久々にTV「運命の人」見たら爆笑
日曜夜九時のTBS系ドラマ「運命の人」(山崎豊子原作未読、豊子ファンとしては、今度、読んでみようかな)を、今回は、第五回か、初回以来久々に見た。
演出も、まあTVドラマの平均的水準なのか、ほんとに、うすっぺらくて、どのシーンも、あまりに薄くて、失笑する。真木よう子の夫・原田泰造も、いつものキレがなく、なんだか、ぺらいコントみたいな演技で。すごくいっぱいの豪華脇役陣が、ことごとくペラい演技なのは、一種の奇観ですらあると思う。
それはさておき(笑)、マジメなドラマなのに、大爆笑しましたね。
大爆笑その1 毎日新聞・西山太吉記者をモデルとした、本木雅弘、その妻・松たか子は、メディア人と、その妻にもかかわらず、いったん自分が取材対象となるや、一切の取材拒否。なんという<倫理観の欠如>(笑)。
まあ、家族である松たか子はともかく、本木雅弘は、一応、取材は、受けるべきだろう。取材を受けた上で、ノーコメント、と、声明すれば、いいだけの話だろう、同じマスゴミ人としては。
あまりにあからさまの取材<無視>が、彼らマスコミ人の卑しい出自を露呈しているか。松たか子とその子供たちに、無理やり取材する週刊誌記者の描写は、マスコミ人のいやらしさを、描き、えー、これって、<国家権力を暴く、高潔な記者の物語>なんだったのじゃないの。なに、この、マスゴミ描写は。
ひょっとして、いつもの、お得意の、ダブル・スタンダード?(笑)
大爆笑その2 佐藤栄作をモデルとした北大路欣也が、沖縄返還と引き換えに総理引退を表明する、記者会見。例の、有名な、TVカメラだけ残して、新聞記者は出て行け、というシーン。TVカメラは、ストレートに事実を伝えるが(それも、違うと思うが)、新聞は、でたらめ嘘八百を書くから、信用できない、と言う。
それに反論するのは、読売新聞・ナベツネをモデルとしているという、大森南朋記者。大見得を切る。
「われわれ新聞は、信念にもとづいて書いてます」
え、新聞って、「事実」にもとづいて、書くんじゃないの??(笑)
佐藤栄作が、事実にもとづかない、でたらめなことを新聞は書く、だから記者会見から出て行け、というのに、その反論は「いや、新聞は事実を書いてます」しか、ありえないだろう場で、「信念で書いてます」って。ここで「信念」って言ったら、「事実を曲げて、オレのイデオロギーで、書いてるぞ」というに、等しいことだろう(笑)。さすが、ナベツネ、共産党出身だ。
それで、一斉に新聞記者たちが、会見場から出て行く。
そうか、新聞記者って、「事実」ではなく、「信念」にもとづいて、書いていたのか。
これこそ、語るに落ちる、ということか。
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by mukashinoeiga | 2012-02-12 22:51 | 旧作日本映画感想文 | Comments(0)