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大島渚「白昼の通り魔」

 京橋にて。「映画監督 大島渚」特集。66年、創造社。
 佐藤慶が連続殺人・強姦魔になって世間を騒がす。その妻に小山明子、刑事に渡辺文雄、友人に戸浦六宏など。つまり、いつもの大島組。
 これがめちゃくちゃつまらない。99分の映画なんだけど、確実に一時間は長すぎる。
 フィルムセンターのチラシにいわく、「戦後の闇の暗喩が・・・・写し出される」。馬鹿言うな。この映画のどこに、<戦後の闇の暗喩>がある。この闇雲な馬鹿映画のどこに<戦後の闇の暗喩>もしくは<直喩>があるか。あるならはっきり例示しろ。
 さらにチラシにいわく、「大島作品のなかでは最も細かいカットの編集で構成された1本」、確かに。もっとも細かいかどうかはしらないが、かなり緻密にショットを積み重ねている。
 でも、それが、ことごとくつまらないのね。たとえば、タイトル「白昼の通り魔」が、間を置いて二度、出る。これがまったく、面白くないのね。もし、大島が真の映画的才能を持った映画作家なら、タイトル二度出すんだぜ、すごい面白いことじゃないか、ということになるのだが・・・・結果は、しょぼん。
 あ、二度、出ましたね、でも、それが何か、という程度。
 あと、同じようなショットの繰り返し。たとえば、シネスコ画面右から、会話する小山明子と川口小枝が、画面を横切って、左に消えていく。これを何回か繰り返す。ああ、確かにこのテクを抜群に面白く援用した映画作家はいましたね。でも、大島は、はっきり言って、そのテクは、仏作って魂入れず。まったく、面白くない。映画的才能を持たない映画作家が、それなりに新規なテクを繰り出しても、まったく面白い映画にはならない。無残なり「白昼の通り魔」。

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by mukashinoeiga | 2010-01-25 22:49 | 大島の渚に寄せる新波かな | Trackback | Comments(0)

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