加戸敏「銭形平次捕物控 雪女の足跡」

 京橋にて。「映画女優 香川京子」特集。58年、大映京都。
 冒頭。夜陰に乗じて、忍者装束の夜盗団が、江戸城の御金蔵から、千両箱を大量に盗んでいる。
 ま、江戸城の御金蔵の扉が、一般道に面しているという、ザ・ご都合主義ですが。
大八車に千両箱を積み上げて逃げる夜盗団。その前に立ちふさがるのは・…
 なんと、銭形平次の一の子分・八五郎(船越英二)。親分譲りの投げ銭で、次々忍者装束を退治・・・・つ、強すぎるぞ、八五郎。しかも、投げ銭も決まっている・・・・
 次の瞬間、「ああ、オレも平次オヤブンみたいに・・・・」夢落ちで・・・・。映画のラストは、お正月のあさくさ浅草寺の参詣客の群れ。まるで「男はつらいよ」みたいな流れ。娯楽映画の基本か。
 なぜ八五郎ががんばっているかというと、肝心の平次オヤブンはお伊勢参りで江戸を留守にしているという設定。だから、主役の長谷川一夫は、始まっても、しばらくは、出てこない。
 その代わりを務めるのは、船越だけに妙に二枚目なひょうきん者・八五郎と、娘十手持ちの美形・香川京子。香川京子が強い強い(笑)。悪党ばらを、小さい十手ひとつで、バッタバッタとなぎ倒す(笑)。
 平次オヤブンが江戸に帰ってきて、夜盗団も、追い詰められ、主要五人全員が、討ち死に。事件は、いったん解決するも・・・・。
 なぜか、事件解決に協力した庶民が、次々、殺されていく・・・・。
 香川京子が、雪女に扮して、美しかったり。
 香川京子と中村玉緒の美女ふたりが誘拐されたり。
 そもそも、冒頭、主役の長谷川一夫が、なぜか、いなかったりも含めて、いい加減な、その場限りの、ご都合主義の話を、取り繕い、取り繕い、進行している。
 話に何の一貫性もない、必然性のないストーリーの、オンパレード。テキトーに、順撮りで撮っていて、最初の頃は長谷川一夫のスケジュールが遅れていたゆえの苦肉の作かとも、思わせる。
 盗賊の千両箱の一部が、壊れ、小判があふれる。すかさず長谷川平次は、小判を銭投げして、悪党にびしっびしっ。普段、一文銭などを投げている平次が、小判で。そこだけ、笑った。
 まるで、前の晩にテキトーな脚本、でっち上げて翌日撮影みたいな。脚本誰だ、西村八郎&松村正温、無知にして知らず。
 当時の放送アイドル・楠トシエが<歌う瓦版屋>で、元気だ。

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by mukashinoeiga | 2011-12-11 01:06 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

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