【安倍晋三:追悼のざわめき】朝日川柳のあれこれ【誤読するほうが正しいのだ】
誤解されるには誤解されるワケがある。
朝日だから日頃の行いが、悪いからねー。
実は、私め、他はあまりに駄句すぎて、問題外なのだが、「還らない命・幸せ無限大」には、思わず、クスッとしてしまいました。ひとの死で幸せを無限大に感じるとは、なんていう貧相な幸せなのか、自虐の詩だと思いました。
歴史にのこる?名句とすら思う。
アゴラ編集部「朝日川柳が「安倍さんの死に幸せ無限大」と誤解されて大バッシング」によれば、、この川柳モンダイを最初に指摘した方のツイッターによると、
私が先程したこのツイート、「還らない命・幸せ無限大」
決して故人を揶揄する訳ではなく活字による誤解だという結果になりました。
選者はこの句を
>東電旧経営陣に13兆円賠償命令。
と開設(原文ママ。解説のこと)していることから
還らない
命・幸せ
無限大
帰還できない命と幸せは無限大である
となります。
何だ、がっかり(笑)。
この解釈だと、とたんに駄句に見えてくる(笑)。
まず第一に、命と幸せは、語感的に等価ではない感じがする。
「還らない生命・幸福無限大」うーん、なんだか。それに命と幸せは無限大である、という語感そのものが日本語には、合わないような気がする。命も幸せもどちらも、儚いものだ、というのが、日本語文学の主流のような気がする。
第二に中央の中黒があまりにキョーレツ過ぎて、句全体を二分しているイメージ。とても、部分的な命・幸せを等価に繋げているように見えない。
「還らない命・・・幸せ無限大」というイメージ。絵ヅラ的というか語ヅラ的に。中黒という普段川柳に使わなそうなキョーレツなヴィジュアルがあるため、実は幸せと無限大の間に隙間があることは、到底読みきれない。百人が百人とも読みきれないだろう。それを選者、ただ一人が読み切れたというのか。アヤしい。
第三にこの句をなんの予備知識もなく与えられて、東電とか大震災が、誰が思い浮かべるだろうか。
解説がなくてはわからない意図なんて、現代の作としては、はっきり言って駄作である。解説次第でどんな事件にも当てはめられる、もし解説者に悪意があったら、それこそ読者を自由に操作できる。
しかも、震災裁判で判決が出て、という過去の総括よりも、最新のホットニュースに読者の目や頭が行くのは、必然だろう。
少なくとも選者目線で言えば、東電の話ですよ、と言い訳して、狙うのは安倍一人、というのも十分ありえる話だ。表面上の話とは別に、裏の話がある、というのも日本の短詩の得意とするところだ。
ちなみに東電大幹部に13兆円請求という判決はいかがなものか。個人で払いきれる額ではない。可能かどうか知れないが、家族と絶縁して、自身は破産宣告するしかないのではないか。東電本体に請求したら、電気代が上がってしまう、という配慮なのか。個人に請求したら、電気代を上げる言い訳には使えないものね。
●追記●ぼくは誤解していたのだが、この巨額な賠償金は、被災者にではなく、東電に支払うものだという。で、ある、ならば、これは、被災者の命や幸せとは、ほとんど関係のない話なのではないか。
株主代表訴訟で、あくまで被災者の命・幸せを奪った罪の代価ではなく、東電の被害に対しての賠償というものだ。
だから、被災者の命、幸福と関係ない裁判を、こう読み、こう選んだのほうが、むしろ誤読なのではないか。
つまり世間一般がおおかた誤解した解釈でいえば、この句は名句。選者解説によれば、すぐに忘れられてしまう駄句。
★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。
★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。なお、現在は当ブログに吸収合併。過去ログは残してあります。

★にほんブログ村・名作なつかし映画★

★にほんブログ村日本映画(邦画)★
by mukashinoeiga | 2022-07-20 11:39 | 政治社会異論反論'22【ロシア安倍晋三】 | Comments(0)