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特集に石井暉男を追加しました

テリー石井 恐怖奇形番外地帯というタイトルで当ブログのカテゴリ(特集)に追加しました。
e0178641_93821100.jpg 今日も午後から渋谷シネマヴェーラの上映に行くつもり(笑)。


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by mukashinoeiga | 2017-06-04 09:39 | テリー石井 恐怖奇形番外地帯 | Trackback | Comments(0)

ベスト・オブ珍品・怪作の谷ほんとうの怪作はなんだ

ベスト・オブ傑作・快作の森をこの前選んだが、今度は当ブログの特集(カテゴリ)珍品・怪作の谷からベストテンを選んでみよう。
 とは言っても、傑作・快作の森は99作あったが、珍品・怪作の谷は22作しかない。
 なまなかな低調作は単なる駄作凡作なのであり、よっぽどのクレイジーでない限り珍品・怪作は出来ない。
 つまり傑作・快作を作るより珍品・怪作を作る方が難しいということか(笑)。
 なおお断りしておくと、これは、わたくしメの、2009年~2017年3月までの、ごくごく個人的な、珍品・怪作で、いわゆるオールタイム的なものではございません。
 だから実はたいしたリストではないんですが(笑)。
 まずは候補作を。逆鑑賞順です。

佐藤純弥「ゴルゴ13」高倉健
[ 2016-07 -14 04:14 ]
堀内真直「海流」
[ 2016-06 -05 02:54 ]
佐伯清「砂漠を渡る太陽」鶴田高倉雄之助
[ 2016-05 -25 01:30 ]
舛田利雄「暁の挑戦」橋本忍脚本
[ 2015-12 -06 09:30 ]
豊田四郎「せきれいの曲」
[ 2015-04 -26 12:33 ]
佐々木康「踊る龍宮城」
[ 2015-03 -24 09:28 ]
中村登「わが闘争」
[ 2014-09 -01 19:22 ]
西河克己「白鳥」
[ 2014-07 -25 02:23 ]l
番匠義彰「浮気のすすめ 女の裏窓」超珍作!
[ 2014-06 -23 21:43 ]
谷口千吉「霧笛」「夜の終り」
[ 2013-12 -05 09:29 ]
西河克己「エデンの海」~「幻の湖」を超えた怪作!
[ 2012-12 -04 00:32 ]
G・プレイクストン「頓珍漢スパイ騒動」:日本ロケ斎藤達雄ら日本俳優出演アメリカ映画
[ 2012-08 -27 01:12 ]
阿部毅「性生活の知恵 第二部」
[ 2011-09 -25 03:01 ]
中島貞夫「ポルノの女王 にっぽんSEX旅行」
[ 2011-09 -21 21:06 ]
山村總「沙羅の花の峠」
[ 2011-03 -31 23:35 ]l
石井輝男「異常性愛記録 ハレンチ」
[ 2010-08 -31 22:11 ]
羽仁進「午前中の時間割り」
[ 2010-07 -26 00:19 ]
鈴木則文「聖獣学園」
[ 2010-05 -22 00:53 ]
斎藤光正「斜陽のおもかげ」
[ 2009-11 -14 01:27 ]
木下恵介「結婚」
[ 2009-11 -12 22:48 ]
島津保次郎「お小夜恋姿」
[ 2009-10 -08 00:54 ]
川島雄三「昨日と明日の間」
[ 2009-07 -12 21:27 ]

 ここから減らしていきます。

佐藤純弥「ゴルゴ13」高倉健★
堀内真直「海流」★
佐伯清「砂漠を渡る太陽」鶴田高倉雄之助★
舛田利雄「暁の挑戦」橋本忍脚本★
中村登「わが闘争」★
西河克己「白鳥」
番匠義彰「浮気のすすめ 女の裏窓」超珍作!
谷口千吉「霧笛」「夜の終り」★
西河克己「エデンの海」~「幻の湖」を超えた怪作!
G・プレイクストン「頓珍漢スパイ騒動」:日本ロケ斎藤達雄ら日本俳優出演アメリカ映画★
中島貞夫「ポルノの女王 にっぽんSEX旅行」★
山村總「沙羅の花の峠」
石井輝男「異常性愛記録 ハレンチ」
羽仁進「午前中の時間割り」★
斎藤光正「斜陽のおもかげ」
木下恵介「結婚」
島津保次郎「お小夜恋姿」
川島雄三「昨日と明日の間」

e0178641_732662.jpg うーん減らせない(笑)。
 考えてみれば、珍品・怪作というのは唯一無二の存在感ゆえに突出してしまった異形の作品であり、その優劣?を競う?ことなど全く二律背反なふるまいなのでしょう。反省。
 ちなみに上記★印をつけた作品は、在日を含む外国人出演、当時の沖縄を含む海外ロケ、なんちゃって海外舞台の映画。
 日本の映画屋さんが、ひいては日本人がいかに外国に弱いか例証みたいなもんだな(笑)。
 そこで思い出したが小栗康平「伽倻子のために」★は、珍品・怪作の谷に、加えていなかった。
 捨てがたい静謐さもあったが故だろうが、反省(笑)。
 日本映画の中でも、もっとも静謐な一本でしょう。でも映画のテーマが、静謐とはもっとも無縁の在日(笑)。珍品怪作のゆえんでしょうかね(笑)。
 西河克己「エデンの海」★は、日本を舞台にしているのに西洋幻想ゆえのタイトルですかね(笑)。
 また羽仁進「午前中の時間割り」★は、今突然、本当に今更ながら気づいたが、「午前中の時間割り」の「午前中」とは思春期の直喩だったのね(笑)。ではわたくしなど、まあまだ深夜とまでいかないまでも、報道ステーションかイレブンピーエム的なところといったところ(笑)。
 ちなみに最近の報ステが停滞しているらしいのは、下品低劣な久米宏、その後釜で名前が出てこない(笑)同じく下賤なオヤジの、ああやっと思い出した古館か、そういう下品なオヤジ枠の「時間割り」にさわやかなアナウンサーが不用意に出てきた失敗ではないのかな。

 ちなみにこの中からあえてベスト?怪作を選べば・・・うーん、選べない(笑)。
 さらにちなみに、ここで複数作に出ているのは、この後年選びに選んで駄作ばかりに出ているお似合いカップル健さんと小百合ちゃんでしょうか。
 こうなったら日本のアラン・スミシーは誰だ、というのも選びたくもなりました(笑)。

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by mukashinoeiga | 2017-04-16 11:13 | 珍品・怪作の谷 | Trackback | Comments(0)

佐藤純弥「ゴルゴ13」高倉健

 京橋にて。「生誕100年 木下忠司の映画音楽」特集。73年、東映東京。
 主演高倉健を除いて、全員外国人。ただし、山田康雄など声優が、全部吹き替え。だから、健さんも日本語で、押し通す。
 珍妙といえば、珍妙。原作劇画では、違和感がないが、映画にして生身の人間が演じたら、まさに珍味に、なった。

e0178641_413421.jpg54 ゴルゴ13(104分・35mm・カラー) (フィルムセンターHPより)
1973(東映東京)(音)木下忠司(監)佐藤純弥(原・脚)さいとう・たかを(脚)K・元美津(撮)飯村雅彦(美)藤田博(出)高倉健、モーセン・ソーラビイ、プリ・バナイ、ジャレ・サム、シーランダミ、ガダキチャン(声)山田康雄、平井道子、北浜晴子、森山周一郎、富田耕生
犯罪シンジケートのボスの暗殺を依頼され、ゴルゴ13はイランに飛ぶ。主演の高倉以外キャストは全員イラン人俳優(台詞は日本語吹替え)。当時のイラン政府(革命前)の協力を得て、テヘラン市街やイスファハンのモスク、ペルセポリスの遺跡などでロケが敢行され、音楽にも異国情緒が散りばめられている


 日本映画、ことに東映が外国ロケをすると、たいてい内弁慶を発揮?して、珍味になるのは、感想駄文済みの山下耕作「大陸流れ者」と、ご同様。
 しかし、数ある原作の中で、もっと映画化に適した話は、なかったのか。
 クライマックスで、炎熱地獄の荒れ野を、健さんが延々と歩くところが、スタッフの健さん心のツボだったのか(笑)。

 さて、原作ではおなじみの、どんな美女を抱いても、無表情でピストン運動のゴルゴ。射撃の名手は、あっちのほうでも早撃ちで、必死に耐えていたとかいないとか(笑)。
 それを、これまた寡黙が売りの健さんが演じると、また別の味わいが。
 ベッドシーンを演じることの少ない健さんが、イヤイヤやってる感満載で(笑)。
 また、相手役のイラン人女優が、ひじょーにビミョーで。まあ、さいとうたかを好みっちゃ好みの女優さんではあり(原作劇画に登場する女性は、さいとうタッチのせいもあり、ちっともエロくない)、70年代東映好みの、ズベが入ってる。
 なお、悪役俳優の面構えが、ことごとく、見事なまでの東映悪役ヅラ。悪役の顔は、世界共通か。
 しかも時代が時代なので、全員長髪(のぞくハゲ)、裾広のパンタロン。
 この統一感は、違う時代の現代から見ると、失笑モノだが、悪党もまた、似合わないトレンドにどっぷり、というのが、可笑しい。
 義理と人情の仁侠で売った健さんが、ゴルゴをおびき出すため、おとりとなった女性たちが、次々撃ち殺されるのを見殺しにして、その現場を離れ、クールな頭脳戦を展開するのに、おいおい、さすがにそれは、健さんがやっちゃ、あかんて、とひとり呟く観客のわたくし。
 ゴルゴと髪型が激似の、成田三樹夫が、やるならまだしも(笑)。
 原作ファンとしても、健さんファンとしても、不満の残る出来で。
 東映、佐藤純弥、やっぱり、海外、出たら、あかん(笑)。

ゴルゴ13(プレビュー)


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by mukashinoeiga | 2016-07-14 04:14 | 珍品・怪作の谷 | Trackback | Comments(3)

「健さん」がドキュメント映画に

 うーん、こんな映画が、できましたか。

長編ドキュメンタリー映画『健さん』予告篇

あなたは本当の健さんを知っているだろうかー?
2014年11月10日、惜しまれつつ亡くなった“最後の映画スター”高倉健の知られざる姿を、国内外20人以上の証言で綴った、長編ドキュメンタリー!2016年8月20日(土)全国公開。公式HP : http://respect-film.co.jp/kensan/

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by mukashinoeiga | 2016-07-14 03:15 | 業務連絡 | Trackback | Comments(0)

マキノ雅弘「日本客侠伝 花と龍」

 京橋にて。「生誕100年 木下忠司の映画音楽」特集。69年、東映京都。
 何度目かの再見。
 何度見ても、藤純子の絶美よ。
 女ツボ振り師にして、入れ墨師。自分の肩に入れ墨を自分で彫った、という超むちゃぶり設定が、おそらく二十代前半の藤にあてがわれ、それをまた信じさせてしまうという、マキノも無茶なら、藤純子も無茶(笑)。
 二十代前半にして、この凄惨なまでの(同時に、母性的なまでの)色気というのは、なんということだろうか。
 
49 日本侠客伝 花と龍(112分・35mm・カラー)(フィルムセンターHPより)
2016年5月13日3:00 PM@大ホール 2016年5月31日7:00 PM@大ホール
1969(東映京都)(音)木下忠司(監)マキノ雅弘(原)火野葦平(脚)棚田吾郎(撮)飯村雅彦(美)藤田博(出)髙倉健、星由里子、二谷英明、藤純子、若山富三郎、津川雅彦、山本麟一、水島道太郎、小松方正、髙橋とよ
シリーズ9作目。火野葦平の自伝的小説「花と龍」を原作とし、明治末期の北九州を舞台に、沖仲士の玉井金五郎(高倉)が鉄火肌のマン(星)と所帯を持って組も構え、敵対する組を倒すまでを描く。音楽は、金五郎の小気味よい活躍とともに、任侠映画の情をしっとりと謳いあげている。

 まさしく、男は健さん、女は藤純子。そう、断定せざるを得ない。
 というところで、この女侠客は、藤純子にジャストフィット、藤純子以外のキャスティングは、考えられない、と藤純子なのだが、では、健さんの恋女房は、だれがやる? ということで。
 本来なら健さんの相方は、絶対の藤純子なのだが、あいにく藤は、別の、この、女侠客だ。使えない。
 当時の東映としては、佐久間良子、三田佳子、大原麗子。うーん。この中では、勝気な恋女房役は大原麗子で見てみたかった気もするが、ちょっと線が細すぎか。肉体労働は一日で脱落する感じか(笑)。
 ということで、健さんの恋女房役には、東宝のお嬢さん女優・星由里子を起用。意外なキャスティングだが、少なくとも肉体労働は大原麗子より、耐えられそうだ(笑)。なんとか、合格点。
 でも、こんなにかわいいホシユリなら、悪親分・天津敏あたりに、付け狙われそうなもんだが。

 男は健さん、役名が玉井金五郎。ニックネームは、もちろんタマキンだ(笑)。
 ホシユリの役名は、マン。なんだか、絵にかいたような根源的な名前だが。
 本作は、もちろん火野葦平原作(未読)による、実父母の物語だが、親の名前が、タマキン&マンでは、悪ガキにはやし立てられるのではないか。それとも北九州では、あれは、ボボといったのか。よく、わかりません。

 のちに、タマキン健さんは、若松にいられなくなって、対岸の戸畑に、行くのだが、これが一生の別れのような雰囲気で語られるが、のちに健さんは一人で、一時間舟をこいで、若松に行く距離で、この一生の別れ設定は、おかしくはないか。
 もっとも当時は、ほぼ無休の労働者だから、時代的には、そうだったのか。ここら辺は、若干、無理押しの設定で。

 火野葦平原作(未読)による、若松ゴンゾ・サーガの一篇で、何度も映画化されているが、今回の女親分・島村ギンは、高橋とよ。
 たぶん原作がそうだったのだろうが、ホシユリの義姉・三島ゆり子と、裏切り者・小松方正(歪み顔がグッド)が、ともに足が悪い。モデルがそうだったのだろう、特に物語上の意味はないようだが、当時の過酷な労働状況をあらわしているのか。

 なお、本作で唯一気に入らない点は、最後に健さんが、ホシユリに、「この三年間の結婚生活で、お前は一度も笑わなかったが、今夜だけは、笑って見送ってくれ」というのだが、笑顔美人のホシユリに、なんという。
 木下忠司の音楽は、エモーショナルで、マキノに、よく合う。

 本作にジャストフィットするモノは、見つけられなかったが。
侠客列伝「予告篇」

東映「緋牡丹博徒」花と龍/高倉健

これを自彫りするって(笑)。

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by mukashinoeiga | 2016-05-26 11:56 | マキノ残侠伝 雅弘仁義 | Trackback | Comments(0)

佐伯清「砂漠を渡る太陽」鶴田高倉雄之助

 阿佐ヶ谷にて。「OIZUMI 東映現代劇の潮流」特集。60年、東映東京。フィルムセンター所蔵プリント。
 大げさにいえば、天下の珍品で。
 その内容的珍品度はおいおい書くとして、なによりも、

<以下、ネタバレあり>
e0178641_1283773.jpg砂漠を渡る太陽 1960年8月24日公開 (Movie Walker HPより)
 斎木和夫の「砂漠都市」を「男対男」のコンビ池田一朗と小川英が脚色し、「第三の疑惑」の佐伯清が監督したもので、終戦間近い満州を舞台にしたドラマ。撮影は「警視庁物語 血液型の秘密 聞き込み」の三村明。鶴田浩二の東映入社第一回作品。
 昭和二十年七月、熱河砂漠の真只中にある平邑という街。ここにただ一人の日本人である曽田という青年医師が住んでいた。彼は阿片中毒の患者たちの治療に精根を傾けていた。ある日娼婦の馬華香を、奉天の有力者元井社長の協力によって救った。華香は看護婦として曽田の許に住みこむことになった。平邑に流れてきた旅人、露人ロスキーが発病した。彼を診察した曽田は、そこで石田と名のる日本人に対面した。石田とは、日本人馬賊石上静山であった。これを見破っていたのは、やはり馬賊の、日本人を増悪する黄だった。平邑に、突然伝染病が発生した。


 帝国日本軍侵攻下の中国において、日本人にも親しい、中国の一寒村の唯一のホテルの支配人に伊藤雄之助。彼が中国側のスパイで、日本軍・日本人の動向を、隠し持った無線機(ここが、いかにも、らしい設定)で中国馬賊(隊長が高倉健)に知らせ、その虐殺奪奪を図る。
 この伊藤雄之助が、凄すぎる(笑)。ほんとに、凄いのよ(笑)。
 まず、鶴田浩二と延々大格闘。互角のアクション。殴る蹴るぶん投げる、最後は砂漠の斜面をふたりでゴロゴロ。
 ほんとに五分と五分の格闘で、でも最後は、ヒーロー鶴田が、勝つんだけど。
 次に、特別出演格(クレジットの最後に一枚看板で出てくる、いわゆる止めの格なんだけど、ほんの数シークエンスにしか、出てこない)の高倉健と、雄之助が、これまた五分と五分との格闘。
 で、最後に、なんと、健さんに、雄之助が、勝ってしまう(笑)。
 雄之助にナイフを腹に刺されて、ぴくぴく息絶える健さん(笑)。
 いや、死んじゃう健さんは、若いころは珍しくはないが、ひ弱な中年男を演じることの多い雄之助が、ツルコウ健さんを相手に、大アクション演技(笑)。
 んー、これは、これは。
 おそらく、非常に含蓄ある演技を要求される役で、どうしても雄之助が必要。この演技部分ですでに、ナイス。でも、彼には似合わないアクションも、あるのだが、ええい、やっちまえ、ということか。
 おかげで雄之助演技史上、おまけに健さん演技史上、最高の珍対決が出来上がった、というわけで。うーむ。

 内容的にも(現時点から見ての)珍品度は、高い。
 鈴木清順「春婦伝」や、その元ネタのタニセン版同様、また喜八の中国戦線モノもそうだが、日本国内ロケで、広大な中国大陸の荒涼とした大地を再現。背景の特撮はめ込み部分も含めて、今の時点で見ても、グッド。
 これは、
1 当時は中国帰りの兵隊などが多く、観客の「郷愁」を誘う面があったのか。
2 特に喜八など、本当は西部劇をやりたい映画作家たちが、あるいは当時洋画で人気の西部劇を、なんとか日本で再現できないか、と考えていた映画会社が、もちろん日本国内のちまちました風土で、西部劇的風景を再現しても、無理がある(まあ、その無理を通したのは、日活無国籍アクションの、面白い試みといえば面白い試み、珍景といえば珍景であった)。そこで、そうだ、大戦中の中国大陸なら、やすやすと、西部劇的映画が、作れるでは、ないか、と。
3 そして、当時は、今と違って、まだまだ開発されていない、広大な砂漠、荒れ地、などがあって、なんちゃって中国のロケ地には、事欠かない、と。

 かくて、帝国日本軍は、騎兵隊の、中国馬賊はインディアンの、誠実な日本人医師ツルコウに恋する現地の娘・佐久間良子は、可憐なインディアン娘と、いったところか。
 最初のうちは、中国語が連発され、何を言っているのかわからないが、その後全員が、日本語をしゃべる。
 ラピュタ阿佐ヶ谷のHP解説によれば(昔みたいにコピペできない>泣)鶴田浩二東映第一回入社作品ということだが、実は完全主演作では、ない。いや、主演は主演なのだが、ほかの多数の人にも比重があり、群像劇となっている。
 特に、実は特務機関長・山形勲と、実は馬賊・山村總との山々対決は、実に見もので。
 その他一人一人のドラマもまた丁寧に描かれ、今の時点で見れば(笑)珍なれど、俳優陣は実に実に、充実の一語だ。
 実は特務機関の大村文武なども、実に味わい深い。と、実は実はの、連発なのだ(笑)。
 そして、珍品度をさらに高めるのは、帝国軍人たちは実に悪逆非道で、中国人たちは、きわめて良心的な抵抗者であった、という基調だが。今日では、第二次大戦下の日本軍君は、その劣悪な環境下にあっても、世界で最も規律正しい軍であり、一方中国軍は、現地民から略奪、レイプし放題だったと、判明している。
 もちろん、そうではなかった、という主張も、承知は、している。
 そういう、よく言えば良心的、悪く言えば自虐的な主張が、この種の映画の通低奏音のつねだ。

 とは、言いつつ、まだまだ若い主演ツルコウの、きわめて特異な点としては、どこまでもどこまでも、良心的ヒーローを演じて、涙が出るくらい、誠実さの塊のような青年医師を演じられる、その圧倒的なスタア性。
 まさに、ナチュラルボーンな主演スタア。ただただ、恐れ入るしか、ない。

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by mukashinoeiga | 2016-05-25 01:30 | 珍品・怪作の谷 | Trackback | Comments(2)

関川秀雄「獣の通る道」健さんVS木村功

 阿佐ヶ谷にて。「OIZUMI 東映現代劇の潮流II」特集。59年、ニュー東映。
 たいへん楽しい見ものであります。レアものの佳作プログラムピクチャア。4/19(火)まで上映中。
 傑作、問題作、というわけではないが、OLD映画ファンなら、とても楽しい必見作。
 関川秀雄にしては、甘さが残る映画なのだが、それを補うほどの、というより、その甘さが、いい。

 美点その1。初期若手健さんの男気ぶりが、やはり、いい。
 美点その2。あまりに似合いすぎる不良少年(実は純情)中村嘉葎雄が最適役。
 美点その3。そして超絶かっこいいインテリ崩れのヤクザ、木村功!
 美(かどうかは、疑問の余地があるが(笑)少年・中村をあいだに挟んでの、男気健さんと、クールなダンディ木村の、男の三角関係!

e0178641_4555240.jpg獣の通る道 <Movie WalkerHPより>
裏街に巣くう不良少年仲間の一人水原勉は、バーのクールで働くマリの心配をよそに、少年達を支配する黒眼鏡のヤクザ桑山にあこがれていた。彼は桑山にみこまれて麻薬密売の責任を任されていた。桑山はマリを狙っていたが、マリには意中の人、喫茶店エトワールのバーテン鹿沢がいた。そのエトワールのマダム圭子には、一人息子でやはり不良仲間の谷雄があった。谷雄は勉と、不良女高生の亜紀子をはり合っていた。
監督:関川秀雄
出演:高倉健 中村嘉葎雄 小宮光江 佐久間良子 日本(1959


 そう、本作で、特攻隊崩れの大学出のインテリヤクザを演じる木村功の、カッコの良さは、ただならない。
 まぶたに醜い傷があるので、終始サングラス、というより黒メガネといったほうが、フンイキか。
 どちらかというと、草食系の木村が、なぜかコワモテのヤクザを演じて、それなりにサマになる不思議。リアルなそれではなく、様式美なのだが。
 ただし、ラスト、エンエンと健さんとの立ち回りは、段取りで続けているが、アカラサマに弱っちいのが、丸わかり(笑)なのは、やむを得ない。

 中村の同級の女子高生に、佐久間良子、山東昭子って。後年のスケバンモノもそうだが、東映の女子高生は、どうもケバくて、イケねえ。
 なお、上記Movie Walkerでも、ほかのいくつかの、ネット上の映画紹介HPすべてで、中村嘉葎雄のという表記だが゛、正しくは姉。姉・小宮光江は、バーの女給で、木村功に、目をつけられ、セクハラの嵐。
 「一年前に高校を中退した」中村の妹が、バーづとめは、明らかに、おかしい(笑)。
 これは企画書段階の初期設定では妹だったが、実際の撮影では変更されたか、あるいはすべてのネット上データがコピペしているキネ旬の元データの、誤植ないしケアレスミスなのか。
 いずれにせよ、ネット上のデータ(おおむねキネ旬のコピペ)は、かなり、当てにならない。桜田淳子風に言えば、キネ旬コピペにご用心、というところで。

 そして、忘れてはならないのが、志村喬の重厚感。どの映画でもいいのは確かなのだが、本作でもただならない。
 何気な映画で、こういうタダならなさは、ボーナスみたいなもの。スパシーボ。
◎追記◎たいへん印象的なエピソード
 木村功が小宮光江に、「やるよ、つけてみな」
 片耳だけの宝石付きイヤリング。
「もう片方は、金に困ったとき、売っちまった。結構な金になったぜ。死んだおふくろの形見なんだ」
「そんな大切な品、もらえないわ」
「いいんだ、とっときな。付けたくなきゃ、売っちまえばいい。かまわないぜ」
「そんな・・・・」
 母親は、戦前高価な装飾品を買える身分、自分はいまはこんなヤクザ稼業だが、実はいいとこのお坊っちゃんだったアピール。
 母の形見だが、お前に与える「意味」は、特にないぜアピール。しかしそうはいっても、高価で、母の形見だアピール。
 つけてもいいし、つけなくても、売ってしまってさえもいい、という、どっちつかず、一見女の自由アピール。
 まだ、モノにしているわけでもない女に一方的に与えるには、極めて「ビミョー」なプレゼント。
 一見女の自由だが、しかしその自由は、木村の手のひらの中の自由であり。
 もらった女は、困惑のうちに完全に、男に縛り付けられる。
 男にとっては、一見放置プレイのようなSM縛りを仕掛けたつもりか。
 困惑するばかりの小宮光江が、男気一本、裏も表もない実直一直線の、高倉健に惚れるのも、無理はない。
 木村功の、女性アプローチ、あまりに屈折し、フクザツすぎた(笑)。

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by mukashinoeiga | 2016-04-16 04:56 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)

日本最強の歌姫:ちあきなおみも

 桜田淳子のことを書いたら、この人のことも、忘れてはならない。マイフェイバリット。
 旧作邦画ファンとしては、郷鍈治の妻というだけでもありがたい(笑)のに、その夫の死後一切表舞台に立っていないというのも、泣ける。

【最後の出演】ちあきなおみ/黄昏のビギン

ちあきなおみ 黄昏のビギン

 個人的には、上より下のほうがベストパフォーマンスだと思う。なお、この歌のオリジナル歌手は水原弘だが、「男歌」にもかかわらず、野太い男性声より、繊細なちあき声のほうが、結果的にベストマッチ。

朝日楼(朝日のあたる家) ちあきなおみ UPC‐0003

 絶品! 有名原曲より、いいのではないか。

ちあきなおみ/「紅とんぼ」(高倉 健も ちあき のファン)

2014/06/10 に公開
説明 ちあきなおみの「紅とんぼ」 一画面を通して顔の表情の演技だけで曲の情感を出している。
(追補:高倉 健も彼女のフアンと言われており、この歌で ”しんみりしないで "ケンさん"  と彼女に歌われている)

 「居酒屋兆治」への「返歌」か。東映にちあきはよく似合う、なぜ出演なかったのか。夫は、よく出ていたのに。新宿駅前とはいえ、場末(西口だから、場末は場末か、でっかい場末(笑)に、ちあきは、よく似合う。「居酒屋兆治」だが、妻・加藤登紀子のド下手な演技に、いらいらっ(笑)。ちあきで、あって、ほしかった。

ちあきなおみ 裕次郎を唄う -赤いハンカチ-泣かせるぜ-こぼれ花-

 まったく別の曲に。ただし現代風?の編曲伴奏に、軽くイラッイラッ(笑)。

酒と泪と男と女 (ライヴ)/ちあきなおみ


ちあきなおみ 赤色エレジー

 うーん、これは異種格闘技戦と期待してたが、テクで歌ってますねー。

ちあきなおみ 五番街のマリーへ

スタ-千一夜 19760224 いしだあゆみ ちあきなおみ

 若くて二枚目のせいか、荻島真一の司会、シロウト過ぎ(笑)。荻島司会では使えないと思ったのか、思わないのか、勝手に盛り上がっている二人。やはりこういうショート番組の司会は、世慣れた中年の男か女じゃないと(笑)。

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by mukashinoeiga | 2016-04-03 20:49 | 桜田淳子:変貌するアイドル | Trackback | Comments(2)

森谷司郎「海峡」

 池袋にて。「秋、豊潤なる長編日本映画の味わい」特集。82年、東宝。
 おなじ監督、同じ高倉健、吉永小百合主演の「動乱」「海峡」の2本立て。いずれも初見。
 まあ、どちらも、「重厚」だが、凡庸な出来。
 ある時期以降の高倉健は、常に凡庸な企画、凡庸な監督を選んで、好んで出演してきた。
 同じく、ある時期以降の吉永小百合は、常に凡庸な企画、凡庸な監督を選んで、好んで出演してきた。
 このふたりがダブル主演ということは、ダブルで凡庸な企画、凡庸な監督を選んだ、ということだろう。そういう予想が、見たあとも覆られないのは、つくづく残念。

e0178641_23223416.jpg<ウィキペディアより引用>『海峡』(かいきょう)は、1982年公開の日本映画である。
『日本沈没』、『八甲田山』、『動乱』の森谷司郎監督が、青函連絡船洞爺丸事故から約30年にわたり青函トンネルの工事に執念を燃やす国鉄技師らの物語を描いた映画である。
東宝創立50周年記念作品であり、高倉健、吉永小百合、森繁久彌、三浦友和などそれに相応しい豪華な出演陣を揃え、全国的な新人オーディションを行い、約6000人の中から中川勝彦、約12000人の中から青木峡子の2人が選ばれた。また、シンガーソングライターの南こうせつが、初めて本格的な映画音楽に取り組んだ。文部省特選。

 上記中川勝彦とは、大林宣彦「ねらわれた学園」「転校生」にも出演した、中川翔子の早世した父親であろうか。高倉健の成長した息子を演じているが、あまりオーラはない。
 ウィキペディアによれば、「『海峡』撮影中、森谷司郎と演技を巡り揉め、出演シーンを大幅にカットされた」とのこと。詳細はワカラナイが、新人なのに、凡匠に楯突くとは、見上げたものだよ屋根屋のションベン。
 酒場の女将・伊佐山ひろ子の娘・峡子を演じた青木峡子は、その後、全然見ないなあ。これまたオーラなし。この時期の日本映画は、もう往年の力がない時期なので、オーラある少年少女は、TVを目指していた、というところか。

 さて、健さんの映画を作る際に、健さんフォロワーの映画屋さんたちが、考えるのは、
1 どうやら健さんは女は苦手(笑)なので、ラヴシーンは極力カット。禁欲一本やりだ。
2 やはり「国民俳優」の健さんなら、大作の風格が必要。さんざんプログラムピクチャアの数をこなした健さんは、やはり重厚な特別作を求めている?
3 年取ったら脇役、は健さん美学に反する。やはり生涯ヒーロー役者だ。
4 「北の雪国」で「耐える男」こそ健さんだ。

 これだけシバレるシバリがあって、なおかつ凡庸さでは引けをとらない映画屋さんたちが、よってたかって企画を考えるのだから、まあ、つまらない映画が出来よう、というもの。
 似たような?老齢ヒーロー役者に、クリント・イーストウッドがいるが、イーストウッドは、数多くの豊穣な作品群を誇るのに、健さんの「晩年の映画的ブザマさ」は、いったいどういうことだろう。
 イーストウッドは、
1 老齢ゆえの体力の衰えに、きっちり向き合っている
2 老齢ゆえ、しばしば若者に罵倒されて、それへの反撃を考えている、戦う老人だ
3 ホンネの老齢ヒーローを目指す。

 それが、当たり前だろ、というイーストウッドの年寄り規格。
 健さんは、禁欲的なまでの、非現実的な、規範的な、ヒーローを目指す。老齢になっても。
 ぼく自身も、初期高齢者?になって思うのは、禁欲的なんてぇものは若者の、雷蔵や三島の、特権だろ、非現実的な、規範的ヒーローなんて、お子様ランチそのものじゃないの、もっと「ブッチャケ」で、いこうよ、という気持ちになっちゃうのよ、年寄りは(笑)。
 いい年こいて禁欲? いい年こいて規範に忠実? そんなの、クソ食らえだよね、という、年寄りゆえの自由感覚。あるいは、ずるずるになった、肛門括約筋的ゆるさというべきか(笑)。
 年寄りは、若いころ縛られていた(スクエアな)規範なんて、クソ食らえ、もっと「自由」になるべきだろう。それを、イーストウッドは、実行している。
 しかるに、健さんは・・・・。

 今回の主人公のモデルとなった人物は、単なる国鉄の一サラリーマン技術者であろう。その人物は、岡山に妻子・父を残し、北海道に長期単身赴任する。
 それを、ヒーロー役者健さんが、演じる(笑)。いささか、大げさの感を禁じえない(笑)。
 しかし、これは、都合いいワナ、健さんには(笑)。なんせ、女との関わりは極力忌避する健さんにとって、単身赴任、しかも北の地に、というのは、なんとも居心地がいい(笑)。

 しかし、凡庸な映画屋さんたちは、それでは、オンナッケがあまりになさ過ぎる、と、考える。
 ここは地味な妻役女優・大谷直子ではなく、もっとマネーメイキングな美人女優を投入しないと・・・・。
 そこで、吉永小百合だ。二年前の森谷司郎「動乱」でも、共演している。
 竜飛の地の崖っぷちから、投身自殺をしようとして、偶然健さんに見つけられ、助けられる。伊佐山ひろ子の居酒屋で、働くことになる。
 いや、それって、あまりに、凡庸かつメロドラマをバカにしたシチュじゃないの(笑)。
 ダンナは出稼ぎで東京に行って、長期行方不明の実質未亡人・伊佐山ひろ子と、小百合がいる、北のシバレる地の居酒屋ですぜ。千客万来じゃないですか(笑)。
 しかしそれでも、禁欲な健さん。シバレル寒さに、チンポも、シバレル健さん(笑)。
 いや、お下品で、申し訳ない(笑)。

 吉永小百合も、今回の「動乱」「海峡」その他の作を含め、可愛いよ。美人だよ。
 でも、可愛いだけじゃダメなのよな典型的美人女優
 十代の輝きも摩滅した以降は、やはり、単なる美人女優、美人キャンペーンガールなんだよねえ。
 「動乱」か「海峡」のどちらかの、助監督は、沢井信一郎。
 で、あるならば、マキノライクな演出で、ヒロインは藤純子で、その組み合わせで、健さんの映画を見てみたかった、とは、かなわぬ夢なのね。もちろんマキノ本人なら、ベスト。
 しょせん、映画ファンの、つまらぬ繰言でございます(笑)。

★『海峡』予告編★
(この予告動画は、上記ユーチューブに、飛んでしか、見ることが出来ません)

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by mukashinoeiga | 2015-10-29 23:31 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(4)

森谷司郎「動乱」

 池袋にて。「秋、豊潤なる長編日本映画の味わい」特集。80年、東宝。
 おなじ監督、同じ高倉健、吉永小百合主演の「動乱」「海峡」の2本立て。いずれも初見。
 まあ、どちらも、「重厚」だが、凡庸な出来。
 ある時期以降の高倉健は、常に凡庸な企画、凡庸な監督を選んで、好んで出演してきた。
 同じく、ある時期以降の吉永小百合は、常に凡庸な企画、凡庸な監督を選んで、好んで出演してきた。
 このふたりがダブル主演ということは、ダブルで凡庸な企画、凡庸な監督を選んだ、ということだろう。そういう予想が、見たあとも覆られないのは、つくづく残念。

e0178641_1125426.jpg<ウィキペディアより引用>『動乱』(どうらん)は、1980年1月15日に公開された日本映画。製作は東映・シナノ企画。第1部「海峡を渡る愛」、第2部「雪降り止まず」の2部構成。
昭和史の起点となった五・一五事件から二・二六事件までの風雲急を告げる時を背景に、寡黙な青年将校とその妻の愛を描いた作品。脚本は『英霊たちの応援歌 最後の早慶戦』の山田信夫、監督は『聖職の碑』の森谷司郎、撮影は『天使の欲望』の仲沢半次郎がそれぞれ担当。(引用終わり)

 二部構成とのことだが、新文芸坐は一挙上映。当時は、長時間映画(本作は150分)が、あまりなじみがなく、休憩を挟んだ、というところだろうか。それとも、二部構成というところで、ヴォリューム感を出す、ハッタリか。どうらんなんだ(笑)。

 明らかに「青年将校」という役には、健さん年とり過ぎ。その顔で、青年将校というには、面の皮が厚すぎる。どうらんなんだ(笑)。
 そして、たいへん愛らしい、可愛い小百合を家に置いておきながら、抱かない、手も握らない、キスもしない健さん。ロボットかゲイか、そのどちらかでしかないだろう、そういうシチュを、堂々貫き通す主演俳優と監督と脚本家。どうらんなんだ(笑)。
 女ひとり、うまくあしらえない?のに、ほかの青年将校たちが健さんを慕う、それが解せない。
 東映仁侠映画時代には、有り余るくらい「人たらし」の魅力を振りまいていた健さんも、フリー後には、一切の「人たらし」要素を封印、ないし摩滅、フリー後の「むっつり親父」の健さんでは、誰も、ついてこないと、思うが、どうらんなんだ、その辺は。

 最後、やっとこさ(笑)「動乱」前日に二人は、結ばれるのだが、そのシーンに爆笑。
 例によって、この種のお上品映画なのに、一応エロ味もさりげなく(隠し味程度に)という映画では、「合体」シーンでは、全体は写さず、ひたすら女優のあえぎ顔を、アップする、という定番なのだが。
 しかしホントウに女が感じたら、女の顔は、むしろ醜くゆがむとおもうのだが、例によって「美しい吉永小百合のあえぎ顔」が、アップされるのだが(笑)。いや、それは、映画では、言わないお約束。
 なんと、かすかに垣間見える「健さんが小百合にのしかかった」姿が、微動だにしない(笑)。
 いささか、お下品な表現になるのを、お許しいただきたい。
 本来なら、あえぐ小百合に「のしかかった健さん」は、腰をズコズコしているはずなのである(笑)。しかるに、健さんの体は一切「動乱」せず、不動(笑)。
つまり、「上にのしかかった男」のほうが、なんと「マグロ状態」という珍景(笑)。「マグロ」な健さん、「マグロ」なまま、小百合を、イカす。さすが、男の中の男、高倉健だ。
  もし、この映画を「憂国」監督・主演者が見ていたら、どんなにボロクソにこき下ろしただろうか(笑)。

e0178641_11254322.jpg  なお、キャスティングにも、失笑。
 水沼鉄太郎少将を、青年将校決起の象徴として、自分が抹殺する、と高倉健。
 いや、自分が、と神崎中佐(田村高廣)。それを説得して、高倉健が、やはり、やる、ということになる。しかし、結果的に神崎中佐が水沼軍務局長を暗殺。これは、この種の226事件の映画化では、必ず登場する有名エピソードなのだが。
 しかし、このエピソードでなぜ、失笑したかというと、水沼軍務局長を演じているのが、天津敏
 天津敏は、東映仁侠映画時代に、健さんに何度も何度も斬り殺されていた御仁だ。
 天津敏なら、健さんに殺されてくれよ、とおもうのだが(笑)。が、このエピソードは、226事件のスターターのエピ。つまり、重要なエピだが、中盤の「仮花」に、過ぎない。
 ここは、当然、健さんは温存しなければ、と(笑)。しかし、田村高廣フゼイに、殺されねばならない天津敏のフビンを思うと(笑)。

 なお、高倉に賛同する青年将校にしきのあきらの、婚約者・妻として、桜田淳子
 まあ、アイドルとして、無難に、少ない登場シーンをこなす。しかし、アイドル歌手として、多彩な表情を繰り出した彼女としては、不満の残る凡演。でも、出番が少ないので、アイドルとしては、やりようもなかった、というところか。

映画「動乱」特報・劇場予告


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by mukashinoeiga | 2015-10-28 11:28 | 桜田淳子:変貌するアイドル | Trackback | Comments(0)