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架空映画妄想キャスティングを特集新設しました

当ブログの特集(カテゴリ)を、また一つ増やしました。
 ま、内容はそのまんまなんですが、もっと妄想していたはずなのに、意外と少なかったなあ。
 特にヤマサツなんて、もっといっぱい妄想していたはず(笑)。ニフティ時代だったのか(泣)。

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by mukashinoeiga | 2017-05-08 19:50 | 架空映画妄想キャスティング | Trackback | Comments(0)

鈴木清太郎(清順)「浮草の宿」二谷英明山岡久乃春日八郎木室郁子安部徹小沢昭一高品格深江章喜

らしさとらしくなさの混載。神保町にて「女優は踊る―素敵なダンスのある映画」特集。56年、日活。再見。でも、ほとんど忘れている(笑)。
 清順らしいカッとんだショットが、当時の水準的な描写の中に、時折顔を出す。とはいえ、その水準的な描写もまた、鮮烈だとは、ひいき目か(笑)。
 冒頭山岡久乃が愛人二谷英明を失って、バーカウンターに酔いどれて突っ伏す。
 店の、ではなく、映画の照明が暗転して回想の二谷の顔が漆黒から浮かび上がる。安いデジタルではなく35ミリフィルムのクオリティーで見たかった。

 なお、一番笑ったのは…

e0178641_1613922.jpg3. 浮草の宿 (神保町シアターHPより)
S31('56)/日活/白黒/スタンダード/1時間14分
■監督:鈴木清太郎(清順)■脚本:山崎巌■撮影:中尾利太郎■音楽:江口夜詩■美術:佐谷晃能■出演:二谷英明、山岡久乃、春日八郎、木室郁子、安部徹、小沢昭一、高品格、深江章喜
横浜の港町を舞台にした二谷初主演作で、春日八郎の同名ヒット曲に因んだ歌謡映画。踊子達が酒場で所狭しとカンカンを踊るシーンは、異国情緒を漂わせるモダンな演出が光る。山岡の宝塚仕込みの華麗な身のこなしにもご注目あれ!*デジタル上映

…二谷英明がホテルに帰ってくる。ドアの鍵を回すと開いていて電気が点いている。
 かつての弟分・小沢昭一が訪ねてきたのか、と二谷は小沢に語り続けるが、小沢の気配は、ない。
 従来の映画作法なら、ここで殺し屋が出てくるところだが、その気配は、肩透かし。
 ふと窓を見ると、外に山岡久乃が立っている。招き入れる。
 次のショットでは、殺し屋の宮崎準が二谷の部屋のドア前に佇む、いったん間合いを外し、廊下突き当りの窓でタバコを吸いつつ、窓外を見る。
 見下ろした眼下に、流しの春日八郎がギターつま弾きつつ唄っているさまが俯瞰で捉えられている。
 殺し屋の背後の壁には3階の表示
 3階の部屋で、窓外の歩道に立つ山岡久乃を迎え入れることは不可能だから、鈴木清順「暗黒の旅券」(感想駄文済み)で岡田真澄E・H・エリック兄弟二人一役をやったように、二部屋一役?を、やったのか、と(笑)。さすが一見無駄とも思える工夫の清順だ。

 このほかで、目についたのは二谷が対立する安部徹の子分たちに拉致されて、はしけ船に連れ込まれ、対岸に上陸し、倉庫街を延々連れまわされる一連のシークエンスを通常の映画的時間軸に沿って処理している。これでは当たり前すぎると、のちに歌舞いて行くのか。
 春日八郎がやたら歌いまくるのが、のちの清順流オペレッタの数々に、つながる。
 上映が終わりロビーに出ると、清順組助監督と思しい二人が、
「小道具(のアップ)から(キャメラを)引いたり、(キャメラを小道具に)寄ったりするのを一番嫌ってたのに(本作では、やっている)」
 と、なかなか興奮していました。要するに清順トライアル&エラーの時代。って清順いつでもそうか(笑)。

e0178641_16143119.jpg 本作肝心?の山岡久乃は、恐らくそのキャリア唯一のヒロイン役。神保町ご推奨のダンスシーンはさほど多くなく、いかんせんヒロイン女優としては、顔立ち、演技とも華が全くなく見ていて楽しくない。白木マリや筑波久子当たりの代役かと。
 その代わり妙に顔立ちが清順好みの和泉雅子似の第二ヒロイン木室郁子がかわいい。
 器械体操やっていたの、と橋の欄干で自在に歩き回る。清順組助監督の座談会で、下に何の保護具も置かずびっくりした、というがほんとに器械体操をやっていて、それを活用したのだろう。清順演出も相まってなかなか愛らしいシーンになった。

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by mukashinoeiga | 2017-04-27 16:21 | 清順の光と影すべって狂ってる | Trackback | Comments(2)

鈴木清順追悼が4月~7月まで4か月も!どんとしんく、ふぃーるザ清順!

わが最愛映画監督の追悼上映が池袋と神保町で時間差開催!
e0178641_20555023.jpg しかも日活と三社すり合わせをした模様。どうやら一本も重複していないようだ。
 数作個人的に好みでない(笑)映画もあるが、全作きわめてクレイジーに歪んで、クレイジーにカットんで、クレイジーに面白くて、クレイジーに素晴らしい。
 清順未体験者は、ゼヒゼヒ名画座に通うべし!
 というのも、清順はシネスコの画面すべてに情報と情緒を埋め込む。
 シネスコ画面の右上隅にも左上隅にも右下隅にも左下隅にも画面中央右側にも左側にも情報と情緒を埋め込む。
 デジタルデバイスの小さな画面では、追いきれない情報量であり、情緒量なのだ。
 その快を追い求めるべし。
 ブルース・リーも言っている。
 どんとしんく、ふぃーる。


e0178641_20541972.jpg◎池袋新文芸坐
4/23(日)~5/8(月)
追悼 鈴木清順 清順美学・その胎動期から開花まで
4/23(日)
関東無宿(1963/93分)
11:50/15:25/19:00
刺青一代(1965/87分)
10:10/13:45/17:20/20:55
24(月)
俺たちの血が許さない(1964/97分)
11:40/15:20/19:00
河内カルメン(1966/89分)
10:00/13:40/17:20/21:00
25(火)
裸女と拳銃(1957/88分)
12:00/15:30/19:00
暗黒の旅券(1959/89分)
10:20/13:50/17:20/20:50
26(水)
青い乳房(1958/90分)
9:45/12:55/16:05/19:15
すべてが狂ってる(1960/72分)
11:30/14:40/17:50/21:00
27(木)
「13号待避線」より その護送車を狙え(1960/79分)
12:10/15:35/19:00
俺に賭けた奴ら(1962/90分)
10:25/13:50/17:15/20:40
28(金)
らぶれたあ(1958/40分)
11:30/14:10/16:50/19:30
「恐怖劇場アンバランス」木乃伊の恋(1973/45分/BD)
「日曜恐怖シリーズ」穴の牙(1979/45分/16mm)※『木乃伊の恋』と『穴の牙』は続けて上映
9:45/12:25/15:05/17:45/20:25
以下 レイトショー(夜のみ)1本立て
4/29(土・祝)4/30(日)・5/1(月)
ツィゴイネルワイゼン(1980/144分)
2(火)3(水・祝)・4(木・祝)
陽炎座(1981/139分)
6(土)7(日)8(月)
夢二

e0178641_20565690.jpg◎神保町シアター
《速報》特集企画「追悼企画 映画監督・鈴木清順の世界」開催決定!
2017年6月10日(土)~7月6日(木)
主に日活作品を中心に、デビュー作『港の乾杯 勝利をわが手に』から遺作『オペレッタ狸御殿』まで全20作品を上映いたします。ご期待ください。

【映画監督・鈴木清順の世界】
6/10土~6/16金①
『港の乾杯 勝利をわが手に』1956年
『暗黒街の美女』1958年
『踏みはずした春』1958年
『影なき声』1958年
『密航0ライン』1960年
6/17土~6/23金②
『散弾銃の男』1961年
『百万弗を叩き出せ』1961年
『探偵事務所23 くたばれ悪党ども』1963年
『野獣の青春』1963年
『悪太郎』1963年
6/24土~6/30金③
『花と怒涛』1964年
『肉体の門』1964年
『春婦傳』1965年
『悪太郎伝 悪い星の下でも』1965年
『東京流れ者』1966年
7/1土~7/6木④
『けんかえれじい』1966年
『殺しの烙印』1967年
『悲愁物語』1977年
『ピストルオペラ』2001年
『オペレッタ狸御殿』2005年

Seijun Suzuki: The Chaos of Cool

 Chaos of Coolは、それなりに清順を表していると思うが、いまいち言いえて妙感が足りないなあ(笑)。

Seijun Suzuki

このクリップは意図的にだと思うがあえて?清順的ベストショットを外し、ベターショットで構成している。クレバーなのか盆暗なのか。
 清順デモの写真に写っているのはハスミンか(笑)。

鈴木清順監督"浪漫三部作"予告編
Deep Seijun - Soundtrack of Suzuki Seijun's Taisho trilogy(鈴木清順 大正三部作 サントラ)

2013/05/07 に公開
ツィゴイネルワイゼン/Zigeunerweisen
1.ツィゴイネルワイゼン 00:00
2.骨のテーマ 05:27
3.数え歌 06:23
4.春の唄 07:01
5.狐の穴の中 08:03
6.中砂の唄 10:34

陽炎座/Kagero-za
7.陽炎座のテーマ 13:19
8.三度目の偶然 15:10
9.葬列 16:50
10.夜ン堀リ 20:36
11.和田のテーマ 21:24
12.麗人の唄 22:04
13.背中合わせの松崎と品子 23:20
14.陽炎座のワルツ 25:29
夢二/Yumeji
15.カフェ宵待草28:02
16.十五夜の晩に(しょっぱいな節) 30:10
夢二の秘密
17.蘭灯 作詞/竹久夢二 作曲/本居長世 30:43
18.別れし宵 作詞/竹久夢二 作曲/本居長世 31:42
19.なみだ 作詞/竹久夢二 作曲/山田耕筰 33:02
夢二
20.宵待草 作詞/竹久夢二 作曲/多忠亮 34:26

Tatsuya Nakadai on SANJURO

このシリーズもセンスあるなあ。

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by mukashinoeiga | 2017-04-17 20:57 | 清順の光と影すべって狂ってる | Trackback | Comments(1)

市川崑「青春怪談」三橋達也北原三枝山村聡轟夕起子嵯峨三智子芦川いづみ

新東宝日活競作の結果は!? 55年、日活。
 神保町にて「女優は踊る―素敵な「ダンス」のある映画」特集。
e0178641_23432722.jpg 同じ原作を、同時に競作。いかにも映画に勢いがあった時代の、しかも著作権独占なんて、現代的野暮なんぞ考えもしなかった、粋といえば粋だし、いい加減といえばいい加減な、時代の産物で。
 もはや映画界にはそんな力はないので、TVで有名ベストセラーを競作してもらいたいが、まあTVも力が落ちているし、何よりも独占権を重視するからなあ。
 ぼくの「青春怪談」歴?は、

 かなり昔に日活版鑑賞。ほとんど記憶にない。
 つい先月渋谷にて新東宝版阿部豊「青春怪談」を鑑賞。快作なり。感想駄文済み。
 今日日活版を再見。
 今回、あまりに直近で見たので、どうしても、同じ原作、同じ話ゆえ、ぼくにとっての後発である日活版が、減点気味に見てしまう。あ、こんなことじゃ、競作なんて、おススメできないか(笑)。

3. 青春怪談 (神保町シアターHPより)
S30('55)/日活/白黒/スタンダード/1時間54分
■監督:市川崑■原作:獅子文六■脚本:和田夏十■撮影:峰重義■音楽:黛敏郎■美術:中村公彦■出演:三橋達也、北原三枝、山村聡、轟夕起子、山根寿子、嵯峨三智子、北林谷栄、芦川いづみ
男勝りのバレリーナ志望・千春(北原)と、風変りな実業家・慎一(三橋)は、互いを認め合う現代的なカップル。ところが縁談話を機に、不可解な事件が起こり始め…。最高に洒落た都会派群像劇。千春を慕う美少女役・芦川の怪演も見物。*デジタル上映

 さて、

     日活版   新東宝版
奥村千春・北原三枝  安西郷子
父鉄也・・山村聡   上原謙
宇都宮慎一三橋達也  宇津井健
母蝶子・・轟夕起子  高峰三枝子 (松竹)
船越トミ・山根寿子  越路吹雪 (東宝)
筆駒・・・瑳峨三智子 筑紫あけみ
藤谷新子・芦川いづみ 江畑絢子
芦野良子・三戸部スエ 千明みゆき
奥村敬也・千田是也
阿久沢・・滝沢修   若月輝夫(建築デザイナー)
小鎌田・・宇野重吉
奥村家の婆や北林谷栄 浦辺粂子 (大映)
品川ミエ子玉松ワカナ 三原葉子
バーテン・宮原徳平  丹波哲郎
刑事   高品格
記念館受付小田切みき 冬木京三
パチンコ屋の職人三島謙

 北原三枝VS安西郷子、山村聡VS上原謙、三橋達也VS宇津井健、轟夕起子VS高峰三枝子 、山根寿子VS越路吹雪、北林谷栄VS浦辺粂子、玉松ワカナVS三原葉子、宮原徳平VS丹波哲郎、滝沢修VS若月輝夫・・・・以上すべてで、前者日活版より、後者新東宝版のほうが、グッドであることが、今回ぼくの確認したこと。
 北原三枝VS安西郷子 実際にマニッシュな役としては、北原のほうが適役。ただ、男顔が強調されたコワイ演技の北原は、あまりに適役過ぎて、見ていて楽しくない(笑)。エンターティンメント重視の柔らかさに収めた、安西のほうが、見ていて楽しいのよ。
 山村聡VS上原謙 重厚山村と、かるみのある二枚目半の上原、見ていて楽しいのは後者。
 三橋達也VS宇津井健 これまた典型的古典的二枚目の三橋と、天然のカロミの宇津井、見ていて楽しいのは後者。
 轟夕起子VS高峰三枝子 理が勝ったインテリ女優轟が、天然の感性の少女然としたオンナを演じるので、 見ていて180パーセントのわざとらしさしか、感じられない。頭で、異質な役を演じてますね、という。
 そこへ行くと、高峰は天性の主演女優なので、しらっと、無意識過剰を演じうる。この差は、明らか。
 山根寿子VS越路吹雪 軽見ゼロの朝鮮人ライクな演技の山根にはうんざり、越路の軽見の演技に、エンタメの本質を見る。
 北林谷栄VS浦辺粂子、玉松ワカナVS三原葉子、宮原徳平VS丹波哲郎、滝沢修VS若月輝夫も、同様。明らかにおかまの建築家を演じる滝沢修は(いまの視点で見て)全くの中途半端。無名の役者に負けている。宮原徳平は、全く普通の男として演技しているが、丹波哲郎は明らかにおかまチック。この話の趣旨に合っている。市川日活版では「なのよ」などと女言葉を三橋は連発しているが、それは三橋だけ、彼と北原以外、一切の性的混乱はなく、明らかに新東宝版のほうが、より現代的。
 本来コミカルであるべき素材に、新時代の性的混乱にほんとに混乱して、なんだか重々しく対応しかできなかった市川(まあ所詮はアニメ上がり(笑))=日活(のちにもお子様向け青春映画を量産した)と、阿部ジャッキー(コメディーだったら、性的混乱なら、なんでもありのハリウッドで修行)=新東宝(純情青春映画は似合わないけれど、大人の事情映画を量産した)との差は、明らかか。

 ぼく的には後出しじゃんけん的に見たので、明らかに日活版は不利。その点を差っ引いても、日活市川版は、映画としても、つまらないかなあ。コメディとしても、風俗ドラマとしても、重くて不利。
 怪談というタイトルに引きずられ、音楽もサスペンス調な日活版、下記ユーチューブのフッテージを見ても、この冒頭シーン、どう見てもホラー映画のマッド・サイエンティストの感あり。
 要はハリウッドお得意の性的混乱コメディ、スクリューボールコメディであるべきなのに。完全に成功してはいないものの、阿部ジャッキーは、そこんとこは、きっちり抑えている。
 ただダンス教師役・三戸部スエは、なんとなく好感が持てて、グッドよ。

青春怪談


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by mukashinoeiga | 2017-04-05 23:49 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)

ベスト・オブ傑作・快作の森ほんとうの傑作はなんだ(予選)

 当ブログの特集(カテゴリ)の一つに、傑作・快作の森というのが、ある。
 いま現在、99作品が登録されている。
 これからベストテンを選んで見ようという、まあ酔狂ですな(笑)。

 しかし日本映画の傑作・快作は、おそらく何百作もあるだろうに、なぜ99作なの? と、疑問に思わる向きもあろう。
 まず、それについてエクスキューズしたい。

1 まず、当然ながらすべての傑作・快作を、一個人が、見切れるわけはない(笑)。

2 当ブログは、2009年に開始された。当然ながら、それ以前に、いわゆるスタンダードな傑作は、かなり見ているので、再見しない限り、当ブログには、書けない。つまり、基本となるような大傑作、具体的に言うと、小津成瀬黒沢の傑作などは、まず登場しない。
 小津成瀬黒沢ほどでない傑作も、再見しない限り、登場しない。

3 さらに言えば、監督別特集(カテゴリ)を新設するたびに、傑作・快作の森や旧作日本映画感想文から、どんどん引っこ抜き、移設されているので、むしろ増えるというより、減っていると思う。

4 つまり、2009年以降に初見・再見した傑作・快作のうち、監督別特集(カテゴリ)になるほど鑑賞作品数のない監督の作品がが、結果的に99作というわけだ。

 じゃあんまりたいしたリストじゃないじゃん、ともいえるわけだが(笑)。
 ではまず、99作品を、半分程度に、絞ってみよう。

e0178641_2138717.jpg佐伯清「色事は俺にまかせろ」上原謙高峰三枝子風見章子田崎潤
[ 2017-03 -15 03:30 ]
深作欣二「資金源強奪」欣也梅辰室田川谷喜和子明香松方山城名和今井天津敏
[ 2017-02 -17 23:21 ]
牛原陽一「邪魔者は消せ」赤木圭一郎
[ 2017-02 -10 01:53 ]
江崎実生「七人の野獣 血の宣言」
[ 2017-01 -09 01:18 ]
斎藤武市「白い悪魔」森雅之
[ 2016-10 -30 09:37 ]
石田民三「花つみ日記」高峰秀子
[ 2016-10 -09 10:59 ]
鈴木英夫「その場所に女ありて」司葉子
[ 2016-07 -20 04:16 ]
中平康「あした晴れるか」いづみ裕次郎
[ 2016-02 -24 02:20 ]
木村恵吾「花嫁のため息」「新妻の寝ごと」
[ 2016-01 -09 10:17 ]
田坂具隆「陽のあたる坂道」
[ 2015-11 -01 14:28 ]
松田定次「水戸黄門 天下の副将軍」
[ 2015-05 -23 00:00 ]
工藤栄一「大殺陣」
[ 2015-05 -22 09:14 ]
内田吐夢「黒田騒動」
[ 2015-04 -10 04:35 ]
野村浩将「野戦看護婦」
[ 2014-11 -14 16:21 ]
野村芳太郎「最後の切札」
[ 2014-07 -11 21:00 ]
野村芳太郎「張込み」
[ 2014-06 -01 09:47 ]
曽根中生「㊙極楽紅弁天」
[ 2014-04 -25 10:16 ]
大庭秀雄「花は僞らず(偽らず)」
[ 2014-03 -08 08:25 ]
中平康「現代っ子」
[ 2014-03 -06 00:49 ]
中村登「男の意氣(意気)」
[ 2014-03 -02 07:33 ]
番匠義彰「のれんと花嫁」
[ 2013-12 -05 23:34 ]
中川信夫「虞美人草」
[ 2013-11 -15 02:05 ]
野村芳太郎「素敵な今晩わ」
[ 2013-11 -11 23:43 ]
村山知義「初恋」
[ 2013-11 -09 00:49 ]
村山知義「恋愛の責任」
[ 2013-11 -05 23:34 ]
森永健次郎「美しき抵抗」
[ 2013-09 -30 00:03 ]
福田純「血とダイヤモンド」宝田明水野久美石立鉄男はデヴュー作
[ 2013-09 -19 23:07 ]
島津保次郎 「隣りの八重ちゃん」
[ 2013-07 -06 21:44 ]
中村登「日も月も」
[ 2013-06 -09 09:25 ]
牛原虚彦「進軍」
[ 2013-05 -16 21:49 ]
中川信夫「ひばりが丘の対決」
[ 2013-05 -06 20:34 ]
三池崇史「藁の楯」+「極道戦国史 不動」
[ 2013-05 -03 23:49 ]
阿部豊「大出世物語」
[ 2013-04 -11 02:37 ]
古川卓巳「逆光線」
[ 2013-02 -13 09:59 ]
川崎徹広「陽のあたる椅子」
[ 2013-01 -12 01:33 ]
川島雄三「女は二度生まれる」
[ 2012-12 -12 23:32 ]
鷹森立一「君たちがいて僕がいた」
[ 2012-10 -19 23:54 ]
長谷川安人「集団奉行所破り」
[ 2012-06 -12 01:07 ]
川崎徹広「豚と金魚」
[ 2011-12 -26 23:41 ]
吉村公三郎「自由学校」
[ 2011-10 -30 09:46 ]
成瀬巳喜男「なつかしの顔」
[ 2011-10 -23 00:44 ]
島津保次郎「兄とその妹」
[ 2010-09 -06 23:10 ]
村山三男「続・鉄砲犬」
[ 2010-08 -10 21:50 ]
衣笠貞之助「十字路」
[ 2010-08 -10 21:47 ]
望月優子「海を渡る友情」
[ 2009-12 -15 00:21 ]
島津保次郎「男性対女性」
[ 2009-11 -08 08:02 ]
柳瀬観「北国の街」
[ 2009-10 -11 22:04 ]
山中貞雄《パラパラ漫画アニメ》
[ 2009-09 -26 00:26 ]
石田民三「花ちりぬ」花井蘭子
[ 2009-09 -20 09:39 ]
石田民三「むかしの歌」
[ 2009-08 -09 20:13 ]
山村總「鹿島灘の女」
[ 2009-07 -12 21:28 ]
川島雄三「明日は月給日」
[ 2009-07 -12 21:26 ]

 これを、さらに、半分程度に、減らしてみよう。

佐伯清「色事は俺にまかせろ」上原謙高峰三枝子風見章子田崎潤
深作欣二「資金源強奪」欣也梅辰室田川谷喜和子明香松方山城名和今井天津敏
江崎実生「七人の野獣 血の宣言」
斎藤武市「白い悪魔」森雅之
石田民三「花つみ日記」高峰秀子
鈴木英夫「その場所に女ありて」司葉子
中平康「あした晴れるか」いづみ裕次郎
木村恵吾「花嫁のため息」「新妻の寝ごと」
田坂具隆「陽のあたる坂道」
松田定次「水戸黄門 天下の副将軍」
工藤栄一「大殺陣」
内田吐夢「黒田騒動」
野村浩将「野戦看護婦」
野村芳太郎「最後の切札」
野村芳太郎「張込み」
曽根中生「?極楽紅弁天」
大庭秀雄「花は僞らず(偽らず)」
中村登「男の意氣(意気)」
中川信夫「虞美人草」
野村芳太郎「素敵な今晩わ」
村山知義「初恋」
福田純「血とダイヤモンド」宝田明水野久美石立鉄男はデヴュー作
島津保次郎 「隣りの八重ちゃん」
牛原虚彦「進軍」
三池崇史「藁の楯」+「極道戦国史 不動」
古川卓巳「逆光線」
川崎徹広「陽のあたる椅子」
川島雄三「女は二度生まれる」
鷹森立一「君たちがいて僕がいた」
長谷川安人「集団奉行所破り」
川崎徹広「豚と金魚」
吉村公三郎「自由学校」
成瀬巳喜男「なつかしの顔」
島津保次郎「兄とその妹」
村山三男「続・鉄砲犬」
衣笠貞之助「十字路」
島津保次郎「男性対女性」
柳瀬観「北国の街」
山中貞雄《パラパラ漫画アニメ》
石田民三「花ちりぬ」花井蘭子
石田民三「むかしの歌」
山村總「鹿島灘の女」
川島雄三「明日は月給日」

 泣きの涙で(笑)約40作品に、減らした。
 今回の調査(笑)で成瀬巳喜男「なつかしの顔」が、いわゆる成瀬部屋に移行していなかったことを知る。
 これを成瀬部屋に移行して、一作品、減りました(笑)。

 さらに減らしてベストテンにするのは、また次回(笑)。

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by mukashinoeiga | 2017-03-27 21:41 | 傑作・快作の森 | Trackback | Comments(0)

鈴木清順「殺しの烙印」最大の謎(笑)宍戸錠真理アンヌ

 つくづく不思議で、日本映画史の謎の一つというべき(笑)は、鈴木清順「殺しの烙印」の前半部分は、ギャビン・ライアルの大傑作小説「深夜プラスワン」(早川文庫)の、まるパクリなのに、いわゆる具流八郎という脚本グループの一人である、キムタケが聞かれても、それ何のこと、とピンと来ていないことだ。
e0178641_2051856.jpg あるいは、ギャビン・ライアル側が訴えれば、多額の賠償金が発生するわけだから、おそらく海千山千のキムタケは、とことんすっとぼけざるを得ないのかもしれない。
e0178641_20515436.jpg 「殺しの烙印」を何度も見、「深夜プラスワン」を何度も読んだぼくからすれば、このコラボ(一方的だけれど)は、とってもゴージャスなんだけど、一体パクったのは、誰だ(笑)というのも、知りたい。
 早川ミステリにあんまり言及していない清順でないことは、たぶん確かだと思うが、そもそも清順に、この件を誰も聞いていない、というのも不可解。
 まあいえることは、清順ファンは「深夜プラスワン」を読むべし、ライアルのファンは「殺しの烙印」を見るべし、とっても楽しいよ、と。

鈴木清順さん慢性閉塞性肺疾患のために亡くなっていた
2017/02/22 に公開
「ツィゴイネルワイゼン」などの作品で知られる映画監督の鈴木清順さんが13日午後、慢性閉塞性肺疾患のため、都内の病院で死去

鈴木清順 TVドキュメンタリー 1
2011/03/19 にアップロード
5,6年前のもの。最初の十数分は録画出来ませんでした。
VHS録画なのでノイズが酷いです。続きあります。

鈴木清順 TVドキュメンタリー 2

Seijun Suzuki interview

An interview with Suzuki Seijun: Director of Tokyo Drifter

 太地喜和子と清順は、結構合ったと思うし、あるいは常連になってたかもしれず、つくづく残念なり。

 しかし清順、外国からのインタヴューには、率直にこたえてるなー。いつもの韜晦したしゃべり方でないのが、笑える。

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by mukashinoeiga | 2017-02-27 20:53 | 清順の光と影すべって狂ってる | Trackback | Comments(0)

えっこれも「東京流れ者」?渡哲也(笑)

東京流れ者/松原智恵子・渡哲也(テイチクバージョン)

e0178641_132653.jpg 23区をはみ出して、って、この詞は、あまりにひどすぎないか(笑)。
 東京の地名を織り込むなんて、小林旭の「恋の山手線」の二番煎じか(笑)。
 ということで、最愛監督・鈴木清順への、追悼は続く。
 なお、当ブログの掲示板「映画流れ者」でも、ちらちらと、触れておりますので、よろひく。

 なお、下の「そぞろ歩きはナンパでも心、にゃ硬派の血が通う」てなのが、どうやら本作の原点らしい。
 ま、東京の流れ者は、多種多様ということですか(笑)。
 それこそ、清順か。




東京流れもの /藤圭子


東京流れもの 門倉有希
 もう、なんでもありだな(笑)。

東京流れ者 渡哲也


東京流れ者


津軽三味線 !!東京 流れ者のテーマ!! Tokyo Drifter Theme Performed on Tugaru Jamisen!


◎追記◎以下コメント欄のお邪魔ビンラディンさんからの、ご指摘を受けて。
Hiroko Takekoshi 竹越ひろ子 ‎– 東京流れもの/放浪 1965 King Records ‎– BS 274

東京流れもの / 竹越ひろ子


田端義夫 関東流れもん

 渡哲也版でもあった「男五尺」って、一尺は約30センチだから、五尺は約150センチ。江戸時代か。少なくとも渡哲也はそうじゃありませんから、語呂がいいからと、「昔の決まり文句」としてテキトーに歌っているのか。
 六尺だと盛り過ぎだし、これも決まり文句の「五尺五寸」では語呂が合わないし、哲也には低すぎる、ということか。パタヤンは、ニアリーかな。

関東流れ者 松方弘樹

 ザギンエンコにジュクですか。東京流れ者そのままですな(笑)。

ああせつなき我が心 克美しげる

 ここまでいくと、ほとんどパクリに近い(笑)。
 いくら「東京流れ者」「東京流れもの」「~流れもん」が、作曲者不詳とはいえ、これじゃ、いい曲なんだけど作曲者がいないので、著作権フリーで、安くレコードにできる状態じゃないですか(笑)。
 そもそも作曲者不詳なのに、タイトルは「~流れもの」で統一されている、って、どんな状態なのか(笑)。
 もう作曲者不詳だからって、皆さんレコード各社、利用し放題じゃないですか(笑)。

東京流れ者/松原智恵子・渡哲也

 正統派?清順哲也版東京流れ者。

ブルー・レディー (1968) 松原智恵子

 アイドル歌謡としては、水準以上の出来では(笑)。
 映画「東京流れ者」では、別歌手の口パクという、ある意味屈辱を受けたわけだが、音痴というわけでもあるまい。声質から、大人のメロ歌謡に、不向きということなのだろうか。ちょっと、かわいそう。

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by mukashinoeiga | 2017-02-24 01:22 | 清順の光と影すべって狂ってる | Trackback | Comments(2)

マイ最愛監督鈴木清順死すwith『ラ・ラ・ランド』

まあ老齢であり、予想されていたことでもあり、特にショックもないのだが、ぼくの最愛の映画監督だった。
e0178641_20175497.jpg 映画芸術の最新号が、大正浪漫三部作のプロデューサー荒戸源次郎追悼特集をしていて、そこに清順の寄稿がないことも、納得だったな。
 しかし若い荒戸より、より生き延びたのも、まあ、さすが(笑)。
 若いころから、あの仙人めいた風貌なのだから、百歳でも映画を監督していたオリヴェイラ並みに、作ってほしいと思っていたのも事実だ。
 風狂仙人で、あってほしかった。

日刊スポーツによると、2017年アカデミー賞で歴代最多タイの13部門で14ノミネートされているミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』の デイミアン・チャゼル監督は以下のように語っている。(以下、ネットから引用)

言われてみれば、絵コンテの段階から入っていたかも知れないなぁと思うのは、鈴木清順さんの「トウキョウドリフターズ(東京流れ者)」。非常にワイドで撮っているところとか、ポップアートのような色合いとか、非常にミュージカル的なんですけども、銃が入っているミュージカル。もしかしたら多分、これが隠れたオマージュであり、少なくとも米国では誰も、この映画について言及していません。
(日刊スポーツ『「ラ・ラ・ランド」監督、渡哲也主演映画オマージュ』  2017/01/27)(以上引用終わり)
『ラ・ラ・ランド』本予告

↑原色一色のドレスを見ると、鈴木清順「肉体の門」みたいだが。
 なお、日本語の語感としては、ラ・ラ・ラ・ランドと、三度繰り返さないと、言いにくくってしょうがないなあ(笑)。

 以下も、長々と他人の文章を引用するのは、いささか気が引けるのだが、最愛の監督なので、許してね。許されないか(笑)。

映画監督 鈴木清順さん死去 2月22日 14時45分
映画「ツィゴイネルワイゼン」など不条理な世界観を独特の映像美で描き、国内外で高い評価を受けた映画監督の鈴木清順さんが、東京都内の病院で亡くなりました。93歳でした。
鈴木さんは大正12年に東京で生まれ、助監督を経て、昭和31年に日活の映画「港の乾杯 勝利をわが手に」で監督としてデビューしました。
アクション映画のほか、仁侠映画の「関東無宿」や人気小説を映画化した「肉体の門」など、独特の色彩感覚で映像美を追究した映画作りは「清順美学」とも言われ、人気を集めました。
昭和42年、組織に追いかけられる殺し屋を描いた「殺しの烙印」を発表したあと、作品の内容や興行成績をめぐって日活の幹部と対立して解雇されました。
これに抗議したファンやスタッフらがデモを行うなど一時は社会問題に発展し、鈴木さんは10年間にわたって映画界を離れました。
復帰後、昭和55年に発表した「ツィゴイネルワイゼン」は、大正レトロの雰囲気が色濃く残る昭和初期を舞台に、あの世とこの世の境を漂うような不条理な世界観を独特の映像美で見せて、ベルリン国際映画祭で審査員特別賞を受賞したのをはじめ、数多くの映画賞を受賞しました。
その後に製作された、故・松田優作さん主演で絢爛豪華な舞台セットや不思議な世界観が話題となった「陽炎座」と、沢田研二さんの幻想的な美しさが引き立つ「夢二」の2作品を合わせて「大正浪漫三部作」と呼ばれる作品は、鈴木監督の代表作として知られています。
その後も、「ピストルオペラ」や「オペレッタ狸御殿」など、斬新な映像表現の作品を作り続けるとともに、白いひげと柔和な風貌でテレビドラマや映画、コマーシャルにも出演し、俳優としても活躍しました。
鈴木さんは、最近では、おととしの春にドキュメンタリー映画に出演するため、インタビューを受けていたということですが、今月13日、都内の病院で慢性閉塞性肺疾患のため亡くなりました。93歳でした。
大谷直子さん「みんなの尊敬を受けていた」
映画監督の鈴木清順さんが亡くなったことについて、映画「ツィゴイネルワイゼン」に出演した女優の大谷直子さんは「撮影は、全編、鎌倉で合宿のような状態でしたが、監督は、あの風貌のまま、ひょうひょうとされていて、スタッフの中に溶け込んで、みんなの尊敬を受けていらっしゃいました。撮影中は冷静で、大声を出さない印象で、私はまだ20代の生意気ざかりでしたが、監督に『この役ってどうしたらいいか、よくわからないのよね』なんてよく質問していました。監督は『いいんだよ、お嬢さん。僕の言うとおりにしていれば大丈夫だよ』とおっしゃるばかりで、監督の手の上でころころ転がされているようにスムーズに撮影が進んだのがとても印象的でした」と話していました。
そして、「映画史に残るすばらしい作品をたくさん残され、93年という長い人生を生ききったんだと思います。本当にご苦労様でした」と話していました。
高橋英樹さん「ユニークな演出法で勉強になりました」
鈴木清順さんが監督を務めた映画「けんかえれじい」に出演した高橋英樹さんは「日活時代に『けんかえれじい』をはじめ、さまざまな作品でお世話になりました。ユニークな演出法で、当時の若い私にとりましてはとても勉強になりました。ご冥福をお祈りいたします」とコメントしています。
渡哲也さん「演出方法がすごく斬新」
映画監督の鈴木清順さんが亡くなったことについて、「東京流れ者」で主演した俳優の渡哲也さんは「監督に出会ったのは、私が映画の世界に入ってまもないころで、まだ、芝居の「し」の字もわからない時でした。監督からは演技を手とり足とり教えてもらいました。ご一緒したコマーシャルの撮影でも、台本にはなかった踊りをいきなり入れるなど、演出方法がすごく斬新だったのが思い出に残っています。ご冥福をお祈りしてます」とコメントしています。
由紀さおりさん「発想がとても独特」
鈴木清順さんが監督を務めた「オペレッタ狸御殿」に出演した歌手の由紀さおりさんは「出演した映画は俳優の平幹二朗さんと共演したのも思い出で、平さんが旅立たれ、監督も旅立たれて、とてもさみしい思いです。監督からは現場で、『妖怪の役なので、あめ玉を口に入れてセリフを言ってほしい』と言われて、とても驚いた記憶があります。監督の発想はとても独特で、映像の演出も赤とグリーンの色のあでやかないい意味でショッキングな色彩の感覚を持っていました。ご冥福をお祈りいたします」と話していました。
小林旭さん「想い出がありすぎて 言葉がありません」
映画「関東無宿」などに出演した歌手で俳優の小林旭さんは「日活時代から語り尽くせぬほどの想い出がありすぎて、言葉がありません。ただただご冥福をお祈り致します」とのコメントを出しました。

映画監督 鈴木清順さん死去  2017年2月22日14時45分


 おそせらく世界で唯一デモをしてもらった映画監督、そしてぼくを含めて、人生を狂わせた(笑)映画監督なんですね。
 当ブログは、過去に鈴木清順を見過ぎたため、このブログを始めてからは、あんまり見ていません。ですので当ブログの清順感想駄文は、あまりなく、その点では、師匠(勝手に、そういってるだけ)に申し訳なく思っております。
 今後、可能な限り充実していく所存(笑)というのも、変なのですが。
 しかし、亡くなった方への、一応追悼駄文駄文なのに、こんなに(笑)が、多くていいのか(笑)。
 さすが仙人(笑)。さすが清順(笑)。

1983年 資生堂CM ヘアカラー「お久しぶり」


Zigeunerweisen 「ツィゴイネルワイゼン」 Trailer 予告編


◎追記◎上記日刊スポーツの引用記事で、「東京流れ者」の英題が、「トウキョウドリフター(東京流れ者)」って。ドリフのコントか。さすが嘘つき朝日新聞系列の日刊スポーツらしい捏造記事か、とも思うが、単なる誤植でしょうね(笑)。

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by mukashinoeiga | 2017-02-22 20:18 | 清順の光と影すべって狂ってる | Trackback | Comments(0)

牛原陽一「邪魔者は消せ」赤木圭一郎

超ナイスな快作。60年、日活。神保町にて「あの時代(とき)の刑事(デカ)」特集。
e0178641_1525480.jpg 脚本熊井啓、監督牛原陽一とも、プログラムピクチャアの範囲内で、かなりのエンタメを実現。素晴らしい。
 まあ、唯一の欠点は、音痴な赤木の主題歌か(笑)。
 音痴に、よりによってスローバラード、歌わしちゃダメだろ(笑)。
 しゃれたセリフ、ミステリとして絶品の展開、緊密なサスペンス、ああ熊井啓は、エンタメ脚本家としては絶品でも、監督としてはうーん、な新藤兼人と、同じ仲間だったのね(笑)。
 いくつかの規制の中で才能を発揮するエンタメ脚本家が、自由に規制なく、いわゆる社会派映画を監督して、失速していった典型例か、クマケイ。この、若い時期のエンタメ脚本家としての才能と、後期の社会派映画監督としての稚拙の対比。しかし、この稚拙も、左翼的言語空間では、大絶賛されていたのね、単なるつまらない映画なのに。
 若くして亡くなった赤木の、絶対的若さゆえの、素晴らしい魅力。ああ、なんという眼福。
 そして、赤木が長生きして、ジジイとしての赤木も見たかったなあ、そう思わせる魅力が赤木にはあり、つくづくため息。

e0178641_15328100.jpg3. 邪魔者は消せ (神保町シアターHPより)
S35('60)/日活/カラー/シネスコ/1時間23分
■監督:牛原陽一■脚本:熊井啓■撮影:姫田眞左久■音楽:小杉太一郎■美術:大鶴泰弘■出演:赤木圭一郎、清水まゆみ、葉山良二、金子信雄、渡辺美佐子、近藤宏
人気絶頂の中で夭折したスター・赤木圭一郎が麻薬Gメンに扮し、危険な潜入捜査に挑むアクションもので、一昨年上映し好評だった『アリバイ』の牛原監督・熊井脚本コンビが描く迫真の犯罪ドラマ。悪女役の渡辺の美しさにも注目したい。

 冒頭いきなり殺されるやくざに、待田京介。豪華というべきか、まだまだ新人時代というべきか。
 クールな殺し屋を演じるのは、なんとスケベ教頭を演じさせたら日本一の穂積隆信。普段はへらへらした役ばかりの彼が、非情の殺し屋役、素晴らしい。
 とくに、赤木を追い詰める、いくつかのシークエンスのすばらしさは、クマケイの緊密な脚本も含め、絶品。明らかに、その年の助演男優賞レヴェルかもしれない。
 なお、ムーヴィーウォーカーによれば、この役は本来は二谷英明。まあ二谷だったら、凡庸な演技だったろう。この穂積隆信は、プログラムピクチャアの規範を逸脱している演技だ。
 なお彼の妻には、不幸顔でなければ、もっと売れていたはずの、意外と可愛い(笑)高田敏江。彼の愛人には、実力以上に評価が高い(笑)ナベミサ。

↓イッコ前にも引用した動画。本作でも共演した赤木と杉山の同棲生活が、垣間見れる。
よみがえる青春スター(芸能ニュース)
2014/12/06 に公開
赤木圭一郎、高橋英樹、石原裕次郎、渡 哲也

 赤木の自宅は、前半和風、後半洋風、と違っているが、後半杉山俊夫と「同棲」するのは、唄が下手な赤木に、歌はうまい杉山の「善導」を期待したのか(笑)。
「おい、俊夫、赤木の音痴直したら、ボーナスやるからな、頼むぜ」的な。

 しかし杉山、本作では「ソーラン節」を若干アレンジして、歌う。当時、こういう民謡が流行っていたのだろうし、旭も数々唄っている。
 若者が民謡も演歌も歌う。民謡も演歌も、意外と、新しい歌なのだ。

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by mukashinoeiga | 2017-02-10 01:53 | 傑作・快作の森 | Trackback | Comments(0)

野口博志「昼下りの暴力」中途半端な凡作

 中途半端な凡作だが。59年、日活。阿佐ヶ谷にて「ピカレスク スクリーンで味わう〈悪〉の愉しみ」特集。
 中途半端な凡作だと思うが、見た後、ネットで検索してみたら「ダントツ」「隠れた傑作」という、ぼくとは真逆な評価が大勢のようで、いまさらながらぼくの映画感覚のダメさが、再確認された(泣)。
 では、なぜ、ぼくが凡作と感じ、ある種の人たちが、「ダントツ」「隠れた傑作」と感じたのか。ぼくなりに、考えてみた。

e0178641_1244769.jpg昼下りの暴力 (ラピュタ阿佐ヶ谷HPより)
1959年(S34)/日活/白黒/82分
■監督:野口博志/脚本:秋元隆太、柳瀬観/撮影:永塚一栄/美術:小池一美/音楽:山本直純
■出演:川地民夫、筑波久子、水島道太郎、宍戸錠、稲垣美穂子、菅井一郎、弘松三郎、深江章喜、長尾敏之助、雪丘恵介、伊藤寿章
ボスを欺き、悪の泥沼に落ちこんだヤクザが血みどろの末路を辿る──。非情な兄貴分・水島道太郎、ファムファタールの筑波久子、不気味な殺し屋・宍戸錠。裏切りに次ぐ裏切りが、美しいモノクロ画面に繰り広げられる。

 きわめて奇妙な映画である。
 言ってみれば、日活無国籍アクションと、フィルムノワールの、異種格闘技戦、ないしは、ハイブリットなミックス、あるいは、そのいいとこどり、そしてしばしば、いいとこどりというのは、たいてい失敗するのですね。
 ある意味突き抜けた日活無国籍アクション(言ってみればアメリカナイズされたアクション映画への接近)へと至る過程の中で、フィルムノワール(フランス映画的なある意味「中途半端な」人間ドラマ的サスペンス)へ色目を使い、しかしそれは、明らかにベクトルが違うもののハイブリットを目指したがゆえの、失敗というべきか。
 日活無国籍アクションへと至る胚芽を内包しつつ、別系統にも欲目を出した、いわば、人類にいたる道とは枝分かれした、ネアンデータル人な映画かと。
 突き抜けた日活無国籍アクションとは相性の悪い「文学的」な設定、物語の、違和感。その「違和感」に、中途半端な映画的インテリが、ダントツとか、隠れた傑作とか、感じちゃううのでは、ないかと(笑)。
 いや、映画が好きでありつつ、映画的感覚の乏しいアタシの戯言と、ご笑覧あれ。
 
ラピュタ解説のいう、美しいモノクロ画面という永塚一栄の映像は、今回残念ながら、心に響かなかった。木村大作よりは美しいが、しかし木村大作よりいいということは、何の勲章にもなるまい。
 ダメな時の宍戸錠の例にもれず、今回の宍戸錠は、ひたすら気持ち悪かった。宍戸錠の、素の気持ち悪さを感じさせる日活アクションは、その時点でアウトだろう。
 筑波久子のファムファタールぶりは、今回も中途半端に、生かされなかった。
 川地民夫はいいが、この映画のティストで、最後に生き延びるのは、違うように思う。娯楽映画への妥協として、主人公が、生き延びた。こういうのは、明らかに、士道不覚悟だろう。
 こんな甘い結末で、「隠れた傑作」などと、言ってはいけなかろう。

 なお、水島道太郎に関していえば、ぼくはみちたろうと読むと思っていたのだが、山田宏一のマキノ本を改めて読んでみたら、どうたろう、と読むとのこと。
しかし、どうたろう、というのは、どうだろう(笑)。
 ぼくは、これからも、水島道太郎を、みずしまみちたろうと、読んていくことだろう。

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by mukashinoeiga | 2017-01-27 01:23 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(7)