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ベスト・オブ傑作・快作の森ほんとうの傑作はなんだ(本選)

さらに、減らしていく。

佐伯清「色事は俺にまかせろ」上原謙高峰三枝子風見章子田崎潤
深作欣二「資金源強奪」欣也梅辰室田川谷喜和子明香松方山城名和今井天津敏
江崎実生「七人の野獣 血の宣言」
石田民三「花つみ日記」高峰秀子
鈴木英夫「その場所に女ありて」司葉子
中平康「あした晴れるか」いづみ裕次郎
田坂具隆「陽のあたる坂道」
山内鉄也「忍者狩り」
野村浩将「野戦看護婦」
野村芳太郎「張込み」
曽根中生「㊙極楽紅弁天」
福田純「血とダイヤモンド」宝田明水野久美石立鉄男はデヴュー作
島津保次郎 「隣りの八重ちゃん」
牛原虚彦「進軍」
三池崇史「藁の楯」+「極道戦国史 不動」
古川卓巳「逆光線」
川島雄三「女は二度生まれる」
鷹森立一「君たちがいて僕がいた」
長谷川安人「集団奉行所破り」
川崎徹広「豚と金魚」
島津保次郎「兄とその妹」
村山三男「続・鉄砲犬」
衣笠貞之助「十字路」
島津保次郎「男性対女性」
柳瀬観「北国の街」
山中貞雄《パラパラ漫画アニメ》
石田民三「花ちりぬ」花井蘭子
石田民三「むかしの歌」
山村總「鹿島灘の女」

 これでも28作。
 こうなったら、もはやベストテンは早々にあきらめて、ベスト20と参ろう。
 たった8本抜けば、いいだけだ(笑)。
 抜いたのは、

野村浩将「野戦看護婦」
 おそらく日本メジャー映画初のレズビアン映画。出来で選んだわけではない。
川島雄三「女は二度生まれる」
 川島のベストでは、ない。
三池崇史「藁の楯」+「極道戦国史 不動」
 おまけの「極道戦国史 不動」は傑作だが、メインの「藁の楯」は、三池のベストでは、ない。

 同一監督の複数作は一本にまとめる(泣)。
島津保次郎「兄とその妹」
島津保次郎「男性対女性」
石田民三「花つみ日記」高峰秀子
石田民三「むかしの歌」

 あと1作が抜けぬ(笑)。ええい、こうなったら、ベスト21だっ。21世紀だもの(笑)。
 で、

佐伯清「色事は俺にまかせろ」上原謙高峰三枝子風見章子田崎潤
深作欣二「資金源強奪」欣也梅辰室田川谷喜和子明香松方山城名和今井天津敏
江崎実生「七人の野獣 血の宣言」
鈴木英夫「その場所に女ありて」司葉子
中平康「あした晴れるか」いづみ裕次郎
田坂具隆「陽のあたる坂道」
山内鉄也「忍者狩り」
野村芳太郎「張込み」
曽根中生「㊙極楽紅弁天」
福田純「血とダイヤモンド」宝田明水野久美石立鉄男はデヴュー作
島津保次郎 「隣りの八重ちゃん」
牛原虚彦「進軍」
古川卓巳「逆光線」
鷹森立一「君たちがいて僕がいた」
長谷川安人「集団奉行所破り」
川崎徹広「豚と金魚」
村山三男「続・鉄砲犬」
衣笠貞之助「十字路」
柳瀬観「北国の街」
山中貞雄《パラパラ漫画アニメ》
石田民三「花ちりぬ」花井蘭子
山村總「鹿島灘の女」

e0178641_16243438.jpg これは、わたくしメの、2009年~2017年3月までの、ごくごく個人的な、傑作快作21で、ございます。逆鑑賞順。
 この中で、あえて一本おススメを選べば、数年前にラピュタで見た後、一度も東京でかかっていない、楽しい楽しい川崎徹広「豚と金魚」であろうか。

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by mukashinoeiga | 2017-03-28 16:26 | 傑作・快作の森 | Trackback | Comments(5)

瑞穂春海「すれすれ」川口浩弓恵子川崎敬三春川ますみ宮川和子

期待外れの大凡作。60年、大映東京。
e0178641_2348866.jpg 神保町にて「生誕百五十年記念 文学を映画で愉しむ-夏目漱石と日本の文豪たち」特集。
 ハンカチ・タクシー(どうやら白タクのことらしい)という、なんだか確実性のない仕事で、それなりに日銭を稼ぐ川口浩と川崎敬三。
 ということで、イロイロな客との、細切れのエピソードが、団子状態で、展開する。
 このエピソードの、ほとんどが、詰まらない。ぬるい脚本に、だるい演出。

7. すれすれ (神保町シアターHPより)
S35('60)/大映東京/白黒/シネスコ/1時間31分
■監督:瑞穂春海■原作:吉行淳之介■脚本:長瀬喜伴、瑞穂春海■撮影:秋野友宏■音楽:池野成■美術:高橋康一■出演:川口浩、弓恵子、川崎敬三、宮川和子、三宅邦子、岸田今日子、東野英治郎
『原色の街』『砂の上の植物群』など、モダンな作風で人気だった吉行淳之介の同名小説を映画化。ドン・ファンだった亡き父に憧れながらも、もぐりのタクシーで生計を立てる冴えない男の恋愛修行。川口と川崎のコミカルな絡みは絶品!

 とはいえ、上の春川ますみは、かわいすぎないか。奇跡の一枚。
 川口浩が、春川とやっちゃって、春川が、「ねえ定期券買ってー。六か月分」と連呼するのが、可笑しい。川口は「せいぜい三か月分」と、値切るのも、可笑しい。
 逆に宮川和子を、川口が「結構いい女」というのは、納得いかないなあ(笑)。
 弓恵子は、潮万太郎の娘ということだが、逆に宮川和子のほうが、潮万太郎にクリソツで、ぼくはいつも宮川和子を見ると、ウシマンさんを思い出して、萎えてしまう(笑)。

 まだまだ若い川口浩は、笑顔がさわやかではない。後年のほうがさわやかって、どういうこと。
 白タクの川口、川崎が目星を付ける、歩道にたたずむ女たちの一人として、江波杏子が、10秒ほどのエキストラ。
 なお、この日は「すれすれ」を見て渋谷へ。感想駄文済みの「色事は俺にまかせろ」「地獄」。色事師(を志向する川口と、色事師そのものの上原)と、おまけに「地獄」という奇妙な因縁で。

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by mukashinoeiga | 2017-03-19 23:52 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)

おおガメラよ、お前も新作か

 いや、これも面白そうだが、情報を隠しているのは、シン・ゴジラのせいか。
Gamera 2016 Trailer (HD)

 「シン・ゴジラ」が、一作目回帰で、お子様映画でないのだが、ガメラは伝統的にお子様重視、それを受け継いだ予告になっている。しかも迫力満点。楽しみ。
 喰われる父はクドカンで、監督は石井克也とのこと。
e0178641_741242.jpg


GODZILLA RESURGENCE Malaysian Trailer (2016) Shin Godzilla


GODZILLA RESURGENCE US Trailer (2016) Shin Godzilla

 アメリカでは「シン・ゴジラ」は一週間限定のイヴェント扱い。
 でも前半の長々した会議の連続には、アメリカ人も退屈だろう。「議論するまでもない自明の理」をめぐる堂々巡りは、理解できまい。

Godzilla Resurgence(Fan Made Trailer)Music by Akira Ifukube 「シン・ゴジラ」予告篇

シンゴジラ予告を初代ゴジラで再現_1954 Godzilla Reproduce Shin Godzilla


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by mukashinoeiga | 2016-10-05 07:05 | 新・今そこにある映画2 | Trackback(1) | Comments(0)

島耕二「末は博士か大臣か」

 楽しい佳作。63年、大映東京。阿佐ヶ谷にて「稀代のエンターティナー! フランキー太陽傳」特集。
e0178641_71252.jpg プログラムピクチャアの範囲内で、だからホームランは打たないが、こつこつヒットを飛ばすイチロータイプ? 島耕二は、もっと評価されていい。
 知っている人は知っている島耕二。映画監督としては、8、9割?の高打率
 本作もたいへん楽しい。

 そして島耕二映画のお楽しみは、あの二人を、どう使うか、というおまけの楽しみがありまして。
 二度目の実の妻・轟夕起子は、きっと聡明で明朗な、ある種理想的な婦人だろう。
 実の息子・片山明彦は、頭はいいが、やや根が暗く、そういう意味で主人公と対比される役柄だろう。
 本作も、まさにその通りの楽しさで。

 フランキー境が、菊池寛にふんし、学友・船越英二や、芥川龍之介(ちょっと色悪めいているが、ほぼほぼジャストフィットな?仲谷昇)との友情物語が泣かせる。あるいは、大いに笑わせる。
 大映初代社長の伝記映画を大映が作る。文芸春秋を創設し、友人芥川の名を冠した文学賞を作る山っ気。
 この頃は、寄る年波か、あるいは劣化したゆえの涙目状態なので、チョットしたことで泪目(泪は、おそらく和製漢字なのだろうが、まさにドンピシャ)になる。本作でも、たいしたことない場面でも、泪目状態。
 そう、たいしたことない場面で、本領を発揮するのが、プログラムピクチャアの魅力なのだ。
 新妻・藤村志保と、戯曲「父帰る」の、読み合わせをする場面の楽しさ。
 やや、舞台調を模した画面に突如変化し、最初はたどたどしいセリフの志保(一応素人の役だから)が、だんだん女優のせりふ回しになっていく。
 シーンの要請によって、適切に歌舞いていく、つつましいが、やるときにはやるよ、という島耕二の楽しさ。

 ただ、執筆当時は「新しい芝居」らしい「父帰る」も、現在の視点からみると、相当古色蒼然たる紋切型で。
 これはある意味仕方がない。その後多数の模倣者が出れば出るほど、「原点」は陳腐化していく。「最初の開拓者」は、常にそのフォロワーたちによって、上書きされ、「原点の栄光」など摩滅していく。
 「父帰る」は陳腐化したが、本作は、今でも、楽しい。

 なお冒頭旧制とはいえ、中学生を演じるフランキーと船越は、相当無理やり(笑)。これを見たら、鈴木清順「けんかえれじい」の旧制中学生高橋英樹が、ナチュラルに見えるほど(笑)。

●島耕二・片山明彦の代表作
【KSM】風の又三郎 原作 宮沢賢治 監督 島 耕二 1940年(昭和15年)日活多摩川作品 著作権消滅 編集 KSM WORLD

●こんなところにも菊池寛が。しかし新人オーディションの拍付けとしては、なんという豪華なメンバー!
【KSM】坊っちゃん 原作 夏目漱石 1935年 宇留木浩 著作権解除作品 P. C. L映画製作所


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by mukashinoeiga | 2016-09-26 07:01 | 島耕二と行くメロドラマ航路 | Trackback | Comments(2)

そうだったのか川崎弘子川崎敬三

e0178641_2243752.jpg 川崎市市民ミュージアム(昔何度も行ったが、いまさら遠い武蔵小杉駅からバス10分)で、11月に「川崎ゆかりの映画人」特集というのがあり、そのスケジュールチラシを見ていたら、
 川崎弘子 川崎市川崎区生まれ。川崎弘法大師の近くで、生まれたから、川崎弘子と、芸名。
 川崎敬三。川崎市多摩区生まれ。永田雅一が芸名を付け、川口浩(本名)にあやかって、品川隆二、鶴見丈二と、来て、川崎敬三、何と京浜東北線の駅名つながりなんだとか。
 地味だなー(笑)大映。派手な永田ラッパにしては、大映映画も他社に比べて地味だし、京浜東北線も地味だ。
 もっと派手な東海道線とか山手線とかには、いかない、という発想が、地味だなー。
 渋谷隆二とか、新宿丈二とか、永田敬三とか(笑)。あ、永田町は山手線ではないか(笑)。

e0178641_22435945.jpg なお、川崎のこの特集、出身者の川崎弘子、川崎敬三より、川崎に映画学校作ったイマヘイや、後年居住した実相寺を、よりフィーチャーしているのが、なんだか納得がいかないのは、ぼくだけ?(笑)。

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by mukashinoeiga | 2016-09-22 22:44 | 業務連絡 | Trackback | Comments(0)

命日の黒沢明と加藤泰

 本日9月6日は、黒沢明の命日である。
 すべからく数字に疎いわたくしが、なぜ黒沢の命日を覚えているかというと、仲間たちの愛称クロさんが、9・6(クロ)に、亡くなったからである。
 語呂のいい日、というのも不謹慎だが、まあ、語呂のいい日に亡くなるのも、一種の才能であろう。ちなみに9月5日は、原節子の命日とのこと。
 今日の直前に、フィルムセンターの加藤泰特集が、終了した。
 ぼくの見に行けなかった日の回の一つが、 

1 剣難女難 第一部 女心流転の巻/潛水艦/羅生門[予告篇] (フィルムセンターHPより)
潛水艦(18分・35mm・白黒)
1941(理研科学映画)(監・脚)加藤泰通(監)西尾佳雄(原)八木保太郎(撮)笠間公夫(音)永岡研介
加藤が初めて監督した作品だが、映画法下で監督として登録されていなかったため、クレジット上では西尾佳雄が演出となっている。海軍省後援による宣伝映画。劣化の激しかった既所蔵16mmプリントから復元した35mmプリントによる上映。
e0178641_22581754.jpg羅生門[予告篇](2分・35mm・白黒)1950(大映京都)
製作時ファースト助監督だった加藤が作ったとされる予告篇。本篇にないショットが追加撮影された。神戸映画資料館所蔵35mmプリントからの複製。冒頭が欠落している。


剣難女難 第一部 女心流転の巻(70分・35mm・白黒)
1951(宝プロ)(監)加藤泰(原)吉川英治(脚)木下藤吉(撮)藤井春美(美)北川弘(音)髙橋半(出)黒川弥太郎、堀正夫、林加壽惠、阿部九州男、市川春代、加賀邦男、春日あけみ、寺島貢、川喜多小六、澤村國太郎、東龍子、香川良介、尾上菊太郎
加藤の長篇デビュー作。加藤が少年時代に夢中になった、伊藤大輔ら無声期の時代劇の爆発的なアクション描写がふんだんに盛り込まれた快作。原作は、戦前に発行された国民的大衆雑誌『キング』に連載された吉川英治の出世作で、臆病な青年武士が死地から生還して成長する教養小説。第一部・第二部共に神戸映画資料館所蔵16mmプリントからブローアップして作製したニュープリントによる上映。(以上引用終わり)

 これに対して、下村健さんツィッターが、

フィルムセンターの加藤泰特集で上映されている助監督時代に編集した黒澤明監督『羅生門』の予告篇は冒頭が欠落しているが、あれ、フィルムセンターの所蔵プリントに欠落があるだけで。完全版が残っていない訳ではない。(以上引用終わり)

 ということで、これが、それ。

★羅生門 予告篇★

◎追記◎上記shimomovieさんの画像は、直接当ブログに張り付けられないので、画質は悪いが、下記の冒頭一発目は、同じ予告。ただし、上記にある日本語字幕が、下記では一切排除されている(あとから、TV局が付け加えたと思しい字幕は、論外だが)。この字幕こそ、加藤泰がつけたものか。
 予告自体は、ストレートな情念の人間ドラマが身上の黒沢映画の予告としては、いろいろ小細工に走っている気がする。

SAMURAI MOVIE 【Akira Kurosawa&Toshiro Mifune】Trailer Compilation◆黒澤明&三船敏郎 侍映画予告集PT1


 猫のアップや、蛇?は、ホンペンで見たこともないので(蛇はいまいち確信ないが)加藤泰の追加か。といってもはるかかなたに見たきりだけれども。

 ぼくのあやふやな知識によれば、「羅生門」で、助監督加藤泰は、監督黒沢明を批判して、仲が悪かった、という。
 フィルムセンター版は、神戸映画資料館所蔵35mmプリントからの複製というが、まさか、あの大映にグランプリ映画の予告編がないわけがないが、考えてみれば、イチ助監督風情が本篇にないショットを追加撮影した予告を、黒沢天皇(笑)が、許すはずもなく、加藤版予告ネガは、縦にカットされたのだろう(笑=推測)。でも、まあ、各種デジタル素材に残っているので、それも、ないか。
 加藤泰の、黒沢明に対する感情は、ある種の近親憎悪なのかもしれない。
 オーヴァーアクト気味の、感情表現。エモーション過剰な表現。
 土砂降りの雨が大好き。
 意志の強い女性も大好き。
 夏といえば、登場人物全員の顔が、汗まみれ。
 斬られて、血がビューッ、も大好き。
 ただし、黒沢明「椿三十郎」の、白黒画面で文字通り噴出する血の美しさに比べ、カラーで、ペンキそのままの血のりが、しょぼしょぼ出る加藤泰の血がビューッ、は、はっきり言って、美しく、ない。血のり勝負では、完全に加藤の負け。

 似た要素が多い分、自分の好みから1ミリ違うだけで、近親憎悪、ということじゃないかしら。

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by mukashinoeiga | 2016-09-06 23:11 | 黒沢明 黒い沢ほどよく明か | Trackback | Comments(0)

島耕二「総会屋錦城 勝負師とその娘」

 京橋にて。「アンコール特集:2015年度上映作品より」特集。59年、大映東京。
 大快作
 大映東京美術陣と島耕二の、安定感ある絶対のコラボの一本。ナイス。
 絶対の相性がある大映で撮って、主人公・志村喬の後妻に、島の実際の妻・轟夕起子、志村の弟子に島の前妻の子・片山明彦、という島ファミリーで参加、これでは傑作を作らざるを得まい(笑)。

e0178641_0265658.jpg総会屋錦城 勝負師とその娘(110分・35mm, 白黒)(フィルムセンターHPより)
1959(大映東京)役名:総会屋・内藤錦城(監)島耕二(原)城山三郎(脚)井手雅人(撮)小原譲治(美)仲美喜雄(音)大森盛太郎(出)志村喬、轟夕起子、叶順子、片山明彦、山本礼三郎、柳永二郎
城山三郎が前年に直木賞を受けた経済小説が原作。大企業の運命さえ操れる大物総会屋に志村が扮し、ライバル総会屋の銀行乗っ取りに対抗する中で、初めて一人娘への愛情に目覚める。

映画上のクレジットは、


叶 順子
川崎敬三
      志村喬
と、志村が三番目だが、実質志村主演、叶も、特に川崎も出番は、少ない。若手重視の宣伝は、しかし、営業上、やむを得ないか。
 大映男性脇役陣総動員の集団経済ドラマゆえ、ヤマサツ別ヴァージョンも見たかった気も、激しく、するが、メロドラマ志向の島版の本作も、十分楽しい。
 特に、カラーでも白黒でも、ほとんど真っ黒シーンの美しさ。
 本作は白黒だが、ほかの家族が花火に打ち興じている料亭の、別室で、轟と義娘・叶が、花火の明るさも隣室の明るさも無縁に、真っ暗の中、暗い話をしている。島=大映恒例の、真っ暗ショットのエクスタシー。
 そして、絶妙の雨降らし。
 石ころの地面に、はじめぽつぽつと降り始め、やがて土砂降りになる、その雨のグラデーションの見事さは、まさに職人芸。
 ラストの「一つ」、片山明彦が二階のバルコニー(昔の大きな日本家屋でよくある、物干し場、日本映画ではしばしば登場して、重要な男女の語らいの場となる)で、号泣する(それには様々な意味がある)ショットで、その背景のミニチュア、眼下の街並み、ネオンサイン各種、電車の通行など、その、あまりに見事なミニチュア背景に、片山の演技より、背景鑑賞に目を奪われるほどだ(笑)。
 そして、ちょっと卑怯(笑)な落ちまで、言うことなし。
 ただし、本作唯一の瑕瑾は、やはりラストの「一つ」、総会屋引退興行として、志村が浪曲をうなるシーンで、声が吹き替え。
 マキノ正博「鴛鴦歌合戦」黒沢明「生きる」などで聞かせた志村本人の喉で、下手でも聞かせてもらいたかった。多少下手でも、志村節の味で、やってもらいたかった。

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by mukashinoeiga | 2016-05-27 00:28 | 島耕二と行くメロドラマ航路 | Trackback | Comments(0)

三隅研次「兇状流れドス」「新女賭博師 壷ぐれ肌」

 京橋にて。「映画監督 三隅研次」特集。70、71年、大映京都。
 この特集で、再見、再再見の三隅ばかり見てくると、作品自体はたいへん楽しいのだが、だんだんむなしくなる(笑)。
 まあ、それは三隅のせいではなくて、こちらの都合なのだが。
 で、初見の三隅2本。
 わくわくしながら、見たら、それなりに面白いものの、がっくし。70年代特有?のがっかり日本映画感が、漂う。
 主演者としては、まあまあ合格点だが、はっきり言おう。50、60年代の日本映画なら、絶対に主役を張れないような、せいぜい二番手、三番手のスタアが主役を張る残念感。オーラが、まるで違うのね。
 スタアのオーラのなさゆえか。
 60年代までは有効だった娯楽映画の作法のあれやこれやが、70年代では手垢にまみれてしまったということか。
 もちろんその、お作法は、ついには80年代では誰にも見向きもされもせず、ついには消滅してしまうのだが。

e0178641_222258.png41兇状流れドス(83分・35mm・カラー) <フィルムセンターHPより>
1970(大映京都)(監)三隅研次(脚)直居欽哉(撮)武田千吉郎(美)上里忠男(音)小杉太一郎(出)松方弘樹、川津祐介、真木沙織、戸浦六宏、亀石征一郎、石山健二郎、川崎あかね、新條多久美、田中三津子、熱田洋子、伊達岳志、木村元、水上保広
流れ者(松方)が、乱暴な男たちから女(真木)を救ったことを契機に、ヤクザの勢力抗争にまきこまれる。雷蔵亡き後、東映から借りた主演俳優、松方弘樹の快活さを活かした作品。倒産前の厳しい財政事情の中、簡素なセット主体の構成や、霧を充満させたシーンなど工夫を凝らし、風俗も丁寧に描いている。


 まあ本人にもそれなりに美質もあり、親の代からなじみの東映で若手スタアの一角、松方。
 男女ともごく少数を除いて、スタア払底の大映が、特に70年代ともなると、主演を張れるスタアにも不足がち。
 つれてこられた松方を見て、大映スタッフは、
「こんなアンちゃんが、主演かい」と、鼻白らんだことだろう。
 確かに若くて、愛嬌があって、でも、こんなアンちゃんが、大勢のヤクザをバッタバッタと、ひとりでなぎ倒す主演が、勤まるのか、と。
 確かに軽量。
 そして大映リアリズムが、雷蔵なりカツシンにあったスタアオーラ(彼らなら敵をバッタバッタとなぎ倒すだけのオーラが、あった)を、感じないなら、松方は、大映カラーのなかで、浮いてしまうだろう。
 しかも、そういう、若くて、かっこよくて、しかも、めったやたらと強いなんてのを、もう誰も信じられない時代にも、なってゆく。
 霧の港町といえば、日活の代名詞だ(笑)。
 霧にまみれた港町での、男と女の出会い。つまり、東映から借りてきた若手スタアを使って、大映がやろうとしたのは、なんと日活無国籍の再生なのだ。
 何たるごった煮。都合のいいいいとこ取りは、絶対に失敗する。
 大・東・日の娯楽映画総力戦?を、図らずも計った形だが、そして霧をめったやたらと振りまいて、もはや背景が見えないレヴェル。背景を作りこまない分、美術費が浮くと、ナイスアイディアであり、フンイキも、でる、という算段か。
 しかし、背景がほのかに見える程度が、霧のロマンだろう。
 若手女優も多数投入するが、少数の例外を除いて、大映はもともと女優が、弱い。存在感が、一般美人並みを、次々登場させてもねえ。
 逃げていく松方を、汽車のなかで花札でカモる老練な詐欺師・伊達岳志に、大映の松方に対する皮肉を感じるのは、ぼくだけだろうか(笑)。


新女賭博師 壷ぐれ肌(79分・35mm・カラー) <フィルムセンターHPより>
1971(大映京都)(監)三隅研次(脚)高岩肇(撮)梶谷俊男(美)加藤茂(音)鏑木創(出)江波杏子、本郷功次郎、安田道代、渡辺文雄、水上保広、川崎あかね、早川雄三、伊達三郎、森章二、西川ヒノデ、伊吹新吾
江波杏子主演の「女賭博師」シリーズ第17作。前作から一年のブランクを経て「新」と銘打ち、ダイニチ映配から配給されたが、本作が最終作となった。昇り竜のお銀(江波)が、惚れた渡世人(本郷)とともに仇の組との大勝負に立ち向かう。江波と安田の女賭博師同士の勝負と立ち回りが見所となっている。


 こちらは自前の大映若手、江波杏子、安田道代のダブル主演だが。
 そもそも60年代後半にあっては、ちょい役専門の準大部屋扱いの江波を、ぼくは一度もいいと思ったことがない。何よりも、ごつい爬虫類系の顔が、怖い(笑)。男なら、悪役専門の顔だろう。
 チンピラ娘専門?の、安田道代は、年を取って良くなったタイプ。若手時代は、あんまり、よくない。
 こういうふたりがダブル主演でも、ちっとも映画は、弾まない。
 若い女が、大勢の男たちをバッタバッタも、大映リアリズムに合わない。きゃしゃな娘が、大勢をなぎ倒す、というのは、日本映画に通底する伝統美みたいなものだが、それを支えるリアリティが、この二人には、ない。

 かくて、大映も、三隅も、時代の流行から、静かに、消えていく。
 なお、終映後、ぼくの前を歩く観客が、しみじみ「壷振りか」と、つぶやくが、まぎらわしいタイトルに、ナニを期待していたのか(笑)。
 ちなみに見る大映映画、見る大映映画、すべてに出ている感がある伊達三郎、その出演本数って、いったい(笑)。
 日本映画データベースによれば、三郎で133本、岳志で6本だが、少なくとも200本は越えているのではないか。
 どこかに彼のフィルモグラフィは、ないものか。いや、ただ、本数だけを、知りたい訳で(笑)。
 それとも日本映画出演最多ランキングとかあるのかな。

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by mukashinoeiga | 2016-04-17 22:02 | 三隅剣児女なみだ川と大魔剣 | Trackback | Comments(2)

三隅研次「鬼の棲む館」

 京橋にて。「映画監督 三隅研次」特集。69年、大映京都。
 何度目かの再見だが、何度見ても「製作意図」が読めない(笑)。
 まあ、単純に考えて、脚本・新藤兼人、撮影・宮川一夫の布陣からして、ミゾケン重厚映画の夢よもう一度、ということなのだろうが。しかしその役目が重厚な軽匠・三隅に務まるとも思えないが。
 また、面白いのかつまらないのかも、何度見ても一向に判別できない(笑)。ということは、つまらないということだと思うが、そこまでも断定できかねる(笑)アイマイさ、というか雑味。
 まあ、はっきり、つまらないともいえない、絶品さも垣間見れる。
 木立ちの合間を縫って、歩く高峰、アラタマの絶品映像も、宮川してやったりか、というと、そうも、言い切れんのだが(笑)。うーむ。
 日活、東宝とわたってきたアラタマが、まるで別人のような絶品さ。清楚系ビッチ?を水を得た魚のように、振り切って快演す。こんなアラタマ見たことない。アラタマって彼女の未開発な領域の可能性に呆然とする。
 川島は、若尾を女にして見せます、と大映「女は二度生まれる」で言ったが、アラタマも「女にして」ほしかった(笑)。
 通常の三隅映画、通常の大映なら、この役は、中村玉緒で決まりだろう。それ以外ない絶品のどストライク。
 しかし、玉緒はすでにカツシンの女房、新鮮味がほしいというか、カツシンと玉緒が夫婦役なら、楽屋落ち以外の何者でもない、というところか。
 しかし、そこで、なぜアラタマが、アラタマって召還されたのか。うーん。不思議だ。

e0178641_1745712.png39鬼の棲む館(76分・35mm・カラー) <フィルムセンターHPより>
1969(大映京都)(監)三隅研次(原)谷崎潤一郎(脚)新藤兼人(撮)宮川一夫(美)内藤昭(音)伊福部昭(出)勝新太郎、髙峰秀子、新珠三千代、佐藤慶、五味龍太郎、木村元、伊達岳志、黒木現、上原寛二、松田剛武、森内一夫、美山普八、馬場勝義
谷崎潤一郎の戯曲「無明と愛染」の翻案。南北朝時代、情人(新珠)と荒れ寺でただれた生活を送る盗賊(勝)のもとへ、妻(高峰)が訪れる。やがて高野山の上人(佐藤)も入り乱れて、嫉妬と誘惑の黒々とした人間絵巻が繰り広げられる。

 東宝時代のアラタマって、はっきりいってどうでもいい役を、どうでもいい平凡な演技でやり過ごす、という印象しかないのだが。そこそこ清楚、そこそこセクシー。はっきり言って、どうでもいい女優のひとりとしか、ぼくには、思われない。
 おそらく大映女優だったら、もっと光り輝く、ビッチな悪女とか、出来たに違いない。映画会社との相性からいったら、大映専属であるべきだった、と本作のアラタマを見て、アラタマって、そう思う。
 それとも単に、当時の専属女優が、他社作品に借り出されると、いつもと違う役柄で、新鮮に飛び跳ねることが出来るという通例なのだろうか。専属する会社の映画に出演するのは、下品な言葉で言うと、義理マンだが、浮気の新鮮さ、ということか知らん。
 しかしそうであっても、専属女優の他社出演を、もっと見たかった。
 日活お花畑アイドル・吉永小百合が、大映で若尾ばりのセクシー演技をするとか(笑)。

 さて。
 軽快に跳躍するごとくカツシンの今カノを演じるアラタマだが、打って変わって低迷演技の、カツシン元カノ・高峰秀子の、問題にならない凡演は、どうだろう。
 むしろ生彩を欠いたデコちゃん、というのも、はじめて見るような気がする。
 なじみの薄い大映、初顔合わせの三隅、宮川ともほとんど初仕事か。
 何年前か、高峰秀子のインタヴュー記事を読んだら、
「二度と共演したくない相手役」という話題になり、「言わなくても、誰だかわかるでしょう」という、それこそイヤミな、答えで、たいへん気になるのだが、インタヴュアーの義娘は、わかるかもしれんが、こちとらは、わからん(笑)。
 で、勝手に本作のカツシンあたりを想定しているわけだ。
 三隅に限ら座頭市あたりでは、自由闊達な演技のカツシンも、本作では、なんだか、しゃっちょこばった、棒演技。これは文芸映画、というところで、勝手が違ったか。
 俺も雷蔵みたいに、ゲージツ映画に出たいんじゃー、とごねて、しかし、勝手が違ったか。そういう連想。
 荒れ寺に、今カノ、元カノ同居という設定なら、義一脚本、川島演出、で、よかったんじゃね、と無理難題(笑)。

 佐藤慶演じる旅の僧が、若いころ、アラタマに欲情し、その夫を斬り殺した。これを反省?して、俗世間と縁を切り僧侶に、なった。その彼が旅の途中、偶然にもこの荒れ寺に一夜の宿を請い、アラタマと再会。アラタマのたくらみというか、姦計により関係を持ってしまった。聖が俗に負けたわけだが。
 しかし、もともと、この男は俗人だったし、俗そのものの役を演じ続けたサトケイには、この役は不適ではなかったか。言っても詮無いことながら、この役を真に演じきれるのは、雷蔵をおいて、ほかになかったのではないか。
 冒頭、いきなり殺される落ち武者に、五味龍太郎、伊達岳志
 美術は相変わらず絶品だが、「羅生門」「雨月物語」あたりに比べると、してやったり感というか、無駄にでしゃばっているように感じるのは、スガメか。

鬼の棲む館(昭和44年) - プレビュー / Devil's Temple(1969) - Preview


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by mukashinoeiga | 2016-03-23 17:46 | 三隅剣児女なみだ川と大魔剣 | Trackback | Comments(4)

三隅研次「女系家族」京マチ若尾田宮雁治郎

 京橋にて。「映画監督 三隅研次」特集。63年、大映京都。
 もう何度目かの鑑賞か、相変わらず、グッド。
 充実した撮影・宮川、大映美術陣、演出三隅の、圧倒的素晴らしさ。
 そして、京マチ子、若尾文子、田宮二郎、中村鴈治郎の絶品。
 田宮も含めた、その美貌、その人間的ないやらしい面、欲望と小細工、圧倒的な演技合戦、素晴らしい。

e0178641_1814517.jpg17女系家族(111分・35mm・カラー) <フィルムセンターHPより>
1963(大映京都)(監)三隅研次(原)山崎豊子(脚)依田義賢(撮)宮川一夫(美)内藤昭(音)斎藤一郎(出)京マチ子、若尾文子、田宮二郎、中村鴈治郎、高田美和、鳳八千代、浪花千栄子、北林谷栄、高桐真、遠藤辰雄、深見泰三、浅野進治郎
原作小説は山崎豊子の得意とする「(大阪)船場もの」の1つで、急死した商店主の莫大な遺産をめぐり、3人の娘と親族、番頭そして愛人が私利私欲をさらけ出しながら相争う。京、若尾、田宮ら華のある俳優陣に芸達者なベテランを配した、撮影所スター映画の醍醐味が堪能できる一篇。


e0178641_18184744.jpg 脚本・依田義賢、撮影・宮川一夫とのカラミでいえば、アイソもコソもないミゾケン映画と比べて、何たる愛嬌フクフクな作りか。
 新人・若尾文子を、ミゾケンの依頼で、浪花千栄子宅に住み込ませて、所作を習わせた、かつての師弟関係、このふたりの「本宅伺い」対決に、わくわく(笑)。
 年齢設定は32才だが、それより若そうな若尾の、おさない顔立ちの妖艶さ。童顔で、妖艶なんて、若尾にしか、出来ない。
 ただ、まあ、全員悪党欲の塊の割には、次女・鳳八千代の婿だけが、なんだか誠実そうで、まあ、演じている無名役者が、そういう雰囲気をかもし出しているせいか、彼までが嫁を裏切っては尺が伸びるという判断か。
 ただ、こうまで人間の色と欲を描いて、ひとりだけ無傷というのは、画竜点睛を欠くといいますか。
 このメンツで、三隅で「細雪」なんてのも、見たかったなあ。さしずめ市川版で石坂浩二の役が、田宮か。

若尾文子 つえ姿で半世紀ぶりに映画館舞台あいさつ

いや、これヤバい(笑)。当ブログに載ったからには、速攻消される可能性も(笑)。
女系家族 昭和38年

 1時間04分あたり、田宮と京の高まりとともに、急に窓の外が明るくなる(夜が明けたというところか)、その急変ぶりに、清順との近親性が。
◎追記◎↑やはり、消されましたな(笑)。

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★映画監督 三隅研次 | 東京国立近代美術館フィルムセンター★
 クリックすると、Not Foundと表示されますが、その上の黒いメニューバーをクリックすれば、大丈夫。

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by mukashinoeiga | 2016-03-06 18:19 | 三隅剣児女なみだ川と大魔剣 | Trackback | Comments(7)