<   2015年 08月 ( 12 )   > この月の画像一覧

深作欣二「ジャコ萬と鉄」

 京橋にて。「特集・逝ける映画人を偲んで 2013-2014」特集。64年、東映東京。高倉健の追悼による上映。
e0178641_23222782.jpg 感想駄文済みの★谷口千吉「ジャコ萬と鉄」★のリメイク。
 冒頭、編集のリズムのせいか、もともと撮ってきた素材のゆえか、映画の流れが、ぶつぶつぶつ、切れて、いや、プリントがずたずたというわけではなく、話の流れやら、観客の情感やらが、数十秒ごとに寸断される感じの、編集というか、ドラマというか、要するにドラマ部分とニシン漁ドキュメント部分がうまく融合していないせいだと思うが、まあ谷口千吉は、やっぱり、へただなあ。(自ブログ引用終わり)

 オリジナル谷口版より、本作フカキンリメイク版のほうが、はるかに面白い。
 もともとタニセン版は、いろいろな要素がイギタなく不統一に、アンバランスに編集されていて、どうにも統一感が取れない凡作で、これがなぜ評価が高いのか丸きりわからない、さすが天下の凡匠・タニセンだけのことはあるという、力作だが、凡作。
 一方本作は、これぞバランスが取れた、快調な小傑作。
 やはり黒沢脚本のタニセン映画「暁の脱走」も、そのリメイク鈴木清順「春婦伝」に、及ばず。
 常に映画史的には評価は高いが、後発の意欲的新人にはボロ負けの、さすが天下の凡匠・タニセンだけのことはあるなあ。
 いっぽう同じ黒沢脚本を使っても、段違いの統一感と躍動感を示すフカキン版なのだ。

 とはいえ、タニセン版では、はるばる会いに行く美少女・久我美子は、教会に通う都会の乙女であり、フカキン版の美少女・入江若葉は、健さんの亡き戦友の妹で、牧場の娘である。これでは、まるきり同じ脚本というわけにはいかないのではないか?
 もちろん入江若葉版のほうが、ドラマとしては、良。

e0178641_2323771.pngジャコ萬と鉄(99分, 35mm, 白黒)1964 (東映東京)<フィルムセンターHPより>
(監)深作欣二 (原)梶野悳三 (脚)黒沢明、谷口千吉 (撮)坪井誠 (美)近藤照男 (音)佐藤勝
(出)高倉健、丹波哲郎、江原眞二郎、高千穗ひづる、南田洋子、入江若葉、山形勲、大坂志郎、浦辺粂子、小川守、石島房太郎、岡部正純
1949年の谷口千吉監督作品の再映画化。前作で月形龍之介が演じたジャコ萬を丹羽哲郎、三船敏郎が演じた鉄を高倉健が演じる。漁夫たちの元締め・九兵衛(山形)の前に復讐を誓うジャコ萬が現れ、さらにそこに行方不明だった九兵衛の息子・鉄が戻ってくる…。高倉が「俳優として欲が出る転機になった」作品。

 タニセン版の進藤英太郎・三船敏郎父子と、ジャコ万・月形龍之介は、明らかにバランスを失していて、こちらの山形勲・健さんと、丹波のコラボに、はるかに及ばず。月形はいい役者だが、三船との対比において、ガタイの細さは否めず、苦しすぎる。進藤はコミカルすぎ、三船は、健さんに比較して、徹底的に、青年のさわやかさに、欠ける。
 若き日の健さんは、本作でも、その若さ、さわやかさ、明朗さを、映画に刻んで、圧倒される。そのいちいちの言動が、素晴らしい。重厚すぎて、ムスコ感、青年感がない三船とは、もう問題外であった。
 まあ、フカキンとしても、タニセン版より面白い、といわれても、なんともうれしくはないんだろうけれども(笑)。
 なお高千穗ひづるが、エンエン丹波に迫るも、丹波ガン無視に、黒沢の「オンナ嫌い」を垣間見るが、「あたしを嫌いなのは、あたしにアイヌの血が混じってるから?」と高千穗は、迫るが、ワイルドなジャコ萬が、そんな些事を気にするわけはないじゃないか。
 ここに、左翼・黒沢の、勇み足を見た(笑)。

★【映画】ジャコ萬と鉄 - いくらおにぎりブログ★
 両作を比較して、面白い。
 
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by mukashinoeiga | 2015-08-31 23:25 | 傑作・快作の森 | Trackback | Comments(2)

小沢茂弘「裏切者は地獄だぜ」

 阿佐ヶ谷にて。「OIZUMI 東映現代劇の潮流」特集。62年、東映東京。

 これこそ、隠れた東映オールスタア映画というべきか。男は、千恵蔵、ツルコウ、健さん、江原真二郎、梅辰兄い、女は、佐久良、三田佳、日活からの外様・筑波久子、それに千原しのぶまで、ついてくる。なんという豪華版。
 それに、ボクシング・シーンも珍な、コメディ担当で大フィーチャーの進藤英太郎。コミカル担当なのに笑えないのは欠点だが(笑)、千恵蔵主演の別の現代劇「無宿」シリーズ(ニュー東映)「 アマゾン無宿 世紀の大魔王」(1961年)「ヒマラヤ無宿 心臓破りの野郎ども」(1961年)でも、無駄なコミカル担当で目立っていた記憶があるが。

 泥臭い東映としても、日活、東宝のギャングモノを意識したというところだろうが、千恵蔵御大の重厚、コミカルに演じれば演じるほど、軽妙ならぬ泥臭泥妙となる、進藤無念流。
 怪作というには凡作過ぎ、凡作というには、珍すぎる。
 例によって、千恵蔵御大には、二十人からのギャングにタマを打ち込まれるも、一発も当たらず、両手の拳銃で、相手全員をやっつける。直線距離2メートルくらいで、相対しているのに(笑)。

e0178641_1432263.jpg裏切者は地獄だぜ 1962年(S37)/東映東京/カラー/89分 <ラピュタ阿佐ヶ谷HPより>
■監督:小沢茂弘/原作・脚本:松浦健郎/撮影:西川庄衛/美術:藤田博/音楽:鈴木静一
■出演:片岡千恵蔵、鶴田浩二、高倉健、江原真二郎、梅宮辰夫、佐久間良子、三田佳子、筑波久子、柳永二郎、丹波哲郎、進藤英太郎
「地獄の魔王」と恐れられている謎の男が、とある港町で麻薬の大取引があることを嗅ぎつけ横取りを計画。新興ボスに挑戦していく──。片岡千恵蔵主演、コミカル路線の痛快ギャングアクション。 ♪海千、山千~の主題歌も中毒性あり。

e0178641_1435830.jpg 救いは、若いころの健さんの軽妙闊達さと、ドラムもたたく(笑)キュートなツルコウと、女優陣の美形。
 千原しのぶ・三田佳子の美人姉妹なら、ぼくはダントツに、千原しのぶで(笑)。そもそも、ひねこびた顔の三田佳子のよさが、ぼくにはどうしてもわからない。千原しのぶは、中年になってから輝きを増す女優と見た。文芸メロドラマで、もだえる人妻なんてのを、見たかった女優だ(笑)。
 佐久間良子も、もっと活躍してほしかった女優で、若いころは可愛いし、成熟してからはエロいしの、文句なしなんだが(笑)。ちょっと性格も個性も弱かったのかな。根性の悪そうな三田佳子のほうが、売れるのか。
 筑波久子は、新聞のゴシップ・コラムによれば、おん年70歳で、千葉の実家に戻っているとか。若いころの写真と抱き合わせで、ヌード写真集を出したいと、いまだ色気途切れずとのこと(セクシーなほうの色気ではなくて、なんというか、もう一山当てようという色気ね)。

 なお市長・柳永二郎と、謎の男・丹波哲郎とが、数歳違いの兄弟、という設定は無理ありすぎ。柳の息子に、精悍な二枚目・梅宮辰夫。ギャング役・曽根晴美ともども、東映の美男俳優は、なぜか劣化が早い(笑)。
 上記ポスターを見ると、まあギャングモノという性格もあるが、東映が男優中心の映画会社であることが、丸わかり。東映城お姫様の千原しのぶの顔もクレジットも、ない。外様・丹波より、子飼いの健、子飼いとは違うが鶴田の、扱いも小さい。
 こういう切り張りのコラージュで、佐久間のみなぜか「窓」扱いだが、おんなっ気ゼロだから、一人くらい女優を入れろよ、とあとから追加されたかのようだ。つくづく東映の女優の扱いの悪さ。
 
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by mukashinoeiga | 2015-08-27 01:46 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

三宅久之がじいや、金美齢がミヤコ蝶々ばあや

 後半に美齢節炸裂(笑)。
金美齢が語る「凛とした日本人」(2015.6.26ラジオ日本「マット安川のずばり勝負」)

金美齢氏、靖国で日本人に強く警告

【スペシャル対談】 安倍晋三元総理 × 金美齢 1/4


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by mukashinoeiga | 2015-08-23 17:48 | うわごと | Trackback | Comments(0)

東アジア最大のヘイトスピーチ国は韓国だ

★安倍首相の写真に火、ソウルの日本大使館前で抗議運動 (AFPBB News) - Yahoo!ニュース★
【8月16日 AFP】日本による朝鮮半島の植民地支配の終了から70周年となった15日、韓国・ソウル(Seoul)の日本大使館前で、抗議団体が安倍晋三(Shinzo Abe)首相の写真を貼ったプラカードに火を付け、抗議の声を上げた。(c)AFPBB News

 火病のきわみ。サッスーさんなども、大喜びかな(笑)。

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by mukashinoeiga | 2015-08-16 12:08 | うわごと | Trackback | Comments(0)

絶賛!安倍晋三戦後70年談話

 一読後、きわめてバランスの取れた、一種の「名文」と、思った。
 まだ、いち文一文を詳しく精査して読んだわけではないが、これはかなりの、「名文」と思う。
 先日のアメリカ両院議会における演説とも、共通する。
  まあ、中韓、朝日、毎日、東京、民主党、社民党、共産党は、どんな談話であろうと必ず反対するので、いや現時点で評価したとて、代が変わると、必ず批判し始めるので、もう、どうでも、よろしい。

安倍総理 戦後70年談話ノーカット


 きわめてクレバーな、真っ当な、テキストと考える。
 バカな向きからは、自分の言葉でお詫びの言葉を語っていない、というが、なんと言うバカなことを(笑)。
 一国の、百年に及ぶ「歴史」を、「一個人の自分らしい言葉」で、語ることは、一国の最高責任者の取るべき言葉では、ない。
 それでは、まるで「独裁者」を、求めているだけではないか(笑)。

 (以下、ネットから引用。一部、誤字がある模様)安倍内閣は14日夕の臨時閣議で戦後70年の談話を閣議決定し、安倍晋三首相は同日午後6時すぎに首相官邸で会見を行い談話を発表しました。会見(戦後70年談話)の全文は以下の通りです。
 8月は私たち日本人にしばし立ち止まることを求めます。今は遠い過去なのだとしても、過ぎ去った歴史に思いをいたすことを求めます。政治は歴史から未来への知恵を学ばなければなりません。
 戦後70年という大きな節目にあたって、先の大戦への道のり、戦後の歩み、20世紀という時代を振り返り、その教訓の中から未来に向けて、世界の中で日本がどういう道を進むべきか、深く思索し構想すべきであると、私はそう考えました。
 同時に、政治は歴史に謙虚でなければなりません。政治的、外交的な意図によって歴史が歪められるようなことが決してあってはならない。このことも私の強い信念であります。
 ですから、談話の作成に当たっては21世紀構想懇談会を開いて、有識者の皆さまに率直、かつ徹底的なご議論をいただきました。それぞれの視座や考え方は当然ながら異なります。しかし、そうした有識者の皆さんが熱のこもった議論を積み重ねた結果、一定の認識を共有できた。私はこの提言を歴史の声として受け止めたいと思います。そしてこの提言の上に立って、歴史から教訓をくみ取り、今後の目指すべき道を展望したいと思います。
 100年以上前の世界には、西洋諸国を中心とした国々の広大な植民地が広がっていました。圧倒的な技術優位を背景に、植民地支配の波は19世紀、アジアにも押し寄せました。その危機感が、日本にとって近代化の原動力となったことは間違いありません。アジアで最初に立憲政治を打ち立て、独立を守り抜きました。日露戦争は植民地支配の下にあった多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました。
 世界を巻き込んだ第一次世界大戦を経て民族自決の動きが広がり、それまでの植民地化にブレーキがかかりました。この戦争は、1000万人もの戦死者を出す悲惨な戦争でありました。人々は平和を強く願い、国際連盟を創設し、不戦条約を生み出しました。戦争自体を違法化する新たな国際社会の潮流が生まれました。
 当初は日本も足並みを揃えました。しかし世界恐慌が発生し、欧米諸国が植民地経済を巻き込んだ経済のブロック化を進めると、日本経済は大きな打撃を受けました。その中で日本は孤立感を深め、外交的、経済的な行き詰まりを、力の行使によって解決しようと試みました。国内の政治システムはその歯止めたり得なかった。こうして日本は、世界の大勢を見失っていきました。
 満州事変、そして国際連盟からの脱退、日本は次第に、国際社会が壮絶な犠牲の上に築こうとした新しい国際秩序への挑戦者となっていった。進むべき針路を誤り、戦争への道を進んでいきました。

 そして70年前、日本は敗戦しました。
 戦後70年にあたり、国内外に倒れたすべての人々の命の前に、深く頭を垂れ、痛惜の念を表すとともに、永劫の哀悼の誠を捧げます。
 先の大戦では300余同胞の命が失われました。祖国の行く末を案じ、家族の幸せを願いながら、戦陣に散った方々。終戦後、極寒の、あるいは灼熱の、遠い異境の地にあって、飢えや病に苦しみ亡くなられた方々。広島や長崎への原爆投下、東京をはじめ各都市での爆撃、沖縄における地上戦などによって、たくさんの市井の人々が無残にも犠牲となりました。
 戦火を交えた国々でも、将来ある若者たちの命が数知れず失われました。中国、東南アジア、太平洋の島々など、戦場となった地域では、戦闘のみならず食糧難などにより多くの無辜の民が苦しみ、犠牲となりました。戦場の陰には、深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たちがいたことも忘れてはなりません。
 何の罪もない人々に、計り知れない損害と苦痛をわが国が与えた事実、歴史とは実に取り返しのつかない苛烈なものです。1人ひとりにそれぞれの人生があり、夢があり、愛する家族があった。この当然の事実をかみしめる時、今なお、言葉を失い、ただただ断腸の念を禁じ得ません。
 これほどまでの尊い犠牲の上に現在の平和がある、これが戦後日本の原点であります。二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない。

 事変、侵略、戦争、いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない。植民地支配から永遠に決別し、すべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない。先の大戦への深い悔悟の念と共に、わが国はそう誓いました。自由で民主的な国をつくり上げ、法の支配を重んじ、ひたすら不戦の誓いを堅持してまいりました。70年間に及ぶ平和国家としての歩みに、私たちは静かな誇り抱きながら、この不動の方針をこれからも貫いてまいります。
 わが国は先の大戦における行いについて、繰り返し痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明してきました。その思いを実際の行動で示すため、インドネシア、フィリピンをはじめ東南アジアの国々、台湾、韓国、中国など隣人であるアジアの人々が歩んできた苦難の歴史を胸に刻み、戦後一環して、その平和と繁栄のために力を尽くしてきました。こうした歴代内閣の立場は、今後も揺るぎないものであります。
 ただ、私たちがいかなる努力を尽くそうとも、家族失った方々の悲しみ、戦火によって塗炭の苦しみを味わった人々の辛い記憶は、これからも決して癒えることはないでしょう。
 ですから私たちは心に留めなければなりません。戦後、600万人を超える引き揚げ者が、太平洋の各地から無事帰還でき、日本再建の原動力となった事実を。中国に置き去りにされた3000人近い日本人の子どもたちが無事成長し、再び祖国の土を踏むことができた事実を。米国や英国、オランダ、豪州などの元捕虜の皆さんが長年に渡り、日本を訪れ、互いの戦死者のために慰霊を続けてくれている事実を。
 戦争の苦痛をなめ尽くした中国人の皆さんや、日本軍によって耐えがたい苦痛を受けた元捕虜の皆さんが、それほど寛容であるためには、どれほどの心の葛藤があり、いかほどの努力が必要であったか。そのことに私たちは思いをいたさなければなりません。
 寛容の心によって日本は戦後、国際社会に復帰することができました。戦後の70年のこの機にあたり、わが国は和解のために力を尽くしてくださったすべての国々に、すべての方々に、心からの感謝の気持ちを表したいと思います。
 日本では戦後生まれの世代が、今や人口の8割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。
 しかしそれでもなお、私たち日本人は、世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。謙虚な気持ちで過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任があります。
 私たちの親、そのまた親の世代が戦後の焼け野原、貧しさのどん底の中で命をつなぐことができた。そして現在の私たちの世代、さらに次の世代へと未来をつないでいくことができる、それは先人たちのたゆまぬ努力とともに、敵としてし烈に戦った米国、豪州、欧州諸国をはじめ、本当にたくさんの国々から、恩讐を超えて善意を支援の手が差し伸べられたお陰であります。そのことを私たちは未来へと語り継いでいかなければならない。
 歴史の教訓を深く胸に刻み、よりより未来を切り開いていく、アジアそして世界の平和と繁栄に力を尽くす、その大きな責任があります。
 私たちは、自らの行き詰まりを力によって打開しようとした過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、わが国はいかなる紛争も、法の支配を尊重し、力の行使ではなく、平和的、外交的に解決すべきである。この原則をこれからも堅く守り、世界の国々にも働きかけてまいります。唯一の戦争被爆国として、核兵器の不拡散と究極の廃絶を目指し、国際社会でその責任を果たしてまいります。
 私たちは20世紀において、戦時下、多くの女性たちの尊厳や名誉が深く傷つけられた過去をこの胸に刻み続けます。だからこそ、わが国は、そうした女性の心に常に寄り沿う国でありたい。21世紀こそ女性の人権が傷つけられることのない世紀とするために、世界をリードしてまいります。
 私たちは経済のブロック化が紛争の芽を育てた過去をこの胸に刻み続けます。だからこそ、わが国は、いかなる国の恣意にも左右されない、自由で公正で開かれた国際経済システムを発展させ、途上国支援を強化し、世界のさらなる繁栄を牽引してまいります。繁栄こそ平和の礎です。暴力の温床ともなる貧困に立ち向かい、世界のあらゆる人々に医療と教育、自立の機会を提供するため、一層力を尽くしてまいります。
 私たちは国際秩序への挑戦者となってしまった過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、わが国は、自由、民主主義、人権といった基本的価値を揺るぎないものとして堅持し、その価値を共有する国々と手を携えて、積極的平和主義の旗を高く掲げ、これまで以上に貢献してまいります。
 戦後80年、90年、さらには100年に向けて、そのような日本を国民の皆さまとともにつくりあげていく、その決意であります。
 以上が私たちが歴史から学ぶべき、未来への知恵であろうと考えております。
 21世紀構想懇談会の提言を歴史の声として受け止めたいと申し上げました。同時に私たちは歴史に対して謙虚でなければなりません。謙虚な姿勢とは、果たして聞き漏らした声がほかにもあるのではないかと、常に歴史を見つめ続ける態度であると考えます。
 私はこれからも謙虚に歴史の声に耳を傾けながら、未来への知恵を学んでいく、そうした姿勢を持ち続けていきたいと考えています。(引用終わり)

 以下は、必ずも全面的に同意しないが、2ちゃんで見かけた感想。

199 名前:<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@転載は禁止 :2015/08/14(金) 21:52:01.17 ID:pMDbkXPP
涙を流しながら見ていました
総理の心情を思うと ううです
人間の大きさ器の違いがわかりました
だれかって 保身に走る村山
主語がないとかケチをつけていましたが
村山談話は誤るだけで、未来のビジョンがありません。
安部談話は、過去の過ちを反省するとともに、これから過ちを犯しそうな国
今犯している国を牽制しています。
官僚文章の傑作といえます。
左翼は強く批判できない内容ですし、負け惜しみにしか聞けないコメントを
共産、民主、社民がだしています。特に吉田なんとなんか、教養がなくいかにも
労働組合の何でも反対路線です。こんな人間に税金は払いたくないね (引用終わり)

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by mukashinoeiga | 2015-08-14 23:05 | うわごと | Trackback | Comments(2)

ひどい(怒)ザ民主党の土下座外交

 ひどい。ひどいなあ民主党。馬鹿ルーピー。

e0178641_2223355.jpgひざまづいて謝罪 韓国で鳩山元首相
【ソウル=名村隆寛】韓国を訪問中の鳩山由紀夫元首相は12日、
ソウル市内にある西大門刑務所の跡地(西大門刑務所歴史館)を訪問した。
同刑務所は、日本の朝鮮半島統治時代に独立活動家らが収監されていた場所で、韓国では“抗日”の象徴。
現在は独立活動家らの「苦難の歴史」が、写真や資料で館内に展示されている。
 30分あまりにわたって館内を見学した鳩山氏は、独立活動家らをしのぶモニュメントに献花した。
さらに、鳩山氏は靴を脱ぎ、膝を屈したうえ、モニュメントに向かって手を合わせ、ぬかずいた。
e0178641_2224950.jpg  この後、記者会見した鳩山氏は、
「元日本の総理として、ひとりの日本人、人間としてここに来ました」と述べた。
その上で、「日本が貴国(韓国)を植民統治していた時代に、独立運動家らをここに収容し、
拷問というひどい刑を与え命を奪ったことを聞き、心から申し訳なく思っている。
心から申し訳なく、おわびの気持ちをささげていきたい」と謝罪の言葉を繰り返した。

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by mukashinoeiga | 2015-08-13 22:24 | うわごと | Trackback | Comments(2)

田中登「安藤昇のわが逃亡とSEXの記録」「炎と掟」「昭和やくざ系図 長崎の顔」

 渋谷にて。「祝・芸能生活50周年 安藤昇伝説」特集。
 数か月前に上記特集で、下記の3本を見たのだが、直後にもしばらくしても、感想を駄文する気になれず。
 なぜなんだろう、と、まとめ駄文。
 共通するのは、安藤の印象がキョーレツで、なおかつ日活系?の監督によるもの、という点か。
 安藤昇は、顔も演技も、抜き身かつ勃起したチンポみたいで、どうにも「通常娯楽映画」との、すわりが悪い印象。
 だから、一部女子映画ファンには、異常に(笑)受けるのだろうが、男としては(笑)勃起した抜き身のチンポを見ても、特に感想は、ない(笑)。もっとも安藤昇のファンは、圧倒的に男性だろうから、このぼくの戯言は、あまり有効ではないですね。すいません。

e0178641_8594927.jpg安藤昇のわが逃亡とSEXの記録(35mm)』公開:1976年 <渋谷シネマヴェーラHPより>
監督:田中登
主演:安藤昇、萩野まゆみ、ひろみ麻耶、小杉じゅん、中島葵、絵沢萠子、石橋蓮司、蟹江啓三、小池朝雄、近藤宏、小松方正
昭和33年、安藤興業社長・安藤昇は組員に極東船舶社長・早川の襲撃を指示。警察の追跡を逃れ、7人の愛人宅を転々としながら、34日間にわたり逃走を続けるが…。本人が過去に起こした横井英樹襲撃事件をほぼ事実通りに映画化しているのだから、もはや言葉を差し挟む余地なし。東映実録路線が行き着いた究極の1本!©東映

 若いころの自分の体験談を、約二十年後に、中年になってから自ら、再現ドラマ。
 ここでの衝撃ポイントは、二つ。
 ひとつは、安藤昇自身を除く、石橋、蟹江ら安藤組全員が、結核患者。おそらくヒロポン、ないし覚せい剤の注射器の使い回しから、感染したものと思われるが、とにかく子分全員がゲホゲホ。
 ヤクザと結核は、なかなか珍しい?組合せで、ほかの映画では(そんなに)見たことがないので、新鮮だ。しかし、全員て。
 第二ポイントは、安藤は、さまざまな愛人とセックスするのだが。
 相手は変われど、パターンは同じ。受身のときは、半目で女に奉仕させる。自分が上に乗るときも、半目でひたすらピストン活動。
 相手による違いもなく、ああ、このひとはいつもこうして交合しているのだろうなあ、と。
 監督がロマンポルノ出身なんだから、相手によってパターン変えろよ、とも思うが、田中登程度では、「では、安藤先生、よろしく」てな程度で、全部安藤にお任せなんだろうな。
 田中登程度(笑)では、安藤に演出できたとは、思えない(笑)。
 大爆笑したのは、安藤を匿う盟友・小池朝雄。
 究極のど素人演技の安藤と、ふたりきりのシーンで、小池の芝居のクササが炸裂(笑)。
 小池の何気ない芝居でも、究極のつっけんどんな演技の安藤と一緒に入ると、異常にクサイ演技に見えてしまう(笑)。
 メンタマむき出しの「小芝居」が、「大芝居」のクササに見えてしまう。
 笑った笑った。

e0178641_902545.jpg昭和やくざ系図 長崎の顔(35mm)』公開:1969年 <渋谷シネマヴェーラHPより>
監督:野村孝
主演:渡哲也、安藤昇、嵐寛寿郎、水島道太郎、藤竜也、青木義朗、益田ひろ子
高間一家の三代目の慶二が出所すると、長崎は新興の松井一家が仕切っていた。一門を立て直すため、襲名披露記念興行を打った慶二だったが…。松井一家に草鞋を脱いだ流れ者の竜吉(安藤昇)と慶二(渡哲也)の漢の友情が泣かせる、長崎オールロケ作品。記念興行で歌うは、もちろん内山田洋とクールファイブ『長崎は今日も雨だった』!©日活

 究極のつっころばし演技の渡と、半生感半端ない安藤の水と油。
 やはり純正日活と安藤は、合わない?
 なお、善玉の渡の側のコンサートには、クールファイブだが、悪玉の側のコンサートには、ディック・ミネ(笑)。
 ヒロインの益田ひろ子は、その後見ない顔だが、かわいい。
 また渡の実家は、爆心地からほんの目と鼻の先。これで、生き残ったのは不思議だが、とうとう最後には、死んでしまう。おそらく原爆悲恋モノの大ヒットよ、もう一度という企画なのだろうが、ヤクザモノとの相性悪く?字幕での処理と、ずさんなもの。

e0178641_9121346.jpg炎と掟(35mm)』公開:1966年 <渋谷シネマヴェーラHPより>
監督:井上梅次
主演:安藤昇、高千穂ひづる、中村晃子、高宮敬二、菅原文太、安部徹
町で対立するやくざの権田と庄治。権田組の南条は、新興やくざの庄治の罠にはまり、町を離れるが…。耐えに耐えた怒りを爆発させる安藤昇がド迫力。相手役に抜擢された中村晃子とのラブシーンも見逃せない、井上梅次によるスタイリッシュな「掟」シリーズ第4弾。©松竹

 ヤクザの抗争と、いまや人妻となった幼なじみとのメロドラマと、親分の娘に一方的に言い寄られる別種のメロの混合、なのだが、素人演技の安藤に対応できるわけもなく、単なる幕の内弁当のまま、進行する。松竹はヤクザ映画でも松竹メロ
 なお、ちょい役の菅原文太、ウラでいろいろ画策するお兄いさんだが、こんなにヤクザぴったりの演技では、松竹専属のちょい役に収まるには、あまりにヤクザに似合いすぎ、結局東映に引き抜かれることになったのは、当然の結果過ぎで。
 なお、往年の武闘派が晩年、左翼に変じるのは、革マル派や中核派がNGOを、隠れ蓑にするに、似たり寄ったり。
 
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by mukashinoeiga | 2015-08-12 09:12 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

石井輝男「ギャング対ギャング」「怪談昇り竜」

 阿佐ヶ谷と渋谷にて。「OIZUMI 東映現代劇の潮流」特集と「デビュー50周年記念 女優・梶芽衣子」特集。

e0178641_2316217.jpgギャング対ギャング1962年(S37)/東映東京/白黒/88分 <ラピュタ阿佐ヶ谷HPより>
■監督・脚本:石井輝男/撮影:山沢義一/美術:中村修一郎/音楽:菊池俊輔
■出演:鶴田浩二、丹波哲郎、梅宮辰夫、三田佳子、曽根晴美、高英男、亀石征一郎、松尾和子、八代万智子、三井弘次、西村晃、沢彰謙
身代り服役を済ませた男が、義理を忘れたボスに復讐。更にシマを乗っとった昔の仲間を叩くため、奇妙な男女三人の助けを借りて大暴れ──。モダンな感覚で東映アクションに新風を吹き込んだ、石井輝男“ギャングシリーズ”の一篇。

e0178641_9495673.jpg 鶴田チームが、丹波チームのお宝を奪おうとするが、どちらも悪党同士、全員死亡というお粗末。一応、鶴田、三田らが、主役チームなのだが、どちらも、犯罪者なので、犯罪者チームが得た紙幣は必ず宙に舞う、きわめて倫理的なメジャー映画の法則に従い、全員犯罪の果実を得ることはないお約束な展開。
 ヘンタイ石井輝男の映画にあって、場をさらうのは、やはりヘンタイ顔の高英男
 先行する鶴田チームの車を追う丹波チーム。互いに銃撃しあっている。
丹波「タイヤを狙え」
高「オレは生きたモノしか撃ったことはねぇ」
 先行する鶴田チームは、追い上げる丹波チームの車の、
鶴田「運転してるやつを狙え」
 ビシバシ撃ちこまれるドライヴァーに、せらせ笑うように、
高「お前、狙われてるぜー」

 高英男、一応人気?歌手だったにもかかわらず、そのあまりにユニークな、ヘンタイ変質偏執顔。無表情であっても、他人を上から目線でせせら笑っているように見える、特異な、爬虫類顔というか、宇宙人顔(笑)。
 東映仁侠映画でもヤクザ映画でも、以後の石井映画でも、もっと活躍してほしかったが、やはり本職は歌手ということで、悪役に特化できなかったのか(笑)。うーん、残念。
 なお、三田佳子。その薄い顔は、いかにも悪女な顔でグッド。

e0178641_23192148.jpg『怪談昇り竜(デジタル)』公開:1970年 <渋谷シネマヴェーラHPより>
監督:石井輝男
主演:梶芽衣子、ホキ徳田、佐藤允、高樹蓉子、加藤嘉、大辻伺郎、長弘、砂塚秀夫、大浜詩郎、晴海勇三、桂小かん、水川国也、溝口拳、青木敏夫、土方巽
女親分の明美(梶芽衣子)が敵の組長の妹・藍子の眼を斬った後、次々に子分が怪死。これは、藍子の飼猫の呪いなのか!? フリル・ブラウスにヒゲ面の土方巽、盲目剣士・藍子役のホキ徳田など、怪しい奴らが大暴走。“ザ・キング・オブ・カルト”石井輝男による空前絶後の怪談×任侠ムービー! タランティーノも大驚愕!! ©日活

 まず、上記シネマヴェーラ記述の「フリル・ブラウスにヒゲ面の土方巽」は訂正したい。実際は、女物の着物である。なぜ和服が洋服に「窯変」したのか、きわめて興味深い(笑)。しかし、石井輝男、土方巽のオマヌケな破壊力に、頼りすぎ(笑)。
 この時期、東宝を離れて、各社に流浪する佐藤允が、面白いとは、思えない。なぜ魅力がないのに、各社に多用されるのか。不思議でならない。
 きわめて重要な裏切り者に、大辻伺郎というのも、石井のヘンタイ趣味か。ただ、同じヘンタイ趣味でも、盲目の女侠客にホキ徳田、面白い。なぜ、もっとほかで活躍しなかったのかが、不思議だ。きわめて面白いキャラだ。

 肝心な女親分・梶芽衣子だが。うーん。
 クールな梶に、そもそも反クールな仁侠映画は、合わず。むしろホキ徳田と役柄交換したほうがよかったのでは。
 梶、ホキ、ともに本線たる東映仁侠映画で活躍すべきだったとは思うが、時代は70年代、もう実録ヤクザ映画に突入、つくづく時代と、会社が、違ったのかなあ、と。あまりに固すぎた(笑)梶芽衣子が、東映任侠映画時代のマキノに、預けられていたら・・・・。まあ、勘違いの、ありえないアダシごとでしょうなあ。

 なお、ホキと土方が、たむろする、見世物小屋の通俗性、のちの石井趣味を考えなくても、とてもいんちきで、面白い。
 
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by mukashinoeiga | 2015-08-10 23:21 | テリー石井 恐怖奇形番外地帯 | Trackback | Comments(0)

斉藤貞郎「子どものころ戦争があった」

 渋谷にて。「デビュー50周年記念 女優・梶芽衣子」特集。81年、文校プロ、配給松竹。
 本作と、同時上映2本立ての豊田四郎・市川崑「妻と女の間」76年、東宝(感想駄文済み)、の2本は、期せずして?日本映画の一ジャンルを形成し、最近もその現代系として是枝裕和「海街diary」として結実した、いわゆる四姉妹モノの変形、ないし変奏として共通している。好きだなあ、四姉妹モノ。
 あるいはシネマヴェーラとしては、この共通点を承知した上で、この2本立てを組んだのか。だとすれば、シネマヴェーラの、このめったにない(笑)映画的聡明さを称揚せねばなるまい(笑)。
 兄嫁に中原ひとみ、長女に樫山文枝、次女に梶芽衣子、縁戚の娘に栗田ひろみ、母(女当主)は三益愛子。
まあ、カンペキな四姉妹モノではないことは、お邪魔ビンラディンさんご指摘のとおりだが、変奏としては、ぎりぎり?許容範囲と思う(笑)。

e0178641_4443477.jpg『子どものころ戦争があった(35mm)』(35mm)公開:1981年 <渋谷シネマヴェーラHPより>
監督:斉藤貞郎
主演:樫山文枝、斉藤優一、梶芽衣子、キャサリン、三益愛子、中原ひとみ、栗田ひろみ、椎谷建治、山谷初男
母親の実家に疎開した小二の太郎は、蔵に近づくことを禁じられる。その後、蔵に幽閉されているハーフの少女・エミと仲良くなった太郎は…。梶芽衣子は、戦時中に産んだエミを愛しながらも、旧弊な社会にあらがえず娘を幽閉する悲しい母親を演じる。戦争によって犠牲になる子どもたちの悲劇が胸にしみる、反戦映画の佳作。©1981松竹株式会社

 ムーヴィーウォーカーによれば、「日本児童文学者協会と日本子どもを守る会が編集した「語りつぐ戦争体験」の中の“泥血の少女の死”を中心に映画化したもの」とのことだが、明らかに、このエピソードが選ばれたのは、「アンネの日記」と同一視して、日本をナチスドイツと同様の人種差別犯罪を犯したもの、と糾弾しようとする、左翼的意図があったことは、明らかだろう。

 映画は、左翼に対する偏見を抜きにしても、凡庸な展開で、「主人持ちの文学」そのもの。
 ただ、凡作というのには、あまりに捨てがたい子役ふたりの好演である。
 斉藤優一、キャサリン、この圧倒的素晴らしさ。ふたりとも、いわゆる、子役の演技を超えていると、思う。斉藤の顔ぢから、キャサリンの笑顔、素晴らしい。

 ところが、このふたりが、時は夏とて、川で水遊び。ま、時代が時代だから、児童水着とてなく、当然、すっぽんぽんになりますワナ。これは、あくまで自然現象。
 この、当時としても、当事者の子供としても「自然現象」なのだが、映画を見ているのは、全員大人である(笑)。しかも、自分の娘でも息子でもない。
 さらに当代にあっては、単純所持もアウトとされる、児童ポルノ禁止法なんてぇのが跋扈?している時代である。
 映画マニアというものは、スクリーンのありとあらゆるところを「凝視」するものであり、あらゆる「好悪」や「禁忌」も乗り越えて(笑)スクリーンを見つめるものなのだが、児ポ法なんてものがなくても、小児性愛趣味がない者にとっては、これは、きつすぎる(笑)。
 「いかにもナチュラルそうな描写」が即「きまづい描写」に「窯変」する。下手を打ったなあ。
 まあ、この映画自体、クライマックスで、感極まった、安っぽい、泣かせ音楽を過剰に流す三流作ではあるのだが。
 三益愛子は、例によって、息子や娘のうまみ、面白みがない、凡庸な演技。
 中原ひとみ、栗田ひろみは、往時のはつらつさが摩滅し、ファンとしては、見るに耐えず。ひとみは、よりおばあちゃんになってからは、やや回復した。ひろみは、これが映画最終出演作というが、かつての魔法は、消えうせている。
 樫山文枝は、若いときから、はつらつさのはの字もない、フェロモンのフの字もない、特殊女優なので、毎度何の感慨もない。感想もない。
 モンダイは梶芽衣子。アクション・ヒロインとしてはあれほど輝く彼女も、「フツーの女」を演じる際には、その強烈な個性が邪魔に。子供たちはよいのに、大人の俳優はダメ、という。うーん。
 旬を過ぎた女優による擬似四姉妹モノという結果に。

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by mukashinoeiga | 2015-08-09 04:48 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

篠田正浩「夕陽に赤い俺の顔」

 京橋にて。「特集・逝ける映画人を偲んで 2013-2014」特集。撮影・小杉正雄の追悼による上映。
 ひどい(笑)。ひどすぎる(笑)。
 最初の1分で駄作を確信し、それは揺らぐことなく、終始一貫駄作ぶりを維持し、最後まで続く。
 一瞬たりとも、輝くシーン、輝くセリフも、ない。
 いくら生涯駄作率9割強の篠田映画とはいえ、これは篠田映画史上最凶の駄作振りではないか(笑)。
 脚本寺山としても、これは黒歴史というべき、汚点だろう(笑)。ちっとも面白くもセンスもないんだもの。

e0178641_23192327.jpg夕陽に赤い俺の顔(82分, 35mm, カラー) <フィルムセンターHPより>
1961 (松竹大船) (撮)小杉正雄 (監)篠田正浩 (脚)寺山修司 (美)梅田千代夫 (音)山本直純 (出)炎加代子、岩下志麻、川津祐介、渡辺文雄、小坂一也、三井弘次、諸角啓二郎、内田良平、水島弘、平尾昌章、菅井一郎、柏木優子、神山繁、西村晃
建設業界の黒幕が、自らの不正の秘密を握る女性記者を襲うため8人の殺し屋を雇うが、そこへ1人のガンマニアの青年が現れる。篠田正浩=寺山修司のコンビによるパロディ精神にあふれたアクション・コメディ。1940年に松竹大船に入社した小杉正雄は、篠田の松竹時代の作品をすべて手がけ、本作では篠田自ら「日本映画のポップアートのはしり」と呼ぶ画面を実現した。

 ポスターもイモだねー(笑)。
 実際の川津は映画では、もっとカッコイイのだが、まるでダサい。
 おそらく、本作の発想の原点は、先輩同僚助監督・鈴木清順らが日活に行き、その日活アクションの活躍ぶりを見て、いや、もちろんインテリ篠田としては、監督になったからには、いろいろ映画をお勉強しただろう。
 古臭いメロドラマを引きずる松竹も、日活みたいに、若者に受けねばいかん、と日活アクション風を、目指したのだろうが。
 そもそもタイトルからクルットル(笑)。
 日活無国籍アクションのパロディを目指し、「夕陽に赤い」まではともかく、「俺の顔」って、なんだ、「俺の顔」って(笑)。
 「無意識過剰」の日活アクションを、インテリ篠田がパロディ化、しかし「夕陽に赤い俺の顔」とは、三等インテリの自意識過剰が露呈してませんかい、えー篠田のダンナ(笑)。
 つまり当時は、そのかっこよさが、アンちゃんたちに受けていた日活無国籍アクションを、パロディ化するとしたら、ダサい映画にしなければなるまい、なんてフクザツなことはもちろん考えていなかっただろうから、日活風を松竹が真似っ子したから、ダサくなった、清順風を篠田がカーボンコピー(死語なのに、いまだにロートルの政治記事に出てくるのは、解せない)したから、ダサくなった、ということかな。
 殺し屋は、人を殺していればいいのであって、延々殺しの美学?を語り続ける、その非アクション性、三等インテリの語るに落ちるダサさは、まるで翌年作大島渚「天草四郎時貞」(感想駄文済み)の一年前のパロディみたいだ。松竹ヌーベルバーグの、非映画性も、ここにきわまれりか。清順フォロワー第一号?のダメさ、というところかしらん。
 ただまあ、センスのよい無駄話であるならば、タランティーノに、受け継がれて入るのだけれども。

 俳優はみんないいのに、映画はダメダメ。美術もそこそここいいのに、映画はダメダメ。
 殺し屋では、三井弘次、古典的殺し屋衣装・諸角啓二郎、ドクター水島弘、センチ平尾昌章がグッド。女優も炎加代子、岩下志麻、ダンサー兼殺し屋兼西村晃愛人の柏木優子、みんないい。でも柏木優子、西村晃の口や胸にキスなんて、うーん(笑)。
 諸角啓二郎の出ずっぱりなんて、のも、珍しい。
 個人的には、殺し屋コーディネーター神山繁の、ニヤケ顔が生理的レヴェルで不快で不快で仕方なかったのだが、意味不明にも殺されて、以後登場せず。本作の数少ない美点で(笑)。
 唯一笑ったのは、女殺し屋がナギサという役名で、「どうした、ナギサ」「がんばれ、ナギサ」「裏切ったな、ナギサ」と罵倒されるところか。ちなみに演じた炎加代子は、大島渚映画にも、出ている。
 こういう日本映画が誇る(笑)ダメ監督が、のちに大学教授になって、学生に映画を教えるなんてえのも、信じられないが、まあ現役選手時代には芽が出なかったものが、指導者になって、勝利監督になるというのも、スポーツ界では、ありがちか。

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by mukashinoeiga | 2015-08-05 23:20 | 篠田心中岩の下志麻 | Trackback | Comments(2)