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野村芳太郎「角帽三羽烏」高橋貞二川喜多雄二大木実関千恵子佐田啓二草笛光子

 渋谷にて。「野村芳太郎監督特集」。58年、松竹。
 冒頭、高橋貞二、川喜多雄二、大木実が、学生服姿で登場。川喜多は、まあ、ともかく、貞二、実の、学生服姿が似合わないこと似合わないこと。コント以下(笑)。
 たとえば、★「万能鑑定士Q-モナ・リザの瞳」面白い!/新・今そこにある映画★で、感想駄文の、綾瀬はるかは、ぎりぎり(笑)セーラー服がサマになっていた。その違いは、何か。
 ある程度、きりりとしまった、緊張感というか、清潔感というか、そういうものが必要だろう。いくら若くても、たるみにたるんだ貞二、大人の骨格の実には、学生服は、似合う似合わない以前の問題で。
 まあ、コメディなので、コント感は、邪魔にはならないにしても(笑)。
 以下、きわめてぬるい青春恋愛コメディが展開されるも、まあ、どうでもよろしい。
 戦前松竹の、貞二=サノシュウ、川喜多=上原、大木=サブリン、なら、もっと面白く見られたに違いないが。
 高橋貞二は、いかにもやる気のなさそうな演技、川喜多は印象希薄、大木はコメディにはあまりに鈍重すぎ、野村演出も、関千恵子を使った、ヴァラエティ場面(大木実の祖母・浦部粂子を、いくつかの演技パターンで出迎えるシュミレーション)で、才気を発揮するも、不発。
野村芳太郎「角帽三羽烏」高橋貞二川喜多雄二大木実関千恵子佐田啓二草笛光子_e0178641_8322377.png なお、関千恵子を、松竹撮影所に訪ねる、映画撮影シーンが、本編の出来を超えて、よっぽど、楽しい。
 架空の映画に主演する設定で、佐田啓二、草笛光子がカメオ出演とは、本当に楽しい。これも1956年1月3日公開のお正月映画だから、このカメオ出演は、佐田啓二ファンにとっては、思わぬお年玉だったろう。
 野村芳太郎、お正月映画の添え物監督に、本当に使い勝手が、よかった、というところか。
 監督役は、たぶん野村芳太郎自身。なかなか演技もいい。もしかして、プロデューサー役(「カラーなんだから、NGでフィルムは無駄使いするな」)も、シーンナンヴァーをアナウンスする女性も本物のスタッフかどうか?
 当時の撮影状況がうかがえ、メイキングヴィデオがない時代ゆえに、お得なシークエンスで。

 貞二、雄二に続き俳優序列三番目の、大木実が実質主役か。駅伝選手で、当時はランニング一枚で走る。
 今回の同時上映、野村芳太郎「張込み」(感想駄文済み)も、そうだが、大木実、日本一ランニングシャツが似合う男だ。
 貞二の妹(★角帽三羽烏|Movie Walker★の、貞二の娘の役は、もちろん誤記)小山明子、大木の下宿先の娘・野添ひとみが、可愛い。

映画『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』予告編 オススメ


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by mukashinoeiga | 2014-06-06 01:22 | 旧作日本映画感想文 | Comments(0)

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