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島耕二「猫は知っていた」

 京橋にて。「映画の中の日本文学 Part3」特集。58年、大映。
 なんだか、島耕二って、わりとコンスタントに上映していて、こちらもコンスタントに見ているなあ。出来は、まあ、いつも、大して・・・・。今回の仁木悦子原作は、ン十年前に確実に読んでいるはずだが、内容はまったく記憶にない。映画を見ていて、ああ、こういう話なのか、と。まあ、地味なミステリで、覚えていないのも無理はないか。
 地味な話に、誰一人として華がない地味な俳優陣。こういう映画を取らせたら、大映はきらりと光るのだが、いかんせん主人公は、女子大生。青春が似合わないのもまた大映なので、そして小味なミステリというのは、さらに思っている以上に地味にみえるもので、映画を見ている間、気分はまったく、盛り上がらず。
 ヒロイン仁木多鶴子(あまりに地味な新人、ちょっと若尾文子に似た顔立ち)は、飼い猫、学生の兄とともに、ある私立病院の一家に下宿する。幼い娘の住み込みピアノ教師としてでもあるのだが、与えられた部屋が、なんと入院患者用の入院室。この病院、入院患者が少ないのか。入院病棟で、健康な兄妹がふつうに生活している、というのは、いろいろとまずいんじゃないの。
 その病院で事件が起こる。祖母(浦辺粂子)が殺され、入院患者(高松英郎)も、黒猫も行方不明。まあ、どうでもいい話が、地味目に展開。どうでもよく進行し、どうでもよく解決する。せいぜいいだく感想としては、まあ、黒猫がおとなしいなあ、と。誰に抱かれても、じぃっとおとなしくしている。ま、どうでも(笑)。
 なお、地味な大映役者陣のなかでも、地味な品川隆二が、面白い。後年、焼津の半次などで三枚目になってしまった品川が、まだクールなキャラだった頃。

by mukashinoeiga | 2010-04-25 08:25 | 島耕二と行くメロドラ航路 | Trackback | Comments(0)

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