のえ男版か「映画観たからイラスト書いた」というブログの無骨イラスト面白い
なぜか最近清順映画がランクアップしているので投入。スパイクロッドさんのブログ。
『けんかえれじい』感想とイラスト 喧嘩道の行き着く先は?
ひとつ喧嘩はガンのつけ~♪ふたつ喧嘩は肝っ玉~♪みっつ未来の大物だい!大ちゃんアッチョレ人気者~♪……ん?なんか途中から違う歌になっているような気もしますが、細かいことは気にせずに、野明、東京へ行くぞ!
『東京流れ者』に続く、これまで未見であった鈴木清順映画の鑑賞企画第2弾。児童文学作家の鈴木隆による自伝的長編小説をもとに、新藤兼人が脚本を書き上げた青春痛快活劇。のはずだったのですが、脚本が気に入らなかった清順は先輩・新藤兼人を無視して大暴走。
ろくな説明もないまま怒涛のテンポで突き進む物語はもうなんのこっちゃわかりません。バンカラと呼ばれる戦前の中学生が喧嘩に明け暮れる毎日を描いただけの内容なのですけど、細かな説明をほぼ放棄しており、誰が何とどうなってこうなったのか皆目わからんのです。
しかしこの『けんかえれじい』のラストシーンはどっかで観たことあるぞ?って押井守ファンなら周知の事実でしょう。『機動警察パトレイバー』の初期OVA版第5話『二課の一番長い日(前編)』のラストシーンはこの映画に対するオマージュなのですよね。
いまさらようやく観たわけですが、そのそっくり加減にはおじさんびっくり!でも真似したくなる気持ちもわかる引きと高揚感をもった秀逸な終わり方でして、これはやはり続編を観てみたかったか!?ああ~ホントいまさらハマったんだけど、鈴木清順よなぜ死んだ!
『東京流れ者』感想とイラスト ぶっちぎりカルトムービー!
現在大ヒット中の『ラ・ラ・ランド』が影響を受けたという日活任侠映画『東京流れ者』。簡素で抽象化された異次元空間で繰り広げられる歌とドタバタと殺し合いのなんと映画的幸福感にあふれたことか!これに比べれば『ラ・ラ・ランド』なんぞ○¥△✕@%□$◇!(自主規制済)
鈴木清順初体験となるボクも唖然といたしました。意図的な違和感を狙ったとしか思えない編集に。斬新すぎる構図に。現実離れした異次元セットに。悪役たちの面構えに。アートな色彩感覚に。やたらと歌う渡に。唐突な展開に。ドタバタに。唖然として狂喜いたしました。
『ラ・ラ・ランド』の百万倍面白いから絶対にみんな観てくれよな!
『殺しの烙印』感想とイラスト 前代未聞のお米セクシー映画
「意味わかんねっ!」と日活の社長から詰め寄られた鈴木清順が、電話一本で一方的に専属契約を打ち切られるきっかけとなった伝説的カルト映画『殺しの烙印』。「なんて理不尽な!」と思われるでしょうが、この映画を観ればわかります。「人の金で何しとんねん!」って話。
物語としてはいつもどおりいたって単純。ランキング化された殺し屋世界でしのぎを削る男たちの玉の取り合い。実はただこれだけの単純な物語を、ここまで複雑怪奇に描いてしまう清順美学の圧倒的破壊力!紛れもない傑作だけど人の金で好き放題に遊んじゃダメ!
しかしバッキバキに決まったシャープなモノクロ映像は問答無用にカッコよく、高級クラブのバーテンダーに真顔で「飯を炊けって言ってるんだ」と詰め寄る、宍戸錠のほっぺた顔面力をハードボイルドにとらえたカットには悶絶必死!ひたすらカッコつけて何言ってんの!?(以上抜粋引用終わり)
『ラ・ラ・ランド』は未見ですが、かえって悪評多くて、むしろ見てみたい(笑)。
清順日活時代ベスト3ともいうべきものを見て絶賛するなら、その次には名もなき映画の瞬発的カットビぶりも見ていただきたいかと。
ただ鈴木隆の原作を読むと、映画化された前編はすごく高揚感があって面白いのだが、戦争期に突入した後編は、どんよりして、あんまり面白くない。兵士としての圧がかかったキロクは、もはやかつてのバンカラは許されない。
それにそもそもその前段の大学に入ったキロクは、なんとなんと入ったサークルが、児童文学研究会!
もちろん作者の自伝的小説なんだろうけど、あのナンブキロクが、まさかのナンパ?な文系サークルにって(笑)。このパート2、作られたらもちろん何回も見ただろうけど、たぶんパート1には、及ばず、というところか。
『東京流れ者』 予告編
町山智浩の映画塾! 殺しの烙印 <予習編> 【WOWOW】#81
★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。
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by mukashinoeiga | 2018-10-26 19:22 | 業務連絡 | Comments(0)