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メリエス「極地征服」

 京橋にて。「フィルム・コレクションに見るNFCの40年」特集。12年、フランス、無声・染色、18ftp。
 SF・特撮映画の始祖にして、頂点とも言うべき、ジョルジョ・メリエスの、いつもながら、オドロキの8分。
 想像上の南極、巨大雪男はいるわ、怪獣はいるわ、そこなし沼はあるわ、の何でもありの南極に、プロペラ飛行機で挑む、科学者たち、その大冒険。
 想像/創造力の限りを尽くした、巨大セット、演出のけれんとあいまって、あまりに素晴らしい。
 いっしゅんいっしゅんの全てが絵になる。画集として、出すべきだ。目くるめく展開で、読み捨てならぬ<見捨て>られていく、宝石にも値する、個性的でクラシカルな絵の力。
 なお、続いて上映の、
  ●カール・フレーリヒ「スワンの傘」15-16年、フランス、無声、18ftp、18分。
は、快作「カリガリ博士」監督の脚本になる恋愛喜劇とのことだが、そんな複雑な人間劇を、無声で見せられても。いえいえ、あたしの寝不足により、爆睡しました。よって感想なし。
 さらに、
  ●ルプ・ピック「除夜の悲劇」23年、フランス、無声、20ftp、60分。
も、意図した完全字幕なしの人間ドラマ、怒り狂う男、泣き喚く女のえんえん繰り返し、といううっとうしさから、これまた、爆睡。クライマックス、それまで窮屈な室内劇から、突如、騒乱状態の夜の街の、横移動に継ぐ横移動、その鮮烈さで、目が覚めました。
 やはり、サイレント映画は、キートンなどの体当たりアクション、グリフィスの繊細にして大胆な絵作り、メリエスの大胆にして大胆な絵作りと、とにかく、<絵>にならなくちゃ、面白かろうはずもなく。SF以上に、サイレントは、<絵>なのだ。こちらも感想を言える資格もなしと。
 文学に走ったサイレントは、ぼく的には目も当てられないもので。サッカー選手が手を使うようなもの。って、意味、逆か。

by mukashinoeiga | 2010-08-20 09:48 | 旧作外国映画感想文 | Trackback | Comments(0)

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