西村潔「白昼の襲撃」黒沢年男高橋紀子岸田森殿山泰司

 渋谷にて。「岸田森」特集。70年、東宝。
e0178641_5471888.jpg 相棒格の弟分にも、「行き当たりばったり過ぎるよ。もっと計画立てなくちゃ」と批判される、直情型アマチュア犯罪者・黒沢年男の顛末。
 まだ若いのに似合わず、妙に目の据わった黒沢は、男くささと同時に、甘さのあるキャラ。
 その弟分は、女には興味のないゲイという設定だが、「そういうシーン」がまったくないのは、時代だなあ。
 メチャクチャ可愛いヒロイン高橋紀子は、なぜか、当時、人気につながらなかった。典型的な「可愛いだけじゃ駄目なのよ」女優か。本作では、早くも劣化したようで、隠れ紀子ファンとしては、残念。
 なお、この種のハードボイルド犯罪モノとは、水と油な筋違いの、若者の意見を聞くラジオ街頭インタヴュー風景(下ユーチューブ映像にもその一部あり)が冒頭に。これを離れたベンチに座って、遠くから眺めている黒沢と高橋紀子が、互いを見初めるのだが。
 明らかに時代と寝ている若者のしらけ発言だが、まあ、不用意な出会い設定だなあ。

白昼の襲撃 日野皓正スネイク・ヒップ


 なお、岸田森は、怪我をした黒沢年男を拾い、子飼いの部下にするヤクザ。
「俺は、親兄弟、仲間、お国を裏切らない」と豪語するヤクザの親分(殿山泰司)の下に仕え、上納金をちょろまかして、私設軍隊(国家転覆を目指す左翼お花畑)を、ひそかに育成している。
 これは、この当時、右翼系総会屋が、全学連崩れの左翼お花畑に編集させた論壇誌が複数出ていた状況そのまま。
 右翼系総会屋としては、<企業広告>を取る<器>としての<ちゃんと本屋で市販される月刊誌>が必要なだけなので、その論調が<左巻き>であったとしても、ノープロブレム。むしろ左巻き編集者が<反資本主義>ゆえに企業攻撃記事を書いてくれるなら、なおさら好都合という図式だ。
 まあ、もともとは右翼系なんだから、右翼系論壇誌があればいいとは思うのだが、この70年間の<戦後レジーム体制下>では、明らかに左巻き論調が絶対であり、売れていたのだからしょうがない。
 言論界、学会、教育界では、左翼にあらずんば、人にあらずの時代だったんだから。

 この岸田森とその愛人・緑魔子のカップルを見ていると、アニメ「クレヨンしんちゃん・モーレツ大人帝国の逆襲」のケンとメリーのカップルに、クリソツで、彼らが出てくるたびにニヤニヤ。

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by mukashinoeiga | 2014-05-05 12:01 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)

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Commented by 大門Part2 at 2015-08-29 12:02 x
当時の政治状況にもう少し勉強されたらいかがでしょうか。最近の薄っぺらい左右論では説得力ありません。まあ映画の解説ではなく当時の政治感想文ですね(笑)
Commented by mukashinoeiga at 2015-08-29 22:28
西村潔「白昼の襲撃」へのコメント、大門Part2さん、ども。
 おい、テイノウ大門Part2。批判するなら批判するで、もっと具体的に当ブログの欠陥を指摘しろ!
「もう少し勉強されたらいかがでしょうか」だとぉ。バカヤロー。お前の批判は全然ぬるすぎて、こっちは「反省」する余地がまるでないぞ(笑)。
 こっちはバカなんだから、具体的に指摘されないと「もう少し勉強」出来ないぜ。
 当ブログに批判的なお前らは、絶対具体的な指摘をしないよな。それなら、いい年こいたピンポンダッシュと同じ、中学生そのものだぞ。いい年こいているんだから、他人を批判・揶揄するなら、具体的に、書いてこい。わかったか、大門Part2なるバカヤローめが。
 まともな脳みそ持っているなら、ゼヒ、具体的な御批判、お待ちしていますわよ、テイノウ大門さん(笑)。まあ、まともな知性はもっていなくて、常にパブロフの犬のような、ロシア製の情動反応しかしないテイノウなんでしょうが。
 少しはましな脳みそ持っているなら、反応しろよな、バカ大門。  昔の映画
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