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千葉泰樹「丘は花ざかり」

 京橋にて。「映画監督 千葉泰樹Yasuki Chiba Retrospective」特集。52年、東宝。あと1回の上映。
 映画のデキはともかくとして(笑)OLD映画ファンにとっての見所満載、絶対のオススメ(笑)。
 まずOLD映画ファンに訴えたいのは(笑)、季節は夏とて、好青年・池部良が川で泳ぐ。信じがたいことに、よし俺も、と、なんと志村喬も付き合い、遠泳す! 志村喬の遠泳なんて珍景、さらに楽しいのは、あお向けに体を丸め、ニコニコしながら、くるくる回って泳ぐさまは、まるでラッコ状態。
 ラッコ泳法、しかもにこにこ、志村喬が(笑)。チョーかわいい(笑)。志村ッコ。
 つぎに、上原謙史上最高の超キザ紳士ぶりが、最高におかしい楽しい(笑)。
 色眼鏡、コールマンひげでばっちり決めたキザ紳士ぶりの、美中年ぶりは、おそらく史上最強。
 この上原が、戦前松竹以来のなじみの、木暮実千代、高杉早苗と、丁々発止の恋愛ゲームとは、文字通り二十年越しの(笑)ワインのような芳醇の味わい(笑)。
 なお、コールマンひげとは、本特集のチラシ表紙で、千葉泰樹がしているような口ひげの一種。こだわりの口ひげだが、当然そのひげがあることによって、顔に間抜け感が漂う千葉とは違い、上原のそれはビューテホー。
 さらに杉葉子、池部良の先輩社員のオールドミス嬢に、中北千枝子
 仕事が終わり、杉葉子に「うちに来ない?」。その中北の「うち」とは、なんと、岡村文子の定食屋。なじみの定食屋で、おかずをつまみつつ、女一人でコップ酒。ぐいっ。
「仕事が終わったら、これに限るわ」
 杉葉子があからさまに顔をしかめる(笑)。こんな女には、なりたくないわ!
 しかし、ぼくは、杉葉子よりは、だんぜん中北千枝子寄りなので(笑)。
 しょぼい定食屋でひとりコップ酒のオールドミス、これを演じて中北千枝子以上の適任がいるか(笑)。あまりの的確なキャスティングに、涙さえ出てくる(笑)。
 千葉泰樹、やっぱり楽しいなあ。傑作の類ではないが、許す(笑)。
◎追記◎木暮実千代が湯船に入り、その横で杉葉子がバスタオルを巻いて、立って、会話している。このシーンが、この時代にしては、かなりエロい。
 明らかに、狙った演出。
 ただ、木暮が湯船から出ると、どう見ても水着姿(笑)。これは、おそらく、湯気と、すばやく閉じられる半透明のガラス戸で、隠しとおせると思ったのか(笑)。現像しなければ、わからないフィルム撮影の欠点が出た形か。
 にしても、杉葉子のバスタオル姿はグッド(笑)。

丘は花ざかり (119分・35mm・白黒) <フィルムセンターHPより>
雑誌社の入社試験に合格した美和子(杉)の新たな社会人生活と、同居する姉夫婦(木暮、清水)に勃発する浮気騒動を絡め、結婚を意識し始めた美和子の心の揺れを描く。石坂洋次郎の朝日新聞連載小説を映画化。
1952(東宝)(監)千葉泰樹(原)石坂洋次郎(脚)井手俊郎、水木洋子(撮)中井朝一(美)松山崇(音)服部良一(出)木暮実千代、杉葉子、高杉早苗、池部良、山村聰、上原謙、志村喬、三津田健、汐見洋、淸水将夫、沢村貞子、浦辺粂子、滝花久子

 とはいえ、本作は、もちろんコメデイではない、まじめな、杉葉子、木暮実千代ダブルヒロインのメロドラマ。
 単に時期がジャストフィットしているゆえか、千葉は杉を多用する。今井正「青い山脈」のみで語られ、ほかの映画は一向に語られない杉葉子の「不遇」を、千葉は、一人救っているかのようだ。千葉と杉のコラボは、どの千葉映画でも、きわめて印象的。
 本作は、その「青い山脈」以来の、石坂洋次郎/藤本真澄路線。当然、明るく楽しい東宝映画か、と見始めたら、なんだか石坂原作らしからぬドロドロ。
 夫・淸水将夫がいながら、木暮は上原に惹かれよろめき、杉も好青年・池部良には物足らず、山村聰編集長にご執心。いろいろうろちょろする高杉早苗の、妖艶ぶりも、なんだか、大人ビターなフンイキ。
 ビターな石坂モノは、意外と、いける。石坂なのに、明るく楽しい東宝なのに、このビターさは、いい。
 なお、のちのリメイク堀池清「丘は花ざかり」は、本作に比べれば、穏健な浅丘ルリ子主演モノ。
 また、こぶつきの森雅之編集長に恋するヒロインの映画も、記憶に残っているが、あれも同じ石坂原作か?
 杉の役名・香月美和子は、のちの日活女優にそっくり。「青い山脈」のハラセツの役名・島崎雪子を、のちに踏襲した女優がいたり、石坂の人気ぶりが知れる。

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by mukashinoeiga | 2014-11-30 14:20 | 千葉泰樹 ヤスキ節の愉しさ | Trackback | Comments(2)

千葉泰樹「若い娘たち」

 神保町にて。「一年遅れの生誕100年 映画監督千葉泰樹」特集。51年、東宝。
 昨日は、千葉泰樹三昧?いたしました。
 神保町にて千葉泰樹「若い娘たち」51年、東宝。
 京橋に廻って千葉泰樹「空想部落」39年、南旺映画。
 神保町に舞い戻って千葉泰樹「アツカマ氏とオヤカマ氏」55年、新東宝。
んーん、忙しい(?)。
 で、本作「若い娘たち」。初見かと思っていそいそ行ったら、再見作で。
 がっかり・・・・では・・・・ありませんでした。
 つまり、本作は、実は、実に、二回見て正解の映画なのでして。後出しじゃんけん式に考えますとね。
 というのも、実は原作・石坂洋次郎の、二度目の映画化のほうが、一度目の映画化である本作より有名で、ぼくもそっちを先に見ていました。何回も。
 岡本喜八「若い娘たち」58年、東宝。
 当時の新人・岡本喜八が、若者たちに早口コトバ連発させ、演出も編集もリズミカルですばやいカッティング、まさに清新かつ斬新な躍動感あふれる映画で、それは今見ても、すばらしい。旧来の日本映画の、鈍で間延びした演出にNOを突きつけ、まさにアグレッシブ。
 その印象強烈かつ清新な喜八版を見たあと、本作ヤスキ版を見ると、いかにももっさり、喜八が否定した旧来の日本映画の鈍重さ、重苦しさ、凡庸さを具現化しているようで、ああ、喜八版はあんなに面白かったのに、何、このテンポのなさは。ゆったりした台詞回し、もっさりとした展開は、なんなんだ、と、なってしまう。
 ぼくも、本作を最初にフィルムセンターで見たときは、そうでした。
 だからヤスキ版「若い娘たち」は印象・記憶に残らず、今回<初見作だと思って>神保町にいそいそやって来たのでした。
 ところが、再見のヤスキ版「若い娘たち」。
 一回目の鑑賞で免疫?が出来たのか、もはや<喜八の呪縛>から逃れ、ほんらいの<ヤスキ節>を、楽しめる。鈍重・もっさりと見えた部分が、味わい深さすら感じられるほど。
 ヤスキ版もキハチ版も、ストーリーは、同じ。
 大学の近くに、母と五人姉妹の家。上の姉三人は、それぞれ、しろうと下宿の二階に泊めた下宿生と結婚、四女(杉葉子)は、「下宿した大学生と、下宿の娘の恋なんて、いかにも通俗的だわ」と、否定的。
 そこに池部良の大学生が新たに下宿。最初はお互いに牽制しつつ・…という、お定まりのラヴコメ。まあ、結末は、二人が出会った瞬間にわかるというルーティンだが、ラヴコメはそれが楽しいので。
 口げんか、のち相思相愛、でも、まだ、お互い反発しあう、という王道ラヴコメね。
 そして、石坂洋次郎モノの常として、そこには戦後民主主義と男女同権の健全な恋愛が称揚されることになるだろう。杉葉子は、まるで喜八タッチに抗うがごとく(もちろんそんなことは本末転倒で)ゆっくり、落ち着いた、はきはきした口調で、堂々と自己主張。
 その落ち着いた、はきはき口調が、いいんだよね。いかにも石坂洋次郎的だ。この<ヤスキ節>が好印象となると、今度は、あの<喜八タッチ>の、早口言葉が、落ち着きを欠いて、いかにも非・石坂洋次郎的に思えてくる。いかにも<上滑りな民主主義>に思えてくるから、あら不思議。

 杉葉子は、池部良に言う。
「あたしが結婚したら、お母さん(村瀬幸子)は、あたしたち姉妹のうちのどこかが、引き取ることになると思うの。あたしは、姉さんたちの家より、あたしたちの家に引き取ることになると思うわ」
「なぜだい」
「姉さんたちの家は、なんとなく義兄さんたちに遠慮して、窮屈なフンイキなの。その点、あたしのうちは、だんなさんに遠慮した窮屈な家庭にはならないから、母さんもきっと住み心地がいいはずよ」
 堂々と、未来の夫・池部良への宣言。これを、いかにも、落ち着いた、はきはきした口調で、さりげなく言う杉葉子。要するに、尻に敷くわよ宣言だが、池部良も、まんざらではない。
 つまり、<ありうべき、明朗な、健全な戦後民主主義>の絶対的肯定という石坂洋次郎的意思を、杉葉子と池部良の「青い山脈」コンビが、体現して、すがすがしい。
 千葉泰樹演出のもと、時に大根とも言われてしまう池部良の演技、早い引退の杉葉子の演技、ともに素晴らしい。その演技の充実は今井正「青い山脈」を軽く越えているように思う。あるいは、池部良、杉葉子、ともに、そのキャリアにおけるベスト・パフォーマンスか。ふたりの、表情のいちいちが、楽しい。
 こうなると、喜八タッチのチャラさが、むしろ、ひきたってきちゃったりして。日本映画史のチャラ男か、喜八。
 千葉泰樹、その代表作のひとつといえよう。

蛇足1 池部良、杉葉子、若山セツ子、伊豆肇、藤原釜足など「青い山脈」メンバーがメイン。「青い山脈」スクールのひとつ。
蛇足2 杉葉子の中学生の妹が、村瀬幸子の母に、「東宝の「若い息子たち」がいいらしいのよ。池田良と、須賀葉子の。学校の先生もこの映画なら、見てもいいって」。そう、学校の先生も忌避しない、穏便なホームドラマ・かつ穏便な恋愛模様、それが逆に、今、京橋でも神保町でも、いまいち、千葉泰樹に、客が来ない理由だろうか。穏便は、今は、受けないのか。
蛇足3 佐田豊が、池部の同級生で、学生服姿って(笑)。

◎追加のおまけ◎下記お邪魔ビンラディンさんコメントにちなんで
オープニング - こんにちわ20才 (1964)吉永小百合



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by mukashinoeiga | 2011-10-03 23:36 | 千葉泰樹 ヤスキ節の愉しさ | Trackback | Comments(4)

千葉泰樹「女給」

 京橋にて。「よみがえる日本映画vol.2 東映篇-映画保存のための特別事業費による」特集。55年、東映東京。
 代表作「青い山脈」以外は、あまり省みられることのない杉葉子の、数少ない主演作。「青い山脈」以外は、成瀬「妻」(だか「夫婦」だか)などを除いては、出番も少ない脇役扱い。いつも、チョイ役扱いで、ぼくには不満だった。「青い山脈」で、あれだけ一世を風靡したというのに。
 その東宝女優・杉葉子の主演作は、この東映だった。
 もっとも東映作品といいながら、監督・千葉泰樹、製作・藤本真澄と、東宝っぽい。というか、藤本プロが請け負った仕事か。たしか成瀬も千葉も、藤本プロ関係者。
 杉葉子ファンとしては、この映画の快演、楽しいのだ。今週末、もう一回の上映あり。作品的にはプログラム・ピクチャア的快作。おすすめ。
 恋人・伊藤久哉との結婚資金をためるべく、丸の内のBGの傍ら、銀座のバーでダブルワークの杉葉子。しかし、ダブルワークのやりくり、恋人とのやりくり、親バレのやりくり、のドラマが、かなり、甘い。
 甘い理由は、ただひとつ。映画は、杉と、並行描写の、同じバーに勤める越路吹雪パートをも、同等に扱い、いわばダブル・ヒロイン。フィルムセンターの解説に「一人で息子を育てる先輩ホステス(越路)のプロットが並行的に描かれることで、女性の多様な生き様が提示されている」と、のんきに書いているが、越路パートがよければよいほど、杉パートが、相対的にしぼんでいく。藤本プロのエース、成瀬とはちょっと違う、残念なところか。
 内弁慶で、母親(ダメな、弱い母親といえば、このひと、英百合子)にのみ、威張っていた杉が、女の子の弱さを捨てて、次第に、恋人を尻に敷き、「パパさん」を尻に敷き、バーのマダムに反抗し、絵に描いたように「女の出世は早い」を実践していく様の見事さ。
 杉葉子の代表作とも言うべき、柄を生かした、快演。
 ●追記●最初はしおらしいのに、だんだん本性を現して女上位になる、いわば、デレツンというべきか。
 でも、ビミョーに、ダブルヒロイン・越路に邪魔されている感が(笑)。
 越路の「応援団長」上原謙の抜群の「二枚目」安定感も、すごいし。越路の小学生の息子が、子役の男の子として、完璧な設楽幸嗣。ああ、小津「秋日和」とかの名子役ね。うまいし、かわいいな。
 東映なのに、東宝ぽかったり、松竹出身の徳大寺伸が、相変わらず、残念な二枚目だったり。
 ときどき、あっという映像もあるのが「下町ダウンタウン」の千葉らしい。

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by mukashinoeiga | 2011-05-12 01:19 | 千葉泰樹 ヤスキ節の愉しさ | Trackback | Comments(2)

市川崑「ラッキーさん」

 神保町にて。「喜劇映画パラダイス」特集。52年・東宝。
 膨大な量の、定食プログラム・ピクチャア東宝サラリーマン喜劇の原点である「三等重役」、そのまた先駆けであるのが、本作。
 原作は源氏鶏太「ホープさん」「三等重役」。原作が同じなので、映画版「三等重役」と重なるエピソードも多い。
e0178641_2292631.jpg 主演は社長秘書に抜擢された「ラッキーさん」こと小林桂樹。秘書同僚に島崎雪子。
 社長は、もちろん、河村黎吉。戦前松竹の映画を見ると、見る映画、見る映画に、ほとんど必ず、出ているレイキチ。
 その、独特の、間合いといいますか、ふつうなら、そこで区切らないだろう、と言うところで、せりふを区切って、しゃべる。ある意味、とつとつとしたクサいしゃべりかたで、間合いも、ゆっくりなのだが、なおかつ早口である江戸弁とマッチした、絶妙な話法。戦後の森繁節に匹敵する、絶にして妙なるレイキチ節なのだ。
 ところが、本作では、その個性的な間合いを封じて、滑らかなしゃべり、あまつさえ、各登場シーン(秘書の桂樹にドアをノックされたときなど)必ず、声が裏返る、新手を繰り出す。見たことも、聞いたこともない、河村黎吉で。おそらく、役者にはすべからく早口を要求して、従来のもっさりした日本映画のイメージを刷新したかった市川崑の要求に従った、新機軸の河村黎吉演技かと。まあ、戦前の黎吉節になじんだ当方としては、この東宝の振る舞いには、異議申し立てをしたいくらいだが。
 いっぽう小林桂樹、その後輩の小泉博の演技は、後の定食番組における、自身のパターン化された演技に比べれば、はるかに生硬で、生々しく、リアル。この映画が、定食でないことを如実に示す。美しい。
 まだ、アイドル女優だった頃の、杉葉子が、桂樹を誘惑して、島崎雪子をはらはらさせるマリッジ・ブルー娘を好演する。その父の、パージされた元社長は、この人でなけりゃあ、の小川虎之助。
 笑えるのは、定年間近の平社員、なのに、やけにカンロクがある、ということで、冠婚葬祭の社長名代で、河村黎吉の代わりに駆けずり回るのが、斎藤達雄。黎吉に劣らぬ、戦前松竹の名物脇役で。この二人、社用の命を伝える桂樹を介しているだけなので、直接共演のシーンがないのが、なにやらかなしく、おかしい。
 最後も、桂樹と島崎雪子がハッピーエンドというわけでもなく、ビミョーに終わる、低温体質。これが後々、河村黎吉戦後系というべき、森繁社長、桂樹秘書室長の「社長」シリーズに変化するというのだから、面白い。
 市川崑映画ならでは。伊藤雄之助が、一応二枚目役。河村黎吉・沢村貞子の両親に勧められて、杉葉子の美容室で、きついパーマをかけられる。昔ながらのパーマ用のおかまをかぶせられて、珍妙な伊藤雄之助。
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by mukashinoeiga | 2010-06-10 23:25 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

丸山誠冶「朝霧」

 神保町にて。「東宝文芸映画の世界」特集。55年・東宝。
 信州の高校生・久保明は、姉一人弟一人の身、学費は姉・杉葉子が工面してくれるのだが、あるとき、姉が志村喬の愛人として金を得ていることに気付き、苦悩する。
 という本筋の話はどうでもよくて(笑)、男子高校生たちの旧制高校的寮生活が描かれているのが興味深い。何せ原作の阿部知二は、女子大生の寮生活を描いた「人工庭園」の作者だ。「人工庭園」は木下恵介が傑作「女の園」として映画化している。
 男の寮には、志村の娘・岡田茉莉子なんてのも出入りできる。汚い落書き(ま、ドイツ語が人気)もあって、その対比が面白い。寮生同士の友情、純情娘青山京子とのはかない恋、しかも舞台は信州だし、ああ、木下なら傑作になっただろうなあ、とないものねだり。木下の男子寮生モノ、いや、わしは別にその趣味はないが、いや、木下なら絶対傑作だって。見たかった!
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by mukashinoeiga | 2009-07-15 00:09 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)