<   2015年 09月 ( 12 )   > この月の画像一覧

黒沢清「トウキョウソナタ」TOKYO SONATA

 渋谷にて。「カンヌ凱旋 黒沢清レトロスペクティブ」特集。08年、「トウキョウソナタ」製作委員会。
 ロードショー時に続く、同時上映ゆえの再見。
 初見時、まあたいしたことない映画だなあ、とおもったが、今回は、やや良、といったところか。そもそも、ぼくが黒沢清映画を見て、いつも感じるのは、サスペンス/ホラー描写に美点を感じつつ、
 面白いといえば、面白い。
 つまらないといえば、つまらない。

と、いう二言に、尽きる。
 後半四分の三に至るまで、センスはあるんだろうが、凡庸なホームドラマが続き、やっとどん詰まりに、コミカルな強盗・役所広司が笑いを取り、映画が活性化していくが、また、凡庸に、映画は終わる。

e0178641_11194489.jpg『トウキョウソナタ(35mm)』公開:2008年 <渋谷シネマヴェーラHPより>
監督:黒沢清
主演:香川照之、小泉今日子、小柳友、井之脇海、井川遥、津田寛治、児嶋一哉、役所広司
各々の役割に疲れ孤独を抱えた家族たちが、あり得ない体験を経て再生する物語。小津が『東京物語』で戦後の家族崩壊を描いて50年、個人にまで分断され軋む家族の姿を描き、多くの国際映画祭で受賞した傑作。©Fortissimo Films/「TOKYO SONATA」製作委員会

 美点は、小泉今日子だろうか。
 彼女は、いくら年を食っても、いつも、甘ったるいアイドル声で、甘ったるいアイドル演技しかしないのだが、本作では、さすがに演技派・香川照之との共演ということもあってか、アイドル演技では、ない好演。
 さすがの香川照之も、かすむ(笑)ほどだ。
 そして初見時にも感心した覚えのある、夫婦の子供の担任役・アンジャッシュ児嶋一哉の、驚きの快演。当時、これから児嶋は役者の仕事が増えていくのかな、と思ったが、その後の活躍を目にしたことがない。これは、どうしたことか。不思議でならない。

 ラストは、その子供が、音楽専門私立中学に入学すべく、公開ピアノ審査に望み、審査員の前でピアノを弾く。
 ぼくはてっきり、「ピアノが弾ける子役」を使ったのかとおもったら、どうも指使いなどが、ぎこちない感じ。ああこれは「ピアノが弾けない子役」に、特訓しただけだな、とわかる。
 というのも、彼の前に弾く子供エキストラの、演奏「演技」が極めてナチュラル。そのあとだけに、この子役のぎこちなさが、素人目にも、丸わかり。この子役のときだけ、大勢の観衆・学校関係者が、わらわらと押し寄せ、この子役の演奏に聞き入る、というのが、あまりに不自然。このラスト、明らかに「すべった」な、と。
 凡庸さを毛嫌いする(笑)教授のモトで学んだ、自他共に認める弟子であるにもかかわらず、結局凡庸さのワナに落ち込んだ、と見るのは、凡庸なワタシの偏見でしょうか(笑)。

 ピアノ少年は次男。長男は、フリーターを経験して後、なぜかアメリカ軍に志願して、アメリカ軍軍属?外国人傭兵?となり、志願後、すぐ中東に派遣される?という、意味不明の展開
 こんな使い物にならないシロウトを、すぐに激戦地に派遣するなんて、わけのわからない展開。
 これは日米安保条約が改定されれば徴兵制、今回の安全保障法制が国会通過すれば徴兵制という、戦後半世紀以上、嘘をつき続けてきた左翼狼少年の、妄想でしょうか(笑)。
 以下、2ちゃんからの、引用。

60年安保←戦争する国になるぞ!
70年安保←戦争する国になるぞ!
旧日米安保指針←戦争する国になるぞ!
防衛費制限撤廃←戦争する国になるぞ!
PKO活動参加法←戦争する国になるぞ!
周辺事態法←戦争する国になるぞ!
有事法制化←戦争する国になるぞ!
印度洋給油←戦争する国になるぞ!
イラク派遣←戦争する国になるぞ!
防衛省昇格←戦争する国になるぞ!
海賊対処法←戦争する国になるぞ!
特定秘密法←戦争する国になるぞ!
集団的自衛権←戦争する国になるぞ!
安全保障法制←戦争する国になるぞ! ←NEW! (引用終わり)

 なお、ここには漏れていますが、小選挙区制導入の際にも、戦争が出来る国になる、徴兵制だ、と、妄想を吐き続けたのが、戦後左翼の、老いも若きもの、妄想煽動嘘八百の、バカの一つ覚え ですな。

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by mukashinoeiga | 2015-09-30 04:35 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

筧正典「若い娘がいっぱい」

 渋谷・映画美学校試写室にて。「Kiss My Stella Dallas Vol.3『若い娘がいっぱい』上映」会。66年、東宝。
 当上映会、本作上映後、筧正典「ありがとうが言えない」(感想駄文済み)という学研教育映画短編もサプライズ上映。粋だねえ(笑)。
 しかし、粋ではない(笑)のは、下記のドンくさい(笑)作品紹介だ(笑)。

e0178641_1425010.jpg『若い娘がいっぱい』(1966年/東宝/カラー/シネスコ/88分) <Kiss My Stella Dallas HPより>
監督:筧正典 原作:石坂洋次郎 脚本:長谷川公之 潤色:井手俊郎 音楽:池野成 撮影:小泉福造
出演:浜美枝、石坂浩二、中川ゆき、田村奈己、藤山陽子、井上紀明、上原謙、加藤治子、藤間紫
Kiss My Stella Dallas's Massage5ヶ月のブランクを経て【帰ってきたKiss My Stella Dallas】。Vol.3に登場するのは、東宝撮影所が生んだ“職人型ヒューマノイドウェポン”筧正典!!!
ポップなタイトル、「石坂洋次郎作品のリメイク」といった謳い文句に騙されるなかれ。僅か10年余りの短すぎる職人監督人生、そのラストを飾る一見ライトタッチの青春映画の彼方に浮かび上がるのは、さながらメロドラマ黙示録とも言うべき光景…
60年代、自らの愚かさに胸までつかり身動きのとれなくなったメロドラマの旧弊を打ち破るべく、己の最期を懸けた名画座最終兵器が、今、娘たちと共にニューホライズンへと飛翔する!!! はじける娘世代の青春路線を基調に、親世代のメロイズムを巧みに絡ませたツインリード、60年代を代表するNWOJMD(ニュー・ウェーブ・オブ・ジャパニーズ・メロドラマ)の真珠にして、ウルトラソニックな白鳥の歌を聞き逃すな!

e0178641_11371350.jpg この上滑りに上滑った紹介文、躁状態というべきか、火病状態というべきか。芸があるようでいて、なんら笑えもせず、すべりまくっている。フルタチ某のかつての煽り文句に似て、装飾過多でありつつ、芸がない(笑)。いや、まだフルタチのほうが芸があったか。
 おそらく、このKiss My Stella Dallas一味(笑)が、狙っているのは、
1 劇場動員誘発型映画批評/天才的アジビラ映画批評の蓮実重彦の、現代的な、かつ、よりPOPな再現
2 ピチカート・ファイヴ小西康陽とシネセゾン渋谷のコラボ企画である、名画座を超えた社会現象にもなったヒット企画、市川崑「黒い十人の女」の、現代的再現
3 大井武蔵野館や中野武蔵野館が「発掘」した、マキノ雅弘(正博)「鴛鴦歌合戦」やら、橋本忍「幻の湖」やら、石井輝男「恐怖奇形人間」やらの、発掘カルト作を狙っているのだろう。
 それぞれ、あるいは、ともども、目指しているのだろうが、こういう過剰な、かつ火病なカットビ表現をしているようじゃ、到底かなわぬ夢じゃろうね(笑)。
 そして、それをになうタマも悪い(笑)。
 本作は、かなりカッとんだ細部を含みつつ、しかし全体としては、時代と寝た、生ぬるいプログラム・ピクチャアに過ぎない。
 眠くなったので、続く(笑)。
◎追記◎感想駄文続き。
 浜美枝。ぼくは、彼女のことを一度たりとも、美人とも、可愛いとも思ったことはないのだが、今回は、率直に美人だし、可愛いと、おもった。いつもの浜美枝との違いは、なんだろうかというと、今回の浜美枝は、いつもと違って、ほほがふっくらしていることだろう。
 これはおそらく、ぼくが、モデル顔の、やせぎすが、好みではないことに起因しているので、別にいつもの浜美枝に罪はないのだが(笑)。当記事の一番上の写真は、この角度からはブスだが、そのほほふっくらぶりが、わかる。
 ただ浜美枝は、通り一遍の明るい演技しか出来ないので、通しで出るヒロインとしては、持たない。
 石坂浩二。二枚目なのは、声のみで、なんだかダサいなあ。主役オーラにかける。もともとTVの人なのが、わかる。

 同じ建物にあるシネマヴェーラで、黒沢清の映画を見てから行ったので、一部分だったが、その音楽の使い方の同質性に、驚く。
 黒沢映画では、しばしばなんでもないシーンで、過剰にサスペンシフルな劇伴を流す。先行する緊張感というか、あらかじめシーンを予告しているというか。
 本作では、そういう使い方ではないが、石坂が浜に劣情を催し浜に襲い掛かる(笑)シーンで、それまでの明朗映画の線からは、明らかに過剰なサスペンス盛り上げ劇伴。その過剰感にびびった(笑)。
 結局最後はハッピーエンドで相思相愛になる男女の最初の劣情(笑)を、しかもコメディーだぜ、何もこういうデッドシリアスなサスペンス劇伴にしなくても(笑)。
 黒沢清の場合は、意図的だろうが、この凡庸な映画では、ルーティン劇伴の「誤出荷」と、見た(笑)。

別ヴァージョン・ポスター、スチール写真は、こちらで見ることが出来る。
★「若い娘がいっぱい」|日本映画写真のキネマ写真館★

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by mukashinoeiga | 2015-09-21 01:45 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)

これはひどい、安保国会

 民主党一味は、女性議員を動員して、昔懐かしいピンク鉢巻で、セクハラ作戦に出たが、
以下の証拠映像をまずは、ごらんあれ。

★【安保法案】自民・大沼瑞穂参院議員(36)が民主・津田議員に後ろから羽交い締めされた上、引き倒されるなどの暴行★
 17日夜の参院平和安全法制特別委員会での安全保障関連法案の採決の際、自民党の大沼瑞穂参院議員(36)が、民主党の津田弥太郎参院議員(63)に後ろから羽交い締めされた上、引き倒されるなどの暴行を受け、けがをしていたことが18日、分かった。
大沼氏が被害にあったのは、大混乱となった委員長席周辺ではなく、偶発的な暴行が起きる可能性は少ない。
大沼氏は産経新聞の取材に対し、「想像を絶する暴力的セクハラ行為に非常にショックを受けている。津田氏から何の謝罪もない」と話した。
 大沼氏によると、参院第1委員会室で採決が行われた際、委員席の間の通路に立っていた。すると突然、津田氏に背後から羽交い締めにされて後ろに引き倒された。さらに両脇の下に腕を入れられ、後方の椅子に引きずられた。この後、津田氏は、大沼氏をいったん膝の上に乗せた上で床に投げ飛ばしたという。
 大沼氏は右手を床についた際、薬指と小指を突き指した。すでに病院で治療を受け、診断書も作成してもらったという。
 自民党執行部は、事態を重く見て、津田氏の告訴を含めて対応を検討している。
 一方、産経新聞社は津田氏に取材を申し込んだが、17日午後4時までに回答しなかった。(産経新聞引用終わり)
 女性の権利を求めるリベラル左翼、民主党女性議員、自称平和派護憲主義者たちは、は、この民主党・津田弥太郎参院議員に、鉄槌を下すべきであろう。

民主党の津田弥太郎議員の自民党の大沼瑞穂議員に対する恐ろしい暴力

2015/09/18 に公開
民主党の津田弥太郎議員の自民党の大沼瑞穂議員への暴力は想像以上に恐ろしいものでし­た。さすがにこれは許されないのではないでしょうか。全然委員長席から離れた場所で、­何でそこまで圧倒的な暴力を振るうのかわかりません。ピンクの鉢巻きの野党の女性議員­はセクハラに関心があるようですが、ぜひ徹底的に真相を追及してくださ

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by mukashinoeiga | 2015-09-18 23:51 | うわごと | Trackback | Comments(0)

中島貞雄監督、かく語りき

 ああ、面白い。マキノや、岡田茂については、もっと語ってもらいたい(笑)。
★『私と東映』x中島貞夫監督(第1回/全5回)★
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by mukashinoeiga | 2015-09-15 23:04 | 業務連絡 | Trackback | Comments(0)

降旗康男「非行少女ヨーコ」

 阿佐ヶ谷にて。「OIZUMI 東映現代劇の潮流」特集。66年、東映東京。
 後年、高倉健とのコラボで大量の駄作凡作を量産した(大事なことだから、二度言いました)東映の凡匠・降旗康男の、下記フィルムセンター(◎追記◎ラピュタ阿佐ヶ谷の間違い)の物言いだと、鮮烈な監督デビュー作。
 ただし、凡匠のデヴュー作は、やはり凡作。
 この手の新人凡匠の若き作品は、篠田正浩も大島渚も同様だが、単に時代の最先端風俗と寝ることしか、頭に、ない(大島のみは、それにとどまらない部分も、ある、とは、認める)。
 そして、時代の最先端風俗は、すぐに劣化してしまう。悲しい話だ。
 友情出演なんだかの寺山修司が、睡眠薬中毒の緑魔子の狼藉パフォーマンスを見て、「つまらない、意味がない」と嘯くシーンに失笑。そりゃ、この映画のことだろって(笑)。
 そしてヒロイン緑魔子の分厚い面構えは、徹底して「少女」とは無縁で。
 緑魔子のダチを演じる、大原麗子、荒木一郎、東野孝彦、石橋蓮司が、素晴らしい。

e0178641_16152674.jpg非行少女ヨーコ 1966年(S41)/東映東京/白黒/85分<ラピュタ阿佐ヶ谷HPより>
■監督:降旗康男/脚本:神波史男、小野龍之助/撮影:仲沢半次郎/美術:中村修一郎/音楽:八木正生
■出演:緑魔子、谷隼人、大原麗子、城野ゆき、荒木一郎、東野孝彦、石橋蓮司、岡田英次、佐野周二、大坂志郎
田舎暮らしに辟易し、幼なじみを頼って上京してきた家出娘のヨーコ。ジャズや睡眠薬遊び、肉体交渉でいたずらに青春を費やした後、彼女は自分の人生を捜し求めて新天地へと船出する──。降旗康男、鮮烈な監督デビュー作。

e0178641_16163159.jpg 上記幼なじみに、ラーメン屋で修行中のコック見習い・荒木一郎。ガラにあった好演で、他の映画では必ず抱く違和感がない。
 純朴沖縄青年オキ・東野孝彦もグッド。主役・緑魔子に対し、この時期東映ではちょい役の石橋蓮司、しかし今回は意外に出番多く、もうけ役な下手な美容師役。美容師だからオカマっぽいというベタな演技ながら、注目の若手という感じ。
 完全ヤンキーな小便くさい少女を演じて、大原麗子、隙なし(笑)。好きなっしー、でもある(笑)。
 若いのに、オバサン顔の魔子より麗子を主演にしても、よかったのでは。
 まあ、言っても詮なし、センスなしの、降旗、振る旗は、いつも白旗な降旗だからなあ。
◎追記◎緑魔子に、親切そうに近づき、結局はヘンタイ笑いでレイプしちゃう中年男に、絶品岡田英次、なんだ役者は結構がんばっている映画じゃないか(笑)。駄目なのは、作品の統括だけだな。

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by mukashinoeiga | 2015-09-13 16:19 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)

鬼怒川決壊、救助活動で自衛隊は“神判断”なのか

 今、ネットで話題に。

★鬼怒川決壊、救助活動で自衛隊が見せた“神判断”に中台ネットも称賛続々「スゴイ!訓練だけではムリ」「どうしたらこんなことが…」★
台湾紙・蘋果日報は11日、鬼怒川の堤防決壊によって10日に茨城県常総市で起きた大規模な洪水の現場で、自衛隊の救助ヘリが見せた“神判断”について伝えた。台湾のインターネット・ユーザーたちから称賛の声が続々と寄せられ、中国本土でも同様の声が上がっている。
日本のテレビは当時、洪水の現場を空からの映像で生中継していた。テレビ画面に映し出されたのは猛烈に流れる水の中、電柱のそばで救助を待つ男性と、付近の家の2階部分で救助を待つ人の姿。普通なら水の中に取り残された男性の方が危険で、早く助けるべきだと思うだろう。
しかし自衛隊のヘリは先に家の2階に残された人を救助した。テレビの前で現場の様子を見守っていた人々が「え? なぜ?」と思った直後、その家は倒壊し流された。自衛隊はその後、電柱にしがみついていた男性を救助し、無事に双方を助けた。
日本のあるメディアは自衛隊が家の中の人を先に助けた理由について、「家は木造で流される危険性が大きかったが、電柱は土台がコンクリートで固められ、水の圧力を受ける面積も小さいと判断したためではないか」と分析している。
この報道に対する台湾ネットユーザーたちのコメントを拾ってみた。

「この判断はスゴい! 訓練だけではムリそう」
「これが日本人のスゴいところ」
「敬服」
「すばらしい!」
「プロの判断だね。どうやったらこんなことができるのか」(引用終わり)

 賞賛に水をさすわけでもないし(やや不謹慎な駄洒落)、TV生中継や動画を一切見ず、文章だけの報道で判断するのだが、この自衛隊へりの判断には、別の要素があるのではないか、という推理。
 電柱には電線が、ある。ちょっとでも接触したら、救助どころか、ヘリ自体がダメージを受ける、難しい作業。
 ならば、さくっとできる比較的易しい救助を優先する。
 時間をかけてやる難しい作業を最初にやったら、二兎を逃がすかも知れない、ということではないかな。
 直後に家が流された、というのは、あくまで偶然の「結果論」で。
 にしても、この判断は、まさしく「神判断」といってもいいわけで、まさに「二兎」を救ったわけだ。
(以下、一枚目は産経新聞の報道写真より)
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by mukashinoeiga | 2015-09-13 15:01 | うわごと | Trackback | Comments(0)

関川秀雄「ダニ」ピカイチ大原麗子

 阿佐ヶ谷にて。「OIZUMI 東映現代劇の潮流」特集。65年、東映東京。
 若くて、威勢のいいチンピラ・ウメタツが、美人局、脅迫、で小銭を稼ぐ。
e0178641_349068.png 日活時代はぴちぴちギャルe0178641_3493210.pngだった香月美奈子が、トウの立ったキャバ嬢、東宝時代より出番の多い北あけみは、監禁レイプされる人妻、そしてこの年、感想駄文済みの村山新治「孤独の賭け」でデヴューした東映期待の?新人・大原麗子などが、次々とウメタツの食い物にされていく。小気味のよい展開だが、題材上の小気味は、良くないという体の。
 そこそこの美人だったが、二線級女優だった香月、北が、日活や東宝から、流れ流れて、東映に。チンピラから食い物にされる役に、たどり着く。単純アイドルだった香月はともかく、北は、大人向けのしゃれたコメディとかで活躍しうる素材だっただけに、残念。

e0178641_3481052.jpgダニ 1965年(S40)/東映東京/白黒/83分<ラピュタ阿佐ヶ谷HPより>
■監督:関川秀雄/脚本:下飯坂菊馬/撮影:仲沢半次郎/美術:森幹男/音楽:内藤法美
■出演:梅宮辰夫、北あけみ、大原麗子、香月美奈子、金子勝美、宮園純子、大村文武、杉浦直樹、沢彰謙、石橋蓮司、小林稔侍
暴力組織追放のあおりで組が解散、食う道を断たれたヤクザが美人局で稼ぎまくる──。この通称“二文字シリーズ”で梅宮辰夫はスケコマシの色男をイキイキと好演。その強さと弱さ、だらしなさと優しさの両面性が人気を博した。

 しかし、なかでも、ぴちぴち時代の大原麗子が最高に可愛い。東映らしく、ヤンキーの蓮っ葉さと、純情。
 村山新治「孤独の賭け」でも、ヒロイン佐久間良子の、田舎から家出して来た従姉妹。本作でも、準ヒロイン・香月の、田舎から家出して来た従姉妹。そういう蓮っ葉なサブキャラに、とっても、よく似合う。若くて、凄くて、輝いていて、可愛い。

 ウメタツは、若くて、凄みがあって、チンピラならではの二枚目を好演。しかし「映画の倫理」は、決してピカレスクロマンに、ハッピーエンドを許さないので、最後は、下半身不随になって、車に轢かれてもしまう。
 それまでどんなに無軌道なダーティーヒーローを演じていても、最後は、倫理の教科書になってしまう。
 ぼくたちは、ラストで路上でブザマに行き倒れるチンピラを何人見たことか。
 強奪に成功した大量の紙幣が、宙に舞って、悪党たちの手からはなれるラストを何度見たことか。
 しょせん悪銭は身につかず、という倫理的結末。それが映画の倫理だとしても、いささかモンキリであり、ボンヨウでもある。
 まあ、そういう「しがない」倫理をエクスキューズにして、作り手も、見る側も、ピカレスクロマンを、楽しもう、ということなのだろうけども。

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 なお、本作の「あらすじ」を読むと、映画とはまったく違うのが、わかる。明らかに改良されている。

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by mukashinoeiga | 2015-09-13 03:51 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

関川秀雄「東京アンタッチャブル 脱走」

 阿佐ヶ谷にて。「OIZUMI 東映現代劇の潮流」特集。63年、東映東京。
 八王子署の留置場が、明日からコンクリート製の新館となる。脱走できるのは、木造留置場の今夜だけ、とタンテツ、大村文武、世志凡太ら5人が、木造の屋根を簡単に破って、脱走。
 三国、健さんの刑事コンビが、彼らを追う。再見だが、楽しめる。
 なお、駅前ロータリーなど八王子でのロケが楽しめる八王子映画。日暮里もあるでよ。

e0178641_1304337.png東京アンタッチャブル 脱走 1963年(S38)/東映東京/白黒/89分 <ラピュタ阿佐ヶ谷HPより>
■監督:関川秀雄/原作・脚本:長谷川公之/撮影:高梨昇/美術:下沢敬吾/音楽:鏑木創
■出演:三國連太郎、高倉健、三田佳子、丹波哲郎、大村文武、小川守、世志凡太、岡本四郎、八代万智子、沢彰謙、浦里はるみ、河野秋武
“警視庁物語シリーズ”でもおなじみ、長谷川公之の原作を映画化。留置場破りの脱走犯を追う執念の二刑事と、必死に逃げまくる五人の凶悪犯の、息づまる三日間を迫真のカメラで描きだしたサスペンスアクション。©東映


e0178641_1311815.jpg ちょっと前なら、タンテツは、三国の役回りであった。タンテツも、タンテツ映画デヴュー作鈴木英夫「殺人容疑者」からして逃亡犯の役だったし、何度か逃亡犯を演じているはず。
 三国の幼い息子は、以前銀行強盗から逃走中のタンテツのオートバイにはねられ、意識不明の重態。その幼いムスコをたびたび病院に見舞う若い婦警・三田佳子に、三国妄想「ムスコのおかーさんになっくれたらなー」。
 実母をなくしている息子も、「こんなきれいなおかーさんがほしーなー」。
 いやいや、三田の結婚対象は、どう見ても、若くてさわやかな健さんでしょー。再見のせいか(笑)落ちを当ててしまうのでした(笑)。三田を鮮やかに健さんに「奪われて」、親子ともども微苦笑。
 こういうほのぼのシーンは、いいのだが、サスペンス的には、いささかしまりがない。地味な俳優を太量投入した犯罪モノというよりは、スタア映画のしまりのなさが出た形で。

e0178641_13233.jpg なお、本作では、タンテツを助ける?因業親父(淫靡な妻・浦里はるみを、タンテツに寝取られてしまう)を演じる沢彰謙。
 東映の専属脇役で、東映映画を見ると、かなりの割合で顔を出す。本特集でも、かなりの頻度で登場。
 あのごつい顔で、主に品性劣悪な因業親父を演じている、印象的な役者だ。
 それぞれ感想駄文済み村山新治「孤独の賭け」では、佐久間良子の叔父(大原麗子の父)、関川秀雄「ダニ」では、冒頭むなしい熱弁を降る暴力団組長。深作欣二「ジャコ萬と鉄」では、山形勲の右腕。小沢茂弘「裏切者は地獄だぜ」では、柳永二郎&丹波哲郎の、因業親父。
 正式な読み方は知らないが(ネット検索では、サワタマキとあるが、それはちゃうやろ(笑))、OLD日本映画通のあいだでは、東映のショーケンで、通っているとか、いないとか。

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by mukashinoeiga | 2015-09-09 13:05 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

尾崎紀世彦が井上和男「ハイ・ティーン」に?

e0178641_2251525.jpg 尾崎紀世彦ワールド研究室というまったく未知のブログから数件のアクセスがあったので、逆探してみると、感想駄文済みの★井上和男「ハイ・ティーン」★に、当時やはりハイティーンだった尾崎紀世彦が、エキストラ出演していたという。
 まったくありえる話だとおもう。

★ハイ・ティーン High Teen/尾崎紀世彦★
 そしてtammyさんが「aucfan」のページの写真を見つけてくださいました。
左横に座っている生徒が尾崎紀世彦さんの雰囲気なのですが、いかがでしょうか。顔や額の形も似ています。
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「佐田啓二、クラスメイト三上真一郎、桑野みゆき等、松竹大船撮影所で スターさんと一を共に過ごす高校生を募集。映画<ハイ・ティーン>でのお話。 その時ともに選ばれたのが、 まだ無名時代の尾崎紀世彦さんだった。  当時の人気スター山本豊三に似ているとスタッフの間でも評判だった。少し仲良くなった。 <僕の父はSKD<松竹歌劇団>の振り付け師をやってるんだ。僕は二つ名字を持っている <尾崎と藤田>って話してくれた。
お父様の芸名が藤田でした。
先日うかがったharumiさんのお話ですと
『茅ヶ崎の家でウクレレ抱えアロハシャツを着た写真と同じ顔の少年を確認しました。台詞はありませんでしたが、ハンサム君ゆえ、桑野みゆき演じるませた女生徒のすぐ後ろという好位置に映っていました。』
とのことで、ポスターと同じシーンがあったかどうかは不明です。
2009年に神保町シアターで上映したのを知らずに見逃していました。
調べてみましたら昨年2014年末11月29日から12月5日まで神保町シアターで桑野みゆき特集をしていて、harumiさんはそれを御覧になったのでしょうか。またもや見逃してしまいました。神保町シアターや他の映画館をマークしなくては。この映画のビデオは市販されていません。(引用終わり)

 こんなにも小さなボケボケ写真に面影を見るとは、愛だなあ。ワタシにも身に覚えが(笑)。
 なお、下の二番館三番館?のビラは、当6日とのみあるが、6日から、という意味とは、おもわれないが、当時は6日と書けば、6日~という意味だったのだろうか。一日だけの上映というのも、当時はありえないだろう。また、表示がヨル、ヒル、と割れられていて、おそらく昼番組か夜番組か、あとから手書きで書き足すためのものだが、この狭いスペースでは、どういった活用の方法があるのか、元映画館勤務者としても、ワカラナイ(笑)。
◎かなり遅い追記◎しかし、青山京子、松竹に出たり、日活に出たり、東宝に出たり、東映に出たり、落ち着きのない子だなあ(笑)。2016/11
 
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by mukashinoeiga | 2015-09-07 22:57 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

村山新治「孤独の賭け」

 阿佐ヶ谷にて。「OIZUMI 東映現代劇の潮流」特集。65年、東映東京。
 本特集の、というかこの時期の東映東京の代表的女優は、サクリョウこと佐久間良子ではないか、と考えて、お気楽な気持ちでほいほい見に行ったら、なんと驚きの大快作でありました。参りました。9/8(火)まで上映中。
 サクリョウはじめ、すべての登場人物が素晴らしく、サクサク進む演出・編集もまた、おおいに快。絶賛!

e0178641_23575077.jpg孤独の賭け 1965年(S40)/東映東京/白黒/97分 <ラピュタ阿佐ヶ谷HPより>
■監督:村山新治/原作:五味川純平/脚本:長谷川公之/撮影:坪井誠/美術:進藤誠吾/音楽:飯田三郎
■出演:佐久間良子、天知茂、小林千登勢、岩崎加根子、木暮実千代、大原麗子、梅宮辰夫、菅原謙二
たった一人で全てを手に入れた男と、孤独で何一つ持たない娘が、互いの野望と復讐のため大胆な「賭け」に乗りだす──。男と女、金と愛欲を描いた五味川純平の大長篇を映画化。佐久間良子が強烈な上昇志向のヒロインを好演している。

e0178641_23584522.jpg クササすれすれの天知茂はともかく(笑)、ヒロイン女優として、強度のツッパリは、サクリョウ絶品。60年代強い女2本立てとして鈴木英夫「その場所に女ありて」となら、最強の人気番組になりうるのでは(笑)。
 サクリョウの同僚&ルームシュア相手の、対照的な薄幸顔・岩崎加根子との<絵に描いたような対比>もグッド。
 また(新人)とクレジットされる大原麗子も、新人とは思えぬ/いかにも新人らしいクソ度胸がグッド。素晴らしい。
 可愛らしくて、セクシーで、ビッチ。
 可愛らしくて、セクシーで、いまいちビッチになりきれないソフトさのサクリョウと対照的で、絶好の好取り組み(笑)。
 天地の秘書で、天地に恋する地味な女秘書に、小林千登勢、地味な女になりきった小林の凄み。

 結局、高利貸し・内田朝雄、その首になった番頭・春日章良(未知の俳優だが、なかなか味のある快演、ただし凡庸な風貌が俳優としては弱点か)やヒロインはじめ、全員「悪党」だが、唯一善人なのは、例によって朴訥菅原謙二。こういうのも、逆に貴重だなあ。

 わくわく人間ドラマとして、まったく楽しめる一篇!

 サクリョウと同じ洋装店仲間?たかぎさんも絶賛。
★孤独の賭け/たかぎ洋装店★
 
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by mukashinoeiga | 2015-09-07 00:00 | 傑作・快作の森 | Trackback | Comments(0)