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エリック・ロメールが本名じゃないなんてはじめて知った

 昨年、最新作の「我が至上の愛~アストレとセラドン~」と、その前作の「三重スパイ」を見た、エリック・ロメールが89歳で亡くなったという。「我が至上の愛~アストレとセラドン~」公開時に監督引退を表明していたようだが、やはり体調が優れなかったのだろうか。逆に引退を表明したから、体調が悪化したのかもしれない。そこら辺はわからないが。露命をつないでも、ロメールにはもっと生きていて、新作を作ってほしかった。残念。
 今回の訃報で本名がジャンマリ・モーリス・シェレールと別にあることを知った。映画監督とはフシギなもので、俳優や作家が芸名、ペンネームありまくりなのに、なぜか本名が多い。ぼくが知っている日本映画の監督で本名と違うのは、鈴木清順(清太郎)、岡本喜八(喜八郎)など、と数が少ない。外国映画についてはよく知らないが。ロメールも含めて<芸名>を付ける監督は、好きな率が極めて高いのも面白い。
 デヴュー作の「獅子座」からして、面白かった。若い男が一夜パリをうろつく話で。友人の一人としてゴダールも出演している。ちなみに、ロメール訃報記事の見出しに<ヌーヴェルバーグの旗手>というのがあったが、ロメールののほほんさでは、旗手は似合わまい。
 「モンソーのパン屋の女の子」は、記憶のかなただが、「モード家の一夜」はよかった。女の家に一泊するだけの話。「 クレールの膝」「愛の昼下がり」「飛行士の妻」「海辺のポーリーヌ」「満月の夜」「緑の光線 」「友だちの恋人」「春のソナタ」その他は、もはや記憶のなかでごっちゃになって、確かに見たのだが、分別がつかない。ぼくのスポンジな記憶力の中で、ロメール映画というカタマリと化している。
 「木と市長と文化会館/または七つの偶然」はよかったなあ。
 「グレースと公爵」「我が至上の愛~アストレとセラドン~」は、コスチューム・プレイなのに、まったくロメールそのものだった。よかった。

by mukashinoeiga | 2010-01-13 21:55 | 旧作外国映画感想文 | Trackback | Comments(0)

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