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鈴木則文「不良姐御伝 猪の鹿お蝶」

 池袋にて。「鈴木則文・映画まつり」特集。73年・東映。
 つまりは、東映の大ヒットシリーズ「緋牡丹お竜」の脚本家・鈴木則文が、これをエロ路線で再現しようという試みだ。本家・藤純子ではけっして実現しないような、エロ映画仕様。
 それに、見事に池玲子が、応えた。
 頃は、明治半ば。鹿鳴館の時代。
 風呂に入っている、女博徒・池玲子が襲われる。当然、すっぽんぽんのまま、風呂を飛び出し、大勢の刺客たちを斬る、斬る、斬る。
 お約束どおり、雪ふる庭に、すっぽんぽんで飛び出しての、殺陣ショー。当然、スローモーション撮影で、人を斬るたび、おっぱいぷるるん、太ももむっちむっち、ですわ。ショーですから、すっぽんぽんで、斬り切られ、の体感的ヤバさというものでは、もちろんなく、尋常ならざるシチュでの、豊満な女体のスローモーション映像の躍動を楽しむという。
 ぷるんぷるんの女体、その乱舞、そして、雪の白さ。女剣戟の醍醐味やねえ(笑)。
 これに、池玲子が、ぴたりと、はまる。
 おなじみの悪役は、名和宏、金子信雄、三原葉子の、ソクブン組常連だ(それぞれ、背中にイノシシとシカと蝶の刺青。バカだねぇ)。当時人気のスゥエーデンのポルノ女優クリスティナ・リンドバーグも参戦し、なにげに豪華?な気分を盛り上げる。香具師・鈴木則文の、ハッタリこそ、ほめるべき。

by mukashinoeiga | 2010-05-27 22:12 | 不良スズキ伝則文みみず芸者 | Comments(0)

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