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堀川弘通「青い野獣」仲代達矢司葉子田崎潤千田是也淡路恵子西条康彦

 神保町にて。「華麗なるダメ男たち~色男、金と力はなかりけり~」特集。60年、東宝。
 なお、本作の感想駄文の前に。
 神保町で5/7(土)~20(金)特集の「可憐な娘たち 守ってあげたい芦川いづみ」特集は、ほとんどが、たいへん好ましい快作ばかり。最強アイドル女優・芦川いづみの魅力も全開。絶対のおすすめ。
 ぼくも未見「やくざの詩」「東京の人」「しあわせはどこに」を見たい。もちろん、既見作も、みんな、いい。何度見ても、必ず、楽しめる(のぞく「結婚相談」)。しかし、同時期、5/1~6/25に阿佐ヶ谷で「日活青春グラフィティ・泣いて、笑って、突っ走れ!」も、あり、こちらも、気になる。

 フィルムセンターで吉村特集「銀座の女」を見たあと、本来ならその次の大映版「自由学校」を見るのだが、フィルムセンターは震災後の自粛にビビって、3回目の上映を中止。時間が空いて、神保町へ行く。
堀川弘通「青い野獣」仲代達矢司葉子田崎潤千田是也淡路恵子西条康彦_e0178641_153769.jpg 「青い野獣」かなりの確率で見ているが、でも数パーセントの未見の可能性がある(笑)。その可能性に賭けて神保町へ。でも「青い野獣」既見作でした(笑)。始まってすぐ、ああ、これ、たぶん浅草東宝オールナイトあたりで、見たやつだなと。
 マイナーな婦人雑誌社に勤務する仲代は、組合副委員長として、会社側に大幅なベースアップを要求しつつ、ウラでは社長(田崎潤)の犬となり、組合切り崩しを画策する、野心的な裏通り青年。同時並行で、社長の黒幕実力者(千田是也)の一人娘(司葉子)をモノにして、玉の輿を狙う。
 クールなダーク・ヒーローを例によって、ハッタリかましたカラ演技で仲代熱演
 当時、話題だったらしい<個室キッチン>に、司を誘う仲代。この時代の映画で何回か見たことがあり、確か司葉子は別の映画でも、別の男に、この<個室キッチン>に、連れ込まれていたはず。
 要するに、<個室キッチン>とは、ベッドルームつきダイニング・キッチン。一通りの調理設備は整っており、仲代が肉料理など作り、家庭的魅力をアピール。作った料理は、即座に、ビールとともに、仲良くテーブルで食べ、いい雰囲気になったところで(まあ、そう思っているのは、仲代だけなんだけども)間仕切りをあけると、そこはベッドルーム。
 まっ、これが狙いなのね、と抵抗する司を無理やり犯す仲代。犯されたら、仲代の言いなりになる司、ってのも、古いやね。
 要するに、ダイニング・キッチン付きラヴホテルか。食と性の合体(レストラン+ラブホ)といっても、あまりに直截すぎるし、料理というオブラートが、あまりにロコツすぎて、オブラートの役割を果たしていない。企画倒れで、長続きしなかった「風俗」のひとつなんだろう(たしか、キッチン・バーという看板が)。
 仲代が、ふとバーで出会ったマダムが、淡路恵子。かつて、大学での学生運動の同志、久々の運命的再開。淡路恵子がかつて女子大生であった、という意外なキャスティングだが、その意外さが、かえってリアル。司のお嬢様ぶりと、対比される、疲れた淪落の、ふつうの、リアルな女という、ナイスなキャスティングだ。
 ナイスなキャスティングといえば、仲代の後輩大学生に、西条康彦、というのがナイス。先輩・仲代の、時代がかった、事大的な野心、その結果の失墜を、「欲張りすぎだよね、バカだなあ」と嘲笑する現代的なクールさ。威勢のいい仲代に調子よくおべんちゃらで、就職の世話を頼み、いざ仲代がつぶれると、ニヤニヤ笑いで「先輩、やり過ぎでしょ」と、あざ笑う。ああ、50年前から、こういう手合いは、常に現代的なのだ。ナイス。

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# by mukashinoeiga | 2011-05-05 21:47 | 旧作日本映画感想文 | Comments(2)

マキノ雅弘・萩原遼「女賊と判官」

 京橋にて。「よみがえる日本映画vol.2 東映篇-映画保存のための特別事業費による」特集。51年、東横映画。
 冒頭のカンパニー・ロゴは2枚。1枚目は、たぶん初めて見た、東映△マークが、空の雲間に漂うもの。三角マークは東映だが、下のロゴは(配給)東京映画株式会社。当時の東映の正式名称。2枚目が、見慣れぬカンパニー・ロゴの(製作)株式会社東横映画。東横映画は後の東映。
 マキノ映画で、遠山の金さんと義賊・ネズミ小僧が、弥次喜多をパクって、東海道の旅に出る映画(タイトル失念)を見た記憶があるが、本作は、遠山の金さんと義賊・紅すずめ(色っぽい宮城千賀子)が、駆け落ち者(高田好吉&暁テル子)の名をかたって、東海道を旅する話。金さんは、もちろん、千恵蔵ね。 
 しかし一体マキノは何度同じ話を作るつもりか。
 ストーリーも同じなら、細部のエピも似たり寄ったり。男のネズミ小僧を、女の義賊・紅雀にするなんて、何度も映画化された同じ話を「ヒズガール・フライデー」で、ハワード・ホークスが男記者を女記者に変えたようなものか。フォード、ホークス、マキノは、何度同じ話でもいい、落語家みたいな映画監督で。いや、ヒッチコックは、まだ、この三人に比べれば、ドヤ顔の生臭さがあって、落語家の域には達していいひん、と思いますけどね。
 日本的スクリューボール・コメディ。千恵蔵と宮城千賀子の、喧嘩友達ぶりが、とてもいい。
 音楽がマキノとの名コンビ、大傑作「鴛鴦歌合戦」の大久保徳次郎、特に前半は畳み掛けるように、唄、唄の連続で、まさにオペレッタ映画の至福。当時の人気歌手たち、エキストラの合唱も含めて、唄が乱舞する。マキノ時代劇では、東海道は、ソング・ロードだ。ただ、まあ、そこそこのやっつけ仕事だから「鴛鴦歌合戦」の、奇跡は、起こらない。起こらないけど、お気楽に、楽しい。
 で、やはりマキノは、ミステリ趣味が希薄で、捕り物帳部分、意外な犯人というのが、とってつけたようで残念。やたら達者な唄の子供は、うますぎるが、オーラがないのが残念。つまり<マキノがいまいちスーパーになれない部分>が、よくわかるが、スーパーになったマキノは、ホントに<奇跡>なんだよなあ。
 歌うマキノ映画のすばらしさは、わかりつつ、究極のマキノは、歌わない高倉健と、やはり歌わない藤純子の、<踊る映画>なんだろうと。 
●追記●たいへんな、書き落としを。本作は、マキノ雅弘・萩原遼の共同監督作品。最初の書き込みでは、マキノ雅弘のみの表記で、萩原遼を、落としていた。推測するに、おそらく、番組に穴が開きそうで、ひとりの監督の一斑体勢で作っていては、間に合わない。二人の監督、二班体制で作って、間に合わせようとしたものと思われる。
 おそらく、パート的には、オペレッタやコメディ場面はマキノ、「こいつはいつもの奥の手で」ちゃらっと、流している感が強い。で、マキノが、比較的苦手な立ち回りの殺陣シーンなどが萩原の分担。
 鶴田浩二や錦之助に歌わせながらの立ち回り、ジャズ・ダンスのようなバンツマの立ち回り、苦手な殺陣シーンを、クセ球で逃げようとするマキノが、殺陣シーンが苦手なのは、明らか。立ち回りは苦手な代わり、女の立ち居振る舞いには、絶品の才を見せるマキノ。 

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# by mukashinoeiga | 2011-05-04 22:20 | マキノ残侠伝 雅弘仁義 | Comments(0)

当ブログのアクセス数など(4月)

●アクセス数(ページビュー)
4/1~30  4,621 一日平均 154.0 前月比 89.9
●訪問者数(ユニークユーザー数)
4/1~30 3,039  一日平均 101.3 前月比 89.5
 2009年7月12日開設以来の全体の訪問者数 23,229名

 ページビューもユニークユーザー数も、前月比1日マイナスだが、それ以上に同じようにダウン。考えられる理由としては、ここ数ヶ月詳細に載せていた、検索フレーズの膨大なリストを、載せなかったことかな。
 検索元を逆にたどると、あのリストの一部が、なぜかいつも、マイナーな検索のかなりの上位に残っており、それを見て、当ブログにたどり着く。たどり着いても、さらに二次検索をしないと、当ブログの求める記事にはたどり着けない。たどり着いても、大部分の人が求めているだろう、ヌード画像とか、DVDラヴェルは、ない(笑)。
 それじゃお互い不幸だろうと、今回、載せるのを辞めた。
 本当はあのリストの下のほうにある、想像を超えた?検索に、ぼくを含めたOLD映画ファンは(それとも、ぼくだけ?)驚愕したいのだが。それに斉藤達雄とか、河村黎吉とか、そういうのが何件かあるだけで、単純にうれしくなるじゃないですか。
 いや、それにしても、絶対ヌードなんか残っていないはずの、1940~1960年代の大女優のヌードを求める人の、なんと多いことよ(笑)。男の煩悩、恐るべし。自戒も含めてね。
 でも、吉永小百合ヌードとか高峰秀子ヌードは、さすがにないのね(笑)。
 で、いま思いついたのは、過疎「映画流れ者」に載せれば、検索サイトに引っかからないで、あの、つまらない、かつ、油断ならないリストを載せられるかな、ということ。うん、これは、試してみよう。って、あんなリストを、好んで見る人は、ぼくくらいか(笑)。
 昨年10月、初めて3回あった1日100アクセス越えは、11月なく、12月は3回、1月は17回、2月~4月も全日で100アクセス越え。4月200越えは2回。

 いっぽう昨年11月上旬に導入した<忍者アクセス解析>では、
●Page View : 4,703 Visit : 3,496
 と、エキサイトブログのアクセス解析と、ビミョーに違う。特に、訪問者数は、かなり、違う。
 たとえば、4/29(Fri)は、忍者で訪問者数95、アクセス数118、いっぽうエキサイトでは、訪問者数145、アクセス数113、この違いはなに。てか、ページビュー数が、なぜ訪問者数を下回る。毎度の疑問。うーむ、不思議。
●エキサイト・ブログ内ランキング
2011年4月30日 ↑ 5,202 位 /ランキング対象サイト総数:61,287
※アクセスの記録がなかったサイトはランキング対象になりません。

●検索ワードランキング
順位 検索ワード アクセス数
1位 杉本美樹 精神病 46 >そうなのか。だけど、調べる気にもならず
2位 石原慎太郎 暴言 42
3位 聖獣学園 33
4位 静かなる決闘 30 >つまりマイナーな黒沢映画が、ここでは一番検索されるってのは、とことんマイナーブログなのね。
5位 大原麗子 ヌード 22
6位 昔の映画を見ています 15
7位 松原智恵子ヌード 14 >忍者検索では30位以内になし
8位 生きものの記録 黒澤明 13
9位 赤座美代子ヌード 10
10位 大原麗子ヌード 10

 いっぽう、忍者解析では、
1 静かなる決闘 1.6% 42>エキサイトと数が違いすぎるだろ
2 石原慎太郎 暴言 1.5% 39
3 聖獣学園 1.2% 31
4 杉本美樹 精神病 1% 26>エキサイトと数が違いすぎるだろ
5 大原麗子 ヌード 0.7% 18
6 昔の映画を見ています 0.6% 16
7 黒澤明 生きものの記録 0.5% 14
8 生きものの記録 黒澤明 0.5% 14
9 石原慎太郎 暴言 0.5% 13
10 美しさと哀しみと 0.5% 13
11 赫い髪の女 0.4% 12
12 倍賞千恵子 ヌード 0.4% 11
13 東映映画 渡辺やよい 0.4% 11
14 昔の映画 0.3% 10
15 赤座美代子ヌード 0.3% 10 >このひととシリア・ポール、やよいは根強いのう
16 鶴田浩二 女性関係 0.3% 10
17 深川栄洋 0.3% 9
18 千石規子 0.3% 9 >なぜ
19 大原麗子ヌード 0.3% 9
20 母のおもかげ 0.3% 9
21 吉村公三郎 0.3% 8
22 若尾文子 映画 0.3% 8
23 温泉みみず芸者 0.2% 7
24 黒澤明 生き物の記録 0.2% 7
25 佐久間良子ヌード 0.2% 7
26 真空地帯 0.2% 7
27 鈴木則文 0.2% 7
28 煉獄エロイカ 0.2% 7
29 花ひらく娘たち 0.2% 6
30 兄とその妹 0.2% 6
31 石田民三 0.2% 6
32 赤座美代子ヌード画像 0.2% 6
33 石原慎太郎 人気 0.2% 6

●忍者解析から<何回目の訪問か>。これは、解析開始11/7からの数字だと思う。
Visit : 3,496 Analyzable : 3,143
1 1回目 81.6% 2,565
2 2回目 4.9% 156
3 3回目 2% 66
4 4回目 1.4% 46
5 5回目 0.9% 31
6 6回目 0.5% 18
7 7回目 0.7% 23
8 8回目 0.3% 11
9 9回目 0.2% 7
10 10-19 1.5% 50
11 20-29 0.6% 20
12 30-39 0.5% 16
13 40-49 0.5% 17
14 50-59 0.6% 20
15 60-69 0.6% 22
16 70-79 0.2% 9
17 80-89 0.2% 7
18 90-99 0.1% 6
19 100-199 1.5% 48
20 200-299 0.1% 5

 10回以上Visitの方が220人。奇特というか、ありがたいことです。でも、前月比30人減。てへっ。
常連さんも、減りました(笑)。でも、東北地方の方だとすると・・・・(悲)。このブログに愛想が尽きた人たちが多いと、思いたい。
 今回初めて出てきた、200回以上のうち、ひとりは、管理人たるぼく(いろいろマイナーチェンジをしている)、残りも毎日各ブログ・ホームページを自動検索して、ヤバいページでないか、自動巡回している検索マシーンなのかも。いや、こんなマイナーなブログに、こんなに見ている人、いないと思うよ(笑)。
 
●同じく、忍者解析から、リンク元(どこからの訪問か)。
1 不詳(ブックマーク等) 12.3% 392
2 人気ブログ・ランキング・日本映画 0.7% 25
3 サイト内リンク 0.7% 24
4 日本ブログ村・名作なつかし映画 0.6% 21
5 http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E6%98%94%E3%8... 0.2% 9
6 http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E9%9D%99%E3%8... 0.2% 9
7 いま、そこにある映画2 0.2% 8
8 http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E8%81%96%E7%8... 0.1% 6

 一方、エキサイト解析では、2強強し。まとめているようだ。
1位 search.yahoo.co.jp 1,355
2位 www.google.co.jp 1,213
3位 cgi.search.biglobe.ne.jp 119
4位 www.google.com 81
5位 azby.search.nifty.com 56
6位 www.exblog.jp 49
7位 search.goo.ne.jp 47
8位 websearch.rakuten.co.jp 35
9位 ocnsearch.goo.ne.jp 34
10位 www.bing.com 30
11位 search.nifty.com 30
12位 人気ブログ・ランキング・日本映画 29
13位 日本ブログ村・名作なつかし映画 27
14位 www.excite.co.jp 26
15位 www.kiraku.tv 17
16位 home.search.biglobe.ne.jp


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●追記●ぼくは、200回程度では、ありませんでした。

2011/05/04 19:47:12 管理人
ページ回数445 サイト回数462 前回2011/05/04 8:56:37 初回2010/11/07 19:43:12
モニタ1680 x 1050 x 32bit JavaScript有効 Cookie有効 [絞込み]
リンク元http://www.exblog.jp/~
HTTP_USER_AGENT~
国/言語日本語
ホスト名~
(~は、詳細略)

 マイナー・チェンジ、それに軟弱に失敗して、再挑戦の数々(泣)。それで、450回ほど。
 しかしページ回数、サイト回数の違いは、なに。くっきー有効とか絞込みってなに。謎。

# by mukashinoeiga | 2011-05-03 22:46 | 業務連絡 | Comments(0)

いろいろ

●精神障害のルーピー鳩山が、人格障害のスーピー菅を批判しているのを見ると、なんと、鳩山がまともなやつに見えてしまうという不思議。こういうのを、菅の、<現役の強み>というのだろうか(笑)。
野党時代の民主党のころは、そういうことがわからなかったので、鳩山らが自民党を批判しても、それはそれなりに、もっともなことだと、みんなは、思ったんだよね。
●ところが、ダメガキ自民党総裁が菅を批判しても、いっこうにダメガキが、よく見えない。弱い犬ほど良く吠える、というが、ダメガキ、吠えてすらいないからなあ。迫力障害。
●菅民主党が、選挙で負けても、震災対策に不手際でも、一向に反省しないし(むしろよくやっていると、自画自賛)一向に辞めない。
これは、世界の左翼政権のセオリーからすれば当たり前。左翼政権は絶対に責任は取らない。左翼政権に、潔さを求めては、ならない。左翼政権に羞恥心は、ない。責任はむしろ下のものに押し付けて<粛清>し、トップは誤謬を絶対に認めず自画自賛、情報閉鎖して、軍事独裁、長期政権を目指す。ソ連しかり、中国しかり、キューバしかり、北朝鮮しかり、チャウシェスクのルーマニアしかり、その末席に菅民主党も、連なっている。
そういう左翼政権の絶対的欠陥から逃れられる左翼政権はないので(少なくとも歴史上、存在しない)、<人権、民主、情報公開>を求める、左翼リベラル諸君は、むしろ、けっして左翼政権を支持してはいけないのだが。左翼リベラル諸君は、頭の中にお花畑があるから、求めるんだよねえ、最悪の選択を、左翼政権を。
●だから、大幹部・小沢を道連れにして、総理の座を潔く(当時はそう思わなかった。不明を恥じる)退いたルーピーは、当時はそう思わなかったけれど、けっして左翼ではなかったのだろう。
左翼も、ルーピー鳩山も、頭の中には、お花畑が、あった。それで、ルーピーを左翼と思い込んでいた。いまさらだけど、左翼扱いしてごめんね、ルーピー。単なる精神障害に過ぎなかったんだよね。
●石原慎太郎が、電力問題で、自販機のバッコを批判。自販機が売っているのは、菅ガンス、もとい缶ジュースだからね。冗談だよ、左翼諸君。
●現代日本の、便利さ最優先の象徴として、自販機に目をつけた石原の嗅覚は鋭い。ひょっとすると、自販機と同等の非難を受けていたかもしれないコンビニは、なんせコンビニエンスという名前が便利さ最優先の名前だし、しかし、コンビニは、ライフライン最前線に立っているんだ、という覚悟を、今回も、見せた。被災地でも、首都圏でも、存在感を示した。
●石原は菅ジュースだけではなく、パチンコ業界も、不要と。これ、15年ほど前の三池崇史なら、さっそく<朝鮮・韓国系の、パチンコ業界闇の裏組織が、都知事暗殺に動き出す>なんてVシネを作っていたことだろう。
石原は、これを言ったらヤバイんじゃないか、下手したら奴らに暗殺されるんじゃないか、ということを平気で言いかねない。<日本の公人>としては、ほとんど稀有な御仁。そういうことが、石原を批判する左翼諸君には、わからない。
 そういえば、三池の「ゼブラーマン2」では、ガダルカナルタカが、都知事の役だった。あの映画で、そのまんまは、都知事立候補を思いついたのかな(笑)。
●都知事暗殺といえば、いま上映中の「名探偵コナン」も、それを扱ったものらしい。アメリカ映画なら、大統領暗殺を扱ったものはいくつもあるが、単なる知事暗殺なんて聞いたことない。日本では、それだけ都知事のほうが、総理よりインパクト大なのか。これは、ひとえに石原のカリスマ効果か。
●しかし、四選後の石原「暴言」(自販機、パチンコ)を、左翼諸君はなぜ「暴言」と批判しないのか。少なくともパチンコに関しては、れっきとした「民族差別」???だろうに。
●その石原は、東京都知事選、圧勝で四選。しかし、よく数字を見てみると、2位・そのまんま、3位・ワタミの得票を足すと、1位・石原にほぼ等しい。であるならば、石原が出馬宣言した時点で、ワタミが<我欲>を捨てて、都知事選出馬辞退、<そのまんま都知事選立候補、ワタミは副知事予定>というタッグを組めば、あるいは石原に勝てたかもしれない。惜しいことをした。
●もっとも、ある分析によれば、青島都知事当選得票≒レンホー参院選最高得票≒今回のそのまんま得票、とほぼニアイコールなので、それなりの知名度があるタレント候補が出馬すれば、東京では170万票くらいは取れるんだ、というシニカルな見方が、面白い。そのまんまの、実力ではなかった、という。
●ただし、仮にレンホーが都知事選に出たとしても、
 <価値紊乱者>としての<やんちゃなガキ大将>VS<体制側>の<くそマジメな学級委員長>
という、おなじみの構図の再現だから、絶対にレンホーは、勝てなかっただろう。
そのまんまも、昔のたけし軍団時代は<価値紊乱者としてのやんちゃなガキ>だったが、最近では<そつのない官僚風答弁>だものなあ。
●それにしても、左翼諸君、民主党諸君は、何でみんな、<愛嬌>がないんだろう。
●総理、閣僚、国会議員、知事、すべからく行政、立法のトップに立つものは、政策能力だけではなく、天性の愛嬌というか、カリスマ性というか、少なくとも選挙で選ばれる以上、<人間的な魅力>、この人にだったら、ついていきたい、そう思わせるチャームが必要なのだ。民主主義ではね。
なぜ、アホなタレント議員が、大量得票するか、みんな、ほとんど、その理由を考えてないよね。有権者が、付和雷同の、ちゃらちゃらしたいい加減な政治意識しかないから、知名度の高い、バカなタレントに、人気投票みたいに、ふわふわと投票すると思っている。
違うの。
ぼくたち、アホな有権者が、議員、知事、総理に求めているのは、
1)政策遂行能力
2)この人になら、ついていきたい、と思う人間的魅力
この2点。
人気のあるタレントは、1は未知数かもしれないけれど、2については、抜群に、持っている。だから、タレント候補は、バカバカ当選する。
●菅。鳩山。小沢。仙谷。岡田。枝野。前原。レンホー。みんな、愛嬌、ないよね。なぜ、左翼は、民主党は、人間的なチャームが、ないの。ついていきたい、とは思わないよね。
この人たちも、いっときは<愛嬌>あるように見えたりするんだけど、残念ながら、それは<天性><天然>のものじゃ、ない。付け焼刃。
<目は、笑ってない>。襟は、立ってる。
襟が立ってるレンホーと、寝癖の髪が立ってる亀井静香、人間的に信用できるのは、どっち?
いざとなったら、みんな、仲間を裏切るような人たちでないの。粛清とか、総括とか。左翼特有の病理。
日本国民という<仲間>を裏切り続ける人たち。
●でも、ま、あの顔で、寝癖の髪が立っていて、静香、そりゃ、ないわな。すき、ありすぎ。天然過ぎる。
●まだ、いいたいことはあるんだけど、長くなったので、また後日。

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# by mukashinoeiga | 2011-04-30 08:43 | うわごと | Comments(0)

井上梅次「裏階段」田宮二郎司葉子安倍徹成田三樹夫田宮二郎歌唱映像おまけつき

 神保町にて。「華麗なるダメ男たち~色男、金と力はなかりけり~」特集。65年、大映東京。
 田宮二郎は、女好きの私立探偵、ではなくて、今回は、失意のピアニスト。
井上梅次「裏階段」田宮二郎司葉子安倍徹成田三樹夫田宮二郎歌唱映像おまけつき_e0178641_1975589.jpg 今回のヒロインは、司葉子。東宝専属イメージの強い彼女だが(松竹出演はある)大映で、田宮二郎の相手役というのは、実に新鮮で、大人な大映テイストにぴったりフィット。東宝では絶対に演じさせてくれない<悪女>を、演じる。
 監督は、日活イメージの強い梅次だが、なにげに大映でも多数演出している。ヤングな日活でも良かったが、大人な大映でも、渋い快作を連発。本作も、B級プログラム・ピクチャアの佳作で、なかなか面白い。明日、あと一回のみの上映だが、オススメ。
 特に梅次映画ゆえ、音楽重視、なんと珍しくも、田宮の歌がたっぷり聞ける。まあ、あんまり声量のないシロウト歌唱(でも、二郎さん、がんばってます)なので、聞いてるこちらが少々息苦しくなる、不安定な唄だが、超貴重。
 いつもいつも、にやけている安倍徹(彼の代表作とも言うべき快演)の、怪しげな儲け話(妹の司葉子の婚約者を一ヶ月だけ、演じてくれ)から、話は、転がっていく。この、いかにも怪しげで、裏のある話に、司葉子に一目ぼれの田宮が、のめりこんでいく。
 その仲間、一目見ただけで怪しい成田ミッキー三樹夫、もともと成田はマンガみたいに個性的な顔立ちなのに、これまたマンガみたいに目立つアゴヒゲ(どう見ても、付け髭)なので、どう見ても、生けるアニメキャラ。成田が出てくるたびに、脱力して、笑える。すごい、マンガ顔。
 ラスト、タイトルにもなった「裏階段」での、アクションは、なかなか出色で。司葉子も、東宝では絶対にしないような、アクションに挑戦。東宝じゃ、お姫様だからね。
 タイトルから連想するに、梅次、ヒッチコックに挑戦したんじゃないかな。「裏窓」じゃなくて、「めまい」かな。

◎追記◎ということで 田宮 二郎歌唱が気になったので。
懐メロ歌謡曲 04 田宮 二郎

 やはり下手ながら絶対的な声の良さでカヴァーの俳優歌唱。でも歌唱中の科白語りでロレロレとは、俳優にあるまじき。

酒は大関 - 田宮二郎

 やはりろれってはいるが、なんとかこなす。
 裕次郎並みのムード歌謡もイケたのでは、ないか。本人相当歌に抵抗あったのかも。と、ジローさんの千倍音痴なわたくしメが上から目線で、いろいろ言ってますが、よい曲を得られれば、裕次郎並みなんだけど、大映はヒット曲、全くないからなあ。大映アウト。
 なお、時折聞こえる小さな太鼓が妙にイラつく(笑)。

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# by mukashinoeiga | 2011-04-27 23:37 | 井上梅次:エンタメを呼ぶ男 | Comments(0)