カテゴリ:清順の光と影すべって狂ってる( 22 )

黒木和雄「紙屋悦子の青春」原田知世永瀬正敏松岡俊介本上まなみ小林薫キムタケ木村威夫

ぺらっぺらの会話劇。紙屋だけに。
 京橋にて。「生誕100年 映画美術監督 木村威夫」特集。06年、バンダイビジュアル=アドギア=テレビ朝日=ワコー=パル企画。
 冒頭フィックス(ゆるやかな横移動を含む)で、病院の屋上のベンチで話す老夫妻がとらえられるのだが、推定八十台の老人ふたりを演じるのが、原田知世と永瀬正敏。
 これが高校学園祭の高校演劇並みの簡単老けメイク。いや今時の高校演劇ならもっと特殊メイクに凝るだろう、というレヴェル。特に童顔の原田知世なんて、老年どころか中年にも見えない。ぺらっぺら。

e0178641_9355284.png19紙屋悦子の青春(113分・35mm・カラー)(国立映画アーカイブHPより)
2006(バンダイビジュアル=アドギア=テレビ朝日=ワコー=パル企画)(美)木村威夫、安宅紀史(監・脚)黒木和雄(原)松田正隆(脚)山田英樹(撮)川上皓市(音)松村禎三(出)原田知世、永瀬正敏、松岡俊介、本上まなみ、和田周、小林薫
松田正隆の戯曲を映画化した黒木和雄監督の遺作。空襲で両親を亡くし、鹿児島で兄夫婦と暮す悦子(原田)に縁談が持ち上がる。見合い相手の永与(永瀬)を連れてきたのは悦子と想いを寄せ合う明石(松岡)で、彼は特攻隊に志願していた。切迫した時代状況の中、互いに思いやる男女三人の姿が静かな感動を呼ぶ。木村は幾重もの意味を込めるように、主人公の家の前に満開の桜とススキをあえて同居させた。


 おそらくは原作は「静かな」系の演劇と思うが、上記登場人物たちが入れ代わり立ち代わり、組み合わせを変えて、部屋で二人、ないし三人で会話する、まあ会話劇。
 この会話が、そこそこ笑える部分もあるが、まあ見事なまでにぺらっぺら。
 同じ特集で見た木村威夫「夢のまにまに」08年、同様の趣向(老人が青春時代を送った戦時中を回想する)ながら比べても、初長篇監督のキムタケのほうに数日の長あり。これってプロの監督の黒木和雄としては、本当にどうなの(笑)。
 初めて会う永瀬正敏のプロポーズを即答で了解する原田知世の心理が、よくわからない。小津安「麦秋」で、杉村春子がうちの息子と結婚してくれたら、という誘いにハラセツが即座に了承するまでには、丁寧な前振りの数々があった。それが、このハラトモには、ない。
 はじけない会話劇、しみじみしない会話劇。
 意中のハラトモを、永瀬とふたりきりにして帰る松岡俊介の、険しい目線で振り返るのは、明らかに不適切な演技ミスだろう。そう思う。

 上記「木村は幾重もの意味を込めるように、主人公の家の前に満開の桜とススキをあえて同居させた。」も、キムタケ美術は、肝はこれだけ。あとは監修で弟子の安宅紀史に任せたと思しい凡庸な美術。
 だいいち狭い日本家屋で各部屋の位置関係がわからない(それは盆暗なぼくだけかもしれないが)セット造形って何なの。
 トイレと玄関の位置関係も不明だし、家族が食事する居間と、永瀬、松岡を迎える応接間?との位置関係も、わからない。それはぼくが盆暗なのか、あえて位置関係を不分明にしたキムタケ美術を、黒木が理解していなかったのか。うーん。

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by mukashinoeiga | 2018-12-23 09:38 | 清順の光と影すべって狂ってる | Trackback | Comments(0)

阿部豊「マダム」月丘夢路左幸子葉山良二金子信雄岡田真澄二谷英明細川ちか子キムタケ木村威夫

水準的なバーのマダムもの。水商売だけに。
 神保町にて。「女たちの街「色」と「花」に彩られた文芸映画の世界」特集。57年、日活。
e0178641_15394737.png 夫オダサクもすなる小説といふものを、妻もしてみむとてするなり、とばかりの織田昭子の原作。
 オダサクも、あの世で苦笑いというところか。このオダサクを演じるのがネコさんこと金子信雄。こういう女たらしの役なら、常にモリマのほうがいいんじゃね、と思ってしまうのが、モリマジャンキーの、サガ(笑)。
 オダサクも太宰も、全部モリマにやってほしかった(笑)。そうすれば、父親トラウマも解消するんじゃねぇの、と(笑)。
 なお斉藤高順音楽は、限りなく小津調に近い。手抜きか、夜のネオン街の絵面がそうさせたのか。

9. マダム S32('57)/日活/白黒/1時間34分(神保町シアターHPより)
■監督:阿部豊■原作:織田昭子■脚本:沢村勉、中村信■撮影:峰重義■音楽:斉藤高順■美術:木村威夫■出演:月丘夢路、左幸子、葉山良二、金子信雄、岡田真澄、二谷英明、細川ちか子
波瀾曲折の後、流行作家の愛人から銀座のバーのマダムに落ち着いた秋子(月丘)。かつて愛した男たちを思い出し、人生を憂いていたが…。作家・織田作之助の未亡人が、自身をモデルに書き下ろした小説の映画化。*デジタル上映

 ちなみに、この日は、神保町で本作、そのあと京橋のキムタケ特集に回ったので、3本ともキムタケ美術。
 あっ、さらにちなみに、木村威夫のことをキムタケと呼び始めたのは、たぶんぼくが初めて(笑)。ごく少数の名画座女子の間で、今も使われているようだ(笑)。映画美術における、ある種のポップアイコンにふさわしい愛称だと思っている。
 そのキムタケ美術だが、肝心のバーのセットなどは、水準的なもので、のちに実店舗の設計をいくつも手掛けたという安定感。
 ただそのバーの楽屋というか、ホステスの控室に通ずるドアが、キムタケが日活映画でさんざん使いまわす、なんていうんだろう、小さな柱が林立する模様の独特なもの。
 そのドアを開けて女給控室に入ると、もうバーとは別世界だ(というのがキムタケの思いだろう)。
e0178641_15403992.jpg 画面奥(ドアを開けた右)が全面金網。その奥には何やら衣装がつるされてはいるが、衣装庫としては、きわめて使いづらそう。
 おそらくキムタケとしては、バー部分の内装は、予算をかけるが、楽屋には予算をかけず、元の建物構造を生かす、という発想かしらん。しかしなぜ金網。
 部屋の奥には、金網で区切られた異世界があるということかしら。この映画以外にも日活のキムタケ美術で、奥の金網というものを見た記憶もあり、何よりも鈴木清順「東京流れ者」でこのショット、この画像では見にくいかもしれないが、渡哲也たちの奥にあるのは、まごうかたなき金網であり、ビルの一室にこのような衝立があるのは、明らかに不自然極まりない。(下の予告動画のラストのほうが、金網であることが鮮明)
 ふすま、戸板に連なる、キムタケ美術と鈴木清順コラボの一つ、薄い堺、衝立を隔てた別世界ということか。

 月丘夢路の友人役左幸子が、いつになくしどころのない役で。いつも、あらゆる方向にはじけまわっているか、意味深な役ばかりの彼女なのに、なにこの低温な役どころは。妄想するに、当初は彼女が本作のヒロインに想定されていた。しかし営業的に華がないと判断されたか、もっと妖艶さが求められてたか、彼女がはじかれて、月丘ヒロイン、左は脇に回された、と。うーん、邪推かしらん。

東京流れ者


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by mukashinoeiga | 2018-11-24 15:40 | 清順の光と影すべって狂ってる | Trackback | Comments(0)

鈴木清太郎(清順)「浮草の宿」二谷英明山岡久乃春日八郎木室郁子安部徹小沢昭一高品格深江章喜

らしさとらしくなさの混載。神保町にて「女優は踊る―素敵なダンスのある映画」特集。56年、日活。再見。でも、ほとんど忘れている(笑)。
 清順らしいカッとんだショットが、当時の水準的な描写の中に、時折顔を出す。とはいえ、その水準的な描写もまた、鮮烈だとは、ひいき目か(笑)。
 冒頭山岡久乃が愛人二谷英明を失って、バーカウンターに酔いどれて突っ伏す。
 店の、ではなく、映画の照明が暗転して回想の二谷の顔が漆黒から浮かび上がる。安いデジタルではなく35ミリフィルムのクオリティーで見たかった。

 なお、一番笑ったのは…

e0178641_1613922.jpg3. 浮草の宿 (神保町シアターHPより)
S31('56)/日活/白黒/スタンダード/1時間14分
■監督:鈴木清太郎(清順)■脚本:山崎巌■撮影:中尾利太郎■音楽:江口夜詩■美術:佐谷晃能■出演:二谷英明、山岡久乃、春日八郎、木室郁子、安部徹、小沢昭一、高品格、深江章喜
横浜の港町を舞台にした二谷初主演作で、春日八郎の同名ヒット曲に因んだ歌謡映画。踊子達が酒場で所狭しとカンカンを踊るシーンは、異国情緒を漂わせるモダンな演出が光る。山岡の宝塚仕込みの華麗な身のこなしにもご注目あれ!*デジタル上映

…二谷英明がホテルに帰ってくる。ドアの鍵を回すと開いていて電気が点いている。
 かつての弟分・小沢昭一が訪ねてきたのか、と二谷は小沢に語り続けるが、小沢の気配は、ない。
 従来の映画作法なら、ここで殺し屋が出てくるところだが、その気配は、肩透かし。
 ふと窓を見ると、外に山岡久乃が立っている。招き入れる。
 次のショットでは、殺し屋の宮崎準が二谷の部屋のドア前に佇む、いったん間合いを外し、廊下突き当りの窓でタバコを吸いつつ、窓外を見る。
 見下ろした眼下に、流しの春日八郎がギターつま弾きつつ唄っているさまが俯瞰で捉えられている。
 殺し屋の背後の壁には3階の表示
 3階の部屋で、窓外の歩道に立つ山岡久乃を迎え入れることは不可能だから、鈴木清順「暗黒の旅券」(感想駄文済み)で岡田真澄E・H・エリック兄弟二人一役をやったように、二部屋一役?を、やったのか、と(笑)。さすが一見無駄とも思える工夫の清順だ。

 このほかで、目についたのは二谷が対立する安部徹の子分たちに拉致されて、はしけ船に連れ込まれ、対岸に上陸し、倉庫街を延々連れまわされる一連のシークエンスを通常の映画的時間軸に沿って処理している。これでは当たり前すぎると、のちに歌舞いて行くのか。
 春日八郎がやたら歌いまくるのが、のちの清順流オペレッタの数々に、つながる。
 上映が終わりロビーに出ると、清順組助監督と思しい二人が、
「小道具(のアップ)から(キャメラを)引いたり、(キャメラを小道具に)寄ったりするのを一番嫌ってたのに(本作では、やっている)」
 と、なかなか興奮していました。要するに清順トライアル&エラーの時代。って清順いつでもそうか(笑)。

e0178641_16143119.jpg 本作肝心?の山岡久乃は、恐らくそのキャリア唯一のヒロイン役。神保町ご推奨のダンスシーンはさほど多くなく、いかんせんヒロイン女優としては、顔立ち、演技とも華が全くなく見ていて楽しくない。白木マリや筑波久子当たりの代役かと。
 その代わり妙に顔立ちが清順好みの和泉雅子似の第二ヒロイン木室郁子がかわいい。
 器械体操やっていたの、と橋の欄干で自在に歩き回る。清順組助監督の座談会で、下に何の保護具も置かずびっくりした、というがほんとに器械体操をやっていて、それを活用したのだろう。清順演出も相まってなかなか愛らしいシーンになった。

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by mukashinoeiga | 2017-04-27 16:21 | 清順の光と影すべって狂ってる | Trackback | Comments(2)

鈴木清順追悼が4月~7月まで4か月も!どんとしんく、ふぃーるザ清順!

わが最愛映画監督の追悼上映が池袋と神保町で時間差開催!
e0178641_20555023.jpg しかも日活と三社すり合わせをした模様。どうやら一本も重複していないようだ。
 数作個人的に好みでない(笑)映画もあるが、全作きわめてクレイジーに歪んで、クレイジーにカットんで、クレイジーに面白くて、クレイジーに素晴らしい。
 清順未体験者は、ゼヒゼヒ名画座に通うべし!
 というのも、清順はシネスコの画面すべてに情報と情緒を埋め込む。
 シネスコ画面の右上隅にも左上隅にも右下隅にも左下隅にも画面中央右側にも左側にも情報と情緒を埋め込む。
 デジタルデバイスの小さな画面では、追いきれない情報量であり、情緒量なのだ。
 その快を追い求めるべし。
 ブルース・リーも言っている。
 どんとしんく、ふぃーる。


e0178641_20541972.jpg◎池袋新文芸坐
4/23(日)~5/8(月)
追悼 鈴木清順 清順美学・その胎動期から開花まで
4/23(日)
関東無宿(1963/93分)
11:50/15:25/19:00
刺青一代(1965/87分)
10:10/13:45/17:20/20:55
24(月)
俺たちの血が許さない(1964/97分)
11:40/15:20/19:00
河内カルメン(1966/89分)
10:00/13:40/17:20/21:00
25(火)
裸女と拳銃(1957/88分)
12:00/15:30/19:00
暗黒の旅券(1959/89分)
10:20/13:50/17:20/20:50
26(水)
青い乳房(1958/90分)
9:45/12:55/16:05/19:15
すべてが狂ってる(1960/72分)
11:30/14:40/17:50/21:00
27(木)
「13号待避線」より その護送車を狙え(1960/79分)
12:10/15:35/19:00
俺に賭けた奴ら(1962/90分)
10:25/13:50/17:15/20:40
28(金)
らぶれたあ(1958/40分)
11:30/14:10/16:50/19:30
「恐怖劇場アンバランス」木乃伊の恋(1973/45分/BD)
「日曜恐怖シリーズ」穴の牙(1979/45分/16mm)※『木乃伊の恋』と『穴の牙』は続けて上映
9:45/12:25/15:05/17:45/20:25
以下 レイトショー(夜のみ)1本立て
4/29(土・祝)4/30(日)・5/1(月)
ツィゴイネルワイゼン(1980/144分)
2(火)3(水・祝)・4(木・祝)
陽炎座(1981/139分)
6(土)7(日)8(月)
夢二

e0178641_20565690.jpg◎神保町シアター
《速報》特集企画「追悼企画 映画監督・鈴木清順の世界」開催決定!
2017年6月10日(土)~7月6日(木)
主に日活作品を中心に、デビュー作『港の乾杯 勝利をわが手に』から遺作『オペレッタ狸御殿』まで全20作品を上映いたします。ご期待ください。

【映画監督・鈴木清順の世界】
6/10土~6/16金①
『港の乾杯 勝利をわが手に』1956年
『暗黒街の美女』1958年
『踏みはずした春』1958年
『影なき声』1958年
『密航0ライン』1960年
6/17土~6/23金②
『散弾銃の男』1961年
『百万弗を叩き出せ』1961年
『探偵事務所23 くたばれ悪党ども』1963年
『野獣の青春』1963年
『悪太郎』1963年
6/24土~6/30金③
『花と怒涛』1964年
『肉体の門』1964年
『春婦傳』1965年
『悪太郎伝 悪い星の下でも』1965年
『東京流れ者』1966年
7/1土~7/6木④
『けんかえれじい』1966年
『殺しの烙印』1967年
『悲愁物語』1977年
『ピストルオペラ』2001年
『オペレッタ狸御殿』2005年

Seijun Suzuki: The Chaos of Cool

 Chaos of Coolは、それなりに清順を表していると思うが、いまいち言いえて妙感が足りないなあ(笑)。

Seijun Suzuki

このクリップは意図的にだと思うがあえて?清順的ベストショットを外し、ベターショットで構成している。クレバーなのか盆暗なのか。
 清順デモの写真に写っているのはハスミンか(笑)。

鈴木清順監督"浪漫三部作"予告編
Deep Seijun - Soundtrack of Suzuki Seijun's Taisho trilogy(鈴木清順 大正三部作 サントラ)

2013/05/07 に公開
ツィゴイネルワイゼン/Zigeunerweisen
1.ツィゴイネルワイゼン 00:00
2.骨のテーマ 05:27
3.数え歌 06:23
4.春の唄 07:01
5.狐の穴の中 08:03
6.中砂の唄 10:34

陽炎座/Kagero-za
7.陽炎座のテーマ 13:19
8.三度目の偶然 15:10
9.葬列 16:50
10.夜ン堀リ 20:36
11.和田のテーマ 21:24
12.麗人の唄 22:04
13.背中合わせの松崎と品子 23:20
14.陽炎座のワルツ 25:29
夢二/Yumeji
15.カフェ宵待草28:02
16.十五夜の晩に(しょっぱいな節) 30:10
夢二の秘密
17.蘭灯 作詞/竹久夢二 作曲/本居長世 30:43
18.別れし宵 作詞/竹久夢二 作曲/本居長世 31:42
19.なみだ 作詞/竹久夢二 作曲/山田耕筰 33:02
夢二
20.宵待草 作詞/竹久夢二 作曲/多忠亮 34:26

Tatsuya Nakadai on SANJURO

このシリーズもセンスあるなあ。

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by mukashinoeiga | 2017-04-17 20:57 | 清順の光と影すべって狂ってる | Trackback | Comments(1)

鈴木清順VS宮崎駿「ルパン三世」をめぐる歴史的対立!?

巨匠同士の名対決か(笑)。これは面白い(笑)。 
追悼・鈴木清順監督/ルパン三世に敗れた職人監督
 mixiユーザー(id:1846031)さんの文章は、あまりに長文なので全文引用しないが、以下抜粋引用します。 
 ぼくの技術力では、直接貼り付けられなかったので(笑)全文はタイトル検索で見つけてください。

e0178641_352167.jpg なお『ルパン三世』第1シリーズは、当時まだ子供だったぼくは第1回から見ていて、そのアダルトな作風のアニメに大興奮したものです。
 当然原作漫画は知らないのに、なぜ第1回から見ていたのか、今では全く不明ですが、たぶん幼少のころから(笑)ミステリ好きだったので「ルパン」の名にひかれたのかな?

(以下mixiユーザー(id:1846031)さんからの抜粋引用)
 TVアニメ『ルパン三世』第2シリーズに「監修」として、鈴木清順の名前がクレジットされているのを見た時には、これは本当にあの鈴木清順なのかと驚いたものだった。
 考えてみれば、『ルパン三世』第1シリーズから関わり、第2シリーズではシリーズ構成も担当した脚本家の大和屋竺は、日活時代からの鈴木清順の直弟子であり、清順監督を筆頭にして結成された脚本家グループ・具流八郎の一人でもある。大和屋の他に、山崎忠昭や宮田雪といった、日活アクションを支えてきた仲間たちによって立ち上げられた『ルパン三世』シリーズに、清順監督が参戦するのはごく自然な流れだった。清順監督は、さらに最若手の弟子として、浦沢義雄も『ルパン三世』でデビューさせている。
 清順監督の「監修」という立場がどの程度のものだったのか、名前貸し程度に過ぎなかったのか、長らく謎ではあったが、飯岡順一の『私の「ルパン三世」奮闘記』によって、毎回シナリオ会議に参加して指示を出すほどに熱心に関わっていたことが語られている。原作やアニメ初期のシリアスさこそ失われてしまったが、破天荒なエンタテインメント性は、清順グループによって支えられることになったのだ。
 しかし、そこに再び宮崎駿が「乱入」してくることになる。
 清順グループも、宮崎・大塚も、お互いに「自分たちこそがルパンのオリジナルを築いた」という矜持がある。それがぶつかり合うのだから、タダですむはずがない。
 先述した『私の「ルパン三世」奮闘記』に、鈴木清順と宮崎駿の緊迫したやりとりが記されている。『アルバトロス』の絵コンテに、「どこが面白いか分からない」と突っ込む清順監督に対して、宮崎駿は「テレビアニメなんてこんなもんです」と嘯く。筆者の飯岡順一は清順監督寄りで、プロデューサーの藤岡豊の覚えめでたい宮崎駿を恨んでいる嫌いがあるから、どうしても宮崎駿が不遜に見える書き方をしているが、客観的に見れば、清順監督のツッコミの方がただの言い掛かりのイチャモンである。
さらには自分たちが用意した最終回の脚本も、宮崎駿に乗っ取られる形になった。しかもその内容は、「これまでの第2シリーズのルパンは全部偽物で、本物のルパン一味が偽物をたたきのめす」という話であった。これで清順監督が怒り狂わないわけがない。
 しかし、『アルバトロス』と『愛しきルパン』は、第2シリーズ中でも屈指の名編として評価されている。この勝負の軍配は、完全に宮崎駿に上がっていた
 ところが二人の「勝負」はこれで終わったわけではなかった
 もはやルパンに興味も関心もなくなっていた宮崎駿は、その企画を旧知の押井守に押し付ける。押井は後に『天使のたまご』『機動警察パトレイバー THE MOVIE』の原型となるプロットを提出するが、これがよみうりテレビや配給の東宝に「訳が分からない」と修正を求められる結果になる。それを拒否した押井は監督を下ろされたが、映画公開の日程は既に決められていた。
 急遽、監督を依頼されたのが鈴木清順で、吉田茂承との共同監督で、突貫作業で作り上げたのが『バビロンの黄金伝説』である。(抜粋引用終わり。文字変色は、引用者である当ブログによる)

 いやア、面白いなあ(笑)。これ、追悼企画として、バトルのドキュメントを、宮崎駿、押井守の証言などで、ドキュメントとして作ってくれないかな。まあ、亡くなっているもの多数の「清順グループ」には、分が悪いだろうけど。
 ちなみに、公開当時に見た鈴木清順・吉田しげつぐ「ルパン三世 バビロンの黄金伝説」は、面白くもおかしくもない大失敗作でした。
 これなら「訳のわからない」と判断された押井守のほうが、絶対に傑作になっていただろう(笑)。

ルパン三世 バビロンの黄金伝説 予告

【なつかCM】 TOTO ウォッシュレット 戸川純 鈴木清順

 いまや、当たり前のウォシュレットも、こういう異端の(笑)ヘンテココンビのヘンテコCMから、出発したのですな。

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by mukashinoeiga | 2017-03-03 03:19 | 清順の光と影すべって狂ってる | Trackback | Comments(2)

鈴木清順「殺しの烙印」最大の謎(笑)宍戸錠真理アンヌ

 つくづく不思議で、日本映画史の謎の一つというべき(笑)は、鈴木清順「殺しの烙印」の前半部分は、ギャビン・ライアルの大傑作小説「深夜プラスワン」(早川文庫)の、まるパクリなのに、いわゆる具流八郎という脚本グループの一人である、キムタケが聞かれても、それ何のこと、とピンと来ていないことだ。
e0178641_2051856.jpg あるいは、ギャビン・ライアル側が訴えれば、多額の賠償金が発生するわけだから、おそらく海千山千のキムタケは、とことんすっとぼけざるを得ないのかもしれない。
e0178641_20515436.jpg 「殺しの烙印」を何度も見、「深夜プラスワン」を何度も読んだぼくからすれば、このコラボ(一方的だけれど)は、とってもゴージャスなんだけど、一体パクったのは、誰だ(笑)というのも、知りたい。
 早川ミステリにあんまり言及していない清順でないことは、たぶん確かだと思うが、そもそも清順に、この件を誰も聞いていない、というのも不可解。
 まあいえることは、清順ファンは「深夜プラスワン」を読むべし、ライアルのファンは「殺しの烙印」を見るべし、とっても楽しいよ、と。

鈴木清順さん慢性閉塞性肺疾患のために亡くなっていた
2017/02/22 に公開
「ツィゴイネルワイゼン」などの作品で知られる映画監督の鈴木清順さんが13日午後、慢性閉塞性肺疾患のため、都内の病院で死去

鈴木清順 TVドキュメンタリー 1
2011/03/19 にアップロード
5,6年前のもの。最初の十数分は録画出来ませんでした。
VHS録画なのでノイズが酷いです。続きあります。

鈴木清順 TVドキュメンタリー 2

Seijun Suzuki interview

An interview with Suzuki Seijun: Director of Tokyo Drifter

 太地喜和子と清順は、結構合ったと思うし、あるいは常連になってたかもしれず、つくづく残念なり。

 しかし清順、外国からのインタヴューには、率直にこたえてるなー。いつもの韜晦したしゃべり方でないのが、笑える。

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by mukashinoeiga | 2017-02-27 20:53 | 清順の光と影すべって狂ってる | Trackback | Comments(0)

鈴木清順『四谷怪談』関根勤小堺一機鳥越マリ

『四谷怪談』鈴木清順
2017/02/22 に公開 1987年に放送された短編・・・。

e0178641_185189.jpg 短編ゆえ、面白いのか、面白くないのか、よくわかりませんが(笑)。
 長編のような若干のタメがないので、ちょとつらい。
 しかし個々のショットは、鈴木清順「オペレッタ狸御殿」より、確かに、キレが、良い。小堺関根の切れの良いタップダンスも絶妙。
確かに自己模倣の連続かもしれませんが、これは日活以降の清順ベストに加えてもいいかも>お邪魔ビンラディンさん。
 しかし女装姿が意外に似合う小堺さんですが(下の写真でも、ゲイっぽい)、本物の女優さんでは、とか、歌舞伎の女形では、と、妄想は膨らむばかり。
 ただ、刃を伝う毒薬が無色透明というのは、清順「美学」的には、ちと残念。

 かねて中川信夫「東海道四谷怪談」が、鈴木清順映画の祖型ではないかと疑うものとしては、中川への、一種の「返歌」として、興味深く見ました。
 しかし、こんな短編ですら、清順。うーん。
 言ってみれば、たかがTVのコントに、おそらく東映京撮に人気者を行かせて、撮影。うーん、バブルやなあ。おそらく担当者が清順好きで、通した企画なんでしょうが、それほど好きなら、TV局製作の映画にしてほしかった(笑)。脚本や美術は、だれや。

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by mukashinoeiga | 2017-02-26 18:51 | 清順の光と影すべって狂ってる | Trackback | Comments(2)

えっこれも「東京流れ者」(笑)?渡哲也松原智恵子

東京流れ者/松原智恵子・渡哲也(テイチクバージョン)

東京流れ者/渡哲也/テイチク・バージョン

e0178641_132653.jpg 23区をはみ出して、って、この詞は、あまりにひどすぎないか(笑)。
 東京の地名を織り込むなんて、小林旭の「恋の山手線」の二番煎じか(笑)。
 ということで、最愛監督・鈴木清順への、追悼は続く。
 なお、当ブログの掲示板「映画流れ者」でも、ちらちらと、触れておりますので、よろひく。

 なお、下の「そぞろ歩きはナンパでも心、にゃ硬派の血が通う」てなのが、どうやら本作の原点らしい。
 ま、東京の流れ者は、多種多様ということですか(笑)。
 それこそ、清順か。

東京流れもの /藤圭子


藤圭子♥東京流れもの

藤圭子ライブ 東京流れ者

東京流れもの 門倉有希
 もう、なんでもありだな(笑)。

東京流れ者 渡哲也


東京流れ者


東京流れ者 - 渡哲也

津軽三味線 !!東京 流れ者のテーマ!! Tokyo Drifter Theme Performed on Tugaru Jamisen!


◎追記◎以下コメント欄のお邪魔ビンラディンさんからの、ご指摘を受けて。
Hiroko Takekoshi 竹越ひろ子 ‎– 東京流れもの/放浪 1965 King Records ‎– BS 274

東京流れもの / 竹越ひろ子


田端義夫 関東流れもん

 渡哲也版でもあった「男五尺」って、一尺は約30センチだから、五尺は約150センチ。江戸時代か。少なくとも渡哲也はそうじゃありませんから、語呂がいいからと、「昔の決まり文句」としてテキトーに歌っているのか。
 六尺だと盛り過ぎだし、これも決まり文句の「五尺五寸」では語呂が合わないし、哲也には低すぎる、ということか。パタヤンは、ニアリーかな。

関東流れ者 松方弘樹

 ザギンエンコにジュクですか。東京流れ者そのままですな(笑)。

ああせつなき我が心 克美しげる

 ここまでいくと、ほとんどパクリに近い(笑)。
 いくら「東京流れ者」「東京流れもの」「~流れもん」が、作曲者不詳とはいえ、これじゃ、いい曲なんだけど作曲者がいないので、著作権フリーで、安くレコードにできる状態じゃないですか(笑)。
 そもそも作曲者不詳なのに、タイトルは「~流れもの」で統一されている、って、どんな状態なのか(笑)。
 もう作曲者不詳だからって、皆さんレコード各社、利用し放題じゃないですか(笑)。

東京流れ者/松原智恵子・渡哲也

 正統派?清順哲也版東京流れ者。

ブルー・レディー (1968) 松原智恵子

 アイドル歌謡としては、水準以上の出来では(笑)。
 映画「東京流れ者」では、別歌手の口パクという、ある意味屈辱を受けたわけだが、音痴というわけでもあるまい。声質から、大人のメロ歌謡に、不向きということなのだろうか。ちょっと、かわいそう。

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by mukashinoeiga | 2017-02-24 01:22 | 清順の光と影すべって狂ってる | Trackback(11) | Comments(2)

マイ最愛監督鈴木清順死すwith『ラ・ラ・ランド』

まあ老齢であり、予想されていたことでもあり、特にショックもないのだが、ぼくの最愛の映画監督だった。
e0178641_20175497.jpg 映画芸術の最新号が、大正浪漫三部作のプロデューサー荒戸源次郎追悼特集をしていて、そこに清順の寄稿がないことも、納得だったな。
 しかし若い荒戸より、より生き延びたのも、まあ、さすが(笑)。
 若いころから、あの仙人めいた風貌なのだから、百歳でも映画を監督していたオリヴェイラ並みに、作ってほしいと思っていたのも事実だ。
 風狂仙人で、あってほしかった。

日刊スポーツによると、2017年アカデミー賞で歴代最多タイの13部門で14ノミネートされているミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』の デイミアン・チャゼル監督は以下のように語っている。(以下、ネットから引用)

言われてみれば、絵コンテの段階から入っていたかも知れないなぁと思うのは、鈴木清順さんの「トウキョウドリフターズ(東京流れ者)」。非常にワイドで撮っているところとか、ポップアートのような色合いとか、非常にミュージカル的なんですけども、銃が入っているミュージカル。もしかしたら多分、これが隠れたオマージュであり、少なくとも米国では誰も、この映画について言及していません。
(日刊スポーツ『「ラ・ラ・ランド」監督、渡哲也主演映画オマージュ』  2017/01/27)(以上引用終わり)
『ラ・ラ・ランド』本予告

↑原色一色のドレスを見ると、鈴木清順「肉体の門」みたいだが。
 なお、日本語の語感としては、ラ・ラ・ラ・ランドと、三度繰り返さないと、言いにくくってしょうがないなあ(笑)。

 以下も、長々と他人の文章を引用するのは、いささか気が引けるのだが、最愛の監督なので、許してね。許されないか(笑)。

映画監督 鈴木清順さん死去 2月22日 14時45分
映画「ツィゴイネルワイゼン」など不条理な世界観を独特の映像美で描き、国内外で高い評価を受けた映画監督の鈴木清順さんが、東京都内の病院で亡くなりました。93歳でした。
鈴木さんは大正12年に東京で生まれ、助監督を経て、昭和31年に日活の映画「港の乾杯 勝利をわが手に」で監督としてデビューしました。
アクション映画のほか、仁侠映画の「関東無宿」や人気小説を映画化した「肉体の門」など、独特の色彩感覚で映像美を追究した映画作りは「清順美学」とも言われ、人気を集めました。
昭和42年、組織に追いかけられる殺し屋を描いた「殺しの烙印」を発表したあと、作品の内容や興行成績をめぐって日活の幹部と対立して解雇されました。
これに抗議したファンやスタッフらがデモを行うなど一時は社会問題に発展し、鈴木さんは10年間にわたって映画界を離れました。
復帰後、昭和55年に発表した「ツィゴイネルワイゼン」は、大正レトロの雰囲気が色濃く残る昭和初期を舞台に、あの世とこの世の境を漂うような不条理な世界観を独特の映像美で見せて、ベルリン国際映画祭で審査員特別賞を受賞したのをはじめ、数多くの映画賞を受賞しました。
その後に製作された、故・松田優作さん主演で絢爛豪華な舞台セットや不思議な世界観が話題となった「陽炎座」と、沢田研二さんの幻想的な美しさが引き立つ「夢二」の2作品を合わせて「大正浪漫三部作」と呼ばれる作品は、鈴木監督の代表作として知られています。
その後も、「ピストルオペラ」や「オペレッタ狸御殿」など、斬新な映像表現の作品を作り続けるとともに、白いひげと柔和な風貌でテレビドラマや映画、コマーシャルにも出演し、俳優としても活躍しました。
鈴木さんは、最近では、おととしの春にドキュメンタリー映画に出演するため、インタビューを受けていたということですが、今月13日、都内の病院で慢性閉塞性肺疾患のため亡くなりました。93歳でした。
大谷直子さん「みんなの尊敬を受けていた」
映画監督の鈴木清順さんが亡くなったことについて、映画「ツィゴイネルワイゼン」に出演した女優の大谷直子さんは「撮影は、全編、鎌倉で合宿のような状態でしたが、監督は、あの風貌のまま、ひょうひょうとされていて、スタッフの中に溶け込んで、みんなの尊敬を受けていらっしゃいました。撮影中は冷静で、大声を出さない印象で、私はまだ20代の生意気ざかりでしたが、監督に『この役ってどうしたらいいか、よくわからないのよね』なんてよく質問していました。監督は『いいんだよ、お嬢さん。僕の言うとおりにしていれば大丈夫だよ』とおっしゃるばかりで、監督の手の上でころころ転がされているようにスムーズに撮影が進んだのがとても印象的でした」と話していました。
そして、「映画史に残るすばらしい作品をたくさん残され、93年という長い人生を生ききったんだと思います。本当にご苦労様でした」と話していました。
高橋英樹さん「ユニークな演出法で勉強になりました」
鈴木清順さんが監督を務めた映画「けんかえれじい」に出演した高橋英樹さんは「日活時代に『けんかえれじい』をはじめ、さまざまな作品でお世話になりました。ユニークな演出法で、当時の若い私にとりましてはとても勉強になりました。ご冥福をお祈りいたします」とコメントしています。
渡哲也さん「演出方法がすごく斬新」
映画監督の鈴木清順さんが亡くなったことについて、「東京流れ者」で主演した俳優の渡哲也さんは「監督に出会ったのは、私が映画の世界に入ってまもないころで、まだ、芝居の「し」の字もわからない時でした。監督からは演技を手とり足とり教えてもらいました。ご一緒したコマーシャルの撮影でも、台本にはなかった踊りをいきなり入れるなど、演出方法がすごく斬新だったのが思い出に残っています。ご冥福をお祈りしてます」とコメントしています。
由紀さおりさん「発想がとても独特」
鈴木清順さんが監督を務めた「オペレッタ狸御殿」に出演した歌手の由紀さおりさんは「出演した映画は俳優の平幹二朗さんと共演したのも思い出で、平さんが旅立たれ、監督も旅立たれて、とてもさみしい思いです。監督からは現場で、『妖怪の役なので、あめ玉を口に入れてセリフを言ってほしい』と言われて、とても驚いた記憶があります。監督の発想はとても独特で、映像の演出も赤とグリーンの色のあでやかないい意味でショッキングな色彩の感覚を持っていました。ご冥福をお祈りいたします」と話していました。
小林旭さん「想い出がありすぎて 言葉がありません」
映画「関東無宿」などに出演した歌手で俳優の小林旭さんは「日活時代から語り尽くせぬほどの想い出がありすぎて、言葉がありません。ただただご冥福をお祈り致します」とのコメントを出しました。

映画監督 鈴木清順さん死去  2017年2月22日14時45分


 おそせらく世界で唯一デモをしてもらった映画監督、そしてぼくを含めて、人生を狂わせた(笑)映画監督なんですね。
 当ブログは、過去に鈴木清順を見過ぎたため、このブログを始めてからは、あんまり見ていません。ですので当ブログの清順感想駄文は、あまりなく、その点では、師匠(勝手に、そういってるだけ)に申し訳なく思っております。
 今後、可能な限り充実していく所存(笑)というのも、変なのですが。
 しかし、亡くなった方への、一応追悼駄文駄文なのに、こんなに(笑)が、多くていいのか(笑)。
 さすが仙人(笑)。さすが清順(笑)。

1983年 資生堂CM ヘアカラー「お久しぶり」


Zigeunerweisen 「ツィゴイネルワイゼン」 Trailer 予告編


◎追記◎上記日刊スポーツの引用記事で、「東京流れ者」の英題が、「トウキョウドリフター(東京流れ者)」って。ドリフのコントか。さすが嘘つき朝日新聞系列の日刊スポーツらしい捏造記事か、とも思うが、単なる誤植でしょうね(笑)。

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by mukashinoeiga | 2017-02-22 20:18 | 清順の光と影すべって狂ってる | Trackback | Comments(0)

鈴木清順は、かっぱえびせんか

 ネットをうろついていたら鈴木清順botというのがあるのを知った。
 「鈴木清順かんとく自身の文章や発言を引用し三時間毎ツイートします。自動返信(ランダム・リプライ)兼備。何か御指摘などある方は@rigyaku迄。」というもの。
 で、これを、読みだすと、やめられない止まらない(笑)。一例。

鈴木清順bot ‏@seijun_bot 8月5日
和泉雅子が誰を恋人にするか、別の興味がある。恋人に決まった野郎のとこに俺は殴り込みをかける。そん時は雨は降らさねえぞ。そん時は、桜の花の満開の日にきまってらあ……。

 →「別の興味」の「別」とは、どういう意味だ? よく、わからんが、仮に和泉雅子の「恋人」が「南極」だったら、南極に殴り込みか。ただ、南極には、桜は咲くマイ。しかし、こんな発言、現在だったら、中年監督が若い女優にしたら、立派なセクハラ、ストーカー行為で逮捕では(笑)。

鈴木清順bot ‏@seijun_bot 8月4日
日活のスターと違って全然動けない。アクションがてんで駄目だ。(松竹系アクション俳優について)

 →しかし「松竹系アクション俳優」って具体的に誰のことか、さっぱりわからんが(笑)。

鈴木清順bot ‏@seijun_bot 8月4日
おさまらないのは映画にとりつかれた若い人たちで、才能の見せ場がほとんどない。「暗くなるまで待てない」という青春映画を自力でつくったO君という若い監督は、もとをとるのに血へどを吐いたくせに、例の医科大学裏口入学からがぜん勢いづき、次の映画づくりに虎視たんたんである。

 →O君、例の医科大学裏口入学って(笑)。 

鈴木清順bot ‏@seijun_bot 8月3日
私は明治維新が大嫌いだ。明治も嫌いだ。明治、大正、昭和と並べると、大正が一番いい。それは私の生れた時代だからだ。何より天皇が英邁だったからだ。

 →んー、ぼくも大正がいいな(笑)。

鈴木清順bot ‏@seijun_bot 8月2日
女房は、女房が働いている間僕が何もしないで家でごろごろしてたと今でも言い張るんだよ。だけどね、僕だって酒を飲むくらいの働きはしてたんだ。主な仕事は女房の迎えだったけどね。

 →これは、最初読んだとき、酒を飲むのが「仕事」、っていう意味かと思ったが、ご飯を食べる稼ぎはないが、酒を飲む程度は稼いでいた、という意味かと。でも、どっちにしても、ダブルミーニングで、面白い。

鈴木清順bot ‏@seijun_bot 8月2日
「可哀そうなは惚れたってことよ」という科白を言わせたとき、彼女の返し言葉が「腹が空いたはお昼ってことよ」だ。監督は腹具合など考えないで仕事をするが、役者やスタッフはそうじゃない。雲呑ってアダ名を僕につけたのも彼女なんだ。おきゃんで茶目っ気たっぷりの下町っ子だったね。

 →なんだ、和泉雅子が好きだったんじゃないか(笑)。キスはこうやるんだ、という「演技指導」を和泉雅子にしようとして未遂に終わった、という逸話は、本当だったんだな(笑)。黒沢明男性エキストラキス事件と好一対(笑)。しかしワンタンなんてあだ名、あまりにビミョーすぎて、馬鹿にしている気配はあるものの、対応に困るネーミング。

鈴木清順bot ‏@seijun_bot 7月29日
だからよく(藤田)敏八さんが言ったよ、「鈴木さんはズルい。どこにいるか分からないのに芝居させて繋ぎ合わせる。位置関係の説明をしない」と。でも映画はそれでいいんですよ。説明しなくたってね。それよりもこころ掛けなければならないもの。ショッキングなショット。ショットのサスペンス。

鈴木清順bot ‏@seijun_bot 7月28日
改名したのは、大部屋の俳優さんたちとお互い芽が出ないからって占師にみてもらいに行ったら、この名前を付けてくれた。ところが、相変わらずぱっとしない。十年たたなきゃ駄目だって言う。それが十年目に会社をクビですからね。うまくできてますよ。


◎おまけ◎和泉雅子、年経るごとに、だんだんオーヴァーアクト過剰になって、山内賢もドン引き(笑)。
 ベンチャーズの軽快な曲に、チャラいともいえる歌詞を乗せた永六輔の、才能よ。
日活映画「二人の銀座」 和泉雅子 山内賢(追悼投稿)


『二人の銀座』 和泉雅子 山内賢


二人の銀座


二人の銀座 山内 賢&和泉雅子 2005 32 UPH‐0081


山内賢さん、和泉雅子「東京ナイト」


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by mukashinoeiga | 2016-08-11 23:43 | 清順の光と影すべって狂ってる | Trackback | Comments(0)