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野田幸男「不良街」松方弘樹菅原文太谷隼人山城新伍有吉ひとみ

いまいちヌルいハンパなコメディ調やくざモノ。72年、東映
e0178641_17233216.jpg 池袋にて「追悼 松方弘樹 演じた! 作った! 撮った! 映画をこよなく愛した最後のスター」特集。
 そもそも親父の方は大好きなのだが、ぼくにはどうも、松方の良さが、ワカラナイ。
 新人の頃は、チャラチャラとした若造で、まあ、アイドル的といっていえないこともない程度。本作のころの青年期は、まあどうでもいい感じで、ぼくのセンサーには、引っかからない。
 実録路線のころの、文太、欣也、弘樹は、言ってみれば勃起した男根のようなぬめりテカリがあり、閉口する。まあ、男が勃起した男根を見て、興奮はしませんわな(笑)。

不良街 (レッツエンジョイ東京HPより)
監督:野田幸男
出演:松方弘樹/谷隼人/山城新伍/有吉ひとみ/津々井まり/水島道太郎/安部徹
製作年:1972 配給:東映
5年前、大柴組の幹部を殺して刑務所入りした伊吹信次が出所した。高層ビルがひしめく新宿の町の変貌に信次は目を見張った。5年の間に暴力団の地図は大きく変り、組も解散し縄張り内にはチンピラがのさばっていた。信次は生きるために自力でのし上っていくより他に方法はなかった。かつての弟分勇に会った信次は、ひとまずその根城に身を置くことにした。
東映にカムバックした松方弘樹の主演作。脚本は『セックス喜劇 鼻血ブー』の山本英明と松本功。監督は『不良番長 口から出まかせ』の野田幸男。撮影は『未亡人殺しの帝王』の山沢義一がそれぞれ担当。(キネマ旬報映画データベースより抜粋)

 もう一つ、コメディアンとしての山城新伍にも、ひかれない。長いセリフの中に、たまに、アドリブなんだろうが、卑怯なくすぐりがあって、つい笑ってしまうのだが、あくまで例外。
 谷隼人も、無駄にイケメンだが、それだけ。恋愛ドラマに主演できないようなイケメンは、はっきり言おう、存在自体が、無駄(笑)。
 こんな頼りない主演グループを、水島道太郎、安部徹が、引き締める安定感。
 なお特別出演で、文太が、松方の兄貴分。ちょっとの出番かと思ったら、最後は松方と殴り込み。東映お得意の「お前ひとりは、死なせはしないぜ」だが、文太に池部良の貫禄があるでなし。
e0178641_104921.jpg ヒロインに、これまた珍しい、当時のTV女優の有吉ひとみ。若いのに落ち着いて、若いなりのお色気もなく、いかにもTVらしい無難な女優が、映画の水に合うわけもなく、ただ可愛いだけで。一応ヒロインなのに、上記ポスターに写真が載っていない!
起用したけど、東映のお客には受けないよね、という冷徹な営業判断か(笑)。

 こういうシマラない役者たちに加え、純愛、エロ、コメディ、アクション、人情、すべてぷっこめばいいんだろ的な、いい加減で不良な映画屋さんの、幕の内弁当、いろんな食材をパーツ的に組み合わせて、一丁上がり。でも、全部冷凍もの食材だよね、という。

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by mukashinoeiga | 2017-03-28 17:26 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)

ベスト・オブ傑作・快作の森ほんとうの傑作はなんだ(本選)

さらに、減らしていく。

佐伯清「色事は俺にまかせろ」上原謙高峰三枝子風見章子田崎潤
深作欣二「資金源強奪」欣也梅辰室田川谷喜和子明香松方山城名和今井天津敏
江崎実生「七人の野獣 血の宣言」
石田民三「花つみ日記」高峰秀子
鈴木英夫「その場所に女ありて」司葉子
中平康「あした晴れるか」いづみ裕次郎
田坂具隆「陽のあたる坂道」
山内鉄也「忍者狩り」
野村浩将「野戦看護婦」
野村芳太郎「張込み」
曽根中生「㊙極楽紅弁天」
福田純「血とダイヤモンド」宝田明水野久美石立鉄男はデヴュー作
島津保次郎 「隣りの八重ちゃん」
牛原虚彦「進軍」
三池崇史「藁の楯」+「極道戦国史 不動」
古川卓巳「逆光線」
川島雄三「女は二度生まれる」
鷹森立一「君たちがいて僕がいた」
長谷川安人「集団奉行所破り」
川崎徹広「豚と金魚」
島津保次郎「兄とその妹」
村山三男「続・鉄砲犬」
衣笠貞之助「十字路」
島津保次郎「男性対女性」
柳瀬観「北国の街」
山中貞雄《パラパラ漫画アニメ》
石田民三「花ちりぬ」花井蘭子
石田民三「むかしの歌」
山村總「鹿島灘の女」

 これでも28作。
 こうなったら、もはやベストテンは早々にあきらめて、ベスト20と参ろう。
 たった8本抜けば、いいだけだ(笑)。
 抜いたのは、

野村浩将「野戦看護婦」
 おそらく日本メジャー映画初のレズビアン映画。出来で選んだわけではない。
川島雄三「女は二度生まれる」
 川島のベストでは、ない。
三池崇史「藁の楯」+「極道戦国史 不動」
 おまけの「極道戦国史 不動」は傑作だが、メインの「藁の楯」は、三池のベストでは、ない。

 同一監督の複数作は一本にまとめる(泣)。
島津保次郎「兄とその妹」
島津保次郎「男性対女性」
石田民三「花つみ日記」高峰秀子
石田民三「むかしの歌」

 あと1作が抜けぬ(笑)。ええい、こうなったら、ベスト21だっ。21世紀だもの(笑)。
 で、

佐伯清「色事は俺にまかせろ」上原謙高峰三枝子風見章子田崎潤
深作欣二「資金源強奪」欣也梅辰室田川谷喜和子明香松方山城名和今井天津敏
江崎実生「七人の野獣 血の宣言」
鈴木英夫「その場所に女ありて」司葉子
中平康「あした晴れるか」いづみ裕次郎
田坂具隆「陽のあたる坂道」
山内鉄也「忍者狩り」
野村芳太郎「張込み」
曽根中生「㊙極楽紅弁天」
福田純「血とダイヤモンド」宝田明水野久美石立鉄男はデヴュー作
島津保次郎 「隣りの八重ちゃん」
牛原虚彦「進軍」
古川卓巳「逆光線」
鷹森立一「君たちがいて僕がいた」
長谷川安人「集団奉行所破り」
川崎徹広「豚と金魚」
村山三男「続・鉄砲犬」
衣笠貞之助「十字路」
柳瀬観「北国の街」
山中貞雄《パラパラ漫画アニメ》
石田民三「花ちりぬ」花井蘭子
山村總「鹿島灘の女」

e0178641_16243438.jpg これは、わたくしメの、2009年~2017年3月までの、ごくごく個人的な、傑作快作21で、ございます。逆鑑賞順。
 この中で、あえて一本おススメを選べば、数年前にラピュタで見た後、一度も東京でかかっていない、楽しい楽しい川崎徹広「豚と金魚」であろうか。

★Movie Walker★に、タイトル検索で詳細な作品情報あり。簡単な作品解説、あらすじ紹介(企画書レヴェルの初期情報の孫引きゆえ、しばしば実際とは違うが)。

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by mukashinoeiga | 2017-03-28 16:26 | 傑作・快作の森 | Trackback | Comments(5)

ベスト・オブ傑作・快作の森ほんとうの傑作はなんだ(予選)

 当ブログの特集(カテゴリ)の一つに、傑作・快作の森というのが、ある。
 いま現在、99作品が登録されている。
 これからベストテンを選んで見ようという、まあ酔狂ですな(笑)。

 しかし日本映画の傑作・快作は、おそらく何百作もあるだろうに、なぜ99作なの? と、疑問に思わる向きもあろう。
 まず、それについてエクスキューズしたい。

1 まず、当然ながらすべての傑作・快作を、一個人が、見切れるわけはない(笑)。

2 当ブログは、2009年に開始された。当然ながら、それ以前に、いわゆるスタンダードな傑作は、かなり見ているので、再見しない限り、当ブログには、書けない。つまり、基本となるような大傑作、具体的に言うと、小津成瀬黒沢の傑作などは、まず登場しない。
 小津成瀬黒沢ほどでない傑作も、再見しない限り、登場しない。

3 さらに言えば、監督別特集(カテゴリ)を新設するたびに、傑作・快作の森や旧作日本映画感想文から、どんどん引っこ抜き、移設されているので、むしろ増えるというより、減っていると思う。

4 つまり、2009年以降に初見・再見した傑作・快作のうち、監督別特集(カテゴリ)になるほど鑑賞作品数のない監督の作品がが、結果的に99作というわけだ。

 じゃあんまりたいしたリストじゃないじゃん、ともいえるわけだが(笑)。
 ではまず、99作品を、半分程度に、絞ってみよう。

e0178641_2138717.jpg佐伯清「色事は俺にまかせろ」上原謙高峰三枝子風見章子田崎潤
[ 2017-03 -15 03:30 ]
深作欣二「資金源強奪」欣也梅辰室田川谷喜和子明香松方山城名和今井天津敏
[ 2017-02 -17 23:21 ]
牛原陽一「邪魔者は消せ」赤木圭一郎
[ 2017-02 -10 01:53 ]
江崎実生「七人の野獣 血の宣言」
[ 2017-01 -09 01:18 ]
斎藤武市「白い悪魔」森雅之
[ 2016-10 -30 09:37 ]
石田民三「花つみ日記」高峰秀子
[ 2016-10 -09 10:59 ]
鈴木英夫「その場所に女ありて」司葉子
[ 2016-07 -20 04:16 ]
中平康「あした晴れるか」いづみ裕次郎
[ 2016-02 -24 02:20 ]
木村恵吾「花嫁のため息」「新妻の寝ごと」
[ 2016-01 -09 10:17 ]
田坂具隆「陽のあたる坂道」
[ 2015-11 -01 14:28 ]
松田定次「水戸黄門 天下の副将軍」
[ 2015-05 -23 00:00 ]
工藤栄一「大殺陣」
[ 2015-05 -22 09:14 ]
内田吐夢「黒田騒動」
[ 2015-04 -10 04:35 ]
野村浩将「野戦看護婦」
[ 2014-11 -14 16:21 ]
野村芳太郎「最後の切札」
[ 2014-07 -11 21:00 ]
野村芳太郎「張込み」
[ 2014-06 -01 09:47 ]
曽根中生「㊙極楽紅弁天」
[ 2014-04 -25 10:16 ]
大庭秀雄「花は僞らず(偽らず)」
[ 2014-03 -08 08:25 ]
中平康「現代っ子」
[ 2014-03 -06 00:49 ]
中村登「男の意氣(意気)」
[ 2014-03 -02 07:33 ]
番匠義彰「のれんと花嫁」
[ 2013-12 -05 23:34 ]
中川信夫「虞美人草」
[ 2013-11 -15 02:05 ]
野村芳太郎「素敵な今晩わ」
[ 2013-11 -11 23:43 ]
村山知義「初恋」
[ 2013-11 -09 00:49 ]
村山知義「恋愛の責任」
[ 2013-11 -05 23:34 ]
森永健次郎「美しき抵抗」
[ 2013-09 -30 00:03 ]
福田純「血とダイヤモンド」宝田明水野久美石立鉄男はデヴュー作
[ 2013-09 -19 23:07 ]
島津保次郎 「隣りの八重ちゃん」
[ 2013-07 -06 21:44 ]
中村登「日も月も」
[ 2013-06 -09 09:25 ]
牛原虚彦「進軍」
[ 2013-05 -16 21:49 ]
中川信夫「ひばりが丘の対決」
[ 2013-05 -06 20:34 ]
三池崇史「藁の楯」+「極道戦国史 不動」
[ 2013-05 -03 23:49 ]
阿部豊「大出世物語」
[ 2013-04 -11 02:37 ]
古川卓巳「逆光線」
[ 2013-02 -13 09:59 ]
川崎徹広「陽のあたる椅子」
[ 2013-01 -12 01:33 ]
川島雄三「女は二度生まれる」
[ 2012-12 -12 23:32 ]
鷹森立一「君たちがいて僕がいた」
[ 2012-10 -19 23:54 ]
長谷川安人「集団奉行所破り」
[ 2012-06 -12 01:07 ]
川崎徹広「豚と金魚」
[ 2011-12 -26 23:41 ]
吉村公三郎「自由学校」
[ 2011-10 -30 09:46 ]
成瀬巳喜男「なつかしの顔」
[ 2011-10 -23 00:44 ]
島津保次郎「兄とその妹」
[ 2010-09 -06 23:10 ]
村山三男「続・鉄砲犬」
[ 2010-08 -10 21:50 ]
衣笠貞之助「十字路」
[ 2010-08 -10 21:47 ]
望月優子「海を渡る友情」
[ 2009-12 -15 00:21 ]
島津保次郎「男性対女性」
[ 2009-11 -08 08:02 ]
柳瀬観「北国の街」
[ 2009-10 -11 22:04 ]
山中貞雄《パラパラ漫画アニメ》
[ 2009-09 -26 00:26 ]
石田民三「花ちりぬ」花井蘭子
[ 2009-09 -20 09:39 ]
石田民三「むかしの歌」
[ 2009-08 -09 20:13 ]
山村總「鹿島灘の女」
[ 2009-07 -12 21:28 ]
川島雄三「明日は月給日」
[ 2009-07 -12 21:26 ]

 これを、さらに、半分程度に、減らしてみよう。

佐伯清「色事は俺にまかせろ」上原謙高峰三枝子風見章子田崎潤
深作欣二「資金源強奪」欣也梅辰室田川谷喜和子明香松方山城名和今井天津敏
江崎実生「七人の野獣 血の宣言」
斎藤武市「白い悪魔」森雅之
石田民三「花つみ日記」高峰秀子
鈴木英夫「その場所に女ありて」司葉子
中平康「あした晴れるか」いづみ裕次郎
木村恵吾「花嫁のため息」「新妻の寝ごと」
田坂具隆「陽のあたる坂道」
松田定次「水戸黄門 天下の副将軍」
工藤栄一「大殺陣」
内田吐夢「黒田騒動」
野村浩将「野戦看護婦」
野村芳太郎「最後の切札」
野村芳太郎「張込み」
曽根中生「?極楽紅弁天」
大庭秀雄「花は僞らず(偽らず)」
中村登「男の意氣(意気)」
中川信夫「虞美人草」
野村芳太郎「素敵な今晩わ」
村山知義「初恋」
福田純「血とダイヤモンド」宝田明水野久美石立鉄男はデヴュー作
島津保次郎 「隣りの八重ちゃん」
牛原虚彦「進軍」
三池崇史「藁の楯」+「極道戦国史 不動」
古川卓巳「逆光線」
川崎徹広「陽のあたる椅子」
川島雄三「女は二度生まれる」
鷹森立一「君たちがいて僕がいた」
長谷川安人「集団奉行所破り」
川崎徹広「豚と金魚」
吉村公三郎「自由学校」
成瀬巳喜男「なつかしの顔」
島津保次郎「兄とその妹」
村山三男「続・鉄砲犬」
衣笠貞之助「十字路」
島津保次郎「男性対女性」
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石田民三「花ちりぬ」花井蘭子
石田民三「むかしの歌」
山村總「鹿島灘の女」
川島雄三「明日は月給日」

 泣きの涙で(笑)約40作品に、減らした。
 今回の調査(笑)で成瀬巳喜男「なつかしの顔」が、いわゆる成瀬部屋に移行していなかったことを知る。
 これを成瀬部屋に移行して、一作品、減りました(笑)。

 さらに減らしてベストテンにするのは、また次回(笑)。

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by mukashinoeiga | 2017-03-27 21:41 | 傑作・快作の森 | Trackback | Comments(0)

山本嘉次郎「春の戯れ」高峰秀子宇野重吉徳川夢声三島雅夫江川宇礼雄飯田蝶子

いやアこれは凄いっ! 49年、映画芸術協会=新東宝、配給・東宝。
e0178641_22503649.jpg 阿佐ヶ谷にて「松山善三・高峰秀子?夫婦で歩んだ映画人生」特集。
 いや、映画はとうの昔にフィルムセンターで見たのだけれど、ネットに挙がっているポスターがすごい。
 このイラスト、なんとも、いまでも通用するようなレヴェル。約70年前とは、信じられない。
 新東宝映画としても、東宝映画としても、珍しい
 わたせせいぞうのバッタものといっても、可笑しくない。イラストレーターは誰だ。
 ただしタイトルの「戯」のロゴが、なんだかすかすかしていて、気持ちよくないな。

春の戯れ (ラピュタ阿佐ヶ谷HPより)
1949年(S24)/映画芸術協会、新東宝/白黒/108分 ○東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品c国際放映
■監督・脚本:山本嘉次郎/撮影:山崎一雄/美術:松山崇/音楽:早坂文雄
■出演:高峰秀子、宇野重吉、徳川夢声、三島雅夫、江川宇礼雄、飯田蝶子、鳥羽陽之助、一の宮あつ子
海の彼方に憧れて恋をふりきり船出する若者と、彼との想い出を胸にしまい商家の旦那に嫁ぐ娘──。マルセル・パニョルの名作『マリウス』を翻案した港町ロマン。ファニー役お花を高峰秀子が好演し、大人の女優として太鼓判を押された。

e0178641_2254167.jpg このポスターのモデル?となった、いつもは痩せているウノジュウだが、このスチールでは、ほほぷっくりのウノジュウ(笑)。

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by mukashinoeiga | 2017-03-26 22:54 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(4)

工藤栄一「やくざGメン 明治暗黒街」松方弘樹千葉真一近衛十四郎月形龍之介久保菜穂子小川知子

クールスタイリッシュな快作。65年、東映。
 池袋にて「追悼 松方弘樹 演じた! 作った! 撮った! 映画をこよなく愛した最後のスター」特集。
 明治時代の映画なのに、なぜかご機嫌なモタンジャズ(典型的バッタもんの津島利章)が全編に流れ、それはそれで楽しいのだが、なぜに明治に、とは思う(笑)。
 「やくざGメン」という、いわゆる角書きがタイトルについているが、実際のフィルム上のタイトルに、それはついていなかったと、思う。いや、実際はついていたのを、見逃したのかもしれませんが、おそらく「明治暗黒街」として完成して、しかし営業的には地味だから「やくざGメン」と、つけたのかもしれぬ。
 しっかし「やくざGメン」とは、モダンジャズに続き、明治的ではないぞ(笑)。
 さすがいい加減な東映や。だが映画は軽快で。


e0178641_141689.jpgやくざGメン 明治暗黒街 (レッツエンジョイ東京HPより)
監督:工藤栄一
出演:松方弘樹/月形龍之介/小川知子/千葉真一
製作年:1965 配給:東映
明治三十四年。日本は露国との開戦をひかえ、政府と軍部は奉天に情報機関を設けるべく、資金として莫大な金塊を用意したが、郵送の途中、何者かに奪われてしまった。警視庁では藤川部長を主任に活動を開始したが、捜査は暗礁に乗りあげ、この捜査から警視庁内部にスパイがいて大きな組織が背後にあるらしいと推測されたがその正体は不明であった。ただ郵送車襲撃に暴力団の人間が加わっているらしいことが、わかっただけだった。
「明治侠客伝 三代目襲名」でコンビの村尾昭と鈴木則文がシナリオを執筆、「大殺陣」の工藤栄一が監督したアクションもの。撮影は「蝶々雄二の夫婦善哉」の鈴木重平。

 かつて80年代に「野獣刑事」「ヨコハマBJブルース」「逃がれの街」と、一種の工藤栄一再ブームという形になり、盛り上がったが、この3作、スタイリッシュでクールな工藤流ハードボイルドと、当時もてはやされたが、じっさい公開時に見て、ああ、なんだか、盛り過ぎだなあ、と。それなりにいいが、でも大したことないじゃん、とがっかりしたものだ。
 それに比べて、本作の快作ぶりよ。
 クールもしつこいと、クールじゃなくなるのよ。タイリッシュも、度が過ぎると、田舎じみて、が入る。

 東映の義理と人情の仁侠/やくざ映画の、湿っぽさ(もちろん、それも大好きなのだが)とは、完全に隔絶したクールさが、この映画にはある。
 東映仁侠映画の名物脇役の天津敏が、本作でもやくざのボスなのだが、本作での天津敏は、体脂肪率を絞りに絞ったというか、限りなく湿度ゼロの悪役を演じ、新鮮だ。
 いつもの分厚さとは違う、妙なクールさ。新鮮な天津敏。
 渋い月形龍之介を脇役に配したら、その映画は文句なく光り輝く。その典型例。
 そして悪の黒幕に近衛十四郎。まあ父子対決を演出したのだろうが、ただ単に父子共演しただけでは、いささかギミックに欠けるのではないか。
 近衛十四郎の黒猫の演出はグッド。
 久保菜穂子は、天津敏と近衛十四郎の二股の悪女を演じて、絶品…と、言いたいところだが、工藤栄一は、女優の扱いが下手だからなあ(笑)。まあ水準。しかし久保菜穂子は、こういう路線でいいなあ。
 小川知子も硬すぎで。まあ、ハードボイルドな工藤には、清純派は、こんな扱いか。
 なお「警察内部に裏切り者がいる」という設定で、刑事の一人に菅貫太郎、って、そりゃ卑怯やないかい(笑)。

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by mukashinoeiga | 2017-03-25 01:10 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

これが森友学園問題の真実だ

 そもそも小学校を、私立で作るということが、反時代的なことではないのか。
e0178641_957154.jpg 少子化の現代で、どう考えても儲けのない/少ない学校を作ろうなんて、その意図はともかくとして、明らかに希少な発想ではないか。
 こんな希少な人は自治体としても、応援するのは当然ではないか。
 国有地とか私有地とか問わず、それなりの広大な土地は、デフレの現在では、活用しようとする個人、企業は、少ない。
 いまイメージとしては、広大な土地を活用する企業は、イオンしか、ないのではないか。ショッピングモールを各地方にバンバン作っているイオンですら、手を出さなかった広大な土地なら、もう誰も手を出さない。出せない。
 広大な土地がある。国有地では、一円の利益も出ない
 そこに、学校を作りたいと、言う。この少子化時代に。
 イオンすら、手を出さない土地なのだから、もう誰も手を出さない土地だ。
 そこに生徒が来る。教師も来る。
 じゃ、生徒の家族も教師の家族も来るだろう。人口も増える。
 そうしたらコンビニも来るかも。マンションアパートも増えるかも。
 そしたらイオンも来るかもしれない(笑)。
 今現在は一円にもならない土地の可能性が広がる。
 だとしたら、その土地を利用したい人が現れたら、安くても無料でも、渡したくなるのでは、ないか。
 本当は、その土地の全部でもなく、ごくごく小さい一部でも、民間に渡せればいいのだろうけど、でもよく考えれば、近隣大部分が広大な無人国有地のとこに、例えばコンビニなんて作れないわな(笑)。
 森友学園の意図はともかく、イオンすら手を出せない土地なんだから、手を出す希少な人に、限りなく安く提供するのを、非難するのは、明らかにばかげているぞ、民進党共産党社民党朝日新聞毎日新聞各反日TV局。

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by mukashinoeiga | 2017-03-22 09:57 | うわごと | Trackback | Comments(4)

安倍昭恵フリーダムだなあ(笑)

アベシンゾー(ニセ)VS安倍昭恵(本物)対談,ザニュースペーパー飛べサルバドール(H29.1.6)

福本ヒデ/安倍晋三&麻生太郎

暴言・失言・ギャグ連発!麻生太郎・副総理が演説会 2014 12 03

麻生太郎さん神演説!麻生節で爆笑の嵐! 本当に面白い!「国を守る」神回 民進党 蓮舫にはできない演説

松村邦洋のモノマネオールナイトニッポン!「貴乃花親方・野村克也・渡部篤郎・小泉純一郎・安倍晋三・麻生太郎・津川雅彦・西田敏行・木村拓哉」
津川雅彦の声真似なんて、初めて聞いたよ(笑)。
最高!松村邦洋が歴史上の人物でオールナイトニッポン!「織田信長・石田光成・明智光秀・西郷隆盛・坂本龍馬・卑弥呼」
[99のANN] 半分直樹スペシャル 松村邦洋 x ナイナイ


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by mukashinoeiga | 2017-03-22 06:26 | うわごと | Trackback | Comments(0)

瑞穂春海「すれすれ」川口浩弓恵子川崎敬三春川ますみ宮川和子

期待外れの大凡作。60年、大映東京。
e0178641_2348866.jpg 神保町にて「生誕百五十年記念 文学を映画で愉しむ-夏目漱石と日本の文豪たち」特集。
 ハンカチ・タクシー(どうやら白タクのことらしい)という、なんだか確実性のない仕事で、それなりに日銭を稼ぐ川口浩と川崎敬三。
 ということで、イロイロな客との、細切れのエピソードが、団子状態で、展開する。
 このエピソードの、ほとんどが、詰まらない。ぬるい脚本に、だるい演出。

7. すれすれ (神保町シアターHPより)
S35('60)/大映東京/白黒/シネスコ/1時間31分
■監督:瑞穂春海■原作:吉行淳之介■脚本:長瀬喜伴、瑞穂春海■撮影:秋野友宏■音楽:池野成■美術:高橋康一■出演:川口浩、弓恵子、川崎敬三、宮川和子、三宅邦子、岸田今日子、東野英治郎
『原色の街』『砂の上の植物群』など、モダンな作風で人気だった吉行淳之介の同名小説を映画化。ドン・ファンだった亡き父に憧れながらも、もぐりのタクシーで生計を立てる冴えない男の恋愛修行。川口と川崎のコミカルな絡みは絶品!

 とはいえ、上の春川ますみは、かわいすぎないか。奇跡の一枚。
 川口浩が、春川とやっちゃって、春川が、「ねえ定期券買ってー。六か月分」と連呼するのが、可笑しい。川口は「せいぜい三か月分」と、値切るのも、可笑しい。
 逆に宮川和子を、川口が「結構いい女」というのは、納得いかないなあ(笑)。
 弓恵子は、潮万太郎の娘ということだが、逆に宮川和子のほうが、潮万太郎にクリソツで、ぼくはいつも宮川和子を見ると、ウシマンさんを思い出して、萎えてしまう(笑)。

 まだまだ若い川口浩は、笑顔がさわやかではない。後年のほうがさわやかって、どういうこと。
 白タクの川口、川崎が目星を付ける、歩道にたたずむ女たちの一人として、江波杏子が、10秒ほどのエキストラ。
 なお、この日は「すれすれ」を見て渋谷へ。感想駄文済みの「色事は俺にまかせろ」「地獄」。色事師(を志向する川口と、色事師そのものの上原)と、おまけに「地獄」という奇妙な因縁で。

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by mukashinoeiga | 2017-03-19 23:52 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)

松林宗恵「天國(天国)はどこだ」津島恵子沼田曜一木村功原知佐子金田正一

なんじゃあこりゃあ。56年、新東宝。
 渋谷にて「玉石混淆!? 秘宝発掘! 新東宝のディープな世界」特集。
 ひどさもひどし。
 例えば某ツイッターでは、

####@#### 5時間5時間前
松林宗恵『天國はどこだ』。泥酔した木村功が、沼田曜一に悪態をついた後、左隣の津島恵子にしなだれかかり、甘ったれた口調で弱音を吐いて膝に顔をうずめる、さりげないパンによる長回しは演出・撮影が一体化した名人芸。お化け煙突が見える干潟ロケが見事な傑作。

と、絶賛だが、映画弱者のぼくなど、ついぞ名人芸、見事さを感知できなかった。改めて、我が身の無知ぶりを知らされる羽目になった。

e0178641_5205717.jpg『天國はどこだ(デジタル)』1956年 (渋谷シネマヴェーラHPより)
監督:松林宗恵
出演:津島恵子、沼田曜一、木村功、原知佐子、阿蘇孝子、加藤嘉、金田正一(国鉄スワローズ)、町田行彦(国鉄スワローズ)、西村晃
暴力団に支配される東京湾の部落。医師の古沢は、保育園の昌子先生と共に変革に立ち上がる。そんな時、昌子の恋人の健が出所して…。無気力な大人、懐にナイフを忍ばせる小学生、馬券売りに駆り出される保育園児と、貧乏部落の殺伐描写に背筋も凍る。「俺にはこんなことしか…!」暴力しか知らずに育った健の叫びが心に痛い社会派ドラマ。c国際放映

 ちなみに今更ながら気づいたが、シネマヴェーラのHPには、チラシに乗っている、製作会社、上映時間、白黒かカラーか、脚本撮影等のスタッフ表記が、ない。
 そのままコピペすれば済むのに、ネットを馬鹿にしているのか
 限定された紙面のチラシより、情報量は膨大であることが可能なネットで、手を抜くって、どういうこと。
 さらに言えば、過去上映作品のページには、タイトルのみで、その他の情報が一切ない。終わった上映だから、労力は使いません、って朝日新聞か(笑)。
 他の名画座とは違い、無気力かつ根暗な声で、上映前案内をして、観客の意欲をそぐアナウンスといい、異様な映画館といってもいいだろう(笑)。

 で、本作だが。
 まず茫然自失なのは、ダブル主演の一人、木村功が、並み居るやくざたちをぼんぼん打ちのめす怪力男だということ。
 ひごろ、ひ弱な文系ダメ男を演じることの多い木村が、やくざ役というのが、すでに可笑しいのだが、だれ一人かなわない怪力のケンカ上等男というのが、もうダメなのよ(笑)。
 しかもクローズアップされれば、瞳に星(まあ、照明なんだけど)の、美青年仕様。いったいどうして、この木村功を、ケンカ上等男に設定しえたのか。
 もっとも、対立するやくざたちも、組長・加藤嘉、代貸・織本順吉、兄貴分・西村晃と、どう見てもやくざに見えない面々。
 ほぼ全員新劇VS新劇の、いかにも非力そうな(笑)やくざたち。これでは、木村功に毎度毎度叩きのめされるのも無理ない面々。
 ことに織本順吉など、何回も何回も、出会うたびごとに、木村に叩きのめされ、これでどうやって、組幹部としての体面、保てるのか。保てないだろう。
 兄貴分の西村晃も、毎度木村にいいようにボコられて、下っ端への示しもつかない状態。
 
 で、やくざとしての木村功も、????状態。
 どこの組にも属さない、一匹狼。何の後ろ盾も子分も親分もいない。これに、一応組織化している、加藤嘉組長のやくざ組織は、手も足も出せない。
 これが組長が、加藤嘉ではなく、天津敏か遠藤辰郎だったら、集団による闇討ち、恋人・津島恵子の略奪人質化など、木村をぎゃふんといわせる手はいっぱいあったろう。手ぬるすぎるぞ加藤嘉。
 というか、一匹狼の、流れ者でもない地域密着型の木村功が、厳密な意味で「やくざ」とカテゴライズできるのか(笑)という問題もある。
 ばくち、ケンカ、商店からのみかじめ料取得など、堅気ではないが、地域の子供らの面倒を見、住民への差別をとがめる、たぶん在日系のお兄ちゃん。
 現代ならば、シバキ隊などにかかわるようなハンチク野郎。

 東映仁侠/ヤクザ映画を見慣れたぼくたちからすれば、それ以前の、左翼リベラルな、いかにもお花畑映画で。これを見事、傑作という神経が、まるで理解できまへん。

 ただ、一点、誤解しないでいただきたいのは、名画座の使命とは、傑作も駄作も、ひとしく等価に上映すること。こんな駄作凡作を上映してくれてありがとう、という感謝の気持ちしか、ないことは、強調しても強調しすぎることはないだろう。
 それが歴史的価値というものだ。
 ただし、新作ロードショーなら、駄作は、許さないよ(笑)。作ったヤツは、馬鹿、とののしるよ(笑)。木村功みたいに、のしちゃうぞ(笑)。
 なお、原知佐子が、田原知佐子という本名でデヴュー作。大変愛らしいが、デヴュー作が売春婦というのも、新人女優としてはちょっと、優遇されていないかな、と。
 なお、男の子の名前はみんなパトリックだそうだが、本作での木村功は、ケンさん。ヒーローやくざの名前はみんな健さんなんだね(笑)。ちなみに本特集の企画者はシモケンさん(笑)。

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by mukashinoeiga | 2017-03-19 05:26 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)

中川信夫「地獄」天知茂沼田曜一三ツ矢歌子

前半快作、後半大凡作。60年、新東宝。
 渋谷にて「玉石混淆!? 秘宝発掘! 新東宝のディープな世界」特集。
 未見作の同時上映として、何度目かの再見。世評に反して、うーん、あんまり評価できないなあ。

e0178641_231335.jpg『地獄(デジタル)』公開:1960年 (渋谷シネマヴェーラHPより)
監督:中川信夫
出演:天知茂、沼田曜一、中村虎彦、宮田文子、三ツ矢歌子、林寛、徳大寺君枝、山下明子、大友純、三ツ矢歌子、大谷友彦、宮浩一、新宮寺寛、泉田洋志、津路清子、小野彰子、石川冷、山川朔太郎、嵐寛寿郎
不幸続きの大学生・四郎と周りの因果な人たちが死んで地獄行きとなる前半から、後半の地獄巡りへと物語は続く。特に父・剛造の皮剥ぎの刑は骨や内臓が剥き出しになるエグさで、そんな阿鼻叫喚の中を「許して下さい」と彷徨う四郎が哀れにも可笑しい。中川信夫が意図した和製『ファウスト』とエログロ路線がないまぜになった本作は、新東宝の解散寸前に咲いた仇花的傑作カルト映画だ!

 まず前半。
 中川信夫「東海道四谷怪談」は、鈴木清順映画の祖型だと思った。
 本作には、寺山修司映画の祖型を感じる。田舎の描写、田舎の老人ホーム、これには、明らかな、寺山ライクなティストを強烈に感じる。
 大の大人の天知、沼田の学生服姿、沼田のカットんだ演技にも、寺山の影響を感じる。
 中川信夫を通じて、鈴木清順、寺山修司にいたる、アヴァンギャルド日本映画の脈絡。

 なお、後半だが、某ツイッターに共感(以下引用)。

シネマヴェーラの新東宝特集、中川信夫の地獄を観るのは4度目ですから、結構細部を覚えていて、既に知っているという安心感からか、ちと油断すると睡魔に襲われ、何度か寝落ちしましたが、目覚める度にアングルの凝った画面や意表をつく編集が出てきて、中川の構図感覚・編集感覚に感心させられます。(以上引用終わり。文字変色は引用者たる当ブログによる)

 いやー、ぼくも何度見ても、後半の地獄シーン見て、寝ちゃうんですよ(笑)。
 つまり、ぼくにとって、後半の地獄シーンは、退屈な描写で。
 それとも、この地獄描写は、ぼくにとって、あまりに心地よすぎて、寝ちゃうのかな。地獄こそ、ぼくの本性か(笑)。
 おそらく超マジメな中川信夫が、どう見てもクレイジーな地獄描写をすることの齟齬。真面目な中川が、クレイジーな地獄描写をするから、みんな寝落ちしちゃうんだよ(笑)。
 たぶん石井輝男か鈴木清順なら、あるいは鈴木則文なら、面白く見られただろう。
 寺山修司でも、ダメだったかな。いや、ダメながら、見てみたいな寺山版地獄(笑)。

e0178641_326842.jpg なお中川の構図感覚・編集感覚ということであれば、吊り橋を上から見下ろすショットは、CG全盛の今なら簡単にパソコン上で「偽造」できるが、当時は、本当に吊り橋以上の撮影位置を確保しなければならず、これは相当苦労したのではないかと、推察。
 執念の素晴らしいショットだった。

 一人二役の三ツ矢歌子、大変愛らしいが、まじめな中川ゆえ、一人二役の意味がない。ここはやはり、石井、清順、寺山で見たかった。
 沼田曜一の、特異な演技はもっと注目されてしかるべきだろう。

【語り】屁たれ嫁こ 梅津幸三氏
2012/05/24 に公開 演題:屁たれ嫁こ 作:沼田曜一
語り:梅津幸三(劇団やまなみ)動画製作:ハロー山梨 YaYaYa TV
http://www.yayaya.co.jp/

 
【語り】山んば 梅津幸三氏
2012/05/24 に公開 演題:山んば 作:沼田曜一
語り:梅津幸三(劇団やまなみ)動画製作:ハロー山梨 YaYaYa TV

 
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by mukashinoeiga | 2017-03-16 23:02 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)