<   2015年 03月 ( 19 )   > この月の画像一覧

古賀茂明:妄想と捏造のお花畑

 これはひどいな(笑)古賀茂明。
 以下の動画は、安倍の実際の中東での演説と、それを曲解捏造する古賀のコメントをリアルに対比させた、「傑作」だと思う。

歴史に残る古賀茂明とテレビ朝日の安倍政権批判


 いろいろ言いたいこと、突っ込みどころは多々あるけれど、特に気になった古賀発言は、後半にある。

「(中東・アフリカでは)第一次大戦後、イギリスやフランスが勝手に国境決めて、民族が分断された」

 まあ、白人国家が、よそ様の土地である中東・アフリカ地域の国境を勝手に「画定」し決めたことには、同意するが、

(中東・アフリカでは) 民族ではなくて部族で、宗教ではなくて宗派で、互いを区別しあい差別しあい、それぞれ虐殺しあっている、という現実がある。
 彼らは、自分たちで民族を分断しあっているのだ。白人国家の被害者ではなくて、自身が「加害者」なのだ。
 民族レヴェルですらない部族レヴェルで、宗教レヴェルですらない宗派レヴェルで、互いを区別差別している。
 国民国家の成立が不可能な、中世レヴェル。

 左翼お花畑諸君は、地球市民とか、脱国家というが、脱国家するためには、まずは、とりあえず、国家を作らなくちゃいけないのよ(笑)。国家を作った上で、国家という「衣装」をストリップしなきゃ、脱国家に、ならないのよ。
 国民国家を作りえない時点で、この地域の人たちは、中世のままに、とどまってしまうだろう。
 そして古賀をはじめとする、左翼お花畑たちは、「国民国家の否定」という点で、「いわゆるイスラム国」を肯定するのですね。敵の敵は味方というヤツだ。

 いわゆる「アラブの春」を左翼お花畑の皆さんは絶賛しましたけれども、終わってみれば、この地域は「混沌の夏」。
 曲りなりに「国民国家」を目指した政権(確かに、ひどさもひどし)を倒して、「国家否定」して、で、民主化がなったかというと、かえって混沌カオスの部族的宗派的対立の嵐。虐殺の嵐はやまず。
 これが左翼諸君待望の市民国家のお粗末。

 「相手」は、バリバリの「中世」なのですから、こりゃあ「近代」や「現代」の勝ち目は、ない。
 そして「近代」や「現代」を憎む、左翼諸君が、敵の敵は見方理論ゆえに、「いわゆるイスラム国」の尻馬に載ることも、また、想定内。結局、不毛な戦いなんですね。

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by mukashinoeiga | 2015-03-28 23:57 | うわごと | Trackback | Comments(0)

山下耕作「日本女侠伝 鉄火芸者」

 池袋にて。「追悼 菅原文太 永遠(とわ)に輝け一番星」特集。
 同館の健さん特集は、平日でも満席感があったが、文太は、少ないなあ。新文芸坐も、追悼に味をしめて(という言い方はお下劣だが)この4~5月にも、健さん追悼第3弾を企画した。健さん好きとしては、文句は、ない(笑)。
 上を読めばわかるとおり、文太には、健さんほどの思い入れは、ない。今回の2本立ても、文太目当てではなく、それぞれのヒロイン目当てで、見に行った。まあ、文太も、この二作では、ヒロインのつけたし、従者だからね。

「日本女侠伝 鉄火芸者」 <今日の名画座HPより>
解説 | 辰巳芸者の心意気を描いた女侠伝シリーズ三作目。脚本は『任侠興亡史 組長と代貸』の笠原和夫。撮影は『監獄人別帳』の古谷伸。監督は『博奕打ち 流れ者』の山下耕作がそれぞれ担当。
ストーリー | 子供のころ見ず知らずの通りすがりの男から受けた恩が忘れられず、十年たった今でもその男のために操を立て通している辰巳芸者小しずが、その男小林勇吉にあったのは、年に一度行なわれる羽織会の留めを毎年勤めていた先輩仇吉に代わり、自分が内定したことを、小しずが父親のように慕う米問屋浅井喜一郎に報告しにいった時のことだった。勇吉は浅井のもと...続きを読む(1970/東映/100分)

 典型的東映任侠モノを、女性目線?、いや違うな、女性視線で?、あくまでも男性目線の女性視点で?描いた、プログラム・ピクチャア。それ以上でもそれ以下でもないが、女優・藤純子の圧倒的素晴らしさ
 今回感想駄文済みの石井輝男「緋ぢりめん博徒」との2本立てで気づいたのだが、「緋ぢりめん博徒」主演の新人中村英子は、顔のどアップが、多かった。作り手側は、どうだ中村英子きれいだろ美人だろ、という思い入れ?で、顔のみのクローズアップを多用。
 どうだ美人だろ、といわれても、なんだか味がない美人で、そこそこ美人にしか見えない。主演女優オーラの欠片も、アイソもない、生硬無表情三流美人ときては、挨拶に、困る。典型的美人なだけじゃダメなのよ女優。

 ところが、本作の藤純子は、中村ほど、顔のどアップが、ない。あるいは、気づかなかった。
 なぜなのかというと、藤純子は顔の、どアップではなく、必ず首つき(笑)。
 和装の、若い女の、くびの表情の、豊かさ。前後左右にほのかに首を傾けつつ、表情とあいまって、藤純子は、顔の表情だけでなく、首でも演技しているのだ。
 単なる様式美と笑わば笑え。素晴らしい。

 政界の重鎮・伴淳、米問屋・曽我廼家明蝶らが、果敢に藤純子にアタックして袖にされるのだが、年配コメディ系に藤純子にふられる役を任せるのは、作劇として、ちょっと卑怯かとも思う(笑)。
 まあ、クライマックス、たっぷりと藤純子の踊りを見せる、アイドル映画仕様のファンサーヴィス。時折文太の殴りこみが、気もなくインサートされるのは、まあ、お約束の消化試合か。

日本女侠伝・鉄火芸者「予告篇」

 藤山寛美、玉川良一、庄司照枝など、コメディアン多用も度が過ぎる?
 それにしても予告で一言も声を発しない文太の、軽い扱いは、何(笑)。これは異常。いじめか(笑)。
 深作欣二「仁義なき戦い」の大ヒット以前には、一部東映スタッフが、必ずしも文太を快く思っていなかった?のだろうか? うーむ。

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by mukashinoeiga | 2015-03-28 00:52 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

石井輝男「緋ぢりめん博徒」

 池袋にて。「追悼 菅原文太 永遠(とわ)に輝け一番星」特集。
 同館の健さん特集は、平日でも満席感があったが、文太は、少ないなあ。新文芸坐も、追悼に味をしめて(という言い方はお下劣だが)この4~5月にも、健さん追悼第3弾を企画した。健さん好きとしては、文句は、ない(笑)。

 上を読めばわかるとおり、文太には、健さんほどの思い入れは、ない。今回の2本立ても、文太目当てではなく、それぞれのヒロイン目当てで、見に行った。まあ、文太も、この二作では、ヒロインのつけたし、従者だからね。

「緋ぢりめん博徒」 <今日の名画座HPより>
解説 | “ポスト藤”としてデビューした中村英子主演第一回作品。明治中期の関東を舞台に、やくざの世界に身をおく五人の女侠の赤裸々な生き方を軸に、義理と人情の波間にただよう女の哀しさとエロティシズムを描く。脚本は『極道罷り通る』の高田宏治、監督は『怪談昇り竜』の石井輝男、撮影は『女番長ゲリラ』の赤塚滋がそれぞれ担当。
ストーリー | 浦和・新川一家に対する一宿一飯の義理から、東京砂町の榎屋一家の親分三右衛門を斬った美貌の女博徒、鬼百合のお勝が、五年間の刑を終えて出所したのは明治十五年の秋であった。お勝は、服役中に知りあった、流山の江戸幸組の娘お秀を訪ねる途中、金町の帝釈天一家の賭場へ立ち寄った。ところがお勝に一目惚れした帝釈天牛五郎は、イカサマ賽をつかってお...続きを読む(1972/東映/86分)

 “ポスト藤”中村英子に、主役オーラなし。まあ、美人なんだろうけど、単にととのっているだけで、何のフックもない。典型的美人なだけじゃダメなのよ女優。正直、魅力のない主演の映画を見続けるのは、ちと苦痛。
 彼女の兄貴分・土田早苗も、美人なんだろうけど、昔から顔が苦手(笑)。理由はないけど、なんだか彼女の顔は、ちょっとした臭みがあって、それがぼくのセンサーをワル刺激する。
 ちなみに、東映映画を見ていると、子分から「叔父貴」と藤純子が呼ばれたり、本作の土田早苗も、中村英子から「アニキ」と呼ばれたりする。女子も進出したけれど、別に女子トイレを新設するまでもなく、男子トイレをそのまま使えよ、という発想か。
 ここら辺に無理がある。大勢の男衆を、バッタバッタと斬り倒す腕力が女子にあるという不自然は、映画的と思えば、無理はないが、実際にそれを演じる中村英子や土田早苗の、華奢さは、いかんとも隠しがたい。
 本作の悪役・小池朝雄(石井映画の常連、今回もねちねちとヘンタイ道を体現(笑))は、中村英子に、「もともと女は男のおもちゃ」と、嘯く。
 文太は、ちゃっちゃと、中村英子を抱く。というか犯し気味(笑)。ここが健さんの禁欲とは違うところ。
 押し倒されれば、押し倒されるのに、なぜ、大勢の立ち回りでは、大の男をバッタバッタと? そこをネグっているなら、単なるファンタジーだが。まあ、もっとも、映画は、すべからずファンタジーか。

 ヒロインを助ける女侠客・松平純子はレズの男役みたいなおなべ系。
 ただ、唯一気になるのは、女座頭市・藤浩子。この藤純子の一字をもらった、と思しき彼女は、絶えず口角を上げて、微笑しつつ、男たちを、バッタバッタ。この彼女を、ヒロインにしたほうが、ほんとは、よかったんじゃないの(笑)。この映画では、藤浩子イチオシだなあ。
 また池玲子は、脱ぎ要員(ほかの女優は脱がないので)として、巨乳を、さらす。ちらりとも見せないほかの女優のなかでも異色。そして、ほほ下同じ衣装の女優たちの中で、彼女だけが、芸者、明治期西洋ドレスと、カラフルにコスプレする。グッド。

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by mukashinoeiga | 2015-03-24 21:56 | テリー石井 恐怖奇形番外地帯 | Trackback | Comments(2)

相変わらずおバカなシネマヴェーラ

 久々にシネマヴェーラHPの、店主?コメント欄を見たら、相変わらずの左翼お花畑に失笑。

シネマヴェーラ渋谷2月16日.
『江分利満氏の華麗な生活』を見ながら、岡本喜八の反戦感覚が、ここまで骨がらみのものだったとはと、改めて感じ入る。後期に属する『英霊たちの応援歌』はともかくも、おそらくは公開当時は斬新なカットあたりが話題であったろう『江分利満〜』において、戦争が色濃く影を落としている。あるいは、昔に比べて、今のキナ臭い時勢だからこそ、なおさら喜八メッセージが際立つということなのか。

 昔に比べて、今のキナ臭い時勢って(笑)。昔から、左翼諸君は、一年365日、十年一日、千年一日、きな臭がったり、軍靴の足音を聞いてきておりました(笑)。
 その、ごくごく一例が、西河克己「白鳥」66年、日活。
 この映画の感想駄文から、自己引用しますと、

 その小百合が、渡哲也を追って、結果的にも二木てるみにたどり着くしょっぱな、小百合が通過する、ある私鉄駅前で、学生服の青年がアジ演説。
「憲法改憲と徴兵制につながる小選挙区制導入に反対!」
 イヤー爆笑しましたね(笑)。
 バカの一つ覚え、バカ左翼の一つ覚え、バカ左翼の、現在最新のアジ演説と、50年前のアジ演説が、まったく変化なし(笑)。
 いまは、「憲法改憲と徴兵制につながる集団的自衛権に反対!」ですか(笑)。
 少なくとも、まずバカ左翼諸君は、
「この50年以上、憲法改憲と徴兵制が来るぞ、来るぞ、と無駄な危機をあおってきたのに、実際は、この50年間、憲法改憲と徴兵制は、ありませんでした。少なくとも、この50年間、私たちバカ左翼は、狼少年として、日本国民の皆様を、だまし続けてきた、ペテン師です」
 と、半世紀に及ぶ非を認めてから、そののち、「でも、いま、安倍政権になって、ホントウにやばいんです! 今度こそ、憲法改憲と徴兵制が、来るぞ来るぞ」と、百年変わらぬ(笑)アジ演説を、していただきたいもので。
 おそらく、朝日や東京や日刊ゲンダイの、インテリな読者(笑)は、何でこれほど報道されているのに、いまだに大勢のババアは、オレオレ詐欺に引っかかるんだ、と鼻で笑っておられると思いますが、そういうおまえらこそ、この50年間、憲法改「悪」と徴兵制がクルクル詐欺に、だまされ続けでは、あーりませんか、と言いたい(笑)。
 まったくの余談だが、「信じうる背景のあるなし」において、まったくのバックグラウンドを持たない、つまり脳内お花畑の吉永小百合は、いい年こいて、いまだにお花畑左翼少女のまま。
 「汚れちまった悲しみ」を表現するすべも背景もない「ただの美人女優」「ただの美人キャンペーンガール」こそが、ああ、左翼お花畑キャンペーンガールとしての人生に「同調」してしまうのも、ゆえない話ではないということだろうか。(引用終わり)

 まあ、つまり、シネマヴェーラ、朝日新聞はじめ(笑)の左翼諸君は、この50年間、一年365日、十年一日、千年一日のごとく、きな臭い、きな臭い、といい続け、でも憲法改憲も、徴兵制も、いまだ砂上の楼閣なのですね。
 改憲派も、この半世紀、オレオレ詐欺でしたが、左翼諸君も、またオレオレ詐欺でした。

>あるいは、昔に比べて、今のキナ臭い時勢だからこそ、

 バカか(笑)シネマヴェーラ。
◎追記◎こういうのを、常時思考停止のはての、紋切型キャンペーン発想、別名おなじみの脳内お花畑というのですね。
 中韓、左翼の皆さんは、絶対歴史に学ばない、毎度おなじみの千年一日。ナニが「昔に比べて」だか。

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by mukashinoeiga | 2015-03-24 10:53 | うわごと | Trackback | Comments(4)

佐々木康「踊る龍宮城」

 阿佐ヶ谷にて。「春爛漫 歌と踊りの銀幕祭典 Dancing,Singing!」特集。49年、松竹。3月28日(土)まで上映中。
 初代大辻司郎は、もともと気色悪い顔立ちだが、河童の悪大将として、さらに気色悪いメイク。クエックエッと台詞回しも気色悪く、子供が見たら、夢に出てきそうなレヴェル。素晴らしい
 その悪声は、息子の二代目そっくり。顔立ちはともかく、声まで親子でそっくり、というのは、珍しいかも。

踊る龍宮城 1949年(S24)/松竹大船/白黒/91分 ※16mm <ラピュタ阿佐ヶ谷HPより>
■監督:佐々木康/原作:穂積純太郎/脚本:津路嘉郎/撮影:生方敏夫、斎藤毅/美術:小島基司/音楽:万城目正、浅井挙曄、田代与志
■出演:川路龍子、並木路子、曙ゆり、小月冴子、奈良光枝、岸井明、森川信、日守新一
海底の龍宮城から舞い戻った浦島太郎。彼を待ち受けていたのはすっかり近代化した故郷だった──。歌と踊りが満載のファンタジー・オペレッタ!幼い美空ひばりがなんとも可愛らしい衣裳で「河童ブギウギ」を歌う。
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 この映画については、以下のキネ旬からの孫引きが、たいへん面白い。

<Movie WalkerHPより>
「桃色河童騒動」の改題で製作は「殺人鬼」につぐ久保光三。元ムーラン・ルージュのライター穂積純太郎の原作を「社長と女店員」「シミキンのスポーツ王」の津路嘉郎が脚色、「魔の口紅」「別れのタンゴ」の佐々木康が監督する。配役は「我輩は探偵でアル」につぐ岸井・森川の“のらくらコンビ”に「シミキンの忍術凸凹道中」につぐ奈良光枝、終戦直後大船が作った「グランドショウ1946年」以来の川路龍子「のど自慢狂時代」の並木路子を中心に、日守新一、小林十九二、大辻司郎 (父)、横尾泥海男、らが出演、松竹歌劇団から小月冴子、曙ゆり以下東京方全員が参加する。特出には霧島昇、池真理子らがあり、注目されたターキー、秋月惠美子、芦原千津子の出演は都合で中止になった。(引用終わり)

 普通、こういう出演しなかった俳優については記述しないものだが、ここは松竹プレスリリースにはない、キネ旬の独自取材か。超人気者ターキーは、この手のアチャラカ三流レビュー映画には、やはり、出なかったほうが賢明か(笑)。
 ということで、浦島太郎に川路龍子、外国航路の高級船員・カツ男に曙ゆり、スリの少年サヨリに小月冴子、と松竹歌劇団の男役スタアが出演。
 ここで、複雑怪奇なのは、浦島太郎とカツオは、女優が男装して演じる男性の役。サヨリはその名のとおり、もともとは少女だが、なぜか男装して、対外的には少年扱いされている役を、女優が男装して、演じている。
 おそらく、敗戦直後の街場で、小悪党一味のチンピラたちの仲間に入り、スリ稼業をするのには、女の子であるよりは、男の子であるほうが、ダンゼン都合がよかった。という現実の実例があっての、ことだろうか。
 川路と小月は、超細顔の男顔、女の顔としては異様で、オトコ役としてしか生きられなかったような顔。現代の宝塚基準とも、かけはなれている印象。
 ゆいいつ曙ゆりは、さわやかな笑顔で、さわやかに男役を好演。この女優だけは、現代の宝塚でも、立派に男役になれそう。なおかつ人気が出そう。

 いっぽう娘役は、乙姫さまに奈良光枝、カツオの恋人・アン子に並木路子、と既成歌手&女優。このへんの、知名度のある人気歌手登用、松竹歌劇団の娘役無視が、あるいはターキーたちが出演しなかった理由だろうか。
 ただし、奈良、並木とも、歌手としては美人(いわゆるジャンル美人)だろうが、女優としては、ちょっとイマイチ(現代の基準から見て)。

 なお、肝心のストーリーだが(笑)。浦島太郎が、助けた亀(モチロンでぶな岸井明)とタコ森川信に、つれられて、竜宮城から戻ってみれば、なんと昭和24年の浦島町、地元一番の歴史上有名人の「浦島太郎仮装コンテスト」の真っ最中。そのコンテストに、本物が紛れ込んで、日守新一町長、中村是好警察署長、小林十九二博覧会長らが、右往左往する、いかにもありがちな展開。
 のちに俳優化した森川信の、アチャラカ軽演劇時代。卑怯なギャグで笑いを取るのが、楽しい。

 というところで、前述の、ワル河童集団が出てくるところから、浦島太郎タイムスリップ?話は、どうでもよくなり、程度の低いアチャラカものになり、前述大辻司郎の独壇場と化す(笑)。この大辻の大怪演は、かの「カリガリ博士」を、超えたとか超えないとか(笑)。
 なお、1946年、映画「はたちの青春」で日本初のキスシーンということになってるが、その大坂志郎も出ている本作では、川路浦島と乙姫様のキスシーン。これば女優同士初のキスシーンだろうか?

 肝心のソング&ダンスだが、この当時は、バリバリのアメリカ志向。まだまだ日本人には難しいハードルを、少女歌劇というもうひとつの虚構・仮想で、乗り越えようとしたのだろうか。
 なお、のちに東映にトレードされて、お嬢ひばりの主演映画を量産する佐々木康も、本作では、ひばりを歌が歌える子役としか認識していなかっただろう、2シーンで「河童ブギ」を歌わせるが、どちらのシーンも、ひばりの歌を途中でぶつ切り、セリフの一言すらなく、アップのひとつもなく、雑な扱い。こういう雑なゲテモノ扱いから、ひばりは、スタートしていったのだ。
◎おまけ追記◎
漫談 耳と眼の話 (大辻司郎)

五所平之助 映画監督

2012/12/07 に公開
昭和初期、湯河原中西旅館にて。
漫談家・大辻司郎と脚本家・伏見晃と共に。(五所平之助旧蔵プライベートフィルムより­)
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by mukashinoeiga | 2015-03-24 09:28 | 珍品・怪作の谷 | Trackback | Comments(2)

これは異様だ:「反安倍政権デモ」の異常

 最初、この写真を見たら、これはCGではないか、と思ってしまった。それくらい尋常では、ない。

「安倍政権に『NO』を」と集会 1万4千人参加、国会周辺デモ
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現政権の政策への反対を訴える大規模集会で、「安倍政権NO」と書かれた紙を掲げる参加者=22日午後、東京・日比谷公園

 普通「日本人」のするデモというのは、手書きだったり、パソコン出力プリントだったり、思い思いのプラカードでの、デモであろう。なのに、ナニ、この完璧な統一感は(笑)。気持ち悪すぎ(笑)。
 こういうデモに、平気で参加しうる感性というのは、はっきり言って、ぼくには、理解の外。
 モチロン統一プラカードはありぃの、手作りプラカードありぃの、多種多様な手作り感こそ、日本人的感性だと思うのだが。
 こんな異様な集団が国会前で堂々のデモ行進
 この異様さは、まさしく共産主義、反日左翼特有の没個性的な感性か。
 かつて人民公社、コルホーズというものがありました。北朝鮮お得意の集団パフォーマンスというのもあり。
 こんな、日本人的感性とは、徹底的に真逆なデモが、首都東京の国会前で、公然とおこなわれることの恐ろしさ。
 昔から、日本の左翼というのは、ひも付き外国的感性の持ち主ばかりでしたが。
 日本共産党しかり、連合赤軍しかり、オウム真理教しかり、朝日新聞しかり、鳩山・菅・野田民主党しかり、社民党しかり。

 うーム、時を同じくして?
 遠藤周作原作、マーティン・スコセッシ監督「沈黙」の台湾ロケに参加すべく渡台した隆大介が、

(桃園空港 22日 中央社)台湾桃園国際空港で21日午後、成田発の台湾機で同空港に到着した韓国人の男が入境審査場で突然暴れ、移民署の男性職員に暴行する騒ぎがあった。職員はひざを骨折する大けがを負ったものの、命に別状はない。
男は当時、酒に酔っていたとみられ、入境カードの未記入を職員に指摘され逆上したらしい。

韓藝人醉鬧桃機 ?!狠?移民官斷腿 20150322


 台湾での報道では、ちゃんと韓藝人とあるが、日本での報道では、どうなんでしょーねー。
 といいつつ、映画ファンとしては、スコセッシ、10年20年?前から願望を口にしていた、「沈黙」とうとう撮影に入ったのか、と感慨も深い(笑)。
 まあ、原作者が狐狸庵先生というニックネームだったゆえに?今回の事件につながったというのも?やはり因果応報かしら。

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by mukashinoeiga | 2015-03-23 00:26 | うわごと | Trackback | Comments(0)

マキノ雅弘「人形佐七捕物帖 めくら狼」

 神保町にて。「横溝正史と謎解き映画の快楽」特集。55年、滝村プロ、配給東宝。
 うーん、ビミョーだ(笑)。と言うか、マキノにしては、あまりに凡作駄作。しまりなし。

人形佐七捕物帖 めくら狼 <神保町シアターHPより>
S30('55)/滝村プロ/白黒/スタンダード/1時間41分
■監督:マキノ雅弘■原作:横溝正史『人形佐七捕物帳』■脚本:毛利三四郎■撮影:三村明■音楽:紙恭輔■美術:清水喜代志■出演:小泉博、田崎潤、志村喬、水島道太郎、瑳峨三智子、進藤英太郎、新珠三千代
五大捕物帳の一つに数えられる横溝の人気シリーズの映画化。美男の岡っ引き・佐七(小泉)は手裏剣による連続殺人事件の謎を追う。『次郎長三国志』の直後、マキノ一家勢揃いの賑々しさも楽しい快作ながら、なぜか上映機会が少ないレアな一本。
*本作の表題に、現在一般的に用いられない表現が含まれていますが、製作された当時の社会的認識によるものです。作品を当時のまま再現するため、表題を変更することなく上映いたしますことをご理解ください。

 という、神保町の紹介を読むと、本作はタイトルのせいで上映の機会が少ない、とミスリードされてしまうだろうが、上映の機会が少ないのは、本作があまりに駄作なせいと見た(笑)。
 マキノにしては、あまりのとっちらかりっぷりに、ワタシは、何度も何度も失神しました(笑)。
 おそらく情のひとマキノには、理詰めのミステリは、一向に興味がないのだろう。
 理詰めったって、たかだかお江戸の捕物帖だ。擬似ミステリというべき、理詰めの真似事の真似事みたいなもんだが、それでも情より、論理の結構を優先するミステリに、マキノの感性が呼応しないのは、致し方なし?

 小泉佐七とその恋女房・瑳峨三智子の夫婦ドラマ、佐七の子分、本郷秀雄&田中春男(例によってお江戸が舞台なのに関西弁)コンビの、つまらないコント会話、野良犬を連れて歩き回る水島道太郎の素浪人、伊藤晴雨みたいなあぶな絵師・石黒達也、女曲芸・新珠三千代の、ストーリーが、すべて、かみ合わない。凡の庸。
 両替商・志村喬が殺されても、その番頭が進藤英太郎なら、何のミステリですらない(笑)。
 ただし絵のフンイキは最高で、横溝怪奇趣味は横溢。さすが撮影:三村明。
 凡庸以下の、投げているとしか思われない、マキノ演出のみ不可。
 ただし、R・テンプルとクレジットされる、女曲芸師、たどたどしい素人な台詞回しは別にして、その柔軟な身のこなし、曲芸は、きわめて映画的。
 冒頭、まだ若くてその顔がいまだ不安定な新珠三千代と、進藤英太郎の会話を、盗み聞いている、からだをくねくねさせる準備運動のままの彼女は、素晴らしい。
 このR・テンプル(といいつつ顔は東洋人)に「影響」されて、小泉佐七、聞き込みの相手の前でぐっと、寝そべったりは、グッドなマキノ演出だが。ただし、つっころばし演技の小泉博は、曲が、ない。
  恋女房・瑳峨三智子も、意外や以外、実はマキノ的曲が、ない。
 本作では、例外的に、マキノこそ映画的めくら狼な(笑)。残念。
◎追記◎常々ぼくの疑問は、カラーワイドの東映時代劇全盛期に、マキノ作品が少ない印象があるところだ。そのあとに東映任侠モノでは、大活躍なのに。
 もちろん他社に出張、というか、いろいろ契約関係が複雑多岐な方であり、義理と人情に縛り縛られ、映画各社を渡り歩いた、日本映画史上最強(笑)の流れ者でもあった方だから、時代劇全盛のころは、東映ではなかったという大人の事情もありそうだ。
 しかし本作の駄作ぶりを見るにつけ、東映時代劇の大部分は捕物帖の印象があるので、ことにヒーローもの、アイドルものは、そう。あとはお家騒動とか、旅がらすモノとか、過去の因縁の復讐モノとが、ぱらっぱら。
 で、アルならば、マキノ、あいつは捕物帖だけは、ダメだ、と周囲も自分も思っていたのではないか。
 で、アル、と、するならば、東映ファンとしても、マキノファンとしても、駄作が減ったことになり、実に幸いというところか。
 また、伊藤晴雨的あぶな絵師・石黒達也が、女を縛り付け、鎖で巻き、という団鬼六的SMの、アブな絵を描くのだが、そのモデルとなるのが、軟体の曲芸師R・テンプル。無理な体勢を取らされ、苦悶の被虐に耐える女、という設定に、軟体曲芸師を当てる発想は、マキノ、とことんヘンタイがわかってないな(笑)。

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by mukashinoeiga | 2015-03-22 04:28 | マキノ残侠伝 雅弘仁義 | Trackback | Comments(0)

神代辰巳「赤線玉の井 ぬけられます」

 渋谷にて。「神代辰巳の世界 没後20年メモリアル特集」。80年、日活。あと1回の上映。
 同時上映ゆえの、何度目かの再見。本特集も、TVドラマをのぞいて、全部ないしほぼほぼ見ているので、新味がないのが、悲しいところ。
 例によって、女のさが(性)を描く、クマシロ・サーガとして、素晴らしい。

『赤線玉の井 ぬけられます(35mm)』1974年 <渋谷シネマヴェーラHPより>
監督:神代辰巳
主演:宮下順子、蟹江敬三、清水国雄、前野霜一郎、丘奈保美、芹明香、古山義範、吉野あい、中島葵、絵沢萠子、殿山泰司
売春防止法の施行が目前に迫る昭和三十三年。ヤクザに入れ込むシマ子、二十七人お客を取ろうと張り切る直子、新婚早々お客を取る公子を中心に、娼家「小福屋」の正月の一日を通して売春婦たちの哀歓を描く。猥雑さの中にユーモアが溢れる女性讃歌。©日活
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 クレジットではトップは、シマ子役・宮下順子だが、実はもっとも出番の多いのは、だいぶクレジットの低い、クマシロお気に入り(みんなも、お気に入り)公子役・芹明香。
 4:3:2:1で、芹:宮下:直子役・丘奈保美:繁子役・中島葵と、いったところの、群像劇オムニバス。
 あいかわらず独特の低温演技が絶品。世間的には、よりメジャーなしらけ演技派女優かおりの陰に隠れてしまった、言ってみればマイナーポエット女優か。
 ただし、本作では、似たようなふてくされな顔立ちが似ている、直子役・丘奈保美とかぶり、顔面識別能力が低いぼくなど、はてこれは芹明香か、丘奈保美か、画面ごとに迷うことしきり。
 丘奈保美も、東映時代の丘ナオミみたいに、女だてらの丸坊主なら、識別は容易だったのだが(笑)。
 芹明香自体は、何度も薬品関係で逮捕されたようで、消えてしまった。女優の資質としては、年をとっても、通用するようなキャラで、残念で。
 ぼくの知るかぎり、中澤サカキ「女教師6」(1998)という日活ソフトポルノのヴィデオでの、小さな出演が最後か。
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 ヒロインの女教師の隣人の主婦、確かゴミ出しのルールを説明する、ホントに小さな役で。芹明香にふさわしくないといえば、これほどふさわしくない役はないのだが、あるいは中年なり老年なりの脇役女優としては、それなりに活躍できた可能性を示して、そして、ぼくの知る限り、芹明香は姿を、消した。惜しい女優だ。

 なお、繁子役・中島葵は、若くして亡くなった森雅之の娘。愛人とのあいだに生まれた娘だったため、父森雅之とは、一度くらいしか会っていなかったのではないか。
 森雅之葬儀の際、小演劇及び日活ロマンポルノの脇役女優だった彼女は、ロマンポルノ以前の一般映画時代に、日活に出演していた森雅之を知るスタッフに背中を押され、衣装部の喪服を借りて、父の葬式に「紛れ込んだ」という。
 男性俳優としては、きわめて華やかだったモリマとは、似ても似つかぬ、地味な女優だった。女優としての、華が、なかった。
 本作でも、売れない、どんくさい、女郎の役。
 ただし、本作のラストショットは、そんな、どんくさい彼女が、売れなくなりお茶をひいて、より場末の品川に鞍替えを強いられ、店前の、どこぞの商人の自転車を「失敬」して、移動するショット。
 よりランクが落ちるくら替えを、ひょうひょうと自転車こいで、身一つで「流れていく」。
 そのわびしさと、かろみ。中島葵らしい、クマシロらしい、そのうらぶれた、かるみ。

 彼女たちの客に、高橋明、庄司三郎、前野霜一郎ら。後期日活アクション時代を下支えした、大部屋の彼らが、ロマンポルノになって、セリフのある役を得る。しばしば画面にインサートされる、滝田ゆうイラストと同じ、うら悲しさの、素晴らしさ。 
そうして、宮下順子のあえぎ顔は、やっぱり、エロい(笑)。 

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by mukashinoeiga | 2015-03-21 02:07 | 神代辰巳猥歌 揺れた俗情 | Trackback | Comments(2)

カテゴリに「マキノ残侠伝 雅弘仁義」追加

 カテゴリに「マキノ残侠伝 雅弘仁義」追加しました。
 といっても、マキノ映画のメインとなる、核心となる映画については、当ブログを始める前に、大体見ており、当ブログには記載されていないのは、忸怩たる思いであります(笑)。今後、再見して、追加したいとは、思っておりまする。ご容赦。

なお清水宏マキノ溝口ほか「必勝歌」 については、清水宏カテゴリにありますので、そちらを参照していただければ、と思います。 

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by mukashinoeiga | 2015-03-19 22:50 | マキノ残侠伝 雅弘仁義 | Trackback | Comments(0)

安田公義「元禄女大名」

 阿佐ヶ谷にて。「春爛漫 歌と踊りの銀幕祭典 Dancing,Singing!」特集。60年、大映京都。3月21日(土)まで上映中。
 やはり大映。
 東宝などの明るく楽しいミュージカルに比べると、イマイチ地味、いやそれなりに華やかなんだけど、なんだか若さがないというか、地味地味というか、いかにも大映な、大人ティスト。
 勝新太郎&中田康子が、歌って、踊って、恋をして。
 当時も今も、女性には受けないカツシン(雷様と比べるまでもなく)が歌って踊って、誰得、という点もあるんだけど、カツシンのエンターティナー振りが楽しめる。
 いったんカツシンを好きになると(笑)これはこれで楽しい(笑)。東宝・日活ファンには受けないかもしれないけど(笑)大映ファンなら必見。

e0178641_220214.jpg元禄女大名 1960年(S35)/大映京都/白黒/84分 <ラピュタ阿佐ヶ谷HPより>
■監督:安田公義/脚本:松村正温、西村八郎/撮影:牧田行正/美術:上里義三/音楽:浜口庫之助
■出演:勝新太郎、中田康子、中村玉緒、川崎敬三、北林谷栄、三田登喜子、真城千都世、藤原礼子、島田竜三、千葉敏郎
武芸自慢で負けず嫌いのお姫さま・中田康子も、突如現れたのど自慢の足軽・勝新には歯が立たない──。女大名のお婿さん選びをミュージカル仕立てで描いたコメディ時代劇。浜口庫之助による音楽もゴキゲン。
 また東宝専属でイマイチはじけず、大映に貸し出され、これが縁で大映専属になった中田康子も、ビミョー。キャラ的には、ヤング藤間紫路線で行くべきだとは思うのだが(笑)ピンでは、難しいものが(笑)。
 とはいえ、そういう主役コンビなのだが、大映スタッフは、全力でアシスト。微妙だが、楽しい(笑)。
 中田康子の妹姫・中村玉緒は、やさおとこ・川崎敬三が好き。しかし、「シラノ・ド・ベルジュラック」ばりに川崎の歌のスタンドインのカツシンに中村玉緒うっとり。
 後のことを考えると、ここでカツシンに惚れてはいかんぞ玉緒、と雁治郎目線でハラハラするが、ともにフェロモン最強カップルなので、雁治郎なりきりのぼくでも、ちと苦しい(笑)。
 ちなみに若いときの中村玉緒は、最強のエロ清純派。若くて清純派なのに、妖艶セクシーのワイルドキャット。本作でも、同じフェロモン系なんだけど、玉緒の前では、中田康子形無し。
 ワイルドキャットのアニメみたいな猫目の玉緒恐るべし。 

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by mukashinoeiga | 2015-03-18 11:54 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)