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渋谷にて、清水宏特集

 「没後五十年メモリアル 孤高の天才・清水宏」と題された特集上映が、本日4月23日から5月20日にかけて東京・シネマヴェーラ渋谷で開催されます。
 個人的には、全作見ているので、とても悲しいのですが、未見の方には、絶対のオススメの特集です。

 当ブログの清水宏特集では、まず戦前版清水宏ベストを作り、戦後版清水宏ベストを作り(よろしければ、それぞれご参照あれ)最後に、オールタイム版清水宏ベストを、作りました。
 まあ、個人の、思い入れ、勝手な断定ですが、鑑賞の足しにでもしていただければ。
 ただし、これから漏れた諸作も、本当に美味しい清水宏なので、お見捨てなきよう(笑)。

清水宏映画ベスト<オールタイム編>
1 按摩と女(戦前1位)
2 簪かんざし(戦前2位)
3 霧の音(戦後1位)
4 恋も忘れて(戦前5位)
5 家庭日記(戦前6位)
6 大仏さまと子供たち(戦後2位)
7 歌女おぼえ書(戦前7位)
8 母のおもかげ(戦後3位)
9 踊子(戦後5位)
10 母情(戦後4位)
次 有りがたうさん(戦前3位)花形選手(戦前4位)

最優秀主演女優 桑野通子(恋も忘れて 家庭日記 恋愛修学旅行 恋愛豪華版 彼と彼女と少年達 他多数)
最優秀主演男優 上原謙(霧の音 家庭日記 歌女おぼえ書 有りがたうさん 恋愛豪華版 彼と彼女と少年達 他多数)

 清水映画最強のふたりに。もちろん、いまだ見ることがかなわない「恋愛修学旅行」「恋愛豪華版」「彼と彼女と少年達」他への、期待も含めて。

最優秀助演女優 吉川満子(銀河 金環食 東京の英雄 金色夜叉 風の中の子供 家庭日記 他多数)

 このひとと、絶品な葛城文子は、戦前松竹が誇る鉄壁の母親・オバサン女優。そのコミカル版が飯田蝶子と岡村文子。
 
最優秀助演男優 佐分利信(按摩と女 女醫の記錄 金色夜叉 家庭日記)

 どうしても佐分利信の名前を残したくて。事実「家庭日記」「女醫の記録」以外は、助演だし。なら、なぜ、<戦前編>で主演扱い(笑)。それはサブリンの場合、助演でも、主演並みの圧倒的存在感があるから(笑)。ようは、好きだってことよ(笑)。

特  別  賞 日守新一 斎藤達雄 大山健二 坂本武

 清水、小津だけじゃなく、どんな作品でも大活躍の戦前松竹コミカル・ボーイズたちに。まあ、坂本武はおじさんだが。これに河村黎吉を加えれば、どんなに鈍な脚本・演出でも、必ず楽しめる(笑)。

 当ブログの清水宏特集に飛ぶには、 この記事の一番下の、赤字の「しぃみず学園 清水宏おぼえ書」を、クリックください。

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by mukashinoeiga | 2016-04-23 13:06 | しぃみず学園清水宏おぼえ書 | Trackback | Comments(6)

清水宏「暁の合唱」

 渋谷にて。「日本のオジサマⅡ 佐分利信の世界」特集。41年、松竹大船。
 かなりぼろぼろの、全篇コマが飛び飛び、ナンセ監督クレジットもない、ずたずたプリントだが、それでも廃棄されずに、上映されて、見られることのうれしさ。何度目かの再見作。
 戦後の妖艶派セクシー担当からは想像もつかない、さわやかティーンぶりの木暮実千代と、のほほん好青年のサブリンの、主演コンビの、愛らしさ。
 そして、これは原作どおりなのだが、この愛らしい主演コンビが、それぞれ別の人と結ばれ、コンビ同士は、ほのかに想い合いつつ、決して結ばれないシニカルさも、そこはかとなくいい。

『暁の合唱(16mm)』公開:1941年 <渋谷シネマヴェーラHPより>
監督:清水宏
主演:木暮実千代、佐分利信、坂本武、吉川満子、沖田儀一、川崎弘子、近衛敏明、日守新一
家族のため進学を諦めてバスの運転手になろうと決めた朋子。だが、会社の都合で車掌になることに…。むっつり運転手(佐分利)と朋子(木暮実千代)のやりとりも楽しく、当時の田舎の風景や人情も素晴らしい傑作。当時では珍しい職業婦人を描いた革新的な作品でもある。

 清水宏としては、定期バス運転手・上原謙主演の清水宏「有りがたうさん」36年、松竹で鳴らした。で、バスものは、任せておけ、ということか。
 なお、戦後59年には清水宏「母のおもかげ」大映で、水上バス運転手・根上淳を主人公にしたが、これはあまり関係がない(笑)。ただ、3作とも大快作なり。

 新人養成には厳しい上司でありつつ、基本のほほんな、のんきなサブリン。いざ仕事となると、厳しい目を木暮に向ける。
 清く、正しく、美しく、を体現する少女・木暮実千代の、好ましさ。ああ、ふたりとも、いいなあ(涙目)。
 戦後、大人の女として<熟した>木暮実千代と、サブリンは、いくつかのコラボの共演。その原点ともいうべき、好ましさ。
 かれ彼女を穏やかに見守るのが、川崎弘子。そのつつましさが、戦前松竹悲恋メロドラマ女優の華々しさよりも、いかにも彼女らしくて、いい。その義弟の映画館館主に、近衛敏明。

 なお、本原作はその後二度リメイクされている。
 63年東宝版、鈴木英夫監督、 星由里子、黒部進、宝田明版は、見ている。後半に嵐夜のバス決行アクション編があって、これを清水版がオミットしたのは、いかにものほほん清水宏らしい。
 未見の55年大映版は、枝川弘監督、香川京子、根上淳、高松英郎版。ヒロインの中学生の弟・銀次郎に、石橋蓮司。うーん、見てみたい(笑)。

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by mukashinoeiga | 2014-11-07 01:39 | しぃみず学園清水宏おぼえ書 | Trackback | Comments(2)

吉村公三郎「誘惑」

 渋谷にて。「日本のオジサマⅡ 佐分利信の世界」特集。48年、松竹。
 同時上映ゆえの再見。
 いやー、まさか、殿山泰司の学生服詰襟すがたを見るとは、思わなかった(笑)。
 これは、ヤバいっしょ(笑)。
 感想駄文済みの佐分利信「人生劇場 第一部 青春愛欲篇」でも、加東大介が詰襟学生服だったが、ぷりっぷりつやっつやのお肌で、ああこういう老けた学生アルアルだったけど、さすかに、くすんだお肌の殿山泰司では、まずいっしょ(笑)。
 いくら監督脚本が盟友、吉村&新藤コンビとはいえねー(笑)。
 まあ、この時期は、戦争帰りの、老けた学生、いわゆる帰り新参といっていいのか、そういう学生がいたのはある程度事実だろうが、いくらなんでも殿山泰司(笑)。
 なお、殿山の同級生・ハラセツは、上目遣いでニッコリの女子大生に、無理なく溶け込んでいるかに見える。究極のぶりっ子といえなくもないが、めったやたらと上目遣いで男を見上げ、この時期最強のアイドル女優の一人か(笑)。

『誘惑(16mm)』公開:1948年 <渋谷シネマヴェーラHPより>
監督:吉村公三郎
主演:原節子、佐分利信、杉村春子、山内明、芳村直美、河野祐一、殿山泰司
弁護士の矢島は、恩師の娘・孝子が苦学していることを知り援助を申し出る。やがて、道ならぬ恋と知りつつ二人は…。互いの情熱を抑えられなくなる孝子(原節子)と矢島(佐分利)の大人の恋の行方は!? 嫉妬に身もだえる病身の妻を演じた杉村春子の怖すぎる演技は必見。

 さて、妻・杉村春子が病弱なため長期入院中、サブリンは、フレッシュな女子大生、ハラセツに夢中。
 ハラセツも、幼い頃、父のもとに出入りしたサブリンに、まんざらでもないところ。
 こんな通俗的メロドラマだけでは飽き足らない新藤兼人脚本は、ハラセツの同級生・山内明が、アルバイトの闇商売で逮捕されたり、国会議員サブリンが、別の党から出馬する西村青児を応援して、党から不快がられるリベラルさ、などというコネタを、中途半端に展開。
 そんなのもどうでもよいよ、の二流メロドラマ。
 最後、まじめな山内明を、ふって、サブリンのもとに駆けつけるハラセツ。
 手袋のまま、窓をこんこん。サブリンが窓を開けると、
 両手でグーを作って、あごに当て、微笑むハラセツ。もちろん上目遣い。
「戻ってきちゃった。いけない?」雪。
「なんだ、寒いじゃないか」
 ハラセツを抱き上げ、窓から部屋に引っ張り込むサブリン。
 あまーい、ハッピーエンド。 
 吉村&新藤コンビで、この、あまーいハッピーエンドは、珍しくないかい。
 戦後としては、珍しく癖のない二枚目に徹するサブリンと、アイドル女優の美質のハラセツの、カップリング。

★原節子の世界★
 こちらは、ハラセツ愛に満ち溢れた、必見ブログ。
★原節子2第1部-PAGE1|日本映画写真のキネマ写真館★

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by mukashinoeiga | 2014-11-06 00:40 | 佐分利信 サブリン人生劇場 | Trackback | Comments(1)

低脳おバカなシネマヴェーラ映写技師

 渋谷シネマヴェーラに、「日本のオジサマⅡ 佐分利信の世界」特集の、佐分利信「広場の孤独(廣場の孤獨)」吉村公三郎「誘惑」の2本立てを見に行った。
 「誘惑」は、既見作なので、時間の都合上、途中から入って、「誘惑」後半→「広場の孤独」→「誘惑」前半と、見ようと思う。
 ということで、「誘惑」後半に入ったら、なんだか、やたらと、音量が、でかい。サブリンもハラセツも怒鳴るように、しゃべっている、しっとりとしたメロドラマなのに。しかも昔のサントラなので、ノイズがガーガーうるさい。
 これは、恋愛ドラマとしては、つや消しだあな、と見ていた(いや、聞いていた)。
 で、「広場の孤独」のあと、「誘惑」前半が始まるや、なんだか、音声が異常に小さい
 すべてのせりふが、かろうじて聞き取れるほどの、ささやき声。
 伴奏音楽も、喫茶店のイージーリスニングのBGMより、小さい。
 いや、これより小音なら、せりふが聞き取れず、外に出て、抗議にしにいくレヴェル。
 しかし、耳を澄まして、聞き取れるレヴェル。
 ははあ、これは、前回の「爆音」を、客に抗議されて、低くしたな。
 しかし、ノイズ消去を目的にしたため、異常な微音に。過剰反応。
 バカだろ、シネマヴェーラ。
 爆音の次は超微音。「適切」という言葉は、シネマヴェーラの辞書には、ないのか。
 本作は、おそらくエリア一本のデンシティと呼ばれる旧世代サウンドトラック。並行した二本の、比較的細い線の帯のギザギザで音声を取り込んだものではなく、その前世代にあたる一本の太いサントラの「濃淡」で、音声を記録したものと思われる。
 デンシティのローテク・サントラなら、摩滅したフィルムなら、ノイズは、つねに、確実に「拾う」。
 だから、「適切な音量」は、聞き取りやすい音量であると同時に、いかに、よりノイズを低く聞かせるかの、せめぎあいであり、つまり、プリント一本一本の最適音量は、すべて、違う、と思わなければならない。
 シネマヴェーラは、おそらく、事前に、プリントの点検をして、その「画像」の劣悪を把握しているかと、思う。ならば、同時に、それぞれのプリントの、最適音量も、把握すべきである。これは、画像点検より、簡単であろう(ただし、技術的失敗から、いわゆるリールごとに違う可能性も、否定できないし、完璧なノイズ除去は、おそらく今回のように、超微音にするしかないのだが)。
 しかし、この極端に走った音量差は、観客には、完全に迷惑であろう。ほとんどの観客は、その一回の上映しか見ないのだから、一期一会の上映不適切は、個々の観客に、相当のダメージだろう。ぼくは、たまたま途中入場ゆえに、その極端なブレに気づいた。

 とは、いうものの、映画好きであるだけでなく、映画館好きでもあるぼくは、その上映ミスですら、楽しい(笑)ヘンタイでございます。
 正常かつ適切に上映された場合「だけではなく」、その「ズレ」「揺れ」「漏れ」「ボケ」も、ヴァリアントのひとつとして、楽しい(笑)。
 超微音で、すべてのせりふが、そこはかとないささやき声になるなか、ボーヨーとしたサブリンののほほん声が、かすかに聞こえ、ハラセツの愛らしいささやき声がほのかに聞こえる。
 微音映画祭として、個人的には、楽しんだ。
 にしても、シネマヴェーラ、ホントウにバカ(笑)。

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by mukashinoeiga | 2014-10-22 23:34 | うわごと | Trackback | Comments(0)

佐分利信「叛乱」

 渋谷にて。「日本のオジサマⅡ 佐分利信の世界」特集。54年、新東宝。あと1回の上映。
 ほとんど記憶にない再見作。ただし、思っていたより、面白い。佳作。
 こういう話には、いたって弱いので、ほぼ涙ぐみつつ全篇を鑑賞。

叛乱(デジタル)公開:1954年 <渋谷シネマヴェーラHPより>
監督:佐分利信
主演:細川俊夫、清水将夫、山形勲、安部徹、鶴田浩二、菅佐原英一、島田正吾、辰巳柳太郎、木暮実千代、津島恵子、香川京子、藤田進
二・二六事件が起こるに至った社会情勢や陸軍内部の状況、そして青年将校たちの心理を克明に描いた一作。逆賊の汚名を被せられ処刑を待つ青年将校役の細川俊夫、丹波哲郎、鶴田浩二らの演技が素晴らしい。撮影中に病に倒れた佐分利の後を阿部豊監督が引き継ぎ製作された、二・二六事件映画の決定版!

e0178641_202255.jpg 佐分利信監督作品を、総合的に論評した、数少ない貴重な講演録★木全公彦講演「佐分利信を再見する――第3回 アナクロニズムの会」★(必読)によれば、本作は、

 実は佐分利信はほとんど監督していません。撮影の3分の1が終わったとき、佐分利信がややこしい病気に倒れて、危篤状態になったんです。佐分利信は当時、ベストテン入りの監督として高く評価されていたので、この『叛乱』は、製作は東京プロというところですけれど、新東宝の正月映画として制作されていました。それで11月になって、正月まであと一ヶ月強しかないというところで、阿部豊が代打監督に招かれます。佐分利信は監督であると同時に主演でしたから、彼の出演シーンを撮り直さなければならない。タイトルクレジットは、佐分利信が監督、阿部豊は応援監督となっています。
 しかし、阿部豊だけでも撮りきれないので、さらに阿部の助監督であった松林宗恵と内川清一郎も招集されて、A、B、Cの三班体制で撮っています。つまり、この作品は四人の監督で撮っているんです。佐分利信の役は佐々木孝丸ですべて撮り直しましたから、佐分利信が演出したのは四日分しか残っていないそうです。代表作のプリントがほとんど残っておらず、比較的見ることができる『叛乱』もそのような事情があるので、今、佐分利信の作家性を語ることは非常に危険です。(引用終わり)

 「佐分利信の役は佐々木孝丸ですべて撮り直し」たので、結果的にサブリン出演シーンは、ゼロ。だから、本作をサブリン監督&出演作とした、シネマヴェーラのくくりは、まちがい。さらに「佐分利信が演出したのは四日分しか残っていない」ゆえ、本作を、単純に佐分利信監督作品と、言っていいのか。
 ただし企画段階の監督はサブリンなのだから、彼を筆頭にするのは、正しい。
 より正確には、佐分利信・阿部豊監督、応援演出・松林宗恵、内川清一郎と、すべきだったろう。

 しかし、結果的に作品を見ると、四人の演出家がよってたかって監督した割には、本作の出来は、きわめてまとまったトーンで統一されているように、見える。真っ当に、一本の作品として、つながっている。
 ぼくには、十分に佳作以上に、思える。
 おそらく、時に、つながらない編集で、映画を活性化させるサブリンが最初から最後まで監督した以上に、一本の映画として、ちゃんと首尾一貫しているはず(笑)。
 応援監督に「脱線する余裕」が許されないことを奇貨として、サブリン単独監督作より、「まとも」には、なったはず。

 ただ惜しむらくは、鈴木清順のはるかな、奇矯演出のセンパイとして、「北一輝」の扱いを、サブリンは、どうしていたのかが、知りたい。もちろん鈴木清順「けんかえれじい」の北一輝と、サブリン版北一輝を、比較したい、という欲望は、永遠にかなわないのだ(泣)。
 なお、サブリン自身は、北一輝の盟友的参謀格というか盟友的秘書というか、そういう立場的に極めて「怪しい」役を演じているのだが、その代役に、力強い演技だが、あいまいなニュアンスに欠ける佐々木孝丸というのも、サブリン・ファンとしては、かなしい。
 後年に、右翼の大立て者などを演じるサブリンの、はるかな前駆としても、見てみたかった。
 なお左翼系インテリとして、かの国際労働歌「インターナショナル」の日本語訳者でもある佐々木孝丸が、迫力ある顔立ちから、延々と右翼の大物を演じる、そのココロと当たり役との「性同一性障害」を、どう思っていたのかにも、興味は、あるのだが。
 なお、右翼の大物は、悪役顔の役者で、という左翼思想が映画界に充満しているわけだが、結果的に、右翼より、左翼のほうが、よっぽど悪い奴だった、という現時点の「時代的事実」(ヒトラーもスターリンもチャウシェスクも、ポル・ポトも毛沢東も金日成も社会主義者という現実)が、左翼の捏造を暴いている。

 シネマヴェーラのチラシの本作スチールでは、和服の男・佐分利信と、軍服の男が、テーブルを挟んで対峙している。
 この軍服の男は、顔が暗くて、確信はないが、坂本武のように思える。
 実際に完成した映画では、佐々木孝丸と、清水将夫将校が、飲食店で、会っている。
 阿部豊が、将校役に坂本武は、合わないと判断したのか、再撮影時に、坂本は別の撮影が入っていたのか。前者の「判断」が、実情かとも、思う。
 坂本武では、青年将校の兄貴格で、後付ではあるが226事件に立会い、青年将校たちと処刑されてしまう「憂国の士」には、合わないと、誰でも、考えることだろう。
 サブリンを除いては(笑)。
 この戦前松竹以来の役者仲間で、サブリンとは一味違った無骨モノの庶民を得意役とする坂本武を「青年将校のアニキ格」に「抜擢」(だろう)した、サブリンの真意は。
 結果代役の清水将夫では、都会育ちのインテリの匂い。坂本武なら、226の青年将校が同情した、東北の農民の、二、三男坊のイメージが、出る。
 冷徹・清水将夫であれば、226の青年将校に「なぜ、利用され同調したか」が、シカとは、わからない。しかし、坂本武なら、東北農民擁護を旗印にする青年将校に、「心ならず?も利用され、引きずり込まれた、そして最後には一緒に処刑される」無骨者に、ふさわしいのではないか、とサブリンは、考えたのではないか(推測)。

 ああ、サブリン出演・監督作として、本作を見たかった。
 もっと、つまらない映画の出演のときに、病気になって、ほしかった(笑)。

 と、死んだ子の齢を数える感想になってしまったが、出来上がった映画も、佳作である。
 いかにも無謀な、結果オーライを目指した精神主義の作戦、戦略にもロジスティックにも欠けた、出たとこ勝負の、一生懸命で命を掛けりゃあ、何とかなるだろう、金がないやつぁオレんとこ来い、俺もないけど何とかなるだろう的な、「情緒的作戦」が、当然のごとく失敗し、結果アウト。のちの日本軍の戦略、ロジスティックそのものである。
 そういう「敗者の情」に、弱いんだなあ、日本人は(笑)。真っ先にぼくもなんだけど(笑)。

 中心になった安藤大尉・細川俊夫、代表作の輝き。
 北一輝・鶴丸睦彦、腹の据わった、世間知に長けた、好々爺ぶり。彼と、サブリンのコラボ、見てみたかった。
 その他の出演者たちも、グッド。
 なお下記Movie Walkerによれば、西田税(佐分利信→佐々木孝丸)の妻役に、三宅邦子がクレジットされているが、確認できず。あるいは、サブリンとともに、消えたのか。鈴木侍従長夫人役・木暮実千代も、確認できず。

◎追記◎叛乱 香川京子

 
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◎追記◎とはいえ、野次馬役の、小倉繁、小川虎之助、高島忠夫は、ノンクレジット。高島など、青年将校の選にも漏れたのか。のんき顔だからなあ(笑)。

◎おまけ◎あばれ行燈〈映画)鶴田浩二 香川京子

1956年/新東宝映画 原作:子母沢寛 脚本/監督:渡辺邦男
出演:鶴田浩二、香川京子、田崎潤、花柳小菊、小堀明男、田中邦衛

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by mukashinoeiga | 2014-10-16 23:35 | 佐分利信 サブリン人生劇場 | Trackback | Comments(4)

佐分利信サブリン映画の正体

 渋谷シネマヴェーラで佐分利信「あゝ青春」佐分利信「愛情の決算」五所平之助「猟銃」の3本を、続けて見る。
 その結果、わかったサブリン映画の美質
 この3本の映画は、男女の三角関係を主題とする。
 その一角に、役者サブリンが必ず、絡む。
 「あゝ青春」では、女子大生の高峰三枝子が、同級生の若原雅夫と、通常なら恋愛関係になるはずが、実は教授サブリンに関心。
 「愛情の決算」では、サブリンの妻のハラセツが、三船敏郎と不倫。
 「猟銃」では、岡田茉莉子のいとこ・山本富士子が、茉莉子の夫サブリンと不倫。
 この3本は、ある意味、すごく、似ている。ところが、サブリン的メロドラマ2本を見たあとに、五所平「猟銃」を見ると、これが、まったくつまらない(笑)。
 この3本の個々の感想は、いずれ書くが、なぜサブリン2本を見たあとの、五所平が、つまらないのか。
 いわゆるメロドラマとは、複数の男女の心のベクトルが、まったく食い違っているところに発生する。
 Aは、Bを愛している(ないしは、結婚制度のもと「所有」している)。ところがCはBを愛している。BもCを愛している。ここら辺の、ベクトルの食い違い。
 つまりココロとカラダの、食い違いのドラマだ。
 複数の人物にまたがる「性(的ベクトル)同一性障害」こそが、メロドラマの本質だろう。

 メロドラマとは、心の揺らぎ、ズレこそが主題のはずであろう。
 ところが。
 五所平「猟銃」は、映画としては、まったく揺らぎがない、かっちりした、スクエアで、「完璧」な剛構造。揺らぎも、ずれも、一切、ない。
 これ、おかしくない?
 ココロの「ゆれ」「ズレ」を描くなら、映画も、「動揺」してしかるべきでは、ないか。それが「言文一致」というものだろう?
 ところが五所平「猟銃」は、巨匠の、重厚な、安定した作品として、一切の揺らぎがない。心の揺れを描く映画なのに。
 そして、サブリン・メロドラマは、映画も、やはり、「揺れ」て「ズレ」て、いる。
 登場人物の心の「揺れ」とともに、サブリン映画も、また、「揺れ」ているのだ。
 それゆえに、あまりにかっちりした五所平「猟銃」に、格別の、つまらなさを、感じるのだろう。

 「揺れ」て「ズレ」ている、ココロの「人生劇場」こそ、サブリンか。

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by mukashinoeiga | 2014-10-12 22:27 | 佐分利信 サブリン人生劇場 | Trackback | Comments(0)

神保町シアターに猛省を促したい(怒)

 神保町シアターには、ほかの名画座と違って、会員制度がないかわり、ポイントカードがあり、5ポイントをためると、1回無料となる。
 昨日、二ヶ月有効のこの特典が失効した(笑)。
 この二ヶ月間、神保町で、特に見たい映画を、やっていなかったのだ。
 これは、神保町に関しては、確か三度目だ。つまり、通算六ヶ月、同シアターでは、(ぼくにとって)見たい映画を、やっていなかったことになる。時間に限りがあるので、タダですら見たい映画がなく、ほかの名画座を優先しているがゆえの、失効である。
 これは、ほかの名画座では、ありえないことで。
 むろん、ひとによっては、神保町シアター最高! というひともいるであろうし、これは、あくまでぼくの個人的見解に過ぎないのでは、あるが。
 さらに期間限定のポイント特典が失効するのは、まさに個人であるぼくの責任では、あるが。

 ほかの名画座、特に阿佐ヶ谷、そして渋谷、京橋、たまに池袋では、万難を排してでも、これは見たい、という映画が、各特集のうち、1~数本は、あるのが、普通。特集によっては、多数のキャッチーな映画を、織り込んでいる。
 これを、希望としては、もれなく見るために、休日調整をする(笑)。時には、休日では処理しきれず、有給を使ったり、仕事帰りの最終回に、飛び込む。
 今月の渋谷の佐分利信特集などは、スケジュール調整が、困難であった(笑)。
 そういう万難を排してでも、これは見たい、という映画が、神保町シアターには、欠けている、というのは、ぼくにとっての、事実で、ある。
 ほかの人には、他の好みがあるので、ぼくには、わからないし、言及するつもりも、ない。
 
 まあ、まず、ぼくの映画選択基準が、おかしいだろうというは、事実だろう(笑)。
 名画座の、新たな特集チラシを手にしたら、まずは既見作を外して、未見作にチェックを入れる。
 未見のものは、どんなものでも、とりあえず全部見たいと、思う。何せ旧作邦画ジャンキーですからね(笑)。
 既見作でも、何せ記憶力に絶大な欠陥があるので、ほとんど、覚えていないものもあるので、これにも、準チェック(笑)。
 特に大映プログラム・ピクチャアには、タイトル、作品解説、主要役者一覧、を見ても、まぎらわしく、実際見たら、既見作であった、という危険なことが多発する(笑)。
 最近は、既見作を外すと、残り本数少なし、ということが、神保町シアターには、多い。ほかの名画座は、おいおいこんなに未見作があったら、スケジュール調整は、クローするぞ、ということが多いのとは、対照的で(笑)。
 結局、時間に限りはあるので、積み残しの山、というのも多い。
 そういうことが神保町シアターには、あまり、ない、と思う。
がんばれ(笑)神保町。

余談 イオンシネマには、六回見たら無料のポイントカードがある。
 ただしポイントカード自体は有料(笑)。200円。
 紙のポイントカードが有料なんて初めてじゃない(笑)。
 ワオン、ナナコなど、プラスティックのポイントカードの有料というのは、あるが。
 ま、有料でも、一回無料なら、お得だろう、という発想か。

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by mukashinoeiga | 2014-10-01 11:39 | うわごと | Trackback | Comments(0)

10月は佐分利信で忙しい

 来月の神保町は宇野重吉特集。これは大体見ているのでいいとして、問題は渋谷の佐分利信特集だ。
 出演映画はまあ見ているが、監督作品に、忙しくなりそうだ。
 既見作は佐分利信「愛情の決算」「慟哭」「叛乱」のみ。
 しかしシネマヴェーラも代表作にあげる「執行猶予」も、もっともキャッチーなタイトル「乙女の祈り」もない、片手落ちの特集だが、それは他日に期したい。とりあえず、これだけの佐分利信大特集を組んだことで、シネマヴェーラの企画は了としたい。
 「愛情の決算」「慟哭」は、佳作といえる。「叛乱」は、撮影中に病気降板、阿部豊に引き継がれた、監督としては無念のハンパ作だが、それ以上に史実を大人数で描く「叙事」より、愛情とか祈りとか孤独とかを「叙情」するタイプの作品に、佐分利信は向いている人だと思う。

★佐分利信〜得難い風格と貫禄〜 花の絵★
 サブリン愛に満ちていて、なおかつ佐分利信をバランスよく紹介している。なお、この文章の一番下の関連サイトをクリックすると、日本映画データベース佐分利信に、飛べる。

★Kiki's random thoughts kiki的徒然草)「愛情の決算」★

華麗なる一族 1974年 -Japanese Cinema "The Grand Family"-

 ここに、多々出てくる役者たちの名前が瞬時に出てくるかどうか、にOLD映画者の、ボケ防止策があり(笑)。
 願わくは、いろいろな映画でのこの手の俳優ショット集が出たら、ぼくたちのボケ防止につなかるかも(笑)。
 名前、代表作を瞬時に、答えられるか、と(笑)。

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by mukashinoeiga | 2014-09-11 23:41 | 佐分利信 サブリン人生劇場 | Trackback | Comments(0)

戦前松竹映画の楽しみ

 フィルムセンターの★「よみがえる日本映画-映画保存のための特別事業費によるvol.7松竹篇」特集★では、1作をのぞいて、今回、見ることが出来た。
 唯一見れなかったのは、

男の償ひ 前篇/後篇(計140分)<フィルムセンターHPより>
戦前の松竹でメロドラマ作家として一時代を築いた野村浩将監督による、吉屋信子の同名小説の映画化。若き考古学者の伊狩滋(佐分利)は、幼馴染の瑠璃子(桑野)と恋仲だったが、彼女の実家は資産家との縁談が持ち上がった瑠璃子を滋から引き離そうとする。滋はそれが許せず、彼を見初めた伊豆の温泉旅館の一人娘・寿美(田中)の婿になる。温泉旅館まで金の無心に来た滋の兄・猛(河村)の件をきっかけに、滋と寿美の夫婦関係は破綻する。その後、寿美とその家族には次々に不幸が降りかかる。こうしたメロドラマ大作を経て、翌年に大ヒットシリーズ『愛染かつら』(1938-39)が生まれる。
男の償ひ 前篇 (73分・35mm・白黒)
'37(松竹大船)(監)野村浩將(原)吉屋信子(脚)野田高梧(撮)高橋通夫(美)浜田辰雄(音)万城目正(出)田中絹代、武田秀郎、吉川満子、夏川大二郎、佐分利信、河村黎吉、飯田蝶子、桑野通子、水島亮太郎、岡村文子、岩田祐吉、葛城文子、大山健二、東山光子
男の償ひ 後篇 (67分・35mm・白黒)
'37(松竹大船)(監)野村浩將(原)吉屋信子(脚)野田高梧(撮)高橋通夫(美)浜田辰雄(音)万城目正(出)田中絹代、武田秀郎、吉川満子、夏川大二郎、佐分利信、河村黎吉、桑野通子、大山健二、葛城文子、東山光子、久原良子、小島和子、磯野秋雄、水戸光子

 なのだが、これは既見作だった。しかも、今特集で唯一上映時間が変則的に30分早くて、勘違いして、再見することが出来なかった。ぼくがボンクラでなければ、フィルムセンターのつい近くにいたので、見ようと思えば、見れたことになる。まあ、つまり、ぼくの脳内お花畑では(笑)全作制覇(笑)していたも同然(笑)ということだ・・・・。
 しかし、これは、ぼくのフィルムセンター通い数十年?でも、おそらく、初めて。
 たいていは、いくつかの未見作の見逃しがあった。休みが取れなかったり、合わなかったり。
 ぼく的には、初めての体験。
 ということで、これを勝手に寿ぎ?戦前松竹映画について、まとまった感想を。
 まず、ぼくの戦前松竹体験の中で、これまで視野に入っていなかった俳優たちが、今回フィーチャーされていたのが、新鮮。
 ヒロイン女優でいえば、三宅邦子
 準主演俳優としての、高倉彰、三原純。かなり、出ているのが、新発見。しかし、このふたり、先行する松竹三羽烏は愚か、徳大寺伸突貫小僧(笑)にも、及ばない個性の弱さ。

 三宅邦子がこれほどヒロインしていたとは、正直驚き。ただし、ヒロイン女優としては、まったく魅力に欠け、好みでは、ない。年をとって、脇役に回ってこそ、三宅邦子の真価は、発揮できた。
 むしろ、中年になってからの、彼女を主演にした、よろめきメロドラマを、見てみたかった、とも思う(笑)。
 中年の人妻の、三宅邦子が、これまた中年になった佐分利信や上原謙や森雅之に懸想されて、もだえる、というのなら、値千金を払っても、見たいと思う(笑)。
 その際の三宅の夫には、つぶらな瞳の(笑)笠智衆で。
 一部常連の間で注目された槇芙佐子は、消える女優には消えるだけの理由があった、と言うしか、ないオーラのなさ。注目したのは女性たちのようだから、オンナ受けは、いい、のかもしれないが、主演女優オーラ絶無。
 むしろ森川まさみのほうが印象が残る。消えてしまった女優だが、藤原か祢子も印象的。

 そして、水戸光子は、「映画史的イメージ」では、吉村公三郎「暖流」伝説、というのがありまして、戦前青年たちが「君は三枝子派か?光子派か?」と、人気を二分して、彼女らのどちらかを憧れとし胸に抱きつつ、戦場に散っていった、という。
 この「暖流」伝説が、まったくのデタラメ、でっち上げであった、というのが、暴露された特集でもあった(笑)。
 水戸光子は、「暖流」の楚々とした、控えめな庶民派女優としてより、むしろ、やんちゃなスクリューボール・コメディのヒロイン女優としてのほうが、ダンゼン、柄に合って、魅力的。素晴らしい。
 日本のキャサリン・ヘップバーンになれたものを、真逆の清純派オードリー・ヘップバーンと「誤読」したことが、日本映画、および水戸光子の、不幸とも、言える。
 
 そしてこの特集を見るまでもなく、不動の絶対的安定感、サブリンこと佐分利信、上原謙、佐野周二、ヒロイン女優としての絶対、桑野通子(いつもながら作品数は少ない)、高峰三枝子、グッド。
 高杉早苗も、よかった。
 あいもかわらずの、れいきっつぁん、こと河村黎吉、ああ、惚れ惚れ(笑)。坂本武、ヒモリンこと日守新一もグッド。どこかの名画座で、河村黎吉、坂本武、日守新一で松竹三羽トンビの、特集を、やらないか(笑)。
 ああ、そうなると、斎藤達雄が、漏れちゃうなあ(笑)。そりゃあ、やだなあ。
今回、悪役もカッコいい(笑)笠智衆も含めれば、五人か。うーん、何か、いい語呂は、ないか。 
 
 今回、改めてフに落ちた(笑)のは、戦前松竹に母親役女優は何人もいるが、その絶対のエース(笑)葛城文子は、かなりの高確率で、判断を誤り、その結果、松竹メロが転がっていくのだなあ、と。
 というわけで、常連俳優を語っていくだけで(しかも、その詳細は、書き切れないので、省略している)戦前松竹映画は語れてしまう。
 作品「論」にまで、及ばないのが、贅沢な悩みで。
◎追記◎やはり、オヤジトリオの河村黎吉、坂本武、斎藤達雄が松竹三羽トンビで、ちょっとムリ筋だが、徳大寺伸、日守新一、笠智衆が、新・松竹三羽烏? いやいや(笑)。

★松竹-Wikipedia★

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by mukashinoeiga | 2014-04-13 11:39 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(4)

井上金太郎他「天狗倒し」

井上金太郎・小坂哲人「天狗倒し」
 京橋にて。「よみがえる日本映画-映画保存のための特別事業費によるvol.7松竹篇」特集。44年、松竹下加茂。
 ミステリー趣向の時代劇。しかし、お話自体は、凡庸な出来。

天狗倒し(67分・35mm・白黒)<フィルムセンターHPより>
複数の鞍馬天狗が登場する異色作。複数といっても、最後に顔が大写しされることで明らかになる本物の鞍馬天狗は一人で、あとは偽物という設定。斎藤達雄、南光明らが外国人に扮する。また、桑野通子の妹役を演じるのは京マチ子で、これが映画デビューである。
'44(松竹下加茂)(監)井上金太郎、小坂哲人(原)大佛次郎(脚)比佐芳武、秋篠珊次郎(撮)齋藤正夫(美)中大路義一(音)東重郎(出)佐分利信、細川俊夫、酒井猛、澤村國太郎、尾上菊太郎、坂本武、外松良一、齋藤達雄、南光明、桑野通子、山元智恵子(桃園かぐや)、矢野元子(京マチ子)

 松竹大船の現代劇プロパーの、佐分利信、細川俊夫、坂本武、齋藤達雄、桑野通子が、こぞって京都下加茂撮影所に来襲? 澤村國太郎、尾上菊太郎らの、京都時代劇プロパーの俳優たちと共演。
 戦争末期の物資・フィルム不足ゆえの「合体」なのか、弱体化?した京撮補強なのか、ぼくには判断できないが。
 和服姿も小粋なクワミチ、素晴らしい。洋装も似合うが、和装も絶美なクワミチらしい。時代劇でも、きっと活躍したに違いない、婀娜(あだ)なるオキャン娘。
 しかし、戦争末期ゆえ?の、痩せぎすなサブリン、演技が現代劇と変わらないノリだぞ(笑)。やる気があるんだかないんだかのボーヨー演技。あまりに平常過ぎるのが、ほほえましい。
 しかし、クワミチより出番が多く活躍するのは、これがデヴュー作という、クワミチのいもうと役・京マチ。アイドル女優としての存在感。
 斎藤達雄は、この時期のお得意役?の、白人役で、笑いを誘う。

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by mukashinoeiga | 2014-04-10 23:22 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)