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マキノ雅弘「昭和残侠伝 死んで貰います」「同・血染の唐獅子」

 池袋にて。「さらば健さん! 銀幕に刻んだ男の生き様 追悼 高倉健 第二部・東映編」特集。70年と67年、東映京都。
 旧の昔から、文芸坐の日替わり上映のせいで、日が悪いと未見作が見れず、既見作ばかり見る羽目になる(笑)。まあ、で、あれば、行かなければ、いいのだが、マキノ、健さん、純子となれば、いかざるをえまいて(笑)。
 「死んで貰います」は、時間の都合上、日比谷図書館の上映会に駆けつけるため、三分の二ほど見て退場しようと、思っていたのだが、そういう山城新伍のようなハンチクは、健さんの三白眼が許すはずもなく(笑)とうとう最後まで、見てしまいました。
 モチロン何度見ても、楽しかった。

e0178641_2323975.jpgマキノ雅弘「昭和残侠伝 血染の唐獅子」
 プロデューサーの娘(藤純子)やら弟の嫁(宮城千賀子)やら甥っ子(津川雅彦)やら使っても、みんないいのだから、自分の嫁・宮本信子を使いまわした、バカ監督とは、比較にならない(笑)。
 日本人好みの王道パターンで、男・健さん、女・純子、カタキながらアッパレ・天津敏と、そろえば、もうマキノの掌のなかにあり。池部良も含めて、まさに奇跡のコラボだよなあ。うっとり。

 悪の親分を演じることも多い水島道太郎が、今回は、健さんの年上の腹心を演じて、母・清川虹子との、ショーもないコントを演じることさえ、愛らしい。まあ、笑えないんだけど(笑)。でも、その、笑えなさが、とても、いとおしい。ほのぼの。
 松竹由来の牧紀子(マキノという字を隠している)が、健さんに殉じる芸者を演じている。彼女は、その後、東映で活躍していないのかな。

 弱肉強食の、なんでもありの、「中国化(=実は西洋的近代化)した近代日本」を体現した、河津清三郎=天津敏(名前からして中国的)と、江戸時代的感性を引きづる、加藤嘉親分=健さん=池部良=藤純子、この二組のどちらが、より日本人好みなのかは、明らか。
 いやあ、もちろん、「面の皮の厚さ」日本一の河津清三郎&天津敏コンビの、素晴らしさ!

e0178641_2325572.jpgマキノ雅弘「昭和残侠伝 死んで貰います」
 池部良と健さんのカラミは、何度見ても、泣ける。高倉健と藤純子のラヴストーリーというより、これは健さんと池部良のラヴストーリーなのだ。
 恩人・加藤嘉の息子・健さんを、心ならずも殴ってしまう、その日本人的葛藤に、泣けてしまう。

 しかし藤純子も、侮れない。まさに、なる三角形。絶品。
 その、あでやかな水色の着物の印象とともに、絶対に記憶に残る女優。
 山本麟一に、必死で抵抗する藤純子。この場面で、健さんは、まったく寡黙に佇んで、藤純子の危機を、助けようとしない。おかしいでしょ、な場面なのだが、つまり、ここは藤純子の圧倒的見せ場、役者・健さんが、役者・藤純子の見せ場を邪魔しちゃいけない、という芸能のロンリゆえに、健さんは藤純子を、救わない、邪魔しないのだ。
 まさに、絵に描いたような世話場の、美しさ。
 義母・荒木道子による異母兄妹・永原和子(とってもかわいらしく、この後活躍しなかったのか、不思議)の遺児、健さんにとっては甥っ子に当たる小学生に下沢(真田)広之、ただし記憶に残る子役っぷりではない。
 なお、本作における悪の親分には、諸角啓二郎。ちょい役のワキ役として、いろいろな映画に、むかしっから登場。ラスボス役者としては軽量かなあ、と思っていたら、その口調、ちょっとワルな顔立ち、見ているうらに絶品で。グッド。
 やはりマキノ的な絶品。

★昭和残侠伝 死んで貰います-みんなのシネマレビュー★
★昭和残侠伝 血染の唐獅子-みんなのシネマレビュー★
 本作を語ると、なぜか(笑)みんな、アツくなるなあ(笑)。

★「昭和残侠伝」珠玉のワンパターン–salitoté(さりとて)歩きながら考える、大人の道草WEBマガジン★
 女の側から見た高倉健論、昭和残侠伝論として秀逸で。
◎追記◎男が惚れる男の大吟醸・高倉健の味/なにもかもが息苦しいほど美しい。つねに「選択肢のない人生」に羽交い締めに身をよじり/男の眼から見れば確かにしびれる、男が惚れる男っぷり。とはいえ、現実の女の眼からすれば、あんたは即身仏のミイラかと、信じられない「欲のなさ」が先に立つ/そんな高倉健の何がいいのか、若い時分はさっぱりわからなかったが、今なら妙にわかる/もはや様式美の世界にまで極められた秀次郎のパターンを見ると、日本人はビジョンや戦略云々より「筋を通す」ことに必死になった方がどうもいいような気がする。
 など、「珠玉」の言葉が、連なる。
 なお◎追記◎ついでに言えば、以下のユーチューブ「昭和残侠伝 血染の唐獅子」予告の、藤純子の絣の着物は、あまりに地味すぎ、今回見た映画では、彼女こんな着物着ていなかったような?記憶。まあ、ぼくの勘違いかもしれませんが、日本映画ではNGフィルムの予告への流用はよくあること。
 あるいはあまりに地味な衣装の為、本編では再撮影になった可能性も? また、ひるひなかの道端での世話場は、地味衣装とともに、マキノの趣味とは思えず、ためしに助監督に撮らせた(マキノには、よくあることと思う)ものを、本編では使わず、予告に流用した可能性も? まあ、勘違いの可能性も大ですが。
◎再追記◎マキノの世話場は、たとえば、人気のない材木置き場の物陰、しかも夜とかで、けっして昼日中ではないイメージがある。あるいは男女ふたりきりの部屋の中とかのイメージ。
 昼日中の街場の道であれば、マキノ的群集のわっしょいわっしょいの場であって、それを男女の世話場に設定するのは、マキノ的隠微さとは、違う気がする。この予告のシーンは、どう見ても非マキノ的であり、藤純子の着物も、違和感がある。

 また、悪の親分には、いつも数シーンしか出てこない超脇役・諸角啓二郎が、大抜擢され、カンロク不足かと思ったら、意外といいのだ。そのマスク、その声、いかにも小ずるそうな小親分。グッド。ただし、大悪党のガラでもなく、単なる小悪党。絵に描いた小悪がラスボスゆえ、その部分では本作、イマイチ弱いのだが、上記豪華俳優陣に、マキノのサプライズキャスト、利いた。


昭和残侠伝 死んで貰います(予告編)

昭和残侠伝 血染の唐獅子(予告編)


唐獅子牡丹/高倉 健

チエミの唐獅子牡丹


【高倉健:俳優人生】”仁侠映画”が一番魅力的!「健さんから意外な言葉も。。。」(浜村淳)

◎追記◎下記コメント欄ケンさんオススメの、桂三枝 「背なで老いてる唐獅子牡丹」で、ございます。

◎追記◎下記コメント欄ケンさんのつながりで
桂三枝「ゴルフ夜明け前」


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by mukashinoeiga | 2015-02-26 01:29 | マキノ残侠伝 雅弘仁義 | Trackback | Comments(58)

沢島忠「お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷」

 京橋にて。「日本映画史横断⑤ 東映時代劇の世界」特集。59年、東映京都。3月に神保町シアターで1週間の上映あり。
 うーん、案外と横溝正史趣味横溢の楽しさ。まだまだ軽快だった頃の、錦ちゃんの楽しさ。
 モト役者ゆえ、いろいろ変装しての捜査なのだが、特に顔に大きくあざのある素浪人の凄絶なる美よ。

 錦之助の父・時藏、兄弟の歌昇、芝雀、賀津雄など一門の歌舞伎俳優も多数出演。
 時藏、芝雀の「女暫」の舞台が、物語の効率適用性を超えて、長尺で登場し、楽しい。芝雀、錦之助をさらに美形にした面立ちで、これは人気あったろうなあ、と思ったら、人気が出すぎて過労のあまり、睡眠薬に頼って、若死にしたという。時蔵の自由闊達な役者ぶりも、素晴らしい。

お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷 (98分・35mm・カラー) <フィルムセンターHPより>
名代役者の子に生まれながら勘当されて遊び人暮らしをしている文七が、変装を駆使して怪事件の真相を暴いてゆく。主人公の境遇をなぞるように錦之助の播磨屋一門が総出演した豪華な一篇で、この年に他界した父・三世中村時蔵が演じる「女暫(おんなしばらく)」も見所。
1959(東映京都)(監)沢島忠(原)横溝正史(脚)比佐芳武(撮)坪井誠(美)井川徳道(音)鈴木静一(出)中村錦之助、中村時藏、中村賀津雄、中村歌昇、中村米吉、中村芝雀、桜町弘子、雪代敬子、花園ひろみ、日髙澄子、喜多川千鶴、進藤英太郎、山形勲、薄田研二、片岡千惠藏

 大好きな薄田研二、出てきた瞬間に、単に歩いているだけなのに、悪役とわかる、わかりやすいマスク。錦ちゃん、出てきた瞬間にベビーフェイス(善玉)。こういうわかりやすさを、馬鹿にしては、いけないよ。確実に説明を省略でき、ランニングタイムを数分~十分は、省略できるエコ設定。ああ、快なるかな東映メソッド。
 しかし、これは映画にのみ通ずるシステムであり、どう見ても悪役である小沢一郎が、悪役なのに(笑)当選し続けるなど、現実は映画的とは参らないのは、残念だ(笑)。

 のちに、オキャンな姐御役を得意とする雪代敬子が、おとなしいおひい様役というのも、ちょっと(笑)。錦ちゃんのガールフレンド、桜町弘子は相変わらずグッド。

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by mukashinoeiga | 2015-02-24 02:46 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

石井輝男「網走番外地」「同・望郷篇」

 池袋にて。「さらば健さん! 銀幕に刻んだ男の生き様 追悼 高倉健 第二部・東映編」特集。両作とも65年、東映。
 モチロン、いまさら言うまでもなく、ぼくはヒーロー役者・高倉健が大好きだ。
 本特集でこれから上映される、たとえばマキノ雅弘「侠骨一代」をはじめとして、繰り返し繰り返し、見ている。
 特にマキノ、高倉健、藤純子の、絶対の、奇跡の黄金トリオの諸作など、ぼくにとっては猫にマタタビ状態だ(笑)
 日本侠客伝シリーズ、いいですなあ。昭和残侠伝シリーズ、最強ですぜ。高倉健のすごいところ(笑)は、持ちネタと言うべき人気シリーズに「日本」と「昭和」という、ある意味最強ワードをクレジットしている唯一無二のスタアである点か。こんな人は、ほかには、絶対に、いない。
 しかし、マキノも、藤純子も同伴しなくなった70年代後半以降、つまり東映専属を解消してのち、高倉健は迷走に迷走を続け、この40年間、凡作駄作の山を築き上げてきた。この間、高倉健は、かつての、あれほど光り輝いていたオーラを、一度として発することは、なかった。とは、言い過ぎかもしれない、確かに「瞬間的」にはかつてのオーラは発したが、だからといって作品全体を光り輝かせてはいなかったように思う。
 
 というのが、ぼくの高倉健イメージなのだが、なぜか高倉健のもうひとつの人気シリーズ「網走番外地」は、実は、一本も、見たことがないのだ(笑)。これで、健さんファンといえるのか(笑)。
 「網走番外地」は、ぼくにとっては、健さん番外地だったのだ、とつまらない駄洒落を言っていたら、今回、シリーズ第一作と、「当シリーズの中で傑作の声が高い一本。必見!」(新文芸坐のチラシの解説)の、ぼく的絶好の組み合わせの2本立て。ということで、見てまいりました。

石井輝男「網走番外地」
 うーん、なんだろな、これ(笑)。
 面白いといえば、面白い。つまらないといえば、つまらない。
 つまり、東映プログラムピクチャアの水準作で、可もなく不可もなし。映画の勢いと高倉健の魅力で、ヒットはしただろうが、所詮は小ヒットの類か。
 遅れてきた高倉健フォロワーの視点で見れば、この映画は、天性のヒーロー役者・高倉健の魅力を、ことごとく相殺しているように思う。
 まず、刑務所の囚人たる高倉健は、看守などの「お上」には、絶対に、逆らえない立場。
 次に、新入り囚人が、自己紹介をする場面で、なんと、健さんは、一言のセリフすらなしの、エキストラ状態。
 さらに「手錠のままの脱獄」(本作は明らかに、そのパクリ)も、南原宏治に、ひきずられっぱなし。
 つまり、健さん、この映画では、常に受け身の立場。
 受け身に次ぐ受け身では、ヒーロー役者としての、自己決定権は、まったくなし。
 健さん、形無しで、かれ独特の魅力を、まったく発揮できないシチュエーションばかり。まさに「網走番外地」というよりは、健さん番外地というべき映画では、ないか。

 健さんを、手錠につながれているゆえに、無理やり脱獄させるのが、南原宏治。極寒の荒野ゆえ、ムクツケキ男ふたりが、ごしごしからだを「愛撫」して「抱き合い」からだを暖め合うシーンが、石井輝男のゲイティストを思わせる。
 なお二年後、鈴木清順「殺しの烙印」で再度、南原宏治はライヴァル宍戸錠と、敵同士の同棲生活を演じ、清順ないし誰かは絶対に本作を見ていただろうキャスティングだったような?

石井輝男「網走番外地 望郷篇」
 終映時に、数人の客が拍手。まあ、健さんに対して贈られたと、信じたい。それほどの凡作。
 なーにが「当シリーズの中で傑作の声が高い一本。必見!」だか。
 これだから、人様の評価は、あてにならない(笑)。ま、自戒も含めてですが。
 おそらく本作の「評価が高い」一番の理由は、黒人とのハーフの子役を使った「泣かせ」にあるのだろう。本当に日本人は、子役に弱いなあ。
 しかしマキノの健さんでガン泣きするぼくには、全然泣けず。正統派の人情モノが、石井演出は、まったく下手すぎて、失笑する程度だ。
 郷里の長崎に帰ってみれば、幼なじみの桜町弘子は、中谷一郎の妻。母が眠る寺で再会した健さん・桜町は、寺の門にいたずら書きされた、かつての相合傘マーク(ふたりの名入り)を前にする。
 こんな情緒纏綿なシーン、マキノなら涙涙の展開になるだろうが、石井演出は、何の感情も乱さない。
石井映画が、だんだんカルトのほうに行ったのも、納得の不出来ぶりで。
 しかし桜町、息が長い女優さん。50年代の東映時代劇、60年代の仁侠映画、どちらでも活躍、しかも90年代の三池Vシネでも、姐さん役で。

網走番外地(予告編)

網走番外地 望郷篇(予告編)

高倉健「網走番外地」全10作ダイジェスト (24分42秒)

殺しの烙印─BRNDED TO KILL ,STYLE TO KILL─ 予告篇


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by mukashinoeiga | 2015-02-19 16:17 | テリー石井 恐怖奇形番外地帯 | Trackback | Comments(2)

歌う銀幕スター夢の狂宴/林美雄

 TBSラジオ・パックインミュージックは、なかでも、なっちゃんちゃこちゃんなど深夜で大爆笑で、聞いていました。
 もちろん第二部の林美雄も愛聴していました。苦労多かるローカルニュースでしたか、そういうコーナーを記憶しております。アナウンサーなのに、なんだか不器用な感じで。
 この「歌う銀幕スター夢の狂宴」も、だいぶのちに知り、ああ、聴いてみたかったなあ、と長年思っていました。当時は、映画に、ほとんど興味がなかったので、アウトオブ眼中。今となっては、泣きたくなりますな(笑)。

歌う銀幕スター夢の狂宴

2014/06/18 に公開
1975/01/19 新宿厚生年金会館大ホール
ポスターのイラストは小説家の島田荘司さんのものですね。当時はイラストの仕事をなさっていたとか。という、コメントもあり。

★あがた森魚 with 桃井かおり 「昭和柔侠伝の唄」1975年1月19日★

2009/02/09 にアップロード

 しかし、林美雄もホントに不器用だな(笑)。TBSの社員だったのだから、正式な録音・録画をしようと思えば、出来ただろうに(笑)。
 まだ、全部を聴かないまま、とりあえずアッブしてみます。
◎追記◎聞いてみれば、文太、深作をのぞけば、ほぼ日活オンリー、しかも実際に主題歌を歌っているスタアは少ない、という案外しょぼい人選だ。
 林美雄が取材を通じての知り合いだけに声をかけただけの、一種のプロデューサーごっこ、という形か。
 確かに、主題歌スタアをかき集めたら、莫大なギャラになるだろうし、興行ど素人のラジオ・アナウンサーに仕切りきれるものではないだろう。
 当時の若い映画ファンたちにおける、おくれてきた日活ブームを、垣間見れる人選でもあり、それはそれで楽しい。
 当時の名画座ファンに絶大な人気を誇っていた鈴木清順の登場は、神の降臨か(笑)。
 清順、深作が歌うなら、ここはひとつ、鈴木清順「殺しの烙印」主題歌を、助監督・脚本家風情で歌った大和屋も、呼んでほしかったな。
林美雄パック最終回(1974年8月30日)

追悼 原田芳雄 故 林美雄へ鎮魂歌「リンゴ追分」を弾き語る

小説「すばる」の主人公「林美雄」について久米宏さんが語ります。


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by mukashinoeiga | 2015-02-19 04:43 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(2)

佐伯清「花笠若衆」「天竜母恋い笠」工藤栄一

 京橋にて。「日本映画史横断⑤ 東映時代劇の世界」特集。
 どちらも、美空ひばり主演。他愛ない/アッパレな娯楽作。58・60年、東映京都。
 スタアひばりの快にあふれている。
 「花笠若衆」では、双子の姉妹を、一人二役で。姉のほうは、普段は男装している。
 「天竜母恋い笠」では、姉弟を、一人二役。こちらの弟は、女性の男装というわけではなく、完全な男という設定で、ひばりが演じている。
 この2本に限らず、おそらく東映時代劇で、ほとんどのひばり映画は、ひばりの「男装」シーンを展開している。世に下町のナポレオン、下町の玉三郎というキャッチコピーがあるが、ひばりこそまさしく下町の宝塚であったわけだ。
 ではいったいなぜ、ひばりが男役を得意とし、また観客衆もこれを支持し、東映も多産したのか。

花笠若衆 (88分・35mm・カラー) <フィルムセンターHPより>
美空ひばりの芸能生活十周年を記念して、母でマネージャーの加藤喜美枝が書いた小説を映画化。ひばりが三万石の大名の息女・千代姫と、男伊達・江戸家吉三(実は千代姫と双子の雪姫)を鮮やかに演じ分け、その魅力を最大限に発揮している。現在も絶大な人気を誇る1本。
1958(東映京都)(監)佐伯清(原)加藤喜美枝(脚)中田竜雄(撮)三木滋人(美)川島泰三(音)米山正夫(出)美空ひばり、櫻町弘子、堺駿二、大河内傳次郎、柳永二郎、星十郎、吉田義夫、沢村宗之助、清川荘司、大川橋藏

天竜母恋い笠 (89分・35mm・カラー)<フィルムセンターHPより>
やくざ稼業に憧れる材木商信濃屋の跡とり息子・新太郎(美空)は、人殺しの濡れ衣を着せられ、背後に信濃屋乗っ取りの企みがあることを知る。美空ひばりが得意の2役を演じる股旅ものだが、後に『十三人の刺客』(1963)を発表する工藤栄一の初期作品としても興味深い。
1960(東映京都)(監)工藤榮一(原)瀨戸口寅雄(脚)棚田吾郎(撮)鷲尾元也(美)井川徳道(音)米山正夫(出)美空ひばり、若山富三郎、星美智子、品川隆二、山形勲、田中春男、加賀邦男、黒川弥太郎

 ちなみに両作ともタイトルに「笠」の字。東映的には時代劇の表象か。しかもお祭り系町奴モノや股旅ものを、指し示す一字か。
 さて、モンダイはひばりの声と顔だろうか。
 高音も低音も、どちらも可。
 顔は、女性としては、男顔。しかし、モチロン本来は女だから、当然(笑)女性役もイケル。
 この特性をさらに生かすのが、ひばりの多彩な表情力。声の表情も顔の表情も、多彩な引き出しがあり、しかもそのすべてに華やかさがある。
 これを生かさない手はない。
 しかも東映時代劇では、スタアの一人二役はお家芸だ。
 「一心太助」モノでは、まったく無関係な将軍(吉宗だか綱吉だか)と、一心太助というまったくの別人を、錦ちゃんが同時に演じている。あいだに大久保彦左衛門を挟んで、将軍錦ちゃんと、太助錦ちゃんの、奇妙な三角関係が、平然と存在するこの不可思議。
 このシュールさは、ドラマとしては、不条理だが、ヴァラエティーショーとしては、大正解。一粒で二度おいしい、ファンにはとてもうれしい。主演の太助錦ちゃんを見にきたら、おまけで将軍錦ちゃんも付いてきたよ、とちょっと、お得。ボーナストラックというべきか。特典映像というべきか。本誌に対する別冊付録というべきか。
 このちょっとお得なおまけ感にあふれているのが、錦ちゃんだけでない、モチロンひばり映画だ。
 本来は歌手なのだが、もちろんエンターティナーひばりは、演技もイケル。しかも華やかなスタア性は抜の群。
 ステージの宝塚では、娘役と男役を同一タレントが演じることはできないが、ナニ、映画なら、合成や代役を使って、同時に存在することも可能だ。
 なら、やるしかないだろ、一人二役。
 しかも、多少ムリでも、男と女をともに演じられるは、まさにひばり専売特許だ。ひばりにしか、出来ない
 なら、やるしかないだろ、一人で、男と女の二役。
「お譲、たのむぜ。全国のひばりファンが、まってるんだぜ」
「おうっ、まかしとけってんだ」
「お譲、変幻自在はひばりの専売だぜー、期待してるよー」
「おうっ、あたぼうよ」

 なお「天竜母恋い笠」で、男のはずのひばりが刺青を入れるシーンで、ちらりと胸のふくらみが見え、「花笠若衆」でラスト、祭りの山車で歌う男装ひばり、高く上げた手をふるシーンで、ひばりのわきの下が見えるが、江戸時代の設定なのに、腋毛を剃っている、ワキの甘さ(笑)。
 こういう、男役なんだけど、ちょこっと女性性も垣間見せる、その按配が、ひばり。
 「花笠若衆」の若殿・大川橋蔵も、相変わらず、水もしたたるいい男。

◎追記◎たいしたことのない感想駄文なので、おまけ。
美空ひばり - 20周年(1967)  江利チエミ 中村メイコ

美空ひばりを語る1 立川談志&上岡龍太郎

美空ひばり 江利チエミ 雪村いづみ

こちらは25周年の時らしい。
 結局、英語翻案の歌の歌手だったふたりは、ひばりと比べるでなく、ヒット曲を残してはいない。

美空ひばり 『お祭りマンボ』 '52.12.29

リンゴ追分


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by mukashinoeiga | 2015-02-12 12:41 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

イスラム国が左翼の劣情をあぶりだす

★日本の異常をイスラム国が、あらわに★の、続きです。
 で、日本の左翼と和泉聖治「相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン 」の、ふしだらな関係に言及する前に、まず、当然ながら、「いわゆるイスラム国」の、今回の日本人人質殺戮の、顛末についての愚考を。

 「いわゆるイスラム国」は、ふたりの日本人を「拘束」した後、しばらく沈黙を保っていた。
 つぎに、後藤氏の妻に、メールを送った。ここでは、身代金の要求も、死刑囚との交換も、言及されていない。いわゆる、小手調べといったところか。妻は日本政府に連絡。当然である。
 後藤氏妻は、JICA職員。これは、きわめて皮肉な「天の配剤」となっている。

JICAについて
JICAは、日本の政府開発援助(ODA)を一元的に行う実施機関として、開発途上国への国際協力を行っています。「すべての人々が恩恵を受けるダイナミックな開発」というビジョンを掲げ、多様な援助手法のうち最適な手法を使い、地域別・国別アプローチと課題別アプローチを組み合わせて、開発途上国が抱える課題解決を支援していきます。(ネットより。引用終わり)

 安倍首相の、難民支援メッセージが、事態を転がす。日本人二人を拘束していが、ここで「いわゆるイスラム国」は、ふたりの利用方法に思い至る。
 支援同額の2億ドルを、身代金として要求する。
 これが、意図的かどうかしらず「迷走」の第一歩

1 イタリアなどのヨーロッパの一部国は、人質解放のための身代金を「内密に」支払っているのが現実であり、「いわゆるイスラム国」に支払われる身代金は、毎月数千万円にのぼる、貴重な収入源だという
2 しかし、今回の2億ドルはあまりに高額 これでは核兵器など大量殺戮兵器も買えてしまう、論外の金額
3 あまりにあからさま 日本を含めた先進国は、この種の身代金を払わないことを「公式」に確認し、国際的に宣言している
4 ほんとうに 「いわゆるイスラム国」が身代金を望むなら、ワールドワイドに宣言せずに、「内密」に、日本政府に要求すべきであった
 5 しかし仮に、「内密」に要求されても、日本政府は、応じられなかっただろう(その理由の一端は以下のバカ毎日の事案による)

 さらに、「いわゆるイスラム国」第二の迷走は、日本人が世界で一番まじめな民族であることを、計算に入れていなかった点だ(笑)。

1 「いわゆるイスラム国」と日本政府のあいだには、ほとんどまったく、確実な連絡方法が確立されていない
2 にもかかわらず、「いわゆるイスラム国」は、身代金支払期限を、72時間後と、区切ってしまった(笑)
3 いわゆる「中東時間」感覚で、「なるべく早いうちに」という意味で使ったはず?の72時間が、世界一時間感覚がシビアな日本人の性格により、きわめてタイトに、正確に、限定されてしまい(笑)「あいまいだったはずの交渉期間」が、交渉不可能な短時間に「限定」されてしまい、交渉の余地は、なくなってしまった(笑)
4 最初にバカ高い金額をふっかけ、その後の値切り交渉で、現実的な金額にアウフヘーベン(笑)する「中東商売」感覚で、まず2億ドルという「ありえない金額」をふっかけたものの、世界でもまれな「定価売買」に慣れた日本人は、一切値切ることを考えない(笑)
 だから、2億ドル? ありえねーよ。払えねーよ。で、思考停止(笑)
 これが、日本以外の国が相手だったら、期限時間も金額も、「水面下の裏交渉」で、値切りに値切って、どうにかなったのかも、知れないんだけども
5 そうして、日本政府こそ、まさに体質的に「水面下の裏交渉」、外交の裏のあや、外交裏ネットワークの構築がまったく苦手で。手練手管に長けただろう「いわゆるイスラム国」の、裏交渉期待も、まったく日本人には、相手にされず(笑)。

6 さらに蛇足すれば、アメリカから日本に返還された沖縄の問題だ
 バカ毎日新聞の、バカ西山太吉記者は、この返還に、公表されない裏金が税金から、アメリカ政府に支払われた、と「暴露」する
 バカだな毎日新聞、低脳バカだな西山太吉
 戦争もせずに、戦争で勝たなくても、一人の戦死者を出さずとも、金で領土が帰って来れば、上等じゃないか、バカ毎日よ、バカ西山よ
 しかも「裏金」で済めば、それは「大金」でないということだよ(笑) 「へそくり」で済めば、戦争なしに領土が帰って来れば「御の字」じゃないの?(笑)バカ毎日? どうよ
 ちなみに、このバカ毎日、バカ西山の「暴露」は、実に莫大な被害を日本国にもたらした可能性がある(笑)
 「アメリカは沖縄返してくれましたぜ。ここはオタクも、ひとつ、太っ腹に」といいつつ、しかるべきところに裏金渡しつつすれば、北方四島の中から、
7 一島でも二島でも三島でも四島でも、帰ってきたのじゃないか(笑)
 モチロン、あんまりあてにならない(笑)日本政府の交渉力にかかっているわけだが、少なくともアラスカを二束三文でアメリカに売り渡した過去がある国だし(笑)可能性絶無というわけじゃなかった(笑) その、ほのかな可能性さえ、毎日新聞は、つぶしてしまったわけだ(笑)

 話を、元に戻す。
 さらに、「いわゆるイスラム国」第三の迷走は、日本人が、いわゆる「欧米的なグローバル・スタンダード」に「毒されていない」独特の感性を持っているという点を、見落としてしまったということか(笑)

1 ひとつは、日本の「鳥獣戯画」的発想から生まれた、いわゆるクソコラ画像だ。
 「いわゆるイスラム国」がまったく予期しなかった視点から、おちょくる発想。テロをチャカす発想は、瞬時にして、テロリズムという恐怖を無効にした。
 以下は、そのいくつか。
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 実はさらに傑作と思える画像があって、一度見たのだが、その後何度検索しても見つからない傑作がある。下の画像を、美術館の絵として表示して、それを幾人かが鑑賞していると言う画像。これは傑作であった。ゼヒ再び見てみたい
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 これら「いわゆるイスラム国」が、まったく予期しないおちょくりによって、ネット上のアカウントを削除したり、以後のユーチューブ動画で、お得意の動画を出さず、文字のみの静止画像にしたりして、一定の「成果」は、あったと思う
2 さらに、「いわゆるイスラム国」が、指示して、後藤氏妻に、英語メッセージをネット上に発信させた件 これは、世界では注目を浴びたかもしれないが、日本国内では、グローバルスタンダードとは無縁の大部分の国民が、なんだ、すかしやがって、としらけさせ、逆効果 
3 これは「いわゆるイスラム国」も、まったく予期していなかった事態だが、後藤氏の実母が、息子救出要請の記者会見にのこのこ出てきて、満面の笑みでもって反原発を唱えたり、今回はじめて嫁と「交信」して、孫の誕生を知った、と言ったり、左巻き全開で、日本国民をアゼンとさせ、ますますどうでもいいや感を醸成させ、ある意味ではクソコラ以上の衝撃を与え、テロリズムの恐怖を無効化した
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4 つまり、日本人には、お涙頂戴の涙が利くのであって、しかし、後藤氏の妻、母の左巻き志向が、日本人をドンビキさせ、テロリズム本来の目的、恐怖をあおり、人々を支配する、と言う目的が、日本人にはまったく効き目がなかった、と言う結末。
5 ゆえにチマタの週刊誌メディアでは、これから日本でも「いわゆるイスラム国」由来のテロが多発する、とあおっているが、「いわゆるイスラム国」的には、「テロを仕掛けても、なんだかわけがわからない対応ばかりの、へんてこりん日本人には、テロの効果がコスパにあわないかも」と、日本以外の他国へのテロに優先順位を与えるのでは、ないか。日本人、暖簾に腕押しなんだもの。

 と言うことで、長くなったので、日本の左翼と和泉聖治「相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン」の、ふしだらな関係については、また後日(笑)。

 
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by mukashinoeiga | 2015-02-12 02:46 | うわごと | Trackback(1) | Comments(0)

松田定次「風流使者 天下無双の剣」

 京橋にて。「日本映画史横断⑤ 東映時代劇の世界」特集。59年、東映京都。
 市川右太衛門が、全身白ずくめの、見るからに正義の味方な旗本を演じ、って。
かの旗本退屈男の同工異曲なのだが、キンキンきらきら装束の退屈男よりは、白一色って言うことで、やや地味な感じか(笑)。
 大友柳太朗が、美丈夫な剣士で、大川橋藏がやんちゃな義賊を軽快に演じ、当時はまだ軽量級の若富が、アシストする。若富、右太衛門のバックで、右太衛門より、目だった立ち回り、という「新人」らしいはねっかえりに、思わず爆笑。
 そういう意味では、定番中の定番の楽しさなのだが、異色なのは、悪役・月形龍之介!
 服装、あごひげは、水戸黄門とそっくり(ややヴァージョン違い)、演技も当然本人が演じているのだから、水戸黄門クリソツ。なのに悪役(笑)。
 その名も「仙台黄門」と異称し、伊達藩お抱えの剣術指南挌。仙台から、当然水戸を経由し、江戸に赴く。水戸では、当然のように、水戸藩士たちの歓待を受け、水戸藩士、伊達藩士を、子分扱い。

風流使者 天下無双の剣(83分・35mm・カラー) <フィルムセンターHPより>
伊達家の実権を握り天下を狙う藤木道満の野望の前に、白装束に身を包んだ気まぐれ左近が立ちはだかる。ヒーローの右太衛門、悪役の月形龍之介に、小野派一刀流の達人=大友柳太朗、神出鬼没の侠盗=大川橋蔵が加わった快作。
1959(東映京都)(監)松田定次(原)五味康祐(脚)結束信二(撮)川崎新太郎(美)川島泰三(音)深井史郎(出)市川右太衛門、大友柳太朗、大川橋藏、月形龍之介、若山富三郎、長谷川裕見子、桜町弘子、雪代敬子、大川惠子、加賀邦男、三島雅夫、片岡栄二郎、堺駿二、柳永二郎

 つまり、本作は、パラレルワールドにおける、旗本退屈男VS水戸黄門の、対決なのだ!
 「仙台黄門」も、また助さん挌さんと称する随行者を従えて、街道を歩く。ただし従者は、三人!
 なぜなら、助さん挌さんらは、「仙台黄門」のワルっぷりについていけなくて、次々と、いとまごいを希望。
 しかし、悪の常として、離反者は裏切り者扱いで、「仙台黄門」は、次々とたたっ斬る。
 最後に残るのが高柳又四郎(若山富三郎)だ。
 つまり、このパラレルワールドでの水戸黄門(一応ヴァージョン違いの「仙台黄門」だが)、なんと助さん挌さんを叩き斬ってしまうのだ(笑)。しかも、水戸藩士を従えて、悪の振る舞い。
 パラレルワールドだから、本来の?水戸黄門は存在しないので、水戸藩士も「われらが水戸光圀公とそっくりのお方ですな」などとは、一言もいわない(笑)。
 同じくパラレルワールドだから、本来の?旗本退屈男は存在しないので(笑)、だれも市川右太衛門にむかって、旗本退屈男パクってる、とは、いわない(笑)。
 そうして演じるご両人が、ザ本人というべき、市川右太衛門&月形龍之介。あまりにあまりな、ゴージャスさ?に、アタマくらっくらっ?(笑)
 当然当時の東映スタッフなど、パラレルワールドなどという、小じゃれた言葉は、知らなかっただろう。しかし、ニセ黄門とニセ退屈男の対決、と洒落込んだ趣向をたのしみつつ、撮影していたのではなかろうか。
 しかし、重厚かつゴージャスでありながら、きわめてデッドシリアスな松田定次演出ではなく、せめて義理の兄弟であったマキノの演出であったなら、と。どんなに素晴らしいパロディに、なった、ことか、と。
 モチロン、御大の定番ヒット映画に、軽佻浮薄なマキノが絡むことは、とうとうなかったのだが、せめて一本でも、軽佻ゴージャスなマキノ演出があって、ほしかった(笑)。絶対、面白すぎてカルトな映画になったに違いない(残念)。
 あるいは時空を超えて、監督界ニセ黄門・鈴木清順が、本物黄門・月形龍之介を使って、ニセ黄門・「仙台黄門」を演出していたら(垂涎)。
 かなうことのない、詮無い夢の数々よ。

 ちなみに蛇足気味に女優陣について。
 長谷川裕見子の、右太衛門密偵的芸者もグッド。
 橋蔵パートナー、小粋な姉御に雪代敬子、ともにオキャンなカップル振りが、とても楽しい。こういう大人ティストなコミカルキャラが、東映城お姫様女優群の中で、いまいちはっちゃけた存在にならなかったのは、ちょっと、悲しい。
 大友柳太朗とのまじめカップル・大川惠子も、とてもよろしい。
 そして、東映城お姫様女優群の中で、ただひとり、少年っぽいというか、中性的な、未成熟な存在感の、桜町弘子が、右太衛門の妹おひいさまで、なおかつ剣術に長けたやんちゃ姫。群がる敵をエイエイ打ち倒す、ボーイッシュな役に、似合っていて、グッド。

松田定次監督『水戸黄門』 龍之介、右太衛門 、千恵蔵が、そして橋蔵、錦之助、柳太郎も・・・


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by mukashinoeiga | 2015-02-09 00:38 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)

日本の異常をイスラム国が、あらわに

 そもそも、湯川氏は、なぜ「いわゆるイスラム国と称する支配地域」に、単身乗り込んだのか。よく、わからない。
 また、後藤氏は、拘束された湯川氏を救出するため、単身で乗り込んだ、という。
 なんだろうな。
 砂漠の先の荒野、暴力の支配する異形の地に、単身乗り込むなんて、ランボーかグレイマンかマッドマックスか、いずれにせよ、アクション映画か、冒険小説のヒーローのみになしうる、荒業では、ないか(笑)。
 その根拠なき自信は、どこから、来るのか(笑)。

お花畑は、なぜ荒野を目指す

 なよなよしたオカマ風?の湯川氏、一見優男風の後藤氏(拘束後の映像では、精悍な顔つきだが)が、世界平和のためだか、地域安定のためだか知らないが、「使命感」を持って、危険地帯に飛び込む、というか飛び入りする、その根拠は、その自信は、いったいナヘンにありや。

 「いわゆるイスラム国」の、マッチョ第一主義「革命戦士」たちから、見たら、どう思うか、考えてみたらいい。
 なにやら異国の先進国から、オカマ風やら、優男風の異教徒が、単身乗り込んでくる。
 それだけで、もう、彼らの怒りは沸点に、達するのでは、ないか。オマエ、俺たちを、ナメとんのかっ! 
 単身乗り込んできた彼らの存在そのものが、マッチョ第一主義「革命戦士」たちにとっては、目ざわりというか、嫌がらせというか、挑発そのものと、感じられるだろうことは、火を見るより明らかな、飛んで火にいる夏の虫だろう。

 自分ひとりの力で、世界を、変えられる。
 この、根拠なき自信。脳内お花畑のイマジン野郎たちが、自分のお花畑を、暴力が支配する地域にも「移植」して、「世界でただひとつの、オンリーワンの、一本の花」を咲かそう、と、花咲じじいを気取ったのか。
 そもそも「日本教徒」そのものが、おおむね平和なお人よし農耕民族であり、その対極に位置する、狩猟と世界一過酷な宗教を持つ砂漠の民と、簡単に交じり合うことが、出来るのか、はなはだ疑問だし、特に「いわゆるイスラム国」の、マッチョ第一主義「革命戦士」たちは、問答無用の聖戦(ジハード)を、まさに戦っている最中だ。
 聞く耳を持たない連中に、単身乗り込んだお花畑たち。
 繰り返すが、その自信は、いったいナヘンにありや。

 自己生存能力や他者殺戮能力をスーパーマン並みに有するランボーや、グレイマンでも、危険地帯に乗り込む際は、可能な限りの隠密行動に徹する。忍者主義というか、徹底して身を隠し、敵にその姿を可能な限りさらさずに、自己生存を図る。
 そういう能力もなしに、その上ツィッターなどで、ちゃらちゃら情報発信しつつ、危険地帯を行こうなど、論外もはなはだしい。
 「いわゆるイスラム国」は、野蛮だが、高度に文明化した組織を、持つ。イマドキの組織は、情報と、シンパによる、強固なネットワーク(注)を、築いているわけだから、野蛮だが有能な組織と、自己生存能力が特にあるわけではないお花畑の個人行動では、勝ち目は、おのずから、明らかだろう。

(注) 「いわゆるイスラム国」のシンパの例。
わざわざ個人情報を提供して湯川さんが拘束されるように誘導した人達
アムネスティ日本/石田城孝氏、民主党/有田芳生氏、Asahi 中東マガジン/安江塁氏
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 「いわゆるイスラム国」に、お花畑をタレコむ人たちもまた、お花畑たちというフシギ(笑)。
 もっとも「極右」のタモガミとの2ショットなんてのは、左翼お花畑の格好の餌食か。
 今、おたくの「国」に行ったお花畑は、単なるお花畑ではなく、プライヴェート・ミリタリー・カンパニーのCEOですぜ、とネットで瞬時に密告する人たち。これをシンパといわずして、なんという。ま、民間軍事会社といっても、ど素人のペーパー・カンパニーという落ちでは、あったんですが、それを知って、かのテロリストの連中、逆に激怒したことは、疑いはないでしょう。

アベを憎んでテロを憎まず

 この事件、左翼お花畑の連中が、どんどん、あぶりだされていく。
 左翼は常に加害者(いわゆるイスラム国)をかばう不思議。
 なぜかは知らないが、左翼は、日本人を殺したテロリストは一向に批判しないで、その対応をしている(成功はしなかったが)政権批判に終始。
 加害者テロリストの主張に、添う形で擁護。
 被害者(被害者本人ではなくて、日本人、日本の政権も、含めて)については、「被害者にも落ち度があった」と、主張。
 まるで、犯罪者を擁護する左翼人権派弁護士の、日ごろの言動といっしょじゃあーりませんか。

 (各種ネットより引用)民主党の徳永エリ参院議員はフェイスブックで「いくら人道支援とはいえ、資金援助を大々的に記者会見でアピールする、テロ組織を刺激したことは否めない」と書き込み、首相に事件の責任があるかのように批判した。
 大野元裕参院議員は24日のTBS番組で、避難民支援を「悪意ある人たちに口実を与えた」と批判した。有田芳生参院議員は25日にツイッターで「日本はいま戦後もっとも危険な首相が政治のトップにいる」と投稿。首相が同日のNHK番組で安全保障法制の整備の必要性を述べたことを「テロ事件の利用は明らか」とし、「経験なき戦意がただただ昂進(こうしん)する」と続けた。
 共産党の池内沙織衆院議員がツイッターで「安倍政権の存続こそ言語道断」と政府を批判した。
 池内氏は25日に「こんなにも許せないと心の底から思った政権はない」「国の内外で命を軽んじ続ける安倍政権」などと投稿。イスラム国への批判はなく、事件の責任が日本にあるかのような内容だった。
 「生活の党と山本太郎となかまたち」の山本太郎参院議員は21日、「2億ドルの支援を中止し、人質を救出してください」とツイートした。これは安倍晋三首相宛となっていた。
 山本氏のツイート内容が気に入ったのか、イスラム国のメンバーとみられる人物が「リツイート」と呼ばれる転載機能を利用して“拡散”する事態も発生した。自民党の佐藤正久元防衛政務官は「イスラム国メンバーの中に、日本語が分かる者がいるのかな?」と意味深長なツイートをした。
 生活の党と山本太郎となかまたち」の小沢一郎代表は「安倍さんが、イスラム国にとっては宣戦布告ともいえるような話をしたということですね」。 (各種ネットより引用終わり)

 日ごろ人権派を気取る皆さんが、難民への人道支援を取りやめろとか、その代わりテロリストに、核兵器など大量殺戮兵器を買える大金を与えろ、とか、人質をとられたことを奇貨として、政権批判にふけるとか、うーん。
 当方には、まったく理解不能ですが、そういう左翼お花畑の心性を、ぴったり表わした映画があります。
和泉聖治「相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン 」以下そのストーリーの一部を、Movie Walkerから引用。

 ターゲットは3万人のランナーと15万人の観客だった。犯人の足跡を洗う左京と薫の前に、木佐原(西田敏行)とやよい(本仮屋ユイカ)が浮かび上がる。やよいの兄の渡は、南米で難民の救済活動中にゲリラに拉致され、その行動を日本中のバッシングを受けた末に殺害された人物だった。その報復として、兄の親友の塩谷(柏原崇)が連続殺人事件を仕掛けていると気がつく左京たち。
 マラソン大会は、無事に終了した。その表彰式で元総理を狙おうとしていた木佐原を捉える左京。塩谷は実行犯であり、すべての計画は木佐原によるものだった。その動機は、国家から切り捨てられてゲリラに殺された息子の無念を晴らすためであり、その経緯を記した外務省に眠るSファイルの存在を明らかにすることだった。そして、木佐原は癌に侵されており、余命半年の身の上だった。隠蔽されていたSファイルは、雛子の手によって公表される。木佐原渡は退去勧告を受けていなかったことが証明され、汚名をそそぐことができた。涙ぐみ会見を見ている父と娘の姿は、左京と薫にとっても胸を打たれる光景だった。 (抜粋引用終わり)

 どうです(笑)。おかしいでしょ(笑)。
 息子(親友)を、実際に殺したゲリラには、何の非難も抗議も攻撃もせず、八つ当たり的に、「手近の日本人」攻撃に終始する。それが「胸を打たれる光景」とも、呼ばれるわけですね。
 現在の左翼諸君と、まったく同じ心性では、あ~りませんか。
 こんな不可思議な左翼諸君の心性については、謎でもなんでもなく、ちゃんと、分かっているのですが、長くなったので、続きます(笑)。
★イスラム国が左翼の劣情をあぶりだす★

 
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by mukashinoeiga | 2015-02-03 03:53 | うわごと | Trackback | Comments(3)

チョー気になる東映時代劇で・・・・

 フィルムセンターなどで東映時代劇特集を見ていて、チョー気になって、ドラマに集中できない事態が発生(笑)。
 それは、女優さんのつけるカツラの問題といいますか、彼女たちの耳とほほのあいだが気になって、気になって(笑)。
 たとえばの、画像。

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 画面が不鮮明で、よくわからないかもしれませんが、大スクリーンで見ると、耳とほほのあいだの髪が、明らかに、上の髪を伸ばして垂らした質感には、見えないのです(笑)。
 もちろん女だから、モミアゲでは、ないでしょう。
 どうみても、耳とほほのあいだに、生えている毛としか、見えないのです。
 つまり、横方向にクシですいた形が見えて、垂らしたのではなく、そこに髪が、生えている、ようにしか、見えない(笑)。
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 男の場合は、女優よりは、まだナチュラル。
 男の場合はモミアゲかもと思い、よくよく見ると、やはり髪の毛の延長にしか、みえない。
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 初期の頃には、わりとナチュラルなヅラを使用しているかと思われますが。ある時期から、そうなった、のでしょうか。
 おそらくヅラを安定的にかぶるには、耳とほほのあいだもぴったり固定したほうが、ずれにくいということで、粘着面を延長し、それを隠すために、ヘアスタイルもまた延長したということでしょうが。
 毛果、いや結果、現代女性より、より毛深くなった(笑)印象で、東映お姫様女優、その耳とほほのあいだが、気になって気になって、映画に集中できない(笑)。

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by mukashinoeiga | 2015-02-01 22:55 | 旧作日本映画感想文 | Trackback | Comments(0)