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コスタ=ガヴラス「斧」

 京橋にて。「現代フランス映画の肖像 ユニフランス寄贈フィルム・コレクションより」特集。04年、コンスタン・コスタ=ガヴラス監督。
 その昔「Z」「戒厳令」「告白」(特に「Z」は、抜群に面白かった!)など、骨太な政治サスペンスなどの大快作で、ぼくたちを興奮させてくれた<フランスの山本薩夫>コスタ=ガヴラス、その後、アメリカに、<出向>し「ミュージック・ボックス」「ミッシング」など、いささか失速して、がっかりさせた。今は、フランスに戻っているようで、この小ぶりのサスペンス快作で、久々に見ましたねコスタ=ガヴラス。
 せこい話なのよ。昔のガヴラス映画に比べればね。
 製紙業界のエリートが、リストラで首。求職にチャレンジするも、2年間不発。で、求職ライヴァルたちを次々殺せば、チャンスは格段に増えるのでは、ということで、アマチュアの殺し屋は右往左往、同業の求職者を次々殺していく、そのサスペンス。
 亡父の遺産、軍隊時代の旧式銃で、次々殺しまくる。撃つたびに、反動で肩を痛めるアマチュアっぷりだが、なぜか犯行は成功しまくり。殺すために忍び込んだ家で、対象者が意外といい奴、酒を勧められたり。一緒に飲んだり。コミカルな味も、楽しい。
 まあ、落ちは、ちょっとひねりが足りない(一番予想される落ち、求職成功のとたんに逮捕は、とりあえず回避されているが)、けれど、小味なサスペンスは、さすが。
 ただ、フィルムセンターのチラシ解説で、主人公は、名高い喜劇俳優(ジャック・レモンに、くりいむしちゅー有田を足して2で割った感じ)起用とのことだが、さほどコメディ味は成功していない。
 主人公の妻に、見た顔だと思えば、この特集の「彼女の人生の役割」カリン・ヴィアールか。なかなか、好感度。

by mukashinoeiga | 2011-02-16 22:41 | 旧作外国映画感想文 | Trackback | Comments(0)

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