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ラオール・ウォルシュ「栄光」

 渋谷にて。「映画史上の名作番外編 サイレント小特集3」特集。26年、アメリカ。
 うーん。寝てはさめ、寝てはさめ、まだらまだらに寝ていたが、ストーリーは完全に追えるぞ、という。
 爆睡した理由は明らか。

1 サイレントゆえ、当たり前だが、映画のかなりの部分を占める<刺激>のひとつ、サウンドが、ない
2 軍隊モノゆえ、登場人物がだいたい軍服。服装による識別が(ボンクラなぼくには)困難
3 その同じ軍服の、主要主役ふたりの顔が、わりと同じタイプの顔で(ボンクラなぼくには)識別困難
4 戦闘シーンと、休暇シーンのバカ騒ぎと、わりとメリハリある演出だが、その後の凡百の戦争映画がこれを模倣した結果、まったくルーティンと化した、凡庸なものに見えてしまう。真似されやすい典型を作ってしまった、先覚者の悲劇
5 映画とはまったく関係ないが、ぼくは、人に比べて、異常な汗かき。体温調整の機能がイカレているので、夏なのに、異常に暑い渋谷シネマヴェーラの空調に対応できない(汗)。よって、ぐったり、まともに映画を見る環境ではなくなってしまう。

 今年の夏は、各映画館とも、節電ということで、冷房控えめ、下手したら冷房なし、という体制のようだ。夏の映画館といえば、映画作品の魅力とともに、暑い外と比べて、冷房で冷やした、二時間が体感できる、というのが売りのひとつだったが、今年は、それもなしで、入ると、かえって、暑い映画館が続出している。
 それは、<ご時世>を考えれば、わからぬでもないが、渋谷シネマヴェーラは、とにかく異常に暑すぎる! 過剰反応しすぎだろ。汗かきのぼくにしたら、ワーストワンの映画館だ。
 渋谷シネマヴェーラの過剰?反応といえば、上映前の館内アナウンス。(大意)「万一余震が起きた場合は、上映を休止します。天井にも気をつけてください」(あくまで大意)。これを二本立てだから、上映前に二回聞くことになる。しかも、覇気のない、男性スタッフのぼそぼそ声で。
 お前、これから映画見ようというときに、ドンヨリさせるなよ、毎度毎度。しかも、天井気にしろって、何だよ。お前んとこのビルは、そんなに天井、弱いンか。なら、客入れる前に、修理しろよ。
 それを、いかにも覇気のない、どんよりしたアナウンスするなよ、上映前に。せめて、覇気のある、はきはき声でアナウンスしろ。同じアナウンスでも、これを神保町シアターの重厚な男声アナウンスがしたなら、内容はともかく、特に不快には感じない(笑)かも。
 あるいは、池袋文芸坐の、毎度毎度違う番組告知を即興でするため、毎度毎度、一アナウンスで何度もとちったり、何度も間が開いたりの、やたら、聞いているだけでイラつく、アナウンスも許す(笑)。でも、渋谷シネマヴェーラの、陰気なアナウンスは、ただただ、ひたすら不快。
 節電対策で、冷房下げるのは、まあ、いいが、スタッフがいるロビーより、下げるなよ、シネマヴェーラ。どうせ古いフィルムだから、ぼけても仕方ないよね、という態度も許せない。
(正確に言えば、今回特集の16ミリ映写は、ぼくが見た限り完璧。ただ、過去の35で、油断があったということは、前に書いた)
 渋谷シネマヴェーラは、映画館の菅直人か。映画館のストレス・テストか。
 ということで、ラオール・ウォルシュの話は飛んでしまったが、覚めている間に(笑)見たシーンは、それなりに、面白かった。ただ、そのストーリー・テリングが、あまりに模倣されたため、かえって、オリジナルを再見すると、その魅力が、見えなくなっているということは、あると、感じた。

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by mukashinoeiga | 2011-08-10 21:01 | 旧作外国映画感想文 | Comments(0)

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