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2015年 05月 23日 ( 1 )

松田定次「水戸黄門 天下の副将軍」

e0178641_23592288.jpg 京橋小ホールにて。「京橋映画小劇場No.30 アンコール特集:2014年度上映作品より」特集。59年、東映京都。
 なんというゴージャスな娯楽映画。
 普通この種のオールスタア映画は、ぬるいユルユル映画になりがちだが、緊密な脚本が、完璧なエンターティンメントに。

e0178641_23534324.jpg水戸黄門 天下の副将軍 (94分・35mm・カラー) <フィルムセンターHPより>
月形龍之介の「水戸黄門」シリーズ第12作で、シリーズ最高傑作とも評される1本。水戸のご老公が、実子で高松藩主の松平頼常(中村)が正気を失ったという噂を聞きつけ、高松に赴いて真相を確かめる。人物たちを次々と関連づけていく小国英雄の洗練された脚本が見事。
1959(東映京都)(監)松田定次(脚)小国英雄(撮)川崎新太郎(美)鈴木孝俊(音)深井史郎(出)月形龍之介、中村錦之助、東千代之介、里見浩太郎、丘さとみ、若山富三郎、三島雅夫、大河内傳次郎、山形勲、進藤英太郎、大川橋藏、美空ひばり
→「日本映画史横断⑤ 東映時代劇の世界」より

 一行がゆるゆる街道を歩きながら、歌う格さんに里見、それに合わせて踊る助さんに、千代之介。里見は、のちのTV版で、助さんと、水戸黄門を、演じたらしい(前者は見たかもしれんが記憶になし、後者は未見)。
 大川橋藏は、例によって水も滴る「謎の板前さん」実は公儀隠密。橋蔵も、若死にしなければ、何代目かのTV版水戸黄門を絶対に演じたに違いない。見たかった。
 水戸黄門の実子に、錦ちゃん。ゲスト出演で、狂人風演技を、思い切りはじけて快演。錦ちゃんも、長生きしていれば、あるいは水戸黄門を演じたかもしれないなあ。
 錦ちゃん付きの腰元に、美空ひばり。風格ある(笑)水戸黄門映画で、歌うか。
 歌うのである。
 さすがに、オトナシメの曲を(笑)。そして何よりも、風狂の果て、踊り狂う錦ちゃんに、殿様は狂っていないのです、踊っているのでございます、と即興風に踊り合わせるひばりの、なんというゴージャス。
 このひばりも、長生きしていれば、水戸黄門に・・・・・ま、それは、ないか(笑)。
 そして、ころころ可愛い丘さとみ、デブなのに(笑)可愛いアイドル女優。
 水戸家家老にコミカル演技の大河内傳次郎、大河内は、戦前に水戸黄門を演じていた、という知識もあるが、事実か。
 さらに、あるブログによれば、加藤玄蕃(高松藩士)役・加賀邦男は、「黄門シリーズの初代・格さん!」とのこと。しかし黄門シリーズの初代とは、なにか。うーん。

 そして、何気ない顔の水戸黄門・月形龍之介の、絶対的美。何気ない顔の、しかしにじみ出る威厳。ベスト水戸黄門。
 月形龍之介は、素顔、というのもヘンだが、普通の顔では、なんとなく安定を欠いていて、黒沢明「姿三四郎」では、クレイジー野郎を演じたりするわけだが、白髪、シラガひげの、水戸黄門になると、絶対的な威厳を具現する。
 その圧倒的な威厳美。グッド。
 なお、かくもにぎにぎしいオールスタア映画になると、タグには、何人も入れたいのだが、あいにくエキサイトブログでは三つの枠しかなく、泣く泣くあきらめました。御容赦。

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by mukashinoeiga | 2015-05-23 00:00 | 傑作・快作の森 | Trackback | Comments(0)