<   2016年 01月 ( 14 )   > この月の画像一覧

ゲスの極み民主党。あるいは言霊の力

 うーん、なんといったら、言いのか(笑)。どこから、突っ込んでいいのか、ワカラナイ(笑)。

e0178641_212954.png「民主党は嫌いだけど…」=参院選ポスターで自虐コピー
時事通信 1月27日(水)18時51分配信
 「民主党は嫌いだけど、民主主義は守りたい。」。
 民主党は夏の参院選に向け27日発表したポスターで、こんな自虐的なキャッチコピーを掲げた。枝野幸男幹事長は記者会見で「安倍政権に不安や疑問を持ちながら、民主党に対しても批判的な方はいる。全員に共通するメッセージはなかなか難しい」と苦心ぶりを明かした。
 作成したポスターは3種類。岡田克也代表の写真を背景に「1人ひとりを大切にする国へ。」と訴えるものと、自民党の1強体制を意識して「一強打破」と文字だけ記したものも用意した。(以上、引用終わり)

 民主党政権時代、さんざんワケわからない暗黒独裁政治だった(笑)民主党に、民主主義を語る資格があるのかとか、民主主義に基く選挙の結果、政権の座を追われたのに、どの口で言うか、と。

e0178641_2123553.jpg これも、なあ・・・・。
 民主党さん、政治は、ポエムちゃうんよ。お花畑で、一国の政治を、云々されても・・・・。
 ひとりの犠牲で、残りの国民が救えるなら、その一人を犠牲にするのが、冷徹な現実の政治というものなのでは。
 政治というのは、あるいは国治というのは、ぼくごときが言うのも、口幅ったいが、「そんな、あまいもんや、おまへんでー」。
 早い話が、民主党は、トリアージを否定するのかね(笑)。
 それに「1人ひとり」って、どゆこと。「1人」は、「ひとり」とは、どうしたって、読めないよ(笑)。

 誰かが、早速こんな(下に引用)パロディを作った(笑)。  e0178641_2131858.jpg


 というところで、ゲスの極み乙女。で、ある。
 不倫相手のベッキーがCMを続々打ち切られ、楽曲提供のスマップが解散騒動、公の場でゲスの極みの歌を歌った甘利大臣が辞任、と散々な言われようだが、やはり言霊の力は、すさまじいな、と(笑)。
 バンド名にゲスの極みとは、甘利に、もとい余りに、負のインパクトが強すぎた。
 こんな名前、バンドに使うなんて、俺たちイケてるぜ、と思ったのだろうが、結果、しゃれにならないインパクト。
 おそらく、余りにインパクトが強すぎて、ベッキーは、今後何十年も、ゲスのオンナ、ゲスカノ、として、みんなの記憶に残り続けるだろう。
 この「騒動」は、みんなの記憶の中に、
 ゲスの極みが、ゲス妻を捨てて、ゲスカノのベッキーに、走った。
という形で、残るのかもしれない。
 首尾よく?ゲスの極みが、ベッキーと結婚にいたっても、ゲス婚と呼ばれ、その子供は、ゲス息子、ゲス娘と、言われるのだ(笑)。
 究極のDQNバンド名だと。
 なお、民主党同様のお花畑左翼のユーキャンが主催する流行語大賞は、ネガティヴな流行語をハブり、流行ってもいない左翼御用達のプロパガンダをさも流行っていたかのように捏造するのがお得意だが、少なくとも2016年しょっぱなの流行語(と、いっていい)ゲスの極みを、どう扱うのか、無視するのか、興味深い(笑)。

ゲスの極み乙女。 - ロマンスがありあまる
 

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by mukashinoeiga | 2016-01-29 02:48 | うわごと | Trackback | Comments(2)

瀬川昌治「哀しい気分でジョーク」ビートたけし

 神保町にて。「泣いて!笑って!どっこい生きる!映画監督 瀬川昌治」特集。85年、松竹大船。
 ダメな時期の松竹なので、あまり期待せずに見に行ったら、意外と面白かった。ウェルメイド。あと数回の上映。

 何よりも、芸人役ビートたけしの快演。それを素直にすくい上げる脚本と演出の好ましさ。
 後年、ヤクザ、犯罪者、暴力的刑事、殺し屋、黒幕、など、ただならぬキャラ、事件性のある社会的はぐれモノを主として演じるようになったたけしが、ここでは、芸人という特殊職業とはいえ、ごくフツーの人間、穏やかな表情も、多く見せるオーディナリーピープルを、すなおに見せているのが、いい。
 もちろん芸人として、ほぼ本人キャラを、そのまま演じているのだが、普通こういうパターンでは、まるでTVそのまま、芸人そのままが、素で出てしまいしらけるのだが、本作のたけしは、ちゃんと「映画の演技」に、見える。

 ぼくには、たいへんな綱渡りを平然と演じているように感じた。
 パブリックイメージそのものの、芸人ビートたけしを、本人自身が、演じているのに。
 楽屋落ち感が、ない。まんまなんだけど、まんまゆえの、観客を素に帰らすような、しらけ感がない。
 これは、すごいことだと思うのだが、どうだろうか。

 そして、さらに特筆すべきなのは、繰り返すが後年、数々の汚れキャラを演じることになるたけしの、本作での清潔感。まるで、二枚目みたいなたたずまいの、表情の、すなおさ、うつくしさ。素晴らしい。
 この一点で、この映画には、見る価値がある。
<以下、ネタバレあり>
e0178641_9362834.jpg16. 哀しい気分でジョーク <神保町シアターHPより>
S60('85)/松竹/カラー/ヴィスタ/1時間48分
■監督:瀬川昌治■脚本:吉田剛■撮影:坂本典隆■音楽:いずみたく■美術:猪俣邦広■出演:ビートたけし、中井貴恵、大谷直子、川辺太一郎、柳沢慎吾、木内みどり、石倉三郎
妻に去られ、一人で息子を育てる人気芸人は、息子が余命わずかの病気と知り…。たけしの初主演映画で、子供を想い生活を一変させる父親を好演する。70年代後半以降は主にテレビで八面六臂の活躍を見せた瀬川監督が、熟練の手腕で涙をそそる感涙作。

 ただし、欠点も多い。
 日本映画の喜劇の通弊として、どうしても、「笑って泣かせる」という、いわばいいとこ取りをして、失敗するパターン。芸人生活と、さりげない父子交流の話で、つつましく映画にすれば、いいじゃない、でも、どうしても泣かせに走って、幼い息子が脳腫瘍で、余命いくばくもないという。
 まず、父。ビートたけしは、徹底して、泣かせる演技が、出来ない。
 そして、子。川辺太一郎という子役が、なんだかいい子過ぎて、子供としてもたくましくて、病弱感が、一切ない(笑)。悲劇として、死んでいく子を演じる、はかなげさ、けなげさが、一切ない子役なのね(笑)。
 この父と子では、泣けないわ(笑)。
 そして、別れた母・大谷直子。その母に、久々に会いに行く父子の前で、教会で再婚相手との結婚式予行演習。
 これ、はっきり言って、アルフレッド・テニスン「イノック・アーデン」並みの泣かせどころなのだが、出演者のクールさを、演出と脚本が、補正できない。凡庸な出来。

 特筆すべきは、たけしに片思いの中井貴恵、彼女に、こんなに素晴らしい演技が出来るとは。お嬢さん女優と思っていたが、この映画を見ると、彼女の早い引退が、つくづく惜しまれる。
 ラストのクレジットに、南廣の名が。
 感想駄文済みの小林恒夫「点と線」で主役抜擢、その後も東映の警視庁物語などで、同様な刑事役、ただし影は薄い、これまた感想駄文済みの鈴木清順「殺しの烙印」で、宍戸錠の相方殺し屋。
 瀬川昌治デヴュー作「乾杯!ごきげん野郎」で、主役コーラスグループの一員を、ウメタツとともに演じていたのだから、その縁での出演か。
 いったいどの役で、と回想するに、たけしをはめる木内みどりの美人局、その相方の暴力男か?
 そうだとすれば、若いころは端正といっていい彼も、隆大介並みの、日本人らしからぬ悪相になり、刑事役専門が、悪党顔になっていたか。うーん。

 端正な、つつましげなたけしの快演と、笑えるコメディ部分を楽しめる、快作。
 ただし、たけしの歌は、声量がなく、ダメ(笑)。

「哀しい気分でジョーク」 あの頃映画松竹DVDコレクション

哀しい気分でジョーク

哀しい気分でジョーク

 この曲は、映画で聞いた曲と違うな、と思ったら、
主演した同名タイトルの映画があったけど、実際に歌ったのは抱いた腰がチャチャチャのほうだったね。でもこの歌好きだな
 というコメントが、あり。
抱いた腰がチャッチャッチャッ

 いや、これも映画の曲と違うぞ。いったいどうなっているんだ(笑)。


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by mukashinoeiga | 2016-01-27 09:38 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(5)

三隅研次「婦系図」

 京橋にて。「映画監督 三隅研次」特集。62年、大映京都。
 三隅流女性映画、快作の一本。あと1回の上映。
 ただし、雷蔵・万里昌代のカップルの話より、サイドストーリーの、木暮実千代・三條魔子おやこの話に、この映画化は5回というが、どの映画を見ても、つい泣いてしまう。再見の本作でも、ついついもらい泣き。

e0178641_8405569.jpg婦系図(99分・35mm・カラー) <フィルムセンターHPより>
1962(大映京都)(監)三隅研次(原)泉鏡花(脚)依田義賢(撮)武田千吉郎(美)内藤昭(音)伊福部昭(出)市川雷藏、万里昌代、船越英二、三條魔子、水戸光子、木暮実千代、千田是也、片山明彦、伊達三郎、石黒達也、藤原礼子、近江輝子
身分違いの恋を綴った「婦系図」の5度目の映画化。新東宝で「グラマー女優」として活躍していた万里昌代は、同社倒産後に大映へと移籍し、本作のお蔦役の好演によって新派/時代劇女優としての資質を開花させた。また本作は三隅が依田義賢と初めて組んだ作品でもあり、2人は以後も女性映画の名作を生み出していく。

 雷蔵・万里昌代パートの欠点は、恩ある先生との心理的三角関係が、もたらす緊張、意地の張り合いが、通俗心理としても、異常?心理としても、説得力に欠ける点にあるのだろう。
 ようは、気まぐれ暴君の、無理無体が、悲劇の原因なのだが、その無茶振りを、千田是也は、好演している。自分の気まぐれな振る舞いが、いかに他人に影響を及ばすか、まったく無頓着な暴君。
 そして、頭はよいが、スリ出身なのに、ストリート・ワイズに欠ける雷蔵。
 芸者としての粋、おんなとしての意地、つまり明治的ヤンキーの突っ張り主義、それが極めて情緒的な自己犠牲志向と結びついて、万里昌代も雷蔵も、甘美な陶酔の毒に浸っているかのように、見える。
 いわば、このカップルは、ふたりながら、完結した自己世界に閉じこもったジャンキーなのだ。ぼくには、そのように見える。

 いっぽう、世間知マスター(笑)木暮実千代は、生まれてすぐ手放した娘と、再会する。
 純真無垢な三條魔子は、その事実を、知らない。
 いわば世間の垢を知り尽くした女が、世間の穢れなどほとんど知らない初心な娘と、遭遇する。
 純真無垢な娘の、知らない者の強みを天然で発した、そのいちいちの振る舞いに、ただひたすらおろおろするしかない知りすぎた女の、呆然。これが、泣かずに、いられようか。

 そう万里昌代の悲劇は、中途半端さに、あったのか。中途半端に世間を知っていて、しかもまだ、純情さが、ある。
 この中途パンパが、始末に悪い。イッちゃなんだが、もっと小ずるく立ち回って、ストリートワイズに欠ける雷蔵を適時リードしてやれば、また展開は変わっていたかもしれない。姉さん女房になれば、よかったのだ。
 まあ、それでは、紅涙を絞る悲恋悲劇には、ならないか。

 さて本作では、原作改変により、水戸光子・片山明彦親子が登場。息子の嫁にと、三條魔子に御執心。この、小ずるい親子が、それなりの罰を受けるのに、弟子カップルを悲劇に叩き込んだ恩師・千田是也が、何のきずひとつ負わないのは、片手落ちであろう。
 そこが、このドラマの、弱いところ。

 なお、未来の嫁候補をあさりに、この親子、良家の子女が通う、女学校に授業参観(笑)、浅ましく娘たちをねめ回して、三條魔子に白羽の矢。
 で、魔子の学友エキストラの中に、ひとり目立つ顔、これがどう見ても藤村志保にしか、見えない。
 藤村志保といえば、
1.1962.04.06 破戒  大映京都  ... お志保
2.1962.07.01 斬る  大映京都  ... 山口藤子
3.1962.07.15 鯨神  大映東京  ... エイ
4.1962.08.12 長脇差忠臣蔵  大映京都
5.1962.09.01 青葉城の鬼  大映京都  ... 三沢はつ
6.1962.12.01 忍びの者  大映京都  ... マキ
7.1963.01.03 新選組始末記  大映京都  ... 志満 (以上、日本映画データベース)

 デヴュー作「破戒」をはじめ、この年には実質7本の映画を撮影している、この年の新人女優だ。いっぽう本作は、1962年2月21日公開とのこと。一種のスクリーンテスト的な、あるいは小手調べ的な、エキストラ起用なのか。
 三隅は気に入ったのかどうか、それとも大映京都イチオシの新人女優として使わされたのか、不明だが、「斬る」 「青葉城の鬼」「新選組始末記」と、最多3本も起用。特に「斬る」の冒頭を独占する藤村志保のすばらしさ。また、同作には、万里昌代も。

 感想駄文済みの三隅「大菩薩峠」でも、卑怯な小ずるい男を好演した片山が、本作でも小狡さ発揮。父・島耕二も、若き日に小ずるい小悪党色魔を好演していたが、さすが、親子、といっていいものか(笑)。
 水戸光子の不吉な娘に、藤原礼子。出てきたとたんに、その無表情が、不吉そのもの。藤原礼子といえば、代表作は、感想駄文済みの増村保造「爛(ただれ)」か。田宮二郎をトコトン追い詰める藤原の怪獣ぶりは、忘れられない。
 こういう不吉顔の女優を、それなりに遇しているのが、大人の大映たるゆえんで。

三隅研次監督『婦系図』 お蔦と主税の別れ


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by mukashinoeiga | 2016-01-24 08:41 | 三隅剣児女なみだ川と大魔剣 | Trackback | Comments(3)

三隅研次「巨人 大隈重信」再見

 京橋にて。「映画監督 三隅研次」特集。63年、大映東京。
 一年前に神保町で見た際に、感想駄文★三隅研次「巨人 大隈重信」★を書き、さらに★隠れた傑作「巨人 大隈重信」に、しびれよ!★で、アジったが、今回再見して、もっと書きたくなったので、この「最高」作を「再考」します(笑)。
<以下、ネタバレあり>
1/31(日)に、もう一度上映があるので、未見の人は読んじゃだめよ(笑)。
e0178641_443158.png 巨人 大隈重信(103分・35mm・白黒) <フィルムセンターHPより>
1963(大映東京)(監)三隅研次(脚)八尋不二(撮)小林節雄(美)間野重雄(音)斉藤一郎(出)宇津井健、坪内ミキ子、三條江梨子、藤巻潤、船越英二、内藤武敏、小池朝雄、神山繁、北原義郎、千波丈太郎、岡田真澄、本郷功次郎、髙松英郎、根上淳、石黒達也
大隈重信生誕125周年記念作品。明治元年から明治35年(東京専門学校20周年、早稲田大学開校)までが語られる。大隈役は早大出身の宇津井健。会話演出主体だが、二度の大隈暗殺未遂シーンでは印象的なアクション演出が見られる。剣をふるって大隈を助ける畑剛造役は石黒達也。

 なお、本作が、いかに隠れた傑作かというと、ウィキペディアの大隅の項の、

関連作品[編集]映画
日本暗殺秘録(1969年、日本、役者:矢那木邦二郎)
商魂一代 天下の暴れん坊(1970年、日本、役者:芥川比呂志)

に、一目瞭然。どう見ても一番重要、かつタイトルロール、かつ傑作が、ガン無視状態(笑)。

 本作は、史実に基本的にはモトづきつつ、しかし、その細部は、当然ながら、かなりフィクションと想像される。

大隈の下には伊藤博文や井上馨といった若手官僚が集まり、木戸孝允とも結んで近代国家の早期建設を謳って大久保利通らを牽制した。当時、伊藤や井上らが集って政治談義にふけった大隈の私邸をさして「築地梁山泊」と称した。(以上、ウィキペディアより)

 仲の良かった伊藤、井上らと、国会開設などの夢を語っているうちは、よかったが、だんだん政治の本丸に取り込まれるに連れ、かつての同志にも裏切られ、下野したり、しかし井上の後任で外相になったり、早稲田開校式では、伊藤の祝辞を受けたり、昨日の友は今日の敵、昨日の敵は今日の友を繰り返す、政界アラベスク。
 それを、快活に恬然と受け入れる、ウツケン大隅の、好ましさ。
 実際は、ドロドロの政治的魔界を、これは宇津井健主演だからと、明朗に乗り切る三隅の手腕。
 これが、大映京都、仮にサゲチン(失礼&笑)雷蔵が、大隅を演じたら、どれほどダークかつニヒルな「政界裏話」になったかと思うと(笑)。三隅なら、やりかねんよ(笑)。
 雷蔵が大隈なら、その夫人は中村玉緒、母は目黒幸子(ないし浦部粂子、陰険版沢村貞子)、伊藤井上は、見明凡太郎、伊達三郎か。陰謀渦巻く、うーん、ダークや。

 ことに井上馨なんて、無類の女漁り、貪官汚吏的イメージがあるが、好漢・藤巻潤が演じることで、さわやかさ200パーアップ。
 複雑怪奇、権力権勢のドロドロ血液が、さらさらに、これぞウツケン効果か。
 さらさらも、ドロドロも、思いのままの三隅。スパシーボ。

 本作には、明治政界のさまざまな有名人が登場するが、ある時期以降の大作日本映画に必ず採用される字幕による人物紹介が、一切ない。
 しかも、大隈以外の有名政治家なども、一切苗字のみが、語られる。伊藤、井上、山県、西郷。
「伊藤さん、西郷さんが、お見えになりました」と、案内。普通西郷といえば、あの兄のほうかと思いきや、実は弟・西郷従道だったりする。
 ウツケン大隈とにこやかに談笑する船越英二。まだ、名乗らないので、誰の役かは、わからない。そこへ若者たちが来て、「先生、先生」という。しばらくして、「福沢先生」と、わかる。
 これが、現代の映画なら、説明過剰なまでに、
 「慶応義塾塾長 福沢諭吉」と字幕が出て、
学生たちも「先生、先生」とは言わずに、「福沢先生」「福沢先生」と、言うに違いない。
 岡田真澄演じるアーネスト・サトウも、アーネスト・サトウというフルネームでこそ、カレの存在感を示せると思うのに、ただのサトウだけ(笑)。

 この、こつこつとした、下の名前などの省略が、大映ならではの、三隅ならではの、ランニングタイムの短縮に繋がっているのだと、思う。
 そして、大山健二だ(笑)。Movie Walkerの、本作項目では、医官、としてクレジット。
 しかし、一回目の神保町では、見逃した。あの、目立つ、おなじみの顔なのに。
 今回はじめてご覧になったお邪魔ビンラディンさんも、見逃したようだが、2回目のぼくは、さすがに、目視しました(笑)。
 医官というからには、あそこのシーン、つまり、爆弾を投げられて臥せっている大隈を取り囲む大勢の人のなかにいるに、違いない、と当たりをつけて、そのシーンで、話の筋は無視して、人々の顔をねめ回していたら(笑)、いました。画面中央、やや右寄りの白衣の大山健二が。
 戦前松竹では、三枚目スタアとして、大活躍、戦後大映では、出番は毎度少ないながら、きわめて印象的な脇役の大山健二が、たった十秒弱、ワン・オブ・ゼムとして、ぼんやり顔を見せるだけ、とは、考えにくい。
 おそらく、セリフも二言、三言は、あったに、違いない。じゃなきゃ、単なるエキストラで十分、大山健二を呼ぶまでもない。
 おそらく脚本では、大山の出番は、あった。撮影も、実際に、された。
 しかし、全部、カット。なぜ。もちろん、ランニングタイムをカットしなければならない、大映なり三隅の事情。映画のシマリを、ヨクするために。

 ここで、面白いインタヴューが、ある。大映の編集者の証言が、三隅好きには、たまらない。
★コラム『日本映画の玉(ギョク)』谷口登司夫が語る三隅研次 Text by 木全公彦★
 三隅は、谷口の編集が、長過ぎる、キレキレ、と絶えず言っていたらしい。
 たとえば、谷口は、三隅の「座頭市」で、街道を画面奥までエンエン歩いていくカツシンの後姿を、長く長く残す編集をすると、三隅は、長い、切れ、という。
 この後姿のカツシンがいいのに、と渋る谷口に、なおも切れ、という。だったら、こんなに長く撮影してくるなよ、と、心の中で、少し切れた谷口。
 ああ、70、80分で終わる三隅映画の「完全版」が、見たい(笑)。

 さて、下野していた大隈に、かつて山県有朋(高松英郎)とともに、大隈を蹴落とした黒田清隆(小池朝雄)が、訪ねて来て、頭を下げる。 「いろいろ対立はあったが、おいどんの内閣の外務大臣になって、不平等条約を改正してくれ」と。 (実際は、伊藤内閣の外務大臣を、続く黒田内閣でも引き継いだらしい)
 当時、「不平等条約」を改正できない内閣に対し、国民の不満は、大変なものだった一方、それに比例して、政府批判の言論人・大隈の人気は大変なものであった。
 ところが、大隈が、条約のほとんどの改正に成功するも、国内で外国人犯罪者を裁くために、裁判官判事に、外国人を登用する、としたために、可愛さあまって憎さ百倍の、売国奴呼ばわり(笑)。
 大隈の反論は、
1 世界中のすべての国の対外条約で、百パーセント満足なものは、ありえない。何らかの妥協が必要。
2 多少の妥協によって、不平等条約が、全体として改正出来るなら、それを良しとせねばならない。
3 しかも外国人が日本で裁判官になれるのは、まず彼が日本国籍を取得してのちのことで、それなら彼は立派な日本人だ。(当時お雇い外国人は多数いても、わざわざ日本国籍を取得する心理的ハードルはかなり高い)

 こう、大隅は、国民からの売国奴呼ばわりに、反論するのであるが、この光景は、つい最近も、見られるもので、この映画、なかなか、古びていないなあ、と(笑)。

【反日韓国】日韓合意絶対反対、明日、官邸前緊急抗議活動へ起て![桜H27/12/28]

慰安婦問題での日韓合意を糾弾する国民大行進2016/1/10デモ前

【2016/1/10】慰安婦問題での日韓合意を糾弾する国民大行進2


★映画監督 三隅研次 | 東京国立近代美術館フィルムセンター★
 クリックすると、Not Foundと表示されますが、その上の黒いメニューバーをクリックすれば、大丈夫。

 なお、どうでもいいことだが、上記貪官汚吏が、自動変換されないのでネット検索したら、正式には「たんかんおり」という読みで、ぼくの知っている「どんかんおり」は俗読みらしい。しかしタンカンでは、なんだか、淡々としたいい人みたいで、ドンカンの貪欲そうで、薄汚そうで、そう、貪じたいは、タンともドンとも読む、らしいが、語感から、ドンに変化した、ようだ。

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by mukashinoeiga | 2016-01-18 11:02 | 三隅剣児女なみだ川と大魔剣 | Trackback | Comments(4)

三隅研次「大菩薩峠」「大菩薩峠 竜神の巻」

 京橋にて。「映画監督 三隅研次」特集。ともに60年、大映京都。
 雷蔵版「大菩薩峠」の、第一部と第二部の上映。完結篇の第三部は、監督が森一生に替わっているので、今回は上映なし。って、殺生な(笑)。三隅と森の違いを参照すべく、参考作としてなぜ上映しない。
 しかし、この三隅二作、傑作とはいわないが、異様な快作である。
 三隅であり、雷蔵であることから、「眠狂四郎」シリーズとの親近性も感じられるが、時によいこともする狂四郎とちがう、甘さのない眠狂四郎といったような味わいも。

e0178641_0592425.png大菩薩峠(106分・35mm・カラー) <フィルムセンターHPより>
1960(大映京都)(監)三隅研次(原)中里介山(脚)衣笠貞之助(撮)今井ひろし(美)内藤昭(音)鈴木静一(出)市川雷藏、山本富士子、本郷功次郎、中村玉緒、島田正吾、菅原謙二、根上淳、笠智衆、丹羽又三郎、見明凡太朗、阿井美千子、真塩洋一
これまで大河内伝次郎と片岡千恵蔵が演じてきた虚無的な剣士・机龍之助に、雷蔵が挑んだ3部作の第1作。剣の強さを追い求め、女の操を奪いながら人斬りを続け、次第に精神の均衡を崩していく龍之助という人物の具現化は、三隅と雷蔵両者のキャリアにとって重要な転機となった。

 峠で巡礼の老人を辻斬り。中村玉緒を拉致させ、犯す。こういう悪党を主人公にした映画が、なぜ作られ続けたのか。東映などの「明るく清く正しいヒーロー」像だけでは、やはり、飽き足らない、そういうピカレスクロマン志向か。
 一貫して「大人の味」の大映が、 「眠狂四郎」シリーズとともに、このダーティーヒーローに目をつけたのも、むべなるかな。「眠」「机」と、珍しい一字苗字も、共通している。
 クールビューティな雷蔵も、このような酷薄美剣士にマッチ。
 ネコの目美人、その婀娜な流し目は、清純派ビッチというべき中村玉緒の専売特許というもので。かくて、雷蔵がサゲチンなのか、玉緒がサゲマンなのか、このふたりが結びつくと、どんどん負のスパイラルに陥っての、
e0178641_0595668.jpg大菩薩峠 竜神の巻(90分・35mm・カラー) <フィルムセンターHPより>
1960(大映京都)(監)三隅研次(原)中里介山(脚)衣笠貞之助(撮)今井ひろし(美)内藤昭(音)齊藤一郎(出)市川雷藏、山本富士子、本郷功次郎、中村玉緒、片山明彦、小堀阿吉雄、近藤美惠子、藤原礼子、見明凡太朗、石黒達也、嵐三右ヱ門
シリーズ第2作。龍之助は、伊賀上野で天誅組と出会い同行するが、幕府軍に追い詰められる中で爆薬のために失明してしまう。竜神村へと1人逃れ、一層自身の心の闇に囚われていく龍之助の前に、彼を慕うお豊(中村)、そして彼に兄と兄嫁を殺され復讐心に燃える宇津木兵馬(本郷)が現れる…。

 何の毒に迷ったのか、相変わらず狂気の美剣士・雷蔵。主人公なのに、物語を混沌とさせるばかり。
 ここで、物語を転がすのは、雷蔵の妻(死亡)と、瓜二つの娘・中村玉緒に横恋慕の、片山明彦。
 よわっちいくせに、女程度なら簡単に犯せる、という究極のダメ男。こんな片山に簡単に殺される山賊男・須賀不二男の、オマヌケよ。
 また、運命を翻弄されっぱなしの、巡礼娘の成れの果て・山本富士子。

 主人公の机龍之介は、ホントウに何にもしない、ただただ人を斬るばかり。なのに、周囲の男女の運命は、変転していく。究極のサゲチン男。おそるべし机龍之介。
 なお、三隅映画の常にして、映像は、ホントウに流麗。一個の美術品なり。

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by mukashinoeiga | 2016-01-13 01:01 | 三隅剣児女なみだ川と大魔剣 | Trackback | Comments(0)

小林旭、ルリ子、裕次郎@歌う銀幕スター

マイトガイ 小林旭@歌う銀幕スター

昔の名前で出ています@昔の映画を見ています(笑)。

浅丘ルリ子@歌う銀幕スター

 女優としてはオーラがあるのに、歌い手としての声が、あまりにオーラなし。
 これでは、当然オーディション落ちるわ(笑)。せいぜいが優等生なのが、つらいところ。
石原裕次郎@歌う銀幕スター2


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by mukashinoeiga | 2016-01-12 12:00 | うわごと | Trackback | Comments(0)

隠れた傑作「巨人 大隈重信」に、しびれよ!

 ただいま、京橋フィルムセンターでは、三隅研次特集を3月まで、上映中。
 この特集に、傑作、快作は数多いが、14日の三隅研次「巨人 大隈重信」は、絶対に、見逃すな!(笑)

e0178641_2044174.jpg ということで、三隅研次映画のオススメを、簡単に。
 まず、一隅目
 三隅を語るに、欠かせないのは、いわゆる「剣」三部作。「剣」「剣鬼」「斬る」。
 しかし、これは後付で、どこぞの映画評論家が、命名した、というかカテゴライズしたもの。
 監督も、主演者も、三部作なんだ、という意識は、ない。
 しかし、主演は雷蔵以外ありえなく、監督は三隅以外は、ありえない、超絶美の映画だ。この二人のどちらかが、違ってもありえない、奇跡のコラボと言うしか、ない傑作だ。
 特に「剣」など、主演が雷蔵であったればこそ、監督が三隅であったればこその、奇跡。まさしく天の配剤というべきだ。
 同様に雷蔵「眠狂四郎」シリーズ、「大菩薩峠」シリーズ、カツシン「座頭市」シリーズ、ワカトミ「子連れ狼」シリーズも、素晴らしい!

 そして、二隅目。
 三隅といえば、こういったストイックなちゃんばらモノばかりが注目されるが、意外と言っては失礼か、実は女性映画にも、傑作が多い。
 場内大爆笑必須の「女系家族」は言うに及ばず、藤村志保が超絶によい「なみだ川」「古都憂愁 姉いもうと」、「白木屋駒子」「婦系図」の、なみだなみだの傑作たち。
 ヘタな女性映画専門監督たちが、はだしで逃げ出すクオリティ。特に藤村志保主演作は絶の品。

 さらに、三隅目。 
 そして異色の傑作「巨人 大隈重信」。感想駄文済み。 この、きわめて非日本的な、非日本映画的な、ロゴスと政治言語の怒涛は、いったいナンナンダ。
 雷蔵と三隅のベストカップリングも素晴らしいが、ウツケンと三隅の、奇跡のコラボも、また、素晴らしい。
 また、本作は、大隈の多彩な交友関係もあって、特に、男性大映脇役が大量出演。まさに大映脇役辞典というべきで、その意味では大映ファン、もーおなか一杯(笑)。

 結論だ(笑)。
 三隅、隅に置けないねー。

★映画監督 三隅研次 | 東京国立近代美術館フィルムセンター★
 クリックすると、Not Foundと表示されますが、その上の黒いメニューバーをクリックすれば、大丈夫。

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by mukashinoeiga | 2016-01-11 20:45 | 三隅剣児女なみだ川と大魔剣 | Trackback | Comments(4)

芦川いづみもアンコール上映!

 サセレシアさんも待望?の企画。1月下旬から2月にかけて。

e0178641_1573619.jpg恋する女優 芦川いづみ アンコール <神保町シアターHPより>
2015年9月に開催し好評を得た特集企画「恋する女優 芦川いづみ」のアンコール企画です。前回大入りを記録した2作品のアンコール上映に、新たに選出した代表作14作品を加えた全16作品でお送りします。国民的スター・石原裕次郎の相手役として数多くのヒット作を生み出し、日活黄金時代の立役者のひとりとなった芦川いづみの輝かしい活躍をお楽しみください。

 新宿3丁目では、若尾文子アンコール。往年のアイドル女優の、名画座ヒットゆえの、アンコールが続く。
 やはり「なんてったってアイドル」なんだなあ。
 「前回大入りを記録した2作」とは、神保町はしかとは言わないが、田坂具隆「乳母車」と、中平康「あした晴れるか」のことか知らん。いずれも傑作なり。
 また今回新たにエントリーされた未見作は、西河克己「春の夜の出来事」小杉勇「命も恋も」滝沢英輔「祈るひと」「無法一代」と、見たことも聞いたこともないレアものばかり。いや、非地上波TVでは、やっているのかもしれないが、少なくとも名画座では、ここ数十年、かかっていないものばかりでは、ないのか。これは楽しみ。
 しかし、デジタル上映とは、日活よ、お前もか。
 チラシに載っていた、芦川のキャピキャピした乙女チックな、コメントも、よろしい(笑)。
 若尾、いづみに続く、第三のアイドル女優発掘も、名画座の腕の見せどころか。

Izumi Ashikawa 芦川いづみ

芦川いづみ BGM フォー・コインズ 可愛いひと

映画「あした晴れるか」 芦川いづみ 石原裕次郎.avi

izumi ashikawa 芦川いづみ あいつと私  1


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by mukashinoeiga | 2016-01-11 02:00 | 業務連絡 | Trackback | Comments(6)

珍景デモ対決!?反アベVS反アベ

 京橋フィルムセンターの映画と映画のあいだに、銀座方面にぶらぶら歩いていると、警察博物館のあたりで、銀座方向から、怒号が、聞こえてくる。警官も多い。
e0178641_94624100.jpg 何だろと、歩を進めつつ、聞き分けると、「帰れ! 帰れ! 帰れ!」という、シュピレヒコール。
 見ると、銀座の日曜は歩行者天国。その京橋側の歩行者天国のデッドエンドに数十名の人々。
 手に手に「帰れ」のミニプラカード。
 その手前の通りを、八丁堀方向に左折して歩いていくと、有楽町方向に向かって、別の一団が、静々とデモ行進をしている。こちらは巨大日章旗多数の集団デモで、百名弱か。
 プラカードには、「日韓慰安婦合意反対」とか「安倍退陣要求」とか、書かれている。
 ははあ、在特会系の人たちか。彼らにとって、昨年末の、日韓合意は、憎むべき河野談話以上の踏み込みであり、税金から10億のお詫び金ということで、評判がよろしくない。
 今まで支持してきた安倍には、裏切られた、という思いなのだろう。
 さあ、これから、両者ぶつかり合い、の怒号と興奮、というところを見たいモノでもなかったが、何しろそんなものを見ていたら、フィルムセンターにまにあわない。
 泣く泣く(笑)あきらめたが、フィルムセンターへ戻りつつ、微笑を禁じえない。
 可愛さあまって憎さ百倍?の、安倍退陣要求デモを、迎え撃つのは、こちらも、どう見ても反アベのシバキ隊、ということ。
 しかも朝鮮人に対する「帰れ」コールは、ヘイトスピーチだという、シバキ隊が、今度は「帰れ」コール。日本人に対する「帰れ」コールは、ヘイトじゃないのか(笑)。まさに、朝鮮、及び左翼お得意のダブルスタンダードじゃないのか(笑)。
 しかも日本人「極右」(シバキ隊側の主張)に「帰れ」とは、どこに帰れ、というのか。
 まさか「こんなとこでデモしていないで、自宅に帰れ」という意味なのか(笑)。それじゃあ、あまりに意味不明。
 反アベVS反アベ同志のデモと、そのカウンター。
 両者、協力して、安倍退陣を、目指したら、いいんじゃね(笑)。
 在特会系は、一応若い女性の声で、拡声器を通しても、細々とした主張を縷々、述べているようだが、いわゆるカウンター側は、「帰れ」コール一点張り。主張は、ぺらっぺらっに薄い、といわねばならないし、しかも、どこに「帰れ」なのか、まったく意味不明。
 しかも在特会系は、おそらく警察に正式にデモの届出をしている、順法。カウンター側は、届出も何も、歩行者天国の端っこに、居座って、抗議する、どう見ても、法律内ではあるが、法律内であれば、何をしてもいいのか、という「脱法」気味。

e0178641_9435721.jpg ◎追記◎中指おったて行為は、完全に肉体言語によるヘイトスピーチだと思うが、自称反ヘイトスピーチと思われる、女子国民的アイドルの名前成りすまし女史は、一応、じゃなくて確信犯的に反ヘイトスピーチ派だろう。日本人に「帰れ」コールのシバキ隊も含めて、左翼、朝鮮人の自分勝手なダブスタは、どうにかならないものか(笑)。ほとほと、あきれ返る(笑)。



◎追記◎慰安婦問題での日韓合意を糾弾する国民大行進2016/1/10デモ前

【2016/1/10】慰安婦問題での日韓合意を糾弾する国民大行進2


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by mukashinoeiga | 2016-01-11 01:21 | うわごと | Trackback | Comments(0)

田中重雄「新婚日記 恥しい夢」「新婚日記 嬉しい朝」

 新宿3丁目にて。「若尾文子映画祭 青春 アンコール上映」特集。56年、大映東京。
 感想駄文済みの木村恵吾「花嫁のため息」「新妻の寝ごと」が、遅いお正月気分のために、さながらTVドラマのノリで、公開されたように、下記Movie Walkerによれば、本シリーズは、ゴールデンウィーク狙いの、40分と45分の、添え物中篇シリーズ。添え物だから、尺を短くして回転を高めようというわけで、おそらく俳優のギャラなども、2本で1本分の計算なのだろう。
 木村恵吾「花嫁のため息」「新妻の寝ごと」との違いは、二点。
 あややの相手役が根上淳から、品川隆二に替わり、監督も変わった。
 これ、結構重要なこと。
 同じ大映の二枚目ながら、根上淳は、基本明るい。ちゃんと、ぼけることが出来る。
 一方、品川は陰性。ぼけれない。
 しかも演出のキムケイ木村恵吾は、代表作が「狸御殿」シリーズの、明るい御仁。田中重雄は、その名のとおり?重厚なドラマがお得意?
 ということで、ドラマはしゃきしゃき進まず、前シリーズから、さらに尺は縮んだのに、ゆったりとした展開となった。ただまあ、あややの愛らしさは、変わらず。
 なお、陰性一点張りの、絵に描いた「古典的」二枚目の品川隆二は、後年ナニをとち狂ったか、TVシリーズ「素浪人月影兵庫」「花山大吉」で、突き抜けた三枚目役を、近衛十四郎との名コンビで、人気を博す。
 ぼくの子供の頃は、このシリーズが大好きでした。この180度の大方向転換、人間、何がどうなるか、わからない(笑)。

e0178641_10573225.png新婚日記 恥しい夢 1956年4月28日公開 <Movie WalkerHPより>
高橋二三の原案から「頑張れゴンさん」の笠原良三と「東京犯罪地図」の池上金男が共同で脚本を書き、「浅草の灯」の田中重雄が監督した。新婚生活を描く明朗篇で、撮影は「しゃぼん玉親爺」の村井博が担当した。主な出演者は「赤線地帯」の若尾文子、「裁かれる十代」の品川隆二、「のり平の三等亭主」の藤間紫、「人情馬鹿」の潮万太郎、「しゃぼん玉親爺」の清川玉枝など。
三郎は電々公社の職員で今度、東京へ転勤するのを機会に恋人の千枝子と結婚、式後直ちに熊本から上京した。東京は住宅難だが、三郎の恩師白木博士が渡米するので、その留守番を仰せつかり心配はなかった。しかも電化設備の整った文化住宅。三郎は商売柄、電話を遊ばせておくのは勿体ないから近所の人に利用させようと到着の日に「電話ご利用下さい」の貼紙を玄関に出した。新婚第一夜があけ、二人が起きようとした時、表の戸を激しく叩く音がした。驚いて玄関に出ると、そこには近所の人が電話を借りようと大勢並んでいた。(以下略)

 渡米中の大家の博士の写真を、裏返して、キスをしようという新婚。その写真は、明らかに漱石のものだという、軽いギャグをかまして、ここに不足するものが二つ、という世情。
 ひとつは、住宅。
 今なら、何十階もの高層ビルが建てられ、坪当たりの収容人数は飛躍的に増大しているが、当時は技術不足、資材不足で、平地中心だったゆえだろうか。戦後の日本映画では、住宅不足が、一番の問題だったりする。
 あるいは、土地の所有権の流通が、旧態依然だったのだろうか。
 そこをうまくするりと利用していたのが、朝鮮人たちで、戸主の男性が、戦死したか、まだ帰還していないことをいいことに、焼け野原の駅前一等地を、戦争未亡人や銃後の妻から奪い取り、一時期、全国の駅前は、パチンコ屋ばかり、という事態に。まあ、日本人の一般庶民は、その点の抜け目なさ?が欠けていたので、住宅地探しに、うろうろする羽目になっていたわけですね。

 二つめは、情報ツールとしての電話。
 いくら電電公社に勤めているからといって、無料電話を提供するのは、いかがなものか。
まあ、かけさせるのはいいとして、かかってきた電話の取次ぎなど。若尾、その取次ぎを近所に伝えるだけで疲労困憊。せめて、一件当たりいくらと、料金を取ればいいのに。
 金を取るとなると、電電公社としては、違法アルバイトになるのかもしれないが。
 当時の風俗映画としては面白いが、新婚夫婦の、いかにイチャイチャが阻害されるかというところでは、前シリーズより、はるかに、劣る。

e0178641_10583131.png新婚日記 嬉しい朝 1956年5月11日公開 <Movie WalkerHPより>
一四四号掲載「新婚日記 恥しい夢」の続篇。スタッフ・キャストは大体前篇と同様であるが、脚本は笠原良三と高橋二三の共同担当。配役に「夕やけ雲」の東野英治郎、「残菊物語(1956)」の見明凡太朗などの追加がある。
新婚当時は、外遊している恩師白木先生邸の留守番をしていた三郎と千枝子も、今は隣家の二宮雪江の二階で間借り生活。しかし千枝子は最近、新婚当時居候に来た女学生ユリ子の寄宿舎で調理士をやり家計を補っていた。だが、その日、舎監の矢部先生にPTA推せんの調理士が決まったから辞めてくれと言われガッカリした。エリ子も半ベソになって抗議したがどうにもならず、事情を聞いた三郎は翌日、課長に残業を頼みこんだ。三郎は或る日、近所に住む月賦販売屋の北島から洋服箪笥を買ってしまったが、喜ぶと思った千枝子は、無駄使いをするなと三郎をきめつけた。(以下略)
(上記スチールだが、実際の映画でダブルストローでジュースを飲むのは、若尾と市川。スチールは完全にイメージ)

 当シリーズの俳優ビリングは、「若尾文子 市川和子 品川隆二」の、三枚看板。
 新婚家庭に居候する女学生・市川和子をプッシュするために、根上より格落ち感のある品川起用というところか。
 市川は、前シリーズの脇役女学生から、抜擢。可愛いが、オーラは、ない。典型的可愛いだけじゃダメなのよ女優。
 やはり、若尾文子クラスの女優は、そうそう生まれるわけではないということだ。
 新大屋・藤間紫も、やや、いいひと過ぎ、ドラマは、はじけない。まあ、それなりには、面白いんだけども。

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『若尾文子映画祭 青春』予告編 Ayako Wakao Film Festival Trailer

素浪人花山大吉

1965 「素浪人月影兵庫」近衛十四郎・品川隆二


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by mukashinoeiga | 2016-01-10 11:00 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)