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深作欣二「資金源強奪」欣也梅辰室田川谷喜和子明香松方山城名和今井天津敏

センス熱気抜群の快作アクション。75年、東映京都。
e0178641_23201978.jpg 阿佐ヶ谷にて「ピカレスク スクリーンで味わう〈悪〉の愉しみ」特集。
 なんだか昔見ている気もするが(笑)、ぼんくらな記憶力ゆえ、新作同様に楽しめた。
 緻密な構成、しゃれたセリフ回しの脚本を得て、勢いで突っ走るフカキン演出の、熱気爆発。
 人類史上最後(笑)の男性優位社会であった1970年代らしい、男汁満載アクション。
 映画自体がフル勃起していた、大快作。
 1980年代以降は、女性パワーが徐々に徐々に、幅を利かせるようになり、男性性は地に落ちました(笑)。かのマッチョ映画(のはずの)「マッドマックス 怒りのデスロード」さえ、女性パワー満載の現代は、もはや、ヒラリー、バク・クネ、メルケル、レンホー、福島瑞穂、シンスゴ、香山リカ、小池百合子などの女性の時代(笑)。男は、形無しですわ。

e0178641_23371829.jpg資金源強奪 (ラピュタ阿佐ヶ谷HPより)
1975年(S50)/東映京都/カラー/92分
■監督:深作欣二/脚本:高田宏治/撮影:赤塚滋/美術:井川徳道/音楽:津島利章
■出演:北大路欣也、梅宮辰夫、太地喜和子、室田日出男、川谷拓三、小泉洋子、渡辺やよい、名和宏、安部徹、今井健二、松方弘樹、山城新伍
主人公がムショ生活で得た体験と知恵をいかして考え抜いた大金強奪計画は、なんと自分のいた組の賭場荒らし。これに悪徳刑事も絡んで、欲の張り合い、追いつ追われつの大追跡へ──。痛快&小粋なクライムアクションに拍手喝采。

 というところで、わずか40年前の映画なのに、もはや男汁パワーは、消え果て、しかも男優で残っているのも、キンヤ、ウメタツくらいですか。
 いまでこそ味のあるキンヤも、若いころは、並み居る先輩諸氏に比べては、アジ、薄かったなー。味も薄いが、主役として、印象に残りがたし。
 ウメタツ、あの帽子、なんていうんですか、ファンキーハット、それは千葉ちゃんか。変な帽子かぶって、タバコを指で、きれっきれにびいーんっ、って飛ばすの、かっこよかったなー。
 拓ボン、キレッキレ快演。この川谷や室田に続けとばかり?、キンヤ、川谷、室谷らに、雄琴のホテルの庭でぼっこぼっこにされる大部屋の一人が、さんざん殴られても、口に煙草をくわえたまま、ぶっ倒されるのに、小笑い。
 ふつう、乱闘なら、咥え煙草は、真っ先に吹っ飛ぶんでないかい。
 女優陣も、日活から出向(というか東映への出戻り)芹明香をのぞき(笑)東映らしからぬなかなかの美形を投入。これも当時のフカキンの勢いか。
 なおフカキン、画面上のクレジットでは「ふかさくきんじ」と、ひらがな。意味は不明ながら、明朗アクションの手ごたえゆえか。
 というのも、この手の現金強奪サスペンスでは、最後は、札束がばらけて、中空に、ひらひら舞い、結局現ナマは手にできませんでした、というのが定番の落ち。
 これは、映画はいかにも保守的なメディアで、悪いことをして濡れ手で粟は、許さない、という倫理観の問題。
 ところが本作では、室田、川谷などはともかく、キンヤ、ウメタツは、濡れ手で粟で、大金をゲット。
 クライマックス、本作の半月後に公開される佐藤純弥「新幹線大爆破」と真逆に、空港で危機一髪キンヤが難を逃れるラストに、くすくす。ああ、いいなあ、高田宏治&ふかさくきんじ

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by mukashinoeiga | 2017-02-17 23:21 | 傑作・快作の森 | Trackback | Comments(4)

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Commented by サセレシア at 2017-04-15 19:00 x
室田日出男、川谷拓三、梅宮辰夫といえばやはり
「前略おふくろ様」に尽きると思います。
最近youtubeで見返しているのですが、いやいやホントに質が高いドラマですな。

特にマザコン室田日出男が母親とカミさんの板挟みでテレビドラマ(「となりの芝生は伸び放題」)を巡って嫁姑問題を萩原健一に愚痴る場面は最高っス。

「三等重役」で二号と本妻の間で苦悩する河村黎吉が部下社員の森繁に愚痴る場面を思い出しましたよ。

北林谷栄の女将も絶品で。
Commented by mukashinoeiga at 2017-04-16 18:13
深作欣二「資金源強奪」へのコメント、サセレシアさん、ども。
 おおそうでしたか。ユーチューブであの有名ドラマが。でもこのブログでそういうことをつぶやくと、速攻削除されちゃうかも(笑)。  昔の映画
Commented by 失楽亭 at 2019-07-19 20:41 x
 この映画、最近映画館で観たのですが、途中の本筋とは関係ないディスコのシーン、梅宮辰夫氏に絡んでくる少女の役は誰かと思えば、1970年代初期TV特撮番組で御馴染の斉藤浩子氏ではないですか。
 実は観ている時は勘違いしていたのですが、私はてっきりマーティン・スコセッシ監督の『タクシードライバー』のジョディ・フォスターのシーンの影響で先のシーンを撮ったのかと思っていたのですが、こちらの方が一年早かったのですね。
 続編があれば梅宮辰夫氏と故・松方弘樹氏による続編があったかもしれません。そしたら、斉藤浩子氏はヌードにならざるを得なかったのかもしれません。斉藤氏の映画出演が今の所、これが最後になったのは、そのことを危惧したのかも・・・、というのは私の只の妄想ですが。取り敢えずは、これにて。
Commented by mukashinoeiga at 2019-07-20 02:26
深作欣二「資金源強奪」へのコメント、失楽亭さん、ども。
斉藤浩子さんについては、たぶん、作品は見てないと思いますが、東映のこと、特撮物のヒロインも、次々大人の映画にナンパしていたのでしょう。
子供向けのヒロインを、いきなりヌードに、なんて、東映なら、やりかねません(笑)。  昔の映画
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