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2015年 05月 06日 ( 2 )

産経のバカ記事:日活ロマンポルノが復活

 なぜ、こんなバカ記事が書けるんだ(笑)。
★なぜいま? 多くの人材を輩出した「日活ロマンポルノ」が復活★
 数えるのもばかばかしくて数えないが、十ヶ所くらいは訂正が必要だろ(笑)。アサヒと同列にいわれたくないなら、早急に訂正しろ(笑)。

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by mukashinoeiga | 2015-05-06 21:38 | うわごと | Trackback | Comments(2)

河野寿一「暴れん坊一代」

 京橋にて。「日本映画史横断⑥ 東映時代劇の世界Part 2」特集。62年、東映京都。あと1回の上映。
 極めて「面白い」意欲作。
 東映時代劇なのに、予測不可能な展開、というのが、珍しいし、面白い。
 普通東映時代劇というのは、歌舞伎や講談や大衆小説由来のおなじみのストーリーを、ご存知の大スタアが、余裕で演じるヒーロー芝居である。その、定食感は、ハンパもなく、ゆるぎない。
 というものであろう。
 既定路線のレール感は、一瞬も一寸も揺るぎなしの、抜群すぎる安定感、といったところか。

 ところが本作は。
 おそらく、そういう東映時代劇の、ベルトコンベアーの大量生産に飽き足らない、意欲的な新人監督(と推察する)が、彼なりの、東映時代劇なりの、予測不能作を、あるいは、非ジャンル映画を、作ろうとした試みでは、あるだろう。
 その、意欲は、買おう。東映時代劇にあって、ジャンル分類不可能映画を作ろう、という試みに。

暴れん坊一代 (88分・35mm・白黒) <フィルムセンターHPより>
斎藤弥九郎の道場で麒麟児と謳われながら出世を阻まれた柏十三郎(大友)は、その後、東海道を行く大名行列を次々と止めて評判を集めるようになった。だが、桜田門外の変をきっかけに、その心中にも微妙な変化が生じる。悲哀感溢れる「行列十三」を大友柳太朗が熱演。
1962(東映京都)(監)河野寿一(原)尾崎士郎(脚)結束信二、高橋稔(撮)森常次(美)塚本隆治(音)鈴木静一(出)大友柳太朗、大川恵子、山東昭子、近衛十四郎、品川隆二、本郷秀雄、小田部通麿、津村礼司、北龍二、三島雅夫、水野浩、安井昌二、堺駿二、清川荘司、国一太郎、加藤浩、矢奈木邦二郎

 さて、そういう異色作に、大友柳太郎主演というのも、きわめて真っ当な選択というべきであろう。
 豪快な剣戟スタアであるにもかかわらず、なぜか、奇妙に「大物スタア」らしからぬ異質感をかもし出す。
 晩年には、なぜか(笑)鈴木清順「陽炎座」に客演し、清順ごとき(笑)映画にふさわしからぬ重厚演技で(笑)。そして、自殺した。まあ、それは、別の話。
 ちなみに、やはり、同じく「陽炎座」に出演した、同じく旧東映時代劇スタア中村嘉葎雄は、撮影終えて帰宿したホテルで、その清順撮影に激怒して、ホテルの壁をガンガン蹴りまくったという。
 やはり、大友の自殺には、清順映画出演に、その一端があったのだと、推察したい(笑)。抜群の安定感を誇る東映時代劇スタアは、清順ごとき(笑)異端の映画に、出てはならなかったのだ(笑)。閑話休題。

 咸臨丸出航メンバーに選ばれなかった、軽輩の直参旗本が、出世の道を閉ざされて、やけを起こして出奔。→実例があるのか。未詳。
 幕末の、窮余の一策のひとつ(同時に、きわめて賢明)が、咸臨丸であり、この「バスに乗り遅れ」なければ、徳川幕府内における出世の糸口になる、という発想は、現代の視点から見ると、きわめて奇妙に見えるが、当時としては、そういう理解は、ありだったのか。
 早々に倒産する会社での、出世の糸口、というのは、当事者(その後の歴史を知りえないわけだが)としては当たり前だが、いささか皮肉だ。
 さて、流れ流れて、桑名の宿。
 偶然渡り舟で見知った大川恵子に目を留め、女郎に売られる身の彼女を「身請け」する。
 このときの女衒というか人買いが、やたらと喋り捲ってウザイ堺駿二。東映時代劇常連の中で、ぼくは唯一、こいつが出てくるとうんざりなのだが、まあ、とりあえず早々にいなくなるので、許す。
 大川恵子も、東映お姫様女優の中でも、あまりに癖がなく、ただの美人女優。典型的美人なだけじゃダメなのね女優。
 だから、どうでもいいのだが、そこからヤクザの親分・近衛十四郎に、大友は見込まれ、直参旗本からヤクザへの転進、と、物語は、ここから予断を許さなく、転がってくる。

 おそらく、ずぶずぶのジャンル映画を、まるでベルトコンペアーに乗って量産していく東映時代劇に飽き足らず、新鮮味を目指したのだろうが、結局は、ずぶずぶの人情モノに落ち着いてゆく。
 意欲は意欲のままで、不発気味。あまりにカキカキとソリッドな紋切り型。そこは残念。

 若い大川恵子が、人気のない夜の道を帰っていく、シーン。その、あまりに丁寧な描写が、かえってサスペンスを生む。
 東映時代劇でそういう描写をされたら、かならず高確率で悪党に襲われる。しかし、結果不穏な夫婦喧嘩に至るも、惨事は、起こらない。
 「フツーの映画」の「フツーな描写」すら、違和感というかサスペンシフルに映ってしまうのだから、東映娯楽時代劇というジャンル映画の強度も、また恐るべし。
 あまりに物語性が高いがゆえに、「丁寧な日常描写」すら、何らかの「物語への奉仕」があると、見られてしまうわけだ。

 東映娯楽時代劇としては、奇妙なまでにちゃんばらシーンも少ない異色作であり、ゆえに白黒。ジャンル映画からの逸脱を計ったものの、それは中途半端におわった。しかし、その試みは、とても面白かった。
 まあ、出番が少ないながら、いつも肝心なところででてくる(笑)近衛十四郎の便利屋扱いは気になるところだが。

★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。

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by mukashinoeiga | 2015-05-06 03:26 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)