タグ:吉永小百合 ( 20 ) タグの人気記事

ベスト・オブ珍品・怪作の谷ほんとうの怪作はなんだ

ベスト・オブ傑作・快作の森をこの前選んだが、今度は当ブログの特集(カテゴリ)珍品・怪作の谷からベストテンを選んでみよう。
 とは言っても、傑作・快作の森は99作あったが、珍品・怪作の谷は22作しかない。
 なまなかな低調作は単なる駄作凡作なのであり、よっぽどのクレイジーでない限り珍品・怪作は出来ない。
 つまり傑作・快作を作るより珍品・怪作を作る方が難しいということか(笑)。
 なおお断りしておくと、これは、わたくしメの、2009年~2017年3月までの、ごくごく個人的な、珍品・怪作で、いわゆるオールタイム的なものではございません。
 だから実はたいしたリストではないんですが(笑)。
 まずは候補作を。逆鑑賞順です。

佐藤純弥「ゴルゴ13」高倉健
[ 2016-07 -14 04:14 ]
堀内真直「海流」
[ 2016-06 -05 02:54 ]
佐伯清「砂漠を渡る太陽」鶴田高倉雄之助
[ 2016-05 -25 01:30 ]
舛田利雄「暁の挑戦」橋本忍脚本
[ 2015-12 -06 09:30 ]
豊田四郎「せきれいの曲」
[ 2015-04 -26 12:33 ]
佐々木康「踊る龍宮城」
[ 2015-03 -24 09:28 ]
中村登「わが闘争」
[ 2014-09 -01 19:22 ]
西河克己「白鳥」
[ 2014-07 -25 02:23 ]l
番匠義彰「浮気のすすめ 女の裏窓」超珍作!
[ 2014-06 -23 21:43 ]
谷口千吉「霧笛」「夜の終り」
[ 2013-12 -05 09:29 ]
西河克己「エデンの海」~「幻の湖」を超えた怪作!
[ 2012-12 -04 00:32 ]
G・プレイクストン「頓珍漢スパイ騒動」:日本ロケ斎藤達雄ら日本俳優出演アメリカ映画
[ 2012-08 -27 01:12 ]
阿部毅「性生活の知恵 第二部」
[ 2011-09 -25 03:01 ]
中島貞夫「ポルノの女王 にっぽんSEX旅行」
[ 2011-09 -21 21:06 ]
山村總「沙羅の花の峠」
[ 2011-03 -31 23:35 ]l
石井輝男「異常性愛記録 ハレンチ」
[ 2010-08 -31 22:11 ]
羽仁進「午前中の時間割り」
[ 2010-07 -26 00:19 ]
鈴木則文「聖獣学園」
[ 2010-05 -22 00:53 ]
斎藤光正「斜陽のおもかげ」
[ 2009-11 -14 01:27 ]
木下恵介「結婚」
[ 2009-11 -12 22:48 ]
島津保次郎「お小夜恋姿」
[ 2009-10 -08 00:54 ]
川島雄三「昨日と明日の間」
[ 2009-07 -12 21:27 ]

 ここから減らしていきます。

佐藤純弥「ゴルゴ13」高倉健★
堀内真直「海流」★
佐伯清「砂漠を渡る太陽」鶴田高倉雄之助★
舛田利雄「暁の挑戦」橋本忍脚本★
中村登「わが闘争」★
西河克己「白鳥」
番匠義彰「浮気のすすめ 女の裏窓」超珍作!
谷口千吉「霧笛」「夜の終り」★
西河克己「エデンの海」~「幻の湖」を超えた怪作!
G・プレイクストン「頓珍漢スパイ騒動」:日本ロケ斎藤達雄ら日本俳優出演アメリカ映画★
中島貞夫「ポルノの女王 にっぽんSEX旅行」★
山村總「沙羅の花の峠」
石井輝男「異常性愛記録 ハレンチ」
羽仁進「午前中の時間割り」★
斎藤光正「斜陽のおもかげ」
木下恵介「結婚」
島津保次郎「お小夜恋姿」
川島雄三「昨日と明日の間」

e0178641_732662.jpg うーん減らせない(笑)。
 考えてみれば、珍品・怪作というのは唯一無二の存在感ゆえに突出してしまった異形の作品であり、その優劣?を競う?ことなど全く二律背反なふるまいなのでしょう。反省。
 ちなみに上記★印をつけた作品は、在日を含む外国人出演、当時の沖縄を含む海外ロケ、なんちゃって海外舞台の映画。
 日本の映画屋さんが、ひいては日本人がいかに外国に弱いか例証みたいなもんだな(笑)。
 そこで思い出したが小栗康平「伽倻子のために」★は、珍品・怪作の谷に、加えていなかった。
 捨てがたい静謐さもあったが故だろうが、反省(笑)。
 日本映画の中でも、もっとも静謐な一本でしょう。でも映画のテーマが、静謐とはもっとも無縁の在日(笑)。珍品怪作のゆえんでしょうかね(笑)。
 西河克己「エデンの海」★は、日本を舞台にしているのに西洋幻想ゆえのタイトルですかね(笑)。
 また羽仁進「午前中の時間割り」★は、今突然、本当に今更ながら気づいたが、「午前中の時間割り」の「午前中」とは思春期の直喩だったのね(笑)。ではわたくしなど、まあまだ深夜とまでいかないまでも、報道ステーションかイレブンピーエム的なところといったところ(笑)。
 ちなみに最近の報ステが停滞しているらしいのは、下品低劣な久米宏、その後釜で名前が出てこない(笑)同じく下賤なオヤジの、ああやっと思い出した古館か、そういう下品なオヤジ枠の「時間割り」にさわやかなアナウンサーが不用意に出てきた失敗ではないのかな。

 ちなみにこの中からあえてベスト?怪作を選べば・・・うーん、選べない(笑)。
 さらにちなみに、ここで複数作に出ているのは、この後年選びに選んで駄作ばかりに出ているお似合いカップル健さんと小百合ちゃんでしょうか。
 こうなったら日本のアラン・スミシーは誰だ、というのも選びたくもなりました(笑)。

★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。なお、現在は当ブログに吸収合併。過去ログは残してあります。
★映画流れ者★当ブログへのメモ帳、その他諸々

★人気ブログランキング・日本映画★
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★

★にほんブログ村日本映画(邦画)★
[PR]

by mukashinoeiga | 2017-04-16 11:13 | 珍品・怪作の谷 | Trackback | Comments(0)

吉永小百合、なんてことするんだ(怒)

 ある人のツイッターを覗いていたら、別の人のツイートがあって、

 新文芸坐、本日の吉永小百合さんトークショーの整理券配布が8時からだったのが、路上の列がものすごいことになり、7時からの配布に変更したとのこと。シニア層に混じって僕はなんとか買えたものの、告知していた時間より1時間早く開けて、本来の時間前に配布終了って…こ、これはアカンやつや…。
 吉永小百合さんトークショー。整理券が気持ち少ないようだなぁと思ってたら、中に入ってびっくり。座席の4分の1くらいが関係者席となっていましたとさ…。しょうがないのかもだけど、整理券もらえなかった観客を思うとちょっと、なんだかなぁ。(以上引用終わり)

 たかが一女優(と、あえて、言わせてもらうが)の関係者席が、百人弱とは、何事か。スポンサー筋か、左翼市民団体筋か。
 たぶん推測するに、戦争映画特集の一環だから、アラ小百合さんトーク、聞きたいわー、という左翼市民平和団体関係かと、思われる。
 左翼は、これだからなー。一般ファンをしり目に、整理券を求めた長蛇の列を無視して、横入り。自称市民は、一般国民より、優先されるんだねー。

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。
★映画流れ者★当ブログへの感想・質問・指導・いちゃ問はこちらへ

★人気ブログランキング・日本映画★
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★

★にほんブログ村日本映画(邦画)★
[PR]

by mukashinoeiga | 2016-08-07 23:24 | うわごと | Trackback | Comments(0)

森谷司郎「海峡」

 池袋にて。「秋、豊潤なる長編日本映画の味わい」特集。82年、東宝。
 おなじ監督、同じ高倉健、吉永小百合主演の「動乱」「海峡」の2本立て。いずれも初見。
 まあ、どちらも、「重厚」だが、凡庸な出来。
 ある時期以降の高倉健は、常に凡庸な企画、凡庸な監督を選んで、好んで出演してきた。
 同じく、ある時期以降の吉永小百合は、常に凡庸な企画、凡庸な監督を選んで、好んで出演してきた。
 このふたりがダブル主演ということは、ダブルで凡庸な企画、凡庸な監督を選んだ、ということだろう。そういう予想が、見たあとも覆られないのは、つくづく残念。

e0178641_23223416.jpg<ウィキペディアより引用>『海峡』(かいきょう)は、1982年公開の日本映画である。
『日本沈没』、『八甲田山』、『動乱』の森谷司郎監督が、青函連絡船洞爺丸事故から約30年にわたり青函トンネルの工事に執念を燃やす国鉄技師らの物語を描いた映画である。
東宝創立50周年記念作品であり、高倉健、吉永小百合、森繁久彌、三浦友和などそれに相応しい豪華な出演陣を揃え、全国的な新人オーディションを行い、約6000人の中から中川勝彦、約12000人の中から青木峡子の2人が選ばれた。また、シンガーソングライターの南こうせつが、初めて本格的な映画音楽に取り組んだ。文部省特選。

 上記中川勝彦とは、大林宣彦「ねらわれた学園」「転校生」にも出演した、中川翔子の早世した父親であろうか。高倉健の成長した息子を演じているが、あまりオーラはない。
 ウィキペディアによれば、「『海峡』撮影中、森谷司郎と演技を巡り揉め、出演シーンを大幅にカットされた」とのこと。詳細はワカラナイが、新人なのに、凡匠に楯突くとは、見上げたものだよ屋根屋のションベン。
 酒場の女将・伊佐山ひろ子の娘・峡子を演じた青木峡子は、その後、全然見ないなあ。これまたオーラなし。この時期の日本映画は、もう往年の力がない時期なので、オーラある少年少女は、TVを目指していた、というところか。

 さて、健さんの映画を作る際に、健さんフォロワーの映画屋さんたちが、考えるのは、
1 どうやら健さんは女は苦手(笑)なので、ラヴシーンは極力カット。禁欲一本やりだ。
2 やはり「国民俳優」の健さんなら、大作の風格が必要。さんざんプログラムピクチャアの数をこなした健さんは、やはり重厚な特別作を求めている?
3 年取ったら脇役、は健さん美学に反する。やはり生涯ヒーロー役者だ。
4 「北の雪国」で「耐える男」こそ健さんだ。

 これだけシバレるシバリがあって、なおかつ凡庸さでは引けをとらない映画屋さんたちが、よってたかって企画を考えるのだから、まあ、つまらない映画が出来よう、というもの。
 似たような?老齢ヒーロー役者に、クリント・イーストウッドがいるが、イーストウッドは、数多くの豊穣な作品群を誇るのに、健さんの「晩年の映画的ブザマさ」は、いったいどういうことだろう。
 イーストウッドは、
1 老齢ゆえの体力の衰えに、きっちり向き合っている
2 老齢ゆえ、しばしば若者に罵倒されて、それへの反撃を考えている、戦う老人だ
3 ホンネの老齢ヒーローを目指す。

 それが、当たり前だろ、というイーストウッドの年寄り規格。
 健さんは、禁欲的なまでの、非現実的な、規範的な、ヒーローを目指す。老齢になっても。
 ぼく自身も、初期高齢者?になって思うのは、禁欲的なんてぇものは若者の、雷蔵や三島の、特権だろ、非現実的な、規範的ヒーローなんて、お子様ランチそのものじゃないの、もっと「ブッチャケ」で、いこうよ、という気持ちになっちゃうのよ、年寄りは(笑)。
 いい年こいて禁欲? いい年こいて規範に忠実? そんなの、クソ食らえだよね、という、年寄りゆえの自由感覚。あるいは、ずるずるになった、肛門括約筋的ゆるさというべきか(笑)。
 年寄りは、若いころ縛られていた(スクエアな)規範なんて、クソ食らえ、もっと「自由」になるべきだろう。それを、イーストウッドは、実行している。
 しかるに、健さんは・・・・。

 今回の主人公のモデルとなった人物は、単なる国鉄の一サラリーマン技術者であろう。その人物は、岡山に妻子・父を残し、北海道に長期単身赴任する。
 それを、ヒーロー役者健さんが、演じる(笑)。いささか、大げさの感を禁じえない(笑)。
 しかし、これは、都合いいワナ、健さんには(笑)。なんせ、女との関わりは極力忌避する健さんにとって、単身赴任、しかも北の地に、というのは、なんとも居心地がいい(笑)。

 しかし、凡庸な映画屋さんたちは、それでは、オンナッケがあまりになさ過ぎる、と、考える。
 ここは地味な妻役女優・大谷直子ではなく、もっとマネーメイキングな美人女優を投入しないと・・・・。
 そこで、吉永小百合だ。二年前の森谷司郎「動乱」でも、共演している。
 竜飛の地の崖っぷちから、投身自殺をしようとして、偶然健さんに見つけられ、助けられる。伊佐山ひろ子の居酒屋で、働くことになる。
 いや、それって、あまりに、凡庸かつメロドラマをバカにしたシチュじゃないの(笑)。
 ダンナは出稼ぎで東京に行って、長期行方不明の実質未亡人・伊佐山ひろ子と、小百合がいる、北のシバレる地の居酒屋ですぜ。千客万来じゃないですか(笑)。
 しかしそれでも、禁欲な健さん。シバレル寒さに、チンポも、シバレル健さん(笑)。
 いや、お下品で、申し訳ない(笑)。

 吉永小百合も、今回の「動乱」「海峡」その他の作を含め、可愛いよ。美人だよ。
 でも、可愛いだけじゃダメなのよな典型的美人女優
 十代の輝きも摩滅した以降は、やはり、単なる美人女優、美人キャンペーンガールなんだよねえ。
 「動乱」か「海峡」のどちらかの、助監督は、沢井信一郎。
 で、あるならば、マキノライクな演出で、ヒロインは藤純子で、その組み合わせで、健さんの映画を見てみたかった、とは、かなわぬ夢なのね。もちろんマキノ本人なら、ベスト。
 しょせん、映画ファンの、つまらぬ繰言でございます(笑)。

★『海峡』予告編★
(この予告動画は、上記ユーチューブに、飛んでしか、見ることが出来ません)

★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。
 
★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。
★映画流れ者★当ブログへの感想・質問・指導・いちゃ問はこちらへ

★人気ブログランキング・日本映画★
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★
[PR]

by mukashinoeiga | 2015-10-29 23:31 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(4)

森谷司郎「動乱」

 池袋にて。「秋、豊潤なる長編日本映画の味わい」特集。80年、東宝。
 おなじ監督、同じ高倉健、吉永小百合主演の「動乱」「海峡」の2本立て。いずれも初見。
 まあ、どちらも、「重厚」だが、凡庸な出来。
 ある時期以降の高倉健は、常に凡庸な企画、凡庸な監督を選んで、好んで出演してきた。
 同じく、ある時期以降の吉永小百合は、常に凡庸な企画、凡庸な監督を選んで、好んで出演してきた。
 このふたりがダブル主演ということは、ダブルで凡庸な企画、凡庸な監督を選んだ、ということだろう。そういう予想が、見たあとも覆られないのは、つくづく残念。

e0178641_1125426.jpg<ウィキペディアより引用>『動乱』(どうらん)は、1980年1月15日に公開された日本映画。製作は東映・シナノ企画。第1部「海峡を渡る愛」、第2部「雪降り止まず」の2部構成。
昭和史の起点となった五・一五事件から二・二六事件までの風雲急を告げる時を背景に、寡黙な青年将校とその妻の愛を描いた作品。脚本は『英霊たちの応援歌 最後の早慶戦』の山田信夫、監督は『聖職の碑』の森谷司郎、撮影は『天使の欲望』の仲沢半次郎がそれぞれ担当。(引用終わり)

 二部構成とのことだが、新文芸坐は一挙上映。当時は、長時間映画(本作は150分)が、あまりなじみがなく、休憩を挟んだ、というところだろうか。それとも、二部構成というところで、ヴォリューム感を出す、ハッタリか。どうらんなんだ(笑)。

 明らかに「青年将校」という役には、健さん年とり過ぎ。その顔で、青年将校というには、面の皮が厚すぎる。どうらんなんだ(笑)。
 そして、たいへん愛らしい、可愛い小百合を家に置いておきながら、抱かない、手も握らない、キスもしない健さん。ロボットかゲイか、そのどちらかでしかないだろう、そういうシチュを、堂々貫き通す主演俳優と監督と脚本家。どうらんなんだ(笑)。
 女ひとり、うまくあしらえない?のに、ほかの青年将校たちが健さんを慕う、それが解せない。
 東映仁侠映画時代には、有り余るくらい「人たらし」の魅力を振りまいていた健さんも、フリー後には、一切の「人たらし」要素を封印、ないし摩滅、フリー後の「むっつり親父」の健さんでは、誰も、ついてこないと、思うが、どうらんなんだ、その辺は。

 最後、やっとこさ(笑)「動乱」前日に二人は、結ばれるのだが、そのシーンに爆笑。
 例によって、この種のお上品映画なのに、一応エロ味もさりげなく(隠し味程度に)という映画では、「合体」シーンでは、全体は写さず、ひたすら女優のあえぎ顔を、アップする、という定番なのだが。
 しかしホントウに女が感じたら、女の顔は、むしろ醜くゆがむとおもうのだが、例によって「美しい吉永小百合のあえぎ顔」が、アップされるのだが(笑)。いや、それは、映画では、言わないお約束。
 なんと、かすかに垣間見える「健さんが小百合にのしかかった」姿が、微動だにしない(笑)。
 いささか、お下品な表現になるのを、お許しいただきたい。
 本来なら、あえぐ小百合に「のしかかった健さん」は、腰をズコズコしているはずなのである(笑)。しかるに、健さんの体は一切「動乱」せず、不動(笑)。
つまり、「上にのしかかった男」のほうが、なんと「マグロ状態」という珍景(笑)。「マグロ」な健さん、「マグロ」なまま、小百合を、イカす。さすが、男の中の男、高倉健だ。
  もし、この映画を「憂国」監督・主演者が見ていたら、どんなにボロクソにこき下ろしただろうか(笑)。

e0178641_11254322.jpg  なお、キャスティングにも、失笑。
 水沼鉄太郎少将を、青年将校決起の象徴として、自分が抹殺する、と高倉健。
 いや、自分が、と神崎中佐(田村高廣)。それを説得して、高倉健が、やはり、やる、ということになる。しかし、結果的に神崎中佐が水沼軍務局長を暗殺。これは、この種の226事件の映画化では、必ず登場する有名エピソードなのだが。
 しかし、このエピソードでなぜ、失笑したかというと、水沼軍務局長を演じているのが、天津敏
 天津敏は、東映仁侠映画時代に、健さんに何度も何度も斬り殺されていた御仁だ。
 天津敏なら、健さんに殺されてくれよ、とおもうのだが(笑)。が、このエピソードは、226事件のスターターのエピ。つまり、重要なエピだが、中盤の「仮花」に、過ぎない。
 ここは、当然、健さんは温存しなければ、と(笑)。しかし、田村高廣フゼイに、殺されねばならない天津敏のフビンを思うと(笑)。

 なお、高倉に賛同する青年将校にしきのあきらの、婚約者・妻として、桜田淳子
 まあ、アイドルとして、無難に、少ない登場シーンをこなす。しかし、アイドル歌手として、多彩な表情を繰り出した彼女としては、不満の残る凡演。でも、出番が少ないので、アイドルとしては、やりようもなかった、というところか。

映画「動乱」特報・劇場予告


★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。
 
★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。
★映画流れ者★当ブログへの感想・質問・指導・いちゃ問はこちらへ

★人気ブログランキング・日本映画★
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★
[PR]

by mukashinoeiga | 2015-10-28 11:28 | 桜田淳子:変貌するアイドル | Trackback | Comments(0)

初めて聞く女優ゴシップが満載

 濃い掲示板だなあ。
★聞きしに勝る美貌。~60年代 1960年代画像掲示板 明和水産★

★1960年代 画像掲示板 明和水産★

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。
★映画流れ者★当ブログへの感想・質問・指導・いちゃ問はこちらへ

★人気ブログランキング・日本映画★
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★
[PR]

by mukashinoeiga | 2015-01-22 22:54 | 業務連絡 | Trackback | Comments(0)

津川雅彦、吉永小百合を揶揄?

 という記事を、夕刊フジで読みました。こちらは、酒の肴のおつまみ代として、紙媒体を購読。
 ネットでも読めます。強調赤字は当ブログによります。

★【朝日の大罪】俳優・津川雅彦が緊急寄稿 慰安婦“大誤報”「どうか見苦しく逃げ回ってほしい」 (1/2ページ) - 政治・社会 - ZAKZAK★
 朝日新聞が、慰安婦問題の大誤報を32年もたって認めながら、検証記事では謝罪もせず、木村伊量(ただかず)社長が記者会見も開かないことに、政界や財界、学界などから批判や疑問がわき起こっている。広告出稿をとりやめる企業も出てきた。こうしたなか、俳優で映画監督の津川雅彦氏が、夕刊フジに緊急寄稿した。

e0178641_615975.jpg 朝日新聞は、慰安婦報道の大誤報を訂正したことで、ゴーストライター騒動の佐村河内守氏や、号泣会見の野々村竜太郎元兵庫県議、理研の小保方晴子研究ユニットリーダーを抜き、一躍、「時代の寵児」の地位を獲得した。
 良くやったぞ、朝日の諸君! しかも謝罪しないのは、左翼らしくてよろしい!
 訂正には謝罪がつきものだと、ガキでも知っている。僕は子供のころから、すぐに謝るタイプだった。「謝って済むなら警察はいらない」と言い返され、「すみません」に「もうしません」を付け加えたほどだ。
 しかし、左翼に「潔さ」は、似つかわしくない。朝日の社長は記者会見もしない。どうか見苦しく逃げ回ってほしい。じゃないと、せっかく落ちた販売部数が元に戻っちゃ、元も子もない。
 左翼嫌いの僕にとっては、その「卑怯(ひきょう)」「卑劣」なイメージをキープして、訂正記事を出したことを無駄にしてほしい。
 朝日としては販売部数が落ちて、慌てて慰安婦問題の検証記事を出したのだろう。だが、その訂正は一部に過ぎない。反省の余地が、ごまんとあることは誰でも知っている。朝日を親分として、似たような記事を書いてきた新聞数紙がダンマリを決め込んでいるのも、彼ららしい。このまま一生黙っていることを勧める。
 朝日はイメージダウンの解消に必死なのか、「広島原爆の日」の6日、国民的人気女優を1面トップで扱っていた。「核兵器にノー」を大見出しで、小見出しで「さよなら原発」。記事の終盤で、彼女は「集団自衛権」や「政治」への批判・懸念まで語っていた。朝日が、口にたまった痰(たん)を外に吐き散らかし、その清掃もせず、国民的女優をティッシュがわりにして、自分の口を拭ったとしか思えなかった。
 聞いた話だが、某左翼政党の内部には、彼女の写真がデカデカと貼ってあるらしい。かわいそうに…。有名な左翼の映画監督に洗脳されないかも、心配だ。左翼よ、国民的アイドルまで食い物にするな!
 役者である僕が今回、夕刊フジに原稿を書いたのは、目立ちたい病の一種といわれても仕方ないが、無論、わが国を愛するからだ。本音は、日本映画をダメにした左翼たちの自虐史観が憎いのだ。その先頭で旗を振ってきた朝日も大嫌いだ。
 左翼が嫌いだからと、僕を右翼呼ばわりするのは偏向思考だ。街宣車でがなり立てる、あの右翼と一緒にしないでほしい。わが愛車に日の丸は付けるが、愛国心の発露だ。
 この原稿は役者としての率直素朴な感想に過ぎない。朝日の訂正事件は「左翼の終わりの始まりになる」と僕は信じている。(引用終わり)

 もと日活俳優が、その後輩を、揶揄した感じか。日本では、割と珍しいことなので、旧作日本映画ブログとして、記録する。しかし、こう揶揄されても、朝日新聞同様、左翼な吉永小百合は、この件に関してはだんまりなんだろうなー、福島みずほみたいに(笑)。

◎追記◎感想駄文済みの西河克己「白鳥」1966年日活からの自己引用です。
 その小百合が、渡哲也を追って、結果的にも二木てるみにたどり着くしょっぱな、小百合が通過する、ある私鉄駅前で、学生服の青年がアジ演説。
「憲法改憲と徴兵制につながる小選挙区制導入に反対!」
 イヤー爆笑しましたね(笑)。
 バカの一つ覚え、バカ左翼の一つ覚え、バカ左翼の、現在最新のアジ演説と、50年前のアジ演説が、まったく変化なし(笑)
 いまは、「憲法改憲と徴兵制につながる集団的自衛権に反対!」ですか(笑)。
 少なくとも、まずバカ左翼諸君は、
「この50年以上、憲法改憲と徴兵制が来るぞ、来るぞ、と無駄な危機をあおってきたのに、実際は、この50年間、憲法改憲と徴兵制は、ありませんでした。少なくとも、この50年間、私たちバカ左翼は、狼少年として、日本国民の皆様を、だまし続けてきた、ペテン師です」
 と、半世紀に及ぶ非を認めてから、そののち、「でも、いま、安倍政権になって、ホントウにやばいんです! 今度こそ、憲法改憲と徴兵制が、来るぞ来るぞ」と、百年変わらぬ(笑)アジ演説を、していただきたいもので。

 おそらく、朝日や東京や日刊ゲンダイの、インテリな読者(笑)は、何でこれほど報道されているのに、いまだに大勢のババアは、オレオレ詐欺に引っかかるんだ、と鼻で笑っておられると思いますが、そういうおまえらこそ、この50年間、憲法改「悪」と徴兵制がクルクル詐欺に、だまされ続けでは、あーりませんか、と言いたい(笑)。(以上引用終わり)

 いやあ戦後レジーム=オオカミ少年左翼リベラルもひどさもひどし。その界隈の永遠のアイドル(笑)が吉永小百合なんですね。

 ちなみに、★吉永小百合さん「どんな状況でも、核兵器はノー」:朝日新聞デジタル★

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。
★映画流れ者★当ブログへの感想・質問・指導・いちゃ問はこちらへ

★人気ブログランキング・日本映画★
↑↓クリックしていただければ、ランクが上がります(笑)。
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★
[PR]

by mukashinoeiga | 2014-08-22 02:20 | うわごと | Trackback | Comments(2)

西村昭五郎「青春の風」吉永小百合山本陽子和泉雅子浜田光夫杉良太郎

 阿佐ヶ谷にて。「昭和の銀幕に輝くヒロイン 第73弾 吉永小百合」モーニング特集。68年、日活。
 光子の愛称がピカちゃん、愛子の愛称がラブちゃん、峯子の愛称がネコちゃん、そういうお気楽青春映画だが・・・・。

e0178641_9223847.jpg青春の風 1968年(S43)/日活/カラー/83分 <ラピュタ阿佐ヶ谷HPより>
■監督:西村昭五郎/脚本:才賀明/原作:京都伸夫/撮影:姫田真佐久/美術:横尾嘉良/音楽:林光
■出演:山本陽子、和泉雅子、浜田光夫、杉良太郎、川口恒、藤竜也、坪内美詠子、殿山泰司、橘和子
大学のフェンシング部に所属するピカちゃん(吉永)、ラブちゃん(和泉)、ネコちゃん(山本)の仲良し三人組。ラブちゃんの兄・浜田光夫をめぐっての三角関係が巻き起こす騒動を明るいタッチで綴った青春讃歌。
   (なお、上記解説の「大学のフェンシング部に所属する」は現在形だが、短大?時代は冒頭数分で終わり、いきなり「一年後」の字幕。この種の「あらすじ紹介」は、決して当てにしては、いけない、典型例)

 ちなみに監督:西村昭五郎と撮影:姫田真佐久は、小百合らが日活を去ったのちの、ロマンポルノ時代に本領発揮。また下記Movie Walkerによれば、アップすらない小さな役(UCCウェイトレス)に渡辺督子。この人もロマンポルノ時代にいくつか準主役。
 しかし、ベタな、何の特徴もないタイトルだなあ。
 浜田光夫がパジャマ姿のまま外まで小百合を追いかけたり(このショットのみ躍動的なキャメラ、のちの姫田真佐久タッチを髣髴させる唯一の撮影)、パンツ一丁で道の真ん中で小百合にプロポーズ、とか、いろいろ面白い要素はあるものの、小百合らがお茶する喫茶店に大きくUCC上島コーヒーと大書されていたり、和泉の勤務先が実際のレンタカー社だったり、山本陽子の実家が四国の大観光旅館だったり、ロケセット多用のタイアップ感、その露骨感がハンパない(笑)。
 いかにも一般映画時代の日活末期感があからさまで。
 本作が「残らなかった」のも、致し方なし。

e0178641_9233835.jpg 同様に、60年代半ばまでは、あれほど輝いていた小百合、雅子の、魅力の失速。
 十代での輝きがあまりに素晴らしすぎて、十代アイドルの宿命? 20代で早くも守りの体制で、本人たちもスタッフも、魅力的な小百合ちゃん、雅子ちゃん、という「常識」にとらわれて、十代の魅力から20代の魅力へ、シフトチェンジに失敗する、あるいはシフトチェンジすらままならないまま、消えていくパターンだ。
 小百合の本作でのショートヘアも似合わず、あれほど強い目力の彼女の目も、奥目気味?
 雅子も、平凡に美人顔の、つまらなさ。ふたりが、インチキ(笑)お遍路姿で巡礼するサマを、グラビア風に撮影する週刊誌記者・川口恒。ここでアイドル風にポージングする、ふたりの痛々しさと無自覚。
 むしろ、あの若さで和服での大人の色香を(すでに)漂わせる山本陽子が目立つ。
 意外にしぶといのが浜田光夫。十代の魅力を、それなりにキープ。ただ、あまりに童顔なので、30台以降は失速していくだろう。
 なお、へらへら笑っているだけの川口恒、兄・川口浩の魅力など露もなし。
 ついでに言えばひよこ性別鑑定士・藤竜也の義姉・渋沢詩子が、なかなかセクシーな未亡人役。倒産した大映時代は地味な小娘役の彼女、見事大人の女性に脱皮したが、もともと地味だったので、だからといってブレイクもせず。しかし、この妖艶未亡人、どう見ても幼い(笑)浜田光夫より、男の魅力むんむん(笑)義弟・藤竜也に、まず、食いつくべきだろう(笑)。

 本作、前に書いたように、素材的にはいいのよ。
 父・小沢栄太郎が引退して、一家は小豆島に隠居暮らし。神戸の元の家は、外人夫婦(E・H・エリック&イーデス・ハンソン)に、売却。この夫婦がハウスキーパーを求めていて、小豆島の田舎暮らしに飽き飽きしている小百合が、手を上げる。
 元お屋敷のお嬢様が、今度はハウスキーパーとして、同じ家に帰ってくる。昔は納戸部屋だったものを、彼女の私室として、与えられる。旧知の御用聞きに「また帰ってきたけど、今度はメイドなのよ」と、屈託のない小百合。
 まるで戦前戦後の日本人の変遷をも思い合わせる(笑)ナイスな展開で。ただ、おしむらくは、日活末期、しかも監督が凡なので、中途半端な青春コメディに。
 コレがマスマスムラムラで、野添ひとみか若尾文子なら・・・・垂涎(笑)。
 あるいは姫田真佐久つながりで、クマシロで、芹明香か谷ナオミなら・・・・垂涎(笑)。まあ、谷ナオミ(元お屋敷の奥様が、メイドに、というSMドラマとしては夢の展開だろ(笑))なら、外人夫婦にも、旧知の御用聞きにも、当然ひーひー言わされるんだろうけど(笑)。

★Movie Walker★に、詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。

吉永小百合(渡哲也・裕次郎と)

オープニング - こんにちわ20才 (1964)吉永小百合

 今回見逃したが、コレを見ると既見作でしたな。

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。
★映画流れ者★当ブログへの感想・質問・指導・いちゃ問はこちらへ

★人気ブログランキング・日本映画★
↑↓クリックしていただければ、ランクが上がります(笑)。
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★
[PR]

by mukashinoeiga | 2014-08-12 10:25 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)

西河克己「白鳥」 吉永小百合渡哲也関口宏清水将夫下元勉二木てるみ

 阿佐ヶ谷にて。「昭和の銀幕に輝くヒロイン 第73弾 吉永小百合」モーニング特集。66年、日活。7月26日(土)まで上映中。
 この小百合モーニングも、そうそう朝っぱらから阿佐ヶ谷に駆けつけるわけにも行かず(ナンセ、朝が嫌<ヤ>というくらいですから>笑)松尾昭典「風と樹と空と」野村孝「未成年 続・キューポラのある街」森永健次郎「こんにちわ20才」と、3週見逃し続け(ただし「風と樹と空と」は昔に既見)、本作でやっと、阿佐ヶ谷に。
 以下、ネタバレあり。

e0178641_8581279.jpg白鳥 1966年(S41)/日活/カラー/80分 <ラピュタ阿佐ヶ谷HPより>
■監督:西河克己/原作・脚本:松山善三/撮影:高村倉太郎/美術:佐谷晃能/音楽:林光
■出演:渡哲也、関口宏、清水将夫、新井麗子、下元勉、二木てるみ、夏川静江、久遠利三、榎木兵衛、村上和也
結婚を控えた娘が病気の妹を抱える貧しい青年と出会い、次第に惹かれていく──。吉永小百合が二人の男を愛するという役どころで、清純派からの脱皮を試みた意欲作。それまでのイメージとは全く違う顔をみせる。

 信じられないストーリー(笑)。
 同時に二人の男(婚約者の上品(笑)な関口宏と、ワイルドな渡哲也)を愛してしまったために、自分が許せず?自殺してしまうムスメに、吉永小百合。
 イマドキ(50年前だが)こんな古風なドラマが成立しうるのか、三隅研次「剣」の市川雷蔵同様に不可解といわざるを得ない。
 ただし、吉永の父・清水将夫は、出征中、妻に裏切られ、妻は夫清水の実弟・下元勉と出来てしまい、実は吉永は父の実弟の子。同時に二人の男を愛してしまった娘・小百合に、「やはりお前は母親の不倫な血が流れていたのか」(大意)と、父はののしる。
 そういう「負い目」も、小百合には、あるのだが。
 にしても、同時に二人の男を愛してしまったために、自分が許せず?自殺? やりすぎでは。

 そう感じる理由は、吉永小百合にもある。
 彼女を初期にエキストラ的に(あるいはスクリーン・テスト的に)鈴木清順「すべてが狂ってる」で10秒くらい映して、そのご一切の小百合映画からオミットされた鈴木清順が、小百合とは関係なく、言った迷言、「映画を見てつじつまが合わないと感じるのは、主演俳優のせい」(大意)、つまり主演俳優に圧倒的魅力・説得力があれば、少々のつじつま不足?は、解消されてしまうという迷言だ。
 そういう迷言とはまったく関係なく(笑)吉永小百合には、この不条理をねじ伏せる「俳優力」が、なかった。ちなみに「剣」の不条理を、市川雷蔵は、ねじ伏せた、ように思う。
◎追記◎トいうか、「剣」のあの役を、ねじ伏せ可能な、唯一無二の役者が雷蔵その人だけなので、三島・三隅・雷蔵のコラボこそ、まさに奇跡!
 
 強い目ジカラの、明朗な意思、強固な快活さで、人気を得てきた少女スタアが、それだけではやっていけなくなる時期、つまり成長し、ある意味、「大人の事情」を演じなければならない時期に来て、こういう「同時に二人の男を愛する」シチュエーションに直面したときに、その、空っぽなまでの中身が、露呈してしまう。
 フクザツな「大人の事情」を表現する演技力、いや、そのバックグラウンドすらないことが、その演技をすかして、ばれてしまう。
 アイドル女優として「特化」した人気を得た者には、そもそも「バックグラウンド」がないゆえに、アイドルとして人気を博したという部分もある。
 かつて「アイドル女優」は、トイレにも行かないんだ、という「幻想」を振りまいて、人気を博した、という表現が、あった。
「トイレに」すら「行かない」女優が、どうして「大人の事情」を演じうるのか。まず、人生には「汚物」があり、それは避けられないと認めることこそ、「♪大人の階~段」を登る、第一歩では、あるまいか(笑)。
 うろ覚えだが、かつての、つかこうへいの迷言。その役者に信じうる「暗いバックグラウンド」があれば、教室で数学の公式を述べても、観客を感動させうるのだ、と。

 そういう「背景」を感じさせず、しかし大人らしい「女性の柔らか味」を得つつある彼女には、コドモらしい「強い目力」「強い、無垢な意思」の表現が、だんだん似合わなくなって、もはや「彼女は昔の彼女ならず」。
 「汚れちまった悲しみ」を表現するすべも背景もなく、「ただの美人女優」「ただの美人キャンペーンガール」としての「余生」を、消費せざるを得ないだろう。

 渡哲也の、死病が進行しつつある妹に、二木てるみ。顔にもギブスをはめ、寝返りは愚か、顔を天井以外に向けることすら不可能な、寝たきりの病人。
 小百合が贈った、きわめて高価そうな、外国製のオルゴールにすら、目を向けることすら、出来ない。
 もちろん話し相手の兄・渡哲也にも、小百合にも、目を向けることすらできない。
 まあ、こういう難病役は、演じる役者にとって、きわめて「おいしい役」であるという点を差し引いても、吉永小百合は、その演技のレヴェルで、圧倒的に、二木てるみに、負けている。
 「信じうる背景のあるなし」で、小百合は、二木てるみに、圧倒的に、かなわない。そういうことだ。

 その小百合が、渡哲也を追って、結果的にも二木てるみにたどり着くしょっぱな、小百合が通過する、ある私鉄駅前で、学生服の青年がアジ演説。
「憲法改憲と徴兵制につながる小選挙区制導入に反対!」
 イヤー爆笑しましたね(笑)。
 バカの一つ覚え、バカ左翼の一つ覚え、バカ左翼の、現在最新のアジ演説と、50年前のアジ演説が、まったく変化なし(笑)。
 いまは、「憲法改憲と徴兵制につながる集団的自衛権に反対!」ですか(笑)。
 少なくとも、まずバカ左翼諸君は、
「この50年以上、憲法改憲と徴兵制が来るぞ、来るぞ、と無駄な危機をあおってきたのに、実際は、この50年間、憲法改憲と徴兵制は、ありませんでした。少なくとも、この50年間、私たちバカ左翼は、狼少年として、日本国民の皆様を、だまし続けてきた、ペテン師です
 と、半世紀に及ぶ非を認めてから、そののち、「でも、いま、安倍政権になって、ホントウにやばいんです! 今度こそ、憲法改憲と徴兵制が、来るぞ来るぞ」と、百年変わらぬ(笑)アジ演説を、していただきたいもので。
 おそらく、朝日や東京や日刊ゲンダイの、インテリな読者(笑)は、何でこれほど報道されているのに、いまだに大勢のババアは、オレオレ詐欺に引っかかるんだ、と鼻で笑っておられると思いますが、そういうおまえらこそ、この50年間、憲法改「悪」と徴兵制がクルクル詐欺に、だまされ続けでは、あーりませんか、と言いたい(笑)。

 まったくの余談だが、「信じうる背景のあるなし」において、まったくのバックグラウンドを持たない、つまり脳内お花畑の吉永小百合は、いい年こいて、いまだにお花畑左翼少女のまま。
 「汚れちまった悲しみ」を表現するすべも背景もない「ただの美人女優」「ただの美人キャンペーンガール」こそが、ああ、左翼お花畑キャンペーンガールとしての人生に「同調」してしまうのも、ゆえない話ではないということだろうか。

◎追記◎吉永同様の「日活少女スタア」として、あるいは小百合以上の明朗快活さを振りまいていた和泉雅子が、同時に暗く沈んだ文学少女をも体現し、またやんちゃなちゃきちゃきムスメを演じた鈴木清順「悪太郎」シリーズ「刺青一代」、その他の日活映画でもそうだが。小百合と違い「バックグラウンドを感じさせた」しかし同時に「明朗少女アイドル」でもあった和泉雅子の、実質的な女優引退(長い休業?)が、つくづく惜しまれる。
 個人的には、生涯女優の小百合、ルリ子より、雅子、いづみ、礼子のほうに女優としてやってもらいたかったような(笑)。
わが青春の吉永小百合 PART.1(西河克巳インタ映像もあり)


★Movie Walker★に、詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(初期情報ゆえ、しばしば実際とは違うが)。

◎おまけ◎吉永小百合~浜田光夫と青春の想い出を語る~ 前篇

吉永小百合~浜田光夫と青春の想い出を語る~ 後篇


★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。
★映画流れ者★当ブログへの感想・質問・指導・いちゃ問はこちらへ

★人気ブログランキング・日本映画★
↑↓クリックしていただければ、ランクが上がります(笑)。
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★
[PR]

by mukashinoeiga | 2014-07-25 02:23 | 珍品・怪作の谷 | Trackback | Comments(8)

斎藤武市「波浮の港」

 阿佐ヶ谷にて。「昭和の銀幕に輝くヒロイン 第73弾 吉永小百合」モーニング特集。63年、日活。6月28日(土)まで上映中。
 プログラム・ピクチャアの枠内で言うのだが、純愛メロドラマの傑作だ。
 斎藤武市とししても、ベストな一本。
 目力のある主演女優と、さわやか一本気な主演男優と、いまは失われた素朴な風景(ロケ地は大島)と、慎ましやかな演出があれば、一本の傑作が出来うるという、奇跡。もちろん、あくまでも、プログラム・ピクチャアの枠内での話だ。
 純愛メロドラマ? 自分で言ったのに、笑っちゃうが、本来純愛とメロドラマは水と油なハズだ(たぶん)。
 その水と油がひとつになって、これは、ちょっとした、奇跡の一本。
 つねづね、斎藤武市の映画を見ていて、イマイチ、どこが、メロドラマの松竹出身なんだか、ピンと来なかったのだが、本作を見て納得。やはり、斎藤もまた、松竹の「遺産」を、引き受けていたのだと。

波浮の港 1963年(S38)/日活/カラー/96分 <ラピュタ阿佐ヶ谷HPより>
■監督:斎藤武市/脚本:才賀明/原作:小沢不二夫/撮影:横山実/美術:坂口武玄/音楽:小杉太一郎
■出演:浜田光夫、宇野重吉、奈良岡朋子、大坂志郎、沢本忠雄、松尾嘉代、高野由美
休暇で故郷に帰ってきた大学生が、許婚のある旅館の娘に一目ぼれ。家業のために恋人と結ばれなかった父に励まされ、恋に真っ直ぐ突き進む──。風光明媚な伊豆大島を舞台にした若い男女の純愛物語。

 商船大学の、真っ白な船員服(旧帝国海軍以来の伝統の)に身を包んだ、浜田光夫が故郷大島に夏季休暇で帰ってくる。早速地元の、知り合いのアンコ姿の娘さんたち(注1)に、「カッコイイ」とほめられるなか、なぜか幼馴染の吉永小百合には「いい気になって、そんな服。まるで猿回しのサルみたい」と、罵倒される。当時最強のツンデレ女優(ルリ子と並ぶ)(注2)吉永小百合の魅力。
  (注1)見事にものにならなかった新人女優さんたちの、顔見世。うち一人は森みどりか。
  (注2)ルリ子に罵倒されたらへこむばかりだが、小百合に罵倒されたら、なんだかうれしい(笑)。
 この小百合は、網元・宮城千賀子(絶品のデレなしツンデレの美貌)の息子・沢本忠雄の婚約者。
 本来は主役コンビなのに、小百合に婚約者がいるという設定が物語に緊張を生む、メロドラマ仕様。
 以後の展開が素晴らしく、まさにザ日活、ザ青春純愛ドラマ。

 そうして、浜田も、沢本も、父・大坂志郎も、男は、まったく頼りにならないとして、吉永小百合も、女として自立しなければならないという、展開の見事さ。
 君を、沢本から奪うぞ、と堂々宣言する浜田だが、あたしをホントウに奪いたいなら、からだも奪って、と迫る小百合に、い、いや、ぼ、ぼくは、き、きみの心を奪いたかっただけなんだ、と、ビビリ(文字通り)腰が引ける(笑)浜田。
 この、迫る小百合と、腰抜けな(つまり、これは、あくまで、日活青春映画だから、腰を使うわけにもいかない)浜田、この対比の素晴らしさ(あるいは隔靴掻痒か)。まさに名シーンや(笑)。
 この、「日活青春・アクション映画」の、十数年にもわたる(笑)「心とからだの分離」の「矛盾」が、たまりたまって、ついには、いきなりの、真逆の、「日活ロマンポルノ」への転換を生んだ、その大本と見ると、いささか感慨も深い(笑)。
 若さゆえの特権、清純でありつつ、生一本でありつつ、その一途な目力の吉永小百合が、すべての説得力で、もっていく。浜田も、そのさわやかさで、それに応える。すばらしい。(注3)

★波浮の港|Movie Walker★
  (注3)しかし、一途な若さが、生一本な目力が、それゆえの切迫感が、なくなったとき、吉永小百合は、「単なる美人女優」として、あるいは、企業CMの、左翼リベラルの、「キャンペーン・ガール」として、ふわふわした、凡庸な、いち「美人女優」として、何の映画的果実も生まないまま、凡庸なフィルモグラフィーを重ねていくことになるのだろう。
 この1コ前駄文で、こう、描いた。

 現在阿佐ヶ谷では、モーニングに、日活清純派吉永小百合特集で、レイトでは、日活ロマンポルノの最強異端児(にして、名花)芹明香を特集と、正統日活アイドルと、非正統(笑)ロマンポルのアイドルの、正反対とも言うべき二頭立てで、特集上映中。
 百合と芹、二大?名花のコラボ。
 さらに、モーニングとレイトに挟まる、昼のメイン番組では、日活初期から日活ロマンポルノを経て、現在に至る日活スプリクター・白鳥あかねの特集。
 この、朝・昼・夜の一大コラボは、まさに名画座名企画として語り継がれるべきセンスだ(笑)。スパシーボ。

 そう、その伝で言えば、吉永小百合の一途の純愛さ、学級委員長的目力こそが、日活ニューアクションを経て、日活青春映画から、日活ロマンポルノへの、逆説的な、道を、選んだのかも、と思う。

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。
★映画流れ者★当ブログへの感想・質問・指導・いちゃ問はこちらへ

★人気ブログランキング・日本映画★
↑↓クリックしていただければ、ランクが上がります(笑)。
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★
[PR]

by mukashinoeiga | 2014-06-28 02:32 | 傑作・快作の森 | Trackback | Comments(5)

滝沢英輔「さようならの季節」

 阿佐ヶ谷にて。「昭和の銀幕に輝くヒロイン 第73弾 吉永小百合」モーニング特集。62年、日活。
 現在阿佐ヶ谷では、モーニングに、日活清純派吉永小百合特集で、レイトでは、日活ロマンポルノの最強異端児(にして、名花)芹明香を特集と、正統日活アイドルと、非正統(笑)ロマンポルのアイドルの、正反対とも言うべき二頭立てで、特集上映中。
 百合と芹、二大?名花のコラボ。
 さらに、モーニングとレイトに挟まる、昼のメイン番組では、日活初期から日活ロマンポルノを経て、現在に至る日活スプリクター・白鳥あかねの特集。
 この、朝・昼・夜の一大コラボは、まさに名画座名企画として語り継がれるべきセンスだ(笑)。スパシーボ。

 で、やっと本作の話に(笑)。

さようならの季節 <ラピュタ阿佐ヶ谷HPより>
1962年(S37)/日活/カラー/72分
■監督:滝沢英輔/脚本:三木克巳、才賀明/撮影:横山実/美術:松山崇/音楽:斎藤高順
■出演:浜田光夫、殿山泰司、三戸部スエ、香月美奈子、謝春国、武藤章生、松尾嘉代、東野英治郎、浜村純、初井言栄
ブラジル移住を数日後に控えた幸子(吉永)は幼馴染の高志(浜田)に再会。次第に心を通わせる二人だが、家族の事情で立ちはだかる壁は厚く…。海外移住をモチーフに、別離までの短い日々に託した青春を描く。

 浦山桐郎「キューポラのある街」62年日活で、北朝鮮帰還事業の一環として、在日朝鮮人たちを、北に見送った吉永小百合が、同じ年公開の本作では、自ら移民のためにブラジルへ旅立つ。
 北鮮へは新潟から、ブラジルへは横浜から。
 たしかに「キューポラ」は浦山の力作であり、本作は滝沢英輔の平凡作だが、同じ趣向?の映画が作られ、同じヒロインの同年作でありながら、片方は超有名作になりおおせ、片方は凡作の谷に消えていった。
 当時の日本人たち、および左翼が支配したメディアが、帰還事業の朝鮮人を「フレームアップ」し、同じ同胞が未知の地に旅立っていくのを、黙殺した。日本人差別の側面もあることを感じるのは、ぼくの見かたがおかしいのだろうか(笑)。
 貧しい東北、関西以西の農民たちが、日本では喰えないので、新天地を、もとめていく。考えようによっては、食い扶持を減らす棄民政策で。
 その落差が、同じ日本人として、悲しい。
◎追記◎新天地を求める、というと体はいいが、要は国内の食い扶持を減らすために渡航させる国民の、一時宿泊施設として、横浜にあった厚生省施設(宿泊だけでなく、ブラジル語を教える教室や、渡航送別会を開く食堂もある)に、小百合一家は仮の宿。
 その数日間に小百合と浜田は、短い逢瀬を楽しみ、そして小百合の行方不明の姉・香月美奈子を探したりする。
 人口が増えれば<間引き>し、少子化となれば、むなしい対策を講じる。うーん、美しくないな(笑)。
しかし、それが人間のサガ、国家の悪あがきか。

 吉永小百合は、その美少女ぶりと、誠実な演技が、グッド。
 浜田光夫も、青春アイドルとして、グッド。
 のちの日活アクションのチンピラ役などでおなじみの武藤章生、因数合わせ(笑)のため、吉永小百合の「仮」の夫となる。武藤章生史上、かなり、おいしい役で、彼の代表作か。
 映画も、誠実な男女の数日間の邂逅と別れを過不足なく描き、グッド。

 ブラジル行きの殿山泰司、三戸部スエ、香月美奈子、謝春国、武藤章生、浜村純、初井言栄らが、同時に北朝鮮帰還船に乗っていてもおかしくないメンツなのが、事実であり、ほのかに笑えるところか。

★さようならの季節|Movie Walker★

★新・今、そこにある映画★日本映画・外国映画の、新作感想兄弟ブログ。
★映画流れ者★当ブログへの感想・質問・指導・いちゃ問はこちらへ

★人気ブログランキング・日本映画★
↑↓クリックしていただければ、ランクが上がります(笑)。
にほんブログ村 映画ブログ 名作・なつかし映画へ
★にほんブログ村・名作なつかし映画★
[PR]

by mukashinoeiga | 2014-06-27 23:33 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)