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森一生「朱雀門」

 京橋にて。「生誕百年 映画監督・森一生」特集。57年、大映京都。
 黒沢明「羅生門」衣笠貞之助「地獄門」に続く、大映「門」三部作。って、今回は、「門」ほとんど出番なし。
 皇女和宮(若尾文子)が、相思相愛の宮様(市川雷蔵)との仲を引き裂かれ、徳川家に「降嫁」、これは、武家に嫁に行くのは史上初めてらしいが、その悲恋を描く。
 これを画策するのは、野心家の陰陽師・東野英治郎。その娘が、山本富士子で、彼女は、和宮の、いわば御学友。もっとも、ともに育った山本は、若尾が結婚後、万が一後継者を産めなかった場合、いわば側室として、若尾の結婚相手の子を産むことを期待されている(確か家女房という「役職」だった)。このふたりはとても仲が良く、山本富士子が、万が一の場合、自分の不妊の後始末をする立場にあることを、二人とも、何の疑いもせず、仲がよい。
 ここを<吉屋信子的に?>描けば、あるいは稀代の傑作になったかもしれないが、あいにく森一生は、まぢめな淡々きっちりA型監督。そういうB型的宝の山には見向きもせず、淡々きっちりと、物語を進めるのみ。
 雷蔵も、淡々きっちりだから、嫁になるはずの女を理不尽に奪われる悲劇を、ちらりとも演じない。
 初期のカラー大作らしく、きっちり仕上げているが、面白味のないつくり。若い若尾は、アイドル女優としてそれなりにいいが、若い雷蔵は、後年の滋味が、ほとんどない。
 なおタイトルは正式に「しゅじゃくもん」と読むが、ぼくは「すざくもん」と覚えていて、変換もこれで一発で出来た。今、試みに「しゅじゃくもん」で変換してみると、一発では出ず、何回も変換しないと、達成できない。正式が、なおざりにされる一例か。やはり、A型発想は、B型発想に、負けるのよ(笑)。

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by mukashinoeiga | 2011-07-05 22:54 | 大映京都学校 森一生佐 | Trackback | Comments(0)

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