森一生「若き日の信長」
京橋にて。「生誕百年 映画監督・森一生」特集。59年、大映京都。
うーん(笑)。端正な森一生演出、端正な雷蔵演技、端正な大映ティストは、豪放磊落、時に狂人と言われた、織田信長と、全然、合わない(笑)。
お行儀のいい雷蔵信長。お品のいい雷蔵信長。まあ、そこそこ突っ張った演技もないわけではないが、とても<信長の狂>を、その一端でも、描ききれたとは、思えない。
おんなの<狂>は描き得ても、男の<狂>は、とうとう描けない。それが、大映の限界か。
東宝女優の青山京子が、信長の側近でありつつ、信長に復讐を果たさんとする、娘を好演。東宝では、あんまり、しどころのない役が多かった、B級アイドル女優が、微妙な感情をシャープに好演。
なぜか東宝<ローテーション女優>は、東映、大映などに客演すると、美質を輝かせるなあ。
大映プロパー・金田一敦子は、平凡。若き日の市川染五郎も、信長の若手側近を演じるが、まあ、いまいち。雷蔵も、50年代は、イマイチ多し、というところか。
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by mukashinoeiga | 2011-07-06 22:26 | 大映京都学校 森一生佐 | Comments(0)