タグ:東映(京都・東京) ( 116 ) タグの人気記事

石侍露堂「宣戦布告」古谷一行夏八木勲杉本哲太佐藤慶夏木マリ財津一郎多岐川裕美白島靖代

平和ボケ日本国民よこれを見よ!「宣戦布告」

 そういえばこれ、セット撮影を仲間と見に行ったなー。冒頭が日の丸と君が代とは記憶にないが、こりゃー相当キメているなあ(笑)。メジャー映画でもないのに、それなりの予算をかけているのは、資金はどこから出ているのか。
 とにかく日本映画のスケールを超えた快作で。
◎追記◎冒頭が日の丸と君が代とは記憶にないが←どうやら、これはこの映画をユーチューブにアップしているLAUTなるものの、オープニングロゴのようで。道理でつくりが現代的に新しいのものだし。

e0178641_2045950.jpg石侍露堂「宣戦布告」(Movie Walker HPより)
2002年配給 東映 上映時間105分
映画化不可能と言われていた同名ベストセラー小説を映画化。日本が戦争状態に突入するというスリリングな物語を通し、日本の危機管理の欠陥を提示する問題作だ。
200X年、福井県敦賀半島に北東人民共和国の潜水艦が座礁。艦内から特殊武装した戦闘員が上陸し、夜の闇に姿を消した。この事態に、時の首相・諸橋揆一郎は警察力で対応しようとするが、民間人の犠牲者が出るに至って、遂に自衛隊出動を決意する。ところが、様々な法令に阻まれ思うような戦闘が出来ない。そんな中、自衛隊出動を日本の”宣戦布告“と受け取った北東人民共和国が、核ミサイル発射態勢に入ったとの情報が流れた。首相官邸の危機管理センターに、周辺国に緊張が走る。
古谷一行 夏八木勲 杉本哲太 佐藤慶 夏木マリ 財津一郎 多岐川裕美 白島靖代

 いまから15年前に、この規模で作ったのは、改めてすごい。

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。なお、現在は当ブログに吸収合併。過去ログは残してあります。
★映画流れ者★当ブログへのメモ帳、その他諸々

★人気ブログランキング・日本映画★
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★

★にほんブログ村日本映画(邦画)★
[PR]

by mukashinoeiga | 2017-09-22 20:05 | 傑作・快作の森 | Trackback | Comments(0)

中島貞夫「狂った野獣」渡瀨恒彦ピラニア軍団あるいはりりィ星野じゅんモンダイ

低予算速成映画の鏡というべきか。それともこういう映画こそ、ハリウッド並みとはいかなかろうが、予算と時間をかけるべきなのに。うーん。勢いだけで作ってしまう点では快作といえよう。
 京橋にて「特集・逝ける映画人を偲んで 2015-2016」。76年、東映京都。
 まずはりりィモンダイであるが。ぼくは彼女の出演を確認できなかった(笑)。確かにラジオパーソナリティ役の笑福亭鶴瓶(これが映画初出演とか。まだ髪の毛がアフロでふさふさふさふさ(笑)していたころ)のアシスタントで女の子が数十秒出てくるが、これがりりィとも思えない。それともこれがりりィなのか。

e0178641_8353178.jpg38狂った野獣(77分・35mm・カラー) (フィルムセンターHPより)
1976(東映京都)(脚) 大原清秀(出)りりィ(監・脚)中島貞夫(脚)関本郁夫(撮)塚越堅二(美)森田和雄(音)広瀬健次郎(出)渡瀨恒彦、星野じゅん、川谷拓三、室田日出男、橘麻紀、片桐竜次、荒木雅子、中川三穂子、松本泰郎、野口貴史、三浦徳子、志賀勝、三上寛、笑福亭鶴瓶
宝石強盗が逃亡しようと乗ったバスに別の銀行強盗未遂犯が飛び込み、人質となった13人の乗客も、やがてそれぞれのエゴをむき出しにして車内を混乱に陥れる。しかも運転手には心筋梗塞の持病があり…。走り続けるバスという閉鎖空間で複数の人物が入り乱れ、物語を波状的に混乱・脱臼させていくさまは、正に中島貞夫作品の真骨頂。共同脚本の大原清秀は、東映作品やテレビで活躍した。りりィはDJの役で出演。(文字変色が追悼対象の方)

 ムーヴィーウォーカー、ウィキペディアなどいくつかのネット系データベースでは、鶴瓶の名前はあるが、りりィの名前は、ない。特にムーヴィーウォーカーでは、主演の渡瀬を差し置いて(笑)、脇役も脇役の鶴瓶の名前が、なぜか最初に出てくるのは、なぜか。
 あくまで推測だが当初りりィがキャスティングされ、各種データの元ネタ・キネ旬にも載ったが、スケジュールの都合か、ネクラ歌手のイメージか、この映画のティストに合わないと、鶴瓶に変更されたのか。
 それともやはり鶴瓶のアシスタントが、ぼくには同定できなかったが、りりィなのか。だとしても、一分に満たない出演作を、わざわざ追悼の対象に選ぶのは、どうなのか。うーん。

e0178641_843496.jpg 次に星野じゅんモンダイだが。渡瀬恒彦の相棒で、細身で長身の新人女優。顏も面長だが、まあ美人だ。モンキーパンチ描く峰不二子そっくり。胸はないが。この峰不二子バリの彼女が華麗なバイクさばき。数本東映に出て、消えたようだが、もっと東映アクション女優として、生かしようがあったのでは。
 ウィキペディアによれば、

カーアクションをメインとした渡瀬主演・深作欣二監督の『暴走パニック 大激突』『狂った野獣』は同じ着想から生まれた映画である[1][2][3]。『暴走パニック 大激突』の方は物量で押す『バニシングin60″』風に対して『狂った野獣』は、ほぼ全編がバス内という密室劇の構造を持つ"走る『狼たちの午後』"といった趣きである[2][10]。1975年夏の『トラック野郎』の大当たりで波に乗る東映は、暴走路線に弾みが付いており[11]、この1976年に『暴走パニック 大激突』『狂った野獣』『爆発! 暴走遊戯』という深作欣二、中島貞夫、石井輝男という三人の鬼才による"暴走映画"の三大傑作を生んだ[11]。また東映はこの年、柳町光男監督の自主映画『ゴッド・スピード・ユー! BLACK EMPEROR』を買い取って公開し大ヒットさせた[11]。"スピード"と"暴走"はこの時代のキーワードだった[11]。

監督の中島は初め、岡田茂東映社長から本作の併映「『ラグビー野郎』をやれ」と言われた[3][12][13]。中島はラグビーは好きで企画書を作る段階まではやったが話が噛み合わず[13]、そこから逃げて手が空いてるときに、トラブルがあって番組に穴が空きそうになり「渡瀬主演、予算2000万円、とにかく間に合わせればいい」といった条件を言われ本作の製作を承諾した[3][12][14]。『ラグビー野郎』は『日本の首領』の企画を通すため、日下部五朗プロデューサーが裏技で東映館主会のボスに岡田の説得を頼んだために、その成功と引き換えに無理やりこのボスに製作を強要された映画だった[15][16]。中島は「京都を舞台にしたバスジャック」という構想が既に持っており、その頃京都は3箇所くらい道路を作っていて、そこを使えれば撮れると踏んでいた[3]。またこの4~5年前に京都のバスの運転手が運転中に意識不明になってひっくり返った事件があり、この題材でいけるというプランがあった[13]。時間がないため大原清秀、関本郁夫に頼み脚本を手分けして書いた[13]。本作の題名は準備稿では『激突!バス・パニック』だったが、岡田社長が『狂った野獣』に変更した[3]。その由来について中島は「なんか知りませんわ。もう岡田さんがタイトル言った時には、何の抵抗もしなかった。言ったってダメだから」と話している[3]。 

後年俳優としての名声を高める渡瀬恒彦だが、当時はようやく"添え物映画"の主役を張り始めたころ[17]。本作では自ら命懸けのカースタントを演じるが、「他の人やらないじゃない、こんなバカなこと。まあ車が好きだったこともあるし、そういうことしか能がないからね。体張るみたいな、そういうことでしか東映の中で生きていける術がなかった」などと述べている[17][18]。カーマニアである渡瀬は普段から撮影所の駐車場でスピンの練習をしていて[18]、自分の車だとタイヤが擦り減るからと、川谷拓三の車を無理やり借りて練習することもあったという[9]。渡瀬は本作撮影のために大型免許を取得したが、車両部が絶対間に合わないと言っていたのに、いとも簡単に一週間で取得した[19]。バスの運転手を演じる予定で渡瀬と一緒に大型免許を取りに行った俳優の白川浩二郎は試験に落ちた。このため白川が演じる予定だったバスの運転手は俳優ではなく、東映車両部のロケバスの運転手である[20]。ピラニア軍団は前年から放送されたテレビドラマ『前略おふくろ様』に、川谷拓三と室田日出男が中島と倉本聰の関係から抜擢されて人気が出て[6][12][13]、この頃はピラニア軍団をフィーチャーした企画が通りやすかったという[21]。出演者のほとんどがピラニア軍団で重鎮俳優の出演もなく、相当な低予算で作られた[3]。ピラニア軍団は金が無いときは、中島貞夫がいるいないに関わらず、中島の家で酒を飲んでいて、本作も中島宅で「こういうのあるけどやる?」と聞いたら「やるやる」と出演が決まった[3]。ラジオのDJ役を演じる笑福亭鶴瓶は映画初出演。当時は無名で渡瀬も鶴瓶が本作に出演していることをずっと知らなかった[17][22]。またラストで三上寛が出演し『小便だらけの湖』を唄う[3]。

カーアクション映画とはいっても『暴走パニック 大激突』とは違い低予算のため、撮影用に購入した車はバス1台とパトカー8台である[19]。払い下げのバスが50万円で足回りのメンテナンスに100万円[3]。パトカーは車検切れギリギリで10万円以下[3]。俳優のギャラは100万円以上は渡瀬だけで、他の役者は極端に安かった[3]。初めて大役に抜擢された片桐竜次は本作のギャラは不明だが、通常だと日当800円だったと話している[20]。ピラニア軍団でも川谷・室田以外の役者は、まだ夕方撮影所に戻って『銭形平次』とかのテレビ時代劇の撮影に参加して「御用だ御用だ!」と言っていたという[20]。バスの転倒シーンは、当初専門のスタントマン・雨宮正信がやる予定だったが[20]、渡瀬が雨宮に「君、やったことあるの?」と聞いたら「ありません」というから渡瀬自ら買って出た[17][18]。「主役が怪我をしたら残りの撮影が出来ない」と監督と製作主任に止められたが、バスの転倒シーンが撮影の最後の方と分かり自らやることにした[17][23]。すると川谷や片桐竜次、野口貴史らも乗ると言い出し、バスの中にカメラを仕掛けることになった[18]。渡瀬とバスに同乗したのはこの3人で志賀勝は逃げたという[20]。あとは人形である[20]。松本泰郎がこのシーンとは関係のないシーンで居眠りして転倒し骨折した[3]。渡瀬が結構なスピードでバスで並走するバイクの後部座席に立ち、バスの窓から車内に入るシーンは練習なしの一発勝負[17]。バイクを運転する星野じゅんは芝居はヘタだが、運転が上手いと抜擢されたといわれるが[3]、渡瀬は星野の運転は上手くなくよく揺れたと話している[17]。本作で大抜擢されたのが片桐竜次[13][20]。片桐の見せ場である命綱なしでのヘリコプターへのぶら下がりは[5]、近所の公園の鉄棒で練習を重ねていたが、ヘリの足が凄く太くて慌てたという。リハーサルなしの一発撮りで、ヘリがどんどん上昇し、下はアスファルトで、あまりに怖くて足もかけたと話している[20]。こういうシーンには危険手当が1万円付いたので片桐は「5000円でやります」と積極的に手を挙げていたという[20]。片桐は本作を契機に若手の代表格として頭角を現し始めた[5]。(以上引用終わり、文字変色は引用者)

 いやあ陳腐な『激突!バス・パニック』より『狂った野獣』のほうが、シマった名タイトルでしょう。『激突!バス・パニック』なんて、なまぬるいTV2時間ドラマのタイトルみたい。
 渡瀬は星野の運転は上手くなくよく揺れたと話しているというが、一発撮りのカーアクションに新人が完璧にこなすことを期待しても(笑)。また車好きゆえに、渡瀬後部座席にはノリなれていなかったのでは。

e0178641_844363.jpg 渡瀬恒彦については、亡くなった時に、晩年は穏やかなおじさんタイプをTVドラマで演じていたせいか、穏やかな人という印象だが、東映時代は,本職のやくざがもっとも恐れた俳優という証言も出た。クールでスタイリッシュな兄と差別化を図るための、戦略として上等。
 自らバスを横転させるのは、まさしく「狂った野獣」だが、車好きとしては本望だったろう(笑)。主演としては、大部分のバス車内で、ほとんどセリフなし。そこを補うためもあるか。
 チンドン屋・志賀勝の、人のいいおっちゃん役は珍しいが、この路線も、もっと見たかった。京都弁のおばはんもグッド。

狂った野獣(プレビュー)


★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。なお、現在は当ブログに吸収合併。過去ログは残してあります。
★映画流れ者★当ブログへのメモ帳、その他諸々

★人気ブログランキング・日本映画★
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★

★にほんブログ村日本映画(邦画)★
[PR]

by mukashinoeiga | 2017-08-20 08:44 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

石井輝男「実録三億円事件 時効成立」小川真由美岡田裕介金子信雄絵沢萠子田中邦衛

手探り実験作だが野心作にはなれなかった。
 渋谷にて「甦る映画魂 The Legend of石井輝男 十三回忌追悼」特集。75年、東映。
 そもそもの企画の発想は何だろう。時効成立間近とマスコミに大々的に取り上げられ、コイツはいけるという、当時はまだ映画会社にあった、東映なりのジャーナリスティックな(笑)カンなのだろうか。
e0178641_5334490.jpg その企画トークの中で、誰かが犯人のモンタージュ写真を見て、「こいつ社長の息子に似てね?」という冗談から実現化に走り出した、と邪推するが(笑)。
 その冗談に、社長(「ワハハ、面白い、いけっ」)も社長の息子(「え、マジすかっ」)もノリ、つまりそれが東映の当時の勢いというものだろう。いまは、その社長の息子が、社長になり、当時の勢いは全く消え、ヒット作も一年に一本あるかどうかのお寒い会社に。
 しかし監督を誰にするかが、悩みどころ。当時勢いがあった深作や中島が、おそらくベストだが、主演が社長の息子、しかも草食系では、若手としては「勘弁してくださいよ」というところか。これがもし社長の息子が渡瀬恒彦タイプなら若手も乗ったのだろうが。
 しかし今風に言えば草食タイプにしか見えない(今の社長業もまさしくそう)岡田裕介が、本作では肉食系に華麗な転身、演技賞モノの快演なのは、素晴らしい。

実録三億円事件 時効成立(35mm)(89分)公開:1975年 (渋谷シネマヴェーラHPより)
監督:石井輝男
出演:小川真由美、岡田裕介、金子信雄、田中邦衛、絵沢萠子、滝沢双、田島義文、近藤宏、河合絃司、相馬剛三、山田光一
会社の金を横領して競馬につぎ込み首になった西原と情婦の孝子は借金に追われ…。現実に時効が迫るなか、独自に「三億円事件」の真相を追った作品。製作陣による綿密な取材、捜査本部の協力、実際の事件現場でのロケなど、フィクションながら実録ものの様相を呈して話題となった。c東映

 かくて、かねてより実録(笑)犯罪ものに定評のある(笑)テリー石井に監督決定。まあ個人的にはテリー吉田主演で見たかった気がしないでもない。
 しかし、本作の厄介な点は、時効が成立してしまったので、犯人像が全くの未知数というところ(笑)。
 サラリーマン会社の東宝や、お公家さん会社の松竹には全く手も足も出ない領域(笑)。はったりの東映でしかできない企画だ。現実から極端に逸脱してはならないし、しかしその現実は存在しない。これは勢いで突っ走る若手は頭を抱えっ放しの企画だろう。来る注文を「はいはい、いいよいいよ」と淡々とこなすヴェテランにしか、受けられない(笑)。

 と、ここまで映画の内容にほとんど触れずに(笑)長々と書いてきたわけだが。
 そもそも架空の犯人像に養犬業をもってきたのが、あっと驚く。個人的な印象だが、犬のブリーダーというのは、職業人口は圧倒的に少ないはずなのに、なぜか凶悪犯罪発生率は高い気がする。いや、これはあくまで個人的印象で、何の根拠もありませんけど。
 そのブリーダー岡田が、妻・小川真由美や、元お嬢様の小川の知り合い・有閑マダムの絵沢萠子とガンガンセックス。いっけん草食系の岡田裕介が、肉食系に見事転身、やはり時代の勢い、東映の勢い、テリー石井の趣味だろうか。恐ろしや(笑)。
 この女優の趣味の悪さ(笑)も東映で。
 さて犯罪の内容だが。どうしても現実の事件の細部を引きずらなければいけないので、犯人はバイクの雨覆いカヴァーを引きずらざるを得ない。こんな泥臭い犯罪、この一件だけで、東宝なら却下だろう。
 まあミステリとしてはたいしたことはない。いっそ脚本か監督で鈴木則文、もっとぶっ飛んだ「SF」にしても、よかったかもね(笑)。
e0178641_5341755.jpg なお執拗な鬼刑事・金子信雄はグッド。容疑者をガン見しながらの尾行、相手にバレバレなのは、いかにも石井趣味。他の映画でもいくつか見た記憶が。
 ただし、小川真由美が男の金子の尾行から逃げる目的で銭湯に入る石井趣味はいただけない(笑)。おばさんエキストラたちのやっすいヌードに、毎度のことながらげんなり。石井的にはサーヴィスショットのつもりかもしれんが、それサーヴィスじゃないから(笑)。



予告


【1975年12月10日】 三億円事件時効 名刑事・平塚八兵衛も無念

 なに、この、いまのワイドショーや再現ドラマの祖型というべき、もはやニュースとも言えない自称ニュースは。 
【1975年3月26日】 名刑事・平塚八兵衛退職 3億円事件時効直前の決断
警視庁捜査1課一筋で、帝銀事件や吉展ちゃん誘拐殺人事件など数々の難事件を解決してきた名刑事・平塚八兵衛さんが1975年3月、退職した。3億円事件捜査主任として、公訴時効が成立する9カ月前。犯人逮捕へ執念を燃やしたが、手がかりがないため、自身の退職で事件への関心を高めようと期待しての決断だった。
 
結局、こういうドジ犯罪でも、斬新な手法な犯罪は、ルーティンワークの日本の警察には、対処できないというね。
106 【ドラマ】『刑事一代 ~平塚八兵衛の昭和事件史~』 第1部


★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。なお、現在は当ブログに吸収合併。過去ログは残してあります。
★映画流れ者★当ブログへのメモ帳、その他諸々

★人気ブログランキング・日本映画★
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★

★にほんブログ村日本映画(邦画)★
[PR]

by mukashinoeiga | 2017-07-30 05:35 | テリー石井 恐怖奇形番外地帯 | Trackback | Comments(2)

加藤泰「風と女と旅鴉」中村錦之助三國連太郎丘さとみ長谷川裕見子

意欲作か失敗作か、たいへん「面白い」。
 京橋にて「京橋映画小劇場No.35 アンコール特集」。
 終映後、常連らしき老人がバカでかい声で「つまらん。話もしっくりしないし。監督がいかんのかな」
 知り合いが「でも監督は加藤泰ですよ」
 加藤泰だって失敗作はあるだろう? あるかしら。
 本作は見方によって、意欲作か失敗作か、意見が分かれるだろう。
 そもそもすべての加藤泰意欲的作品が、そうかもしれん(笑)。
 だって加藤泰、東映定食映画の関節を全部外しているんだもの。
 食材は全部、東映定番定食の食材だけ、それを全部使いきって、でも加藤泰、東映定食だけは作らないぞ、という(笑)。

e0178641_1125175.jpg2風と女と旅鴉(90分・35mm・白黒) (フィルムセンターHPより)
→「生誕100年 映画監督 加藤泰」より
1958(東映京都)(監)加藤泰(脚)成沢昌茂(撮)坪井誠(美)井川德道(音)木下忠司(出)中村錦之助、三國連太郎、丘さとみ、長谷川裕見子、進藤英太郎、薄田研二、加藤嘉、殿山泰司、上田吉二郎、河野秋武、星十郎
加藤泰が自らの作風を確立させた代表作。加藤が愛する「まともな世間から弾き出された奴。卑怯な奴。ずるい奴。そのくせ何処か底の抜けた気の良い奴。」が、化粧をせずに素顔をさらし、同時録音で周囲の音と混じりながら言葉を発しロー・ポジションのキャメラで活き活きと写し出される。物語の下敷きとなったのはニコラス・レイ監督の『追われる男』(1955)。
←この分割ポスターも東映定食番組にしては、モダンかな。

 同時録音で周囲の音と混じりながら言葉を発し だからしばしばセリフが聞き取れにくいのは、仕方がないのか
 ロー・ポジションのキャメラ 発情の錦ちゃんが地面に寝ころび、丘さとみのお尻を下から見るショット。必然性のあるヌードならぬ必然性のあるローボジを、このころはまだ模索していたのね(笑)。

 冒頭山道をひとり歩く旅人が、錦ちゃんじゃなくて連太郎、と最初から関節外し。そもそも連太郎、最初から最後まで妙なひょこひょこ歩き。これこそがリアル旅人の効率的歩行法だという発想なのだろう。
 錦ちゃんも、いわゆる清く正しく美しく強い東映時代劇ヒーローの真逆な小者(笑)。
 千両箱をセコくガメようとするし、好きでもない長谷川裕見子に気まぐれでキスし、丘さとみには発情しまくりだし、いろいろダダこねまくるし、拗ねまくるし、ほんとに小者(笑)。
 加藤泰も、チャンバラ映画なのに、クライマックスまでチャンバラほとんどなし。
 しかも連太郎、肝心のクライマックスで、いきなり銃撃され、ずーっと、座りっぱなし。まったく役に立っていない(笑)。アンチクライマックスの極み(笑)。これ、バディムーヴィーとしても変則か反則でしょう。
 なお冒頭でも錦ちゃんいきなり銃撃され大怪我。
 通俗娯楽映画の鉄則、ヒーローになぜか弾は当たらない、はずなのに、本作では主人公ふたりとも被弾で、大怪我と死亡。
 これでは東映おなじみ路線のミイちゃんハアちゃんファンの支持は、エラレマイ。

 なにやら連太郎といいフンイキだった長谷川裕見子が、いきなりのキス一発で、錦ちゃんにメロメロって。そうとう経験を積んでるはずなのに。で、これを見てしまった連太郎も、アマリに不自然に固まりすぎ(笑)。アツすぎる連太郎と、アツすぎる加藤泰のコラボの故か。
 錦ちゃんの丘さとみ目線も東映純愛路線から外れた、思春期発情少年のエロ丸出しだし。で長谷川裕見子とも丘さとみとも、ハッピーエンドならず、かといって一人旅立つ旅人との、別れの愁嘆場もなく。
 あらゆる東映定番を外しまくって、映画は終わるのでした。チャンチャン。

e0178641_11253240.jpg そしてモンダイなのは、やはり薄田研二か。
 ふだん憎々しい悪家老など、東映悪役陣のラスボスを演じることのおおい薄田が珍しく善人の町のまとめ役。とはいっても、錦ちゃんを息子同然に思い、見守りたい連太郎の弱みに付け込んで、町に甚大な被害を与えつつある進藤英太郎一味に、たった一人で立ち向かわせようという「真昼の決闘」状態の、理不尽さ。そんな過剰な義務などまったくないのに図々しく連太郎に押し付け、なおかつ連太郎には絶対の信頼を寄せつつ、錦ちゃんを悪しざまにいう。
 まさに分割して統治の典型か。ある意味進藤英太郎より冷酷な悪役で、薄田研二どんぴしゃりの適役だ。


★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。なお、現在は当ブログに吸収合併。過去ログは残してあります。
★映画流れ者★当ブログへのメモ帳、その他諸々

★人気ブログランキング・日本映画★
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★

★にほんブログ村日本映画(邦画)★
[PR]

by mukashinoeiga | 2017-07-19 11:25 | 加藤泰突撃せよ炎のごとく | Trackback | Comments(4)

石井輝男「監獄人別帳」渡瀬恒彦佐藤允賀川雪絵清川虹子嵐寛寿郎

いかにも石井流エンタメ。
 渋谷にて「甦る映画魂 The Legend of石井輝男 十三回忌追悼」特集。70年、東映。
 なんでもありの東映で、石井流エンタメはその本領を発揮する。開花する。
 あるいは、魔改造された。
 基本はアクション映画なのに、エロもグロもスカトロ趣味もナンセンスも、さらに泣かせメロもぶち込んで、過剰なまでの、豪華というか盛り過ぎというか、異常な幕の内弁当だ。まだ新東宝時代は、きわめてシンプルな映画を作るモダニストの石井がかくも窯変したのも面白い。
 そして役者も幕の内弁当方式だ。とにかく多種多彩。
e0178641_1522837.jpg 主演はデヴューしたての渡瀬恒彦、まだ少年っぽさを残した美青年風。ド下手な主題歌も兄・渡哲也にクリソツな美声。美声なのに音痴とは残念極まる。 
 渡哲也は老年の現在に至るまで、美青年風の演技を通した。兄との差別化を図ろうとしたのか、渡瀬は、東映時代は狂犬仕様、TV時代は温厚なオジさん化、激変も激変だが、兄との差別化では、一貫している。

監獄人別帳(35mm)公開:1970年 (渋谷シネマヴェーラHPより)
監督:石井輝男
出演:渡瀬恒彦、佐藤允、賀川雪絵、清川虹子、伊吹吾郎、大辻伺郎、蓑和田良太、尾藤イサオ、上田吉二郎、大泉滉、嵐寛寿郎、竜崎一郎、沢彰謙、荒木一郎、内田良平、千葉敏郎、阿波地大輔、沢淑子
地獄の網走刑務所。悪徳警察署長の謀略により投獄された吉岡兄妹は仲間たちと脱獄を図るが…。渡瀬&佐藤、伊吹&尾藤、香川&大辻が繰り広げる“手錠のままの脱獄”。思わず「『八甲田山』かよ!?」と叫びたくなる豪雪過酷ロケとB級テイストがない交ぜになった一作。後半の西部劇ばりの雪山チェイスと、美味しいところを浚っていく八人殺しの鬼寅=アラカンが超カッコいい!c東映

 本作は、よくよく考えると、奇妙な集団主役体制。主役は渡瀬だが、メインストーリーは、佐藤允。そして真のヒーローはアラカン(笑)。これも石井流豪華幕の内ということか。
 後半は渡瀬恒彦&佐藤允、伊吹吾郎&尾藤イサオ、賀川雪絵&大辻伺郎の三組の手錠のままの脱獄になるのだが、石井なら当然四組目として大泉滉&荒木一郎のおかまコンビも加えるべきだろう(笑)。
 そして、相変わらず無駄なエロ(笑)。東映の、石井のエロには、毎度うんざり。沢淑子は毎度面白いが、沢淑子ではエロ的に興奮しない(笑)。
 そしてあいかわらずのウンコネタ。うんざり。こんなんで笑えるバカがいることが信じられない。
 老人力もあげておこう。
 無茶苦茶つおい(笑)アラカン、最強ゴッドマザー清川虹子、便所にはまる不細工ばあさん。
 新人渡哲也のヒーロー性を強調する日活監督陣。
 新人渡瀬恒彦では心もとないので、老若男女のあらゆるアセットをぶち込む東映。東映ってやはり幕の内映画なんだなあ。さすが忠臣蔵オールスタア水戸黄門の会社や。

★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。なお、現在は当ブログに吸収合併。過去ログは残してあります。
★映画流れ者★当ブログへのメモ帳、その他諸々

★人気ブログランキング・日本映画★
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★

★にほんブログ村日本映画(邦画)★
[PR]

by mukashinoeiga | 2017-06-09 01:53 | テリー石井 恐怖奇形番外地帯 | Trackback | Comments(2)

特集に石井暉男を追加しました

テリー石井 恐怖奇形番外地帯というタイトルで当ブログのカテゴリ(特集)に追加しました。
e0178641_93821100.jpg 今日も午後から渋谷シネマヴェーラの上映に行くつもり(笑)。


★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。なお、現在は当ブログに吸収合併。過去ログは残してあります。
★映画流れ者★当ブログへのメモ帳、その他諸々

★人気ブログランキング・日本映画★
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★

★にほんブログ村日本映画(邦画)★
[PR]

by mukashinoeiga | 2017-06-04 09:39 | テリー石井 恐怖奇形番外地帯 | Trackback | Comments(0)

野田幸男「不良街」松方弘樹菅原文太谷隼人山城新伍有吉ひとみ

いまいちヌルいハンパなコメディ調やくざモノ。72年、東映
e0178641_17233216.jpg 池袋にて「追悼 松方弘樹 演じた! 作った! 撮った! 映画をこよなく愛した最後のスター」特集。
 そもそも親父の方は大好きなのだが、ぼくにはどうも、松方の良さが、ワカラナイ。
 新人の頃は、チャラチャラとした若造で、まあ、アイドル的といっていえないこともない程度。本作のころの青年期は、まあどうでもいい感じで、ぼくのセンサーには、引っかからない。
 実録路線のころの、文太、欣也、弘樹は、言ってみれば勃起した男根のようなぬめりテカリがあり、閉口する。まあ、男が勃起した男根を見て、興奮はしませんわな(笑)。

不良街 (レッツエンジョイ東京HPより)
監督:野田幸男
出演:松方弘樹/谷隼人/山城新伍/有吉ひとみ/津々井まり/水島道太郎/安部徹
製作年:1972 配給:東映
5年前、大柴組の幹部を殺して刑務所入りした伊吹信次が出所した。高層ビルがひしめく新宿の町の変貌に信次は目を見張った。5年の間に暴力団の地図は大きく変り、組も解散し縄張り内にはチンピラがのさばっていた。信次は生きるために自力でのし上っていくより他に方法はなかった。かつての弟分勇に会った信次は、ひとまずその根城に身を置くことにした。
東映にカムバックした松方弘樹の主演作。脚本は『セックス喜劇 鼻血ブー』の山本英明と松本功。監督は『不良番長 口から出まかせ』の野田幸男。撮影は『未亡人殺しの帝王』の山沢義一がそれぞれ担当。(キネマ旬報映画データベースより抜粋)

 もう一つ、コメディアンとしての山城新伍にも、ひかれない。長いセリフの中に、たまに、アドリブなんだろうが、卑怯なくすぐりがあって、つい笑ってしまうのだが、あくまで例外。
 谷隼人も、無駄にイケメンだが、それだけ。恋愛ドラマに主演できないようなイケメンは、はっきり言おう、存在自体が、無駄(笑)。
 こんな頼りない主演グループを、水島道太郎、安部徹が、引き締める安定感。
 なお特別出演で、文太が、松方の兄貴分。ちょっとの出番かと思ったら、最後は松方と殴り込み。東映お得意の「お前ひとりは、死なせはしないぜ」だが、文太に池部良の貫禄があるでなし。
e0178641_104921.jpg ヒロインに、これまた珍しい、当時のTV女優の有吉ひとみ。若いのに落ち着いて、若いなりのお色気もなく、いかにもTVらしい無難な女優が、映画の水に合うわけもなく、ただ可愛いだけで。一応ヒロインなのに、上記ポスターに写真が載っていない!
起用したけど、東映のお客には受けないよね、という冷徹な営業判断か(笑)。

 こういうシマラない役者たちに加え、純愛、エロ、コメディ、アクション、人情、すべてぷっこめばいいんだろ的な、いい加減で不良な映画屋さんの、幕の内弁当、いろんな食材をパーツ的に組み合わせて、一丁上がり。でも、全部冷凍もの食材だよね、という。

★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。なお、現在は当ブログに吸収合併。過去ログは残してあります。
★映画流れ者★当ブログへのメモ帳、その他諸々

★人気ブログランキング・日本映画★
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★

★にほんブログ村日本映画(邦画)★
[PR]

by mukashinoeiga | 2017-03-28 17:26 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)

ベスト・オブ傑作・快作の森ほんとうの傑作はなんだ(本選)

さらに、減らしていく。

佐伯清「色事は俺にまかせろ」上原謙高峰三枝子風見章子田崎潤
深作欣二「資金源強奪」欣也梅辰室田川谷喜和子明香松方山城名和今井天津敏
江崎実生「七人の野獣 血の宣言」
石田民三「花つみ日記」高峰秀子
鈴木英夫「その場所に女ありて」司葉子
中平康「あした晴れるか」いづみ裕次郎
田坂具隆「陽のあたる坂道」
山内鉄也「忍者狩り」
野村浩将「野戦看護婦」
野村芳太郎「張込み」
曽根中生「㊙極楽紅弁天」
福田純「血とダイヤモンド」宝田明水野久美石立鉄男はデヴュー作
島津保次郎 「隣りの八重ちゃん」
牛原虚彦「進軍」
三池崇史「藁の楯」+「極道戦国史 不動」
古川卓巳「逆光線」
川島雄三「女は二度生まれる」
鷹森立一「君たちがいて僕がいた」
長谷川安人「集団奉行所破り」
川崎徹広「豚と金魚」
島津保次郎「兄とその妹」
村山三男「続・鉄砲犬」
衣笠貞之助「十字路」
島津保次郎「男性対女性」
柳瀬観「北国の街」
山中貞雄《パラパラ漫画アニメ》
石田民三「花ちりぬ」花井蘭子
石田民三「むかしの歌」
山村總「鹿島灘の女」

 これでも28作。
 こうなったら、もはやベストテンは早々にあきらめて、ベスト20と参ろう。
 たった8本抜けば、いいだけだ(笑)。
 抜いたのは、

野村浩将「野戦看護婦」
 おそらく日本メジャー映画初のレズビアン映画。出来で選んだわけではない。
川島雄三「女は二度生まれる」
 川島のベストでは、ない。
三池崇史「藁の楯」+「極道戦国史 不動」
 おまけの「極道戦国史 不動」は傑作だが、メインの「藁の楯」は、三池のベストでは、ない。

 同一監督の複数作は一本にまとめる(泣)。
島津保次郎「兄とその妹」
島津保次郎「男性対女性」
石田民三「花つみ日記」高峰秀子
石田民三「むかしの歌」

 あと1作が抜けぬ(笑)。ええい、こうなったら、ベスト21だっ。21世紀だもの(笑)。
 で、

佐伯清「色事は俺にまかせろ」上原謙高峰三枝子風見章子田崎潤
深作欣二「資金源強奪」欣也梅辰室田川谷喜和子明香松方山城名和今井天津敏
江崎実生「七人の野獣 血の宣言」
鈴木英夫「その場所に女ありて」司葉子
中平康「あした晴れるか」いづみ裕次郎
田坂具隆「陽のあたる坂道」
山内鉄也「忍者狩り」
野村芳太郎「張込み」
曽根中生「㊙極楽紅弁天」
福田純「血とダイヤモンド」宝田明水野久美石立鉄男はデヴュー作
島津保次郎 「隣りの八重ちゃん」
牛原虚彦「進軍」
古川卓巳「逆光線」
鷹森立一「君たちがいて僕がいた」
長谷川安人「集団奉行所破り」
川崎徹広「豚と金魚」
村山三男「続・鉄砲犬」
衣笠貞之助「十字路」
柳瀬観「北国の街」
山中貞雄《パラパラ漫画アニメ》
石田民三「花ちりぬ」花井蘭子
山村總「鹿島灘の女」

e0178641_16243438.jpg これは、わたくしメの、2009年~2017年3月までの、ごくごく個人的な、傑作快作21で、ございます。逆鑑賞順。
 この中で、あえて一本おススメを選べば、数年前にラピュタで見た後、一度も東京でかかっていない、楽しい楽しい川崎徹広「豚と金魚」であろうか。

★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。なお、現在は当ブログに吸収合併。過去ログは残してあります。
★映画流れ者★当ブログへのメモ帳、その他諸々

★人気ブログランキング・日本映画★
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★

★にほんブログ村日本映画(邦画)★
[PR]

by mukashinoeiga | 2017-03-28 16:26 | 傑作・快作の森 | Trackback | Comments(5)

工藤栄一「やくざGメン 明治暗黒街」松方弘樹千葉真一近衛十四郎月形龍之介久保菜穂子小川知子

クールスタイリッシュな快作。65年、東映。
 池袋にて「追悼 松方弘樹 演じた! 作った! 撮った! 映画をこよなく愛した最後のスター」特集。
 明治時代の映画なのに、なぜかご機嫌なモタンジャズ(典型的バッタもんの津島利章)が全編に流れ、それはそれで楽しいのだが、なぜに明治に、とは思う(笑)。
 「やくざGメン」という、いわゆる角書きがタイトルについているが、実際のフィルム上のタイトルに、それはついていなかったと、思う。いや、実際はついていたのを、見逃したのかもしれませんが、おそらく「明治暗黒街」として完成して、しかし営業的には地味だから「やくざGメン」と、つけたのかもしれぬ。
 しっかし「やくざGメン」とは、モダンジャズに続き、明治的ではないぞ(笑)。
 さすがいい加減な東映や。だが映画は軽快で。


e0178641_141689.jpgやくざGメン 明治暗黒街 (レッツエンジョイ東京HPより)
監督:工藤栄一
出演:松方弘樹/月形龍之介/小川知子/千葉真一
製作年:1965 配給:東映
明治三十四年。日本は露国との開戦をひかえ、政府と軍部は奉天に情報機関を設けるべく、資金として莫大な金塊を用意したが、郵送の途中、何者かに奪われてしまった。警視庁では藤川部長を主任に活動を開始したが、捜査は暗礁に乗りあげ、この捜査から警視庁内部にスパイがいて大きな組織が背後にあるらしいと推測されたがその正体は不明であった。ただ郵送車襲撃に暴力団の人間が加わっているらしいことが、わかっただけだった。
「明治侠客伝 三代目襲名」でコンビの村尾昭と鈴木則文がシナリオを執筆、「大殺陣」の工藤栄一が監督したアクションもの。撮影は「蝶々雄二の夫婦善哉」の鈴木重平。

 かつて80年代に「野獣刑事」「ヨコハマBJブルース」「逃がれの街」と、一種の工藤栄一再ブームという形になり、盛り上がったが、この3作、スタイリッシュでクールな工藤流ハードボイルドと、当時もてはやされたが、じっさい公開時に見て、ああ、なんだか、盛り過ぎだなあ、と。それなりにいいが、でも大したことないじゃん、とがっかりしたものだ。
 それに比べて、本作の快作ぶりよ。
 クールもしつこいと、クールじゃなくなるのよ。タイリッシュも、度が過ぎると、田舎じみて、が入る。

 東映の義理と人情の仁侠/やくざ映画の、湿っぽさ(もちろん、それも大好きなのだが)とは、完全に隔絶したクールさが、この映画にはある。
 東映仁侠映画の名物脇役の天津敏が、本作でもやくざのボスなのだが、本作での天津敏は、体脂肪率を絞りに絞ったというか、限りなく湿度ゼロの悪役を演じ、新鮮だ。
 いつもの分厚さとは違う、妙なクールさ。新鮮な天津敏。
 渋い月形龍之介を脇役に配したら、その映画は文句なく光り輝く。その典型例。
 そして悪の黒幕に近衛十四郎。まあ父子対決を演出したのだろうが、ただ単に父子共演しただけでは、いささかギミックに欠けるのではないか。
 近衛十四郎の黒猫の演出はグッド。
 久保菜穂子は、天津敏と近衛十四郎の二股の悪女を演じて、絶品…と、言いたいところだが、工藤栄一は、女優の扱いが下手だからなあ(笑)。まあ水準。しかし久保菜穂子は、こういう路線でいいなあ。
 小川知子も硬すぎで。まあ、ハードボイルドな工藤には、清純派は、こんな扱いか。
 なお「警察内部に裏切り者がいる」という設定で、刑事の一人に菅貫太郎、って、そりゃ卑怯やないかい(笑)。

★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。なお、現在は当ブログに吸収合併。過去ログは残してあります。
★映画流れ者★当ブログへのメモ帳、その他諸々

★人気ブログランキング・日本映画★
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★

★にほんブログ村日本映画(邦画)★
[PR]

by mukashinoeiga | 2017-03-25 01:10 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

深作欣二「資金源強奪」欣也梅辰室田川谷喜和子明香松方山城名和今井天津敏

センス熱気抜群の快作アクション。75年、東映京都。
e0178641_23201978.jpg 阿佐ヶ谷にて「ピカレスク スクリーンで味わう〈悪〉の愉しみ」特集。
 なんだか昔見ている気もするが(笑)、ぼんくらな記憶力ゆえ、新作同様に楽しめた。
 緻密な構成、しゃれたセリフ回しの脚本を得て、勢いで突っ走るフカキン演出の、熱気爆発。
 人類史上最後(笑)の男性優位社会であった1970年代らしい、男汁満載アクション。
 映画自体がフル勃起していた、大快作。
 1980年代以降は、女性パワーが徐々に徐々に、幅を利かせるようになり、男性性は地に落ちました(笑)。かのマッチョ映画(のはずの)「マッドマックス 怒りのデスロード」さえ、女性パワー満載の現代は、もはや、ヒラリー、バク・クネ、メルケル、レンホー、福島瑞穂、シンスゴ、香山リカ、小池百合子などの女性の時代(笑)。男は、形無しですわ。

e0178641_23371829.jpg資金源強奪 (ラピュタ阿佐ヶ谷HPより)
1975年(S50)/東映京都/カラー/92分
■監督:深作欣二/脚本:高田宏治/撮影:赤塚滋/美術:井川徳道/音楽:津島利章
■出演:北大路欣也、梅宮辰夫、太地喜和子、室田日出男、川谷拓三、小泉洋子、渡辺やよい、名和宏、安部徹、今井健二、松方弘樹、山城新伍
主人公がムショ生活で得た体験と知恵をいかして考え抜いた大金強奪計画は、なんと自分のいた組の賭場荒らし。これに悪徳刑事も絡んで、欲の張り合い、追いつ追われつの大追跡へ──。痛快&小粋なクライムアクションに拍手喝采。

 というところで、わずか40年前の映画なのに、もはや男汁パワーは、消え果て、しかも男優で残っているのも、キンヤ、ウメタツくらいですか。
 いまでこそ味のあるキンヤも、若いころは、並み居る先輩諸氏に比べては、アジ、薄かったなー。味も薄いが、主役として、印象に残りがたし。
 ウメタツ、あの帽子、なんていうんですか、ファンキーハット、それは千葉ちゃんか。変な帽子かぶって、タバコを指で、きれっきれにびいーんっ、って飛ばすの、かっこよかったなー。
 拓ボン、キレッキレ快演。この川谷や室田に続けとばかり?、キンヤ、川谷、室谷らに、雄琴のホテルの庭でぼっこぼっこにされる大部屋の一人が、さんざん殴られても、口に煙草をくわえたまま、ぶっ倒されるのに、小笑い。
 ふつう、乱闘なら、咥え煙草は、真っ先に吹っ飛ぶんでないかい。
 女優陣も、日活から出向(というか東映への出戻り)芹明香をのぞき(笑)東映らしからぬなかなかの美形を投入。これも当時のフカキンの勢いか。
 なおフカキン、画面上のクレジットでは「ふかさくきんじ」と、ひらがな。意味は不明ながら、明朗アクションの手ごたえゆえか。
 というのも、この手の現金強奪サスペンスでは、最後は、札束がばらけて、中空に、ひらひら舞い、結局現ナマは手にできませんでした、というのが定番の落ち。
 これは、映画はいかにも保守的なメディアで、悪いことをして濡れ手で粟は、許さない、という倫理観の問題。
 ところが本作では、室田、川谷などはともかく、キンヤ、ウメタツは、濡れ手で粟で、大金をゲット。
 クライマックス、本作の半月後に公開される佐藤純弥「新幹線大爆破」と真逆に、空港で危機一髪キンヤが難を逃れるラストに、くすくす。ああ、いいなあ、高田宏治&ふかさくきんじ

★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。なお、現在は当ブログに吸収合併。過去ログは残してあります。
★映画流れ者★当ブログへのメモ帳、その他諸々

★人気ブログランキング・日本映画★
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★

★にほんブログ村日本映画(邦画)★
[PR]

by mukashinoeiga | 2017-02-17 23:21 | 傑作・快作の森 | Trackback | Comments(2)