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三隅研次「編笠権八」

 京橋にて。「よみがえる日本映画vol.4 大映篇-映画保存のための特別事業費による」特集。56年、大映京都。
 市川雷蔵が、岡山某藩の若侍たちの私怨のため、襲撃を受ける。余裕であしらっていた雷蔵も、その藩のいいほうの家老が、止めに入り、若侍に押し出されているときに、思わず斬ってしまう。
 かくて一時、身を隠すため江戸から逐電。東海道を西へ。
 以下、ネタバレあり。


 家老の敵討ちとばかり、江戸から追う若侍たち(なかに伊達三郎がいることからも、こちらが悪いことが、だれにでもわかる)。
 いっぽう、岡山からは、家老の父の仇と、美人姉妹が仇討ちを目指して、江戸へ。
 妹(近藤美恵子)のほうが足を痛めて、旅館にひとり、そこで、互いに、仇とは知らず雷蔵と知り合う。仇討ちの娘に、自分がその対象とは知らず、仇討ちのすべを伝授する雷蔵。
「そんなことでは、仇など、討てませんぞ」。特訓につぐ特訓。 ふたりの間に芽生える、感情。
 やがて、二人は、互いを敵同士と、知る。
「私は、あなたに、討たれる。敵討ちで死ぬのではない、恋のために死ぬのだ」。
 その、雷蔵ならではの、せりふ。

 原作は川口松太郎(http://matsutaro.com/ presented by 川口恒)。
それにしても、この、濃密な、充実した映画が、たったの65分。何たる三隅マジック。2時間かけても、2時間半かけても、うすっぺらい映画しか作れない、凡監に、見せてあげたいくらいだ。

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by mukashinoeiga | 2012-05-12 00:30 | 三隅剣児女なみだ川と大魔剣 | Trackback | Comments(0)

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