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三隅研次「女妖」船越英二山本富士子野添ひとみ叶順子

 神保町にて。「時代劇の粋と美学 大映京都の二枚看板 田中徳三と三隅研次」特集。60年、大映東京。
 大映京都での、三隅時代劇の素晴らしさは、いまさら言うまでもないことだが、実は数少ない現代劇の三隅も、いいのだ。 「女系家族」なんて、超最高クラス。
e0178641_1101883.jpg で、本作は、長編映画ではなくて、それぞれ、山本富士子、野添ひとみ、叶順子、大映三女優を主演にした、中篇三本のオムニバス。長編映画のコクはないが、キレは期待したいところ。
 主演は、船越英二の風俗小説家。
ここら辺は原作者、西条八十の投影か。この船越が、さまざまな女たちに、出会っていく。
 第1話。わけありの女・山本富士子との、一夜のアバンチュール。
 第2話。その、しばらくして後。天然系ギャル詐欺師・野添ひとみに、だまされる。
 第3話。生き別れの実の娘と称する若い娘・叶順子に翻弄される。
 つまり、スケベ心横溢の船越が、さまざまな女たちにだまされ、翻弄される物語。これが一本の長編として作られていれば、どれほどの充実した映画だったろうか。しかし、三隅は、律儀に、オムニバスとして映画を、細切れに、作っていく。残念。
 それぞれの物語は、オムニバスという形で、ブツ切れで提供されていて、せいぜいが、トータルで、おしゃれな映画、というところしか、目指せない。三女優は素晴らしいが、トータルでは、輝かない。あくまでも愚直な三隅は、こういう、おしゃれな趣向=オムニバス、では、輝かない。
 ちなみに、第3話で、若い娘と楽しむ船越は、都内に仕事部屋のマンションを持っているが、鎌倉の実家の奥様とは、別居状態。この奥様が、第1話の、山本富士子かしらん。そこらへんの言及は、されていない。が、大映のことだから、おしゃれな恋愛映画で、第3話の、シカトされる本妻が、実は、第1話の、山本富士子の、成れの果て、というのは、十分、ありえる話かも。
 <大人の事情>が、得意な大映としては、もっとへヴィーに、話を展開して言ってほしかったところか。
 80分の映画では、天性の実力を発揮する三隅も、3話86分では、いまいち、トチ狂ったか。 

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by mukashinoeiga | 2013-03-12 00:13 | 三隅剣児女なみだ川と大魔剣 | Trackback(2) | Comments(0)

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