング |

カテゴリ:旧作外国映画感想文( 46 )

スタージェス「レディ・イヴ」

 渋谷にて。「映画史上の名作7」特集。41年、アメリカ。デジタル素材による上映。
 再見作。やはり、素晴らしい。
 プレストン・スタージェスらしい、クセ球ラヴ・コメディ傑作
 南米と北米をつなぐ豪華客船の金持ち客をカモにした、カードケーム詐欺師の父親たちと、チームを組む、美貌のおんな詐欺師を、バーバラ・スタンウィックが絶対のチャームで、大好演。才たけて、見目うるわしく、情けあり、の絶対の魅力のおんな詐欺師。
 そのターゲットになるのが、エール会社の御曹司(エールとビールは違うらしいが、よくわかりません)にして、南米でヘビの研究に打ち込む、オタク的科学者の、恋にはさっぱりボンクラな、ヘンリー・フォンダ。ボンクラ青年をフォンダ、好演。でも、当然、スタンウィックほど天然では、ないのかな(笑)。難しいところだ。天然のボンクラなんて、なかなか、演じられるものではないのだが、フォンダ、かなりの達成度。
 <恋愛プロフェッショナル>の女と、<恋愛童貞>の男の、恋の駆け引き。この極端な落差による、無理やりコメディ。
 だって、しょせん?ハリウッド映画なんだから、ラヴコメなんだから、ラストは、抱きしめ合って、キスして、ハッピーエンド、結末は、決まってるでしょ。そのラストに、いかにウヨ曲折して、たどり着くか。細かいギャグを連発し、しかし、細かい論理的整合性を無視した、大わざ暴虐ギャグも、ありーの、無茶ぶり。ああ、プレストン・スタージェス・スク・コメの快感。

 プレストン・スタージェスは、その昔、プレノン・アッシュが3本だけ配給して、日本に紹介しました。バブルの頃かな。そこから、日本のシネフィルのあいだでも、スタージェスといえば、ジョンではなくて、プレストンだという、悪しき?地位?逆転が。
 プレノン・アッシュ
「恋する惑星」で、大金星スマッシュ・ヒット。
 当てました。若き女社長の、独立系洋画配給会社。
 一度だけ行ったオフィスは、たぶん六本木あたり?(田舎モノには、すでに、記憶の彼方)採光も明るい、大きな窓の、ちいさなビルの1階にあり、若い、オシャレな男女の社員が働いていて、記憶では、オフィスの真ん中に、2階に通じる、小ぶりな、白い螺旋階段がありました。
 おそらく。ファッション系の店舗を、オフィスに改造したものか。ああ、絵に描いたようなバブリー。たぶん、若き女社長の背後には、パトロンがいたんだろーなー、というのは下世話なかんぐりで。
 もちろん、今は、もう、プレノン・アッシュというオシャレな配給会社は、存在していません。
 いや、そんなことはどうでもよくて、何が言いたいというかと、当時は35ミリの、ぱりぱりのフィルム上映だったものを、こんにちの渋谷シネマヴェーラでは、ヴィデオ由来の安っぽい画面ノイズが入る、画面が微妙にちらちら、ゆがむ、(35フィルムに比べれば)劣化したデジタル素材で見るという。
 はたして、技術は、進歩しているのか、退歩しているのか。
 そういえば、有楽町のミニシアターで見た、フランス映画新作「プレイ~獲物」は、デジタル素材の上映。
 シネスコ画面の右から左に、縦に、薄い線のノイズが、びっしり入り、画面を汚す。
 同様なデジタル上映でも、大手劇場では、まず、見たことのないタテセンが、びっしり、ノイズとして入っている、安いデジタル画面。ウーン、マイナー配給会社、相当デジタル素材でも、安いものを使っておるな。配給、ドコだ。
 ああ、アルシネ・テラン。かつては「仕立て屋の恋」ほか多数で、日本のミニシアター系をリードした、独立系配給会社。バブルがはじけて、落ちたなあ、アルシネ・テラン。
 「プレイ~獲物」自体は、なかなか小ぶりな快作なのだが、こんな安い素材のヴィデオを配給するとは、落ちたなあ、アルシネ・テラン。大事なことだから、繰り返しました。
 はたして、技術は、進歩しているのか、退歩しているのか。
 そして、こんなに楽しいラヴコメは、なぜ、今作れないのか。
 プロの脚本家の書いたというのか、「映画ホタルのひかり」、ストーリーだめ、エピソードだめ、セリフだめの、問題外作。いくら綾瀬はるかが、がんばっても、問題外の外の外。ホントーに、ひどい。

 はたして、技術は、進歩しているのか、退歩しているのか。
 いや、「レディ・イヴ」自体は、卑怯なまでに、面白いのだが。

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。
★映画流れ者★当ブログへの感想・質問・指導・いちゃ問はこちらへ

★人気ブログランキング・日本映画★
↑↓クリックしていただければ、ランクが上がります(笑)。
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★

by mukashinoeiga | 2012-08-11 23:30 | 旧作外国映画感想文 | Trackback | Comments(0)

スタージェス「モーガンズ・クリークの奇跡」

 渋谷にて。「映画史上の名作7」特集。44年、アメリカ。デジタル素材による上映。
 ジョン・スタージェスの直球娯楽映画も好きだが、クセ球を投げまくって、どんな卑怯な手を使ってでも、笑いを取りにくるプレストン・スタージェスも、すきだ。
 いわゆるアッシー君(死語)のボンクラ青年が、自分に思いを寄せていることをいいことに、とことんむちゃぶりのベティ・ハットン嬢。アッシー青年を、使い倒す使い倒す。どんな無茶ぶりにも、答える純情ひとすじアッシー君。
 ところがある事情、つまり未成年のベティ嬢が、一夜の戯れで妊娠。当時のアメリカでも、未婚の未成年の娘が妊娠は、まずい。ということで、娘本人も、父親も、馬鹿にしていたアッシー君に、白羽の矢を立てる。
 彼と結婚させ、おなかの子を父なし子にしないように。そういう、父と娘の、あからさまな、無茶ぶりな「婚活」が、笑いを生む。

 ここで、この駄文の1コ前で書いた感想岩城英二「サラリーガール読本 むだ口 かげ口 へらず口」が、ああ、これは日本的スクリューボール・コメディー佳作だったんだなあ、と改めて実感する。
 どんな卑怯な手のギャグであっても、どんな非論理的展開であっても、とにかく、スピード展開を優先させるというスタージェスの無茶ぶり、暴投ぶりにたいして、おだやかに、常識的に、「婚活」する白川由美。
 サギすれすれのベティ・ハットン、おだやかに、しかし、裏に秘めた意図を隠しつつ、佐原健二に近づく白川由美、日米スクリューボール・コメディの違いが一目でわかる。
 まあ、スタージェスのラヴコメは、ハリウッドにあっても、極北だから、これで笑えるか、笑えないか、ビミョーなクセ球を投げて、投げて、でもアメリカンな感性では、イキオイで笑ってしまう。ぼくたちは、エ、これで、笑っちゃっていいの?とは、思いつつ、あまりにヒキョーかつスピーディーだから、やっぱり、笑ってしまうのね。

 ぼくの理解では、スクリューボール・ラヴ・コメディとは、純情=ボンクラ=奇人な男(ストリート・ワイズなしの、オタクとも、言える)は、要するに、恋の駆け引きについては、無知・おくて、それゆえのコミカルさ。
 いっぽう、おしゃべりで、コミカルで、利発で、機知に富んでいて、精神的<恋愛プロフェッショナル>のヒロインが、恋愛劣等生の男どもを、文字どおり<赤ちゃん教育>してしまう。こちらは、恋愛ストリート・ワイズの天才だし。
 その、男と女の落差の大きさが、水力発電のように笑いのエネルギーを呼び起こすのが、スタージェス式。
 いっぽう、なかなか日本では成功しないのが、スクリューボール・コメディ。「サラリーガール読本 むだ口 かげ口 へらず口」は、かなり繊細に責めて、成功している。考えてみれば、戦前の小津安二郎「淑女は何を忘れたか」は、典型的な、スクリューボール・コメディー傑作だったなあ。ということは、「淑女」から派生したと思われる、川島雄三「女であること」、市川崑「あの手この手」も、きわめて日本的なスクリューボール・コメディであったか。豊田四郎「猫と庄造とふたりの女」も、そうだったのね。ウーン、奥が深いな、日本のスク・コメ。

 というわけで「モーガンズ・クリークの奇跡」、最後は、産めよ増やせよ男の子と言うことで、
(以下、ネタバレあり)



 なんと、ベティ嬢が生んだのは、六つ子の男の子。戦時体制にぴったりの快挙。映画はギャグで、ムッソリーニは激怒のあまり、政権崩壊、ヒトラーは数え直しを要求、という国際問題に(笑)。この快挙に、アッシー君も、軍人幹部に取り立てられるというギャグ的展開。
 なお、ベティ嬢が六つ子を生んだというのは、一夜の過ちの、相手がひとりではなかった、という隠しギャグであるのは、明らか。

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。
★映画流れ者★当ブログへの感想・質問・指導・いちゃ問はこちらへ

★人気ブログランキング・日本映画★
↑↓クリックしていただければ、ランクが上がります(笑)。
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★

by mukashinoeiga | 2012-08-08 23:55 | 旧作外国映画感想文 | Trackback | Comments(0)

「青い塩」

 かの快作ラヴ・ストーリー「イルマーレ」監督11年ぶりの新作、とか。
 「イルマーレ」は、まあ面白く、というより美しく、話は、何だかパクリっぽいけども。その監督の11年間新作なしは、やはり、おかしかろう。いくら、ハリウッド・リメイク版(見たけど記憶の彼方(笑))が、権利金が高く売れて(たぶん)、あくせくしなくても、すむように、なったにせよ。
 しかし「イルマーレ」みたいなファンタジー快作の監督が、復帰作に、韓国映画お家芸の、ハードヤクザ犯罪モノを撮るとは。
 たしかに、犯罪、しかも凶悪犯罪を撮らせたら、その犯罪親和性ゆえに、いま現在、韓国映画は世界一なのだが。
 組長死後の後継者争いにからみ、足を洗った元ヤクザ、ソン・ガンホは、なぜか、謎の殺し屋たちに、命を狙われ続ける。その、黒幕は、誰か、というサスペンス・アクション。
 しかし、ソウルの元ヤクザ・ガンホは、引退後なぜかプサンの料理教室に通う。プロ料理人目標にしては、かなりどじっ子で。
 この料理教室に、かわいい女の子が。なんとなく、ガンホといい仲に。しかし、彼女は、・…
 以下、ネタバレあり。


 ・・・・実は「組織」に、ガンホ暗殺を頼まれた、殺し屋なのではあった。
 うーん、はたちそこそこの、かわいいギャル(これも、死語すれすれか)が、女殺し屋、しかも舞台は料理教室って。いかにも「イルマーレ」監督らしいお花畑アクション
 しかも、ギャル殺し屋が、その標的・ガンホの部屋に転がり込み、お互い相手の様子を伺いつつ、かすかに、いちゃいちゃフンイキ、って・・・・。
 ナンダナンダ、これは、互いに相手を狙いあう殺し屋同士の、南原宏治が、宍戸錠の部屋に転がり込み、奇妙な同居の鈴木清順「殺しの烙印」を想起させるではないか。すぐ前に感想駄文のオプレヴ「ポートランド」鈴木清順「俺たちの血が許さない」をつよくつよく想起させたのもあわせると、かっとんだ、オフビートな、ヴィジュアル重視のアクション映画を作ると、なぜかみんな鈴木清順になるのは、本当に恐ろしい(笑)
 女殺し屋の女友達(こちらも、かわいい女の子)が、下手を打って、組織に、売り飛ばされてしまう。若くて、かわいい、女の子が、売り飛ばされる先としては、性風俗以外、ありえないだろう。なのに、まあ言っちゃ悪いが、オバサンで充分な、ヤク作りの、地味な肉体仕事。
 この彼女が、のちに、ガンホの子分といい関係になるために、セックス・ワークは、やらせられない、というか、もともと少女趣味の監督が、そういうセックス・ワークを忌避したというか。まあ、タイトルの塩田にもって行くためにも、その塩田で、誰か人質が、いなくてはいけないというのは、あるのだろうが。しかし、繰り返すが、なんで、若くて、かわいい女の子を組織が売り飛ばす先が、地味な肉体仕事なのだ。おかしいだろ。
 そして、意外な結末が(笑)。なんだよ、この、ぬるぬるな、グダグダな、あまあまな、結末は(笑)。ハードボイルドとは、まったく無縁な、砂糖入れすぎのアマーいアマーい玉子焼きアクション。うーん、やっぱり、韓国映画は、こんな甘甘なお花畑映画よりは、もっと、すさんだ、お得意、お家芸の、犯罪DNA発揮の映画を、作るべきじゃないのか(笑)。
 映像が、女の子が、きれいなだけじゃ、ダメなのよ。

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。
★映画流れ者★当ブログへの感想・質問・指導・いちゃ問はこちらへ

★人気ブログランキング・日本映画★
↑↓クリックしていただければ、ランクが上がります(笑)。
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★

by mukashinoeiga | 2012-06-03 23:37 | 旧作外国映画感想文 | Trackback | Comments(0)

オプレヴ「ポートランド」

 京橋にて。「EUフィルムデーズ2012」特集。96年、デンマーク。本特集では、あと1回上映。
 デヴィッド・フィンチャー監督がアメリカでリメイクした「ドラゴン・タトゥーの女」(未見)のオリジナル「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」監督ニールズ・アルデン・オプレヴの、長編デヴュー作だという。ということで、かっとんだサスペンスを期待していったのだ。
 ムショから出所した、カットビ過ぎ、パンクな兄と、スクエアな里親の元で育てられたまじめ弟が、一緒に暮らし始めて、ヤクザなクスリ・ビジネスに、いそしむ。
 この、クスリビジネスが、割と、せこいのよ。退職老人や、病気がちな老婆が、生活保護やら老齢年金で、医療費が無料なのを利用して、病院から、クスリをもらってくる。その、病人用には有効なクスリも、健常者が飲めば、ハイになるというクスリらしい。資格があれば無料だが、金では手に入らない薬で、ハイになる、需要。つまり、福祉ビジネス・ヤクザ。いかにも左翼政党の、民主党なんがが、のさばらせそうな、モンキー・ビジネス。
 以下、ネタバレあり。



 老人・老婆を脅しても、殴っても、金をむしりとる、ちんけなやくざたち。元金も利子も返せない男を、両腕を骨折させて、報復する。両腕を骨折させられて、やっと、返済義務に目覚める男(笑)。やっと借金を返して、腕を折ったヤクザたちと、借金男の乾杯。折った腕のギブスに「早く、なおれよ」なんてマジックで書いて、にっこり笑う、骨折させたヤクザと、された男。この偽りの親密さ。
 パンクな兄と、ヤクザのボスの腹違いの妹が、恋。ボス兄の承諾を得て、ベッドイン。最初はいい感じなムードのふたりだが、パンクな兄が行為の途中で中折れ。気まずいフンイキのふたり。突如、パンク男は、女を殴る蹴るの半殺し。後日、当然のごとく、ヤクザのボスは、パンク男を半殺し。その場面を、ポラロイドで撮り(パンク男をリンチするボスの部下は、すかさずピースマークで写真に写る)そのあと、半殺しにした者たちも、された者も、仲良く乾杯。
 さらに、ボスの妹も、パンク男と和解し、ボスたちみんなに祝福されて結婚式。暴力が、決定的にマイナス・ファクターにならず、むしろ親密さ、ファミリー感的連帯を深める役目。そういう、すさんだ描写が見事。

 そういうエグい話を、かっとんだ映像と、編集で、見せる。説明無視の、かっとんだ細切れ映像編集。それこそ90年代~2010年代に、流行った、説明なしの高スピード・カットビ編集。
 走行中の車中にいる主人公の兄弟。車窓を流れる、外の風景が、その色合い、速度が、車中と微妙に違う。本作では、こういう描写が多用され、主人公の、社会との断絶間を表わしているのだろうが、車窓の景色が異様という点では、30年前の鈴木清順「俺たちの血が許さない」のほうがはるかに洗練されていたように思うが。あ、あの清順の映画も、ヤクザな兄・小林旭に次第に染まっていく、堅物な弟・高橋英樹の話だった。これに組織の女・松原智恵子も、カラむ。なんだ、清順映画のパクリ?オマージュか?

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。
★映画流れ者★当ブログへの感想・質問・指導・いちゃ問はこちらへ

★人気ブログランキング・日本映画★
↑↓クリックしていただければ、ランクが上がります(笑)。
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★

by mukashinoeiga | 2012-06-03 00:37 | 旧作外国映画感想文 | Trackback | Comments(0)

「ぼくのエリ 200歳の少女」

 京橋にて。「EUフィルムデーズ2012」特集。08年、スウェーデン。監督トーマス・アルフレッドスン。本特集では、あと1回上映。
 ロードショーのときから気になっていたのだが、旧作映画を見ることを優先していて、見逃していた1本のひとつ。つい最近、アメリカで「モールス」としてリメイクされていて、こちらも、見逃している。

 思春期ドラマに、ホラーのふりかけ。いや、比率からすると、ホラー・サスペンスに、思春期のふりかけか。クラスメイトの悪ガキたちに、いじめを受ける小学生オスカー。その集合住宅の隣室に、ある夜に引っ越してくる少女エリ。同行する老人が、オスカーの学校の小学生から、血を抜く犯行。
 以下、ネタバレあり。





 いかにも古典的な、ヴァンパイア・モノに、現代のティスト。好ましい。
 だが、しかし(笑)。
 最初の被害者の友人、登場人物の一人が、集合住宅の一室を猫屋敷と化している、多頭飼い。
 ヴァンパイア少女、次の被害者の女性も友人。ところが、この女性は、襲撃される途中に、助けが来て、命は助かる。殺されていればそのまま、死んでいるのだが(当たり前か)、中途半端に生き延びると、被害者も、吸血鬼になってしまう(という設定)。
 その吸血鬼化した友人女性が、この猫屋敷を訪問すると、とたんに猫たちが、大口あけて威嚇、叫び鳴く。つまり、人間には、彼女がヴァンパイアとは、わからないが、猫たちは、何らかの形で、その女性が、異質異常と、本能的に察知できるのだ、という設定。かつての「キャットウォーカー」でも、猫たちはヴァンパイアの天敵だった。
 この、猫たちが大口開けるヴィジュアルが、いかにもCGっぽいなめらかさ。つまり、自然界ではありえない、大口の開け方の、テクスチャー。リアル猫は、いやリアル生物はこういう風な、なめらかな(かつ同時にぎこちない、いかにもなCGの風合い)スピードでは、大口開けないよね、というのが丸わかり。そして、ヴァンパイア女性に襲い掛かるのは、一部本当ネコ、一部CG、そして相手のからだに巻きつくネコは、どう見ても、ぬいぐるみ(しかも安っぽそうな、市販品っぽい)のネコっていうのが、マルわかり。ネコがストーリーに絡むと、とたんに安っぽく、バカっぽくなるのは、わかりきってるのに(笑)。このネコのシーンのみが、安っぽい。
 「キャットウォーカー」でも、怒り猛ってヴァンパイア退治に駆けつける猫たちが、一部ふにゃふにゃ、うれしそうなのが、おかしかった。
 しかし、ネコシーン以外は、なかなか好感度高し。ただ、エリ役の少女が、美少女だが、オーラなし。こうなると「モールス」も、見たくなるな。オスカー役の少年は、北欧らしい、金髪色白の美少年で、好演。
 ただしこの彼、北国の少年らしく?いつも鼻水をたらしている。でも、北欧美少年だから、ちっとも、汚い感じじゃないのね(笑)。
 ラジオ・ニュースで、さりげなく「ブレジネフ書記長が」と。そうすると、もうすっかりおじいさんになったオスカーが、永遠の少女エリと旅しているのだろうか。

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。
★映画流れ者★当ブログへの感想・質問・指導・いちゃ問はこちらへ

★人気ブログランキング・日本映画★
↑↓クリックしていただければ、ランクが上がります(笑)。
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★

by mukashinoeiga | 2012-05-28 00:53 | 旧作外国映画感想文 | Trackback | Comments(0)

田中重雄「夜の配当」

 阿佐ヶ谷にて。「現代文学栄華館-昭和の流行作家たち」特集。63年、大映東京。
 田宮二郎のクールな男前ぶり、さっそうとした一匹狼ぶり、そのかっこよさを前面に押し出した、ピカレスク・ロマン。
 この映画を見るもの全員が、田宮二郎に、ああ、ほれぼれ。
 というのは、田宮二郎出演の大映東京作品に共通する。本作もまたその一編。男の盛りの、スタアの絶頂期の、田宮二郎の美質にのみ、奉仕する、大映東京その職人技。プログラム・ピクチャアの幸福なる一点豪華主義。その、一点二郎主義の魅力の面白さ。
 田宮二郎は大手衣料メーカーのサラリーマンだった。自分を退社に追い込み、その裏でのうのうと会社の金を横領して、愛人の角梨枝子に料亭の女将までやらせている、悪徳専務に復讐する。原作は梶山季之。
 トラブル・コンサルタントと称して、会社の内情を探らせ、新商品の商品名をいち早く商品登録したり、新工場予定地の一部を先に買い占めたり、つまりあとで高額に買い戻させるために。
 田宮の、そのいちいちの行動、物言いに、われわれ観客は喝采を送る。
 いっぽう、冷酷なる悪徳専務が、結局、おろおろ田宮の言いなりになる、その悪徳専務の専横ぶりが、これまた絶品の山茶花究。冷酷な悪党をやらせたら、山茶花の右に出るものもなし。このひとが、ヴォードビリアン出身というのだから、世の中はどこでどう間違えるか、わからないもので。
 何かで読んだのだが、山茶花は色紙に座右の銘を書くときは「非情」と書いたとか。いいなあ。
 専務の軽薄なる腰ぎんちゃくの文書課長に、早川雄三。これまた、どんぴしゃり。その他、高松英郎、見明凡太郎、伊藤光一、大山健二、中村隆などなどの、有名無名の大映東京専属脇役俳優たちが、要所要所をしめ、見事な大映東京プログラム・ピクチャアが構築されていく。
 お約束の流れ作業、いつものルーティン・ワークが、いつもながら、かくも魅力的な、一点二郎主義の映画を作っていく。素晴らしい。
●追記●億単位の宣伝費をかける新商品繊維ポリレン(今は、もう聞かれなくなった<夢の新繊維>ってやつで)の、商標登録が、発売5日前って。
 当時は、そんなにのんびりだったのか。だから、田宮二郎も先を越せたわけで。映画(または原作)の創作なのか。当時はそうだったのか。もちろん、今では、そんな商品発売するのか、おそらくしないだろうというのも含めて、ばんばん商標登録されている現状に。

★新・今、そこにある映画★あらたに開設しました。
★映画流れ者★当ブログへの感想・質問・指導・いちゃ問はこちらへ

人気ブログランキング・日本映画
↑↓クリックしていただければ、ランクが上がります(笑)。
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
にほんブログ村

by mukashinoeiga | 2011-12-31 01:24 | 旧作外国映画感想文 | Trackback | Comments(0)

ラオール・ウォルシュ「栄光」

 渋谷にて。「映画史上の名作番外編 サイレント小特集3」特集。26年、アメリカ。
 うーん。寝てはさめ、寝てはさめ、まだらまだらに寝ていたが、ストーリーは完全に追えるぞ、という。
 爆睡した理由は明らか。

1 サイレントゆえ、当たり前だが、映画のかなりの部分を占める<刺激>のひとつ、サウンドが、ない
2 軍隊モノゆえ、登場人物がだいたい軍服。服装による識別が(ボンクラなぼくには)困難
3 その同じ軍服の、主要主役ふたりの顔が、わりと同じタイプの顔で(ボンクラなぼくには)識別困難
4 戦闘シーンと、休暇シーンのバカ騒ぎと、わりとメリハリある演出だが、その後の凡百の戦争映画がこれを模倣した結果、まったくルーティンと化した、凡庸なものに見えてしまう。真似されやすい典型を作ってしまった、先覚者の悲劇
5 映画とはまったく関係ないが、ぼくは、人に比べて、異常な汗かき。体温調整の機能がイカレているので、夏なのに、異常に暑い渋谷シネマヴェーラの空調に対応できない(汗)。よって、ぐったり、まともに映画を見る環境ではなくなってしまう。

 今年の夏は、各映画館とも、節電ということで、冷房控えめ、下手したら冷房なし、という体制のようだ。夏の映画館といえば、映画作品の魅力とともに、暑い外と比べて、冷房で冷やした、二時間が体感できる、というのが売りのひとつだったが、今年は、それもなしで、入ると、かえって、暑い映画館が続出している。
 それは、<ご時世>を考えれば、わからぬでもないが、渋谷シネマヴェーラは、とにかく異常に暑すぎる! 過剰反応しすぎだろ。汗かきのぼくにしたら、ワーストワンの映画館だ。
 渋谷シネマヴェーラの過剰?反応といえば、上映前の館内アナウンス。(大意)「万一余震が起きた場合は、上映を休止します。天井にも気をつけてください」(あくまで大意)。これを二本立てだから、上映前に二回聞くことになる。しかも、覇気のない、男性スタッフのぼそぼそ声で。
 お前、これから映画見ようというときに、ドンヨリさせるなよ、毎度毎度。しかも、天井気にしろって、何だよ。お前んとこのビルは、そんなに天井、弱いンか。なら、客入れる前に、修理しろよ。
 それを、いかにも覇気のない、どんよりしたアナウンスするなよ、上映前に。せめて、覇気のある、はきはき声でアナウンスしろ。同じアナウンスでも、これを神保町シアターの重厚な男声アナウンスがしたなら、内容はともかく、特に不快には感じない(笑)かも。
 あるいは、池袋文芸坐の、毎度毎度違う番組告知を即興でするため、毎度毎度、一アナウンスで何度もとちったり、何度も間が開いたりの、やたら、聞いているだけでイラつく、アナウンスも許す(笑)。でも、渋谷シネマヴェーラの、陰気なアナウンスは、ただただ、ひたすら不快。
 節電対策で、冷房下げるのは、まあ、いいが、スタッフがいるロビーより、下げるなよ、シネマヴェーラ。どうせ古いフィルムだから、ぼけても仕方ないよね、という態度も許せない。
(正確に言えば、今回特集の16ミリ映写は、ぼくが見た限り完璧。ただ、過去の35で、油断があったということは、前に書いた)
 渋谷シネマヴェーラは、映画館の菅直人か。映画館のストレス・テストか。
 ということで、ラオール・ウォルシュの話は飛んでしまったが、覚めている間に(笑)見たシーンは、それなりに、面白かった。ただ、そのストーリー・テリングが、あまりに模倣されたため、かえって、オリジナルを再見すると、その魅力が、見えなくなっているということは、あると、感じた。

にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
にほんブログ村・名作なつかし映画


人気ブログランキング・日本映画

by mukashinoeiga | 2011-08-10 21:01 | 旧作外国映画感想文 | Trackback | Comments(0)

ムルナウ「サンライズ」

 渋谷にて。「映画史上の名作番外編 サイレント小特集3」特集。27年、アメリカ。
 ルビッチ同様、ドイツ映画界からアメリカに呼ばれた、最先端監督F.W.ムルナウによる、ヒューマン・ドラマ。80年前とは思えぬ、素晴らしき映像の展開。
 村の純朴な農民青年が、都会から帰ってきた浮薄な(都会ずれした)モダンガアルに誘惑される、「あたしと都会に逃げましょう。都会で面白おかしく青春を謳歌するのよ」、ついては邪魔になるのは、赤ん坊を生んだばかりの男の妻。「あんなの、あんた、殺しちゃいなさいよ」
 かくて、男は湖にボートを繰り出し、妻を乗せ、溺死を装い殺そうとする。男の村は、そもそも湖をボートで対岸に渡り、路面電車に乗って、都会に行く、という設定。
 夫の殺意に気付き、おびえまくる妻。ここで、妻の哀れさに、改心して、妻への殺意がうせる夫。
 だって、おびえる妻を演じるのは、当代きっての可憐な、ジャネット・ゲイナーだもの。あの「第七天国」の可憐なヒロイン。この時代のサイレント女優は、また、恐怖におびえてパニくる演技がうまいうまい。
 か弱い、可憐さを売りに出来た時代。時代が下って、こんにちのハリウッドでは、か弱さを売りにする女優は絶無。ま、それはそれで正しいことで。
 この映画のすばらしさは、しかし、こんな生ぬるいドラマにあるのではなくて、その映像の革新性。
 ハリウッド資本と、ヨーロッパ的感性の合体。
 湖も、農村も、えんえんと続く路面電車(田舎から都会まで)も、都会のビル群も、遊園地も、全て映画のためのセットだという。
 農村などのオープン・セットは、よくあること。しかし、都会のビル群、路面電車の駅(といっても、路面電車の駅など、いわゆる中央分離帯的なものだが)を中心にした広場数ブロック分の再現というのは。実際見てみると、たしかに構図的にはコンパクトにまとめられているけれど、ロケでも充分か、と。
 いっぽう遊園地は、フィックスの画面で、客の群れ、空中を回転する乗り物、小さな店、後方の花火連発、がきわめてコンパクトにまとまった画面の濃密さ。街のビル群も遊園地も、構図の中にすっきりまとまっている。
 それはそれですばらしいのだが、そして、渋谷シネマヴェーラのチラシの説明によれば、「世界一美しい映画」と、フランソワ・トリポンが語ったというのだが、いやー、

1 モダンガアルに誘惑されたからといって、簡単に愛妻を殺そうとし、愛妻のおびえを見て、簡単に改心するなんて、なんてイージー、アメリカンなドラマ。
2 全てセットのこの映画を見て、こんなセットの予定調和なら、街に繰り出したロケ映像なら、もっといいんじゃないか、と。
 偽りのロケ映像(しかし実際はセット)の結果、生々しさが定着するはずなのに、何か妙にコンパクトに、ちまちまとまとまった映像が、そんなに美しいか、とも思うが。温室やビニールハウスのコンパクトさか。

 しかしトリポンたちフランス・ヌーヴェルヴァーグが目指したのは、撮影所を出よう、街に出よう、だった。
 撮影所を捨てたわけではない、撮影所のシステムはすでに崩壊していたか、トリポンやゴダールには、撮影所には開かれていなかったからだ。ビル群の街のセットかなんて、アメリカ資本のみがなしえたんだろうけど、しかしこれが美しい映像か、なんか息苦しいぞ。
 田園風景の中を走る路面電車、その仲の主人公たち、とってもいい映像なんだけど、これが、もっと低条件でも、実際の電車を使った<ロケ映像>だったら、もっと<すがすがしい、ゆるい空気> が流れたんじゃないだろうか、とか、いやこの映像でも、充分すがすがしいぞ、とか。  
 完璧を目指して、完璧なセットなんだけど、

1 でも、その完璧さは、息苦しくない?
2 でも、その完璧なセットで、こんな、くずドラマ?


人気ブログランキング・日本映画

にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
にほんブログ村・名作なつかし映画

by mukashinoeiga | 2011-07-31 23:41 | 旧作外国映画感想文 | Trackback | Comments(0)

エイゼンシュテイン「十月」

 渋谷にて。「映画史上の名作番外編 サイレント小特集4」特集。28年、ソ連。
 80年前のものとは思われない、素晴らしさ。いまさらぼくが言うのも、なんですが。
 1917年の10月革命で、レーニンらボルシュビキが、旧政権を打倒、ここに共産主義ソ連を打ち立てた、その10年後に、その民衆蜂起を描いた映画を作る。
 言うは簡単だが、凡庸な人間がこれを作ると、たいていは現政府各方面に配慮した、詰まらん、平凡な映画と相成ろう。ところがソ連政府が指名したのが、この男、セルゲイ・エイゼンシュテインだ。 
 ロケはおそらく史実どおりの場所で、最大規模の大エキストラ、ボルシュビキ側は、レーニンはじめ最大限にご本人がご本人の役を再現していたと思しい。そう見える。おそらく一民衆として参加した人たちも、この再現映像に自らの役で、多く参加したのではないか。究極のイヴェント映画でもあるのか。レーニンなどの<完成された顔>にはない、民衆たちの荒々しい顔の素晴らしさ。
 特に大型の勝鬨橋のような、開閉橋のシーンの、馬、少女、橋のあらわな構造は白眉。笑いどころは、婦人防衛隊か。
 このスケール感が、まず圧倒的。とにかく、首都ペテルスブルク(だよね)の、旧皇帝宮殿を占拠した現政権官邸を中心とした、あらゆる場所で、あらゆる民衆が、いくつもいくつものエピソードを重ねていき、その多重並行描写が、かのモンタージュを必然のものとしていく。
 その圧倒的モンタージュ、その編集が、革命の興奮を、伝えていく。はるか後年のソ連映画のいくつかが、スケール感を重厚さに置き換えていくのとは正反対に、活力に満ちた若々しさ、民衆蜂起のエネルギー。
 やはり<革命第一世代>の凄みか。<オリジナル>な共産革命のパワー。
  後年、それらを<模倣した国々>、ご本家ソ連さえも、その<オリジナル>の、<悪夢のようなパロディー>と化していくのは、ご承知の通り。


人気ブログランキング・日本映画

にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
にほんブログ村・名作なつかし映画

by mukashinoeiga | 2011-07-26 09:36 | 旧作外国映画感想文 | Trackback | Comments(0)

「あきれた日常」

 京橋にて。「EUフィルムデーズ2011」特集。09年、ベルギー=オランダ。
 前に感想を書いた「雨夜 香港コンフィデンシャル」の、ついでに見た映画だが、思わぬ拾い物の快作。もう一回上映があるが、こちらはおすすめ。フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン監督。
 大人になった作家が、自分の少年時代の家族のエピソードを回顧するつくり。
 少年時代の主人公が可愛らしくて、ナイス。大人になって苦労を知ると、いささかぎすぎすしたタイプに成長するんだが。
 少年の家庭は、祖母、アル中の父、父の兄弟3人(少年にとっては叔父)。つまり、人生・結婚生活に失敗して、そろいもそろって実家に舞い戻った、むくつけき4人兄弟(ひとりコブ付き)を、世話しなきゃならんばあちゃんが、あまりにかわいそう。
 しかし、少年にとって、父含む4人の、むさくるしい男たちが、良くも悪くも最強の家族になるわけで。
 この4人のダメップリもハンパないが、映画としては、素晴らしい描写がさくさく進む。
 この町の酒場の店主が企画する、フルヌードで、フルチンのままの自転車レース(画面には十数人のチンコが)、ビール飲み大会、そして、少年の叔父が考えた、酒飲み版ツール・ド・フランスの、馬鹿馬鹿しさ。ぼくもお酒は結構飲むほうだが、こういう酒の飲み方では、もう、人生終わりよ(笑)。
 千葉泰樹「生きている画像」が酒飲み讃歌なら、本作は酒飲み惨禍。
 ヒュルーニンゲン監督の、人間を描くたしかさ。これぞヒュルーマニズムか。「雨夜」の監督に、爪の垢を煎じて飲ませたいほど。
 いや、実際、映画的緊張感もありつつ、人間の幸不幸、対人関係の幸不幸、その描写のたしかさ。
 4人兄弟の妹の、ダメンズ・ウォーカーぶり、その妹の4人の兄たちのさらなるダメンズぶり、不幸な妹に追い討ちをかける兄たちの小学生感覚。身近にいたら、この上なくいやだけど、映画で見る限りは・・・・やっぱり、嫌だけど(笑)。
 しかし、男兄弟4人だけでなく、無残な結婚生活(夫に殴られたアザと、もちろんコブつき)から逃げてきた娘まで、引き受ける、少年の祖母。つらいだろうが、ある意味最強だなあ。

にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
にほんブログ村 名作・なつかし映画


人気ブログランキング・日本映画

by mukashinoeiga | 2011-06-10 06:15 | 旧作外国映画感想文 | Trackback | Comments(0)