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三隅研次「水戸黄門漫遊記」

 京橋にて。「映画監督 三隅研次」特集。58年、大映京都。
 なんとも楽しいプログラム・ピクチャア快作。あと1回の上映。
 普通水戸黄門モノと言うと、ゆるぎないフォーマットに則った、マンネリの話、という定番も定番、定食も定食の、凡品というのが、相場だが、なんと本作には、まさかの、「水戸黄門」にあるまじき(笑)、次の文言が必要(笑)。
<以下、ネタバレあり>
 ミステリ好きの小国英雄の、快脚本をえて、まさかの定食「水戸黄門」が、小粋なミステリ・コメディに。ふつーこういう快脚本を得たら、監督は張り切った演出をするものだが、職人三隅は、あくまでもクールに平常運転。
 光圀の初漫遊を、まあメタフィクションなんて野暮なことは言わないが(笑)、さながら「はじめてのお使い」風に描く(笑)。

水戸黄門漫遊記(86分・35mm・白黒) <フィルムセンターHPより>
1958(大映京都)(監)三隅研次(脚)小国英雄(撮)今井ひろし(美)太田誠一(音)高橋半(出)中村鴈治郎、勝新太郎、島田竜三、中村玉緒、品川隆二、千葉敏郎、杉山昌三九、伊達三郎、三田登喜子、舟木洋一、和泉千太郎、伊沢一郎、寺島雄作
お馴染み水戸黄門(光圀)の旅の喜劇。助さん格さん(品川、千葉)と間違われそのままなりすます2人組(勝、島田)や、自分を光圀の娘と信じる旅の枕探し(玉緒)が、本物の光圀(鴈治郎)と出会うも偽物扱いするなど、小国英雄得意の捻りの効いた脚本が見事。

 鴈治郎演じるヘタウマ風黄門が出色。
 おしっこを漏らしそうになり、股間を押さえつつ、もじもじ小股走りで厠を目指したり、助さん格さんと離れ離れになり、無一文、二日間も飲み食いできず、失神寸前とか、ごまのハエ・中村玉緒に、黄門の隠し子だ、と告白されて、動揺するとか(笑)。
 普通、威厳あるのが売りの黄門だが、鴈治郎黄門、ウロンに動揺しっぱなし(笑)。

 本作の俳優ビリングは、カツシンで、一枚看板。フツーなら、助さんの役回りか、というのが常識だが、なんとニセ助さん。本物の助さん格さん(品川隆二ら)は、影が薄い。
 本作でよくあるパターンが、宿屋などの一室に、鴈治郎、勝新、島田竜三、中村玉緒の4人きり。中村家率高過ぎ(笑)。濃厚カツタマ&ガン。
 玉緒が「ひょっとしたら父親?」鴈治郎の、肩をモミモミ。いや、三隅映画なのに、濃厚すぎるだろ(笑)。

★映画監督 三隅研次 | 東京国立近代美術館フィルムセンター★
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by mukashinoeiga | 2016-01-08 00:48 | 三隅剣児女なみだ川と大魔剣 | Trackback | Comments(0)

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