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大島渚「愛と希望の街」

 京橋にて。「映画監督 大島渚」特集。59年、松竹大船。
 既見作で、見たいわけではなかったのだが、6分の「明日の太陽」を見るためには、そのオマケの本作がついてくる。途中で出てもよいのだが、オマケは思い切らない方針なので(てか、そんな方針あったのか?!)続けて見る。
 かつての印象より、案外面白かった。子役たちがうまい。主役の<鳩を売る少年>が良い。藤川弘志という名前らしいのだが、それから活躍したのか。すべき逸材のように思える。
 その妹になる女の子にも、幼いながら目力がある。子役らしからぬ子役として扱う大島の眼力。ヒロインに当たる富永ユキ、同年の野村「どんと行こうぜ」で、柄に合ったガラッパチ娘、「明日の太陽」でも野太い声でアメリカン・ポップスを歌う歌手の出身らしい。なかなか面白いキャラだ。「どんと行こうぜ」では高橋貞二の妹、本作では渡辺文雄の妹、いかにもメタボな体にふさわしい兄たちだ。
 同じく「明日の太陽」で新進松竹スタアとして紹介された千之赫子も、主役の子の担任教師役として出演。彼女は、主役の男の子以上に、貧しい自分たちと、金持ちの渡辺文雄・ユキ兄妹との、板ばさみに悩むことになるだろう。
 前に見たときは、何でこんなつまらない映画が評価されたのかイマイチ納得できなかったが、あらためて見ると、その戦略性がわかるようになっていた。食わず嫌いはいけないということかな。

by mukashinoeiga | 2010-01-11 22:48 | 大島の渚に寄せる新波かな | Trackback | Comments(0)

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