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吉村公三郎「誘惑」

 渋谷にて。「日本のオジサマⅡ 佐分利信の世界」特集。48年、松竹。
 同時上映ゆえの再見。
 いやー、まさか、殿山泰司の学生服詰襟すがたを見るとは、思わなかった(笑)。
 これは、ヤバいっしょ(笑)。
 感想駄文済みの佐分利信「人生劇場 第一部 青春愛欲篇」でも、加東大介が詰襟学生服だったが、ぷりっぷりつやっつやのお肌で、ああこういう老けた学生アルアルだったけど、さすかに、くすんだお肌の殿山泰司では、まずいっしょ(笑)。
 いくら監督脚本が盟友、吉村&新藤コンビとはいえねー(笑)。
 まあ、この時期は、戦争帰りの、老けた学生、いわゆる帰り新参といっていいのか、そういう学生がいたのはある程度事実だろうが、いくらなんでも殿山泰司(笑)。
 なお、殿山の同級生・ハラセツは、上目遣いでニッコリの女子大生に、無理なく溶け込んでいるかに見える。究極のぶりっ子といえなくもないが、めったやたらと上目遣いで男を見上げ、この時期最強のアイドル女優の一人か(笑)。

『誘惑(16mm)』公開:1948年 <渋谷シネマヴェーラHPより>
監督:吉村公三郎
主演:原節子、佐分利信、杉村春子、山内明、芳村直美、河野祐一、殿山泰司
弁護士の矢島は、恩師の娘・孝子が苦学していることを知り援助を申し出る。やがて、道ならぬ恋と知りつつ二人は…。互いの情熱を抑えられなくなる孝子(原節子)と矢島(佐分利)の大人の恋の行方は!? 嫉妬に身もだえる病身の妻を演じた杉村春子の怖すぎる演技は必見。

 さて、妻・杉村春子が病弱なため長期入院中、サブリンは、フレッシュな女子大生、ハラセツに夢中。
 ハラセツも、幼い頃、父のもとに出入りしたサブリンに、まんざらでもないところ。
 こんな通俗的メロドラマだけでは飽き足らない新藤兼人脚本は、ハラセツの同級生・山内明が、アルバイトの闇商売で逮捕されたり、国会議員サブリンが、別の党から出馬する西村青児を応援して、党から不快がられるリベラルさ、などというコネタを、中途半端に展開。
 そんなのもどうでもよいよ、の二流メロドラマ。
 最後、まじめな山内明を、ふって、サブリンのもとに駆けつけるハラセツ。
 手袋のまま、窓をこんこん。サブリンが窓を開けると、
 両手でグーを作って、あごに当て、微笑むハラセツ。もちろん上目遣い。
「戻ってきちゃった。いけない?」雪。
「なんだ、寒いじゃないか」
 ハラセツを抱き上げ、窓から部屋に引っ張り込むサブリン。
 あまーい、ハッピーエンド。 
 吉村&新藤コンビで、この、あまーいハッピーエンドは、珍しくないかい。
 戦後としては、珍しく癖のない二枚目に徹するサブリンと、アイドル女優の美質のハラセツの、カップリング。

★原節子の世界★
 こちらは、ハラセツ愛に満ち溢れた、必見ブログ。
★原節子2第1部-PAGE1|日本映画写真のキネマ写真館★

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by mukashinoeiga | 2014-11-06 00:40 | 佐分利信 サブリン人生劇場 | Trackback | Comments(1)

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Commented by mukashinoeiga at 2014-12-19 23:15
吉村公三郎「誘惑」へのセルフコメント。
 当ブログへのアクセス解析で「誘惑 原節子 上目遣い」で、検索されていました。逆探知すると、当ブログを含めて、「誘惑」ハラセツの、上目遣いが誰にも印象的らしく、いろいろな映画感想ブログがヒット。
 ああ、ハラセツ、当時最強のアイドルだったのね。上目遣いといえばハラセツという感じか。
ゼヒみなさまも「誘惑 原節子 上目遣い」で、検索して各ブログを見るべし(笑)。小津的聖女でないハラセツを、みんな意識してるんだなあ(笑)。  昔の映画
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