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川島雄三「女は二度生まれる」若尾文子山村聡フランキー堺山茶花究藤巻潤潮万太郎

 渋谷にて。「川島雄三「イキ筋」十八選」特集。59年、大映。
e0178641_2134634.png やっぱり、何度見ても、うめえなあ。
 川島雄三「花吹く風」を見るため、その同時上映の本作も、何度目かの再見。
 この日は、池袋で「若松孝二」特集を見て、そのあと渋谷で「川島雄三」特集を見る予定だったのだが、生来のオオボケ者で、池袋に行くはずが、なぜか渋谷に着いてしまった(笑)。
しかも、「川島」特集の初回の時間に間に、会わない。仕方なく、そのまま池袋に行き「若松」特集。この2本「ゆけゆけ二度目の処女」「処女ゲバゲバ」を見て、再度渋谷に行き、「女は二度生まれる」「花吹く風」2本立て。ネムタイ演出の若松映画2本では、うつらうつらと、船をこぎつつ、見たのに、同じ日の、川島2本は、、ばっちり一睡もせずに、見ました。
 当然のことながら、演出力、演出センスは、川島と若松では、比べ物にならないことを、改めて確認した。
 やっぱり、何度見ても、うめえなあ。

e0178641_21364829.png 不見転芸者・若尾文子は、初対面の、建築家・山村聡や、すし職人・フランキー堺やらと、ベッドインならぬ、即布団インの、みずてんぶり。あまり素性も知らない「パパさん」山茶花究とは、半年にわたる愛人関係。
 するりするりと、あらゆる人間関係、セックス関係をすり抜けていく、遊魚・若尾。
 芸者置屋の近所・靖国神社や、その近くの遺族会館で、アルバイトの好青年大学生・藤巻潤には、ほのかな憧れ。
 なんとなく堅実なかたぎ生活をともに出来そうなフランキーには、積極的チャレンジ。超モーレツな、モーションやでー、さすが、若尾。
 「パパさん」山茶花とは、享楽的な、売り物買い物のビジネス。
 「お父さん」山村聡の二号になり、しかし、
 17才の工員少年・高見国一(グッド)とは、家族がいない身の弟欲しさか、ついついほだされて親身にするも、「男と仲良くなる方法」をほかに知らないがゆえに、少年へも、肉体関係へと、滑り込む。
 こういう、女のドラマを、川島は、緊密な、ユーモアとテンポあふれる、トントントンと流れるような快調な演出で、堂の入った、小気味いい演出ぶり。素晴らしい。
 こんな濃密なドラマが、たったの99分。たぶん、絶対に、100分は切ろうと思ったのかもしれない。松竹、日活、東宝、東京映画と、渡り歩いた川島も、案外、大映の水が、あったのだろうか。
 他社に比べ、緊密なドラマを維持すべく、あるいはがちがちのコスト・パフォーマンス志向ゆえに、ランニングタイム圧縮を旨とする大映に対し、時に冗長なドラマが、緩みをもたらす川島演出(それも、また、川島らしい、楽しさなのだが)が、意外?と大映イズムに合わせていた、合っていた、ようだ。
 <いつもの川島組>は、フランキーと、山茶花究、せいぜい山村聡くらいか。そこに、若尾文子をはじめとして、藤巻、潮万太郎、などの大映プロパーの実力派役者が加わり、ほんとに惚れ惚れする演技アンサンブル。成瀬「流れる」の杉村春子役に当たる、お茶っぴき中年芸者・倉田マユミも、グッド。
 どのシーンも、見ていて、ため息が出るような、素晴らしさ。
 ラストのあいまいさも、思い惑うことの多い大人には、納得の、微妙感。
 ちなみに、50年前の靖国神社のロケもたっぷり。今とそんなに変わらないのが、やはり神社で。うれしい。

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by mukashinoeiga | 2012-12-12 23:32 | 傑作・快作の森 | Trackback(1) | Comments(0)

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