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池袋新文芸坐必見の司葉子特集!

本日からの司葉子特集! 必見です。

6/11(日)~24(土) 池袋新文芸坐
日本映画のヒロイン 司葉子 美しさと凛々しさと
e0178641_845462.jpg  司葉子さんトークショーも3回ある気の入れよう。
 定番名作の秋日和、小早川家の秋、乱れ雲、ひき逃げ、などもいいのですが、隠れた傑作、その場所に女ありて、丼池〈どぶいけ〉、快作大快作の、獄門島、不滅の熱球、帰って来た若旦那、愛妻記、沈丁花〈じんちょうげ〉、春らんまん、女の座も。
 お気楽プログラムピクチャアから大傑作大快作まで。個人的おススメは文字変色で。
 いや、変色していないのもおススメですからね(笑)。
 要は三度の飯より好き、というのと、ご飯はしっかり食べて、その上で大好きという個人的嗜好だけの違いですかね。なんのこっちゃ。
 これだけ注目している女優さんなのに、世間的代表作といわれる紀ノ川は一度も見たことがない。今度は見れるかしらん。

♪見ないと葉子、葉子ハマる、葉子スキー♪ お粗末。

◎追記◎ここからは完全妄想モード(笑)。
 上記引用画像の司葉子は、ミドリ基調のモード。タイトル等もミドリ主体。もちろん葉子という芸名に由来してはいるのですが。
 新文芸坐といえば池袋にある。池袋といえば小池百合子の地元。都議選もちかい(笑)。
 この時期の司葉子特集とは、サヨク傾向のある新文芸坐のステマなのかしら(笑)。
 かなり昔にすべての広告は全部セックスがらみの隠し味がある、という本を読みましたが(タイトル失念)うーん。

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by mukashinoeiga | 2017-06-11 08:05 | 業務連絡 | Trackback | Comments(2)

大快作「丼池(どぶいけ)」で渋谷に駆けつけよ!

 あけおめ、ことよろ。
 実態は、あひあひ、よろよろの、当ブログでございます。
 渋谷シネマヴェーラで、1月下旬の二週間「名脇役列伝1 浪花千栄子でございます」特集あり。名作快作注目作目白押しなれど、当ブログでは、比較的無名ながら、
e0178641_3285100.jpg久松静児「丼池(どぶいけ)」
 を、絶対のおススメ(笑)。63年、宝塚映画、配給東宝。感想駄文済み。

 そのおススメのあまり、見てはいるが、感想駄文も比較的少ない久松静児を、単独カテゴリにしちまいましたぜ。題して「面白メロドラマ日記:久松静児」とは、いささか芸がないが。
 久松といえば、代表作は「警察日記」でしょうかね。
 比較的地味な職人監督というイメージでしょうが、なんのなんの、実は快作大快作も充実の、プログラムピクチャアの職人で。

 特にこの「丼池(どぶいけ)」は、製作当時よりも、現在の50年後こそ光り輝く、まさにお宝映画。
 大学卒業後すぐに、司葉子は、なんと元同級生の同卒の男子大学生たちを部下にして、社長としていわゆるベンチャー企業を立ち上げ、大阪経済界に乗り出すわけですね。
 で、司に対立するは、海千山千の旧勢力、三益愛子、新珠三千代、浪花千栄子、森光子などなど。
 この女の対決が、すこぶる面白い
 圧倒的エンタメパワー
 これを見たら、久松の代表作は「警察日記」? いやいやとんでもハップン、歩いて十分。「丼池(どぶいけ)」こそ、久松の代表作じゃあ、ございませんか、ってなもんで。

 クールビューティー司葉子としても、陰の魅力が大傑作鈴木英夫「その場所に女ありて」なら、やや陽?の魅力が本作で。

『丼池(35mm)』1963年 (渋谷シネマヴェーラHPより)
監督:久松静児
出演:司葉子、三益愛子、新珠三千代、森光子、佐田啓二、中村鴈治郎
昭和27年、大阪の丼池。老舗問屋の乗っ取りを巡って、女たちの意地と情のバトルが勃発する。大卒論理派金貸し・司葉子と老練の高利貸し・三益愛子、色仕掛けで店を狙う新珠三千代の三つ巴の騙し合いに加え、空売り、買占め、インサイダー等の頭脳戦も手に汗握る面白さ! 浪花千栄子は行商のおばちゃんとして登場し、森光子との軽妙なやり取りで笑いを取る。

 本当に面白い日本映画を見たいなら、「丼池(どぶいけ)」で渋谷に駆けつけよ!、でございますわよ。

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by mukashinoeiga | 2017-01-04 03:28 | 面白メロドラマ日記 久松静児 | Trackback | Comments(0)

鈴木英夫「その場所に女ありて」司葉子

2009年に、以下のように、書いた。最近渋谷あたりで話題になっているので、再説しよう。

e0178641_4162588.jpg 京橋にて。「逝ける映画人を偲んで 2007-2008」特集。62年・東宝。
 製作・金子正旦の追悼。
 快作「南極料理人」を見たあと、暇だったので、夜の回は何か知らずに、ぶらぶらフィルムセンターのほうに歩いていったら、これがかかっていた。
 もう何度も見ているので、見る必要はないのだが、まあ頃合もちょうど良し、と入ったら、やっぱり傑作でしたね、これは。
 北川れい子さんも見に来ていて、その連れの男性いわく「見るたびによくなっていく映画だね」に、まったく同感。恐るべき<成長を続ける映画> 、腸内で乳酸菌が増え続けるとは、このことか。違うか。 
 司葉子、幹事長・大塚道子、原知佐子、そのライヴァルの「われわれ貸し金をサイドビジネスに営むものは」の柳川慶子、「お前、ほんとに美術学校出てんのかい?」の北あけみ、コマンチこと拾い屋・水野久美、「化粧品だけが便りよ」の姉・森光、そのだめ夫・児玉清、やはりみんなすばらしい。
 いつもは駄目男専門の織田政雄、浜村純のカッコよさ。
 最後、夜の銀座の街に消えていく司、大塚、原の、ただ横断歩道の信号待ちをしているだけのシーンの、その緊張感
 当時の夜の銀座が、また、現在の煌々とまぶしい銀座でなくて、かなり暗い。そして、舞台となった西銀広告、<明るく楽しい東宝映画>のサラリーマンものなのに、社内照明の暗さよ。
 この暗さを求めて、わざと退社時間ばかり選んでいる気がしてくる。
 顧客である、スカル目薬、難波製薬の社内は普通の明るさなんだから。
 撮影・逢沢譲、最近この人の映画ばかり見ているようなのは、気のせいか。(以上旧記事引用)

 森繁の社長シリーズのような、明るく楽しい東宝サラリーマンものに、竿を差すように、暗い色調、暗い音楽、そのクールさに、公開当時は、評価も低く、埋没してしまった。
 鈴木英夫映画は、ハードボイルドだという。
 事実、東宝調明朗喜劇も何本か撮ったが、いささか、シマラない出来なのも事実なのだ。

 しかし、この「その場所に女ありて」の暗さ、クールさには、何かしらの甘い感触があって、暗さ一方にはなっていない。
 それは一つには、サスペンス映画としての面白さであり、ヒロイン司葉子の、ヒロイン女優としての華なのだろう。
 ある種のリリシズムが漂うサスペンスタッチが、他の鈴木英夫映画から、離れて、屹立している感じがする。
 当時、南米かどこかの映画祭で、本作は主演女優賞を得ている。それ自体の慧眼も素晴らしいが、大映だったら、さっそく凱旋興行と銘打ち、再映しただろう。
 東宝はタマが豊富なので、そして映画に興味がない映画会社なので、さらに、東宝主流の映画でも監督でもないので、無視した、というところか。
 鈴木清順映画がそうであるように、鈴木英夫の本作も、「見るたびによくなっていく映画」「恐るべき成長を続ける映画」、その素晴らしさ。
 まあ、本作以降の、約60年間、これを超えるワーキング女子映画がない、というだらしなさも、あるんですがね。

 それにしても、見るたびに感嘆するのは、司葉子の甘いクールさもさることながら、若い未婚の女性が、中高年男性向けの精力剤の仕事をするのに、男性社員の誰一人として、それを揶揄したり、セクハラめいた発言をしない点だ。これが約60年前の映画とは、信じられない。
 この西銀広告に、もし森繁がいたら、鼻の下を伸ばして、
「精力剤の仕事をしてるそうじゃないか。まだ、君には、どんな薬かも、わからんだろ。中身も知らんで、コンペ勝てるか。どうだね、今晩、一つ、僕と試してみんか」
ぐらいのことは言うだろう(笑)。
 取引先・難波製薬の課長部長だって、
「若い君にはこの仕事は無理無理、どうしても取りたかったら、今晩ぼくと」以下略。
 そんな影を、半世紀以上前の本作は、みじんも感じさせない。
 そもそも若い女性に、男性向け精力剤の仕事を振る、という設定自体が、すでにハードボイルドだ(笑)。
 そしてよく言われるのが、司葉子に比べて、男たちはことごとくダメ、というこの映画の評価だが。
 直属上司の頼もしい課長・織田政雄、他社からこっそり引き抜かれるほどの有能デザイナー・浜村純など、普段ダメ男専門の感があるふたりを、それなりにかっこよく描く、このどこがダメ男映画なのか(笑)。
 ナチュラルボーンダメ男を演じる児玉清と、その相方・モリミツは、晩年は、なんだか名優扱いなのだが、堂に入ったダメカップルを、がらにあって好演。児玉は、散々しごいた鈴木英夫を、エッセイなどて罵倒していたように聞くが、鈴木英夫にとって、児玉は、いかにもいびりそうだったろうなあ(笑)。
 若いころの東宝時代の児玉は、いかにもダメ男専門で。
 山崎努は、相変わらず下手なので、なんだか卑劣感も、おざなりなのが、この映画の瑕瑾で。
 男言葉の大塚道子は、今の映画だったら、明らかにレズっ気があって、そういう目で水野久美に同情している、という設定になるだろう。
 同僚の男どもに、金貸しをしている、ハラチサ、柳川慶子、こんなこと、昔は結構あったのだろうか。この二人に、ねちねち利子を督促されるのも、いいかもしれない(笑)。
 この映画は、司葉子のヒロイン映画であると同時に、西銀広告の社員たちの、群像映画としても、優れている。奇跡の傑作だ。

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by mukashinoeiga | 2016-07-20 04:16 | 傑作・快作の森 | Trackback | Comments(2)

千葉泰樹ベストテン渋谷上映記念

 渋谷シネマヴェーラにて、3/26~4/22の期間で、「成瀬になれなかった男 映画作家・千葉泰樹」というレトロスペクティヴあり。
 ということで、それを記念?して、ベストテンを選んでみる。
 といっても、100本以上の監督作があり、特に戦前作は70本。そのなかで見ることが出来て、見れたのはほんの数本のみ。
 ということで、戦前作70本は、涙をのんで見送る。

参照★千葉泰樹/日本映画データベース★から、以下をコピペ、カットして、候補作を絞る。
 したがって、もし万が一、データベースから漏れている作があったら、ごめんなさいだ。

76.1948.03.16 美しき豹  大映東京
77.1948.10.12 生きている画像  新東宝
85.1950.12.08 夜の緋牡丹  銀座プロ
86.1951.04.07 若い娘たち  東宝
91.1952.07.15 東京の恋人  東宝
92.1952.11.18 丘は花ざかり  東宝
98.1954.10.05 悪の愉しさ  東映東京
105.1956.07.05 鬼火  東宝
106.1956.09.11 好人物の夫婦  東宝
110.1957.10.29 下町  東宝
115.1959.04.28 狐と狸  東宝
117.1960.04.17 羽織の大将  東宝
121.1961.11.12 二人の息子  東宝
1126.1963.10.12 みれん  東京映画
127.1964.07.01 裸の重役  東宝
130.1966.10.01 沈丁花  東宝
131.1968.01.14 春らんまん  東宝

 この17本から、強引に7本をけずらざるを得ない。

76.1948.03.16 美しき豹  大映東京
77.1948.10.12 生きている画像  新東宝
85.1950.12.08 夜の緋牡丹  銀座プロ
98.1954.10.05 悪の愉しさ  東映東京
105.1956.07.05 鬼火  東宝
110.1957.10.29 下町  東宝
121.1961.11.12 二人の息子  東宝
127.1964.07.01 裸の重役  東宝
130.1966.10.01 沈丁花  東宝
131.1968.01.14 春らんまん  東宝

 以上、年代順、順位未確定。
 これがマイ千葉テン。
 もちろんこれはあくまで個人の感想に過ぎず、さらに日によっては、選択は変わるかも、というアイマイなものだ。
 前半は、女はワイルド、男は野放図という感じで、後半はホームドラマ系か。もちろん、それは東宝の要請によるものだろうが。

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by mukashinoeiga | 2016-03-20 23:52 | 千葉泰樹 ヤスキ節の愉しさ | Trackback | Comments(0)

三村晴彦「愛の陽炎」橋本忍脚本

 渋谷にて。「日本映画の黄金期を担った脚本家 巨星・橋本忍」特集。86年、松竹。あと1回の上映。
 たいへん愛らしい伊藤麻衣子なのだが、いかんせん丸顔タレ目、泣いても泣いてるように見えない(笑)。苦悶しても、苦悶しているように見えない(笑)。
 こういう可愛い女の子をひどい目にあわせて、観客の同情を誘おうとしても、ちっともかわいそうに見えない。
 なおかつ、後期橋本忍脚本の常として、まったく常識と、人情から乖離したトンデモ脚本なんだから、映画はトコトン滑り続け、観客は失笑しつづけざるを得ない。
 全盛期にはあれほど冴えた脚本の橋本が、こうまで失速するなら、もはや、それは、映画的認知症だった、というべきではないか。

e0178641_23115054.jpg『愛の陽炎(35mm)(107分)』公開:1986年 <渋谷シネマヴェーラHPより>
監督:三村晴彦/脚本:橋本忍
主演:伊藤麻衣子、萩原流行、司葉子、風祭ゆき、北林谷栄
男に裏切られたルミ子(伊藤麻衣子)は、祖母の「クギぶち込めばイイだ」という言葉に…。カジュアルに丑の刻参りセットを出してくる祖母役の北林谷栄もナイス! 冠にはロウソク代わりの豆電球、電源はウォークマンという現代風丑の刻参りは効くのか!?『幻の湖』と並ぶ橋本脚本の迷作。

 
 祖母・北林谷栄が、部屋の片隅の行李から、丑の刻参りセットを取り出したときから、観客(ぼくも含め)失笑の連続。
 橋本及び三村及び松竹は、悲劇の因縁によるソフトホラーを、狙ったのだろうが、言っちゃ悪いが、たかだか結婚詐欺だ。見方を変えれば、いかにもインチキっぽい、軽薄そうな萩原流行に、やすやす騙される伊藤麻衣子のずさんさが、そもそも悲劇にはみえない。
 萩原流行、ちゃらい男を、演じてグッド。住職・高田純次は、逆にチャラサを消した、普通の脇役としてグッド。彼がなぜ、フツーの脇役として、映画に多数出ないかが、わからない。 戸川京子、熊谷真実出演は、時代を感じさせるなあ。
 北林谷栄グッド、彼女だけが、本作をコメディ向きと理解している。司葉子は、平凡な脇役。 
 ラストは、丑の刻参りセットを山から投げ捨てるヒロイン。今村昌平「復讐するは我にあり」のパクリか。
 橋本の重厚志向と、題材の軽さ。結婚詐欺に復讐する女。愛犬殺しに復讐する女。兄を弁護してくれないというだけで復讐する女。なんだか「動機」が「軽過ぎないか」。
 まあ、女の犯罪なんて、その程度の動機か。
 ただの愛犬の復讐に、なぜ、宇宙船が絡むのか。
 「巨匠」なんだから、壮大なスケールでなければならない、という誇大妄想か。はたまた単なる認知症か。うーん。
 恥妄想忍の闇は、奥が深い。ないしは、奥がない(笑)。
ただ、あまりに凡庸なゆえ、当ブログでは「珍作・怪作の谷」にカテゴライズは出来ない(笑)。

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by mukashinoeiga | 2015-12-09 23:11 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

千葉泰樹「若い恋人たち」

 京橋にて。「映画監督 千葉泰樹Yasuki Chiba Retrospective」特集。59年、東宝。あと1回の上映。
 この手のラヴコメ系ホームドラマは、はずれなしの千葉泰樹、本作も、と期待して見に行ったら、さすが、ハズさんなァ、の快作。
 楽しいセリフ満載のオリジナル脚本を得ての、快演出。
 主人公・宝田明も、意外な好演で、叔父の会長・加東大介、快紳士・上原謙も相変わらず楽しい。
 55年の鈴木英夫「不滅の熱球」で、ほんの軽いキスシーンを恥ずかしがって嫌がり「そういうことは、好きな人としかいたしません」と言っていた純情娘・司葉子も、本作では、大胆に宝田明と、連続濃厚キス。ああ、歳月は人を待たないなあ(笑)。
 なお、勤め先のバーからかえって来て、母・滝花久子に、お茶漬けでいいかい、タラコがあるから、あんた好きでしょタラコ。
 と言うことで、司葉子、太いタラコにかぶりつくのだが、これは明らかに狙ってるだろ千葉泰樹(笑)。
 本作の翌年の小津安「秋日和」で、ハラセツ・司葉子の母娘は、なぜか恥ずかしがって、タラコを「たの字」とか言う符丁で呼ぶのだが。
 おそらく小津安は本作を見ていたに違いない(断定)。そして、
オレの葉子ちゃんは、ブッといタラコにかぶりつくような娘じゃあないっ」と、ばかりに「秋日和」を作ったのでは、ないか(笑)。

若い恋人たち (94分・35mm・カラー) <フィルムセンターHPより>
光学会社の青年技師・修一(宝田)は、社長である叔父の推薦する令嬢との良縁を拒否し、銀座の酒場で働く和代(司)と結婚してしまう。親の命令で修一を偵察することになる妹(団)だが、彼女にも愛する男性ができる。笠原良三のオリジナル脚本による青春恋愛映画。
1959(東宝)(監)千葉泰樹(脚)笠原良三(撮)西垣六郎(美)河東安英(音)黛敏郎(出)宝田明、司葉子、団令子、夏木陽介、加東大介、有島一郎、上原謙、北あけみ、久慈あさみ、若水ヤエ子、滝花久子、沢村貞子、久保賢、宮田羊容、布地由起江

なお当ブログの過去記事★小津漬の味10<小津家の兄妹>あるいはまとめに走らない、まとめ★に、よれば(笑)、

 謎めいた小津映画の中でも、生涯独身の小津がなぜ、かくも結婚問題にこだわるのか、というのも疑問のひとつ。そこで思い返してみると、小津映画の結婚とは、普通の、いわゆる「結婚」とは、違うのではないかと。
 つまり、どういう結婚かというと、その結果、狭義的には家族が増える結婚ではないということだ。必ず家族から人が減る結婚なのだ。必ず人が減ることが、その家族にとって、残される家族構成員にとって、慶事であるかどうか、かなり微妙な問題である。時によって、ヒロインの結婚相手の男をまったく映さないのも、そうしたことではないのか(『晩春』『秋刀魚の味』)。
 ミッキーナルセが一瞬の交通事故で済ませるようなことを、小津安は丸まる一本の映画分の時間を使って描写している、ということではないか。
 みんなが寄ってたかって、酒と食事を楽しみつつ、家族を減らすべく相談しあっている。
 特に『晩春』の笠や『秋日和』の原節は、一人取り残されることにより、家族という括りそのものすら消滅してしまう。この笠や原節が再婚しないのは、そんなことをしたら<家族が増えてしまう>からなのだ。『秋刀魚の味』の長男夫婦が子供が出来ないようにしているのも、『麦秋』の、現状なら近所の二本柳寛家に原節が嫁げば、擬似家族としてのこの二家族に家族がそれぞれ増えてしまう、だから二本柳家ははるか遠くの秋田に行くのである。たらこ、が、たの字、としてタヴー視されるのは(『秋日和』)、その圧倒的な卵の量によるのではないか。
 小津の家族たちは執拗に加算を禁じられている。それは、たとえば、小津安映画のうなぎ屋に昼飯時にほとんど客がいなかったり、『東京暮色』の藤原釜足のラーメン屋にはいつ行っても、ほとんど客がいなかったりすることと関係があるのだろうか。で、あるならば、それは、(一般的な)世の無常とは、たぶん、関係ないのだろう。(引用終わり)

 小津の家族たちは執拗に加算を禁じられているその最大の例証は、ホームドラマでありながら、小津映画では、一貫して、一人の赤ん坊も生まれたためしがない、この異様さで
 と言うわけで、司葉子がブッといタラコにかぶりつく問題(笑)は、いがいと奥が深い?のでした。閑話休題。

 本作に話を戻せば、昔からのおなじみの俳優たちを遊び倒す、千葉泰樹の楽しさ。加東大介しかり、上原謙しかり、特に上原の二枚目半ぶりは、楽しくて仕方がない。
 二枚目紳士なのに、けんかすると強い、というのは、千葉泰樹「丘は花ざかり」同様。藤本プロ仲間成瀬巳喜男と、正反対の上原扱いが、面白い。

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by mukashinoeiga | 2014-12-04 09:42 | 千葉泰樹 ヤスキ節の愉しさ | Trackback | Comments(2)

山本嘉次郎「愛の歴史」司葉子「禁猟区」内川清一郎

 阿佐ヶ谷にて。「現代文学栄華館 昭和の流行作家たち2」特集。59年、東京映画、配給=東宝。
e0178641_655312.jpg ご大層なタイトルにもかかわらず、始まって数分で、ダメだこりゃーの、超駄作の予感(笑)。その予感は、5分後、確信に変わり、最後まで、ぐだぐだな、メロドラマの「形骸」が、延々と目の前を、流れていく(笑)。
 それなりの名匠扱いの山本嘉次郎(ただし、ぼくは、それを認めてはいない)にして、このぐだぐだは。
 原作田村泰次郎は「肉体の門」の人、未読のまま勝手に推測すると、この純愛メロと、肉欲メロの田村は、筋違い? 脚本(須崎勝弥&山本)が、あまりにダメダメだった(たぶん)ため、巨匠、まったくやる気をなくし(たぶん)、おそらく助監督に丸投げしたか、本来NGを出すべきところも、すべて、「はいはい、オーケー、オーケー、次、いこー」と。
 その結果、どういうことになったかというと。
 二人の新人女優が出てくるのだが。主人公・鶴田浩二の、やばいウラ仕事仲間・小泉澄子、ヒロイン・司葉子の従姉妹・谷崎碧。
 この二人の演技がまったくだめ、まあ、与えられたせりふもひどいのだが。
 特に従姉妹役の女優の、はじけ切った演技が、超ウンザリ。まったく、ど素人そのもので。
 この、恐るべき演技も、演技指導するとか、編集で出番を減らすとか、せめて、カットを割ればいいものを、なぜか、ど素人演技に限って?長まわし。いや、あまりにぐだぐだの演技だから、長まわしに感じるのか。

 戦時中の中国最前線。女学校出立てで、すぐ従軍看護婦になった司葉子(ホントに、初々しい)が、野戦病院で出会った負傷兵・鶴田浩二。敵襲迫る中、二人取り残されて、取る自殺の方法が、いささか少女趣味。
 残る銃弾は一発のなか、ふたりは互いに背中合わせに。
 鶴田が自分の心臓を撃つと、貫通して、そのまま司の心臓を射止める・・・・って、そんな成功率の低い、かつ少女趣味?なやり方って(笑)。
 戦後は、互いに連絡取れず・・・・。ついには、司は、藤木悠と、政略結婚する羽目に。ここの藤木は、まだ、三枚目になる前の、それなりにまじめな青年。
 音楽が小関祐而ということで、出てきました、当時大流行のハモンド・オルガン。ハモンド・オルガンが高鳴るメロドラマに、傑作なしの法則は、ここでも証明された形か。

 なお、この特集で、感想駄文を書き漏らしたものが、ひとつ。
内川清一郎「禁猟区」
 阿佐ヶ谷にて。「現代文学栄華館 昭和の流行作家たち2」特集。61年、松竹京都。
 社長・東野英治郎の愛人として、贅沢三昧の生活を満喫してきた、高千穂ちづるが、東野亡き後、普通のサラリーマン・田村高広と結婚、ふつうの専業主婦になるものの。もちろん「愛の歴史」よりは、はるかに面白いのだが、まあ、ふつう。
 高千穂ちづるは、典型的な「きれいなだけじゃダメなのよ」の女優。

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by mukashinoeiga | 2013-04-03 20:51 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

小津安二郎映像アラカルト

 当ブログの特集★小津安二郎映画の正体★「秋日和」駄文に詳しく書いたように、
原節子・司葉子の母娘二人がとんかつ屋で食事をするシーン。
 そこで、不思議で、異様な「状況」を「発見」してしまった(笑)。
 母「ああ、お腹いっぱい」
 娘「ビール残ってるじゃない」
 母「勿体ない、飲んじゃおか」
という会話のところだ。
 瓶から残りをコップに注ぐと、実はほとんどなかったという落ちがつくのだが、ここで注目すべきは、この二人はそろって、なんと、大量のサラダを残したままなのだ。ビールを残すことは勿体なくて、サラダを残すのは勿体なくないのか、この母娘は!
 小津ギャグ世界においては、女もとんかつとビールをしっかりお腹に収めて、サラダには手をつけない(笑)。
 次の予告編クリップの1分09秒あたりの司葉子のテーブルに、証拠のサラダが鮮明に写っている。このブログのまま、見るとたぶん、見づらいが、ユーチューブに飛んで、静止画像にすると、とんかつは食べて空になっているのに、サラダのみ残っているのが、わかる(笑)。

 なぜ、小津がこんな不思議なことをしたのか、は「秋日和」駄文で、推測した。
 次は、本当におしゃれに、小津の生涯をまとめたもの。投稿者の小津愛にあふれている。


 次は、小津の肉声録音の紹介。ただし、なかなか出てこない。おそらく、短い音声素材ゆえ、小津風の?写真、小津の墓碑「無」を象徴させた、意味不明の黒味、と、外国人の考える小津?的趣向で、引き伸ばしている。

 コメント欄にあるように、どこからこんな音声素材を引っ張ってきたのか。もっとないのか。
映像テクの手数は、数限りなくある小津だが、おそらくストーリーを作るのが、苦手。ストーリーの手数は、限りなく、少ない。シナリオがデパートで売っていないか、は、冗談でなく、本音だろう。

 次は、これまた外国人が考える、小津風コラージュ。ヴィム・ヴェンダーズ「東京画」。


 最後は、これまた★ミュリエル・バルベリ「優雅なハリネズミ」★で、感想駄文した、小津愛に満ち溢れたフランス小説の映画化されたものの予告編。
 「東京画」を見たことから、小津映画に目覚めた女管理人や、日本ファンの少女が住むマンションに、日本人老人のオヅさんが、引っ越してくるというもの。

 まあ、この、フランス映画のイタリア版予告からは、猫愛は感じられても、小津愛は、ないけれど(笑)。
 に、しても、愛されてるなあ、小津(笑)。

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by mukashinoeiga | 2013-02-21 09:15 | 小津安二郎映画の正体小津漬の味 | Trackback | Comments(0)

青柳信雄「花嫁会議」

 神保町にて。「ひばり・チエミ・いづみ 春爛漫!おてんば娘祭り」特集。56年、東宝。
 花嫁は、ダレも会議なんかしない。
 そもそも、ラストにばたばた、結婚が決まるので、未来の花嫁は多数いるのだが、現役?花嫁は、一人も、いないのだ(笑)。題名偽りありすぎ。
 それでも、本当にお気楽なラヴコメ、というよりホームコメディが楽しめる。4/20(金)までの上映。
 以下、ネタバレがあります。

e0178641_2023416.jpg 本作のいちばんの見所は、池部良の二枚目半。千秋実・司葉子の父娘の家に、押しかけ居候の池部、傍若無人の髭面ムサい男、池部のこういう役柄は珍しいが、とうとう床屋で蓬髪・無精ヒゲを剃るハメに。
「どんな風に?」という三木のり平理容師に、ヒゲ面の池部、「バサッとやってくれ。ああいう風に」と眼をやる先には、東宝スタア・池部のカレンダー写真が、という楽屋落ち。
 ははあ、これ小津安二郎「淑女と髭」まんまやないか。案の定、髭をそったら、出てきた顔は二枚目、司葉子もびっくり。
 と言うとこで、床屋ののり平の新妻が、岡田茉莉子、って組み合わせが無茶すぎだが、考えてみれば岡田茉莉子は「淑女と髭」の髭男・岡田時彦の娘ではないか! 岡田茉莉子がのり平の指導の下、池部の髪と髭を切る役。モロ、小津オマージュやないかぁ。
 でも、その岡田が、和服なのはともかく、丸髷の日本髪というのが、時代を考えると珍。この時代でも、丸髷していたのか、東京で。
 最後に、家族の集合写真を撮る。これも、小津オマージュか。
 その写真を撮る写真屋・太刀川洋一が、「上原君、真ん中のおじさん(柳家金語楼)のアタマ、光ってるから、どうにかして」。助手の「上原君」、金語楼の頭を拭き拭き。つまり、若造太刀川の助手役に、上原謙が、台詞なしのワンシーンのカメオ出演。なんか、すごい贅沢だが、よくよく考えてみれば小津安二郎「淑女は何を忘れたか」で、上原謙は「大船の上原」という役名で、台詞なしのワンシーン出演をしている。

 ラストには、兄・金語楼が浪花千栄子と結婚を約す。浪花千栄子は、別の映画でも言っていたが、「これでも、処女でおます」という、卑怯な笑いも。弟・千秋実は、お手伝いさんの相馬千恵子(千葉泰樹「花咲く家族」など)と結婚へ。千秋の娘・司葉子は小泉博と。金語楼・千秋の妹・久慈あさみは、池部と。
 金語楼の娘・雪村いづみ、その家の居候・越路吹雪の、ダブル雪は、ともに歌手。物語とは、一切関係なく歌を歌う、ヴァラエティー。越路が歌う、アジャパー、タイヤキなるいろいろ奇妙なワードを組み込んだ歌が、おしゃれ。気楽に楽しめる娯楽編。 

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by mukashinoeiga | 2012-04-20 00:07 | 小津安二郎映画の正体小津漬の味 | Trackback | Comments(0)

青柳信雄「帰って来た若旦那」司葉子鶴田浩二

 神保町にて。「可憐な娘たち 胸がときめく司葉子」特集。55年、東宝。
e0178641_645241.jpg 今回の司葉子特集ゆいいつ未見の2本のうちの一本。もう一本の、司の世間的代表作、中村登「紀ノ川」は今回も見られず。
 銀座の老舗洋菓子店「南蛮堂」(売りは明治以来の名物・カステラ)、ま、カステラが売りの洋菓子店というのも時代ですな。その頑固オヤジな店主・柳家金語楼の一人息子・鶴田浩二は、アメリカ帰りの若旦那。
 いっぽう大阪から銀座に進出の新興「桜ベーカリー」清川虹子は、老舗をつぶし、勢力拡大を図る野心家。清川の一人娘・司葉子は、ライヴァルのはずの鶴田浩二と、割りない仲。ま、ロミオとジュリエット・パターンの、ラヴコメ&ホームドラマですな。
 まだ若くて、ふっくらとした司葉子は、なんとなく多部未華子みたいなかわいらしさ。コミカルな映画のヒロインはこうでなくっちゃ。
 鶴田浩二は、後年の硬派一筋と違って、やんちゃな好青年を、軽々と好演。ホントに、好ましい。軽い演技の、ツルコウのしぐさが、かわいくて、微苦笑で。
 場内は、結構笑いあり。ただ、ぼくは、もともと金語楼のいちいちが、全然面白くない。生理的に金語楼が、受け付けられない。だから、呆然と「すべり続ける」金語楼を、見つめるのみ。
 ツルコウの同級生の芸者・藤間紫も快演。その、ぺらぺらおしゃべりも、好ましい。いいなあ。
 番頭・森川信が、仕事的には、まったく役立たずなのも、グッド。
 他愛ない映画の快楽。当時の銀座の風景も楽しめる。

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by mukashinoeiga | 2011-06-03 22:49 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)